JPH0647078Y2 - パネルのエンドファスナ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はビル等の建物の外壁パネル（内壁パネル）や笠
木装置のカバー本体等を固定する場合等に使用されるパ
ネルのエンドファスナーに関する。

「従来の技術」 従来、外壁パネル等を取付ける場合、ビス止めするた
め、外壁パネルの端部をクランク状に折曲げ加工し、端
部をビス止めして該部をシーリングしたりしている。

このため、外壁パネルの加工に手数がかかり、コスト高
となる欠点があった。

また、外壁パネルは工場で生産されるため、あらかじめ
設定された幅寸法に限られるため、気軽に任意の幅寸法
に設定して使用することができないという欠点があっ
た。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、パネルの取付
けが容易にできるとともに、パネルの幅寸法を任意に設
定して自由に使用することのできるパネルのエンドファ
スナーを得るにある。

「本考案の目的を達成するための手段」 本考案はパネルの端部が挿入されるコ字状の挟着部材
と、この挟着部材と一体成形された取付け部材と、前記
挟着部材の内方側の側片に形成された該挟着部材内に挿
入されたパネルの端部をビスによって固定するためのビ
ス挿入孔とからなるパネルのエンドファスナーにおい
て、前記挟着部材の外方側の側片の内壁面には側壁部に
複数個の山形状の突起が形成されたビス止め用凹部が形
成されていることを特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明す
る。

第１図ないし第８図の実施例において、１はビル等の建
物２の外壁材で、この外壁材１は平板状で長方形状の外
壁パネル３と、この外壁パネル３の外周部に取付けら
れ、かつ前記建物２の外壁面に複数個のビス４によって
固定された本考案のエンドファスナー５とから構成され
ている。

前記エンドファスナー５は第４図ないし第８図に示すよ
うに、前記外壁パネル３の外周部が挿入されるコ字状の
挟着部材６と、この挟着部材６の外方側の側片6aの内壁
面に形成された側壁部に複数個の山形状の突起を有する
長さ方向のビス止め用の凹部７と、前記挟着部材６の後
端部と一体成形されたアングル状の取付け部材８と、こ
の取付け部材８に所定間隔で形成した複数個のビス挿入
孔９とから構成されている。

なお、このエンドファスナー５はアルミあるいはステン
レス材等の金属材を用いて、押出し金型で押出し成形さ
れた後、ビス挿入孔９が形成されて製造される。

上記構成のエンドファスナー５は外壁パネル３の外周部
を挟着できる長さに切断した後、挟着部材６の挟着溝10
内へ挿入する。

しかる後、挟着部材６の内方側の側片6bおよび外壁パネ
ル３にビス挿入孔11、11を所定間隔で複数個ドリルで形
成した後、ビス12を該ビス挿入孔11、11へ挿入して螺合
させることにより、ビス12をビス止め用の凹部７に螺合
固定することができる。

このような作業により、外壁パネル３の全外周部にエン
ドファスナー５、５、５、５を複数個のビス12により、
それぞれ固定する。

しかる後、エンドファスナー５、５、５、５にそれぞれ
形成されたビス挿入孔９にビス４を挿入してねじ込むこ
とにより、建物の外壁面に外壁パネル３を固定すること
ができる。

このような作業を順次行ない建物の外壁面に外壁パネル
３を順次固定させる。

しかる後、エンドファスナー５の取付け部材８の上部に
シーリング剤14を充填してシーリングを行なう。

また、このシーリングは該部が目地となるように行な
う。

「本考案の異なる実施例」 次に第９図ないし第12図に示す本考案の異なる実施例に
つき説明する。なお、これらの実施例の説明に当って、
前記本考案の実施例と同一構成部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。

第９図および第10図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は、外壁パネル３の外周部を覆うエ
ンドファスナー5A、5A、5A、5Aの端部を45度の傾斜角度
に切断した点で、このように形成したエンドファスナー
5A、5A、5A、5Aを外壁パネル３の外周部に複数個のビス
12によりビス止めして使用してもよい。

第11図および第12図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は、エンドファスナー5Bの挟着部材
６のビス止め用の凹部７が形成された上・下部位に凹部
15、15を形成した点で、このように構成したエンドファ
スナー5Bにしてもよい。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように本考案にあっては、次に
列挙する効果がある。

（１）パネルの端部が挿入されるコ字状の挟着部材と、
この挟着部材と一体成形された取付け部材と、前記挟着
部材の内方側の側片に形成された該挟着部材内に挿入さ
れたパネルの端部をビスによって固定するためのビス挿
入孔とからなるパネルのエンドファスナーにおいて、前
記挟着部材の外方側の側片の内壁面には側壁部に複数個
の山形状の突起が形成されたビス止め用凹部が形成され
ているので、取付けられるパネルあるいはカバー体の大
きさを任意に設定することができる。

したがって、従来のように寸法の異なる多種類の外壁パ
ネルを製造しなくてもよく、経済的である。

（２）前記（１）によって、挟着部材の挟着部に外壁パ
ネルあるいはカバー本体等を挟着固定した後、あらかじ
め形成されたビス挿入孔あるいは現場で挟着部材の内方
側の側片に形成されるビス挿入孔にビスを挿入して螺合
させることにより、簡単に固定することができる。

（３）前記（１）によって、挟着部材の内方側の側片
に、ビス挿入孔を形成するだけで、タップ作業が不用で
あるので、作業が容易に行なうことができる。

（４）現場作業でビス挿入孔を形成する時にドリルの先
端部が挟着部材の隙間に位置すると簡単に判別すること
ができるので、熟練者でなくても挟着部材の外方側の側
片にまでドリル孔を形成して不良品にしたりする事故を
効率よく防止することができる。

（５）ビス止め用の凹部は押出し成形時に形成すること
ができるので、製造が容易で、低コストで製造すること
ができる。

（６）前記（１）により、ビスを内側に位置させて、外
側に現れないようにできるので、デザインの向上を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一使用状態の説明図、第２図は本考案
の使用状態の説明図、第３図は本考案を外壁パネルに取
付けた状態の平面図、第４図ないし第８図は本考案の一
実施例を示す正面図、右側面図、左側面図、平面図、底
面図、第９図および第10図、第11図および第12図はそれ
ぞれ本考案の異なる実施例を示す説明図である。 1:外壁材、2:建物、 3:外側パネル、4:ビス、 ５、5A、5B:エンドファスナー、 6:挟着部材、7:ビス止め用の凹部、 8:取付け部材、9:ビス挿入孔、 10:挟着溝、11:ビス挿入孔、 12:ビス、14:シーリング材、 15:凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パネルの端部が挿入されるコ字状の挟着部
   材と、この挟着部材と一体成形された取付け部材と、前
   記挟着部材の内方側の側片に形成された該挟着部材内に
   挿入されたパネルの端部をビスによって固定するための
   ビス挿入孔とからなるパネルのエンドファスナーにおい
   て、前記挟着部材の外方側の側片の内壁面には側壁部に
   複数個の山形状の突起が形成されたビス止め用凹部が形
   成されていることを特徴とするパネルのエンドファスナ
   ー。