JPH07105886B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH07105886B2
JPH07105886B2 JP23181186A JP23181186A JPH07105886B2 JP H07105886 B2 JPH07105886 B2 JP H07105886B2 JP 23181186 A JP23181186 A JP 23181186A JP 23181186 A JP23181186 A JP 23181186A JP H07105886 B2 JPH07105886 B2 JP H07105886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は主走査と副走査によって画像記録を行なう記
録装置に係り、特に印字品質の優れた文字を記録できる
記録装置に関する。
(従来の技術) この種の記録装置として、多数の発熱抵抗体が一列に並
んだサーマルヘッドを用いて、これらの発熱体に選択的
に電流を流してジュール発熱を生じさせ、この熱によっ
て感熱紙を発色させたりインクリボンに塗布されている
熱溶融性あるいは昇華性のインクを被記録紙に転写して
画像を形成する熱記録装置がある。
また最近では、インクリボンに抵抗層を形成し、記録ヘ
ッドに備えられた多数の信号電極をこのインクリボンの
抵抗層側に当接させ、これらの信号電極に電流を流して
抵抗層を部分的に発熱させることにより、抵抗層の反対
側に塗布されているインクを被転写紙に転写して画像を
記録する、いわゆる通電転写型の熱記録装置も開発され
ている。
第14図に従来の通電転写記録装置の一例を示す。記録ヘ
ッド1は記録素子である複数の信号電極2を主走査方向
にライン状に配列して構成されている。信号電極2は主
走査方向の長さと比較して副走査方向の長さが短くなっ
ており、記録ヘッド1は主走査方向1ライン分の記録が
終了すると、副走査方向にステップ状に主走査方向の解
像度と同じ長さだけ移動する。インクリボン5は、抵抗
層6、導電層7、インク層8の3層構造となっている。
帰路電極4は、信号電極2と比較して充分大きな面積で
インクリボン5の抵抗層6と接しており、しかも信号電
極2から充分に離れた場所に存在し、信号電極2との距
離を一定に保ちながらインクリボン5上を副走査方向に
ステップ的に移動する。なお、この帰路電極4はアース
電位に接地されている。
このような通電転写記録装置で文字を記録する場合を考
える。この場合、外部の信号発生回路(図示しない)か
ら、それぞれの信号電極2に接続してあるスイッチング
素子3にスイッチをON/OFFする制御信号が与えられ、ス
イッチング素子3がONになった信号電極2にだけ電源回
路9から電流が供給されることになる。すなわち、電源
回路9→信号電極2→抵抗層6→導電層→7→抵抗層6
→帰路電極4の閉回路が形成され、電流が流れる。この
時、信号電極2直下の抵抗層6で生ずる発熱によってイ
ンク層8のインクが溶かされ、インクリボン5のインク
層8側に接して副走査方向に相対的に移動する被記録体
に転写され、画像が記録される。なお、電流が帰路電極
4へ流れ込む場所でも抵抗層6を横切るため発熱が生ず
るはずであるが、帰路電極4−信号電極2間の距離が充
分大きいために導電層7を電流が流れてゆく間に電流分
布が大きく拡がってしまうために、帰路電極4側ではイ
ンクを溶かすほどの発熱は生じない。
このような通電転写記録装置で例えば第15図に示すよう
な文字を記録する場合、記録ヘッド1として主走査方向
に24本の信号電極2を配列したものを用い、図のように
24ドット×24ドットで1文字を構成する。記録ヘッド1
は、主走査方向1ラインの記録が終了すると、ステップ
状に副走査方向に1ライン分動いて次のラインの画点を
記録する。24ライン副走査方向に移動させることによっ
て、1つの文字の記録が終了する。このときの各信号電
極における記録データ(エネルギーの注入の状態)を12
番目の信号電極について第16図のタイミングチャートに
図示する。
ところで熱記録装置は文字を高解像度で記録できるため
に、ワードプロセッサのような用途に利用されている
が、最近より解像度の高い活字なみの記録品質のいわゆ
るNLQ(Near Letter Quality)文字が要求されるように
なって来ている。第15図に示したような文字は、斜め線
の段差が非常に大きいためにNLQ文字と言うことはでき
ない。NLQ文字を記録するための方法としては、記録ヘ
ッド自体の解像度(主走査方向の解像度)または副走査
方向の解像度をより高解像度とし、文字パターンもより
細かなパターンを使用することで実現できる。記録ヘッ
ドの主走査方向の解像度は、製作技術あるいはコストな
どの面から限界があるので、副走査方向を高解像度にす
ることによってNLQ文字を記録する方法が現実的であ
る。第17図は副走査方向の解像度を高くして、第15図と
同様の文字を記録した場合の例である。これは副走査方
向の解像度を4倍にした例で、1文字は24ドット×96ド
ットのパターンによって構成されている。ただし、1ラ
インの記録時間と副走査方向への記録ヘッドの移動時間
が各々1/4となっているために1文字を記録する時間、
1文字の大きさは第15図に示す文字と変わらない。文字
の品質を比べると第15図にみられるような斜め線部分で
生じている段差や文字の副走査方向の幅が場所によって
変化している現像などが非常に軽減され、文字の品質が
かなり向上しているのがわかる。
このように副走査方向の解像度を細かくしたパターンを
記録することによって、NLQ文字の記録が可能となる。
しかし、このように解像度を細かくしたパターンを使用
すると、キャラクタパターンを記憶させておくメモリの
容量が増加してしまう欠点がある。この例で言えば、1
文字が24ドット×24ドットで構成されていたものを、24
ドット×96ドットにしなければならず、メモリの容量は
4倍にもなってしまうことになる。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の記録装置では、NLQ文字を記録する場
合、より高解像度のキャラクタパターンを持っている必
要があり、パターンメモリの容量を増加させる欠点があ
った。
この発明は、パターンメモリの容量を増加させることな
しに副走査方向についての高解像度化を行ない、高品質
の優れたNLQ文字等の記録ができる記録装置を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明は、記録ヘッドに記録データを供給して被記録
体上に1ラインの画点を形成するとともに記録ヘッドを
被記録体に対して1画点分次のラインへ相対的に移動さ
せる動作を所定周期で行うことにより、被記録体上に画
像を記録する記録装置において、入力される画像データ
から次に記録すべき注目画素およびその周辺の複数の画
素のデータを参照データとして抽出する参照データ抽出
手段と、この参照データ抽出手段により抽出された参照
データに基づいて、前記所定周期内で前記注目画素の画
点の形成を開始する時間と終了する時間をそれぞれ異な
らせた複数の記録パターンから一つの記録パターンを選
択する記録パターン選択手段と、この記録パターン選択
手段により選択された記録パターンに従って前記記録ヘ
ッドに記録データを供給する手段とを備えたことを特徴
とする。
(作用) この発明においては、入力画像データから抽出された参
照データに基づいて決定された画点の副走査方向におけ
る大きさと位置、つまり記録開始時間と記録終了時間が
種々異なる記録パターンに従って記録が行なわれること
により、副走査方向の解像度が本来の主走査周期で定ま
る解像度よりも高い高品質の記録結果が得られる。例え
ば主走査周期をn分割すれば、副走査方向の解像度はn
倍向上する。これにより、NLQ文字の記録が可能とな
る。
この場合、入力画像データそのものが高解像度化されて
いる必要はないので、キャラクタパターンを記憶するキ
ャラクタメモリの容量は増大しない。
(実施例) 第1図はこの発明の一実施例に係る記録装置の要部の構
成を示すものである。同図において、入力される画像デ
ータ10は例えばキャラクタメモリから供給されるパター
ンデータであり、参照データ抽出回路11に入力される。
参照データ抽出回路11は次に記録すべき注目画素とその
周辺の複数の画素のデータを参照データ12として抽出す
るものである。この参照データ12を抽出する領域(参照
領域)は、例えば第2図に示すように注目画素とその両
隣りの画素(主走査方向に隣接する画素)のデータと、
これら3画素の1ライン前および1ライン後のデータか
らなる計9画素の領域であり、これら9画素のデータが
参照データ12として抽出される。
この参照データ12は記録パターン選択回路13に供給され
る。記録パターン選択回路13は参照データ12を見て、そ
の中で記録すべき画点の配列状態を調べることにより、
注目画素の記録パターンを予め用意した複数の記録パタ
ーンの中から選択し、その記録パターンをコード化し、
記録パターン制御データ14として記録回路15へ出力す
る。記録回路15では記録パターン制御データ14を解読
し、各注目画素毎にこのデータ基づいた記録データ16を
作成して、記録ヘッド17、例えば第14図中の信号電極2
を記録素子とするヘッド1に供給される。
本装置を用いて例えば第15図に示したような低解像度の
パターンを副走査方向の解像度を2倍にして記録した例
を第3図に示す。第17図に示したような副走査方向の解
像度を4倍にした例も、この2倍にした例を拡張したも
のであるが、わかり易くするために2倍の解像度の例で
説明する。実際には第3図に示されるような副走査方向
の解像度を2倍にした程度でもNLQ文字の記録には充分
である。これは実際に使用している記録ヘッドの主走査
方向の解像度が1/240インチ(約100μm)であり、副走
査方向の解像度を2倍にすると1/480インチ(約50μ
m)の解像度となるからである。
このような高解像度のパターンを記録するためには、少
なくとも第4図(d−1)〜(d−3)に示すような3
種類の記録パターン、すなわち記録素子への通電方式が
必要であり、(d−0)に示す記録を全く行なわない場
合も含めると、4種類の記録パターンが必要である。な
お、第4図では1主走査毎に発生されるライン同期信号
HSYNCに対応させて各記録通電パターンを示す。すなわ
ち、第4図によればライン同期信号HSYNCの周期(主走
査周期)の前半分の時間領域でのみ通電する第1の通電
方式(d−1)と主走査周期の後半分の時間領域でのみ
通電する第2の通電方式(d−2)と、主走査周期の全
域にわたる時間領域で通電し続ける第3の通電方式(d
−3)の3種類の通電方式が用意される。これらの通電
方式を選択的に使用することによって1画素の前半分だ
けが記録された1/240インチ×1/480インチの画点、後半
分が記録された1/240インチ×1/480インチの画点、また
1画素全部が記録された1/240インチ×1/240インチの画
点が得られる。第3図に示される高解像度の文字は、全
てこれら3つのパターンの組合わせによって作られてい
る。
第1図に説明を戻すと、記録パターン選択回路13では参
照データ抽出回路11から抽出された注目画素およびその
周辺の参照データ12の配列を調べることによって記録パ
ターン、すなわち第4図(d−1)〜(d−3)に示し
た3つの通電方式のうちのどの方式で注目画素を記録す
るのかを決定する。そしてこの記録パターンをコード化
し(例えば(d−0)すなわち通電しない時は“0"、
(d−1)で通電する時は“1"、(d−2)で通電する
時は“2"、(d−3)で通電する時は“3"というように
コード化する)、記録パターン制御データ14として記録
回路15へ出力するのである。具体的な参照データ12の画
点の配列から、記録パターン制御データ14を作り出す方
式については後述する。記録回路15ではこのようにして
得られた記録パターン制御データ14に基づいて各記録素
子(信号電極)ごとに第4図に示したような通電パルス
を出力し、その結果として第3図に示すような高解像度
の文字を記録している。
なお、第4図(d)に示したように通電パルスのタイミ
ングを変えることによって画点が形成される位置を前半
分、後半分と変化させることは容易である。通常の熱記
録装置の場合には、ライン記録ヘッドを動かすのに、い
わゆるダブルパルス駆動を行なっている場合が多い。す
なわち、副走査方向においては実際の解像度の1/2ピッ
チで機械的に副走査を行なっているため、第4図のよう
な記録法を行なうことによって1/2の長さの画点の記録
が可能である。また、このようなダブルパルス駆動を行
なっていない装置であっても、記録速度が高速となり2m
sec/ライン以上の速度では副走査はほとんど等速度の
状態で行なわれている。また、高速プリンタではパルス
モータでなくDCモータなどでヘッドを駆動している場合
もあり、やはり副走査はほぼ連続的に行なわれている。
この発明はこれらダブルパルス駆動のような副走査が2
以上のステップを有するステップ状になされるか、また
はほぼ等速度で副走査がなされる記録装置に適用が可能
である。
次に第1図の各部について具体的に説明する。第5図は
参照データ抽出回路11の具体的な回路構成を示した図で
ある。この回路では第6図に示すように、主走査方向5
ビット、副走査方向5ラインの25画素のデータが参照デ
ータ12として取り出せる回路構成としてある。実際に第
3図に示したような副走査方向を2倍の解像度にした文
字を記録するためには第2図に示したような9画素の参
照データがあれば充分であれば充分であり、このような
場合には第6図の破線で囲まれるような、この回路から
出力される参照データ12の一部を取り出せば良い。この
ように25画素の参照データ12が取り出せるようにしたの
は、副走査方向の解像度をもっと高くする場合にも対応
できるようにしたためである。
第5図において、2値の入力画像データ10はデータ転送
クロック30とともにシリアルイン−パラレルアウトのシ
フトレジスタ33に供給される。このシフトレジスタ33は
現在外部から読み込まれている最新のラインの画像デー
タのうちの連続した5ビットのデータを取り出すための
もので、出力端子からは第6図に示されるD0〜D4の5ビ
ットの画像データが取り出されている。またシフトレジ
スタ33の最下位ビットの出力は、4ラインバッファメモ
リ34の最下位ビットの入力端子に入力されている。この
4ラインバッファメモリ34は記録ヘッド17の各信号電極
に供給された過去4ラインのデータを一時格納しておく
メモリである。この4ラインバッファメモリ34から出力
されたデータは、5個の4ビットラッチ36−1〜36−5
から構成されるシフトレジスタ36に入力され、このシフ
トレジスタ36からの出力が図示するように、それぞれの
電極の過去4ラインの画像データとなってD8〜D24が出
力される。なお、4ラインバッファ34の上位3ビットの
入力端子にはラッチ36−1の下位3ビットの出力が供給
されており、シフトレジスタ33最下位ビットの出力とと
もに、WR端子に信号が供給されるとラインバッファ34に
書き込まれるようになっている。つまりラインバッファ
34は常に現在から数えて過去4ラインの画像データが書
き込まれるようにデータの更新が行なわれている。そし
て、ある1つの画点の記録パターン制御データが演算さ
れると次にデータの書き込み信号がラインバッファ34に
供給され、D15,D10,D5,D0のデータが新たな過去4ラ
インのデータとしてのラインバッファ34に書き込まれて
いる。
このようにして第6図に示すような25画素を参照領域の
参照データ12として発生し、記録パターン選択回路13へ
供給する。なお、第3図に示したような副走査方向が2
倍の解像度を持った文字を記録する場合には、参照デー
タ12とては第6図の破線内の9画素だけを抽出すればよ
い。
次に記録パターン選択回路13は例えばROMによって達成
される。すなわち、第7図に示すように参照データ抽出
回路11によって抽出された9画素の参照データ12は、種
々の記録パターンを記憶したROMテーブル13′にアドレ
ス入力として与えられる。この場合、図に示すように9
画素の参照データ12の中心の画素A0を注目画素とし、RO
M13′の最下位のアドレスA0としている。またその他の
画素とROM13′のアドレス入力も図示したような関係に
なっている。ROM13′では参照データ12が与えられる
と、予め演算されている参照データの配列に対応する記
録パターンを出力する。第4図に示すように記録パター
ンの種類すなわち通電方式の種類は本実施例では“0"を
含めて4つしかないので、ROM13′から出力される記録
パターン制御データ14は2ビットあれば充分である。
次に、参照データ12の配列と記録パターン制御データ14
との関係、すなわちROM13′の内容が参照データ12に基
づいてどのように決定されるかについて述べる。第8図
は第15図の文字パターンから第3図に示すキャラクタパ
ターンを記録する場合に使用した変換規則を示した図で
ある。基本的には、注目画素A0が“0"のデータであれ
ば、記録を行なわず、“1"のデータの場合には主走査周
期全域にわたる時間領域の間通電を行なうことになる。
すなわち、第8図(i)に示すようにA0が0の時には制
御コード“0"をROM13′の出力端子から出力し、A0が1
の時には制御コード“3"、つまり第4図(d−3)で示
すような主走査周期と同じ長さの通電を行なう通電パタ
ーン制御データ14を出力する。しかし、参照データ12と
して第8図(a)〜(h)に示す8種類の参照データが
与えられた場合には、A0が1であっても半分の長さのパ
ルスで記録したり、A0が0で本来記録画点が存在しない
にもかかわらず記録を行なわなければならない場合があ
る。第8図(a)〜(d)に示した4つのパターンの場
合には、第4図(d−1)に示されるように記録周期の
前半部分の時間領域にのみ記録を行なう場合で、ROM1
3′からは通電パターン制御データ14として制御コード
“1"が出力されることになる。また、第8図(e)〜
(h)に示す4つのパターンは第4図(d−2)に示さ
れるような記録周期の後半部分の時間領域にのみ記録を
行なう場合であり、ROM13′からは制御コード“2"が出
力されることになる。
第8図のような変換規則に基づいて第15図のキャラクタ
パターンを記録すると、第3図に示したような副走査方
向が2倍の解像度となった文字を記録することができる
のである。なお、第8図は第15図に示したキャラクタパ
ターンだけについて説明したものであり、他のパターン
の場合には、これ以外にも幾つかのパターンについて半
分の通電を行なう必要がある。これらをまとめて第1表
に示す。実際のROM13′の内容はこの第1表に基づいて
求められている。
次に記録回路15について説明する。第9図は記録回路14
の構成を示したもので、入力される記録パターン制御デ
ータ14はデータ転送クロック30とともに、バッファ40へ
供給される。この記録パターン制御データ14としては、
例えば記録ヘッド17の信号電極が24本あるとすると、個
々の電極に対して1つづつの制御データが演算され、シ
リアルに24個送られてくる。そして1ラインバッファ41
に一旦シリアルに記憶される。次に1ラインバッファ41
に記憶されている記録パターン制御データが読み出さ
れ、データ変換部42に供給される。データ変換部42には
印字回数カウンタ43の出力も与えられており、これらの
多値のデータがデータ変換部42で“1",“0"の2値に変
換される。データ変換部42からは、“1",“0"2値のデー
タがシリアルにCLOCK信号44とともに24ビット分出力さ
れる。このデータはシリアルイン−パラレルアウトのシ
フトレジスタ45へ転送される。このシフトレジスタ45か
らは24ビットの“1",“0"の値がパラレルに出力され、
次段の24ビットラッチ46に出力されている。このデータ
はやがて出力されるLATCH信号47によって24ビットラッ
チ46に保持される。そして、次にEN信号48が24ビットラ
ッチ46の出力コントローラ端子に供給されると、ドライ
バ回路49のうち、対応するラッチ46に保持されているデ
ータが“0"である単位ドライバ回路のみが動作し、信号
電極50に対応する電極に電流が流れる。またEN信号48が
出力されても、ラッチ46に保持されているデータが“1"
である単位ドライバ回路は動作しないため対応する信号
電極に電流が流れることはない。なお、これらの回路は
タイミングコントローラ51によって制御されている。ま
たバッファ40、1ラインバッファ41、データ変換部42が
それぞれ40−1,40−2,41−1,41−2,42−1,42−2のごと
く2系統用意されているのは高速化に対応するものであ
る。すなわち、例えば一方の1ラインバッファ41−1に
データを書き込んでいる間にもう一方の1ラインバッフ
ァ41−2からはデータが読み出され、データ変換部42−
2を通じてデータがシフトレジスタ45へ供給される。こ
れらの動作は1ラインを記録する毎に反転し、次のライ
ンの時には1ラインバッファ41−2へデータが書き込ま
れ、1ラインバッファ41−1からデータが読み出されデ
ータ変換部42−1を通じてシフトレジスタ45へデータが
供給される。これらの動作はタイミングコントローラ51
の出力するSEL信号52によって切り換えられる。
次に、第10図を用いて通電パルス幅の制御方式について
説明する。この図はシフトレジスタ45、ラッチ46に供給
されるCLOCK信号44、LATCH信号47、EN信号48のタイミン
グ関係を示したものである。本考案の記録装置ではこの
図に示すように、1ラインのデータを記録するのに、n0
回のデータ転送とn0回の記録を行なう多重記録方式でエ
ネルギーを制御している。すなわち、最初に24ビットの
データ転送が終了すると、次にLATCH信号が出力されラ
ッチ46にシフトレジスタ45内のデータが移される。次
に、EN信号が出力されることによってラッチ46に保持さ
れているデータに基づいて記録が行なわれる。また、EN
信号が出力されると同時に再びクロック信号が出力され
て2回目のデータ転送が行なわれ、1回目のEN信号が終
了するのを待って2回目のデータがラッチ46に移され
る。そして2回目の記録が開始される。以後同様のこと
をn0回繰り返すことによって1ラインの記録が終了する
のでる。例えば、ある信号電極にn0回“0"データを供給
すると、その信号電極にはn0回記録電流が流れることに
なる。従って、その信号電極にはEN信号の時間幅をt0
してn0×t0の時間の間電流が流れることになる。すなわ
ち、1ラインの記録周期Tのほぼ全域に渡って電流が流
れることになる。また、ある信号電極にn回“0"のデー
タを供給すると、その信号電極にはn×t0の時間幅の電
流が流れる。また同じn回であっても、最初のn回の場
合と後半のn回の場合、あるいは飛び飛びn回の場合と
では通電時間は同じであっても記録されるドットの位置
が変化したり、濃度が変化したりする。また記録したく
ない信号電極には1度も“0"データを転送しなければ良
い。
ここで、何回目の記録の時に“1"のデータを出力するか
“0"のデータを出力するかを決定しているのがデータ変
換部42である。例えば、本実施例のように、前半部分記
録、後半部分記録、主走査周期全域記録、全く記録しな
い4つの記録パターンが必要な場合で説明する。この時
1ラインを記録するのに100回の多重記録を行なってい
るものとする。この記録の回数はカウンタ43でLATCH信
号47の数をカウントすることによってモニタされてお
り、1ラインの記録が終了するごとにカウンタ43の値は
クリアされている。例えば、1ラインバッファ41から
“0"のデータがデータ変換部42に与えられたとすると、
カウンタ43からデータ変換部42に与えられる値にかかわ
らず“1"(記録しない)が出力される。また、1ライン
バッファ41から“1"のデータがデータ変換部42に与えら
れた場合を考えると、このデータは、第4図(d−1)
に示されるような主走査周期の前半部分の時間領域のみ
記録する信号を出してほしいことを意味している。そこ
でデータ変換部42ではカウンタ43から供給されるカウン
ト値が0〜49の間は“1"(記録する)を出力し、50〜99
の間は“7"(記録しない)を出力するようになってい
る。また1ラインバッファ41から“2"のデータがデータ
変換部42に与えられた場所は、第4図(d−2)で示さ
れるような後半部分の時間領域のみの記録を行ないたい
場合を示している。そこでデータ変換部42ではカウンタ
43から与えられる値が0〜49の間は“1"(記録しない)
を出力し、50〜99の間は“0"(記録する)を出力するよ
うになっている。また1ラインバッファ41からデータ変
換部42に“3"のデータすなわち第4図(d−3)で示さ
れるような主走査周期全域に及ぶ記録データを出力した
い場合にはカウンタ43の値にもかかわらずデータ変換部
42から“0"(記録する)が出力するようになっている。
なお、データ変換部42はROMなどを用いることによって
簡単に実現できる。
なお、上記実施例では記録データとして0、前半1/2T、
後半1/2T、Tの4種類の通電パルスだけを用いた。これ
はアルファベットなどの比較的データ量の少ない文字に
は有効であり、英字のワードプロセッサやプリンタなど
では充分応用できる。しかし漢字などのようにデータ量
が多く複雑な文字を記録する場合には、これら4つの通
電パルスを切り換えるだけでは、必ずしも文字を美しく
記録することができない。これは熱記録装置には蓄熱現
象があり、このため文字の細かい部分などがつぶれてし
まうからである。そこで、蓄熱状態も考えて記録パルス
を制御することが望まれる。実際には、熱記録装置蓄熱
の影響を除去するための制御を行なう制御回路を持って
おり、ハードウェアとしては第1図に示した本発明の回
路構成と同じである。従って本発明は新たに蓄熱制御回
路の他に文字の高解像度化の回路を付けるのではなく、
蓄熱制御回路内のROMに内容を書き換えることによって
高解像度化を実現できる。その場合、記録回路を多少変
更する必要がある。このようにして高解像度化を行ない
ながら蓄熱制御、すなわち蓄熱の影響をも考慮した記録
パターンの選択も同時に行なうことができる。
従来行なわれている蓄熱制御法では、参照データを取り
出して、この中に存在する記録画点の数によって通電パ
ルスの長さを変化させている。この様子を第11図に示
す。第11図は参照データのなかの黒画点の数とパルス幅
の関係を示した図である。第2図に示したような、9画
素を参照データとすると、注目画素に加える通電パルス
は、記録データが1つの時に最大(Pmax)となり、全部
記録データ(全黒)の時に最小(Pmin)となる。そして
PmaxとPminとの間は、滑らかな指数関数によって結ばれ
ている。この時、各信号電極へ加えられる通電パルスは
第12図に示した様な9種類の通電パルスである。そこで
本発明の文字の高解像度化にも、第11図および第12図に
示した蓄熱制御を適用する。ただし、この場合に通電パ
ルスの変化は第11図および第12図に示した方式とは異な
り、第13図に示すような方式で行なわなければならな
い。このようにすることによって、前半1/2を記録する
場合と後半1/2を記録する場合とでちょうど1/480インチ
の長さだけ、どのような場合にも一定に保つことができ
る。このような方式の熱制御を合わせて行なうことによ
って、漢字パターンなども蓄熱現象の影響なしに記録す
ることが可能となる。なお、この場合には全部で28種類
の通電方式が存在するため記録パターン制御データ14は
少なくとも5ビット必要となる。
以上本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上
記実施例に限定されるものではない。例えば本発明の構
成は図示した回路構成に限定されないし、また高解像度
化のための記録パターンの制御データも第1表に示した
ものに限られない。また、実施例では副走査方向を2倍
の解像度にする例を示したが、3倍、4倍等に高解像度
化することも可能である。また、第2の実施例で示した
蓄熱制御をも考慮して記録パターンを選択する例も種々
の変更が考えられる。
さらに実施例では通電転写型熱記録装置について述べた
が、他のサーマルヘッドを使用した熱記録装置にも勿論
適用が可能であるし、インクジェット記録装置や電子写
真記録装置等にも適用可能である。要するに、この発明
は記録ヘッドを走査しながら画像を形成してゆく記録装
置(電子写真等の場合には光学ヘッドにより感光体上を
等速に走査し、感光体上に潜像を形成している)には、
全て適用することができ、上記と同様にしてより高品質
な文字を形成できる。
[発明の効果] この発明によれば高解像度のキャラクタパターンを用意
することなく、容易にNLQ文字のような高品質の画像記
録が可能な記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る記録装置の構成を示
す図、第2図は参照データの抽出領域を示す図、第3図
はこの発明によって得られる記録パターンの一例を示す
図、第4図は同実施例の基本動作を説明するためのタイ
ムチャート、第5図は同実施例における参照データ抽出
回路の具体例を示す図、第6図は参照データ抽出回路の
動作を説明するための図、第7図は同実施例における記
録パターン選択回路の具体例を示す図、第8図は記録パ
ターン選択回路における参照データから高解像度記録の
ための記録パターンへの変換規則の一例を示す図、第9
図は同実施例における記録回路の具体例を示す図、第10
図は記録回路における注入エネルギー制御法を説明する
ための図、第11図および第12図は従来の熱記録装置で行
なわれている蓄熱制御の方法を説明するための図、第13
図はこの発明に蓄熱制御を組合わせた場合の記録信号の
タイムチャート、第14図は通電転写記録装置の構成図、
第15図は従来技術により文字を記録した場合の記録パタ
ーンを示す図、第16図は第15図の記録パターンを得ると
きの記録データの一例を示す図、第17図は副走査方向の
解像度を4倍にしたキャラクタパターンを用いて文字パ
ターンを記録した場合の記録パターンを示す図である。 10……入力画像データ、11……参照データ抽出回路、13
……記録パターン選択回路、15……記録回路、17……記
録ヘッド。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−121370(JP,A) 特開 昭61−29259(JP,A) 特開 昭61−79374(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドに記録データを供給して被記録
    体上に1ラインの画点を形成するとともに記録ヘッドを
    被記録体に対して1画点分次のラインへ相対的に移動さ
    せる動作を所定周期で行うことにより、被記録体上に画
    像を記録する記録装置において、 入力される画像データから次に記録すべき注目画素およ
    びその周辺の複数の画素のデータを参照データとして抽
    出する参照データ抽出手段と、 この参照データ抽出手段により抽出された参照データに
    基づいて、前記所定周期内で前記注目画素の画点の形成
    を開始する時間と終了する時間をそれぞれ異ならせた記
    録パターンを含む複数の記録パターンから一つの記録パ
    ターンを選択する記録パターン選択手段と、 この記録パターン選択手段により選択された記録パター
    ンに従って前記記録ヘッドに記録データを供給する手段
    とを備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録ヘッドを被記録体に対して1画点
    分次のラインへ相対的に移動させる動作は、前記所定周
    期内でステップ状に行われることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録ヘッドを被記録体に対して1画点
    分次のラインへ相対的に移動させる動作は、等速度で行
    われることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】前記記録パターン選択手段は、前記参照デ
    ータ抽出手段により抽出された参照データをアドレス入
    力とするROMを含んで構成されることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の記録装置。
  5. 【請求項5】当該記録装置は、熱的記録手段により記録
    を行うものであり、前記記録パターン選択手段は、記録
    時の蓄熱の影響をも考慮した記録パターンを選択するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第4項記載
    の記録装置。
JP23181186A 1986-09-30 1986-09-30 記録装置 Expired - Lifetime JPH07105886B2 (ja)

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JP2854179B2 (ja) * 1991-12-16 1999-02-03 シャープ株式会社 光プリンタ
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