JP2002028856A - 砥石フランジ組立体 - Google Patents
砥石フランジ組立体Info
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- JP2002028856A JP2002028856A JP2000215343A JP2000215343A JP2002028856A JP 2002028856 A JP2002028856 A JP 2002028856A JP 2000215343 A JP2000215343 A JP 2000215343A JP 2000215343 A JP2000215343 A JP 2000215343A JP 2002028856 A JP2002028856 A JP 2002028856A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークを研削するための砥石チップの交換を
容易に行える砥石フランジ組立体を提供する。 【解決手段】 砥石チップ部３を砥石ホルダー４により
砥石フランジ２の下面に固定し、砥石フランジ２を回転
させて砥石チップ部３を回転軸に対して円運動させるこ
とで、ワークを研削する砥石フランジ組立体１であっ
て、砥石ホルダー４は、砥石チップ部３を配置するため
の凹部１３と、凹部１３に挿入し、固定されるクランプ
ピース１２とを有し、クランプピース１２と凹部１３と
で砥石チップ部３を把持することを特徴とする砥石フラ
ンジ組立体１とした。
容易に行える砥石フランジ組立体を提供する。 【解決手段】 砥石チップ部３を砥石ホルダー４により
砥石フランジ２の下面に固定し、砥石フランジ２を回転
させて砥石チップ部３を回転軸に対して円運動させるこ
とで、ワークを研削する砥石フランジ組立体１であっ
て、砥石ホルダー４は、砥石チップ部３を配置するため
の凹部１３と、凹部１３に挿入し、固定されるクランプ
ピース１２とを有し、クランプピース１２と凹部１３と
で砥石チップ部３を把持することを特徴とする砥石フラ
ンジ組立体１とした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面研削盤に用い
られる砥石チップを固定するための砥石フランジ組立体
に関する。
られる砥石チップを固定するための砥石フランジ組立体
に関する。
【０００２】
【従来の技術】平面研削盤は、高速回転する砥石チップ
を金属、セラミックス等の被研削物であるワークの表面
に押し当てることで、ワークを一様に削ったり、ワーク
の表面の面粗さを調整するものである。また、砥石フラ
ンジ組立体は、回転軸を有する環状の砥石フランジと、
砥石フランジの下面に接着された複数の砥石チップとか
らなり、平面研削盤の回転軸に砥石フランジ組立体の上
面が連結されて高速回転することで、砥石チップを回転
中心に対して円運動させるものである。
を金属、セラミックス等の被研削物であるワークの表面
に押し当てることで、ワークを一様に削ったり、ワーク
の表面の面粗さを調整するものである。また、砥石フラ
ンジ組立体は、回転軸を有する環状の砥石フランジと、
砥石フランジの下面に接着された複数の砥石チップとか
らなり、平面研削盤の回転軸に砥石フランジ組立体の上
面が連結されて高速回転することで、砥石チップを回転
中心に対して円運動させるものである。
【０００３】従来、砥石チップの固定は、砥石チップを
環状の砥石フランジの下面に接着剤で接着することによ
り行われていた。ここで、砥石チップを構成する砥粒の
大きさや硬さ、または、砥石チップの形状といった砥石
チップの種類は、ワークの大きさや、材質、または、面
粗さにより決まるもので、ワークにあわせた特定の種類
の砥石チップを砥石フランジ組立体に接着することで、
ワークの研削を均一に、かつ、効率良く行っていた。
環状の砥石フランジの下面に接着剤で接着することによ
り行われていた。ここで、砥石チップを構成する砥粒の
大きさや硬さ、または、砥石チップの形状といった砥石
チップの種類は、ワークの大きさや、材質、または、面
粗さにより決まるもので、ワークにあわせた特定の種類
の砥石チップを砥石フランジ組立体に接着することで、
ワークの研削を均一に、かつ、効率良く行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな砥石フランジ組立体において、種類の異なる砥石チ
ップを使用する場合には、砥石チップと砥石フランジと
を接着している接着剤を取り除いて、別の種類の砥石チ
ップを砥石フランジに接着し直さなければならず、砥石
チップの交換に手間がかかってしまい、研削作業を効率
良く行うことができなかった。従って、本発明の解決し
ようとする課題は、砥石フランジ組立体において、砥石
チップの交換を容易に行えるようにすることである。
うな砥石フランジ組立体において、種類の異なる砥石チ
ップを使用する場合には、砥石チップと砥石フランジと
を接着している接着剤を取り除いて、別の種類の砥石チ
ップを砥石フランジに接着し直さなければならず、砥石
チップの交換に手間がかかってしまい、研削作業を効率
良く行うことができなかった。従って、本発明の解決し
ようとする課題は、砥石フランジ組立体において、砥石
チップの交換を容易に行えるようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
発明は、砥石チップ部を砥石ホルダーにより砥石フラン
ジの下面に固定し、砥石フランジを回転させて砥石チッ
プ部を回転軸に対して円運動させることで、ワークを研
削する砥石フランジ組立体であって、砥石ホルダーは、
砥石チップ部を配置するための凹部と、凹部に挿入し、
固定されるクランプピースとを有し、クランプピースと
凹部とで砥石チップ部を把持することを特徴とする砥石
フランジ組立体とした。
発明は、砥石チップ部を砥石ホルダーにより砥石フラン
ジの下面に固定し、砥石フランジを回転させて砥石チッ
プ部を回転軸に対して円運動させることで、ワークを研
削する砥石フランジ組立体であって、砥石ホルダーは、
砥石チップ部を配置するための凹部と、凹部に挿入し、
固定されるクランプピースとを有し、クランプピースと
凹部とで砥石チップ部を把持することを特徴とする砥石
フランジ組立体とした。
【０００６】請求項１に記載の砥石フランジ組立体によ
れば、砥石ホルダーの凹部に挿入したクランプピースと
凹部により砥石チップ部を把持することで、砥石チップ
部を砥石ホルダーに簡単に固定することができる。ま
た、クランプピースを凹部から外し、砥石チップ部の把
持を解除することで、砥石チップ部の砥石ホルダーから
簡単に取り外すことができる。従って、砥石チップ部の
着脱を容易に行うことができる。
れば、砥石ホルダーの凹部に挿入したクランプピースと
凹部により砥石チップ部を把持することで、砥石チップ
部を砥石ホルダーに簡単に固定することができる。ま
た、クランプピースを凹部から外し、砥石チップ部の把
持を解除することで、砥石チップ部の砥石ホルダーから
簡単に取り外すことができる。従って、砥石チップ部の
着脱を容易に行うことができる。
【０００７】また、本発明の請求項２に記載の発明は、
凹部は、砥石チップ部が当接する垂直壁と、垂直壁に対
向して位置し、クランプピースを凹部に対してスライド
可能にする傾斜壁とを有することを特徴とする請求項１
に記載の砥石フランジ組立体とした。請求項２に記載の
砥石フランジ組立体によれば、垂直壁に対向する傾斜壁
に沿ってクランプピースをスライドさせることで、クラ
ンプピースと垂直壁との間の距離を簡単に調整すること
ができる。例えば、クランプピースと垂直壁との間の距
離を大きくすると、そのぶんだけ大きな砥石チップ部を
挿入することができるようになる。従って、大きさの異
なる砥石チップ部の交換を容易に行うことができる。
凹部は、砥石チップ部が当接する垂直壁と、垂直壁に対
向して位置し、クランプピースを凹部に対してスライド
可能にする傾斜壁とを有することを特徴とする請求項１
に記載の砥石フランジ組立体とした。請求項２に記載の
砥石フランジ組立体によれば、垂直壁に対向する傾斜壁
に沿ってクランプピースをスライドさせることで、クラ
ンプピースと垂直壁との間の距離を簡単に調整すること
ができる。例えば、クランプピースと垂直壁との間の距
離を大きくすると、そのぶんだけ大きな砥石チップ部を
挿入することができるようになる。従って、大きさの異
なる砥石チップ部の交換を容易に行うことができる。
【０００８】さらに、本発明の請求項３に記載の発明
は、砥石フランジは、回転軸に平行に形成された貫通孔
を有し、砥石ホルダーは、砥石フランジとは別体で構成
され、貫通孔に回転可能に挿入された後に砥石フランジ
に固定されることを特徴とする請求項１または２に記載
の砥石フランジ組立体とした。請求項３に記載の砥石フ
ランジ組立体によれば、別体で構成される砥石ホルダー
を砥石フランジの貫通孔内で回転させることで、砥石チ
ップ部が円運動する際の軌跡である仮想円の接線方向に
対する砥石チップ部の固定角度を容易に変更することが
できる。
は、砥石フランジは、回転軸に平行に形成された貫通孔
を有し、砥石ホルダーは、砥石フランジとは別体で構成
され、貫通孔に回転可能に挿入された後に砥石フランジ
に固定されることを特徴とする請求項１または２に記載
の砥石フランジ組立体とした。請求項３に記載の砥石フ
ランジ組立体によれば、別体で構成される砥石ホルダー
を砥石フランジの貫通孔内で回転させることで、砥石チ
ップ部が円運動する際の軌跡である仮想円の接線方向に
対する砥石チップ部の固定角度を容易に変更することが
できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参考
にして詳細に説明する。図１の分解斜視図に示すよう
に、砥石フランジ組立体１は、回転軸Ｒを有する環状の
砥石フランジ２を有し、砥石チップ部３が固定された砥
石ホルダー４を砥石フランジ２の外周部であるフランジ
部５に形成された複数の貫通孔６，６・・にボルト７で
締結したものである。ここで、砥石フランジ組立体１が
回転軸Ｒを中心として回転すると、砥石チップ部３は回
転軸Ｒを中心として円運動をする。
にして詳細に説明する。図１の分解斜視図に示すよう
に、砥石フランジ組立体１は、回転軸Ｒを有する環状の
砥石フランジ２を有し、砥石チップ部３が固定された砥
石ホルダー４を砥石フランジ２の外周部であるフランジ
部５に形成された複数の貫通孔６，６・・にボルト７で
締結したものである。ここで、砥石フランジ組立体１が
回転軸Ｒを中心として回転すると、砥石チップ部３は回
転軸Ｒを中心として円運動をする。
【００１０】砥石フランジ２は、砥石フランジ組立体１
を図示しない平面研削盤の回転軸に取り付けるための取
り付け穴８を有する内筒部９と、内筒部８の外側に位置
するフランジ部５とからなっている。また、貫通孔６，
６・・は、フランジ部５の周方向に沿って等間隔に形成
されている。
を図示しない平面研削盤の回転軸に取り付けるための取
り付け穴８を有する内筒部９と、内筒部８の外側に位置
するフランジ部５とからなっている。また、貫通孔６，
６・・は、フランジ部５の周方向に沿って等間隔に形成
されている。
【００１１】また、図２および図３に示すように、砥石
ホルダー４は、砥石フランジ５の貫通孔６に収まるよう
な外径を有する円柱部９を有している。円柱部９の一端
は、大径の保持部１０を形成しており、円柱部９の他端
には、砥石ホルダー４を砥石フランジ５に固定する際に
ボルト７をねじ込むためのねじ穴１１を有している。さ
らに、保持部１０は、砥石チップ部３、および、砥石チ
ップ部３を固定するためのクランプピース１２を配置す
るための凹部である切り欠き部１３を有している。切り
欠き部１３は、保持部１０に対して垂直に形成された垂
直壁１４と、垂直壁１４に対向するように設けられ、保
持部１０の上面１０ａに向かって広がるような傾斜を有
する傾斜壁１５とを有している。また、切り欠き部１３
の底面１６の傾斜壁１５側には、クランプピース１２を
固定するための固定用ねじ穴１７が形成されている。
ホルダー４は、砥石フランジ５の貫通孔６に収まるよう
な外径を有する円柱部９を有している。円柱部９の一端
は、大径の保持部１０を形成しており、円柱部９の他端
には、砥石ホルダー４を砥石フランジ５に固定する際に
ボルト７をねじ込むためのねじ穴１１を有している。さ
らに、保持部１０は、砥石チップ部３、および、砥石チ
ップ部３を固定するためのクランプピース１２を配置す
るための凹部である切り欠き部１３を有している。切り
欠き部１３は、保持部１０に対して垂直に形成された垂
直壁１４と、垂直壁１４に対向するように設けられ、保
持部１０の上面１０ａに向かって広がるような傾斜を有
する傾斜壁１５とを有している。また、切り欠き部１３
の底面１６の傾斜壁１５側には、クランプピース１２を
固定するための固定用ねじ穴１７が形成されている。
【００１２】クランプピース１２は、切り欠き部１３の
傾斜壁１５と同じ勾配の斜面１８を有しており、図３に
示すように、断面形状が台形となっている。また、クラ
ンプピース１２には、クランプピース１２を保持部１０
に固定するための固定ボルト１９を通すための長穴２０
を有している。図３に示すように、長穴２０の形成位置
は、切り欠き部１３の底面１６の固定用ねじ穴１７の形
成位置にあわせて形成されており、長穴２０の大きさ
は、固定ボルト１９の径よりも横長に形成されている。
傾斜壁１５と同じ勾配の斜面１８を有しており、図３に
示すように、断面形状が台形となっている。また、クラ
ンプピース１２には、クランプピース１２を保持部１０
に固定するための固定ボルト１９を通すための長穴２０
を有している。図３に示すように、長穴２０の形成位置
は、切り欠き部１３の底面１６の固定用ねじ穴１７の形
成位置にあわせて形成されており、長穴２０の大きさ
は、固定ボルト１９の径よりも横長に形成されている。
【００１３】また、砥石チップ３部は、炭化珪素、窒化
ボロン、ダイヤモンド等の砥粒をバインダを用いて成形
した砥石チップ３ａと、砥石チップ３ａが接着された、
直方体の台座３ｂとで構成されている。なお、砥石チッ
プ３の形状は図２に示すような直方体形状に限定される
ものでは無く、後に説明する砥石フランジ２への固定角
度を規定できるような形状を有していれば良く、具体的
には、断面形状が楕円状のものや、流線形状のものとす
ることができる。また、砥石チップ部３は、砥石チップ
３ａのみで構成し、砥石チップ３ａを直接砥石ホルダー
４に固定しても良い。
ボロン、ダイヤモンド等の砥粒をバインダを用いて成形
した砥石チップ３ａと、砥石チップ３ａが接着された、
直方体の台座３ｂとで構成されている。なお、砥石チッ
プ３の形状は図２に示すような直方体形状に限定される
ものでは無く、後に説明する砥石フランジ２への固定角
度を規定できるような形状を有していれば良く、具体的
には、断面形状が楕円状のものや、流線形状のものとす
ることができる。また、砥石チップ部３は、砥石チップ
３ａのみで構成し、砥石チップ３ａを直接砥石ホルダー
４に固定しても良い。
【００１４】次に、砥石フランジ組立体１の組立て手順
について以下に説明する。まず、切り欠き部１３の垂直
壁１４に沿うようにして砥石チップ部３を配置した後、
クランプピース１２を切り欠き部１３に挿入し、固定ボ
ルト１９，１９をねじ込んで、クランプピース１２を切
り欠き部１３に固定する。すると、切り欠き部１３とク
ランプピース１２で砥石チップ部３を把持されるので、
砥石チップ部３が保持部１０に固定される。次に、図３
に示すように、砥石ホルダー４を砥石フランジ２の下面
側から貫通孔６に挿入し、ボルト７を砥石ホルダー４の
ねじ穴１１にねじ込み、砥石ホルダー４を砥石フランジ
２に仮止めする。
について以下に説明する。まず、切り欠き部１３の垂直
壁１４に沿うようにして砥石チップ部３を配置した後、
クランプピース１２を切り欠き部１３に挿入し、固定ボ
ルト１９，１９をねじ込んで、クランプピース１２を切
り欠き部１３に固定する。すると、切り欠き部１３とク
ランプピース１２で砥石チップ部３を把持されるので、
砥石チップ部３が保持部１０に固定される。次に、図３
に示すように、砥石ホルダー４を砥石フランジ２の下面
側から貫通孔６に挿入し、ボルト７を砥石ホルダー４の
ねじ穴１１にねじ込み、砥石ホルダー４を砥石フランジ
２に仮止めする。
【００１５】ここで、砥石ホルダー４を貫通孔６内で回
転させて、図４に示すように、砥石チップ部３の長軸の
延長線Ｄと、砥石チップ部３が円運動する際の円運動の
軌跡である仮想円Ｃにおける長軸の延長線Ｄとの交点Ｓ
における接線Ｔとのなす角度である固定角度を所定角度
Ａに調整する。砥石チップ部３の固定角度を調整し終え
たら、ボルト７を増し締めして、砥石ホルダー４を砥石
フランジ２に強固に固定する。以下、同様にして、すべ
ての貫通孔６，６・・に砥石ホルダー４を固定する。な
お、一つの砥石フランジ２に固定される複数の砥石チッ
プ部３の全ての固定角度を同一にしたり、複数の砥石チ
ップ部３の一部を異なる固定角度としても良い。
転させて、図４に示すように、砥石チップ部３の長軸の
延長線Ｄと、砥石チップ部３が円運動する際の円運動の
軌跡である仮想円Ｃにおける長軸の延長線Ｄとの交点Ｓ
における接線Ｔとのなす角度である固定角度を所定角度
Ａに調整する。砥石チップ部３の固定角度を調整し終え
たら、ボルト７を増し締めして、砥石ホルダー４を砥石
フランジ２に強固に固定する。以下、同様にして、すべ
ての貫通孔６，６・・に砥石ホルダー４を固定する。な
お、一つの砥石フランジ２に固定される複数の砥石チッ
プ部３の全ての固定角度を同一にしたり、複数の砥石チ
ップ部３の一部を異なる固定角度としても良い。
【００１６】また、ワークの表面を精度良く、かつ、効
率的に研削するためには、砥石チップ３ａを構成する砥
粒の大きさや硬さ、または、砥石チップ３ａの形状とい
った、砥石チップ３ａの種類をワークにあわせて変更す
る必要がある。例えば、図５（ａ）の砥石チップ部３１
を幅広の砥石チップ部３２に交換する場合を以下に説明
する。なお、ここでの砥石チップ部３１，３２の幅とは
図５（ａ）、（ｂ）において、横方向を指すものとす
る。まず、固定ボルト１９を外し、クランプピース１２
を切り欠き部１３から外すことで、砥石チップ部３の把
持を解除する。次に、砥石チップ部３１を切り欠き部１
３から取り出し、砥石チップ部３１よりも幅広の砥石チ
ップ部３２を切り欠き部１３の垂直壁１４に沿うように
して配置する。さらに、クランプピース１２を固定ボル
ト１９で締め付ける。
率的に研削するためには、砥石チップ３ａを構成する砥
粒の大きさや硬さ、または、砥石チップ３ａの形状とい
った、砥石チップ３ａの種類をワークにあわせて変更す
る必要がある。例えば、図５（ａ）の砥石チップ部３１
を幅広の砥石チップ部３２に交換する場合を以下に説明
する。なお、ここでの砥石チップ部３１，３２の幅とは
図５（ａ）、（ｂ）において、横方向を指すものとす
る。まず、固定ボルト１９を外し、クランプピース１２
を切り欠き部１３から外すことで、砥石チップ部３の把
持を解除する。次に、砥石チップ部３１を切り欠き部１
３から取り出し、砥石チップ部３１よりも幅広の砥石チ
ップ部３２を切り欠き部１３の垂直壁１４に沿うように
して配置する。さらに、クランプピース１２を固定ボル
ト１９で締め付ける。
【００１７】ことのとき、クランプピース１２は、図５
（ｂ）に示すように、砥石チップ部３２の幅が広くなっ
たぶんだけ傾斜壁１５からせり上がった位置において切
り欠き部１２に固定されている。このように、クランプ
ピース１２を切り欠き部１３の傾斜壁１５に沿ってスラ
イドさせた位置で固定することができるので、切り欠き
部１３における垂直壁１４とクランプピース１２との間
の距離を変化させることができる。従って、幅の異なる
砥石チップ部３１，３２の交換も容易に行うことができ
る。
（ｂ）に示すように、砥石チップ部３２の幅が広くなっ
たぶんだけ傾斜壁１５からせり上がった位置において切
り欠き部１２に固定されている。このように、クランプ
ピース１２を切り欠き部１３の傾斜壁１５に沿ってスラ
イドさせた位置で固定することができるので、切り欠き
部１３における垂直壁１４とクランプピース１２との間
の距離を変化させることができる。従って、幅の異なる
砥石チップ部３１，３２の交換も容易に行うことができ
る。
【００１８】一方、砥石チップ部３の固定角度を変更す
る場合は、まず、砥石フランジ２に砥石ホルダー４を固
定しているボルト７を弛めて、砥石ホルダー４を砥石フ
ランジ２に対して回転可能な状態にする。次に、砥石ホ
ルダー４を砥石フランジ２から外さずに、砥石ホルダー
４を回転させて、砥石チップ部３の固定角度を変えた
後、ボルト７を再度締め付けて、砥石ホルダー４を砥石
フランジ２に固定することで簡単に角度変更をすること
ができる。
る場合は、まず、砥石フランジ２に砥石ホルダー４を固
定しているボルト７を弛めて、砥石ホルダー４を砥石フ
ランジ２に対して回転可能な状態にする。次に、砥石ホ
ルダー４を砥石フランジ２から外さずに、砥石ホルダー
４を回転させて、砥石チップ部３の固定角度を変えた
後、ボルト７を再度締め付けて、砥石ホルダー４を砥石
フランジ２に固定することで簡単に角度変更をすること
ができる。
【００１９】なお、本発明は前記の実施の形態に限定さ
れるものでは無く、広く応用することができる。例え
ば、砥石ホルダー４を砥石フランジ２と別体で構成せず
に、砥石ホルダー４を砥石フランジ２に形成した凹部
と、凹部に挿入されたクランプピース１２とで構成する
こともできる。砥石フランジ組立体１を平面研削盤から
外すこと無く砥石チップ部３の交換を行うことができ
る。また、切り欠き部１３の傾斜壁１５の代わりに垂直
壁を用い、挿入する砥石チップ部３の幅にあわせた形状
を有するクランプピース１２を用いて砥石チップ部３を
固定しても良い。さらに、砥石フランジ２の側面から貫
通孔６に向けてネジ穴を形成し、このネジ穴にねじ込ん
だネジで砥石ホルダー４の円柱部９を押さえつけること
により砥石ホルダー４を砥石フランジ２に固定しても良
い。また、この場合は、貫通孔６は砥石フランジ２の上
面から下面まで貫通せずに、砥石フランジ２の下面に形
成された凹部とすることもできる。
れるものでは無く、広く応用することができる。例え
ば、砥石ホルダー４を砥石フランジ２と別体で構成せず
に、砥石ホルダー４を砥石フランジ２に形成した凹部
と、凹部に挿入されたクランプピース１２とで構成する
こともできる。砥石フランジ組立体１を平面研削盤から
外すこと無く砥石チップ部３の交換を行うことができ
る。また、切り欠き部１３の傾斜壁１５の代わりに垂直
壁を用い、挿入する砥石チップ部３の幅にあわせた形状
を有するクランプピース１２を用いて砥石チップ部３を
固定しても良い。さらに、砥石フランジ２の側面から貫
通孔６に向けてネジ穴を形成し、このネジ穴にねじ込ん
だネジで砥石ホルダー４の円柱部９を押さえつけること
により砥石ホルダー４を砥石フランジ２に固定しても良
い。また、この場合は、貫通孔６は砥石フランジ２の上
面から下面まで貫通せずに、砥石フランジ２の下面に形
成された凹部とすることもできる。
【００２０】
【発明の効果】本発明は、砥石チップ部、および、砥石
チップ部を固定するためのクランプピースを挿入する切
り欠き部を有する砥石フランジ組立体としたので、クラ
ンプピースを切り欠き部に固定し、クランプピースと切
り欠き部とで砥石チップ部を把持することで、砥石チッ
プ部を砥石ホルダーに簡単に固定することができ、ま
た、クランプピースを切り欠き部から取り外し、砥石チ
ップ部の把持を解除することで、砥石チップ部を砥石ホ
ルダーから簡単に取り外すことができる。従って、砥石
チップ部の着脱を容易に行うことができる。また、砥石
ホルダーは、垂直壁に対向する傾斜壁に沿ってクランプ
ピースをスライドできる構成としたので、クランプピー
スと垂直壁との間の距離を簡単に調整できる。従って、
幅の異なる砥石チップの着脱を容易に行うことができ
る。さらに、砥石ホルダーを砥石フランジとは別体に構
成したので、砥石チップ部が円運動した際の軌跡である
仮想円の接線方向に対する砥石チップの固定角度を容易
に変更することができる。
チップ部を固定するためのクランプピースを挿入する切
り欠き部を有する砥石フランジ組立体としたので、クラ
ンプピースを切り欠き部に固定し、クランプピースと切
り欠き部とで砥石チップ部を把持することで、砥石チッ
プ部を砥石ホルダーに簡単に固定することができ、ま
た、クランプピースを切り欠き部から取り外し、砥石チ
ップ部の把持を解除することで、砥石チップ部を砥石ホ
ルダーから簡単に取り外すことができる。従って、砥石
チップ部の着脱を容易に行うことができる。また、砥石
ホルダーは、垂直壁に対向する傾斜壁に沿ってクランプ
ピースをスライドできる構成としたので、クランプピー
スと垂直壁との間の距離を簡単に調整できる。従って、
幅の異なる砥石チップの着脱を容易に行うことができ
る。さらに、砥石ホルダーを砥石フランジとは別体に構
成したので、砥石チップ部が円運動した際の軌跡である
仮想円の接線方向に対する砥石チップの固定角度を容易
に変更することができる。
【図１】 本発明の実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図２】 本発明の実施の形態における砥石ホルダーの
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図３】 砥石フランジ組立体の一部断面図である。
【図４】 砥石フランジに砥石ホルダーを固定した状態
を示す上面図である。
を示す上面図である。
【図５】 （ａ）、（ｂ）異なる種類の砥石チップを固
定した砥石ホルダーの一部断面図である。
定した砥石ホルダーの一部断面図である。
１ 砥石フランジ組立体 ２ 砥石フランジ ３ 砥石チップ部 ３ａ 砥石チップ ４ 砥石ホルダー ５ フランジ部 ６ 貫通孔 ７ ボルト １１ ねじ穴 １２ クランプピース １３ 切り欠き部 （凹部） １４ 垂直壁 １５ 傾斜壁
Claims (3)
- 【請求項１】 砥石チップ部を砥石ホルダーにより砥石
フランジの下面に固定し、前記砥石フランジを回転させ
て前記砥石チップ部を前記回転軸に対して円運動させる
ことで、ワークを研削する砥石フランジ組立体であっ
て、 前記砥石ホルダーは、前記砥石チップ部を配置するため
の凹部と、前記凹部に挿入し、固定されるクランプピー
スとを有し、前記クランプピースと前記凹部とで前記砥
石チップ部を把持することを特徴とする砥石フランジ組
立体。 - 【請求項２】 前記凹部は、前記砥石チップ部が当接す
る垂直壁と、前記垂直壁に対向して位置し、前記クラン
プピースを前記凹部に対してスライド可能にする傾斜壁
とを有することを特徴とする請求項１に記載の砥石フラ
ンジ組立体。 - 【請求項３】 前記砥石フランジは、前記回転軸に平行
に形成された貫通孔を有し、前記砥石ホルダーは、前記
砥石フランジとは別体で構成され、前記貫通孔に回転可
能に挿入された後に前記砥石フランジに固定されること
を特徴とする請求項１または２に記載の砥石フランジ組
立体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000215343A JP2002028856A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 砥石フランジ組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000215343A JP2002028856A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 砥石フランジ組立体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002028856A true JP2002028856A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18710778
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000215343A Pending JP2002028856A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 砥石フランジ組立体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002028856A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010118440A2 (en) | 2010-07-12 | 2010-10-14 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article for shaping of industrial materials |
| US9097067B2 (en) | 2009-02-12 | 2015-08-04 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive tip for abrasive tool and method for forming and replacing thereof |
| US9278430B2 (en) | 2009-12-31 | 2016-03-08 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article incorporating an infiltrated abrasive segment |
| US9289881B2 (en) | 2008-08-08 | 2016-03-22 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive tools having a continuous metal phase for bonding an abrasive component to a carrier |
-
2000
- 2000-07-17 JP JP2000215343A patent/JP2002028856A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2010118440A2 (en) | 2010-07-12 | 2010-10-14 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article for shaping of industrial materials |
| EP2593274A2 (en) * | 2010-07-12 | 2013-05-22 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article for shaping of industrial materials |
| JP2013530845A (ja) * | 2010-07-12 | 2013-08-01 | サンーゴバン アブレイシブズ，インコーポレイティド | 工業材料の形削り用研磨物品 |
| CN103313826A (zh) * | 2010-07-12 | 2013-09-18 | 圣戈班磨料磨具有限公司 | 用于对工业材料成型的磨料物品 |
| EP2593274A4 (en) * | 2010-07-12 | 2015-04-01 | Saint Gobain Abrasives Inc | ABRASIVE ARTICLE FOR SHAPING INDUSTRIAL MATERIALS |
| US9028303B2 (en) | 2010-07-12 | 2015-05-12 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article for shaping of industrial materials |
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