JPH10122311A - 旋回減速装置のバックラッシュ除去機構 - Google Patents
旋回減速装置のバックラッシュ除去機構Info
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- JPH10122311A JPH10122311A JP29461196A JP29461196A JPH10122311A JP H10122311 A JPH10122311 A JP H10122311A JP 29461196 A JP29461196 A JP 29461196A JP 29461196 A JP29461196 A JP 29461196A JP H10122311 A JPH10122311 A JP H10122311A
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- drive pinion
- intermediate gear
- internal gear
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高さが高くなることなく、安価な作業車両の
旋回減速装置のバックラッシュ除去機構を提供する。 【解決手段】 走行装置を装着した下部走行体と、下部
走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装備した上
部旋回体との間に配設された旋回減速装置のバックラッ
シュを除去する機構を有する旋回減速装置のバックラッ
シュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合い、
かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側で噛
み合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動ピニ
オンに与える中間歯車と、中間歯車に付設されて中間歯
車に回転力を与える弾性部材と、中間歯車及び内歯歯車
とに噛み合い、かつ、中間歯車からの回転力を受けて、
内歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面側の
反対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオンと
からなる。
旋回減速装置のバックラッシュ除去機構を提供する。 【解決手段】 走行装置を装着した下部走行体と、下部
走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装備した上
部旋回体との間に配設された旋回減速装置のバックラッ
シュを除去する機構を有する旋回減速装置のバックラッ
シュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合い、
かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側で噛
み合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動ピニ
オンに与える中間歯車と、中間歯車に付設されて中間歯
車に回転力を与える弾性部材と、中間歯車及び内歯歯車
とに噛み合い、かつ、中間歯車からの回転力を受けて、
内歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面側の
反対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオンと
からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は旋回減速装置のバッ
クラッシュ除去機構に係り、特に、油圧式掘削機、クレ
ーン車等の上部が旋回する作業車両の旋回減速装置のバ
ックラッシュを除去する機構に関する。
クラッシュ除去機構に係り、特に、油圧式掘削機、クレ
ーン車等の上部が旋回する作業車両の旋回減速装置のバ
ックラッシュを除去する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係わる旋回減速装置のバック
ラッシュ除去機構は、例えば、実開平4−37655号
公報に記載されている。図11は油圧式掘削機における
従来の旋回減速装置80を示したもので、同図におい
て、旋回減速装置80は走行装置を装着した下部走行体
1と、下部走行体1に旋回自在に支持され、かつ作業機
(図示せず)を装着した上部旋回体2との間に配設さ
れ、旋回減速装置80は前記上部旋回体2に取着した駆
動源(図示せず)により駆動されるスイングピニオン8
1が下部走行体1に取着した内歯ギヤ6と噛合い上部旋
回体2を旋回させる。スイングピニオン81は、それぞ
れ捩れ角α方向の相反するハスバ歯形とした別体の駆動
ピニオン82、83に形成して、同軸上に配置した駆動
ピニオン82、83の間に軸方向に付勢するバネ84を
介在させると共に、内歯ギヤ6は前記駆動ピニオン8
2、83と噛合う山歯歯形したもので構成されている。
ラッシュ除去機構は、例えば、実開平4−37655号
公報に記載されている。図11は油圧式掘削機における
従来の旋回減速装置80を示したもので、同図におい
て、旋回減速装置80は走行装置を装着した下部走行体
1と、下部走行体1に旋回自在に支持され、かつ作業機
(図示せず)を装着した上部旋回体2との間に配設さ
れ、旋回減速装置80は前記上部旋回体2に取着した駆
動源(図示せず)により駆動されるスイングピニオン8
1が下部走行体1に取着した内歯ギヤ6と噛合い上部旋
回体2を旋回させる。スイングピニオン81は、それぞ
れ捩れ角α方向の相反するハスバ歯形とした別体の駆動
ピニオン82、83に形成して、同軸上に配置した駆動
ピニオン82、83の間に軸方向に付勢するバネ84を
介在させると共に、内歯ギヤ6は前記駆動ピニオン8
2、83と噛合う山歯歯形したもので構成されている。
【0003】前記駆動ピニオン82、83は、上部旋回
体2に取着された減速機7の下部には出力軸8が設けら
れ、この出力軸8に駆動ピニオン82が一体に設けられ
ている。また、出力軸8の下端にはスプライン軸85が
形成され、スプライン軸85には駆動ピニオン82と同
一仕様のモジュール、歯数で捩れ角が相反する駆動ピニ
オン83が嵌合され、駆動ピニオン83の端面には抜け
止め用の座金86がボルト87によりスキマをもって取
着されている。そして両駆動ピニオン82、83の間に
は両駆動ピニオン82、83を引き離す方向の軸方向に
付着された皿バネ84が設けられている。
体2に取着された減速機7の下部には出力軸8が設けら
れ、この出力軸8に駆動ピニオン82が一体に設けられ
ている。また、出力軸8の下端にはスプライン軸85が
形成され、スプライン軸85には駆動ピニオン82と同
一仕様のモジュール、歯数で捩れ角が相反する駆動ピニ
オン83が嵌合され、駆動ピニオン83の端面には抜け
止め用の座金86がボルト87によりスキマをもって取
着されている。そして両駆動ピニオン82、83の間に
は両駆動ピニオン82、83を引き離す方向の軸方向に
付着された皿バネ84が設けられている。
【0004】前記内歯ギヤ6は歯形が山歯に形成され、
上側は駆動ピニオン82と下側は駆動ピニオン83とが
噛み合つている。下部走行体1に取着されている内歯ギ
ヤ6は軸受け用ボール12を介して上部走行体2を受け
ていて、上部走行体2は回転自在に旋回可能となってい
る。
上側は駆動ピニオン82と下側は駆動ピニオン83とが
噛み合つている。下部走行体1に取着されている内歯ギ
ヤ6は軸受け用ボール12を介して上部走行体2を受け
ていて、上部走行体2は回転自在に旋回可能となってい
る。
【0005】次に、作用を説明する。駆動ピニオン83
が、皿バネ84により駆動ピニオン82に対して出力軸
8の下方に押されると、歯形が共にハスバ歯形のため、
駆動ピニオン82と駆動ピニオン83の歯と内歯ギヤ6
との歯面の当たりが、図12および図13に示すように
逆になるまで、内歯ギヤ6を回転させる。したがって駆
動ピニオン82、83は内歯ギヤ6の両歯面と接触して
噛合うことで駆動ピニオン82、83と内歯ギヤ6との
間のバックラッシュはなくなる。
が、皿バネ84により駆動ピニオン82に対して出力軸
8の下方に押されると、歯形が共にハスバ歯形のため、
駆動ピニオン82と駆動ピニオン83の歯と内歯ギヤ6
との歯面の当たりが、図12および図13に示すように
逆になるまで、内歯ギヤ6を回転させる。したがって駆
動ピニオン82、83は内歯ギヤ6の両歯面と接触して
噛合うことで駆動ピニオン82、83と内歯ギヤ6との
間のバックラッシュはなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によれば、上部旋回体を駆動する時の歯の面圧を同一
に維持するためには、同じ幅の駆動ピニオン82および
駆動ピニオン83が必要になり、図示の高さ方向の寸法
が2倍に長くなる。また、駆動ピニオン83により内歯
ギヤ6を駆動するときには皿バネ84に大きな力が作用
するため、皿バネ84が大きくなるとともに、ここに皿
バネ84を挿入することにより、さらに、図示の高さ方
向の寸法が長くなる。したがって、旋回体の上下方向の
高さが高くなり、これに伴い車両の重心位置が高くな
る。また、内歯ギヤは高さ(歯幅)により、価格が急激
に高価になるとともに、さらに、直径の非常に大きい内
歯ギヤ6に山歯歯形を用いることにより加工工数が増大
し、内歯ギヤの価格が大幅に高価になるという問題があ
る。本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、
旋回減速装置のバックラッシュ除去機構に係り、特に
は、高さが高くなることなく、安価な作業車両の旋回減
速装置のバックラッシュ除去機構を提供することを目的
としている。
成によれば、上部旋回体を駆動する時の歯の面圧を同一
に維持するためには、同じ幅の駆動ピニオン82および
駆動ピニオン83が必要になり、図示の高さ方向の寸法
が2倍に長くなる。また、駆動ピニオン83により内歯
ギヤ6を駆動するときには皿バネ84に大きな力が作用
するため、皿バネ84が大きくなるとともに、ここに皿
バネ84を挿入することにより、さらに、図示の高さ方
向の寸法が長くなる。したがって、旋回体の上下方向の
高さが高くなり、これに伴い車両の重心位置が高くな
る。また、内歯ギヤは高さ(歯幅)により、価格が急激
に高価になるとともに、さらに、直径の非常に大きい内
歯ギヤ6に山歯歯形を用いることにより加工工数が増大
し、内歯ギヤの価格が大幅に高価になるという問題があ
る。本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、
旋回減速装置のバックラッシュ除去機構に係り、特に
は、高さが高くなることなく、安価な作業車両の旋回減
速装置のバックラッシュ除去機構を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、旋回減速装置のバックラッシュ除
去機構の第1の発明は、走行装置を装着した下部走行体
と、下部走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装
備した上部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回駆動
モータと、旋回自在のモータ軸に取着された回転自在の
第1駆動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合い、か
つ、下部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆動ピニ
オンと内歯歯車とからなる旋回減速装置のバックラッシ
ュを除去する機構を有する旋回減速装置のバックラッシ
ュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合い、か
つ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側で噛み
合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動ピニオ
ンに与える中間歯車と、中間歯車に付設されて中間歯車
に回転力を与える弾性部材と、中間歯車及び内歯歯車と
に噛み合い、かつ、中間歯車からの回転力を受けて、内
歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面側の反
対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオンとか
らなる。
的を達成するために、旋回減速装置のバックラッシュ除
去機構の第1の発明は、走行装置を装着した下部走行体
と、下部走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装
備した上部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回駆動
モータと、旋回自在のモータ軸に取着された回転自在の
第1駆動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合い、か
つ、下部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆動ピニ
オンと内歯歯車とからなる旋回減速装置のバックラッシ
ュを除去する機構を有する旋回減速装置のバックラッシ
ュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合い、か
つ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側で噛み
合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動ピニオ
ンに与える中間歯車と、中間歯車に付設されて中間歯車
に回転力を与える弾性部材と、中間歯車及び内歯歯車と
に噛み合い、かつ、中間歯車からの回転力を受けて、内
歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面側の反
対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオンとか
らなる。
【0008】これにより、弾性部材の弾発力は中間歯車
を介して第1駆動ピニオンおよび第2駆動ピニオンとに
伝えられ、その弾発力Pの一方の弾発力1/2Pが第1
駆動ピニオンを反時計方向に回転を与える噛合い歯面m
に伝達され、また、他の弾発力Pの1/2Pが第2駆動
ピニオンを時計方向に回転を与える歯面iに伝達され
る。その歯面mおよび歯面iに伝達された弾発力1/2
Pは、内歯歯車に対して第1駆動ピニオンでは反時計方
向の回転力P1を、第2駆動ピニオンでは時計方向の回
転力P2を与える。しかし、内歯歯車に対して、第1駆
動ピニオンおよび第2駆動ピニオンとが反対側の歯面で
弾性部材の弾発力Pにより、バックラッシュがない状態
で接触していても、第1駆動ピニオンおよび第2駆動ピ
ニオンは同方向に回転するため抵抗等の動力の損失は生
じない。この回転状態から油圧モータを停止して、内歯
歯車の回転を停止すると、上部旋回体の慣性力により、
内歯歯車は依然として反時計方向に回転しようとする。
このとき、第2駆動ピニオンと内歯歯車とは歯面jでバ
ックラッシュがない状態で接触しているため、上部旋回
体の慣性力は弾性部材の弾発力Pとともに、油圧モータ
で受ける。内歯歯車は第1駆動ピニオンおよび第2駆動
ピニオンとに同一の高さで噛み合っているため、高さを
低くできるとともに、バックラッシュの除去ができる。
また、高さが低いため、掘削等の作業機の重心位置を低
くでき、掘削時の車体の前後左右の振れが少なくなる。
また、平歯車を用いるとともに、その平歯車の幅が小さ
いので加工工数が少ない。
を介して第1駆動ピニオンおよび第2駆動ピニオンとに
伝えられ、その弾発力Pの一方の弾発力1/2Pが第1
駆動ピニオンを反時計方向に回転を与える噛合い歯面m
に伝達され、また、他の弾発力Pの1/2Pが第2駆動
ピニオンを時計方向に回転を与える歯面iに伝達され
る。その歯面mおよび歯面iに伝達された弾発力1/2
Pは、内歯歯車に対して第1駆動ピニオンでは反時計方
向の回転力P1を、第2駆動ピニオンでは時計方向の回
転力P2を与える。しかし、内歯歯車に対して、第1駆
動ピニオンおよび第2駆動ピニオンとが反対側の歯面で
弾性部材の弾発力Pにより、バックラッシュがない状態
で接触していても、第1駆動ピニオンおよび第2駆動ピ
ニオンは同方向に回転するため抵抗等の動力の損失は生
じない。この回転状態から油圧モータを停止して、内歯
歯車の回転を停止すると、上部旋回体の慣性力により、
内歯歯車は依然として反時計方向に回転しようとする。
このとき、第2駆動ピニオンと内歯歯車とは歯面jでバ
ックラッシュがない状態で接触しているため、上部旋回
体の慣性力は弾性部材の弾発力Pとともに、油圧モータ
で受ける。内歯歯車は第1駆動ピニオンおよび第2駆動
ピニオンとに同一の高さで噛み合っているため、高さを
低くできるとともに、バックラッシュの除去ができる。
また、高さが低いため、掘削等の作業機の重心位置を低
くでき、掘削時の車体の前後左右の振れが少なくなる。
また、平歯車を用いるとともに、その平歯車の幅が小さ
いので加工工数が少ない。
【0009】第2の発明は、走行装置を装着した下部走
行体と、下部走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機
を装備した上部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回
駆動モータと、旋回自在のモータ軸に取着された回転自
在の第1駆動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合
い、かつ、下部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆
動ピニオンと内歯歯車とからなる旋回減速装置のバック
ラッシュを除去する機構を有する旋回減速装置のバック
ラッシュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合
い、かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側
で噛み合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動
ピニオンに与える第1中間歯車と、第1中間歯車に回転
力を与える弾性部材と、第1中間歯車に弾性部材を介し
て連結され、かつ、弾性部材の回転力を受ける第2中間
歯車と、第2中間歯車及び内歯歯車とに噛み合い、か
つ、第2中間歯車からの回転力を受けて、内歯歯車と第
1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面側の反対側の歯面
で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオンとからなる。
行体と、下部走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機
を装備した上部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回
駆動モータと、旋回自在のモータ軸に取着された回転自
在の第1駆動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合
い、かつ、下部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆
動ピニオンと内歯歯車とからなる旋回減速装置のバック
ラッシュを除去する機構を有する旋回減速装置のバック
ラッシュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合
い、かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側
で噛み合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動
ピニオンに与える第1中間歯車と、第1中間歯車に回転
力を与える弾性部材と、第1中間歯車に弾性部材を介し
て連結され、かつ、弾性部材の回転力を受ける第2中間
歯車と、第2中間歯車及び内歯歯車とに噛み合い、か
つ、第2中間歯車からの回転力を受けて、内歯歯車と第
1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面側の反対側の歯面
で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオンとからなる。
【0010】これにより、第1中間歯車と第2中間歯車
とに挟まれた弾性部材の弾発力PAは、第1の発明と同
様に、第1駆動ピニオンでは時計方向の回転力Q2を、
第2駆動ピニオンでは反時計方向の回転力R2を与え
る。第1駆動ピニオンの時計方向の回転力Q2、およ
び、第2駆動ピニオンの反時計方向の回転力R2は、内
歯歯車をバックラッシュのない状態でその位置に停止す
る。また、本発明では平歯車を用いるとともに、その平
歯車の幅が小さいので加工工数が少ない。
とに挟まれた弾性部材の弾発力PAは、第1の発明と同
様に、第1駆動ピニオンでは時計方向の回転力Q2を、
第2駆動ピニオンでは反時計方向の回転力R2を与え
る。第1駆動ピニオンの時計方向の回転力Q2、およ
び、第2駆動ピニオンの反時計方向の回転力R2は、内
歯歯車をバックラッシュのない状態でその位置に停止す
る。また、本発明では平歯車を用いるとともに、その平
歯車の幅が小さいので加工工数が少ない。
【0011】第3の発明は、走行装置を装着した下部走
行体と、下部走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機
を装備した上部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回
駆動モータと、旋回自在のモータ軸に取着された回転自
在の第1駆動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合
い、かつ、下部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆
動ピニオンと内歯歯車とからなる旋回減速装置のバック
ラッシュを除去する機構を有する旋回減速装置のバック
ラッシュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合
い、かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側
で噛み合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動
ピニオンに与える第1中間歯車と、第1中間歯車に回転
力を与える弾性部材と、第1中間歯車に弾性部材を介し
て連結され、かつ、弾性部材の回転力を受ける第2中間
歯車と、第2中間歯車と噛み合い第2中間歯車からの回
転力を受ける第3歯車と、第3歯車に直結して回転力を
受けて、かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合
う同一歯面側の反対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2
駆動ピニオンとからなることを特徴とする。これによ
り、第2の発明と同様に、作動する。また、効果は第1
の発明と同様になる。
行体と、下部走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機
を装備した上部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回
駆動モータと、旋回自在のモータ軸に取着された回転自
在の第1駆動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合
い、かつ、下部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆
動ピニオンと内歯歯車とからなる旋回減速装置のバック
ラッシュを除去する機構を有する旋回減速装置のバック
ラッシュ除去機構において、第1駆動ピニオンと噛み合
い、かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側
で噛み合いバックラッシュを吸収する回転力を第1駆動
ピニオンに与える第1中間歯車と、第1中間歯車に回転
力を与える弾性部材と、第1中間歯車に弾性部材を介し
て連結され、かつ、弾性部材の回転力を受ける第2中間
歯車と、第2中間歯車と噛み合い第2中間歯車からの回
転力を受ける第3歯車と、第3歯車に直結して回転力を
受けて、かつ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合
う同一歯面側の反対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2
駆動ピニオンとからなることを特徴とする。これによ
り、第2の発明と同様に、作動する。また、効果は第1
の発明と同様になる。
【0012】第1の発明から第3の発明のいずれかの発
明を主体とする第4の発明は、第1駆動ピニオンと第2
駆動ピニオンとが同数の歯数からなることを特徴とす
る。これにより、本発明では、第1駆動ピニオン、第2
駆動ピニオン、第1中間歯車、および、第2中間歯車
は、モジュールおよび歯数が同一で構成されているた
め、内歯歯車11の両歯面(t、v)が受ける力は、そ
れぞれ等しい力を受けている。
明を主体とする第4の発明は、第1駆動ピニオンと第2
駆動ピニオンとが同数の歯数からなることを特徴とす
る。これにより、本発明では、第1駆動ピニオン、第2
駆動ピニオン、第1中間歯車、および、第2中間歯車
は、モジュールおよび歯数が同一で構成されているた
め、内歯歯車11の両歯面(t、v)が受ける力は、そ
れぞれ等しい力を受けている。
【0013】
【発明の実施の形態および実施例】以下に、本発明に係
る旋回減速装置のバックラッシュ除去機構について、図
面を参照して詳述する。ここで、従来技術の図11〜図
13で説明した構成と同じものには同一番号を付けて説
明を省く。図1は本発明に係る旋回サークル装置のバッ
クラッシュ除去機構の第1実施例の平面図、図2は側面
断面図、および、図3は図1のA−A断面図、図4は図
1のB−B断面図、図5は図1のZa矢視図、である。
図1、図2において、第1実施例の旋回サークル装置の
バックラッシュ除去機構20は、図示しない走行装置を
装着した下部走行体1に付設された内歯歯車11と、下
部走行体1に旋回自在に支持され、かつ作業機(図示せ
ず)を装着した上部旋回体2を駆動する旋回駆動モータ
9(以下、油圧モータ9という)との間に配設されてい
る。旋回サークル装置のバックラッシュ除去機構20
は、内歯歯車11に噛み合い内歯歯車11を駆動する二
つの第1歯車部21および第2歯車部30と、第1歯車
部21および第2歯車部30に噛み合い歯車のバックラ
ッシュを除去する第1中間歯車部40とからなる。
る旋回減速装置のバックラッシュ除去機構について、図
面を参照して詳述する。ここで、従来技術の図11〜図
13で説明した構成と同じものには同一番号を付けて説
明を省く。図1は本発明に係る旋回サークル装置のバッ
クラッシュ除去機構の第1実施例の平面図、図2は側面
断面図、および、図3は図1のA−A断面図、図4は図
1のB−B断面図、図5は図1のZa矢視図、である。
図1、図2において、第1実施例の旋回サークル装置の
バックラッシュ除去機構20は、図示しない走行装置を
装着した下部走行体1に付設された内歯歯車11と、下
部走行体1に旋回自在に支持され、かつ作業機(図示せ
ず)を装着した上部旋回体2を駆動する旋回駆動モータ
9(以下、油圧モータ9という)との間に配設されてい
る。旋回サークル装置のバックラッシュ除去機構20
は、内歯歯車11に噛み合い内歯歯車11を駆動する二
つの第1歯車部21および第2歯車部30と、第1歯車
部21および第2歯車部30に噛み合い歯車のバックラ
ッシュを除去する第1中間歯車部40とからなる。
【0014】図1、図2において、第1歯車部21は、
旋回駆動モータ9(以下、油圧モータ9という)と、回
転自在のモータ軸10に取着され、かつ、内歯歯車11
に噛み合う第1駆動ピニオン22と、第1駆動ピニオン
22をモータ軸10に取着する押さえ板23と、およ
び、ボルト24とからなる。図1、図3において、第2
歯車部30は、ブラケット31と、シャフト32と、回
転止め33と、円筒軸受34と、および、第2駆動ピニ
オン35とからなる。ブラケット31はユ字形状の板金
板材により形成され、板金板材のユ字形状には、穴31
aが貫通して明けられている。ブラケット31は、ボル
ト31Aにより、上部旋回体2に取着されている。シャ
フト32は丸棒により形成され、ブラケット31の穴3
1aおよび上部旋回体2の穴を貫通して取着されてい
る。シャフト32には廻り止めの溝32aが削成されて
いる。回転止め33は、ボルト33Aにより上部旋回体
2に固定されている。円筒軸受34は、内径面にシャフ
ト32が挿入され回動自在に支持されるとともに、外径
面は第2駆動ピニオン35の穴に嵌入されている。円筒
軸受34は、2個が所定間隔離間して、第2駆動ピニオ
ン35の穴に嵌入され、第2駆動ピニオン35を回動自
在に支持している。第2駆動ピニオン35はブラケット
31のユ字形状の間に配設されるとともに、円筒軸受3
4を介してシャフト32に回動自在に支持されている。
第2駆動ピニオン35は、内歯歯車11および後述する
中間歯車47と噛み合っている。
旋回駆動モータ9(以下、油圧モータ9という)と、回
転自在のモータ軸10に取着され、かつ、内歯歯車11
に噛み合う第1駆動ピニオン22と、第1駆動ピニオン
22をモータ軸10に取着する押さえ板23と、およ
び、ボルト24とからなる。図1、図3において、第2
歯車部30は、ブラケット31と、シャフト32と、回
転止め33と、円筒軸受34と、および、第2駆動ピニ
オン35とからなる。ブラケット31はユ字形状の板金
板材により形成され、板金板材のユ字形状には、穴31
aが貫通して明けられている。ブラケット31は、ボル
ト31Aにより、上部旋回体2に取着されている。シャ
フト32は丸棒により形成され、ブラケット31の穴3
1aおよび上部旋回体2の穴を貫通して取着されてい
る。シャフト32には廻り止めの溝32aが削成されて
いる。回転止め33は、ボルト33Aにより上部旋回体
2に固定されている。円筒軸受34は、内径面にシャフ
ト32が挿入され回動自在に支持されるとともに、外径
面は第2駆動ピニオン35の穴に嵌入されている。円筒
軸受34は、2個が所定間隔離間して、第2駆動ピニオ
ン35の穴に嵌入され、第2駆動ピニオン35を回動自
在に支持している。第2駆動ピニオン35はブラケット
31のユ字形状の間に配設されるとともに、円筒軸受3
4を介してシャフト32に回動自在に支持されている。
第2駆動ピニオン35は、内歯歯車11および後述する
中間歯車47と噛み合っている。
【0015】図1、図4、および図5において、第1中
間歯車部40は、ブラケット41と、ピン支え42と、
支持ブラケット43と、シャフト44と、回転止め45
と、円筒軸受46と、中間歯車47と、皿バネ48と、
および、調整ボルト49とからなる。ブラケット41は
台形形状のブロックにより形成され、ブロックには一端
面で開口した穴41aが、また、穴41aの底面と他端
面との間に設けられたねじ穴41bが削成されている。
ブラケット41は、ノックピン41Aにより、上部旋回
体2に位置決めされるとともに、力を上部旋回体2に伝
えている。ブラケット41は、ボルト41Bにより、上
部旋回体2に取着されている。ピン支え42は、底面を
有する円筒形状により形成され、ブラケット41に図示
の左右方向に摺動可能に取着されている。ピン支え42
には、支持ブラケット43が枢密に挿入され、支持ブラ
ケット43を摺動および回動自在に支持している。支持
ブラケット43は、一方端部が軸で、かつ、他方端部が
コ字形状の一体形状に構成され、コ字形状の他方端部に
は、穴43aが貫通して明けられている。一方端部の軸
はピン支え42枢密に挿入され、かつ、他方端部の穴4
3aには、シャフト44が挿入されるとともに、回転止
め45により係止されている。シャフト44は丸棒によ
り形成され、支持ブラケット43の穴43aを貫通して
取着されている。シャフト44には廻り止めの溝44a
が削成されている。回転止め45は、ボルト45Aによ
り支持ブラケット43に固定されている。円筒軸受46
は、内径面にシャフト44が挿入され回動自在に支持さ
れるとともに、外径面は中間歯車47の穴に嵌入されて
いる。円筒軸受46は、2個が所定間隔離間して、中間
歯車47の穴に嵌入され、中間歯車47を回動自在に支
持している。中間歯車47は支持ブラケット43の他方
端部のコ字形状の間に配設されるとともに、円筒軸受4
6を介してシャフト44に回動自在に支持されている。
中間歯車47は、前記第1駆動ピニオン22、および第
2駆動ピニオン35と噛み合っている。皿バネ48は、
ブラケット41の穴41aの内方で、かつ、支持ブラケ
ット43の軸の外方に配設されるとともに、一端部がコ
字形状の支持ブラケット43に、他端部がピン支え42
に当接して配設されている。皿バネ48は、支持ブラケ
ット43、シャフト44、および、円筒軸受46を介し
て、中間歯車47に図示の左方への力を与えている。調
整ボルト49は、ブラケット41のねじ穴41bに螺合
しているとともに、一端面がピン支え42に当接してい
る。調整ボルト49は、回転によりピン支え42を図示
の左右方向に移動し、皿バネ48の変形量、すなわち、
力を変更している。上記実施例では、特に、第1駆動ピ
ニオン22および第2駆動ピニオン35はモジュールお
よび歯数が、同一で構成されている。したがって、第1
駆動ピニオン22と内歯歯車11、および、第2駆動ピ
ニオン35と内歯歯車11、との噛み合いは、内歯歯車
11の同一径の歯面上(j、n)で、かつ、内歯歯車1
1の反対側の歯面で噛み合っている。また、第1駆動ピ
ニオン22と中間歯車47との距離L1、および、第2
駆動ピニオン35と中間歯車47との距離L、は等しい
距離となっている。また、第1駆動ピニオン22と中間
歯車47、および、第2駆動ピニオン35と中間歯車4
7、との噛み合いは、中間歯車47の同一径の歯面上
(i、m)で、かつ、中間歯車47の反対側の歯面
(i、m)で噛み合っている。
間歯車部40は、ブラケット41と、ピン支え42と、
支持ブラケット43と、シャフト44と、回転止め45
と、円筒軸受46と、中間歯車47と、皿バネ48と、
および、調整ボルト49とからなる。ブラケット41は
台形形状のブロックにより形成され、ブロックには一端
面で開口した穴41aが、また、穴41aの底面と他端
面との間に設けられたねじ穴41bが削成されている。
ブラケット41は、ノックピン41Aにより、上部旋回
体2に位置決めされるとともに、力を上部旋回体2に伝
えている。ブラケット41は、ボルト41Bにより、上
部旋回体2に取着されている。ピン支え42は、底面を
有する円筒形状により形成され、ブラケット41に図示
の左右方向に摺動可能に取着されている。ピン支え42
には、支持ブラケット43が枢密に挿入され、支持ブラ
ケット43を摺動および回動自在に支持している。支持
ブラケット43は、一方端部が軸で、かつ、他方端部が
コ字形状の一体形状に構成され、コ字形状の他方端部に
は、穴43aが貫通して明けられている。一方端部の軸
はピン支え42枢密に挿入され、かつ、他方端部の穴4
3aには、シャフト44が挿入されるとともに、回転止
め45により係止されている。シャフト44は丸棒によ
り形成され、支持ブラケット43の穴43aを貫通して
取着されている。シャフト44には廻り止めの溝44a
が削成されている。回転止め45は、ボルト45Aによ
り支持ブラケット43に固定されている。円筒軸受46
は、内径面にシャフト44が挿入され回動自在に支持さ
れるとともに、外径面は中間歯車47の穴に嵌入されて
いる。円筒軸受46は、2個が所定間隔離間して、中間
歯車47の穴に嵌入され、中間歯車47を回動自在に支
持している。中間歯車47は支持ブラケット43の他方
端部のコ字形状の間に配設されるとともに、円筒軸受4
6を介してシャフト44に回動自在に支持されている。
中間歯車47は、前記第1駆動ピニオン22、および第
2駆動ピニオン35と噛み合っている。皿バネ48は、
ブラケット41の穴41aの内方で、かつ、支持ブラケ
ット43の軸の外方に配設されるとともに、一端部がコ
字形状の支持ブラケット43に、他端部がピン支え42
に当接して配設されている。皿バネ48は、支持ブラケ
ット43、シャフト44、および、円筒軸受46を介し
て、中間歯車47に図示の左方への力を与えている。調
整ボルト49は、ブラケット41のねじ穴41bに螺合
しているとともに、一端面がピン支え42に当接してい
る。調整ボルト49は、回転によりピン支え42を図示
の左右方向に移動し、皿バネ48の変形量、すなわち、
力を変更している。上記実施例では、特に、第1駆動ピ
ニオン22および第2駆動ピニオン35はモジュールお
よび歯数が、同一で構成されている。したがって、第1
駆動ピニオン22と内歯歯車11、および、第2駆動ピ
ニオン35と内歯歯車11、との噛み合いは、内歯歯車
11の同一径の歯面上(j、n)で、かつ、内歯歯車1
1の反対側の歯面で噛み合っている。また、第1駆動ピ
ニオン22と中間歯車47との距離L1、および、第2
駆動ピニオン35と中間歯車47との距離L、は等しい
距離となっている。また、第1駆動ピニオン22と中間
歯車47、および、第2駆動ピニオン35と中間歯車4
7、との噛み合いは、中間歯車47の同一径の歯面上
(i、m)で、かつ、中間歯車47の反対側の歯面
(i、m)で噛み合っている。
【0016】次に作用を説明する。油圧モータ9が駆動
していない静止状態において、皿バネ48の弾発力Pは
中間歯車47を介し、その弾発力Pの一方の弾発力1/
2Pが中間歯車47と第1駆動ピニオン22との噛合い
歯面mに伝達され、また、他の弾発力Pの1/2Pが中
間歯車47と第2駆動ピニオン35との噛合い歯面iに
伝達される。その歯面mおよび歯面iに伝達された弾発
力1/2Pは、第1駆動ピニオン22では反時計方向の
回転力P1を、第2駆動ピニオン35では時計方向の回
転力P2を与える。第1駆動ピニオン22の反時計方向
の回転力P1、および、第2駆動ピニオン35の時計方
向の回転力P2は、内歯歯車11の歯面j、および歯面
nに作用して、内歯歯車11をバックラッシュのない状
態でその位置に停止している。このとき、本実施例で
は、第1駆動ピニオン22、および、第2駆動ピニオン
35は、モジュールおよび歯数が同一で構成されている
ため、内歯歯車11の両歯面(j、n)が受ける力は、
それぞれ等しい力を受けている。しかし、モジュールお
よび歯数が同一でなく、両歯面(j、n)が受ける力が
異なっているときには、油圧モータがその差の力を受け
るために旋回はしない。
していない静止状態において、皿バネ48の弾発力Pは
中間歯車47を介し、その弾発力Pの一方の弾発力1/
2Pが中間歯車47と第1駆動ピニオン22との噛合い
歯面mに伝達され、また、他の弾発力Pの1/2Pが中
間歯車47と第2駆動ピニオン35との噛合い歯面iに
伝達される。その歯面mおよび歯面iに伝達された弾発
力1/2Pは、第1駆動ピニオン22では反時計方向の
回転力P1を、第2駆動ピニオン35では時計方向の回
転力P2を与える。第1駆動ピニオン22の反時計方向
の回転力P1、および、第2駆動ピニオン35の時計方
向の回転力P2は、内歯歯車11の歯面j、および歯面
nに作用して、内歯歯車11をバックラッシュのない状
態でその位置に停止している。このとき、本実施例で
は、第1駆動ピニオン22、および、第2駆動ピニオン
35は、モジュールおよび歯数が同一で構成されている
ため、内歯歯車11の両歯面(j、n)が受ける力は、
それぞれ等しい力を受けている。しかし、モジュールお
よび歯数が同一でなく、両歯面(j、n)が受ける力が
異なっているときには、油圧モータがその差の力を受け
るために旋回はしない。
【0017】次に、図1において、油圧モータ9が反時
計方向(矢印a方向)に回転した場合を説明する。油圧
モータ9が回転すると、それに伴い第1駆動ピニオン2
2も反時計方向に回転する。このため、第1駆動ピニオ
ン22は内歯歯車11の歯面nに回転力を伝え、内歯歯
車11を反時計方向に回転する。このとき、第1駆動ピ
ニオン22は中間歯車47に時計方向(矢印b方向)の
回転を与え、中間歯車47は第2駆動ピニオン35に反
時計方向(矢印c方向)の回転を与える。このため、第
2駆動ピニオン35と内歯歯車11とが歯面jで皿バネ
48の弾発力Pにより、バックラッシュがない状態で接
触していても、第1駆動ピニオン22および第2駆動ピ
ニオン35は同方向に回転するため抵抗等の動力の損失
は生じない。この回転状態から油圧モータ9を停止し
て、内歯歯車11の回転を停止すると、上部旋回体2の
慣性力により、内歯歯車11は依然として反時計方向に
回転しようとする。このとき、第2駆動ピニオン35と
内歯歯車11とは歯面jでバックラッシュがない状態で
接触しているため、上部旋回体2の慣性力は皿バネ48
の弾発力Pとともに、油圧モータ9で受ける。
計方向(矢印a方向)に回転した場合を説明する。油圧
モータ9が回転すると、それに伴い第1駆動ピニオン2
2も反時計方向に回転する。このため、第1駆動ピニオ
ン22は内歯歯車11の歯面nに回転力を伝え、内歯歯
車11を反時計方向に回転する。このとき、第1駆動ピ
ニオン22は中間歯車47に時計方向(矢印b方向)の
回転を与え、中間歯車47は第2駆動ピニオン35に反
時計方向(矢印c方向)の回転を与える。このため、第
2駆動ピニオン35と内歯歯車11とが歯面jで皿バネ
48の弾発力Pにより、バックラッシュがない状態で接
触していても、第1駆動ピニオン22および第2駆動ピ
ニオン35は同方向に回転するため抵抗等の動力の損失
は生じない。この回転状態から油圧モータ9を停止し
て、内歯歯車11の回転を停止すると、上部旋回体2の
慣性力により、内歯歯車11は依然として反時計方向に
回転しようとする。このとき、第2駆動ピニオン35と
内歯歯車11とは歯面jでバックラッシュがない状態で
接触しているため、上部旋回体2の慣性力は皿バネ48
の弾発力Pとともに、油圧モータ9で受ける。
【0018】また、油圧モータ9が時計方向に回転した
場合を説明する。油圧モータ9が回転すると、それに伴
い第1駆動ピニオン22も時計方向に回転する。このた
め、第1駆動ピニオン22は、中間歯車47を介して第
2駆動ピニオン35に時計方向の回転を与える。これに
より、第2駆動ピニオン33は内歯歯車11の歯面jに
回転力を伝え、内歯歯車11を時計方向に回転する。こ
のとき、皿バネ48の弾発力Pは、中間歯車47が図示
の右方向に移動しないように押している。前記と同様
に、第1駆動ピニオン22と内歯歯車11とが歯面nで
皿バネ48の弾発力Pにより、バックラッシュがない状
態で接触していても抵抗等の動力の損失は生じない。こ
の回転状態から油圧モータ9を停止して、内歯歯車11
の回転を停止すると、上部旋回体2の慣性力により、内
歯歯車11は依然として時計方向に回転しようとする。
このとき、第2駆動ピニオン35と内歯歯車11とは歯
面nでバックラッシュがない状態で接触しているため、
上部旋回体2の慣性力は油圧モータ9とともに、皿バネ
48の弾発力Pで受ける。本実施例では、皿バネ部材の
弾発力で構成されているがこれに限定されず、例えば、
コイルバネ、ゴム、油圧シリンダ等でもよい。
場合を説明する。油圧モータ9が回転すると、それに伴
い第1駆動ピニオン22も時計方向に回転する。このた
め、第1駆動ピニオン22は、中間歯車47を介して第
2駆動ピニオン35に時計方向の回転を与える。これに
より、第2駆動ピニオン33は内歯歯車11の歯面jに
回転力を伝え、内歯歯車11を時計方向に回転する。こ
のとき、皿バネ48の弾発力Pは、中間歯車47が図示
の右方向に移動しないように押している。前記と同様
に、第1駆動ピニオン22と内歯歯車11とが歯面nで
皿バネ48の弾発力Pにより、バックラッシュがない状
態で接触していても抵抗等の動力の損失は生じない。こ
の回転状態から油圧モータ9を停止して、内歯歯車11
の回転を停止すると、上部旋回体2の慣性力により、内
歯歯車11は依然として時計方向に回転しようとする。
このとき、第2駆動ピニオン35と内歯歯車11とは歯
面nでバックラッシュがない状態で接触しているため、
上部旋回体2の慣性力は油圧モータ9とともに、皿バネ
48の弾発力Pで受ける。本実施例では、皿バネ部材の
弾発力で構成されているがこれに限定されず、例えば、
コイルバネ、ゴム、油圧シリンダ等でもよい。
【0019】次に、本発明に係る旋回サークル装置のバ
ックラッシュ除去機構の第2実施例について説明する。
図6は平面図、図7は図6のC−C断面図、図8は図7
のD−D断面図、および、図9は第2実施例の模式図、
である。なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付
して説明は省略する。第2実施例の旋回サークル装置の
バックラッシュ除去機構50は、内歯歯車11に噛み合
い内歯歯車11を駆動する二つの第1歯車部21および
第2歯車部30と、第1歯車部21および第2歯車部3
0に噛み合い歯車のバックラッシュを除去する第2中間
歯車部60とからなる。図6、図7において、第2中間
歯車部60は、ブラケット61と、支持軸62と、第1
中間歯車63と、第2中間歯車64と、バネ65と、ブ
ッシュ66と、および、第2中間歯車用ナット67とか
らなる。ブラケット61は、上部旋回体2に固設され、
かつ、支持軸62が固設されている。支持軸62はブラ
ケット61に固設されるとともに、支持軸62には、ブ
ッシュ66を介して、第1中間歯車63および第2中間
歯車64が回転自在に取着されている。第1中間歯車6
3および第2中間歯車64は、ブッシュ66が嵌入され
ているとともに、支持軸62に回転自在に保持されてい
る。また、第1中間歯車63および第2中間歯車64
は、半月状の切欠部63A、64Aを有している。第1
中間歯車63と第2中間歯車64とは、互いに向き合っ
た半月状の切欠部63A、64Aにバネ65が所定の荷
重をもって挟み込まれ連結されている。バネ65は、第
1中間歯車63と第2中間歯車64とが互いに異なった
方向に回転が与えられた場合に撓み弾発力PAを生ず
る。第1中間歯車63と第2中間歯車64とが内歯歯車
11に取り付けられるときには、第1中間歯車63と第
2中間歯車64は互いに異なった方向に回転を与えら
れ、バネ65を撓まして取着されている。中間歯車用ブ
ッシュ66に第1中間歯車63と第2中間歯車64に嵌
入され、かつ、支持軸62に回転自在に挿入されてい
る。第1中間歯車63と第1駆動ピニオン22、および
第2中間歯車64と第2駆動ピニオン35とが噛み合う
とともに、バネ65の力を受けて、第1駆動ピニオン2
2および第2駆動ピニオン35を内歯歯車11の方向に
押している。第2中間歯車用ナット67は第1中間歯車
63、第2中間歯車64、および、バネ65を支持軸6
2に取着している。上記実施例では、特に、第1中間歯
車63、および第2中間歯車64はモジュールおよび歯
数が、同一で構成されている。また、第1駆動ピニオン
22と第1中間歯車63との距離L1、および、第2駆
動ピニオン35と第2中間歯車64との距離L、は等し
い距離となっている。したがって、第1実施例と同様
に、第1駆動ピニオン22と内歯歯車11、および、第
2駆動ピニオン35と内歯歯車11との噛み合いは、内
歯歯車11の同一径の歯面上(v、t)で、かつ、内歯
歯車11の反対側の歯面で噛み合っている。また、第1
駆動ピニオン22と第1中間歯車63、および、第2駆
動ピニオン33と第2中間歯車64、との噛み合いは、
それぞれ第1中間歯車63、および、第2中間歯車64
の同一径の歯面上(s、u)で、かつ、第1中間歯車6
3、および第2中間歯車64の反対側の歯面(s、u)
で噛み合っている。
ックラッシュ除去機構の第2実施例について説明する。
図6は平面図、図7は図6のC−C断面図、図8は図7
のD−D断面図、および、図9は第2実施例の模式図、
である。なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付
して説明は省略する。第2実施例の旋回サークル装置の
バックラッシュ除去機構50は、内歯歯車11に噛み合
い内歯歯車11を駆動する二つの第1歯車部21および
第2歯車部30と、第1歯車部21および第2歯車部3
0に噛み合い歯車のバックラッシュを除去する第2中間
歯車部60とからなる。図6、図7において、第2中間
歯車部60は、ブラケット61と、支持軸62と、第1
中間歯車63と、第2中間歯車64と、バネ65と、ブ
ッシュ66と、および、第2中間歯車用ナット67とか
らなる。ブラケット61は、上部旋回体2に固設され、
かつ、支持軸62が固設されている。支持軸62はブラ
ケット61に固設されるとともに、支持軸62には、ブ
ッシュ66を介して、第1中間歯車63および第2中間
歯車64が回転自在に取着されている。第1中間歯車6
3および第2中間歯車64は、ブッシュ66が嵌入され
ているとともに、支持軸62に回転自在に保持されてい
る。また、第1中間歯車63および第2中間歯車64
は、半月状の切欠部63A、64Aを有している。第1
中間歯車63と第2中間歯車64とは、互いに向き合っ
た半月状の切欠部63A、64Aにバネ65が所定の荷
重をもって挟み込まれ連結されている。バネ65は、第
1中間歯車63と第2中間歯車64とが互いに異なった
方向に回転が与えられた場合に撓み弾発力PAを生ず
る。第1中間歯車63と第2中間歯車64とが内歯歯車
11に取り付けられるときには、第1中間歯車63と第
2中間歯車64は互いに異なった方向に回転を与えら
れ、バネ65を撓まして取着されている。中間歯車用ブ
ッシュ66に第1中間歯車63と第2中間歯車64に嵌
入され、かつ、支持軸62に回転自在に挿入されてい
る。第1中間歯車63と第1駆動ピニオン22、および
第2中間歯車64と第2駆動ピニオン35とが噛み合う
とともに、バネ65の力を受けて、第1駆動ピニオン2
2および第2駆動ピニオン35を内歯歯車11の方向に
押している。第2中間歯車用ナット67は第1中間歯車
63、第2中間歯車64、および、バネ65を支持軸6
2に取着している。上記実施例では、特に、第1中間歯
車63、および第2中間歯車64はモジュールおよび歯
数が、同一で構成されている。また、第1駆動ピニオン
22と第1中間歯車63との距離L1、および、第2駆
動ピニオン35と第2中間歯車64との距離L、は等し
い距離となっている。したがって、第1実施例と同様
に、第1駆動ピニオン22と内歯歯車11、および、第
2駆動ピニオン35と内歯歯車11との噛み合いは、内
歯歯車11の同一径の歯面上(v、t)で、かつ、内歯
歯車11の反対側の歯面で噛み合っている。また、第1
駆動ピニオン22と第1中間歯車63、および、第2駆
動ピニオン33と第2中間歯車64、との噛み合いは、
それぞれ第1中間歯車63、および、第2中間歯車64
の同一径の歯面上(s、u)で、かつ、第1中間歯車6
3、および第2中間歯車64の反対側の歯面(s、u)
で噛み合っている。
【0020】次に作用を説明する。図9は第2実施例の
模式図で、バックラッシュ除去機構をより判りやすく図
示したものである。旋回駆動モータ9が駆動していない
静止状態において、バネ65の弾発力PAは、その弾発
力PAの一方の力が第1中間歯車63と第1駆動ピニオ
ン22との噛合い歯面sに反時計方向の回転力Q1を与
え、また、他の弾発力PAの反力が第2中間歯車64と
第2駆動ピニオン35との噛合い歯面uに時計方向の回
転力R1を与える。その歯面sおよび歯面uに伝達され
た弾発力PAは、第1駆動ピニオン22では時計方向の
回転力Q2を、第2駆動ピニオン35では反時計方向の
回転力R2を与える。第1駆動ピニオン22の時計方向
の回転力Q2、および、第2駆動ピニオン35の反時計
方向の回転力R2は、内歯歯車11の歯面t、および歯
面vに作用して、内歯歯車11をバックラッシュのない
状態でその位置に停止している。このとき、本実施例で
は、第1駆動ピニオン22、第2駆動ピニオン35、第
1中間歯車63、および、第2中間歯車64は、モジュ
ールおよび歯数が同一で構成されているため、内歯歯車
11の両歯面(t、v)が受ける力は、それぞれ等しい
力を受けている。
模式図で、バックラッシュ除去機構をより判りやすく図
示したものである。旋回駆動モータ9が駆動していない
静止状態において、バネ65の弾発力PAは、その弾発
力PAの一方の力が第1中間歯車63と第1駆動ピニオ
ン22との噛合い歯面sに反時計方向の回転力Q1を与
え、また、他の弾発力PAの反力が第2中間歯車64と
第2駆動ピニオン35との噛合い歯面uに時計方向の回
転力R1を与える。その歯面sおよび歯面uに伝達され
た弾発力PAは、第1駆動ピニオン22では時計方向の
回転力Q2を、第2駆動ピニオン35では反時計方向の
回転力R2を与える。第1駆動ピニオン22の時計方向
の回転力Q2、および、第2駆動ピニオン35の反時計
方向の回転力R2は、内歯歯車11の歯面t、および歯
面vに作用して、内歯歯車11をバックラッシュのない
状態でその位置に停止している。このとき、本実施例で
は、第1駆動ピニオン22、第2駆動ピニオン35、第
1中間歯車63、および、第2中間歯車64は、モジュ
ールおよび歯数が同一で構成されているため、内歯歯車
11の両歯面(t、v)が受ける力は、それぞれ等しい
力を受けている。
【0021】回転した場合には、第1実施例と同様なた
め説明は省略する。
め説明は省略する。
【0022】図10は、本発明に係る旋回サークル装置
のバックラッシュ除去機構70の第3実施例について説
明する。なお、上記第2実施例では、第1駆動ピニオン
22、第2駆動ピニオン35、第1中間歯車63、およ
び、第2中間歯車64は、モジュールおよび歯数が同一
で構成した例で説明したが、第3実施例は、モジュール
が同一で、歯数を異ならせるとともに、第1駆動ピニオ
ン22、第2駆動ピニオン35、および内歯歯車11を
同一水平面上で噛み合わせて内歯歯車11の高さを低く
している。図10において、第2駆動ピニオン35の下
側に直結して第3歯車71を配置している。第1駆動ピ
ニオン22は内歯歯車11および第1中間歯車63に、
第2中間歯車64は第3歯車71に、および、第2駆動
ピニオン35は内歯歯車11に噛み合っている。しか
し、第1駆動ピニオン22と第2駆動ピニオン35とは
噛み合わないとともに、離間して同一平面上に配置され
ている。これにより、内歯歯車11に対して、第1駆動
ピニオン22および第2駆動ピニオン35とが同一水平
面上で噛み合わっているため、1個の歯幅で良く高さが
低くく出来る。上記において、例えば、第1駆動ピニオ
ン22は歯数naを10枚、第1中間歯車63は歯数n
bを20枚、第2中間歯車64は歯数ncを24枚、第
3歯車71は歯数ndを12枚、および、第1駆動ピニ
オン22は歯数neを10枚にする。これにより、第1
駆動ピニオン22と第2駆動ピニオン35とが噛み合う
ことなく同一水平面上に配置できるとともに、第2実施
例と同様に、第1駆動ピニオン22と内歯歯車11、お
よび、第2駆動ピニオン35と内歯歯車11、との噛み
合いは、内歯歯車11の同一径の歯面上(v、t)で、
かつ、内歯歯車11の反対側の歯面で噛み合っている。
また、これにより、第1駆動ピニオン22と第2駆動ピ
ニオン35とは同一速度で同じ方向に回転し、バックラ
ッシュがない状態で接触していても抵抗等の動力の損失
は生じない。
のバックラッシュ除去機構70の第3実施例について説
明する。なお、上記第2実施例では、第1駆動ピニオン
22、第2駆動ピニオン35、第1中間歯車63、およ
び、第2中間歯車64は、モジュールおよび歯数が同一
で構成した例で説明したが、第3実施例は、モジュール
が同一で、歯数を異ならせるとともに、第1駆動ピニオ
ン22、第2駆動ピニオン35、および内歯歯車11を
同一水平面上で噛み合わせて内歯歯車11の高さを低く
している。図10において、第2駆動ピニオン35の下
側に直結して第3歯車71を配置している。第1駆動ピ
ニオン22は内歯歯車11および第1中間歯車63に、
第2中間歯車64は第3歯車71に、および、第2駆動
ピニオン35は内歯歯車11に噛み合っている。しか
し、第1駆動ピニオン22と第2駆動ピニオン35とは
噛み合わないとともに、離間して同一平面上に配置され
ている。これにより、内歯歯車11に対して、第1駆動
ピニオン22および第2駆動ピニオン35とが同一水平
面上で噛み合わっているため、1個の歯幅で良く高さが
低くく出来る。上記において、例えば、第1駆動ピニオ
ン22は歯数naを10枚、第1中間歯車63は歯数n
bを20枚、第2中間歯車64は歯数ncを24枚、第
3歯車71は歯数ndを12枚、および、第1駆動ピニ
オン22は歯数neを10枚にする。これにより、第1
駆動ピニオン22と第2駆動ピニオン35とが噛み合う
ことなく同一水平面上に配置できるとともに、第2実施
例と同様に、第1駆動ピニオン22と内歯歯車11、お
よび、第2駆動ピニオン35と内歯歯車11、との噛み
合いは、内歯歯車11の同一径の歯面上(v、t)で、
かつ、内歯歯車11の反対側の歯面で噛み合っている。
また、これにより、第1駆動ピニオン22と第2駆動ピ
ニオン35とは同一速度で同じ方向に回転し、バックラ
ッシュがない状態で接触していても抵抗等の動力の損失
は生じない。
【図1】本発明に係る旋回サークル装置のバックラッシ
ュ除去機構の第1実施例の平面図である。
ュ除去機構の第1実施例の平面図である。
【図2】本発明に係る旋回サークル装置のバックラッシ
ュ除去機構の第1実施例の側面断面図である。
ュ除去機構の第1実施例の側面断面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図1のZa矢視図である。
【図6】本発明に係る旋回サークル装置のバックラッシ
ュ除去機構の第2実施例の平面図である。
ュ除去機構の第2実施例の平面図である。
【図7】図5のC−C断面図である。
【図8】図6のD−D断面図である。
【図9】第2実施例の模式図である。
【図10】本発明に係る旋回サークル装置のバックラッ
シュ除去機構の第3実施例の模式図である。
シュ除去機構の第3実施例の模式図である。
【図11】従来の旋回減速装置のバックラッシュ除去機
構の一部側面断面図である。
構の一部側面断面図である。
【図12】従来の旋回減速装置のバックラッシュ除去機
構の原理を示す説明図である。
構の原理を示す説明図である。
【図13】図11に示す断面図で、(a)はE−E断面
図、(b)はF−F断面図である。
図、(b)はF−F断面図である。
1 下部走行体 2 上部旋回体 9 旋回駆動モータ 11 内歯歯車 20、50、70 バックラッシュ除去機構 21 第1歯車部 22 第1駆動ピニオン 30 第2歯車部 35 第2駆動ピニオン 40 第1中間歯車部 47 中間歯車 48 皿バネ 60 第2中間歯車部 64 第2中間歯車 65 バネ 71 第3歯車
Claims (4)
- 【請求項1】 走行装置を装着した下部走行体と、下部
走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装備した上
部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回駆動モータ
と、旋回自在のモータ軸に取着された回転自在の第1駆
動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合い、かつ、下
部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆動ピニオン(1
3)と内歯歯車とからなる旋回減速装置のバックラッシュ
を除去する機構を有する旋回減速装置のバックラッシュ
除去機構において、 第1駆動ピニオンと噛み合い、かつ、内歯歯車と第1駆
動ピニオンとが同一歯面側で噛み合いバックラッシュを
吸収する回転力を第1駆動ピニオンに与える中間歯車
と、中間歯車に付設されて中間歯車に回転力を与える弾
性部材と、中間歯車及び内歯歯車とに噛み合い、かつ、
中間歯車からの回転力を受けて、内歯歯車と第1駆動ピ
ニオンとが噛み合う同一歯面側の反対側の歯面で内歯歯
車に噛み合う第2駆動ピニオンとからなることを特徴と
する旋回減速装置のバックラッシュ除去機構。 - 【請求項2】 走行装置を装着した下部走行体と、下部
走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装備した上
部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回駆動モータ
と、旋回自在のモータ軸に取着された回転自在の第1駆
動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合い、かつ、下
部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆動ピニオンと
内歯歯車とからなる旋回減速装置のバックラッシュを除
去する機構を有する旋回減速装置のバックラッシュ除去
機構において、第1駆動ピニオンと噛み合い、かつ、内
歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側で噛み合いバ
ックラッシュを吸収する回転力を第1駆動ピニオンに与
える第1中間歯車と、第1中間歯車に回転力を与える弾
性部材と、第1中間歯車に弾性部材を介して連結され、
かつ、弾性部材の回転力を受ける第2中間歯車と、第2
中間歯車及び内歯歯車とに噛み合い、かつ、第2中間歯
車からの回転力を受けて、内歯歯車と第1駆動ピニオン
とが噛み合う同一歯面側の反対側の歯面で内歯歯車に噛
み合う第2駆動ピニオンとからなることを特徴とする旋
回減速装置のバックラッシュ除去機構。 - 【請求項3】 走行装置を装着した下部走行体と、下部
走行体に旋回自在に支持され、かつ作業機を装備した上
部旋回体と、上部旋回体に取着された旋回駆動モータ
と、旋回自在のモータ軸に取着された回転自在の第1駆
動ピニオンと、第1駆動ピニオンに噛み合い、かつ、下
部走行体に取着された内歯歯車と、第1駆動ピニオンと
内歯歯車とからなる旋回減速装置のバックラッシュを除
去する機構を有する旋回減速装置のバックラッシュ除去
機構において、第1駆動ピニオンと噛み合い、かつ、内
歯歯車と第1駆動ピニオンとが同一歯面側で噛み合いバ
ックラッシュを吸収する回転力を第1駆動ピニオンに与
える第1中間歯車と、第1中間歯車に回転力を与える弾
性部材と、第1中間歯車に弾性部材を介して連結され、
かつ、弾性部材の回転力を受ける第2中間歯車と、第2
中間歯車と噛み合い第2中間歯車からの回転力を受ける
第3歯車と、第3歯車に直結して回転力を受けて、か
つ、内歯歯車と第1駆動ピニオンとが噛み合う同一歯面
側の反対側の歯面で内歯歯車に噛み合う第2駆動ピニオ
ンとからなることを特徴とする旋回減速装置のバックラ
ッシュ除去機構。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
て、第1駆動ピニオンと第2駆動ピニオンとが同数の歯
数からなることを特徴とする旋回減速装置のバックラッ
シュ除去機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29461196A JPH10122311A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 旋回減速装置のバックラッシュ除去機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29461196A JPH10122311A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 旋回減速装置のバックラッシュ除去機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122311A true JPH10122311A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17810007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29461196A Pending JPH10122311A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 旋回減速装置のバックラッシュ除去機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122311A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1811201A1 (en) * | 2004-09-24 | 2007-07-25 | Komatsu Ltd | Gear drive controller, gear drive control method, turning operation controller, and construction machine |
JP2018087632A (ja) * | 2016-11-24 | 2018-06-07 | アイシン精機株式会社 | 歯車装置 |
WO2022168582A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | 株式会社小松製作所 | 作業機械 |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP29461196A patent/JPH10122311A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1811201A1 (en) * | 2004-09-24 | 2007-07-25 | Komatsu Ltd | Gear drive controller, gear drive control method, turning operation controller, and construction machine |
EP1811201A4 (en) * | 2004-09-24 | 2010-06-30 | Komatsu Mfg Co Ltd | GEAR TRANSMISSION CONTROL MODULE, GEAR TRANSMISSION CONTROL METHOD, TURN CONTROL MODULE, AND CONSTRUCTION MACHINE |
US8467942B2 (en) | 2004-09-24 | 2013-06-18 | Komatsu, Ltd. | Gear drive controller, gear drive control method, turning operation controller, and construction machine |
JP2018087632A (ja) * | 2016-11-24 | 2018-06-07 | アイシン精機株式会社 | 歯車装置 |
WO2022168582A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | 株式会社小松製作所 | 作業機械 |
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