JP2601798B2 - 通電転写記録装置 - Google Patents

通電転写記録装置

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JP2601798B2
JP2601798B2 JP8618786A JP8618786A JP2601798B2 JP 2601798 B2 JP2601798 B2 JP 2601798B2 JP 8618786 A JP8618786 A JP 8618786A JP 8618786 A JP8618786 A JP 8618786A JP 2601798 B2 JP2601798 B2 JP 2601798B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、安定した画像を記録することができる通電
転写記録装置に関する。
(従来の技術) 通電転写記録装置は、記録時の騒音が少い、保守が簡
単で容易であるなどの特徴を持っているため、OA機器な
どの出力端末装置として現在注目されている。また、同
様な特徴を持つ熱転写記録装置などと比較しても、複雑
な構成のサーマルヘッドを使用することなく、安価な電
極ヘッドを使用していること、発熱する抵抗がヘッド上
にないため、ベッドでの蓄熱が少いこと、サーマルヘッ
ドのように間欠通電でなく直流通電が行え、記録速度が
向上することなどの利点を持っており、高速のノンイン
パクトプリンターに適している。
従来の通電転写記録装置の概要を第5図に示す。(特
公昭57−14060号公報)。第5図(a)は通電転写記録
の原理を示した図である。通電転写記録装置には、幾つ
かの方式があるが、ここでは第5図(a)のように抵抗
層(1)、導電層(2)、インク層(3)の3層から構
成されたインクリボン(4)を用い、針状の記録電極
(7)から構成された記録ヘッドとインクリボン(4)
との接触面積が針状電極(7)の接触面積よりもはるか
に大きな帰路電極(8)を使用した記録方式を代表例と
して説明する。まずパターン発生器(5)では、記録画
像信号が“1",“0"の2値の信号となってヘッドドライ
ブ回路(6)へと供給されてくる。ヘッドドライブ回路
では、この2値の画像信号に応じて記録ヘッド上の各信
号電極へ供給するON,OFFを行っている。
第5図(a)のように帰路電極(8)がアース電位に
なっている場合には、記録したい記録電極(7)には正
又は負の電圧が供給され、記録しない電極(7)にはア
ース電位が供給されることになる。記録電極(7)にア
ース電位以外の電圧が供給されると、記録電極(7)と
帰路電極(8)のアース電位の間に電位勾配ができるた
めに記録電極(7)、帰路電極(8)間に電流が流れる
ことになる。この時電流は最も抵抗が小さくなるような
流れ方をするために、第5図(a)に矢印で示すような
経路に沿って流れることになる。すなわち記録電極
(7)からインクリボン(4)へと流れ込む電流は、ま
ず抵抗の大きな抵抗層(1)となっているベースフィル
ム内を流れ導電層(2)へと達する。導電層(2)は通
常は、Alなどを蒸着して作られており、この層の抵抗は
極めて小さい。従って電流はこの導電層(2)の中をほ
とんどロスすることなく帰路電極(8)側まで流れてゆ
く。電流はここで再び抵抗層(1)を通って、帰路電極
(8)のアース電位へと流れ込んでゆく。このように電
流路が形成されることによって抵抗層を電流が流れるた
めにジュール発熱が抵抗層(1)で生じ、この熱によっ
てインク層(3)のインクが溶融あるいは昇華し、イン
クリボン(4)に対向して置かれている記録紙(9)上
に画像を形成する。
なお記録電極(7)のインクリボン(4)との接触面
積は、帰路電極(8)の接解面積よりもかなり小さくな
っているため、記録に達するまでに帰路電極(8)の接
解面積よりもかなり小さくなっているため、記録電極
(7)から流れ出した電流は帰路電極(8)に達するま
でにかなり拡がった電流分布となっている。この場合の
様子を矢印Aの方向から見た図を第5図(b)に示す。
この図に示すように信号電極(7)から流れ出した電流
は大きく拡がって出す電流と帰路電極へ流れ込んでい
る。そこで記録電極(7)から流れ出す電流と帰路電極
へ流れ込む電流の大きさは等しくても、電流密度は記録
電極直下の方が帰路電極の下よりも非常に大きくなる。
そのため発熱は、記録電極直下だけで発生することにな
り、ここで画像の記録が行われる。以上が通電転写記録
の原理である。
また第5図(a)のヘッドドライブ回路(6)は通常
定電流回路で構成される。これはインクリボンの抵抗層
(1)が樹脂にカーボンなどを混入して作ったもので部
分的に抵抗のバラつきがあること、導電層(2)がAlな
どを蒸着して作成するために部分的に抵抗がバラついて
いること、記録ヘッドをインクリボン(4)に押し当て
摺動させているためにヘッドと抵抗層の間の接触抵抗が
変化したり、ヘッドの押圧変化によって抵抗層の抵抗値
が変化すること、また通常記録ヘッドは多数の記録電極
(7)をアレイ状に並べてあるため、同時駆動する電極
の数に応じて導電層を流れる電流値が異なり導電層
(2)の持っている抵抗のため、記録電極直下の導電層
の電位が変化してしまうことなどにより、記録電極
(7)から帰路電極に到る電流路の全抵抗の変化に対処
するためのものである。定電圧駆動を行っている場合に
は記録電極(7)と帰路電極(8)との間の全抵抗が変
化することにより、この間を流れる電流値が変化する。
抵抗層での抵抗をR、電流をIとすると抵抗層で発生す
るジュール発熱はRI2で表わされる。そこで、電流値I
が変化すると発生する熱は大きく変化し、記録画点の大
きさが変化してしまう。そこでヘッドドライブ回路
(6)を定電流回路にすることにより、抵抗層(1)の
抵抗が変化しない限り、抵抗層での発熱を一定にするこ
とができ、安定した濃度の記録画点を形成することがで
きる。以上が、従来の通電転写記録装置の概要である。
ここで、従来行われていた通電転写記録について考え
てみる。まず第6図(a)に示すような、主走査方向、
副走査方向に1ドットおきのパターンを記録する場合を
例として従来の熱転写記録装置で記録する場合を考え
る。第6図(b)は熱転写記録装置に用いられるサーマ
ルヘッドの概略図であり、主走査方向に多数の発熱抵抗
体がアレイ状に並べられている。また第6図(c)サー
マルヘッド上の各発熱抵抗体への通常状態を示した図
で、Wが印字パルス幅、Tが印字周期を表わしている。
ここで印字パルス幅Wが印字周期TYよりも小さくなって
いるのは、抵抗体に直流通電を行うとヘッドへの蓄熱の
ために抵抗体が破壊してしまうためで、印字パルス幅W
と印字周期Tとの関係は通常 ほどになっている。
このような場合に第6図(a)のパターンを記録する
場合はまず第6図(d)の(I)で示される位置に記録
ヘッドが固定され第1ライン目の画像データの記録が行
われる。そして、この記録が終了すると、次にサーマル
ヘッドはステップ的に(II)の位置まで送られて、ここ
で第2ライン目の記録が行われ、以後同様にステップ的
な記録ヘッドの送りと記録が繰り返され、全画像が形成
されてゆく。このように熱転写記録装置で、このように
記録ヘッドをステップ的に動かすことが可能なのは、サ
ーマルヘッドの発熱抵抗体の形状が平面的で形成される
画点の大きさも主走査方向、副走査方向の解像度とほぼ
一致しているからである。また、このようなステップ送
りをしているためにサーマルヘッドは、それぞれのライ
ンで1回止まる(速度が小さくなっている)。従って第
6図(c)の破線で示されるように、発熱抵抗体に高い
電圧をかけ通電時間Wを短くしても発生する熱量がほぼ
等しくなっていれば記録画点の大きさもほぼ一定となっ
ている。
次に通電転写記録装置での記録について考える。第7
図(a)は、通電転写記録の記録ヘッドを模式的に示し
た図である。記録ヘッドは通常、同図に示すように、細
い板状の電極をアレイ状に並べてある。つまり、主走査
方向には解像度と同じ周期であり、幅はほぼこの周期と
同様の長さから、この周期の1/2程度までの長さであ
る。これに対して、電極の副走査方向の長さについて
は、通常主走査方向の長さよりもかなり短くなってい
る。従って通常は第6図に示した熱転写記録装置のよう
に、ステップ的にヘッドを送らずに、DCモータなどで連
続的に送ったり、あるいはステップ的に送る場合でも、
かなり細かく送っている。第7図(b)は第6図(a)
に示す記録パターンを記録する場合の通電転写記録装置
で記録する場合のタイミングチャートの従来例である。
この場合に通電電流のパルス幅Wと記録周期Tとは一致
している。またこの場合の縦軸は先ほども述べた様に通
電転写記録では、定電流駆動を行わなければならないた
め、電流値となっている。このような駆動を行った場合
の画点の形成について第7図(c)に示す。この図は電
極アレイが並んでいる方向から見た場合の図で、時刻t0
にはヘッドx0の位置にあるとする。ここで第7図(b)
のような通電が開始されたとすると、電流は第7図
(c)に示されるように電極の直下に向って流れ、この
部分のインクに溶かし紙に転写する。そして時間が経過
するに従ってヘッドはリボン上を摺動してゆき、周期T
の時間が経過した時ヘッドは図のx1の位置まで動き、こ
こで通電もストップする。つまり、ヘッドがx0からx1
位置まで移動する間にx0からx1の位置の間のインクが溶
かされ紙に記録が行われる。つまりx1−x0の長さが1画
点の副走査方向の解像度になっているのである。理想的
には第7図(b)に示されるような駆動方法によって、
副走査方向の解像度が理想どおりの画点を形成すること
ができるはずである。
ところが実際には電流の経路は第7図(c)に示され
るように、電極直下に向って流れるのではなく、第8図
(a)に示すようにかなり広く副走査方向に拡がってい
る。つまり、電極には高い電圧が加えられ、ほぼアース
電位である導電層との間には第8図(a)に示すように
等電位面が形成されている。従って電流はこの図に示す
ように等電位面に対して直角に流れかなり拡がった状態
で導電層へと流れ込んでゆく。このような電流の拡がり
は、記録電極の副走査方向への長さが短くなるほど大き
くなる。従って第7図のような従来の電流駆動法で行っ
た場合には、第6図(a)に示すような画点を記録した
場合には、第7図(c)のような理想的な画点が形成さ
れるのではなく第8図(b)に示されるように副走査方
向にかなり拡がった画点が形成されてしまう。第6図
(a)のパターンを記録した場合には、理想的には記録
された部分と記録されない部分の比率は50%であるべき
なのに、記録された部分の比率がかなり大きくなってし
まう。
さらに実際には蓄熱も考慮しなければならない。理想
的には、通電転写記録は記録ヘッドの蓄熱がほとんどな
く、熱転写記録と比較すると記録部周辺の蓄熱はかなり
小さいのではあるが、実際には蓄熱している。この蓄熱
のために、例えば第6図(a)に示されるようなパター
ンを記録した場合には、白く抜くべき部分もつぶれてし
まい全面黒くなってしまう。そこで、従来方式では第7
図(b)に破線で示すように蓄熱しやすいパターンコー
ドを受信した場合には、定電流回路で駆動する電流値を
小さくして対応していた。ところが前述したように、薄
い板状の電極を用いた場合には、基本的に副走査方向の
解像度は、ヘッドの動いた長さによって決定される。そ
のため、信号電極を駆動するための定電流値を制御した
従来の制御法では、第6図(a)のようなパターンを、
特に高速駆動時に高解像度のヘッドを用いて記録するこ
とは不可能であった。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来の通電転写記録装置では、画点がぼや
け画質の劣化が否めなかった。特に、高速駆動時にはこ
の欠点が顕著となった。
この発明は、上記欠点を除去し、正確に画点を形成
し、以って高品質の画像を得ることのできる通電転写記
録装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 前述した従来技術の問題点を解決するために本発明で
は、各信号電極に供給する定電流パルス幅を記録電極が
所望の画点長を走査する時間と同様にせず、短くするこ
とを特徴としている。具体的には、第8図で示したよう
な副走査方向への電流の拡がりをあらかじめ考慮し、記
録される画点の副走査方向の長さを規定どおりにするよ
うに定電流パルスの長さを短くしている。
(作 用) このように各信号電極を駆動することによって、通電
パルスの出力されている間に、記録ヘッドが副走査方向
へ動く長さは、規定どおりの副走査方向の画点の長さよ
りも短くなってしまう。しかし前述したように副走査方
向への電流の拡がりが大きいために、実際の記録される
画点の副走査方向の長さを所定の長さにすることが可能
となる。
(実施例) 以下に本発明の実施例のひとつを図面を参照して説明
する。第1図は本発明の基本的な原理を説明するための
図で第6図(a)に示したパターンを本発明の通電転写
記録装置を用いて記録する例を示した。このようなパタ
ーンを用いた理由は、正確に各画点を記録できると白地
と黒地の比が等しくなり、正しく1画点の大きさになっ
ているかどうか判断しやすいからである。第1図(a)
に示されるようなパターンを記録するために、本実施例
の記録装置では各信号電極(7)に第1図(b)に示す
ような波形の定電流パルスを印加することによって行っ
ている。すなわち記録の周期Tよりも短い時間幅Wの定
電流パルスによって記録しているのである。ここで信号
電極(7)は連続的あるいはパルス的に記録紙(20)又
はインクリボン(4)に対して相対的に副走査方向に移
動し、周期Tの間に規定の解像度でえられる長さRを移
動する。本発明の主旨は、このような状態のもとで、時
間的には周期Tよりも短い時間Wの間だけ定電流パルス
を加えることにより、つまり距離的にはR・W/Tの長さ
を信号電極が移動している間だけ定電流パルスを加える
ことにより、副走査方向の長さがRである画点を記録で
きることである。この様子を第1図(c)を用いて更に
詳しく説明する。第1図(c)は主走査方向から見た信
号電極(7)の副走査方向への移動と画点の形成を説明
するための図である。信号電極(7)は、時間t0では、
インクリボン上のx0の位置にあり、この時間t0が各記録
サイクルの始点とする。信号電極(7)は、その後イン
クリボン上を副走査方向に移動し、周期Tの時間経過の
後にリボン上のx3の位置へと到達する。この時の信号電
極の移動量x3−x0はこのシステムで必要な副走査方向の
解像度Rと一致しており、時刻t0+Tで1つの記録サイ
クルが終了する。本発明では、この1サイクルの間すべ
て通電するのではなく第1図(c)に示すように時刻t1
からt1+Wの間のWの時間だけ定電流パルスを供給する
ものである。つまり、信号電極(7)がx0からx1へと移
動する間は、通電パルスを出力せず、x1からx2へと移動
する間だけ通電し、更にx2からx3へと移動する間は通電
パルスを出力していない。つまり定電流パルスはx2−x1
=R・W/Tの長さ信号電極が移動している間だけ出力さ
れる。
これを第7図に示した理想的な場合であると考える
と、記録される画点の副走査方向の長さはR・W/Tとな
り、本来必要であるRより小さくなってしまう。しかし
実際には、信号電極(7)から導電層(2)へと向って
流れる電流は、第1図(c)に示されるように理想的な
場合と異なり副走査方向へかなり拡がった分布になって
抵抗層(1)の中を流れる。そのために発熱する抵抗層
は、x2〜x1よりも副走査方向に大きく拡がっている。従
って定電流パルスの幅Wを適当な大きさに選ぶことによ
って、記録される画点の副走査方向の長さを理想的な長
さであるRにすることができるのである。以上が本発明
の基本的な考え方である。
ここで、定電流パルス幅の決定方法についてその一例
を説明する。ここで説明の便宜上、副走査方向の所望の
1画点の長さをR、1画点の記録周期をT、定電流パル
スのパルス幅をWとする。更に、信号電極がインクリボ
ンに対して相対速度零の状態で(例えば、移動しないと
き)記録紙に形成される画像の副走査方向の拡がりをΔ
x(実際に形成される画像の副走査方向の長さから、信
号電極とインクリボンとの接触する部位の副走査方向の
長さを引いたもの)とする。
すると、形成する1画点の始点と終点とでΔx/2の長
さ分だけを考慮して、この内側のみだけ、パルスをオン
すればよい。よってパルス幅Wは、 W<T(R−Δx)/R とすればよいことになる。
なお第1図(b)に示した定電流パルスの電流値は、
記録画点の主走査方向の長さが規定の解像度になるよう
な電流値に調整されなければならない。そしてこの電流
値が決定された後に、その電流パルスを加えた場合に、
副走査方向に規定の長さになるようにパルス幅Wを決定
しなければならない。これは定電流の値によって、第1
図(c)に示した電流の副走査方向へ拡がり量が変化す
るためである。また第1図(c)では、点流の拡がりを
対称的にしてあるが、帰路電極(8)のある位置によっ
て、片寄った分布にもなる。
第2図は本発明の実施例の通電転写記録装置の駆動回
路について示した図で、また第3図は第2図の駆動回路
のタイミングチャートである。まずこの駆動回路には同
期信号(30)が加えられている。この同期信号(30)は
周期がTであり、更にこの信号は信号電極を移動させる
メカコントローラ(図示しない)にも供給されている。
そして、信号電極(7)は、このTの時間の間にほぼ連
続的な動作でインクリボン(4)の上を理想的な副走査
方向の解像度であるRだけ移動する。同期信号(30)
は、タイミング制御部(31)へと供給されてくる。ここ
では同期信号(30)が入ってくるたびに、データの読み
出し、および転送に必要なクロック信号(32)、ラッチ
信号(33)、記録信号(34)などのタイミングを作り出
している。つまり、まず同期信号(30)がタイミング制
御部(31)に供給されると、タイミング制御部(31)
は、下部のパターン発生器(図示しない)などに対して
データの読み出し用のクロック信号(32)を出力する。
するとパターン発生器からは“1"又は“0"の2値化され
た1ラインぶんの画像データ(35)がシリアルに出力さ
れてくる。なおこの記録ヘッドはn本の信号電極から構
成されているものとし、1ラインぶんのデータは全部で
n個あるとする。供給された画像データ(35)はシリア
ルIN−パラレルOOTのシフトレジスタ(36)の入力端子
に供給され、n個のクロック信号(32)によって、この
シフトレジスト(36)内を転送されてゆく。n個の画像
データ(35)のパターン発生器からの読み出しが終了す
ると、次にタイミング制御部(31)からは、ラッチ信号
(33)が供給される。このラッチ信号(33)によってシ
フトレジスタ(36)内のデータはすべてnビットのラッ
チ(37)へと保持される。このような状態で、次の同期
信号(30)がタイミング制御部(31)へ供給されると、
タイミング制御部(31)は、2ライン目の画像データ
(35)をシフトレジスタ(36)へ読み込むためのクロッ
ク信号(32)と、ラッチ(37)に保持されている1ライ
ン目の画像データを記録するための記録信号(34)を出
力する。この記録信号(34)はアンドゲート(38−1)
〜(38−n)の1つの入力端子に供給される。またアン
ドゲート(38−1)〜(38−n)のもう一方の入力端子
には、nビットラッチ(37)の出力が供給されている。
つまりこれらのアンドゲート(38−1)〜(38−n)か
らは、記録信号(34)が出力されている間であり、しか
もラッチ(37)に保持されているデータが“1"(記録を
意味する)の時だけ出力されるようになっている。これ
のアンドゲート(38−1)〜(38−n)の出力は定電流
回路(41−1)〜(41−n)の一方の入力端子に供給さ
れている。また、この定電流回路(41−1)〜(41−
n)のもう一方の入力端子には、定電流回路(41−1)
〜(41−n)の電流値を設定するためのアナログ基準電
圧Vref(40)が供給されている。定電流回路(41−1)
〜(41−n)では、この基準電圧Vref(40)に基づいて
定電流回路をアンドゲート(38−1)〜(38−n)の出
力が“1"である間だけ記録電極(42−1)〜(42−n)
に供給できるようになっている。つまり、入力画像デー
タ“1"である記録電極(42−1)〜(42−n)にだけ記
録信号(34)の出力されている時間だけ、定電流パルス
が供給され画像を記録できるようになっている。つま
り、この記録信号(34)の出力されている時間が副走査
方向の画点の長さを変化させる時間幅wとなっている。
以上のように、第1ラインの画像の記録が終了し、しか
も第2ライン目の画像データがシフトレジスタ(36)内
に読み込みが終了すると、再びラツチ信号(33)が出力
されてシフトレジスタ(36)内のデータがラッチ(37)
へと保持される。以後同様のことを繰り返し全ラインの
画像の記録が行われる。
なおここで基準電圧Vraf(40)は通常は一定値となっ
ている。このVref(40)の値によって、各信号電極に流
れる電流値は一率に制御される。実際に基準電圧Vref
(40)を決定する。すなわち各信号電極に流す電流値を
決定するためには、Vrefを動かして記録された1画点の
主走査方向の長さが、所望の大きさになるようにしてVr
efを固定する。つまり主走査方向の1画点の長さについ
ては、主としてVrefすなわち各信号電極に流れる電流値
によって決定している。この後に、副走査方向の1画点
の長さが所望の長さとなるように記録信号(34)の時間
幅Wを変化させWの値を決定する。以上本発明の実施例
について詳しく述べた。
次に蓄熱制御を行う場合について簡単に説明する。参
照電圧Vref(40)は通常は一定値で固定されていると述
べたが第2図の実施例の図ではこの電圧を変化すること
ができるような構成となっている。ここで参照電圧Vref
(40)が可変となっているのは、高速駆動、高解像度の
記録にも対応するためである。記録ヘッドの解像度が低
い(8ドット/mm以下)場合や、記録速度も遅い(0.5ms
/line程度)場合には通電転写記録ではほとんど蓄熱は
生じない。そのために固定された電流値、パルス幅の定
電流パルスを用いて画像を記録しても、差しつかえな
い。しかし、例えば高速駆動を行う場合にはインクリボ
ンと信号電極間の接触抵抗部での発熱が大きくなった
り、摩擦によって生ずる熱が大きくなったりしてヘッド
への蓄熱が生じてくる。このような蓄熱が生ずると1つ
の画点の大きさが変化してしまう。このような影響は、
大きな変化の入力データの場合には見た目には大きな変
化を生じないが、特に細かなパターンが記録する場合に
は蓄熱のために白地の部分がつぶれてしまう状態とな
る。そこで、入力画像データのパターンによって記録ヘ
ッドに流す電流値を制御して、このような不都合を改善
する必要がある。
第2図の実施例では、このような受信パターンコード
の違いによって、基準電圧Vref(40)を変化させる回路
となっている。
ここでの蓄熱制御の方法は基本的にパターン内の印字
ドット数に応じて、パルス波形の電圧値をパターン毎に
可変設定するものである。例えばパターン内全て印字の
ときの電圧値を1としたときに、パターン内に印字ドッ
トが1つのときの電圧値を約80%とし、後はパターン内
の印字ドット数に応じ、(印字ドット数1,0.8)〜(印
字ドット数全ドット〜1)の間を非線形(下向きに凸)
に割り当てていけばよい。
具体的に説明する。まず外部のキャラクタージェネレ
ータ(図示しない)などから、現在記録中のパターンの
パターンコード(43)の蓄熱制御部(44)へと供給され
る。蓄熱制御部(44)では、このパターンコードのデー
タから印字ドット数を計数し、これに応じて上記方針に
より定めた電圧値(ディジタル値)を蓄熱制御データ
(45)としてD/A変換器(39)へと出力する。このD/A変
換器(39)で蓄熱制御データ(45)がディジタルデータ
からアナログの基準電圧Vref(40)へと変換される。つ
まり各信号電極の出力電流の波形が第3図の波線あるい
は一点鎖線で示されるように変化する。このようにする
ことによって、蓄熱の多いパターンに対しては電流パル
スの電流値が小さくなり主走査方向への画点の拡がりが
小さくなり、規定どおりの長さの画点にすることができ
る。さらに主走査方向の画点の拡がりが押えられると、
蓄熱がない状態と同様になるため、副走査方向の画点の
長さも規定どおりにすることが可能となる。また更に高
速高解像度の記録が必要な場合には電流値の制御だけで
は充分な制御を行えない場合もある。このような場合に
は、第2図破線で示すように、蓄熱制御信号(45)の値
をタイミング制御部(31)に供給し記録信号(34)の長
さも同時に変化させることによって、画点の大きさを制
御することが可能となる。なお、パターンコードから蓄
熱制御データを得るには、ROMを用いればよい。すなわ
ち、パターンコードは予じめわかっているのでパターン
内の印字ドット数も予じめわかるので、印字ドット数
と、蓄熱制御データとの関係を予じめ上記方針によって
定め、パターンコードをROMのアドレスとし蓄熱制御デ
ータをROM内に記憶させておけばよい。
〔発明の効果〕
本発明によって主走査方向に比べ、副走査方向の長さ
が短くなった電極ヘッドを用いて副走査方向に連続的又
はステップ的に動かして1画点を記録する通電転写記録
装置で画像を形成する場合に1画点を記録する通電転写
記録装置で、画像を形成する場合に1画点の副走査方向
の長さを規定どおりの長さにすることが可能となった。
つまり、1画点の大きさを規定どおりの大きさにするこ
とが可能となるため、複雑な漢字などを記録する場合に
も、白く抜く画点がつぶれることなく表現でき、きれい
な文字の記録が可能となる。またディザ法などで擬似中
間調画像記録を行う場合にも1つ1つの画点の大きさが
規定どおりになっているために計算どおりの濃度を得る
ことが可能で、さらに画点がつぶれないために、濃度の
飛びが発生せず、多くの階調も表現できる。さらに蓄熱
制御を行う場合にも、従来の蓄熱しやすいパターンコー
ドを受信した時には、定電流パルスの定電流の値を変化
させる方式に加え、本発明のように、通電パルスの長さ
を周期よりも短くすることによって、蓄熱による画点の
つぶれを防ぐことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的な概念を説明するための図、第
2図は本発明の通電転写記録装置の信号電極駆動回路、
第3図、第4図は本発明の信号電極駆動回路のタイミン
グチャートである。また第5図は通電転写記録装置の記
録原理を示すための図、第6図は従来の熱転写記録装置
の記録方式を示すための図、第7図は従来の通電転写記
録装置の記録方式を示すための図、第8図は従来の通電
転写記録装置の問題点を示すための図である。 1……抵抗層、2……導電層 3……インク層、4……インクリボン 7……記録電極、8……帰路電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも抵抗層、導電層、インク層の3
    層から構成されたインクリボンと、信号電極を主走査方
    向に多数並べた記録ヘッドと、信号電極に比べて大きな
    イイクリボンとの接触面積を持つ帰路電極とを用い、前
    記記録ヘッドの信号電極、帰路電極間に抵抗層、導電層
    を流れる電流路を形成することによって前記インクリボ
    ンのインク層側に設けられている被転写紙にインクを転
    写する通電転写記録装置に於て、 前記各信号電極を定電流パルスで駆動するとともに前記
    記録ヘッドを副走査方向に移動させる手段を備え、 前記定電流パルスの電流値を記録画点の主走査方向の長
    さが所望の長さとなるように設定し、該定電流パルスの
    パルス幅を前記記録ヘッドが所望の画点長分副走査方向
    へ移動する時間よりも短くしたことを特徴とする通電転
    写記録装置。
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