JPH0648206Y2 - ギヤ軸の潤滑構造 - Google Patents
ギヤ軸の潤滑構造Info
- Publication number
- JPH0648206Y2 JPH0648206Y2 JP1989045175U JP4517589U JPH0648206Y2 JP H0648206 Y2 JPH0648206 Y2 JP H0648206Y2 JP 1989045175 U JP1989045175 U JP 1989045175U JP 4517589 U JP4517589 U JP 4517589U JP H0648206 Y2 JPH0648206 Y2 JP H0648206Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- gear shaft
- meshing
- driven gear
- receiving surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0498—Worm gearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、パワーウインド装置の減速機構等におけるギ
ヤ軸の潤滑構造に関するものである。
ヤ軸の潤滑構造に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 一般に、この種ギヤ軸のなかには、例えばパワーウイン
ド装置の減速機構に内装されるウオームホイールの様
に、噛合する駆動側ギヤ(ウオーム)からの動力入力に
より回転する所謂従動側ギヤを軸支するべく設けられる
ものがある。しかるにこの様な従動側ギヤの軸支構造に
おいては、駆動側ギヤと従動側ギヤとの噛合代を確保す
るために、従動側ギヤとギヤ軸との間の摺動面クリアラ
ンスを可及的に小さく設定する必要があり、このため従
動側ギヤの円滑な回動を確保するべく摺動面に塗布され
るグリースを必要量だけ塗布することができず、グリー
スの早期な劣化に伴う耐摩耗性の低下が問題となつてい
た。そこで、第3図に示す様に、ギヤ軸の摺動面全域に
グリースを溜めるためのグリース溝を形成することが試
みられているが、この場合、駆動側ギヤの噛合による噛
合反力(矢印A方向)を受けて従動側ギヤが片荷重状に
接当するギヤ軸の片荷重受面が小さくなつてしまうた
め、反つて耐摩耗性が低下してしまい新たな問題となつ
ていた。
ド装置の減速機構に内装されるウオームホイールの様
に、噛合する駆動側ギヤ(ウオーム)からの動力入力に
より回転する所謂従動側ギヤを軸支するべく設けられる
ものがある。しかるにこの様な従動側ギヤの軸支構造に
おいては、駆動側ギヤと従動側ギヤとの噛合代を確保す
るために、従動側ギヤとギヤ軸との間の摺動面クリアラ
ンスを可及的に小さく設定する必要があり、このため従
動側ギヤの円滑な回動を確保するべく摺動面に塗布され
るグリースを必要量だけ塗布することができず、グリー
スの早期な劣化に伴う耐摩耗性の低下が問題となつてい
た。そこで、第3図に示す様に、ギヤ軸の摺動面全域に
グリースを溜めるためのグリース溝を形成することが試
みられているが、この場合、駆動側ギヤの噛合による噛
合反力(矢印A方向)を受けて従動側ギヤが片荷重状に
接当するギヤ軸の片荷重受面が小さくなつてしまうた
め、反つて耐摩耗性が低下してしまい新たな問題となつ
ていた。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃す
ることができるギヤ軸の潤滑構造を提供することを目的
として創案されたものであつて、駆動側ギヤに噛合する
従動側ギヤを回動自在に軸支するギヤ軸であつて、該ギ
ヤ軸の従動側ギヤ摺動面にグリース溝を形成するに、グ
リース溝は、駆動側ギヤの噛合による噛合反力を受けて
従動側ギヤがギヤ軸に対して片荷重状に接当する片荷重
受面を避けて反対の非片荷重受面側にのみ形成したこと
を特徴とするものである。
ることができるギヤ軸の潤滑構造を提供することを目的
として創案されたものであつて、駆動側ギヤに噛合する
従動側ギヤを回動自在に軸支するギヤ軸であつて、該ギ
ヤ軸の従動側ギヤ摺動面にグリース溝を形成するに、グ
リース溝は、駆動側ギヤの噛合による噛合反力を受けて
従動側ギヤがギヤ軸に対して片荷重状に接当する片荷重
受面を避けて反対の非片荷重受面側にのみ形成したこと
を特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、従動側ギヤ摺動面
における耐摩耗性を著しく向上させて、従動側ギヤの円
滑な回動を確保できるようにしたものである。
における耐摩耗性を著しく向上させて、従動側ギヤの円
滑な回動を確保できるようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1は車両のドア等に内装されるパワーウイ
ンド装置であつて、該装置1は、モータ部2と樹脂製の
ギヤケース部3とで構成されるものであるが、ギヤケー
ス部3は、モータ部2の駆動により回動するウオーム
4、該ウオーム4に噛合するウオームホイール5、該ウ
オームホイール5のデイスク部5aに形成される係合孔5b
に係合する係合爪6aを有するダンパ6、該ダンパ6に一
体回動可能に連結される出力軸7、該出力軸7の先端部
に一体的に設けられる出力ギヤ7a等で構成され、前記モ
ータ部2の駆動力を、図示しない窓ガラス開閉リンク機
構に連結される出力ギヤ7aから減速して出力するように
なつている。
面において、1は車両のドア等に内装されるパワーウイ
ンド装置であつて、該装置1は、モータ部2と樹脂製の
ギヤケース部3とで構成されるものであるが、ギヤケー
ス部3は、モータ部2の駆動により回動するウオーム
4、該ウオーム4に噛合するウオームホイール5、該ウ
オームホイール5のデイスク部5aに形成される係合孔5b
に係合する係合爪6aを有するダンパ6、該ダンパ6に一
体回動可能に連結される出力軸7、該出力軸7の先端部
に一体的に設けられる出力ギヤ7a等で構成され、前記モ
ータ部2の駆動力を、図示しない窓ガラス開閉リンク機
構に連結される出力ギヤ7aから減速して出力するように
なつている。
一方、8はギヤケース部3のケース体3aに一体形成され
るボスであつて、該ボス8は、前記ウオームホイール5
に形成される軸孔5cに嵌合してウオームホイール5を回
動自在に軸支するものであるが、ボス8の外周面には、
ウオーム4とウオームホイール5の噛合部を臨まない位
置に位置するべく軸芯方向を向くグリース溝8aが形成さ
れている。即ち、ボス8には、ウオーム4との噛合によ
る噛合反力を受けてウオームホイール5が片荷重状に接
当する片荷重受面を避けて反対の非片荷重受面側にのみ
グリース溝8aが形成されている。
るボスであつて、該ボス8は、前記ウオームホイール5
に形成される軸孔5cに嵌合してウオームホイール5を回
動自在に軸支するものであるが、ボス8の外周面には、
ウオーム4とウオームホイール5の噛合部を臨まない位
置に位置するべく軸芯方向を向くグリース溝8aが形成さ
れている。即ち、ボス8には、ウオーム4との噛合によ
る噛合反力を受けてウオームホイール5が片荷重状に接
当する片荷重受面を避けて反対の非片荷重受面側にのみ
グリース溝8aが形成されている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、モータ
部2の駆動に伴いウオームホイール5が回動することに
なるが、ウオームホイール5とボス8の駆動面にはグリ
ース溝8a内のグリースが充分に供給されて円滑なウオー
ムホイール5の回動が保障されることになり、また、ウ
オームホイール5に働く噛合反力を受けるボス8の片荷
重受面は、グリース溝8aの形成により小さくなることな
く、最大限に確保されることになる。従つて、摺動面に
おける必要なグリース量の確保、および最大限の片荷重
受面の確保を同時に満たし得て、この結果、ボス8の耐
摩耗性を著しく向上させることができる。
部2の駆動に伴いウオームホイール5が回動することに
なるが、ウオームホイール5とボス8の駆動面にはグリ
ース溝8a内のグリースが充分に供給されて円滑なウオー
ムホイール5の回動が保障されることになり、また、ウ
オームホイール5に働く噛合反力を受けるボス8の片荷
重受面は、グリース溝8aの形成により小さくなることな
く、最大限に確保されることになる。従つて、摺動面に
おける必要なグリース量の確保、および最大限の片荷重
受面の確保を同時に満たし得て、この結果、ボス8の耐
摩耗性を著しく向上させることができる。
尚、本考案は、前記実施例に限定されないものであるこ
とは勿論であつて、例えばギヤ軸が軸支するギヤとして
は、前記ウオームホイールの他に平歯車等であつてもよ
く、またベルト伝動機構のプーリー等であつてもよい。
とは勿論であつて、例えばギヤ軸が軸支するギヤとして
は、前記ウオームホイールの他に平歯車等であつてもよ
く、またベルト伝動機構のプーリー等であつてもよい。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、従動側ギヤを回動自在に軸支するギヤ軸の摺動
面にグリース溝を形成したものであるが、グリース溝
は、駆動側ギヤの噛合による噛合反力を受けて従動側ギ
ヤがギヤ軸に対して片荷重状に接当する片荷重受面を避
けて反対の非片荷重受面側にのみ形成されている。従つ
て、ギヤ軸摺動面において必要なグリース量の確保がで
きるものでありながら、片荷重受面を充分に確保し得る
ことになり、この結果、ギヤ軸の耐摩耗性を著しく向上
させて、長寿命化に大いに寄与することができる。
るから、従動側ギヤを回動自在に軸支するギヤ軸の摺動
面にグリース溝を形成したものであるが、グリース溝
は、駆動側ギヤの噛合による噛合反力を受けて従動側ギ
ヤがギヤ軸に対して片荷重状に接当する片荷重受面を避
けて反対の非片荷重受面側にのみ形成されている。従つ
て、ギヤ軸摺動面において必要なグリース量の確保がで
きるものでありながら、片荷重受面を充分に確保し得る
ことになり、この結果、ギヤ軸の耐摩耗性を著しく向上
させて、長寿命化に大いに寄与することができる。
図面は、本考案に係るギヤ軸の潤滑構造の一実施例を示
したものであつて、第1図はパワーウインド装置の正面
断面図、第2図は同上A−A断面図、第3図は従来例を
示す同上正面断面図である。 図中、1はパワーウインド装置、2はモータ部、3はギ
ヤケース部、4はウオーム、5はウオームホイール、8
はボス、8aはグリース溝である。
したものであつて、第1図はパワーウインド装置の正面
断面図、第2図は同上A−A断面図、第3図は従来例を
示す同上正面断面図である。 図中、1はパワーウインド装置、2はモータ部、3はギ
ヤケース部、4はウオーム、5はウオームホイール、8
はボス、8aはグリース溝である。
Claims (1)
- 【請求項1】駆動側ギヤに噛合する従動側ギヤを回転自
在に軸支するギヤ軸であつて、該ギヤ軸の従動側ギヤ摺
動面にグリース溝を形成するに、グリース溝は、駆動側
ギヤの噛合による噛合反力を受けて従動側ギヤがギヤ軸
に対して片荷重状に接当する片荷重受面を避けて反対の
非片荷重受面側にのみ形成したことを特徴とするギヤ軸
の潤滑構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989045175U JPH0648206Y2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | ギヤ軸の潤滑構造 |
FR9004887A FR2645933B1 (fr) | 1989-04-18 | 1990-04-17 | Structure pour la lubrification d'un arbre d'engrenage |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989045175U JPH0648206Y2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | ギヤ軸の潤滑構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02135759U JPH02135759U (ja) | 1990-11-13 |
JPH0648206Y2 true JPH0648206Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31559120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989045175U Expired - Fee Related JPH0648206Y2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | ギヤ軸の潤滑構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648206Y2 (ja) |
FR (1) | FR2645933B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103185130B (zh) * | 2011-12-31 | 2017-10-24 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 驱动装置及其齿轮 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1995288A (en) * | 1931-11-10 | 1935-03-26 | Cleveland Worm And Gear Compan | Worm gear reduction unit |
JPS5555655U (ja) * | 1978-10-04 | 1980-04-15 | ||
JPH048273Y2 (ja) * | 1986-10-22 | 1992-03-03 |
-
1989
- 1989-04-18 JP JP1989045175U patent/JPH0648206Y2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-04-17 FR FR9004887A patent/FR2645933B1/fr not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2645933A1 (fr) | 1990-10-19 |
FR2645933B1 (fr) | 1996-05-15 |
JPH02135759U (ja) | 1990-11-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |