JPH0646840U - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

Info

Publication number
JPH0646840U
JPH0646840U JP9012592U JP9012592U JPH0646840U JP H0646840 U JPH0646840 U JP H0646840U JP 9012592 U JP9012592 U JP 9012592U JP 9012592 U JP9012592 U JP 9012592U JP H0646840 U JPH0646840 U JP H0646840U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
output member
reaction force
output
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9012592U
Other languages
English (en)
Inventor
一郎 北浦
Original Assignee
相生精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 相生精機株式会社 filed Critical 相生精機株式会社
Priority to JP9012592U priority Critical patent/JPH0646840U/ja
Publication of JPH0646840U publication Critical patent/JPH0646840U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプ部材を入力部材と出力部材とに分離
することにより、出力部材が上下方向に移動しないよう
に規制する。 【構成】 クランプ本体1の前後両端部に第1反力受部
2と第2反力受部3とを夫々突設し、第2反力受部3の
前端に当接する入力部材7をクランプ本体1上に設け、
この入力部材7の前端に当接する出力部材6をクランプ
本体1に設け、クランプ本体1に出力部材6の左右両側
へ延びる1対の側壁部4を突設し、左右の側壁部4のガ
イド溝4aと出力部材6の係合部6bを介して出力部材
6を前後方向にのみ移動自在に案内し、クランプボルト
8を締めつけて入力部材7をクランプ本体側へ駆動させ
ることで、前方上り傾斜状の入力部7aと受動部6cと
を介して、出力部材6をクランプ対象物側へクランプ駆
動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、機械加工に供するワークなどを固定するのに適したクランプ装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工作機械によりワークを機械加工する為には、ワークを工作機械のテーブルに 正確且つ強固に固定したり、ワークをワークパレットに正確に強固に固定しその ワークパレットを工作機械のテーブルやパレットに固定したりする必要がある。 そこで、従来より、このように機械加工に供するワーク等を固定するのに適し た種々のクランプ装置が提案され、実用に供されている。
【0003】 例えば、図22に示すクランプ装置は、現在広く実用に供されているもので、 テーブルやパレット等の盤面100に配置されたクランプ装置101と、これに 対向状に配置された反力受け装置102とでワークWKをクランプするようにな っている。クランプ装置101はクランプ本体103とクランプ部材104(入 力兼出力部材)と盤面100に形成されたT溝105内に配設された脚部材10 6とからなり、クランプ本体103の後端部には反力受部107が突設され、反 力受部107の前端に後方上り傾斜状の傾斜面108が形成され、クランプ部材 104の後端面には傾斜面108に当接する後方上り傾斜状の被受部109が形 成され、クランプ本体103はボルト110と脚部材106とで固定され、クラ ンプ部材104のボルト穴111に上方より挿通係止されたクランプボルト11 2によりクランプ部材104を下方へ駆動し得るように形成され、クランプ部材 104の前端部に出力部113が形成され、クランプ部材104はスプリング1 14で上方へ付勢されている。
【0004】 反力受け装置102は本体ブロック115と脚部材116とボルト117とか らなり、本体ブロック115は2本のボルト117を脚部材116に螺合するこ とにより盤面100固定される。 図示のように、ワークWKをセットし且つボルト112を緩めてクランプ部材 104を高い位置にセットした状態で、ボルト112を締結していくと、クラン プ部材104の被受部109が傾斜面108で案内されてクランプ部材104が 前方へ移動し、クランプ部材104の出力部113と本体ブロック115の反力 出力部118との間にワークWKが強力にクランプされることになる。尚、傾斜 面108にアリ溝を形成しまたクランプ部材104の後端の被受部109にその アリ溝にアリ溝係合する係合部を設けたものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
最近の工作機械の性能は著しく向上しており、その加工精度は極めて高くなり つつあるが、ワークをクランプするクランプ装置やワークパレットにおける性能 が工作機械の性能程には改善されていないのが実情で、これらクランプ装置など の性能向上が特に要請されている。
【0006】 前記従来のクランプ装置においては、本質的に、ボルトを締結してクランプ部 材を下方移動させることにより、クランプ部材を前進させてクランプする構造に なっていることから、クランプ部材を前後方向にのみ移動する形式に構成するこ とは困難で、クランプ部材の上下移動を確実に規制し得る構造になっていないと いう問題がある。即ち、クランプ部材とクランプ本体との間に隙間があり、クラ ンプ部材の下方移動が絶対的には規制されておらず、ボルト穴が長穴であり、後 方上り傾斜状の傾斜面からクランプ部材に作用する反力には上向きの分力が含ま れているため、ワークに対して強力な切削加工力が作用する時にクランプ部材の 微小上下動の繰り返しにより、ワークがクランプ本体から浮上しがちになること 、それが機械加工精度の誤差要因となること、などの欠点がある。
【0007】 更に、ボルトを介してクランプ駆動する際にクランプ部材の下方移動を伴うこ とから、出力部でワークが損傷すること、それ故加工済のワークの面をクランプ するのに制約があることなどの欠点もある。加えて、従来のクランプ装置では、 クランプ部材の出力部がクランプ部材に一体的に形成してあったので、ワークな どの形状に応じて出力部を交換できず、使用上種々の不便があった。
【0008】 本考案の目的は、クランプ部材を入力部材と出力部材とに分離することにより 、出力部材が上下方向に移動しないように規制し得るようなクランプ装置を提供 することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るクランプ装置は、クランプ本体の後端部に反力受部を突設し、 この反力受部の前端に当接する入力部材をクランプ本体上に設け、この入力部材 の前端に当接する出力部材をクランプ本体に設け、クランプ本体に出力部材の左 右両側へ延びる側壁部を設け、側壁部と出力部材とに出力部材を前後方向にのみ 移動自在に案内する案内手段を設け、入力部材をクランプ本体の方へ駆動する為 の駆動手段を設け、駆動手段から入力部材に入力される駆動力を、出力部材を前 方へ押動させるクランプ力に変換する傾斜面式変換手段を設け、出力部材の前端 部にクランプ対象物を前方へ押圧する為の出力部を設けたものである。
【0010】 ここで、請求項2のように、前記案内手段は、左右の側壁部の内側部に形成さ れた前後方向向きのガイド溝と、出力部材の側面部に突出状に形成されガイド溝 に沿って前後方向に案内される係合部とから構成してもよい。また、請求項3の ように、傾斜面式変換手段は、入力部材の前端に形成された前方上り傾斜状の入 力部と、出力部材の後端に前方上り傾斜状に形成され入力部材の入力部に当接す る受動部とから構成してもよいし、請求項4のように、反力受部の前端に後方上 り傾斜状に形成された反力受面と、入力部材の後端に形成され反力受面に当接す る後方上り傾斜状の被受部とから構成してもよい。
【0011】 請求項5に係るクランプ装置は、クランプ本体の前端部と後端部に夫々第1反 力受部と第2反力受部とを突設し、第2反力受部の前端に当接する入力部材をク ランプ本体上に設け、この入力部材の前端に当接する出力部材をクランプ本体に 設け、クランプ本体に出力部材の左右両側へ延びる側壁部を突設し、左右の側壁 部と出力部材間に出力部材を前後方向にのみ移動自在に案内する案内手段を設け 、入力部材をクランプ本体の方へ駆動する為の駆動手段を設け、駆動手段から入 力部材に入力される駆動力を出力部材を前方へ押動させるクランプ力に変換する 傾斜面式変換手段を設け、出力部材の前端部にクランプ対象物を前方へ押圧する 為の出力部を設けたものである。
【0012】
【作用】
請求項1に係るクランプ装置においては、クランプ本体の後端部の反力受部は 入力部材の後端を受け止めて入力部材の後方移動を規制する。出力部材は出力部 材と左右の側壁部間に設けられた案内手段を介して前後方向にのみ移動自在に案 内されている。 駆動手段により入力部材をクランプ本体の方へ駆動すると、傾斜面式変換手段 により、入力部材のクランプ本体側への駆動力が出力部材を前方へ押動させるク ランプ力に変換され、出力部材の前端部の出力部でクランプ対象物が前方へ押圧 されてクランプ対象物がクランプされる。
【0013】 出力部材の出力部に強力な外力が作用しても、出力部材は前後方向へのみ移動 可能で上下方向へは移動不能なので、出力部材がクランプ本体に対して浮上した りすることはない。このため、クランプ対象物を適正な位置に精度良くクランプ することが出来るとともに、出力部が上下移動することによるクランプ対象物の 損傷を防止することが出来る。
【0014】 ここで、請求項2のように、左右の側壁部の内側部に形成された前後方向向き のガイド溝と、出力部材の側面部に突出状に形成された係合部とからなる簡単な 構成の案内手段で出力部材を前後方向に案内することが出来る。また、請求項3 のように、前記入力部及び受動部を前方上り傾斜状に形成した場合には、簡単構 成で出力部材のクランプ力を増幅する倍力機構を構成出来るとともに、入力部か ら受動部に作用する力には出力部材を下方向きに付勢する分力が含まれているた め、この付勢力によっても出力部材の浮上は防止される。また、請求項4のよう に、前記反力受面及び被受面を後方上り傾斜状に形成した場合には、簡単構成で 出力部材のクランプ力を増幅する倍力機構を構成出来る。
【0015】 請求項5に係るクランプ装置においては、クランプ本体の前端部に第1反力受 部を設け、それよりも後方の部分に請求項1と同様の構成を設けてある。それ故 、駆動手段を介して入力部材を下方へ駆動すると、請求項1と同様に出力部材が 前方へクランプ駆動され、出力部材の前端の出力部と第1反力受部との間にクラ ンプ対象物がクランプされる。 出力部材は出力部材と左右の側壁部とに設けられた案内手段を介して前後方向 にのみ移動可能で且つ上下方向へは移動不能なので、請求項1と同様の作用が得 られる。
【0016】
【考案の効果】
前記作用の項で説明したように、次のような効果が得られる。 請求項1に係るクランプ装置によれば、出力部材を案内手段を介して前後方向 にのみ移動可能に案内することで、出力部材がクランプ本体に対して浮上したり することを防止して、クランプ対象物を適正な位置に精度良くクランプすること が出来るとともに、出力部が上下移動することによるクランプ対象物の損傷を防 止することが出来る。
【0017】 ここで、請求項2のように構成した場合には、ガイド溝と係合部とからなる簡 単な構成の案内手段で出力部材を前後方向に案内出来、請求項3のように構成し た場合には、簡単構成で出力部材のクランプ力を増幅する倍力機構を構成出来る とともに出力部材の浮上を効果的に防止出来、請求項4のように構成した場合に は、簡単構成で出力部材のクランプ力を増幅する倍力機構を構成出来る。 請求項5に係るクランプ装置によれば、基本的には請求項1と同様の効果が得 られる。加えて、このクランプ装置単体でワークなどのクランプ対象物をクラン プすることが出来る。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ詳しく説明する。 〔第1実施例〕 図1〜図6参照 本実施例に係るクランプ装置Cは、工作機械で機械加工するワークや工具など をクランプするのに適したもので、このクランプ装置Cにおいては、前後方向に 細長いクランプ本体1の前端部と後端部とに第1反力受部2と第2反力受部3と が突設されている。クランプ本体1を工作機械のテーブル或いはパレットや工作 機械のワークを固定する為のワークパレットの上面又は側面の盤面に固定する為 、第1反力受部2と第2反力受部3の左右両端部には立て向きのボルト孔1aが 挿通状に形成され、これらボルト孔1aに上方より挿通係止させたボルト(図示 略)によりクランプ本体1は前記盤面に固定される。
【0019】 前記クランプ本体1の後半部には第2反力受部3の左右両端部から前方へ延び る側壁部4が形成され、第1及び第2反力受部2・3の間においてクランプ本体 1の幅方向中央部にガイド溝5が形成され、左右の側壁部4間においてクランプ 本体1には出力部材6と入力部材7とが前後に配設され、出力部材6の脚部6a はガイド溝5に摺動自在に係合され、左右の側壁部4の内側部の中段部には前後 方向に延びる案内溝4aが凹設され、出力部材6の左右両側部には案内溝4aに 係合する係合部6bが突出状に形成され、出力部材6は案内溝4aと係合部6b との係合を介してクランプ本体1に前後方向にのみ所定距離移動自在で上下方向 には移動不能に装着されている。尚、前記案内溝4aと係合部6bとが案内手段 に相当する。 入力部材7の前端の入力部7aと出力部材6の後端の受動部6cとは約45度 の前方上り傾斜状に形成されてこれらは相互に面接触状に当接し、また入力部材 7の後端の被受部7bと第2反力受部3の反力受面3aとは鉛直面に形成されて これらは相互に面接触状に当接している。尚、入力部7aと受動部6cと被受部 7bとが傾斜面式変換手段に相当する。
【0020】 入力部材7にはクランプボルト8の頭部を収容する立穴7cと立穴7cから鉛 直に下方に貫通するボルト穴7dが形成され、立穴7cとボルト穴7dとに上方 より挿通係止されたクランプボルト8の下部はクランプ本体1のボルト穴1bに 螺合され、入力部材7とクランプ本体1との間でクランプボルト8には圧縮バネ 10が外装され、圧縮バネ10により入力部材7は上方へ付勢されている。それ 故、クランプボルト8を緩める時には入力部材7が確実に上方移動する。尚、ク ランプボルト8とボルト穴1bとが駆動手段に相当する。出力部材6の脚部6a の前端にはバネ受穴11が形成され、またバネ受穴11の前方おいてクランプ本 体1にはネジ穴1cが形成され、ネジ穴1cに螺合されたプラグ12の後部のバ ネ受穴とバネ受穴11間に圧縮バネ13が装着され、出力部材6はバネ13によ り後方つまりクランプ解除方向に付勢されている。それ故、クランプボルト8を 緩める時に受動部6cが入力部7aに当接状態に保持される。
【0021】 第1反力受部2の反力出力部14は左右2本のボルト14aによりクランプ本 体1に着脱自在に固定され、また出力部材6の出力部15は左右2本のボルト1 5aより出力部材6に着脱自在に固定されている。 前記クランプボルト8を緩めて入力部材7を上方へ移動させ、出力部材6を十 分後退し得るようにガイド溝5はボルト穴1bの近くまで形成され、また出力部 材6の出力部15の前端が反力出力部14の後端に当接した時にも出力部材6の 前端がクランプ本体1と干渉しないようにガイド溝5は反力出力部14の下側ま で延びるように形成されている。尚、図2に示すように、クランプ装置Cを盤面 に正確に位置決めする為に、クランプ本体1の底面に十文字状にキー溝1gを形 成し、盤面に複数のキーKを介して位置決めするように構成してもよいし、盤面 とキー溝1gとに複数のピンを介して位置決めするように構成してもよい。
【0022】 次に、クランプ装置Cの作用について説明する。 例えば、機械加工に供するワークWをクランプする場合、クランプボルト8を 緩めて入力部材7を仮想線で図示のように切り替えてから、反力出力部14と出 力部15との間にワークWをセットし、ボルト8を締めつけて入力部材7を下方 へ駆動すると、入力部7aにより受動部6cが前方へ押動駆動されて出力部材6 が前方へ駆動され、反力出力部14と出力部15との間にワークWがクランプさ れる。出力部材6は、その係合部6bと案内溝4aとの係合を介して前後方向に のみ移動可能で上下方向へは移動不能なので、ワークWは正確かつ確実にクラン プされる。そして、このクランプ時に出力部材6は下方へ移動しないので、出力 部15によってワークWが損傷することがない。
【0023】 出力部材6は、前記のように前後方向にのみ移動可能で上下方向へは移動不能 であり、また入力部材7の入力部7aから出力部材6の受動部6cに作用する力 の下向きの分力により出力部材6が下方へ付勢されるので、ワークWに強力な外 力が作用しても、出力部材6が上下方向にガタツクことがなく、ワークWは確実 にクランプ状態に保持される。 更に、反力出力部14および出力部15が着脱自在に固定されているので、適 宜ワークWの形状に応じた反力出力部14および出力部15を固定して使用し得 るので、種々の形状のワークWのクランプに適用可能となる。
【0024】 〔第2実施例〕 図7参照 本実施例に係るクランプ装置CAは、前記入力部材7を下方へ駆動する為の駆 動手段として、ボルト8の代わりに油圧シリンダ18をクランプ本体1に設けた ものである。前記実施例と同一のものには同一符号を付して説明を省略する。 図7に示すように、入力部材7の下方位置でクランプ本体1内には、単動型の 油圧シリンダ18が立向きに装着され、そのピストンロッド19は、クランプ本 体1の孔を挿通して鉛直に上方へ延び、入力部材7の立穴7cとボルト穴7dに 上方より挿通係止されたボルト8Aの下部がピストンロッド19のボルト穴19 aに螺合され、シリンダ孔の下端はプラグ21で封鎖され、ピストン20とプラ グ21間に圧縮バネ22が装着され、作動油室18aへ油圧を導入する為の油路 23がクランプ本体1に形成され、クランプ本体1の側部や第2反力受部3の上 面やクランプ本体1の後端部において油路23は油圧供給源に接続される。 このクランプ装置CAの作用は、油圧シリンダ18とボルト8Aにより入力部 材7を下方へクランプ駆動する点以外、前記クランプ装置Cと同様である。
【0025】 〔第3実施例〕 図8〜図13参照 本実施例は、前記クランプ装置C・CAにおける反力出力部14と出力部15 の種々の変形例を示すもので、反力出力部14と出力部15以外は前記第1実施 例と同じなので、同一符号を付して説明を省略する。 図8・図9に示す反力出力部14Aと出力部15Aにおいては、円形のワーク WAをクランプする為にワークWAの外形に適合する略半円形状で底部を有する ワーク保持部28が夫々形成されている。 図10・図11に示す反力出力部14Bと出力部15Bにおいては、板状のワ ークWBをクランプする為に、出力部15Bの前端は鉛直の平面状に形成されて いるが、反力出力部14BにはワークWBの下端を受ける段部29とワークWB の右端部を受け止める係止部30とが形成されている。 図12・図13に示す反力出力部14Cと出力部15Cにおいては、6角形状 のワークWCをクランプする為に、120度の開角状で底部を有するワーク保持 部31が夫々形成されている。 これらは一例を示すものにすぎず、ワークの形状に応じた適宜の形状のワーク 保持部を有する反力出力部および出力部を用いることができる。
【0026】 〔第4実施例〕 図14参照 本実施例に係るクランプ装置CBは、前記テーブル或いはパレットやワークパ レットの盤面B上において、クランプ装置CBの前方に間隔をあけて固定された 反力受け装置Rと協働して比較的大型のワークWDをクランプし得るようにした ものである。このクランプ装置CBと反力受け装置R間の間隔を適宜変更し得る ので種々のサイズのワークWDをクランプすることが出来る。 前記第1実施例のクランプ装置Cと同様のものに同一符号を付して説明を省略 し、異なる構造についてのみ説明する。
【0027】 クランプ本体1Aの前端部の前記第1反力受部2とその下側部分は、反力受け 装置Rとしてクランプ本体1Aとは別体に形成され、クランプ本体1Aの前端部 にはガイド溝5の前端を塞ぐ壁部1dが形成され、プラグ12Aは壁部1dに固 定されている。尚、ガイド溝5は、クランプ本体1Aの前部と中央部に亙って形 成されている。 反力受け装置Rは、ブロック状の本体部36と、その上部後端に着脱自在に固 定された反力出力部14Aとを備え、本体部36は2本または4本の立て向きの 固定ボルトにより盤面Bに固定され、クランプ装置CBの出力部15と反力出力 部14A間にワークWDをクランプするように構成されている。 このクランプ装置CBの作用については、出力部15と反力出力部14A間に ワークWDをクランプする点以外前記クランプ装置Cの作用と同様である。
【0028】 〔第5実施例〕 図15・図16参照 このクランプ装置CCは、前記クランプ装置CBと同様に、反力受け装置RA と協働して比較的大型のワークWDをクランプし得るようにしたものである。 このクランプ装置CCおよび反力受け装置RAは、盤面BのT溝35を活用し て盤面Bに固定するように構成される点でのみ前記クランプ装置CBおよび反力 受け装置Rと異なっている。 即ち、クランプ本体1Bの後部の下方においてT溝35内にはT溝35に係合 した脚具37が配置され、クランプ本体1Bの第2反力受部3に挿通された1本 の固定ボルト38の下端部が脚具37に螺合され、またクランプボルト8Bはク ランプ本体1Bのボルト孔39を挿通してT溝35内へ延びその下端部が脚具3 7に螺合されている。クランプボルト8Bは、クランプ本体1Bを固定する機能 と入力部材7を下方へ駆動する機能とを果たすようになっている。
【0029】 反力受け装置RAについても同様で、本体部36Aの下方においてT溝35内 に脚具40が配置され、本体部36Aに挿通係止された2本のボルト41の下端 部は脚具40に螺合され、これにより本体部36Aが盤面Bに固定されている。 但し、左右方向の幅の大きなワークを固定するクランプ装置CCでは、クラン プ本体1Bの幅も大きく形成され、複数本のT溝35を介してクランプ装置CC および反力受け装置RAが盤面Bに固定されることもある。また、前記同様、ク ランプ装置CCと反力受け装置RA間の間隔を適宜変更することが出来るので、 種々のサイズのワークWDを固定することが可能である。
【0030】 尚、図16に示すように構成することもあり得る。 即ち、前記出力部15の代わりに出力部材6と一体の出力部15Aが形成され 、その下端にはワークWDの後端下部を受け止める支持部42が形成される。ま た、反力受け装置RAと略同様の反力受け装置RBが設けられるが、反力出力部 14Aの代わりに、本体部36Bと一体的に反力出力部14Bが形成され、その 下端にワークWDの前端下部を受け止める支持部43が形成されている。
【0031】 〔第6実施例〕 図17・図18参照 本実施例は、横型のマシニングセンタの為のワークパレットWPに前記クラン プ装置Cを適用した場合の一例であり、ワークパレットWPは、マシニングセン タのテーブルに装着されるパレットTに固定される略正方形盤状のベース部材4 8と、ベース部材48の上面の中央部に立設された角筒状のセンタ部材49と、 センタ部材49の4つの側面に夫々付設された4組のクランプ装置Cとを備えて いる。
【0032】 各側面の4組のクランプ装置Cは、相互間に僅かの間隔をあけて横向きにかつ クランプ本体1の底面を側面に当接させた状態に配設され、各クランプ装置Cは 4本の固定ボルト50により固定されている。このクランプ装置C自体は、前記 第1実施例のものと基本的に同様のものであるが、例えば円柱状のワークWAを クランプする為に反力出力部14と出力部15の代わりに、図8・図9に図示の 反力出力部14Aと出力部15Aが夫々設けられている。 前記ベース部材48は、8本の固定ボルト51によりパレットTに着脱自在に 固定され、またベース部材48をパレットT上に搬入して位置決めするときの為 にパレットTの2辺にはベース部材48を受け止めるストッパ52がボルト53 より固定されている。
【0033】 このワークパレットWPにおいては、センタ部材49の各側面に4組のクラン プ装置C、つまり合計16組のクランプ装置Cが設けられているので、合計16 個ものワークWAを高密度に固定できるから、比較的小型の多数のワークWAを セットして機械加工するのに好適である。 尚、前記クランプ装置Cの代りに、図7に図示の油圧シリンダ18を備えたク ランプ装置CAを設けることも有り得る。その場合、センタ部材49の内部に油 圧供給路やバルブ類を設けることが望ましい。
【0034】 〔第7実施例〕 図19参照 本実施例のクランプ装置CDにおいて、クランプ本体1Cの第2反力受部3A の前端には約45°の後方上り傾斜状の反力受面3bが形成され、入力部材7A の後端には反力受面3bに面接触状に当接する被受部7bが形成され、入力部材 7Aの前端の入力部7aは鉛直に形成され、出力部材6Aの後端には入力部7a に面接触状に当接する受動部6cが形成されている。また、入力部材7Aのボル ト穴7eは前後方向に細長い長穴に形成され、入力部材7Aの前後移動を許すよ うになっている。
【0035】 バネ13により出力部材6Aが後方へ付勢されまたバネ10により入力部材7 Aが上方へ付勢されているので、ボルト8を緩めると入力部材7Aは上方へまた 出力部材6Aは後方へ移動し、反対にボルト8を締めつけると反力受面3bによ り入力部材7Aが前方へ移動して出力部材6Aが前方へクランプ駆動される。 尚、図14〜図16のクランプ装置CB、CCに本実施例特有の構成を適用す ることも有り得る。
【0036】 〔第8実施例〕 図20参照 図20は第1実施例の変形例に係る図5相当図であり、前記案内溝4aと係合 部6bの代りに、図示のような係合案内機構60を設ける。即ち、左右の側壁部 4Aの上端部に出力部15及び出力部材6Bの上側へ延びる突出部61が形成さ れ、左右の側壁部4Aの内側面で出力部材6Bの左右方向への移動を規制し、突 出部61の下端面で出力部15及び出力部材6Bの上方への移動を規制すること で、出力部材6Bを前後方向にのみ移動自在にガイドするように構成されている 。その他の構成は第1実施例と同様なので同一のものに同一符号を付して説明を 省略する。但し、前記突出部61は入力部材7の上側には突出しないように設け られている。
【0037】 〔第9実施例〕 図21参照 図21は、第1実施例の変形例に係る図5相当図であり、前記案内溝4aと係 合部6bの代りに、図示のような係合案内機構70を設ける。即ち、出力部15 及び出力部材6Bの上側において左右の側壁部の上端部を連結する蓋部材71が 設けられ、左右の側壁部4の内側面で出力部材6Bの左右方向への移動を規制し 、蓋部材71の下端面で出力部15及び出力部材6Bの上方への移動を規制する ことで、出力部材6Bを前後方向にのみ移動自在にガイドするように構成されて いる。その他の構成は第1実施例と同様なので同一のものに同一符号を付して説 明を省略する。但し、前記蓋部材71は入力部材7の上側には位置しないように 設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のクランプ装置の縦断側面図であ
る。
【図2】図1のクランプ装置の側面図である。
【図3】図1のクランプ装置の平面図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】図1の6−6線断面図である。
【図7】第2実施例のクランプ装置の縦断側面図であ
る。
【図8】変形例の反力出力部と出力部を備えたクランプ
装置の平面図である。
【図9】図8のクランプ装置の反力出力部と出力部とワ
ークの縦断側面図である。
【図10】変形例の反力出力部と出力部を備えたクラン
プ装置の平面図である。
【図11】図10のクランプ装置の反力出力部と出力部
とワークの縦断側面図である。
【図12】変形例の反力出力部と出力部を備えたクラン
プ装置の平面図である。
【図13】図12のクランプ装置の反力出力部と出力部
とワークの縦断側面図である。
【図14】第4実施例のクランプ装置と反力受け装置の
縦断側面図である。
【図15】第6実施例のクランプ装置と反力受け装置の
縦断側面図である。
【図16】第5実施例の変形例のクランプ装置と反力受
け装置の縦断側面図である。
【図17】第6実施例の16組のクランプ装置を備えた
ワークパレットの正面図である。
【図18】図17のワークパレットの平面図である。
【図19】第7実施例のクランプ装置の縦断側面図であ
る。
【図20】第1実施例の変形例のクランプ装置の第5図
相当図である。
【図21】第1実施例の変形例のクランプ装置の第5図
相当図である。
【図22】従来技術のクランプ装置の縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
C、CA〜CD クランプ装置 1、1A〜1C クランプ本体 2 第1反力受部 3 第2反力受部 3b 反力受面 4 側壁部 4a 案内溝 6、6A、6B 出力部材 6b 係合部 7、7A 入力部材 7a 入力部 7b 被受部 8、8A クランプボルト 14、14A〜14C 反力出力部 15、15A〜15C 出力部 18 油圧シリンダ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ本体の後端部に反力受部を突設
    し、この反力受部の前端に当接する入力部材をクランプ
    本体上に設け、この入力部材の前端に当接する出力部材
    をクランプ本体に設け、クランプ本体に出力部材の左右
    両側へ延びる側壁部を設け、側壁部と出力部材とに出力
    部材を前後方向にのみ移動自在に案内する案内手段を設
    け、入力部材をクランプ本体の方へ駆動する為の駆動手
    段を設け、駆動手段から入力部材に入力される駆動力
    を、出力部材を前方へ押動させるクランプ力に変換する
    傾斜面式変換手段を設け、出力部材の前端部にクランプ
    対象物を前方へ押圧する為の出力部を設けたことを特徴
    とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記案内手段は、左右の側壁部の内側部
    に形成された前後方向向きのガイド溝と、出力部材の側
    面部に突出状に形成されガイド溝に沿って前後方向に案
    内される係合部とから構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面式変換手段は、入力部材の前
    端に形成された前方上り傾斜状の入力部と、出力部材の
    後端に前方上り傾斜状に形成され入力部材の入力部に当
    接する受動部とから構成されたことを特徴とする請求項
    1に記載のクランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面式変換手段は、反力受部の前
    端に後方上り傾斜状に形成された反力受面と、入力部材
    の後端に形成され反力受面に当接する後方上り傾斜状の
    被受部とから構成されたことを特徴とする請求項1に記
    載のクランプ装置。
  5. 【請求項5】 クランプ本体の前端部と後端部に夫々第
    1反力受部と第2反力受部とを突設し、第2反力受部の
    前端に当接する入力部材をクランプ本体上に設け、この
    入力部材の前端に当接する出力部材をクランプ本体に設
    け、クランプ本体に出力部材の左右両側へ延びる側壁部
    を突設し、左右の側壁部と出力部材間に出力部材を前後
    方向にのみ移動自在に案内する案内手段を設け、入力部
    材をクランプ本体の方へ駆動する為の駆動手段を設け、
    駆動手段から入力部材に入力される駆動力を出力部材を
    前方へ押動させるクランプ力に変換する傾斜面式変換手
    段を設け、出力部材の前端部にクランプ対象物を前方へ
    押圧する為の出力部を設けたことを特徴とするクランプ
    装置。
JP9012592U 1992-12-07 1992-12-07 クランプ装置 Pending JPH0646840U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9012592U JPH0646840U (ja) 1992-12-07 1992-12-07 クランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9012592U JPH0646840U (ja) 1992-12-07 1992-12-07 クランプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0646840U true JPH0646840U (ja) 1994-06-28

Family

ID=13989791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9012592U Pending JPH0646840U (ja) 1992-12-07 1992-12-07 クランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0646840U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069379A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 日東精工株式会社 クランプユニット
JP2020124771A (ja) * 2019-02-04 2020-08-20 株式会社東京精密 ワークの固定用治具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4115547B2 (ja) * 1995-05-12 2008-07-09 チバ ホールディング インコーポレーテッド 可溶性フタロシアニン前駆物質を使用して高分子有機材料を内部着色する方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4115547B2 (ja) * 1995-05-12 2008-07-09 チバ ホールディング インコーポレーテッド 可溶性フタロシアニン前駆物質を使用して高分子有機材料を内部着色する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069379A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 日東精工株式会社 クランプユニット
JP2020124771A (ja) * 2019-02-04 2020-08-20 株式会社東京精密 ワークの固定用治具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2579523Y2 (ja) クランプ装置
JP2889375B2 (ja) 精密機械バイス
US4489927A (en) Slide wedge clamp
US6179279B1 (en) Gripping device
US4186916A (en) Precision workpiece positioning means for machine tools
US7568683B1 (en) Vise attachable fixture plate for use with CNC milling equipment
US10040173B1 (en) Workholding apparatus having a detachable jaw plate
US4251065A (en) Quick set hydraulic vise
JP2006102887A (ja) ワーククランプ装置
JPH0646840U (ja) クランプ装置
US4406445A (en) Hydraulic toe clamp
KR20110004069U (ko) 다목적 평바이스
JP4340163B2 (ja) バイスのスペーサブロック
US7112051B2 (en) Quick clamping device
GB2132516A (en) Slide wedge clamps
JP3207687B2 (ja) ワークバイス
JPS6116024Y2 (ja)
JP2566068Y2 (ja) クランプ装置
JPH0248194Y2 (ja)
JPS63272438A (ja) クランプ装置
JPH0226590Y2 (ja)
JP4467252B2 (ja) 工作物の固定装置
US6428251B1 (en) System and method for supporting a workpiece from a milling vise
KR102375704B1 (ko) 심압대를 갖는 공작 기계
US1090096A (en) Chuck.