JPH0647173Y2 - オイルシール構造 - Google Patents

オイルシール構造

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JPH0647173Y2
JPH0647173Y2 JP1989018223U JP1822389U JPH0647173Y2 JP H0647173 Y2 JPH0647173 Y2 JP H0647173Y2 JP 1989018223 U JP1989018223 U JP 1989018223U JP 1822389 U JP1822389 U JP 1822389U JP H0647173 Y2 JPH0647173 Y2 JP H0647173Y2
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JP
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oil seal
oil
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seals
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孝 三宅
伸一 高村
祐志 畑
圭右 滝村
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は互い同心的かつ相対回転可能に配設される3部
材間のオイルシール構造に関する。
(従来技術) 同心的かつ相対回転可能に配設される3部材、すなわち
第1のケースと、同ケース内に回転可能に嵌挿した第2
のケースと、同ケース内に回転可能に嵌挿したシャフト
を備えた各種の装置におけけるオイルシール構造とし
て、第1のケースの内周と同ケース内に回転可能に嵌挿
した第2のケースの外周間に第1のオイルシールを介装
するとともに前記第2のケースの内周と同ケース内に回
転可能に嵌挿したシャフトの外周間に第2のオイルシー
ルを介装し、前記第1のケース内を軸方向に互に異なる
駆動機構および互に異なるオイルを収容する2つの収容
室に液密的に区画するオイルシール構造がある。その一
例として、特開昭58-63523号公報に示されているよう
に、トランスアクスルとトランスファとを一体的に備え
た四輪駆動車用の動力伝達装置がある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、かかるオイルシール構造を備えた装置におい
ては、各駆動機構の特性上互に異なる潤滑油等のオイル
を収容室に収容することが好ましく、この場合各駆動機
構の作動の相違に起因して各収容室間の内圧に差圧が発
生するとともに正圧、負圧等圧力変動が発生する。かか
る差圧、圧力変動等が大きくなると通常のオイルシール
ではリップ部が軸方向に反転する等シール状態に悪影響
を及ぼし、各収容室に収容されているオイルが互に混合
するおそれがある。
かかる問題に対処するには各オイルシール部において、
オイルシールを軸方向にわずかの間隙を保って一対介装
するとともに同間隙に大気を導入することにより、一方
の収容室の内圧が他方の収容室をシールするオイルシー
ルに影響を及ぼさないようにする手段が考えられる。本
考案とは適用対象を異にするが、上記手段を採用したオ
イルシール構造としては実開昭59-59575号公報に示され
ている。しかしながら、かかるオイルシール構造におい
てはオイルシール間の間隙がケースに設けた貫通孔を介
してそのまま大気に開放されているため、上記間隙内に
大気中の水分、塵等が侵入して錆、腐蝕等の発生を早め
ることになる。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記した形式のオイルシール構造において、前
記第1および第2のオイルシールとして軸方向に所定の
間隙を保って介装された一対の環状のオイルシールまた
は背部に所定の間隙を有する一対の環状のリップ部を備
えた二重構造のオイルシールを採用し、かつ前記第2の
ケースには前記第1、第2のオイルシールの間隙にそれ
ぞれ連通する貫通孔を設けるとともに、前記第1のケー
スには前記第1のオイルシールの間隙と同ケースの二重
構造部の空間部および同空間部と外気とにそれぞれ連通
する一対の貫通孔を設けたことを特徴とするものであ
る。
(考案の作用・効果) かかる構成のオイルシール構造においては、第1および
第2の各オイルシールの各間隙へ確実に大気を導いて一
方の収容室の内圧が他方の収容室をシールするオイルシ
ールに影響を及ぼさないようにすることができるととも
に、第1のオイルシールの間隙に直接連通する貫通孔は
第1のケースの二重構造部の空間部および同空間部に連
通する他の貫通孔を介して大気に連通しているため、大
気中の水分、塵等の両間隙への侵入を抑制し得て錆、腐
蝕等の発生を防止することができる。
(実施例) 以下本考案を図面に基づいて説明するに、第1図には本
考案の一実施例に係るオイルシール構造を採用した四輪
駆動車用の動力伝達装置が示され、かつ第2図には同動
力伝達装置の要求が示されている。当該動力伝達装置は
トランスミッション10aおよびディファレンシャル10bか
らなるトランスアクスル10と方向変換機構20aからなる
トランスファ20とが一体のもので、これら両者10、20の
境界部に本考案に係るオイルシール構造30が採用されて
いる。
当該動力伝達装置においては、トランスミッション10a
およびディファレンシャル10bがアクスルケース11内に
収容され、かつ方向変換機構20aがトランスファケース2
1内に収容されていて、図示しないエンジン、クラッチ
等を介してインプットシャフト12に入力された動力はギ
ヤ列の一つを介してアウトプットシャフト13に伝達さ
れ、ディファレンシャル10bのデフケース14へ出力され
る。ディファレンシャル10bにおいては、デフケース14
に入力された動力がピニオンギヤ15を介して両サイドギ
ヤ16a、16bおよび両サイドギヤシャフト17a、17bに伝達
されて前輪側へ出力されるとともに、デフケース14の筒
部14aを介して方向変換機構20aのマウントケース22へ出
力される。方向変換機構20aにおいては、マウントケー
ス22に入力された動力はリングギヤ23およびドリブンピ
ニオン24に伝達され、同ピニオン24から後輪側へ出力さ
れる。
しかして、当該動力伝達装置においては、アクスルケー
ス11内のトランスミッション10aおよびディファレンシ
ャル10bの収容室R1内にはトランスアクスルオイルが収
容され、かつトランスファケース21内の方向変換機構20
aの収容室R2内にはトランスファオイルが収容されてい
て、これら両収容室R1,R2はオイルシール構造30を構成
する各オイルシールにて液密的に区画されている。
かかるオイルシール構造30において、本考案における第
1のケース、第2のケース、シャフトがアクスルケース
11およびトランスファケース21、デフケース14の筒部14
a、サイドギヤシャフト17bにそれぞれ対応するととも
に、第1のオイルシールが第1オイルシール31および第
2オイルシール32、第2のオイルシールが第3オイルシ
ール33にそれぞれ対応する。第1オイルシール31および
第2オイルシール32は通常の環状のオイルシールであ
り、第1オイルシール31はアクスルケース11の接合面11
a側開口端部に嵌着され、かつ第2オイルシール32はト
ランスファケース21の接合面21a側開口端部に嵌着され
ていて、これら両オイルシール31、32はそれらのリップ
部をデフケース14の筒部14a外周に弾撥的に当接して両
者31、32間に環状の間隙R3を形成している。第3オイル
シール33は第3図に示すように筒状のケーシング33a内
に環状のリップ部33b、33cを嵌着してなる二重構造のも
ので、ケーシング33aの軸方向の中央部に両リップ部33
b、33c間に連通する貫通孔33dが形成されている。かか
る第3オイルシール33においては、第1および第2オイ
ルシール31、32の嵌着部に対応するデフケース14の筒部
14a内に嵌着されていて、両リップ部33b、33cはサイド
ギヤシャフト17bの外周に弾撥的に当接し両リップ部33
b、33c間に間隙R4を形成している。ケーシング33aの貫
通孔33dはかかる間隙R4に連通している。一方、デフケ
ース14の筒部14aにはケーシング33aの貫通孔33dに対応
する半月溝34aおよび同溝34aに連通する複数の貫通孔34
bが形成されており、同貫通孔34bは第1および第2オイ
ルシール31、32間の間隙R3に連通している。アクスルケ
ース11とトランスファケース21両接合面側の一部位は二
重構造部になっていて空間部R5を有しており、トランス
ファケース21における内壁部21bおよび外壁部21cの接合
面に切欠き凹所がそれぞれ形成されていて、これら凹所
とアクスルケース11の接合面11a間にそれぞれ貫通孔35
a、35bを形成している。貫通孔35aは両オイルシール3
1、32間の間隙R3と空間部R5に連通し、かつ貫通孔35bは
空間部R5と大気に連通している。
かかる構成のオイルシール構造において、第1および第
2オイルシール31、32間の間隙R3および第3オイルシー
ル33の両リップ部33b、33c間の間隙R4が各貫通孔34a、3
4b、35a、35b、空間部R5を通して大気に連通していて、
各間隙R3、R4に確実に大気が導かれる構成となってい
る。このため、アクスルケース11側の収容室R1内の圧力
がトランスファケース21側の収容室R2をシールする第2
オイルシール32および第3オイルシール33のリップ部33
cに影響を及ぼすことがなく、同様に収容室R2内の圧力
が収容室R1をシールする第1オイルシール31および第3
オイルシール33のリッフ部33bに影響を及ぼすことがな
く、各収容室R1,R2のシール性が損なわれることがない
とともに各収容室R1,R2内の各オイルが互に混合するこ
ともない。また、かかる構成のオイルシール構造30にお
いては、外側の貫通孔35bが空間部R5を介して貫通孔35
a、間隙R3、貫通孔34b、間隙R4に連通しているため、大
気中の水分、塵等の各間隙R3、R4への侵入が抑制され
錆、腐蝕等の早期の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るオイルシール構造を採
用した動力伝達装置の断面図、第2図は同装置における
オイルシール構造を示す拡大断面図、第3図は第3オイ
ルシールの拡大部分断面図である。 符号の説明 10……トランスアクスル、10a……トランスミッショ
ン、10b……ディファレンシャル、20……トランスフ
ァ、20a……方向変換機構、11……アクスルケース(第
1のケース)、21……トランスファケース(第1のケー
ス)、14a……デフケースの筒部(第2のケース)、17b
……サイドギヤシャフト、30……オイルシール構造、3
1、32……第1、第2オイルシール(第1のオイルシー
ル)、33……第3オイルシール(第2のオイルシー
ル)、34a、34b、35a、35b……貫通孔、R1,R2……収容
室、R3,R4……間隙、R5……空間部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 滝村 圭右 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−63523(JP,A) 実開 昭59−59575(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のケースの内周と同ケース内に回転可
    能に嵌挿した第2のケースの外周間に第1のオイルシー
    ルを介装するとともに前記第2のケースの内周と同ケー
    ス内に回転可能に嵌挿したシャフトの外周間に第2のオ
    イルシールを介装し、前記第1のケース内を軸方向に互
    に異なる駆動機構および互に異なるオイルを収容する2
    つの収容室に液密的に区画するオイルシール構造におい
    て、前記第1および第2のオイルシールとして軸方向に
    所定の間隙を保って介装された一対の環状のオイルシー
    ルまたは背部に所定の間隙を有する一対の環状のリップ
    部を備えた二重構造のオイルシールを採用し、かつ前記
    第2のケースには前記第1、第2のオイルシールの間隙
    にそれぞれ連通する貫通孔を設けるとともに、前記第1
    のケースには前記第1のオイルシールの間隙と同ケース
    の二重構造部の空間部および同空間部と外気とにそれぞ
    れ連通する一対の貫通孔を設けたことを特徴とするオイ
    ルシール構造。
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JP5422004B2 (ja) * 2010-01-29 2014-02-19 Gknドライブラインジャパン株式会社 自動車用パワーテークオフユニット
JP5257391B2 (ja) * 2010-03-25 2013-08-07 トヨタ自動車株式会社 駆動システム
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