JPH0648016A - 記録媒体 - Google Patents
記録媒体Info
- Publication number
- JPH0648016A JPH0648016A JP5160095A JP16009593A JPH0648016A JP H0648016 A JPH0648016 A JP H0648016A JP 5160095 A JP5160095 A JP 5160095A JP 16009593 A JP16009593 A JP 16009593A JP H0648016 A JPH0648016 A JP H0648016A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- alumina
- ink
- color
- silica particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高いインク吸収性を有し、かつ、色素の定着が
良好で、色濃度の高い記録物が可能な、インクジェット
プリンター用の記録媒体を得る。 【構成】基材上に、平均粒子直径２〜５０μｍ、平均細
孔直径８〜５０ｎｍ、細孔容積０．８〜２．５ｃｃ／ｇ
の多孔性シリカ粒子およびアルミナゾルの混合物をバイ
ンダーとともに塗布してなる多孔質層を形成した記録媒
体。
良好で、色濃度の高い記録物が可能な、インクジェット
プリンター用の記録媒体を得る。 【構成】基材上に、平均粒子直径２〜５０μｍ、平均細
孔直径８〜５０ｎｍ、細孔容積０．８〜２．５ｃｃ／ｇ
の多孔性シリカ粒子およびアルミナゾルの混合物をバイ
ンダーとともに塗布してなる多孔質層を形成した記録媒
体。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体、特に鮮明な
色彩を現出し得るインクジェットプリンター用の記録媒
体に関する。
色彩を現出し得るインクジェットプリンター用の記録媒
体に関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録方式はフルカラー化
や高速化が容易なことからコンピューター、ビデオ等の
ハードコピー、カラー複写機等の分野で急速に普及しつ
つある。
や高速化が容易なことからコンピューター、ビデオ等の
ハードコピー、カラー複写機等の分野で急速に普及しつ
つある。
【０００３】これらの分野で必要とされる要件として
は、（１）解像度が高いこと、（２）色再現性がよいこ
と（色階調が十分確保されること）、（３）高速印字が
可能なこと、（４）保存性がよいこと等が挙げられる。
は、（１）解像度が高いこと、（２）色再現性がよいこ
と（色階調が十分確保されること）、（３）高速印字が
可能なこと、（４）保存性がよいこと等が挙げられる。
【０００４】これらを達成するためにハード（プリンタ
ー)、ソフト（被記録材）の両面から改良が加えられてき
たが、被記録材の性能がプリンターのそれに遅れをとっ
ている。被記録材が満たすべき要件としては、（１）個
々のインクドットの色濃度が高いこと、（２）インクを
速やかに吸収すること、（３）インクドットが適度に拡
がること、（４）実用上十分な強度を有すること等が挙
げられる。
ー)、ソフト（被記録材）の両面から改良が加えられてき
たが、被記録材の性能がプリンターのそれに遅れをとっ
ている。被記録材が満たすべき要件としては、（１）個
々のインクドットの色濃度が高いこと、（２）インクを
速やかに吸収すること、（３）インクドットが適度に拡
がること、（４）実用上十分な強度を有すること等が挙
げられる。
【０００５】従来、このような被記録材としては紙の表
面に多孔質のシリカ粒子をポリビニルアルコール等のバ
インダーとともに塗布し、これにインクを吸収せしめて
発色させるようになったものが知られている。
面に多孔質のシリカ粒子をポリビニルアルコール等のバ
インダーとともに塗布し、これにインクを吸収せしめて
発色させるようになったものが知られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような被
記録材にあっては、インクの吸収が速やかなもの程イン
クが表面から深部へ滲透して色濃度が低くなり、さらに
インクドットが小さくなるため印刷物全体の色濃度が低
くなる欠点を有していた。また、こうした欠点を改善す
るためにインクの吸収帯を多層構造にする試みもなされ
ているが、その効果は未だ不十分である。本発明は、被
記録材が要する前記４つの点を満足し、特にインクの吸
収速度が早く、色濃度が十分であり、鮮明な画像を得る
手段を提供することを目的とする。
記録材にあっては、インクの吸収が速やかなもの程イン
クが表面から深部へ滲透して色濃度が低くなり、さらに
インクドットが小さくなるため印刷物全体の色濃度が低
くなる欠点を有していた。また、こうした欠点を改善す
るためにインクの吸収帯を多層構造にする試みもなされ
ているが、その効果は未だ不十分である。本発明は、被
記録材が要する前記４つの点を満足し、特にインクの吸
収速度が早く、色濃度が十分であり、鮮明な画像を得る
手段を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、多
孔性シリカ粒子およびアルミナまたはアルミナ水和物の
混合物をバインダーとともに塗布してなる多孔質層を形
成した記録媒体を提供する。
孔性シリカ粒子およびアルミナまたはアルミナ水和物の
混合物をバインダーとともに塗布してなる多孔質層を形
成した記録媒体を提供する。
【０００８】本発明において、アルミナまたはアルミナ
水和物は、色素吸着能が２０〜１００ｍｇ／ｇを有する
ことが好ましい。色素吸着能が前記下限に満たない場合
には十分な発色と解像度が得られず、逆に前記上限を超
える場合には、もはやそれ以上の効果を期待し得ず、単
にコスト高となるのでいずれも好ましくない。
水和物は、色素吸着能が２０〜１００ｍｇ／ｇを有する
ことが好ましい。色素吸着能が前記下限に満たない場合
には十分な発色と解像度が得られず、逆に前記上限を超
える場合には、もはやそれ以上の効果を期待し得ず、単
にコスト高となるのでいずれも好ましくない。
【０００９】ここで色素吸着能は、物質が単位質量あた
りに吸着できる色素の重量であり、次のように定義す
る。常温下１００ｃｃの水中に、平均粒子直径１５μｍ
の被測定物の粉体１ｇを投入し、撹拌下にこれに色素
（Food Black 2）を２重量％含む水溶液を１ｃｃ／分の
割合で滴下する。最初は粉体に色素が吸着されるので液
体部分は着色しないが、滴下された色素の量が粉体の色
素吸着量を超えると、液が着色する。液が着色し始める
時までに滴下された色素量をもって、その粉体中に吸着
された色素量として、色素吸着量（ｍｇ／ｇ）を求め
る。
りに吸着できる色素の重量であり、次のように定義す
る。常温下１００ｃｃの水中に、平均粒子直径１５μｍ
の被測定物の粉体１ｇを投入し、撹拌下にこれに色素
（Food Black 2）を２重量％含む水溶液を１ｃｃ／分の
割合で滴下する。最初は粉体に色素が吸着されるので液
体部分は着色しないが、滴下された色素の量が粉体の色
素吸着量を超えると、液が着色する。液が着色し始める
時までに滴下された色素量をもって、その粉体中に吸着
された色素量として、色素吸着量（ｍｇ／ｇ）を求め
る。
【００１０】アルミナまたはアルミナ水和物としては、
半径３０〜１００Åを有する細孔容積の和が０．２〜
１．５ｃｃ／ｇを有する多孔質のアルミニウム酸化物や
その含水物が挙げられる。細孔物性の測定手段として
は、アルミナまたはアルミナ水和物の乾燥固形分が有す
る細孔の分布を、窒素吸着法（定流量法）により、例え
ばオミクロンテクノロジー社製オムニソープ１００を使
用して測定することができる。そして、半径３０〜１０
０Åを有する細孔容積の和が、０．２〜１．５ｃｃ／ｇ
である場合はさらに好ましい。
半径３０〜１００Åを有する細孔容積の和が０．２〜
１．５ｃｃ／ｇを有する多孔質のアルミニウム酸化物や
その含水物が挙げられる。細孔物性の測定手段として
は、アルミナまたはアルミナ水和物の乾燥固形分が有す
る細孔の分布を、窒素吸着法（定流量法）により、例え
ばオミクロンテクノロジー社製オムニソープ１００を使
用して測定することができる。そして、半径３０〜１０
０Åを有する細孔容積の和が、０．２〜１．５ｃｃ／ｇ
である場合はさらに好ましい。
【００１１】アルミナまたはアルミナ水和物は、結晶質
または非晶質のいずれでもよく、その形態としては不定
形粒子、球状粒子等適宜な形態を用いることができる。
アルミナゾルを用い、これを乾燥することによって得ら
れるゲル状物は、特に好適である。
または非晶質のいずれでもよく、その形態としては不定
形粒子、球状粒子等適宜な形態を用いることができる。
アルミナゾルを用い、これを乾燥することによって得ら
れるゲル状物は、特に好適である。
【００１２】このような具体例として凝ベーマイトが挙
げられ、これは本発明に用いられる物質として最適であ
る。特に、ゾルを乾燥して得られる擬ベーマイトゾルが
好ましい。
げられ、これは本発明に用いられる物質として最適であ
る。特に、ゾルを乾燥して得られる擬ベーマイトゾルが
好ましい。
【００１３】多孔性シリカ粒子としては、平均粒子直径
が２〜５０μｍ、平均細孔直径８０〜５００Å、細孔容
積０．８〜２．５ｃｃ／ｇ程度のものが好ましい。多孔
性シリカ粒子は、２０重量％以下のボリア、マグネシ
ア、ジルコニア、チタニア等を含有するものであっても
よい。
が２〜５０μｍ、平均細孔直径８０〜５００Å、細孔容
積０．８〜２．５ｃｃ／ｇ程度のものが好ましい。多孔
性シリカ粒子は、２０重量％以下のボリア、マグネシ
ア、ジルコニア、チタニア等を含有するものであっても
よい。
【００１４】本発明の記録媒体の製造するには、多孔性
シリカ粒子およびアルミナまたはアルミナ水和物の混合
物を調製して、紙等の基材表面に塗布する方法を採用す
るのが好ましい。かかるバインダーとしては、主として
ポリビニルアルコールが好ましく用いられるが、この他
カチオン変成、アニオン変成、シラノール変成等の各種
変成ポリビニルアルコール、デンプン誘導体およびその
変成体、セルロース誘導体、スチレン−マレイン酸共重
合体等を適宜単独あるいは混合して使用することができ
る。塗布手段としては、例えばエアナイフコーター、ブ
レードコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロー
ルコーター、グラビアコーター、サイズプレス等各種の
方法を採用し得る。
シリカ粒子およびアルミナまたはアルミナ水和物の混合
物を調製して、紙等の基材表面に塗布する方法を採用す
るのが好ましい。かかるバインダーとしては、主として
ポリビニルアルコールが好ましく用いられるが、この他
カチオン変成、アニオン変成、シラノール変成等の各種
変成ポリビニルアルコール、デンプン誘導体およびその
変成体、セルロース誘導体、スチレン−マレイン酸共重
合体等を適宜単独あるいは混合して使用することができ
る。塗布手段としては、例えばエアナイフコーター、ブ
レードコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロー
ルコーター、グラビアコーター、サイズプレス等各種の
方法を採用し得る。
【００１５】アルミナまたはアルミナ水和物の使用量
は、多孔性シリカ粒子に対して５〜５０重量％程度を採
用するのが適当である。使用量が前記下限に満たない場
合には、本発明の目的を十分達成し得ず、逆に前記上限
を超える場合にはインクの吸収速度が遅くなり、紙等の
基材が吸湿して変形するおそれがあるのでいずれも好ま
しくない。
は、多孔性シリカ粒子に対して５〜５０重量％程度を採
用するのが適当である。使用量が前記下限に満たない場
合には、本発明の目的を十分達成し得ず、逆に前記上限
を超える場合にはインクの吸収速度が遅くなり、紙等の
基材が吸湿して変形するおそれがあるのでいずれも好ま
しくない。
【００１６】本発明の記録媒体に記録するためのインク
としては、例えば直接染料、酸性染料、食品用色素等が
好適に用いられる。
としては、例えば直接染料、酸性染料、食品用色素等が
好適に用いられる。
【００１７】アゾ基を有する黒色染料を含むインクを用
いて印刷を行うと、短期間のうちに黒色が茶色に変色す
る現象が生じる。この場合には、特定のチオエーテル系
の酸化防止剤を予め記録媒体中に存在せしめておくこと
により変色が防止できる。
いて印刷を行うと、短期間のうちに黒色が茶色に変色す
る現象が生じる。この場合には、特定のチオエーテル系
の酸化防止剤を予め記録媒体中に存在せしめておくこと
により変色が防止できる。
【００１８】この様なチオエーテル系の酸化防止剤とし
ては、下記一般式（１）によって示されるチオエーテル
構造を分子中に１個以上有するチオエーテル系化合物が
用いられる。 Ｒ1 −Ｓ−Ｒ2 （１） （ただしＲ1 ，Ｒ2 はＳ原子の隣接原子がアルキル基ま
たはフェニル基である原子団で、さらに置換基を有する
ものも含む）
ては、下記一般式（１）によって示されるチオエーテル
構造を分子中に１個以上有するチオエーテル系化合物が
用いられる。 Ｒ1 −Ｓ−Ｒ2 （１） （ただしＲ1 ，Ｒ2 はＳ原子の隣接原子がアルキル基ま
たはフェニル基である原子団で、さらに置換基を有する
ものも含む）
【００１９】このような化合物の具体例としては次のよ
うな化合物が挙げられる。 Ｓ（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ12Ｈ25）2 Ｓ（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ13Ｈ27）2 （Ｃ12Ｈ25−Ｓ−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣＨ2 −）4 Ｃ
うな化合物が挙げられる。 Ｓ（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ12Ｈ25）2 Ｓ（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ13Ｈ27）2 （Ｃ12Ｈ25−Ｓ−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣＨ2 −）4 Ｃ
【００２０】
【化１】
【００２１】このような酸化防止剤は、特にC.I.Food B
lack 2と呼ばれるアゾ系黒色インクに対する茶変色を効
果的に防止し得る。酸化防止剤の使用量は、多孔質層に
対し、５〜５０重量％、好ましくは１５〜３０重量％が
採用される。
lack 2と呼ばれるアゾ系黒色インクに対する茶変色を効
果的に防止し得る。酸化防止剤の使用量は、多孔質層に
対し、５〜５０重量％、好ましくは１５〜３０重量％が
採用される。
【００２２】
【実施例】以下の実施例および比較例の諸物性は次のよ
うに測定した。
うに測定した。
【００２３】色濃度：キヤノン社製カラービデオプリン
ターＲＰ６０１を用い、イエロー、マゼンタ、シアンの
ベタ印字を行い、サクラ社製ＰＤＡ−４５反射濃度計を
用いて測定した。
ターＲＰ６０１を用い、イエロー、マゼンタ、シアンの
ベタ印字を行い、サクラ社製ＰＤＡ−４５反射濃度計を
用いて測定した。
【００２４】解像度：シャープ社製カラーイメージプリ
ンターＩＯ−７２０を用い、１色打ちから４色打ちまで
のパターンを印字し、その中の白ぬき部分の抜け具合に
応じ、０〜８（０．５間隔）の１７段階評価で見た。
ンターＩＯ−７２０を用い、１色打ちから４色打ちまで
のパターンを印字し、その中の白ぬき部分の抜け具合に
応じ、０〜８（０．５間隔）の１７段階評価で見た。
【００２５】吸インク速度：ＩＯ−７２０を用いて４色
打ちを行い、印字後表面から光沢が消えるまでの時間を
測定した。
打ちを行い、印字後表面から光沢が消えるまでの時間を
測定した。
【００２６】コート層強度：ＪＩＳ Ｋ５４００による
鉛筆硬度に準ずる。ただし、荷重は１ｋｇを３００ｇに
変更した。
鉛筆硬度に準ずる。ただし、荷重は１ｋｇを３００ｇに
変更した。
【００２７】耐水性：水道流水に１０分間さらした後の
画像のにじみの有無による。
画像のにじみの有無による。
【００２８】実施例１ 平均粒子直径１５μｍ、平均細孔直径１５０Å、細孔容
積１．６ｃｃ／ｇを有する球状シリカ粒子１重量部、お
よび、色素吸着能８０ｍｇ／ｇを有し、固形分濃度７重
量％のアルミナゾル（触媒化成社製ＡＳ−３、擬ベーマ
イト）２５重量部、および、ポリビニルアルコール（ク
ラレ社製、ＰＶＡ１１７）１０％水溶液１０重量部の混
合物が調製された。調製された混合物は、上質紙上にバ
ーコーターによって２５ｇ／ｍ2 の割合で塗布された。
そして１２５℃、１分間乾燥された。これを用いた印刷
特性は表１の通りであった。
積１．６ｃｃ／ｇを有する球状シリカ粒子１重量部、お
よび、色素吸着能８０ｍｇ／ｇを有し、固形分濃度７重
量％のアルミナゾル（触媒化成社製ＡＳ−３、擬ベーマ
イト）２５重量部、および、ポリビニルアルコール（ク
ラレ社製、ＰＶＡ１１７）１０％水溶液１０重量部の混
合物が調製された。調製された混合物は、上質紙上にバ
ーコーターによって２５ｇ／ｍ2 の割合で塗布された。
そして１２５℃、１分間乾燥された。これを用いた印刷
特性は表１の通りであった。
【００２９】比較例１ 平均粒子直径２２μｍ、平均細孔直径１５０Å、細孔容
積１．６ｃｃ／ｇの球状シリカ粒子、バインダーとして
ポリビニルアルコール（２２μｍ球状シリカ粒子に対し
て４０重量％）とを混合し、バーコーターにより上質紙
上に２５ｇ／ｍ2 の割合で塗布した。これを用いた印刷
特性は表１の通りであった。
積１．６ｃｃ／ｇの球状シリカ粒子、バインダーとして
ポリビニルアルコール（２２μｍ球状シリカ粒子に対し
て４０重量％）とを混合し、バーコーターにより上質紙
上に２５ｇ／ｍ2 の割合で塗布した。これを用いた印刷
特性は表１の通りであった。
【００３０】
【表１】
【００３１】実施例２ 球状シリカ（平均粒子直径２２μｍ、平均細孔直径２０
０Å、細孔容積１．６ｃｃ／ｇ）１０重量部、および、
実施例１で用いたアルミナゾル２８０重量部、および、
水溶性バインダーとしてポリビニルアルコール（クラレ
社製、ＰＶＡ１１７）１０％水溶液６０重量部とを混合
して水性スラリーを調製した。得られた水性スラリー
は、上質紙に塗布量が２０ｇ／ｍ2 となるように塗布
し、乾燥して、記録媒体を得た。
０Å、細孔容積１．６ｃｃ／ｇ）１０重量部、および、
実施例１で用いたアルミナゾル２８０重量部、および、
水溶性バインダーとしてポリビニルアルコール（クラレ
社製、ＰＶＡ１１７）１０％水溶液６０重量部とを混合
して水性スラリーを調製した。得られた水性スラリー
は、上質紙に塗布量が２０ｇ／ｍ2 となるように塗布
し、乾燥して、記録媒体を得た。
【００３２】次に、Ｓ（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ
12Ｈ25）2 （住友化学社製スミライザーＴＰＬ−Ｒ）を
アセトンに溶解して５０ｇ／リットルの溶液が調製され
た。この溶液は、前記記録媒体の塗工面に５ｇ／ｍ2 と
なるように塗布した。
12Ｈ25）2 （住友化学社製スミライザーＴＰＬ−Ｒ）を
アセトンに溶解して５０ｇ／リットルの溶液が調製され
た。この溶液は、前記記録媒体の塗工面に５ｇ／ｍ2 と
なるように塗布した。
【００３３】このように処理された記録媒体は、処理さ
れない記録媒体（比較例２とする）とともに、キヤノン
社製カラービデオプリンターＲＰ−６０１により、アゾ
系黒色染料であるところのFood Black 2を含む黒色イン
クがインクジェット法により印字され、そして印字特
性、耐候性の評価が行われた。その結果、印字特性は実
施例２、比較例２ともに大きな差は認められず、いずれ
も良好な色濃度、解像度、およびインクの吸収速度が得
られた。
れない記録媒体（比較例２とする）とともに、キヤノン
社製カラービデオプリンターＲＰ−６０１により、アゾ
系黒色染料であるところのFood Black 2を含む黒色イン
クがインクジェット法により印字され、そして印字特
性、耐候性の評価が行われた。その結果、印字特性は実
施例２、比較例２ともに大きな差は認められず、いずれ
も良好な色濃度、解像度、およびインクの吸収速度が得
られた。
【００３４】耐候試験は次のように行われた。これら記
録媒体を直射日光の当たらない風通しの良い室内に１ケ
月間放置し、色差計（日本電色工業社製）を用いて黒ベ
タ印字部分の放置前後での色差（△Ｅ）を測定した。結
果を表２に示す。
録媒体を直射日光の当たらない風通しの良い室内に１ケ
月間放置し、色差計（日本電色工業社製）を用いて黒ベ
タ印字部分の放置前後での色差（△Ｅ）を測定した。結
果を表２に示す。
【００３５】実施例３ 実施例２に用いたスミライザーＴＰＬ−Ｒに代えてＳ
（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ13Ｈ27）2 （住友化学社製ス
ミライザーＴＬ）を用いた他は実施例２と同様に記録媒
体を作製した。そして実施例２と同様に評価した結果を
表２に示す。
（−ＣＨ2 ＣＨ2 ＣＯＯＣ13Ｈ27）2 （住友化学社製ス
ミライザーＴＬ）を用いた他は実施例２と同様に記録媒
体を作製した。そして実施例２と同様に評価した結果を
表２に示す。
【００３６】
【表２】
【００３７】比較例２が目視でも明らかに茶色に変色し
ているのに対し、実施例２、３は目視による比較では変
色はほとんど感じられなかった。
ているのに対し、実施例２、３は目視による比較では変
色はほとんど感じられなかった。
【００３８】
【発明の効果】本発明の記録媒体は、高いインク吸収性
を有し、かつ、色素の定着が良好で、色濃度の高い記録
物が得られる。特に、インクジェットプリンター用の記
録媒体として好適に使用することができる。
を有し、かつ、色素の定着が良好で、色濃度の高い記録
物が得られる。特に、インクジェットプリンター用の記
録媒体として好適に使用することができる。
Claims (6)
- 【請求項１】基材上に、多孔性シリカ粒子およびアルミ
ナまたはアルミナ水和物の混合物をバインダーとともに
塗布してなる多孔質層を形成した記録媒体。 - 【請求項２】アルミナまたはアルミナ水和物は、アルミ
ナゾルをゲル化して得られるものである請求項１の記録
媒体。 - 【請求項３】アルミナまたはアルミナ水和物は、擬ベー
マイトである請求項１または請求項２の記録媒体。 - 【請求項４】基材は、紙である請求項１〜３のいずれか
１の記録媒体。 - 【請求項５】多孔性シリカ粒子は、平均粒子直径２〜５
０μｍ、平均細孔直径８０〜５００Å、細孔容積０．８
〜２．５ｃｃ／ｇである請求項１〜４のいずれか１の記
録媒体。 - 【請求項６】インクジェットプリンター用である請求項
１〜５のいずれか１の記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160095A JP2650604B2 (ja) | 1987-07-07 | 1993-06-04 | 記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16780887 | 1987-07-07 | ||
| JP62-167808 | 1987-07-07 | ||
| JP5160095A JP2650604B2 (ja) | 1987-07-07 | 1993-06-04 | 記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63141789A Division JPH0822608B2 (ja) | 1987-07-07 | 1988-06-10 | 記録シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0648016A true JPH0648016A (ja) | 1994-02-22 |
| JP2650604B2 JP2650604B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=26486690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5160095A Expired - Fee Related JP2650604B2 (ja) | 1987-07-07 | 1993-06-04 | 記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2650604B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6126281A (en) * | 1997-04-09 | 2000-10-03 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus, printing method, and recording medium |
| US6685999B2 (en) | 1998-12-28 | 2004-02-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium and method of manufacturing the same |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006240282A (ja) | 2005-02-04 | 2006-09-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
| JP2006212994A (ja) | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用媒体 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5935980A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-27 | Canon Inc | 被記録材 |
| JPS5969424U (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-11 | 松下電工株式会社 | 照明器具 |
| JPS60245588A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-05 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジエツト記録媒体 |
| JPS62169680A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-07-25 | Asahi Glass Co Ltd | 記録用紙 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP5160095A patent/JP2650604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5935980A (ja) * | 1982-08-23 | 1984-02-27 | Canon Inc | 被記録材 |
| JPS5969424U (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-11 | 松下電工株式会社 | 照明器具 |
| JPS60245588A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-05 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジエツト記録媒体 |
| JPS62169680A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-07-25 | Asahi Glass Co Ltd | 記録用紙 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6126281A (en) * | 1997-04-09 | 2000-10-03 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus, printing method, and recording medium |
| EP1281533A2 (en) | 1997-04-09 | 2003-02-05 | Seiko Epson Corporation | Printing method and apparatus for performing the method and method of using an ink jet system |
| US6561639B1 (en) | 1997-04-09 | 2003-05-13 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus, printing method and recording medium |
| US6964474B2 (en) | 1997-04-09 | 2005-11-15 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus, printing method and recording medium |
| US6685999B2 (en) | 1998-12-28 | 2004-02-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium and method of manufacturing the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2650604B2 (ja) | 1997-09-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0298424B1 (en) | Carrier medium for a coloring matter | |
| JP2668442B2 (ja) | 記録媒体及びインクジェット記録方法 | |
| CA2001983C (en) | Ink-jet recording system and ink-jet recording method | |
| JPH02276671A (ja) | 記録用シート | |
| JPH0313376A (ja) | 被記録材及びこれを用いたインクジェット記録方法 | |
| JP2001520949A (ja) | 多孔性媒体からなる印刷媒体 | |
| JPS59185690A (ja) | インクジエツト記録用紙 | |
| JP2605585B2 (ja) | 記録シート | |
| JP3826818B2 (ja) | インクジェット記録シート、その製造方法及び画像形成方法 | |
| JP2650604B2 (ja) | 記録媒体 | |
| JP2944143B2 (ja) | インクジェット記録媒体 | |
| JPH0197678A (ja) | 色素の担持媒体 | |
| JP2002011947A (ja) | インクジェット印刷方法 | |
| JPH0452231B2 (ja) | ||
| EP1153886B1 (en) | Dye-fixing agent for aqueous ink, ink jet recording medium and porous hydrotalcite compound | |
| JP2605585C (ja) | ||
| JPH01108083A (ja) | 被記録材及びこれを用いた記録方法 | |
| JP3078291B2 (ja) | インクジェット記録用シート | |
| JP3261992B2 (ja) | インクジェット記録媒体 | |
| JPH06255235A (ja) | 記録媒体 | |
| JPH03218885A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
| JP3939387B2 (ja) | 顔料インク用インクジェット記録媒体 | |
| JP2686976B2 (ja) | インクジエツト記録用紙 | |
| JP2004114599A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
| JP2683013B2 (ja) | 被記録材及びこれを用いた記録方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970415 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |