JPH0645950U - 紙葉類分離給送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のピックアップローラの押圧力が不均一
になり、紙葉が斜行して繰り出される問題点を除去し、
作動信頼性の高い紙葉類分離給送装置を提供することを
目的とする。 【構成】 紙葉４を繰り出す複数のピックアップローラ
５の近傍に紙葉４を押圧する複数のブレーキ部材２９を
設け、該ブレーキ部材２９を前記紙葉４を押圧する方向
に付勢するブレーキスプリング３３Ｌ，３３Ｒを、前記
複数のブレーキ部材２９の各々に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動入出金機あるいは光学読み取り機等に組み込まれる紙葉類分離 給送装置に関するもので、収納部に収納されている紙幣、原稿あるいは用紙等の 紙葉類を給送方向が異なるように回転する複数種のローラの協動により１枚ずつ 分離して繰り出し、給送を行う紙葉類分離給送装置である。

【０００２】

【従来の技術】

図８は従来の紙葉類分離給送装置を示す斜視図、図９は図８の正面図、図１０ は図８の側面図である。 図において、１は収納部であり、前端部にガイド板部２を有していて、かつ底 部は上下動可能なステージ３となっている。４はこのステージ３に累積した形で 収納部１に収納された紙葉である。５はピックアップローラで外周の一部に高摩 擦部材６を有しており、このピックアップローラ５はシャフト７に所定の間隔で ２個固定されていて紙葉４上に配置されている。８はフィードローラで、ピック アップローラ５と同様に、外周の一部に高摩擦部材９を有しており、また円周方 向全域にわたるリング上の溝１０が２本並設されている。このフィードローラ８ は、シャフト７と平行に設けられたシャフト１１に２個所定の間隔で固定されて おり、ガイド板部２上に位置している。１２は分離ローラで、円周方向全域にわ たるリング上の溝１３を１本有している。この分離ローラ１２は、ガイド板部２ の下側に位置する保持ブロック１４に回転可能に保持されたシャフト１５に、フ ィードローラ８と同間隔となるように取り付けられている。さらに、ガイド板部 ２の透孔から外周の一部が上面側に突出してフィードローラ８と互いの溝１０， １３によりわずかに噛み合っている １７はシャフト１１の一端に取り付けられたプーリ，１８はモータ、１９はモ ータ１８の回転軸に取り付けられた駆動プーリ、２０はプーリ１７および駆動プ ーリ１９に巻き掛けられたベルトである。

【０００３】 ２１はシャフト１１の一端に取り付けられたプーリ２１と同様のプーリ、２３ はプーリ２１，２２に巻き掛けられたベルトである。モータ１８を所定の方向に 回転させると、その回転力が駆動プーリ１９及びベルト２０を介してプーリ１７ に伝達される。これにより、シャフト１１と一体にフィードローラ８とプーリ２ １が回転し、この回転しているプーリ２１からベルト２３を介してプーリ２２に 回転力が伝達され、シャフト７と一体にピックアップローラ５が回転するように なっている。

【０００４】 このとき、プーリ２１，２２はそれぞれ同回転数で回転する構造となっており 、ピックアップローラ５とフィードローラ８は矢印ａで示したように同方向、つ まり紙葉４を収納部１から給送する方向に同速度で回転する。 ２４はシャフト７を支持するための一対のブラケットである。このブラケット ２４は上方に突き出させた突辺２４ａを有し、一端に軸受け２５を介してシャフ ト１１を回転自在に取り付け、他端に自動調心軸受け２６を介してシャフト７を 回転自在に、かつシャフト１１に対して上下方向に移動して所定量傾斜すること が可能なように取り付けている。

【０００５】 ２７はブラケット２４が傾いたときブラケット２４の傾斜角度を規制する規制 ポストで、収納部１の両側に設けられたフレームから内側に向けて突出させて形 成されている。 ４０は収納部１の両側に設けられたフレームから突出させて形成されるポスト である。２８Ｌ，２８Ｒはそれぞれ等しいバネ定数を持つスプリングであり、一 端をブラケット２４の突辺２４ａの掛け、他端をポスト４０に掛けることにより 、ピックアップローラ５で紙葉４を押圧する方向に付勢される。

【０００６】 上述した構成により、収納部１に堆積された紙葉４を給送しようとする際、図 ５及び図６に示すように紙葉４に折れ癖等がついていたり、あるいはステージ３ が傾いて紙葉４の最上位の面と平行となるように傾く。これによりピックアップ ローラ５は常に紙葉４に対して垂直に接し、垂直抗力は均一に働くことになる。 この状態で、図示しない制御部からの信号によりモータ１８を回転させると、 その回転力が駆動プーリ１９及びベルト２０を介してプーリ１７に伝達され、シ ャフト１１と一体にフィードローラ８とプーリ２１を回転させる。このプーリ２ １の回転力がベルト２３を介してプーリ２２に伝達され、シャフト７と一体にピ ックアップローラ５が矢印ａ方向に回転する。このとき、分離ローラ１２も図示 しないモータにより矢印ｂ方向に回転する。

【０００７】 最上位の紙葉４はピックアップローラ５が回転すると、その外周部に設けられ ている高摩擦部材６との摩擦力により前方へ繰り出される。繰り出された紙葉４ は、その先端がフィードローラ８と分離ローラ１２との間に挟み込まれ、さらに フィードローラ８の回転によりその外周部に設けられている高摩擦部材９との摩 擦力により矢印ｃ方向の送り力を受ける。

【０００８】 このとき、紙葉４には矢印ｂ方向に回転している分離ローラにより収納部１側 へ押し戻す力が加えられるが、分離ローラ１２の紙葉４に対する摩擦力は、高摩 擦部材９の紙葉４に対する摩擦力よりも小さいので、紙葉４はフィードローラ８ の回転に伴いガイド板部２に沿って矢印ｃ方向に送られていく。 このとき、ピックアップローラ５により複数枚の紙葉が重なって繰り出された 場合、分離ローラ１２の回転でピックアップローラ５と接触する最上位の紙葉以 外は押し戻されることになる。したがって、紙葉４は収納部から１枚ずつ分離し て給送されることになる。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記構成の従来技術では、紙葉４の傾きが大きくピックアップ ローラ５、シャフト７の傾きが大きくなる場合、シャフト７を支持するブラケッ ト２４の傾斜角度の差が大きくなり、ブラケット２４に掛けられたスプリング２ ８Ｌ，２８Ｒの伸びの差、つまり引張力の差が大きくなる。この引張力の差によ って、ピックアップローラ５の紙葉４に対する押圧力に差が生じ、紙葉４を繰り 出す繰り出し力にも差が生じる。従って、紙葉４が斜行して繰り出されることに なり、搬送途中でジャムを起こす原因となっていた。

【００１０】 本考案は、以上の問題点に鑑み、複数のピックアップローラの繰り出し力を一 定にする構成を得て、複数のピックアップローラの押圧力が不均一になり、紙葉 が斜行して繰り出される問題点を除去し、作動信頼性の高い紙葉類分離給送装置 を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、ピックアップローラの繰り出し力の差を 常時補正して一定にするブレーキ力を紙葉類に加えるようにする。 すなわち、本考案は、収納部の上下動可能なステージ上に堆積された最上位の 紙葉類と圧接して該紙葉類を繰り出す複数のピックアップローラと、前記ピック アップローラにより繰り出される紙葉類を次の部位へと給送する複数のフィード ローラと、前記フィードローラの下側に対向して配置された分離ローラと、前記 ピックアップローラを取り付けたシャフトとフィードローラを取り付けたシャフ トを回転させるためのモータと、一端に前記フィードローラのシャフトを回動可 能に取り付け、他端に前記ピックアップローラのシャフトを前記フィードローラ のシャフトに対して上下方向に傾斜し得るように取り付けた複数のブラケットと 、前記複数のブラケットの各々に一端を取り付け、前記ブラケットを介して前記 ピックアップローラを前記紙葉類を押圧する方向に付勢するスプリングとを備え た紙葉類分離給送装置において、前記ピックアップローラの近傍に紙葉類を押圧 する複数のブレーキ部材を設け、該ブレーキ部材を前記紙葉類を押圧する方向に 付勢するスプリングを、前記複数のブレーキ部材の各々に取り付けたことを特徴 とする。

【００１２】 または、あらかじめ、ピックアップローラの繰り出し力の差が発生しない構造 とする。 すなわち、収納部の上下動可能なステージ上に堆積された最上位の紙葉類と圧 接して該紙葉類を繰り出す複数のピックアップローラと、前記ピックアップロー ラにより繰り出される紙葉類を次の部位へと給送する複数のフィードローラと、 前記フィードローラの下側に対向して配置された分離ローラと、前記ピックアッ プローラを取り付けたシャフトとフィードローラを取り付けたシャフトを回転さ せるためのモータと、一端に前記フィードローラのシャフトを回動可能に取り付 け、他端に前記ピックアップローラのシャフトを前記フィードローラのシャフト に対して上下方向に傾斜し得るように取り付けた一対のブラケットと、前記一対 のブラケットの各々に一端を取り付け、前記ブラケットを介して前記ピックアッ プローラを堆積する紙葉類を押圧する方向に付勢するスプリングとを備えた紙葉 類分離給送装置において、前記スプリングとしての一本の長尺スプリングと、該 長尺スプリングを支持する複数のプーリと、該プーリを回転可能に支持する支持 部とを備え、前記長尺スプリングの両端をそれぞれ、前記ブラケットに取り付け たことを特徴とする。

【００１３】

【作用】

上記したブレーキ部材を設ける構成により、本考案は、収納部のステージ上に 堆積された紙葉の最上位の面が種々の要因により傾き、これによりブラケットの 傾斜角度に差が生じ、ブラケットに掛けられたスプリングの伸びの差、つまり引 張力に差が出ることにより、ピックアップローラの繰り出し力に差が出ても、ブ レーキ部材を付勢するスプリングの伸びにも差が生じ、つまりブレーキ力にも差 が生じる。従って、ピックアップローラの繰り出し力からブレーキ部材のブレー キ力を引いた全体の繰り出し力には差が生じない。

【００１４】 または、上記したスプリングを単一にする構成により、本考案は、収納部のス テージ上に堆積された紙葉の最上位の面が種々の要因により傾き、これによりブ ラケットの傾斜角度に差が生じても、１本の長尺スプリングの両端がそれぞれの ブラケットに取り付けてあるため、それぞれのブラケットにかかるスプリングの 力には差が生じない。従って、ピックアップローラと紙葉の間を常に均一な垂直 抗力となるように保持することができる。

【００１５】

【実施例】

以下図面に従って実施例を説明する。 図１は本考案の第１の実施例を示す斜視図、図２は図１の要部正面図、図３は 図１の要部側面図、図４は図１の要部平面図である。 図において、１は収納部、２はガイド板部、３はステージ、５は紙葉、５はピ ックアップローラ、６は高摩擦部材、７はシャフト、８はフィードローラ、９は 高摩擦部材、１０は溝、１１はシャフト、１２は分離ローラ、１３は溝、１４は 保持ブロック、１５はシャフト、１７はプーリ、１８はモータ、１９は駆動プー リ、２０はベルト、２１はプーリ、２２はプーリ、２３はベルト、２４はブラケ ット、２５は軸受け、２６は自動調心軸受け、２７は規制ポスト、２８Ｌ，２８ Ｒはスプリング、４０はポストで、これらは従来技術の構成要素と同様に構成さ れている。

【００１６】 ２９はブレーキ部材で、ピックアップローラ５の近傍に配されており、ブレー キアーム３０の一方の先端に固持されている。ブレーキアーム３０は、支点シャ フト３１にて回転可能に支持されている。３２はブレーキアーム３０の傾斜角度 を規制するポストで、収納部１の両側に設けられたフレームから内側に向けて突 出させて形成されている。３４は収納部１の両側に設けられたフレームから突出 させて形成されるポストである。３３Ｌ，３３Ｒは、それぞれ等しいバネ定数を 持つブレーキスプリングであり、一端をブレーキローラ３０に掛け、他端をポス ト３４に掛けることにより、ブレーキ部材２９で紙葉４を押圧する方向に付勢さ れる。

【００１７】 上述した構成により、収納部１に堆積された紙葉４を給送しようとする際、図 ２及び図３に示すように紙葉４に折れ癖がついていたり、あるいは紙葉４を堆積 するステージ３が傾いていたりすることにより、収納部１に堆積された紙葉４の 最上位の面が傾き、これに追従してピックアップローラ５とシャフト７が傾き、 シャフト７の両端を指示するブラケット２４のそれぞれの傾斜角度に差が生じ、 ブラケット２４に掛けられたスプリング２８Ｌ，２８Ｒの伸びの差、つまり引張 力に差が出ることにより、ピックアップローラ５の繰り出し力に差が生じても、 ブレーキ部材２９を付勢するブレーキスプリング３３Ｌ，３３Ｒの伸びにも差が 生じ、つまりブレーキ力にも差が生じるので、図４に示すようにピックアップロ ーラ５の繰り出し力をそれぞれＦ₁ ，Ｆ₂ 、ブレーキ部材２９のブレーキ力をそ れぞれ f₁ ， f₂ とすると、式（１）となるように、ブレーキスプリング３３Ｌ ，３３Ｒのバネ定数及びブレーキ部材の摩擦係数を定めて、ブレーキ力を設定す れば、ピックアップローラ５の繰り出し力からブレーキ部材２９のブレーキ力を 引いた全体の繰り出し力には差が生じない。

【００１８】

【数１】 Ｆ₁ − f₁ ≒ Ｆ₂ − f₂・・・（１） 図５は本考案の第２の実施例を示す斜視図、図６は図５の要部正面図、図７は 図５の要部側面図である。 図において、１は収納部、２はガイド板部、３はステージ、４は紙葉、５はピ ックアップローラ、６は高摩擦部材、７はシャフト、８はフィードローラ、９は 高摩擦部材、１０は溝、１１はシャフト、１２は分離ローラ、１３は溝、１４は 保持ブロック、１５はシャフト、１７はプーリ、１８はモータ、１９は駆動プー リ、２０はベルト、２１はプーリ、２２はプーリ、２３はベルト、２４はブラケ ット、２５は軸受け、２６は自動調心軸受け、２７は規制ポスト、２８Ｌ，２８ Ｒはスプリング、４０はポストで、これらは従来技術の構成要素と同様に構成さ れている。

【００１９】 ５０はブラケット２４の突出部２４ａに両端がそれぞれ掛けられた長尺スプリ ングである。５１は、長尺スプリング５０を支持するプーリであり、５２はプー リ５１を回転可能に支持する支持部である。 上述した構成により、収納部１に堆積された紙葉４を給送しようとする際、図 ６及び図７に示すように紙葉４に折れ癖等がついていたり、あるいは紙葉４を堆 積するステージ３が傾いていたりすることにより、収納部１に堆積された紙葉４ の最上位の面が傾き、これに追従してピックアップローラ５とシャフト７が傾き 、シャフト７の両端を指示するブラケット２４のそれぞれの傾斜角度に差が生じ ても、１本の長尺スプリング５０の両端をブラケット２４に傾けているため、ブ ラケト２４はそれぞれ等しい力で引っ張られることになる。従って、ピックアッ プローラ５の紙葉４に対する垂直抗力は均一に働くことになる。

【００２０】

【考案の効果】

以上詳細に説明した如く本考案によれば、収納部の上下動可能なステージ上に 堆積された最上位の紙葉類と圧接して該紙葉類を繰り出す複数のピックアップロ ーラと、前記ピックアップローラにより繰り出される紙葉類を次の部位へと給送 する複数のフィードローラと、前記フィードローラの下側に対向して配置された 分離ローラと、前記ピックアップローラを取り付けたシャフトとフィードローラ を取り付けたシャフトを回転させるためのモータと、一端に前記フィードローラ のシャフトを回動可能に取り付け、他端に前記ピックアップローラのシャフトを 前記フィードローラのシャフトに対して上下方向に傾斜し得るように取り付けた 複数のブラケットと、前記複数のブラケットの各々に一端を取り付け、前記ブラ ケットを介して前記ピックアップローラを前記紙葉類を押圧する方向に付勢する スプリングとを備えた紙葉類分離給送装置において、前記ピックアップローラの 近傍に紙葉類を押圧する複数のブレーキ部材を設け、該ブレーキ部材を前記紙葉 類を押圧する方向に付勢するスプリングを、前記複数のブレーキ部材の各々に取 り付けたので、ピックアップローラの繰り出し力の差を常時補正して一定にする ブレーキ力を紙葉類に加えることができる。

【００２１】 これにより、複数のピックアップローラの繰り出し力を一定にすることが可能 となり、複数のピックアップローラの押圧力が不均一になり、紙葉が斜行して繰 り出される問題点が除去され、作動信頼性の高い紙葉類分離給送装置を提供する という効果がある。 また、収納部の上下動可能なステージ上に堆積された最上位の紙葉類と圧接し て該紙葉類を繰り出す複数のピックアップローラと、前記ピックアップローラに より繰り出される紙葉類を次の部位へと給送する複数のフィードローラと、前記 フィードローラの下側に対向して配置された分離ローラと、前記ピックアップロ ーラを取り付けたシャフトとフィードローラを取り付けたシャフトを回転させる ためのモータと、一端に前記フィードローラのシャフトを回動可能に取り付け、 他端に前記ピックアップローラのシャフトを前記フィードローラのシャフトに対 して上下方向に傾斜し得るように取り付けた一対のブラケットと、前記一対のブ ラケットの各々に一端を取り付け、前記ブラケットを介して前記ピックアップロ ーラを堆積する紙葉類を押圧する方向に付勢するスプリングとを備えた紙葉類分 離給送装置において、前記スプリングとしての一本の長尺スプリングと、該長尺 スプリングを支持する複数のプーリと、該プーリを回転可能に支持する支持部と を備え、前記長尺スプリングの両端をそれぞれ、前記ブラケットに取り付けたの で、あらかじめ、ピックアップローラの繰り出し力の差が発生しない構造とする ことができる。

【００２２】 これにより、複数のピックアップローラの繰り出し力を一定にすることが可能 となり、複数のピックアップローラの押圧力が不均一になり、紙葉が斜行して繰 り出される問題点が除去され、作動信頼性の高い紙葉類分離給送装置を提供する という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の第１の実施例を示す要部正面図であ
る。

【図３】本考案の第１の実施例を示す要部側面図であ
る。

【図４】本考案の第１の実施例を示す要部平面図であ
る。

【図５】本考案の第２の実施例を示す斜視図である。

【図６】本考案の第２の実施例を示す要部正面図であ
る。

【図７】本考案の第２の実施例を示す要部側面図であ
る。

【図８】従来例を示す斜視図である。

【図９】従来例を示す要部正面図である。

【図１０】従来例を示す要部側面図である。

【符号の説明】

５ ピックアップローラ ２４ ブラケット ２８Ｌ，２８Ｒ スプリング ２９ ブレーキ部材 ３３Ｌ，３３Ｒ ブレーキスプリング ５０ 長尺スプリング ５１ プーリ ５２ 支持部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納部の上下動可能なステージ上に堆積
   された最上位の紙葉類と圧接して該紙葉類を繰り出す複
   数のピックアップローラと、 前記ピックアップローラにより繰り出される紙葉類を次
   の部位へと給送する複数のフィードローラと、 前記フィードローラの下側に対向して配置された分離ロ
   ーラと、 前記ピックアップローラを取り付けたシャフトとフィー
   ドローラを取り付けたシャフトを回転させるためのモー
   タと、 一端に前記フィードローラのシャフトを回動可能に取り
   付け、他端に前記ピックアップローラのシャフトを前記
   フィードローラのシャフトに対して上下方向に傾斜し得
   るように取り付けた複数のブラケットと、 前記複数のブラケットの各々に一端を取り付け、前記ブ
   ラケットを介して前記ピックアップローラを前記紙葉類
   を押圧する方向に付勢するスプリングとを備えた紙葉類
   分離給送装置において、 前記ピックアップローラの近傍に紙葉類を押圧する複数
   のブレーキ部材を設け、 該ブレーキ部材を前記紙葉類を押圧する方向に付勢する
   ブレーキスプリングを、前記複数のブレーキ部材の各々
   に取り付けたことを特徴とする紙葉類分離給送装置。
2. 【請求項２】 収納部の上下動可能なステージ上に堆積
   された最上位の紙葉類と圧接して該紙葉類を繰り出す複
   数のピックアップローラと、 前記ピックアップローラにより繰り出される紙葉類を次
   の部位へと給送する複数のフィードローラと、 前記フィードローラの下側に対向して配置された分離ロ
   ーラと、 前記ピックアップローラを取り付けたシャフトとフィー
   ドローラを取り付けたシャフトを回転させるためのモー
   タと、 一端に前記フィードローラのシャフトを回動可能に取り
   付け、他端に前記ピックアップローラのシャフトを前記
   フィードローラのシャフトに対して上下方向に傾斜し得
   るように取り付けた一対のブラケットと、 前記一対のブラケットの各々に一端を取り付け、前記ブ
   ラケットを介して前記ピックアップローラを堆積する紙
   葉類を押圧する方向に付勢するスプリングとを備えた紙
   葉類分離給送装置において、 前記スプリングとしての一本の長尺スプリングと、該長
   尺スプリングを支持する複数のプーリと、該プーリを回
   転可能に支持する支持部とを備え、 前記長尺スプリングの両端をそれぞれ、前記ブラケット
   に取り付けたことを特徴とする紙葉類分離給送装置。