JPH0646588U - 衛生設備室の収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴室もしくは洗面室のいずれにおいても、脱衣
した衣類を収容し、または、収容された新しい衣類を取
り出して着衣する。 【構成】浴室２と洗面室３を区画する間仕切り４に開口
部４ａを形成し、この開口部４ａに、収納本体１１およ
び収納本体１１の一面側に設けられた１個もしくは複数
個の収納棚１２からなる収納装置１０を回転自在に配設
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衛生設備室の収納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、衛生設備室は、防水パンと、この防水パンの周縁部に立設された壁パ ネルと、この壁パネルによって形成された上方開口部を覆う天井パネルから構成 され、これら防水パン、壁パネルおよび天井パネルで区画された空間に浴室用設 備、トイレ用設備や洗面用設備などのサニタリ機器を組み込んで形成されている 。

【０００３】 例えば、衛生設備室としての浴室は、洗い場を形成した防水パンと、この防水 パンと一体もしくは別体の浴槽と、この防水パンの周縁部に立設された複数枚の 壁パネルと、この壁パネルによって形成された上方開口部を覆う天井パネルから 構成されている。そして、浴室に隣接して洗面室が一体に、もしくは別体に形成 され、この洗面室には、収納部、洗面カウンターなどを備えた洗面台が設置され ている。さらに、浴室と洗面室との間は、開閉自在なドアを備えた間仕切りによ って区画されている（実開平４−１６２５２号公報参照）。

【０００４】 したがって、入浴する場合は、洗面室で脱衣して脱衣かごに衣類などを収容し 、また、入浴後、洗面室で脱衣かごに収容された衣類などを取り出して着衣して いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このように、脱衣もしくは着衣は洗面室にて行われることから、裸で浴室と洗 面室との間を移動することとなり、この結果、冬季においては、入浴後、相対的 に低温の洗面室にて着衣しなければならず、湯冷めする問題があった。

【０００６】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、浴室もしくは洗面室の いずれにおいても、衣類などを脱衣して収容でき、あるいは、収容された衣類な どを着衣できるようにした衛生設備室の収納装置を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、浴室と、洗面室と、これらの浴室と洗面室との間に立設され、開閉 自在なドアを備えた間仕切りからなる衛生設備室において、前記間仕切りに開口 部を形成し、この開口部に、収納本体および収納本体の一面側に設けられた１個 もしくは複数個の収納棚からなる収納装置を回転自在に配設したことを特徴とす るものである。

【０００８】

【作用】

浴室あるいは洗面室において脱衣し、その衣類などを収納装置の収納棚に収容 した後、収納棚を洗面室側に位置させる。一方、入浴後、収納装置の収納棚を着 衣する側の浴室側あるいは洗面室側に位置させ、その収納棚に収容されている衣 類を取り出して着衣する。

【０００９】 この結果、浴室もしくは洗面室のいずれにおいても脱衣あるいは着衣すること ができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【００１１】 図１には、本考案の衛生設備室１が示されている。この衛生設備室１は、浴室 ２と、この浴室２に隣接して形成された洗面室３から構成され、この浴室２と洗 面室３との間は、間仕切り４によって区画されている。そして、浴室２は、防水 パン５と、この防水パン５と一体の、もしくは別体の浴槽６と、この浴槽６の周 囲を包囲して防水パン５の周縁部に立設された壁パネル７とからなり、また、洗 面室３は、床８と、この床８に設置された洗面台９と、床８を包囲してその周縁 部に立設された壁パネル７Ａからなり、これらの壁パネル７，７Ａによって形成 された上方開口部は、図示しない天井パネルにより覆われている。また、浴室２ と洗面室３を区画する間仕切り４には、開閉自在なドア４１が設けられている。

【００１２】 ところで、前述した間仕切り４には、開口部４ａが形成されており、この開口 部４ａには、収納装置１０が取り付けられている。この収納装置１０は、収納本 体１１と、この収納本体１１の一面に設けられた半円形状の複数個の収納棚１１ からなり、収納本体１１の上下端に突設された軸部１３（図２参照）が間仕切り ４に設けた軸支部（図示せず）に枢着されて構成されている。この結果、収納装 置１０の収納本体１１をその軸部１３回りに回転させることにより、収納棚１２ を浴室２側に位置させ、あるいは、洗面室３側に位置させることができる。そし て、収納本体１１の他面は、間仕切り４の開口部４ａを閉鎖する壁として作用す る。

【００１３】 したがって、入浴時においては、浴室２側に収納本体１１に設けた収納棚１２ を位置させ、浴室２側で脱衣し、その衣類などを収納棚１２に収容した後、収納 本体１１を１８０度回転させて収納棚１２を洗面室３側に位置させればよい。一 方、入浴が終了すれば、収納本体１１の側縁部を押し込んで１８０度回転させ、 収納棚１２を浴室２側に位置させる。そして、収納棚１２に収容された新しい衣 類およびバスタオルを取り出して浴室２側で着衣すればよい。

【００１４】 一方、洗面室３側で脱衣あるいは着衣する場合は、収納棚１２を洗面室３側に 位置させた状態で行えばよい。

【００１５】 このように、浴室あるいは洗面室のいずれにおいても、脱衣もしくは着衣する ことができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、浴室と洗面室とを区画する間仕切りに開口部を 形成し、この開口部に、収納本体および収納本体の一面側に設けられた１個もし くは複数個の収納棚からなる収納装置を回転自在に配設したことにより、浴室も しくは洗面室のいずれにおいても、脱衣した衣類を収納棚に収容し、あるいは、 収納棚にバスタオルとともに収容された新しい衣類を着衣することが可能となり 、特に、冬季においては、浴室にて着衣することができることから、湯冷めする ことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の衛生設備室を一部省略して示す斜視図
である。

【図２】図１の衛生設備室に設けられた収納装置の断面
図である。

【符号の説明】

１ 衛生設備室 ２ 浴室 ３ 洗面室 ４ 間仕切り ４ａ 開口部 １０ 収納装置 １１ 収納本体 １２ 収納棚

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室と、洗面室と、これらの浴室と洗面
   室との間に立設され、開閉自在なドアを備えた間仕切り
   からなる衛生設備室において、前記間仕切りに開口部を
   形成し、この開口部に、収納本体および収納本体の一面
   側に設けられた１個もしくは複数個の収納棚からなる収
   納装置を回転自在に配設したことを特徴とする衛生設備
   室の収納装置。