JPH0648848B2 - 熱記録方法 - Google Patents

熱記録方法

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JPH0648848B2
JPH0648848B2 JP59184382A JP18438284A JPH0648848B2 JP H0648848 B2 JPH0648848 B2 JP H0648848B2 JP 59184382 A JP59184382 A JP 59184382A JP 18438284 A JP18438284 A JP 18438284A JP H0648848 B2 JPH0648848 B2 JP H0648848B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、情報として伝送されてくる画像や文字等を記
録媒体に記録するための熱記録方法に関するものであ
り、更に詳しくは、記録濃度として中間調の濃度も安定
的に得られるようにしたこの種の熱記録方法に関するも
のである。
〔発明の背景〕
近年、通信機器や画像処理機器の利用分野の拡大ととも
に、これらの機器において取り扱われる情報も多岐にわ
たつている。なかでも、ビデオ信号は、カラー、中間調
表現を扱かう代表的な情報信号であり、ビデオ機器の普
及とともに、ビデオ画像のハードコピーを一般家庭で手
軽に得たいという要求が生じている。
かかる要求に応えるため、画像記録方法には、ビデオ画
像の記録に適合すべく、(1)中間調表現、(2)カラー化、
(3)高解像度化などの技術的課題が課せられており、こ
れらの技術的課題を達成すべく、種々の画像記録方式が
提案されている。
これらの中で、上記技術的課題の解決に最も適合した方
法として、非衝撃式(ノンインパクト式)記録方式の中
の、熱昇華性染料をインクとして用いた昇華型熱転写記
録方式が有望視されている。
昇華型熱転写記録方式は、インクを塗布した中間記録媒
体と、記録媒体とを接触させ、ここに外部より熱エネル
ギを加えてインクを昇華させ、記録媒体表面に付着させ
て記録を行なうものである。
中間記録媒体へ熱エネルギを加えるには、一般に発熱素
子を複数個基板上に並べて形成したサーマルヘツドが用
いられる。記録時に、発熱素子に印加するエネルギに対
応して熱エネルギが発熱素子より発生し、中間記録媒体
の昇華性染料インク層に作用し、記録が行なわれる。
ここで、発熱素子に印加するエネルギ量を変化させる
と、昇華性染料インク層に作用する熱エネルギ量が変化
し、昇華して記録媒体上に付着するインクの濃度が変化
する。記録後のインク濃度を想定して、発熱素子に印加
するエネルギ量を制御することにより、中間調の濃度に
よる記録を行なうことができる。
発熱素子に印加するエネルギ量Pは、発熱素子(例えば
発熱抵抗体)の抵抗値Rと、印加電圧Eおよび印加時間
tとにより、次のように表わされる。
P=E2×t/R ここで、発熱素子の抵抗値Rは、サーマルヘツド作成時
に決定され、その後自由に変更できるようにはなつてい
ないため、発熱素子に印加するエネルギ量を制御する場
合には、主に印加電圧Eと印加時間tを変化させて制御
する。
ところで、ビデオ画像等の画像信号を記録する場合に
は、一般に主走査方向に複数個の発熱素子を配列して成
る熱記録ヘツドを記録媒体と接触させ、記録すべき画像
情報に応じて、前記発熱素子を発熱させることにより主
走査方向1ライン分のドツト熱記録を行ない、次に前記
主走査方向とほぼ直交する副走査方向において、記録媒
体を記録ヘツドに対して相対移動させた後、同様に主走
査方向1ライン分のドツト記録を行ない、これを繰り返
すようにして行なつている。
この場合、主走査方向の1ライン分の記録において、サ
ーマルヘツド表面に主走査方向に沿つて列状に並べた複
数の発熱素子の各々に印加するエネルギ量は、記録すべ
き画像信号に応じて異ならしめる必要がある。ここで、
エネルギ量を変えるためには各素子に印加する電圧を変
化させるよりも、印加時間を変化させる方が実用的であ
り、この方法が広く一般に用いられている。
所が発熱素子に印加するエネルギ量を変えた場合には、
発熱素子の表面温度分布もその様相が変わることが、例
えば特開昭53−141640号公報などにも示されて
いるように既に知られている。
すなわち、低濃度の記録を行なおうとして発熱素子に印
加するオネルギ量を減じると、濃度が低くなるだけでな
く、発熱部分の面積も減少し、結果として記録後のドツ
ト面積も小さくなる。そのため、主走査方向1ライン分
のドツト記録と、次に行なわれる同じく主走査方向1ラ
イン分のドット記録との間には、副走査方向に見て、ド
ツト面積とドツト面積のつながり(或いは重なり)が生
じなくなり、その結果、このつながりを生じない個所が
1本のすじ(ドツト面積の部分は低濃度の中間調の色合
の記録がなされているのに対し、つながりを生じない部
分は未記録状態にあつて、記録媒体表面の地色、例えば
白色を呈しているのですじ状に見える)となつて現わ
れ、画質劣化を起こすことがある。
そこで、このような画質劣化を防止するため、例えば、
特開昭57−84878号公報に開示されているよう
に、同じ信号を2度記録(2度書き)することによつて
上述のすじを解消する方法が知られている。この方法
は、主走査方向同一ラインに記録する全ドツトの濃度が
ほぼ同じ場合には有効であるが、ビデオ信号等の記録の
場合に見られるように、主走査方向同一ラインに濃度の
異なるドツト記録を行なう場合には、高濃度のドツトを
記録する発熱素子に必要以上の負担をかけ(つまり、必
要もないのに、2度にわたつて大エネルギを印加するの
で)発熱素子の寿命を縮めることになる場合があつた。
第9図は、従来の熱記録方法を示す説明図である。同図
において、中間記録媒体1には、その片側表面にインク
層2(昇華性染料等)が設けてあり、サーマルヘツド4
とプラテン5との間において、記録媒体3の片側表面に
前記インク層2が接するような形で中間記録媒体1、イ
ンク層2、記録媒体3が相互に押し付けられ合つてい
る。
ここで、サーマルヘツド4に含まれる発熱素子6に図示
せざる手段を用いて電流を流し発熱させると、インク層
2の一部が選択的に昇華し、記録媒体3の表面に付着し
て記録が行なわれる。記録終了後、プラテン5を副走査
方向(矢印7方向)に回動させると、記録媒体3と中間
記録媒体1(インク層2を含む)が移動し次のラインの
記録を行なうことができる。
なお、発熱素子6は、紙面に垂直な方向(主走査方向)
に沿つてサーマルヘツド4に所要個数(ドツト数)だけ
取り付けられているわけである。
第10図は従来の熱記録方法を実行する記録装置の構成
概要を示すブロツク図である。
同図において、8は画像情報源、9は主走査方向1ライ
ン分のデータを記憶するラインメモリ、10は濃度の階
調分割器、11は通電時間制御回路、12は副走査制御
器、である。
はじめに画像情報源8より主走査方向1ライン分の画像
データが送られてきてラインメモリ9に蓄えられる。次
に階調分割器10によりラインメモリ9から送られたデ
ータの発熱素子1個毎の階調(濃度)を判別し、熱記録
ヘツド(サーマルヘツド)4と通電時間制御回路11に
判別したデータを送る。
熱記録ヘツド4は、階調分割器10からの各発熱素子毎
の通電の有無と通電時間制御回路11からの各発熱素子
毎の通電時間信号により各発熱素子を通電し、発熱させ
記録(ドツト記録)を行なう。主走査方向の1ライン分
の記録終了後、副走査制御器12により記録媒体の副走
査(副走査方向への移動)を行ない、次の記録位置に熱
記録ヘツド4が来たことを検知して、次の主走査方向1
ライン分の記録を行なう。
第11図は、上述した如き従来の熱記録方法の動作の流
れを示すフローチヤートである。
第10図、第11図を参照して従来の熱記録方法の動作
の流れを改めて説明すれば次の如くである。
はじめに画像情報源8より記録濃度を示す階調データを
ラインメモリ9を経て階調分割器10に送ることによ
り、階調データ入力ステツプ13が行なわれる。
次に判断ステツプ14において、所定の発熱素子の階調
データが0と判断された場合には、該発熱素子には通電
せずステツプ17,18を経て次の記録位置に副走査制
御器12が記録媒体を移動させるまで記録動作は休止す
る。
ステツプ14において、階調データが0でないと判断さ
れた場合には、階調データに合わせて通電時間制御回路
11が通電時間を定めるステツプ、すなわち階調データ
通電時間変換ステツプ15を実行し、続いて通電ステツ
プ16において、発熱素子を通電する。
通電後は、1画面を構成する所定のライン数に達したか
否かをステツプ17において判別し、達しないと判別さ
れた場合、つまり1画面未終了の場合には次の記録位置
まで副走査制御器12により、記録媒体を移動させ、ス
テツプ18において、ライン数カウントを行ない、次の
ラインの記録に移る。
ステツプ17において、所定のライン数に達したと判断
された場合には、1画面分の記録が終了したわけである
から、次のステツプ(おわり)に進むことは述べるまで
もない。
次に第12図は、サーマルヘツドの発熱時における発熱
素子近傍の温度分布特性の一般的説明図である。
発熱素子6は、一般に基板(セラミツク板等)表面に膜
状に形成されており、同基板上に該膜と隣接して設けて
ある導線19,20を経て外部より発熱素子6に電流を
供給することが可能となつている。発熱素子6に電流を
印加すると、当初は素子の中央部分から発熱し、発熱素
子6aについて示したような、昇華開始温度の等温線2
1に見られる如き温度分布を示す。
さらに電流を続けて流すと発熱素子6bについて示した
ように発熱部分が拡がり昇華開始温度等温線22のよう
な温度分布となる。
さらに電流を流し続けると、発熱素子6cについて示し
たような長円形の昇華開始温度分布23となり、ここで
発熱量と基板への放熱量とが平衡し発熱部分は以後大き
く変化しない。
第13図は、第12図に示した如き発熱状態にあるサー
マルヘツドによつて記録したことにより記録媒体表面に
付着したインク層の断面を示す模式図である。
なお、インク層の厚さは説明のため実際より誇張して示
してある。
第12図の発熱素子6aについて示した発熱状態で記録
した場合、記録により付着したインク層の断面を24a
に示す。
他の各断面24b,25cは、発熱素子6b,6cにそ
れぞれ対応したものである。すなわち、発熱素子の発熱
温度分布の拡がりに伴つて、記録により付着するインク
層の厚さが増すとともに、記録部分の面積が拡大してゆ
く。
つまり、第12図、第13図を参照して云えることは、
発熱素子に対する通電時間が短いと、その場合のドツト
記録は、21に見られる如く、小さな円形であり、濃度
も24aに見られる如く薄い。
所が通電時間を長くすると、その場合のドツト記録は、
23に見られる如く大きな長円形となり、濃度も24c
に見られる如く濃いものとなるということである。
第14図は、記録後の濃度と記録に要した注入エネルギ
との関係を示すグラフであり、縦軸に濃度、横軸に注入
エネルギを示す。
記録時の副走査間隔(つまり主走査方向1ラインと次の
1ラインとの間の間隔)が主走査間隔(主走査方向1ラ
イン上に並ぶ発熱素子同士の間隔)とほゞ等しく、今仮
に167μmとすると、この場合、記録される1ドツト
の寸法は(167μm×167μm)の正方形となる。
かかるドツト寸法で濃度の一様な記録を行なつた後、そ
のドツト寸法(167μm×167μm)よりも充分に
大きな寸法のサンプル面積(アパーチヤサイズ、たとえ
ば5mmφ)で記録媒体上の濃度をサンプルして測定した
結果がグラフ25である。
このとき、測定アパーチヤサイズつまりサンプル面積を
小さく設定し(たとえば“10μmφ”)で測定する
と、記録部分の不均一さが現われ、最大濃度ではグラフ
26、最小濃度ではグラフ27に示す如き測定結果とな
る。
これは、第13図に示すように記録により付着したイン
ク層の厚さが、ドツト間で不均一となつていることによ
り生じるものである。
さて、以上、詳細に説明した如き従来の熱記録方法にお
いては、サーマルヘツド内の発熱素子による発熱面積が
本来、同じ1ドツト相当の面積であるべきなのに、該発
熱素子に注入されるエネルギによつて変化し、同一面積
とならないため、先にも述べたように次のような問題点
があつた。
(1) 中間濃度を記録する場合、最大濃度を記録する場
合に比べて、注入エネルギが少ないため発熱素子近傍の
1ドツト領域の全域を発色温度まで加熱することになら
ないため、記録ドツトの寸法が小さくなり、ドツト間に
記録媒体の地色が白いすじ状となつて残る。
(2) 中間濃度を記録した場合、1ドツト領域内の濃度
が均一にならないため、全体に均一な中間濃度の画像情
報を記録しても、均一な濃度の記録が得られず、忠実度
の点で劣る。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、ビ
デオ信号等の如き、中間濃度の記録濃度で高分解能に記
録されることを要求される画像情報を、忠実に記録する
ことのできる熱記録方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するために、本発明においては、記録
濃度に応じて副走査間隔や発熱記録の回数を変えること
により、記録媒体上に記録する1ドツト領域内の濃度ば
らつきを減らし、中間濃度情報の記録の安定化を可能と
した。
〔発明の実施例〕
次に図を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明を実施するのに用いる記録装置の構成概
要を示すブロツク図である。同図において、第10図に
おけるのと同じ要素には同じ符号を付してある。そのほ
か、28は通電回数制御器である。
はじめに、1ライン分の画像データが画像情報源8より
ラインメモリ9に送られて蓄えられる。
次に階調分割器10により、ラインメモリ9から送られ
たデータの中の発熱素子1個毎の濃度の階調数を判別
し、熱記録ヘツド4と通電時間制御回路11及び通電回
数制御器28にデータとして送る。熱記録ヘツド4は、
階調分割器10からの各発熱素子毎の通電の有無と通電
時間制御回路11からの各発熱素子毎の通電時間信号に
より各発熱素子を通電し発熱させ記録を行なう。
このとき、濃度の階調数が中立又は小さいとき、通電回
数制御器28が動作し、通電回数制御器28→通電時間
制御回路11→副走査制御器12→通電回数制御器28
なるループ回路を機能させて、本来の副走査間隔の間を
更に細かく分割して副走査し、その都度通電を行なうよ
うにして、与えられた階調数に応じた回数だけ発熱素子
を通電し加熱する。
主走査方向1ライン分の記録終了後、副走査制御器12
により次の記録位置へ熱記録ヘツド4を移動させた後次
の主走査方向1ライン分の記録を開始する。
第2図は、本発明の一実施例である熱記録方法の動作の
流れを示すフローチヤートである。
第1図、第2図を参照して本発明による熱記録方法の動
作の流れを改めて説明すれば次の如くである。
はじめに、画像情報源8より記録濃度を示す階調データ
をラインメモリ9を経て階調分割器10に送ることによ
り、階調データ入力ステツプ13が行なわれる。
次に判断ステツプ29において、所定の発熱素子に対応
した階調データ(階調数)の大小を判別し、それが零の
場合には、のルートを経て次の副走査後の記録位置ま
で記録動作を休止させる。
階調数が大の場合には、それに応じた通電時間変換をス
テツプ15において行ない、続いてステツプ16におい
て通電を行なう。
階調数が中から小の場合には、ステップ30において通
電回数を階調数に応じた回数に設定し、次にステツプ3
1においてその設定された回数だけ通電したか否か判別
し、通電回数が設定回数に達しない間は、ステツプ31
→15A→16A→32→31のルートで通電と副走査
を繰り返し、通電回数が設定回数に達したらステツプ1
7へ移行する。
このようにして主走査方向1ライン分の記録終了後、画
面を構成する所定本数のラインの記録が終了したか否か
をステツプ17において判別し、否の場合には、ステツ
プ18を介して記録動作を続行し、YESの場合には、
(おわり)に移行する。
ところで、上記したように、ステップ15またはステッ
プ15Aでは階調数に応じて通電時間変換が行われ、ま
た、ステップ30では階調数に応じて通電回数の設定が
行われている。そこで、具体的にどのようにして階調数
に応じた通電時間(入力エネルギ)及び通電回数(記録
回数)の設定が行われるかについて、以下説明する。
即ち、通電時間及び通電回数は、各階調数それぞれに対
して所望の濃度が得られるように、設定されるのであ
る。具体的には、連続した階調が濃度むら無く記録され
るように、設定される。以下に、階調数に応じた通電時
間と通電回数、そして、それにより得られる所望の濃度
の一例を示す。
この設定例では、階調数の179と178との間で、通
電時間を4割程度減らすと共に、通電回数を1回と2回
で異なるように設定している。このように設定すること
により、連続した階調を濃度むら無く記録することがで
きる。
このようにして、本発明では、主走査方向1ライン分の
記録において、各発熱素子毎に、データとして与えられ
た階調数に応じて通電回数(記録回数)を変え、階調数
の低い所(記録濃度の低い所)では、発熱記録を複数回
繰り返して、そのようにしない場合に生じる記録ドツト
と記録ドツトの隙き間を埋めるようにしている。
本実施例では、各動作部分はブロツクとして機能毎に分
けて示したが、マイクロコンピユータ等の制御素子を用
いて、各動作部を兼用させることも可能である。
第3図は、本発明において実行される副走査の動作態様
の説明図である。同図において、32a,32b,32
cは記録媒体上のサーマルヘツド内の発熱素子の副走査
後による位置である。すなわち、位置32aにあつた発
熱素子は、第1回目の副走査により位置32bへ移行
し、次に第2回目の副走査により位置32cへ移行する
ことを示しているわけである。
一方、主走査方向における発熱素子と発熱素子の間のピ
ツチ間隔(主走査間隔)は例えば図示の如く、167μ
mであるとすると、1回の副走査間隔はその1/2の83
μmに選ばれていることが、第3図から理解されるであ
ろう。
第4図は本発明の熱記録方法により記録されたドツト記
録の態様を示す説明図である。
高濃度記録の場合には、33で示されるように、1個の
記録ドツト領域の面積が大きく(例えば、その長手方向
の直径が主走査間隔である167μmより充分大きく、
180μm程度あるとする)、矢印34で示す副走査方
向に、2回の副走査が行なわれる毎に、1回の割合でド
ツト記録を行なえば、ドツト記録とドツト記録の間に隙
き間が発生せず、一様な高濃度記録が得られる。
中間濃度記録の場合には、35で示されるように、1個
の記録ドツト領域の面積は中位で(例えばその直径は副
走査間隔である83μmより大きく、120μmあるも
のとする)、毎回の副走査毎にドツト記録も行なうよう
にすれば、ドツト記録とドツト記録の間に隙き間が発生
せず、一様な中間濃度記録が得られる。
低濃度記録の場合には、36で示されるように、1個の
記録ドツト領域の面積は小さいが、その直径が副走査間
隔(83μm)とほゞ同じ(例えば85μm)とする
と、やはり毎回の副走査毎にドツト記録を行なうように
すれば、一様な低濃度記録が得られる。
このようにして、主走査方向1ライン分の記録を行なう
際、記録すべき濃度に応じて、各発熱素子は1回乃至2
回の発熱記録を行なうことになる。
第5図は本発明による記録結果を改めて示した説明図で
ある。同図において、最大濃度の記録ドツト37は1ド
ツト領域(画素)の寸法にほぼ対応して、副走査方向に
連続した記録となつている。
中間濃度及び低濃度の記録ドツト38及び39は、1ド
ツト領域(画素)の寸法の1/2の副走査間隔でそれぞれ
記録され、1ドツト領域(画素)が2個の小さなドツト
記録を合わせて構成されている。このため、ドツト記録
間の切れ目がなくなり、1ドツト領域内がほぼ均一な濃
度で記録されていることが理解されるであろう。
第6図は、本発明によつて記録された記録濃度と記録に
要した注入エネルギとの関係を示したグラフである。
同図において、濃度測定アパーチヤサイズを画素寸法よ
り充分大きく(たとえば5mmφ)して測定した結果がグ
ラフ40であり、該アパーチヤサイズを画素寸法より充
分小さく(たとえば10μmφ)して測定した結果の最
大濃度がグラフ41、最低濃度がグラフ42である。中
間濃度部分での画素内での濃度バラつきが小さくなつて
いることが判るであろう。
また、1画素あたりの記録に必要な注入エネルギは、従
来の記録方式のそれよりやや増すが、中間濃度での1ド
ツトあたりの注入エネルギはサーマルヘツドの熱の蓄積
により約20〜30%程度増でよい。
第7図は、本発明の他の実施例による記録状態を示す説
明図である。本実施例においては、中間濃度部分の1画
素43を2ドツト、低濃度部分の1画素44を3ドツト
で構成している。このように本発明においては、副走査
間隔は記録濃度に対応して変えてよい。
第8図は、本発明の更に別の実施例による記録状態を示
す説明図である。
本実施例では、通常の記録ドツト45,46及び47で
記録したドツト間のすき間を、通常の記録条件より少な
いエネルギ条件で副ドツトとして記録する。
最大濃度部分では、副ドツト48は既に中間記録媒体上
のインクは大部分昇華済で実際の記録画には現われな
い。中間及び低濃度部分の副ドツト49及び50は、濃
度に対応して小さくなるがドツト間のすき間はうめられ
る。
なお、本発明を実施する上においては、副走査方向のサ
ーマルヘツドと記録紙の相対移動は、プラテン等のロー
ラによるものに限らず別の手段(たとえば記録媒体をリ
ニアモータで移動し、サーマルヘツドとの接触圧は固定
した弾性物質の押し圧により得るなど)によるものでも
実現可能である。
〔発明の効果〕
上述の如く本発明によれば、1画素内の記録濃度を均一
化することができるため、ビデオ信号等のように、カラ
ー、中間濃度、高分解能などの特性をあわせ要求される
画素情報を記録する場合、従来の熱昇華性染料転写方式
による記録に比して、中間濃度部分での濃度ムラを減ら
し、画素間の白すじを無くし、解像度の劣化なく高忠実
な記録を得ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するのに用いる記録装置の構成概
要を示すブロツク図、第2図は本発明の一実施例である
熱記録方法の動作の流れを示すフローチヤート、第3図
は本発明において実行される副走査の動作態様の説明
図、第4図は本発明の熱記録方法により記録されたドツ
ト記録の態様を示す説明図、第5図は本発明による記録
結果の説明図、第6図は本発明によつて記録された記録
濃度と記録に要した注入エネルギとの関係を示したグラ
フ、第7図は本発明の他の実施例による記録状態を示す
説明図、第8図は本発明の更に別の実施例による記録状
態を示す説明図、第9図は従来の熱記録方法を示す説明
図、第10図は従来の熱記録方法を実行する記録装置の
構成概要を示すブロツク図、第11図は従来の熱記録方
法の動作の流れを示すフローチヤート、第12図はサー
マルヘツド発熱時における発熱素子近傍の温度分布特性
の一般的説明図、第13図は、第12図に対応した記録
媒体表面の記録により付着したインク層の断面を示す模
式図、第14図は記録後の濃度と記録に要した注入エネ
ルギとの関係を示したグラフ、である。 符号説明 1……中間記録媒体、2……インク層、3……記録媒
体、4……サーマルヘツド、5……プラテン、6……発
熱素子、7……矢印、8……画像情報源、9……ライン
メモリ、10……階調分割器、11……通電時間制御回
路、12……副走査制御器、19,20……導線、21
〜23……等温線、28……通電回数制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 修 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 小堀 康功 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−42075(JP,A) 特開 昭58−161465(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向に複数個の発熱素子を配列して
    成る熱記録ヘッドを記録媒体と接触させ、記録すべき画
    像情報に応じて、前記発熱素子を発熱させることにより
    主走査方向1ライン分のドット熱記録を行ない、次に前
    記主走査方向とほゞ直交する副走査方向において記録媒
    体を前記熱記録ヘッドに対して相対移動させた後、同様
    に主走査方向1ライン分のドット熱記録を行ない、これ
    を繰り返すようにした熱記録方法において、 主走査方向1ライン分のドット熱記録を行なう際に、主
    走査方向1ラインを構成する各ドットについて、前記画
    像情報として与えられる濃度情報に応じて、各ドットに
    対応した各発熱素子の発熱量を変えると共に、主走査方
    向1ラインを構成する複数のドットのうち、前記濃度情
    報と該濃度情報に応じた前記発熱量とに基づいて予測さ
    れる1回の発熱記録による記録寸法が、必要な記録寸法
    より小さいドットについては、副走査方向における記録
    媒体の熱記録ヘッドに対する相対移動距離を変えつつ、
    2回以上の、前記濃度情報に応じた回数だけ、発熱記録
    を行なうようにしたことを特徴とする熱記録方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の熱記録方法に
    おいて、1回の発熱記録による記録寸法が、必要な記録
    寸法より小さい前記ドットについては、副走査方向にお
    ける記録媒体の熱記録ヘッドに対する相対移動距離を1
    /2ずつ変えつつ、2回発熱記録を行なうようにしたこ
    とを特徴とする熱記録方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の熱記録方法に
    おいて、1回の発熱記録による記録寸法が、必要な記録
    寸法より小さい前記ドットについては、副走査方向にお
    ける記録媒体の熱記録ヘッドに対する相対移動距離を1
    /2未満ずつ変えつつ、2回より多く発熱記録を行なう
    ようにしたことを特徴とする熱記録方法。
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