JPH0646818U - カッター - Google Patents

カッター

Info

Publication number
JPH0646818U
JPH0646818U JP9026792U JP9026792U JPH0646818U JP H0646818 U JPH0646818 U JP H0646818U JP 9026792 U JP9026792 U JP 9026792U JP 9026792 U JP9026792 U JP 9026792U JP H0646818 U JPH0646818 U JP H0646818U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cutting edge
cutter body
cutting
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9026792U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0718490Y2 (ja
Inventor
擴道 若尾
Original Assignee
擴道 若尾
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 擴道 若尾 filed Critical 擴道 若尾
Priority to JP9026792U priority Critical patent/JPH0718490Y2/ja
Publication of JPH0646818U publication Critical patent/JPH0646818U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0718490Y2 publication Critical patent/JPH0718490Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】切刃の刃部の先端角度を調整でき、切刃を交換
することなく種々の断面形状に切削することのできるカ
ッターを提供する。 【構成】左カッター本体2aと右カッター本体2bとの
二つからなるカッター本体2と、左刃31aを有する左
切削切刃31…31と右刃32bを有する右切削切刃3
2…32との二種類のものからなる複数の切刃3…3
と、左固定部材41と右固定部材42との二種類のもの
からなる複数の固定部材4…4とから構成する。そし
て、左切削切刃31…31を左カッター本体2aに、右
切削切刃32…32を右カッター本体2bに配設し、左
固定部材41、及び右固定部材42各々によって左刃3
1aと右刃32bとのなす角度を調整可能に固定できる
ものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、切削機等に取り付けて使用するカッターの改良に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来、切削機等に取り付けて使用するカッターとしては、例えば図13に示す ようなものが知られている。 このカッターは、先端周部に切刃取付部a1…a1を有するカッター本体aと 、このカッター本体aの切刃取付部a1…a1に取り付ける複数の切刃b…bと 、切刃b…bをカッター本体aの切刃取付部a1…a1に固定する固定部材cと から構成し、又、各切刃bの先端部の刃部を、左刃b1と右刃b2とから構成す るとともに、それらのなす角度eを所定角度になるように研磨することによって 所定形状に形成し、そして、これらの切刃b…bを取り付けたカッター本体aを 回転させ複数の切刃b…bの刃部が被切削部材を切削することによって、被切削 部材に先端角度が刃部dの左刃d1と右刃d2とのなす角度eの断面形状の角溝 を形成できるようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカッターにおいては例えば先端角度eの異なる二種 類の角溝を形成するような場合には、各切刃bの左刃b1と右刃b2とのなす角 度eが各々に対応した二種類のものを使用する必要がある。そのため、まず、最 初の角溝を形成した後、次の先端角度の異なる角溝を形成する場合には、最初に 取り付けた切刃を取り外して研磨し直すか、または、予め異なる角度に形成した 切刃と交換しなければならない。その結果、切削の作業効率が悪くなっていると いう課題を有する。 本考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、その目的とするところは切刃 の刃部の先端角度を調整でき、切刃を取り替えることなく種々の断面形状に切削 することのできるカッターを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、先端に所定形状の刃部を有する複数の切刃(3) を、カッター本体(2 ) の先端周部に取り付け、カッター本体(2) を回転させることによって複数の切 刃(3) の刃部が被切削部材を断面刃部形状に切削するカッターにおいて、次の特 徴を有するカッターを提供することにより上記課題を解決する。 本考案の切刃(3) は、右切削切刃(32)と、この右切削切刃(32)の左方側に配設 される左切削切刃(31)との二種類のものから構成される。右切削切刃(32)は刃部 の右側部をなす右刃(32a) を有する。一方、左切削切刃(31)は刃部の左側部をな す左刃(31a) を有する。そして、これらの右切削切刃32) の右刃(32a) と左切削 切刃(31)の左刃(31a) とは、所定角度をなして先端同士で交差するようにカッタ ー本体(2) に取り付けられることによって、カッター本体(2) の回転に伴い切刃 (3) の刃部形状が形成できるようになされる。 更に、右切削切刃(32)又は左切削切刃(31)の少なくとも一方は、カッター本体 (2) に右刃(32a) と左刃(31a) とのなす角度を調整し得るように取り付けられる 取付手段(33)を有してなるものである。 又、請求項2記載のように右切削切刃(32)と左切削切刃(31)とが、カッター本 体(2) の径方向に対して移動し得るようにカッター本体(2) に取り付けられるも のであるカッターを提供することにより上記課題を解決する。 更に、請求項3記載のようにカッター本体(2) が、右切削切刃(32)を取り付け る右カッター本体(2b)と、左切削切刃(31)を取り付ける左カッター本体(2a)の二 つから構成され、これら二つのカッター本体(2a)(2b)が対向して取り付けられる ことにより、右カッター本体(2b)及び左カッター本体(2a)各々に取り付けられた 右切削切刃(32)の右刃(32a) と左切削切刃(31)の左刃(31a) とが所定角度をなす ようになされたカッターを提供することにより上記課題を解決する。
【0005】
【作用】
本考案においては、右刃を有する右切削切刃と、左刃を有する左切削切刃との 二種類のものから切刃を構成するとともに、右切削切刃又は左切削切刃の少なく とも一方にカッター本体に右刃と左刃とのなす角度を調整し得るように取り付け られる取付手段を備えるため、例えば先端角度の異なる二種類の角溝を形成する ような場合には、最初の角溝を右切削切刃の右刃と、左切削切刃の左刃とにより 形成した後、左刃と右刃とのなす角度を調整することにより次の先端角度の異な る角溝に適合する形状に形成することができ、従来のように切刃を交換すること なく切削することができる。 又、請求項2記載のように、右切削切刃と左切削切刃とを、カッター本体の径 方向に対して移動し得るようにカッター本体に取り付けられるものとすることに より、例えば使用によって右切削切刃の右刃又は左切削切刃の左刃が減ったよう な場合に、カッター本体の径方向にも移動させて右刃と左刃との角度調整をする ことができる。又、複数回の使用によって右刃又は左刃の先端部の折れ損等が発 生したような場合には、その切刃を再研磨して使用できる。 更に、請求項3記載のように、右切削切刃を取り付ける右カッター本体と、左 切削切刃を取り付ける左カッター本体との二つのものからカッター本体を構成す ることにより、カッター本体における右切削切刃と左切削切刃との取付け位置を 適宜ずらして設定することができ、各切刃の取付けや角度調整の際、右切削切刃 と左切削切刃とが互いに当たって邪魔になることなく、容易におこなうことがで きる。
【0006】
【実施例】
以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的に説明する。 図1は、本考案のカッターの一実施例の右側面図であり、図2は、図1のII− II線断面図である。
【0007】 本実施例のカッター1は、カッター本体2と、このカッター本体2の外周先端 部に取り付けられる複数の切刃3…3と、これらの切刃3…3各々をカッター本 体2に固定する複数の固定部材4…4とから構成されている。
【0008】 カッター本体2は、左側(図1の後方側)の左カッター本体2aと、右側の右 カッター本体2bとの左右対称な形状に形成された二つから構成されている。各 々の外周には、12個の爪部21が放射状に周方向に沿って等間隔毎に設けられ ている。尚、この実施例では、左カッター本体2a及び右カッター本体2bの爪 部21の個数を、共に12個設けたものとしているが、これに限らず適宜変更で き、又、左カッター本体2aと右カッター本体2bとの個数を異なるようにして も良い。
【0009】 左カッター本体2aの爪部21各々の先端部は、図3(A) に示すように上面が 左下方に傾斜し、この図3(A) の正面視において三角形状を呈している。そして 、この前面の先端部が、切刃3…3を取り付けるための切刃取付部21aをなし ている。一方、右カッター本体2bの爪部21各々の先端部は、左カッター本体 2aとは逆に上面が右下方に傾斜し、正面視において三角形状を呈している。又 、各々の爪部21の基端部には、左カッター本体2aの右側面側、及び右カッタ ー本体2bの左側面側、即ち対向する面側に凹部23…23が備えられている。 この凹部23…23は、後述するように一方の切刃取付部21a…21aに取り 付けられた切刃3…3の後端が他方の爪部21の基端部に当たらないようにする ための逃がし部としてのものである。従って、爪部21の数を少なくして実施す る場合等のように、隣接する爪部21、21間の間隔が広くなり切刃3…3と爪 部21基端部とが当たる恐れのない場合は、凹部23…23を設けなくとも良い 。
【0010】 そして、これらの左カッター本体2aと右カッター本体2bとは、図1に示す ように左カッター本体2aの爪部21が右カッター本体2bの爪部21、21間 の略中央に配するようにして左カッター本体2aの右側面と右カッター本体2b の左側面とを対向させて重ね合わせ、双方の軸芯周部に穿設したボルト挿通孔2 5…25に本体固定用ボルト6…6を通してナットとにより固定される。尚、左 カッター本体2aと右カッター本体2bとの爪部21…21の配設位置は、上記 のように一方のカッター本体の爪部21が他方の爪部21、21間の中央に配す るものに限らず、一方の爪部21が他方の爪部21に対していずれの位置になっ ても良く、例えば双方の爪部21、21同士が重ね合うようにしても良い。
【0011】 又、この実施例では、左カッター本体2aのボルト挿通孔(図示せず)が四個 穿設されているのに対し、右カッター本体2bのボルト挿通孔25…25が八個 穿設されており、両者を重ね合わせて固定する際、ボルト挿通孔25…25同士 を位置合わせし易いようになされている。尚、この実施例で上記のようにして位 置合わせしを容易にしているが、例えば、一方の対向面に突起を設けるとともに 、他方の対向面にその突起を嵌合し得る嵌合凹部を設け、両者を重ね合わせる際 に突起と嵌合凹部とを嵌合するようにして行うようにしても容易に位置合わせす ることができ、適宜変更できる。又、両者を重ね合わせる際、両者間に布等のた の部材を介在させるようにしても良く、こうすることにより、より両者の固定を 確実なものにできる。 尚、図2中の26は、軽量化用溝を示し、カッター本体2の取扱いの容易なも のとしている。
【0012】 このようにして組付けられ24個の爪部21が放射状に周方向に沿って等間隔 毎に配設されたカッター本体2は、軸芯に穿設された軸嵌挿孔24が切削機の回 転軸に嵌挿されることによって回転自在に装着される。
【0013】 切刃3…3は、この実施例では、超硬合金製のものから構成されているが、超 硬合金製のものに限らず、被切削部材に適合する素材を適宜変更使用できる。又 、本考案においては、従来のように切刃3をカッター本体2にロー付けしないた め、ダイヤ、ガラス、セラミック等からなるものでも使用でき、適宜変更できる 。
【0014】 これらの切刃3…3は、図4(A) に示す左切削切刃31…31と、図4(B) に 示す右切削切刃32…32との左右対称形をなす二種類のものから構成され、カ ッター本体2と固定部材4との間に配設される。
【0015】 左切削切刃31…31各々は、先端側に切刃3の刃部の左側部をなす左刃31 aを有し、一方、右切削切刃32…32各々は、先端側に刃部の右側部をなす右 刃32bを有し、これらの左刃31aと右刃32bとにより切刃3の刃部全体が 形成される。左刃31aは、左切削切刃31の右側面と45°の角度で左下方に 傾斜する傾斜刃をなし、右刃32bは、右切削切刃32の左側面と45°の角度 で左下方に傾斜する傾斜刃をなしている。
【0016】 又、左切削切刃31…31及び右切削切刃32…32各々は、後部にカッター 本体2に着脱自在に、且つ右刃32aと左刃31bとのなす角度を調整し得るよ うに取り付けられる取付手段を有している。この実施例における取付手段は、略 長方形状に穿設された穿設孔33からなり、後述の固定部材用ボルト5、5がこ の穿設孔33に挿通され、そして、その挿通された固定部材用ボルト5、5に対 し頂部先端34を軸に回動自在とされることにより右刃32aと左刃31bとの なす角度を調整可能とされている。又、この穿設孔33により、左切削切刃31 …31及び右切削切刃32…32各々が、カッター本体2の径方向(図示のX− Y方向)にも移動可能とされている。尚、これらの左、右の切削切刃31、32 は、適当なすくい角を与えるため、径方向に対して弱冠の角度を持って取り付け るようにしても良い。そして、この場合には、すくい角を維持したまま、略径方 向に移動される。又、この取付手段は、この態様のものに限らず、例えば図11 に示すように頂部先端34を中心とした二つの円弧状溝33、33を穿設したも のとして固定部材用ボルト5、5に対し頂部先端34を軸に回動のみできるよう にし、右刃32aと左刃31bとのなす角度を調整し得るようにしても良い。更 に、図12に示すように下辺の短い台形状の穿設孔33にし、挿通された固定部 材用ボルト5、5に対し回動自在及び径方向に移動できるようにしても良い。
【0017】 固定部材4…4は、切刃3…3をカッター本体2に固定するためのものであり 、金属製の板状体からなる。これらの固定部材4…4は、図5(A) に示す左固定 部材41と、図5(B) に示す右固定部材42との左右対称形をなす二種類のもの から構成される。左固定部材41は、左切削切刃31…31を固定するもので、 先端側に右側面に対し略45°の角度で左下方に傾斜する傾斜部41aを有し、 一方、右固定部材42は、右切削切刃32を固定するもので、先端側に左側面に 対し略45°の角度で右下方に傾斜する傾斜部42aを有している。
【0018】 又、左固定部材41及び右固定部材42各々には、後端側に縦方向に並設され た二つの丸孔43、43が穿設されており、これらの丸孔43、43に固定部材 用ボルト5、5を通してカッター本体2の切刃取付部21a…21aのネジ孔2 2に螺合するすることによってカッター本体2に固定される。
【0019】 次に、このカッター1の使用方法について説明する。 先ず、被切削部材を、断面直角三角形状の角溝に切削するには、図6に示すよ うに左カッター本体2aの切刃取付部21a…21a各々に、左切削切刃31の 右端面を左カッター本体2aの右端面に面一になるように配し、左固定部材41 を重ね合わせるようにしてセットする。これにより、左切削切刃31の左刃31 aは、垂線pに対し45°傾いた状態にすることができる。又、その際、左切削 切刃31は、左固定部材41によって略全面に渡って覆われ、左刃31及び左側 部のみが覆われていない状態になっている。その後、二本の固定部材用ボルト5 、5を左固定部材41の丸孔43、43から切刃3の穿設孔31bを通してカッ ター本体2のネジ孔22、22に螺合して締め込む。これにより、固定部材4が カッター本体2側に押圧されて固定され、その結果、左切削切刃31…31がカ ッター本体2と固定部材4との間に挾持されて固定される。
【0020】 そして、右カッター本体2bも同様に、右切削切刃32の左端面を右カッター 本体2bの左端面に面一になるように配するとともに、右切削切刃32の先端頂 部を、左カッター本体2aに取り付けた左切削切刃31の先端頂部34と同径に なるように位置合わせした後、右固定部材42によって固定する。これにより、 カッター本体2の外周先端に左切削切刃31と右切削切刃32とが交互に配設さ れ、セットが完了する。この状態でのカッター本体2の回転に伴い左切削切刃3 1と右切削切刃32とが形成する軌道は、図7に示すように先端形状が三角形状 を呈し、その角度Kが直角をなしている。従って、この状態で被切削部材Hを切 削すれば、図7に示すような断面直角三角形状の角溝Mに切削することができる 。
【0021】 次に、例えば先端角度が80°の断面三角形状の角溝に切削するには、固定部 材用ボルト5、5を緩める。これにより、左切削切刃31及び右切削切刃32の 穿設孔33が四角形状に穿設されているため、左切削切刃31及び右切削切刃3 2は、固定部材用ボルト5、5に対し、前後及び左右方向に自在に動かすことが できる。そして、図8に示すように左切削切刃31を、垂線に対し45°だけ左 刃31aが傾いた図6の状態から先端頂部34を軸に後端を右方に5°だけ回動 させる。これにより、左刃31aが垂線に対し40°傾いた状態となる。その際 、左切削切刃31の後端右角部は、右カッター本体2bの凹部23内に入り込み 、右カッター本体2bに当たることなく左切削切刃31を回動させることができ る。尚、この場合、図12に示すような左切削切刃31の後端右角部をカットし たものや、更には同図の斜線部分をカットしたものを使用すれば、右カッター本 体2bに当たることを防止でき、従って、凹部23を設ける必要もなくなる。
【0022】 同様に、右カッター本体2bの右切削切刃32も先端頂部を軸に後端を左方に 5°だけ回動させ、右刃32bが垂線に対し40°傾いた状態にする。この状態 でのカッター本体2の回転に伴い左切削切刃31と右切削切刃32とが形成する 軌道は、図9に示すように先端形状が三角形状を呈し、その角度Kが80°をな している。従って、この状態で被切削部材Hを切削すれば先端角度Kが80°の 断面三角形状の角溝Mに切削することができる。尚、この左切削切刃31及び右 切削切刃32の角度設定のための回動は、各々を角度測定しつつ行うこともでき るが、専用治具により行えば容易に済ませることができる。
【0023】 一方、例えば先端角度が100°の断面三角形状の角溝に切削するには、先と 同様に固定部材用ボルト5、5を緩め、左切削切刃31及び右切削切刃32を可 動状態にした後、左切削切刃31を、先端頂部を軸に後端を左方に5°だけ回動 させるとともに、右切削切刃32を先端頂部を軸に後端を右方に5°だけ回動さ せる。これにより、カッター本体2の回転に伴い左切削切刃31と右切削切刃3 2とが形成する軌道は、図10に示すように先端形状が三角形状を呈し、その角 度Kが100°をなす。従って、この状態で被切削部材Hを切削すれば先端角度 が100°の断面三角形状を有する角溝Mに切削することができる。
【0024】 以上のように構成することにより、切刃3…3を取り替えることなく、切刃3 …3を回動操作するだけで先端刃部のなす角度を適宜変更でき、種々の形状の溝 等を切削できる。従って、従来のように予め切削する形状に適合する先端刃部形 状に形成したものを使用しなくとも、先端角度が任意な切刃3…3を使用して行 うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0025】 又、使用途中で左切削切刃31、又は右切削切刃32が減ったり、先端の折れ 損等が発生したような場合には、カッター本体2の径方向にも移動させて調整す ることができるため、左切削切刃31、又は右切削切刃32だけを取り出して再 研磨することができ、作業効率を向上させることができる。
【0026】 尚、本実施例では、左切削切刃31…31の左刃31a及び右切削切刃32… 32の右刃32bを、45°の角度で形成しているが、この態様のものに限らず 、適宜角度で形成すれば良く、適宜変更できる。又、左刃31a及び右刃32b を本実施例のように一つの直線によって形成される直線状のものに限らず、例え ば二つ以上の直線から構成されるもの、あるいは円弧状から構成されるもの、更 には、直線と円弧との組合せから構成されるものであっても良い。
【0027】 又、左切削切刃31…31の左刃31aと右切削切刃32の左切削切刃31と の角度調整は、本実施例では双方を回動させることによって行ったが、垂線pに 対し非対称な溝Mを形成する場合は、いずれか一方のみを回動させて調整するよ うにしても良い。
【0028】 又、固定部材4の固定方法についても、二本のボルト5によるものに限らず、 例えば、三本のボルト5を三角形を形成するような位置に配設し、より確実に固 定できるようにしても良い。又、ボルト5によるものに限らず、固定部材4をカ ッター本体2に固定することにより切刃3を挾持して固定できる方法であれば良 く、適宜変更できるものである。
【0029】 更に、本実施例では、カッター本体2の爪部21の切刃取付部21や固定部材 4の形状を、左切削切刃31の左刃31a及び右切削切刃32の右刃32bと同 じ形状に形成し、左切削切刃31及び右切削切刃32を左刃31a、右刃32b に沿う近傍を挾持し、確実に固定するようにしているが、切刃3の刃部形状等に 適合するように変更できる。
【0030】
【考案の効果】
以上、実施例で述べたように本考案は、例えば先端角度の異なる二種類の角溝 を形成するような場合には、最初の角溝を右切削切刃の右刃と、左切削切刃の左 刃とにより形成した後、左刃と右刃とのなす角度を調整することにより次の先端 角度の異なる角溝に適合する形状に形成することができる。従って、従来のよう に切刃を交換することなく、種々の断面形状の溝等を効率良く、切削することが できる。 又、請求項2記載のように、右切削切刃と左切削切刃とを、カッター本体の径 方向に対して移動し得るようにカッター本体に取り付けられるものとすることに より、例えば使用によって右切削切刃の右刃又は左切削切刃の左刃が減ったよう な場合に、カッター本体の径方向にも移動させて右刃と左刃との角度調整をする ことができ、しかも、複数回の使用によって右刃又は左刃の先端部の折れ損等が 発生したような場合には、その切刃を再研磨して使用できる。従って、作業効率 が向上するとともに、経済的なものにできる。 更に、請求項3記載のように、右切削切刃を取り付ける右カッター本体と、左 切削切刃を取り付ける左カッター本体との二つのものからカッター本体を構成す ることにより、カッター本体における右切削切刃と左切削切刃との取付け位置を 適宜ずらして設定することができる。従って、各切刃の取付けや角度調整の際、 右切削切刃と左切削切刃とが互いに当たって邪魔になることなく、容易に行うこ とができ、作業効率の良いものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカッターの一実施例の右側面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】(A) は、左カッター本体の爪部の正面図、(B)
は、その背面図である。
【図4】(A) は左切削切刃の拡大正面図、(B) は右切削
切刃の拡大正面図である。
【図5】(A) は左固定部材の拡大正面図、(B) は右固定
部材の拡大正面図である。
【図6】左切削切刃をカッター本体に取り付けた状態の
要部拡大正面図である。
【図7】切削した状態の被切削部材の要部拡大断面図で
ある。
【図8】切刃を角度変更した状態の部分拡大正面図であ
る。
【図9】図8の状態で切削した状態の被切削部材の要部
拡大断面図である。
【図10】更に、切刃を角度変更した状態で切削した状
態の被切削部材の要部拡大断面図である。
【図11】切刃の他の実施例の拡大正面図である。
【図12】切刃の更に他の実施例の拡大正面図である。
【図13】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 カッター 2 カッター本体 2a 左カッター本体 2b 右カッター本体 3 切刃 4 固定部材 31 左切削切刃 31a 左刃 32 右切削切刃 32b 右刃 41 左固定部材 42 右固定部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に所定形状の刃部を有する複数の切刃
    (3) を、カッター本体(2) の先端周部に取り付け、カッ
    ター本体(2) を回転させることによって複数の切刃(3)
    の刃部が被切削部材を断面刃部形状に切削するカッター
    において、上記切刃(3) が、右切削切刃(32)と、この右
    切削切刃(32)の左方側に配設される左切削切刃(31)との
    二種類のものから構成され、右切削切刃(32)が刃部の右
    側部をなす右刃(32a) を有し、一方、左切削切刃(31)が
    刃部の左側部をなす左刃(31a) を有し、これらの右切削
    切刃32) の右刃(32a) と左切削切刃(31)の左刃(31a) と
    が、所定角度をなして先端同士で交差するようにカッタ
    ー本体(2) に取り付けられることによって、カッター本
    体(2) の回転に伴い切刃(3) の刃部形状が形成できるよ
    うになされ、 右切削切刃(32)又は左切削切刃(31)の少なくとも一方
    が、カッター本体(2) に右刃(32a) と左刃(31a) とのな
    す角度を調整し得るように取り付けられる取付手段(33)
    を有してなるものであることを特徴とするカッター。
  2. 【請求項2】上記右切削切刃(32)と左切削切刃(31)と
    が、カッター本体(2)の径方向に対して移動し得るよう
    にカッター本体(2) に取り付けられるものであることを
    特徴とする請求項1記載のカッター。
  3. 【請求項3】カッター本体(2) が、右切削切刃(32)を取
    り付ける右カッター本体(2b)と、左切削切刃(31)を取り
    付ける左カッター本体(2a)の二つから構成され、これら
    二つのカッター本体(2a)(2b)が対向して取り付けられる
    ことにより、右カッター本体(2b)及び左カッター本体(2
    a)各々に取り付けられた右切削切刃(32)の右刃(32a) と
    左切削切刃(31)の左刃(31a) とが所定角度をなすように
    なされたものであることを特徴とする請求項1又は2記
    載のカッター。
JP9026792U 1992-12-07 1992-12-07 カッター Expired - Lifetime JPH0718490Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9026792U JPH0718490Y2 (ja) 1992-12-07 1992-12-07 カッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9026792U JPH0718490Y2 (ja) 1992-12-07 1992-12-07 カッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0646818U true JPH0646818U (ja) 1994-06-28
JPH0718490Y2 JPH0718490Y2 (ja) 1995-05-01

Family

ID=13993736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9026792U Expired - Lifetime JPH0718490Y2 (ja) 1992-12-07 1992-12-07 カッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0718490Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100896119B1 (ko) * 2008-09-11 2009-05-07 김지성 면취기용 바이트

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100896119B1 (ko) * 2008-09-11 2009-05-07 김지성 면취기용 바이트

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0718490Y2 (ja) 1995-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5307719A (en) Saw tooth for circular saw
KR100390255B1 (ko) 밀링커터본체및그제조방법
JPH06190624A (ja) 交換式フライス削り用差込み工具
JPH0117804B2 (ja)
JPH0234728B2 (ja)
JPH0646818U (ja) カッター
JPH11138324A (ja) ミーリングカッタ
US4712949A (en) On-edge end-milling insert
JP3827184B2 (ja) ドーム形電極チップの整形方法
DE3504296C2 (ja)
JP2649015B2 (ja) ドリル
JP3754920B2 (ja) スローアウェイエンドミル
JPH10138029A (ja) スローアウェイ式カッター、それに使用するチップ及びh形鋼の開先部の加工方法
JPH11156624A (ja) スローアウェイ式ボールエンドミル
JPS6024494Y2 (ja) ポリゴン切削用のカツタ−
JPH11254207A (ja) スローアウェイチップ及びスローアウェイ式切削工具
JPS6135373Y2 (ja)
JPH06179110A (ja) スローアウェイチップ
JPS6119860Y2 (ja)
JPS634570Y2 (ja)
JPH0343010B2 (ja)
JPH0418724Y2 (ja)
JPH0453852Y2 (ja)
JP2002018641A (ja) 面取りカッター
JPH0357381Y2 (ja)