JP2007185753A - 研削研磨砥石 - Google Patents

Abstract

【課題】軸線が水平な研削ロールの上周面に板面を接触させた回転砥石を用いて研削する方式にあっては、研削のみで、研磨に対しては、研削砥石を取り外して研磨砥石を取り付けて研磨するので、わずらわしい交換作業が必要になり、かつ研削、研磨能率が大幅に低下するなどの諸問題が発生する。
【解決手段】中心に取付孔１を有する円盤状の研削砥石２と、この研削砥石の外周外側に設けた輪状の研磨砥石３とからなり、上記研削砥石と研磨砥石との板面を面一にした構成を採用する。
【選択図】図１

Description

この発明は、ロールを回転させながら、ロールの周面に板面を接触させて使用する研削研磨砥石に関する。

軸線が水平になる状態で支持しながら一方向に回転する研削ロールの上周面に一方向に回転する回転砥石の板面を接触させると共に、この回転砥石をロールの両端間で往復走行させながらロールの周面を研削する方式がある（特許文献１）。
特開２００４−２４３４１８号公報

ところで、特許文献１の研削に使用する回転砥石は、固結材料に一定の粒度の砥粒を混入して円盤状に成型してある。

上記の回転砥石は、砥粒の材質や砥粒の粒度の選択及び固結材の硬質、軟質などにより荒研削から仕上げ研削に大別される。

ところが、回転砥石の板面の周縁からセンター迄の硬度が一定のため、荒研削から仕上げ研削（研磨）に際し一々回転砥石を交換するので、研削機の運転停止及び回転砥石の取り外し、取付けにより著しく手数がかかって研削、研磨の能率が大幅に低下する問題があった。

そこで、この発明は、上述の問題を解決した研削研磨砥石を提供することにある。

上記の課題を解決するために、この発明は、中心に取付孔を有する円盤状の研削砥石と、この研削砥石の外周外側に設けた輪状の研磨砥石とからなり、上記研削砥石と研磨砥石との板面を面一にした構成を採用する。

以上のように、この発明の研磨研削砥石によれば、内側の円盤状の研削砥石により被研削材の例えばロールの周面を研削し、外側の輪状の研磨砥石により研削面を研磨するので、研削と研磨とが１個の砥石により同時に行なうことができる。

このため、研削砥石により研削し、次いで研削砥石を取り外して研磨砥石を取付けて、研磨するわずらわしい作業が不要になると共に、研削研磨能率を大幅にアップすることができる。

この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

この発明の研削研磨砥石Ａは、図１及び図２に示すように、中心に取付孔１を有する円盤状の研削砥石２と、この研削砥石１の外周外側に設けた輪状の研磨砥石３とからなり、上記研削砥石２と研磨砥石３との板面を面一にして形成してある。

上記の研削用としての研削砥石２は、砥粒の粒度が大きく、自硬性や加熱（焼成にともなう）により硬化する合成樹脂などの液状の固結材に砥粒を混入して、成型により製造し、仕上げ用としての研磨砥石３は、砥粒の粒度が小さく、自硬性や加熱（焼成にともなう）により硬化する合成樹脂などの液状の固結材の砥粒を混入して、成型により製造する。

そして、研削砥石２の外周外側に研磨砥石３を嵌め込んで接着剤４を介し研削砥石２に研磨砥石３を固定して一体化する。

次に上記研削研磨砥石Ａの使用例を説明する。

図３及び図４に示すように、軸線が水平になるように運び込んだロールＢの両端を主軸台の回転チャック１１とテールストック１２とで保持する。

また、往復台１３の回転スピンドル１４の下端に取付孔１に挿入した締付具を介し研削研磨砥石Ａを取付ける。

そして、ロールＢ及び研削研磨砥石Ａを一方向に回転させながら、ロールＢの周面に研削研磨砥石Ａを圧接しながら、ロールＢの両端間で研削研磨砥石Ａを往復走行させる。

すると、ロールＢの外周面を研削砥石２により研削しながら、研削面を研磨砥石３により研磨して、１個の砥石によって研削と研磨の作業を同時に行なう。

この発明の研削研磨砥石を示す下面図 同上の縦断正面図 砥石の使用を示す正面図 同上の一部切欠側面図

符号の説明

Ａ 研削研磨砥石
１ 取付孔
２ 研削砥石
３ 研磨砥石
４ 接着剤

Claims (1)

1. 中心に取付孔を有する円盤状の研削砥石と、この研削砥石の外周外側に設けた輪状の研磨砥石とからなり、上記研削砥石と研磨砥石との板面を面一にしたことを特徴とする研削研磨砥石。

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