JPH0645625Y2 - 直噴式デイ−ゼルエンジンの始動装置 - Google Patents
直噴式デイ−ゼルエンジンの始動装置Info
- Publication number
- JPH0645625Y2 JPH0645625Y2 JP1985091538U JP9153885U JPH0645625Y2 JP H0645625 Y2 JPH0645625 Y2 JP H0645625Y2 JP 1985091538 U JP1985091538 U JP 1985091538U JP 9153885 U JP9153885 U JP 9153885U JP H0645625 Y2 JPH0645625 Y2 JP H0645625Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heater
- diesel engine
- cylinder liner
- direct injection
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は直噴式ディーゼルエンジンの始動装置に関す
る。
る。
[従来技術] 直噴式ディーゼルエンジンにおいて、低温時のエンジン
始動性を高めるため、第4図に示すようなヒータ10を吸
気マニホルドに設け、吸入空気を加熱するようにした始
動装置が知られている。しかし、空気を加熱するため大
電力を必要とするので、始動時にスタータのため電力を
消費し、また気筒間で吸気温度にバラツキが生じるとい
う問題がある。更に、ヒータ10は嵩ばるので、レイアウ
トが困難でもある。
始動性を高めるため、第4図に示すようなヒータ10を吸
気マニホルドに設け、吸入空気を加熱するようにした始
動装置が知られている。しかし、空気を加熱するため大
電力を必要とするので、始動時にスタータのため電力を
消費し、また気筒間で吸気温度にバラツキが生じるとい
う問題がある。更に、ヒータ10は嵩ばるので、レイアウ
トが困難でもある。
一方、第5図に示すように、噴射ノズル2の付近にグロ
ープラグ11を配設した始動装置が知られている(実開昭
55−94430号公報、実開昭57−44932号公報等参照)。
ープラグ11を配設した始動装置が知られている(実開昭
55−94430号公報、実開昭57−44932号公報等参照)。
しかし、これらグロープラグ11はシリンダヘッドに埋設
するため、シリンダヘッドの加工が面倒になると共に、
シリンダヘッドのレイアウトが制約を受け、さらに1本
の燃料噴霧Bしか加熱することができないという問題が
ある。いずれにしても、燃焼室内に突出物を設けるのは
燃焼効率上好ましいことではない。
するため、シリンダヘッドの加工が面倒になると共に、
シリンダヘッドのレイアウトが制約を受け、さらに1本
の燃料噴霧Bしか加熱することができないという問題が
ある。いずれにしても、燃焼室内に突出物を設けるのは
燃焼効率上好ましいことではない。
また、実開昭59−163177号公報には直噴式エンジンの始
動性を向上せさるために、シリンダライナを上下に2分
割し、その上方のシリンダライナをセラミックヒータで
形成する技術が開示されている。しかしながらかかる公
知技術ではシリンダライナが上下に2分割されているた
めに、熱および振動により大きい負荷が印加されるシリ
ンダライナの上下の接触面からガス漏れが生じたり、或
いは熱膨脹の差による段差が生じたりしてピストンリン
グの摺動に伴う異常摩耗や打撃音が発生する。
動性を向上せさるために、シリンダライナを上下に2分
割し、その上方のシリンダライナをセラミックヒータで
形成する技術が開示されている。しかしながらかかる公
知技術ではシリンダライナが上下に2分割されているた
めに、熱および振動により大きい負荷が印加されるシリ
ンダライナの上下の接触面からガス漏れが生じたり、或
いは熱膨脹の差による段差が生じたりしてピストンリン
グの摺動に伴う異常摩耗や打撃音が発生する。
さらに燃焼室にヒータを設ける技術は種々知られてお
り、例えば実開昭56−143516号公報や実開昭59−163177
号公報等に開示されている。しかしながら、これらの公
知技術ではピストンの上死点付近ではヒータがピストン
で覆われるので、始動性が悪い。
り、例えば実開昭56−143516号公報や実開昭59−163177
号公報等に開示されている。しかしながら、これらの公
知技術ではピストンの上死点付近ではヒータがピストン
で覆われるので、始動性が悪い。
[解決しようする課題] したがって本考案の目的は、燃焼室内に突起物がなく、
かつシリンダライナの熱や振動による不都合もなく、し
かもピストンが上死点付近にあっても着火でき、もって
始動性を向上できる直噴式ディーゼルエンジンの始動装
置を提供するにある。
かつシリンダライナの熱や振動による不都合もなく、し
かもピストンが上死点付近にあっても着火でき、もって
始動性を向上できる直噴式ディーゼルエンジンの始動装
置を提供するにある。
[課題を解決する手段] 本考案の直噴式ディーゼルエンジンの始動装置によれ
ば、直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室のシリンダライ
ナ上端部内面に噴射ノズルの噴口に対応して燃料噴霧の
衝突する位置にそれぞれヒータを埋設し、それらのヒー
タはシリンダライナに埋め込まれた絶縁体でシリンダラ
イナと絶縁されており、そしてピストンの上面には上死
点において燃料噴霧の一部を通過させるような円錐面の
一部をなす放射状の切欠が形成されている。
ば、直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室のシリンダライ
ナ上端部内面に噴射ノズルの噴口に対応して燃料噴霧の
衝突する位置にそれぞれヒータを埋設し、それらのヒー
タはシリンダライナに埋め込まれた絶縁体でシリンダラ
イナと絶縁されており、そしてピストンの上面には上死
点において燃料噴霧の一部を通過させるような円錐面の
一部をなす放射状の切欠が形成されている。
[作用効果の説明] したがって始動時にヒータを加熱すれば噴射ノズルから
の噴霧がその加熱されたヒータの表面に衝突し、直ちに
着火する。その結果、始動性が向上する。
の噴霧がその加熱されたヒータの表面に衝突し、直ちに
着火する。その結果、始動性が向上する。
また、噴霧が衝突する部分のみにヒータ2を設けたの
で、僅かな電流で充分に加熱でき、さらに加熱時間も短
く、したがって電力消費量が節約できる。
で、僅かな電流で充分に加熱でき、さらに加熱時間も短
く、したがって電力消費量が節約できる。
特に本考案では、ピストンの上面の切欠きによってピス
トンが上死点付近にあっても、噴霧がヒータで加熱され
るので始動性が特に向上する。
トンが上死点付近にあっても、噴霧がヒータで加熱され
るので始動性が特に向上する。
[実施例] 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図ないし第3図において、燃焼室Aのシリンダライ
ナ1の上端部内面の噴射ノズル2の噴口3に対応する位
置、すなわち図示の例では4個の燃料噴霧Bの衝突する
位置にそれぞれヒータ4が埋設されている。これらヒー
タ4はセラミック等の絶縁体5に埋め込まれてシリンダ
ライナ1と絶縁されており、ガスケット6に組込まれた
コード7により図示されない電源に直列に接続されてい
る。またピストン8の上面には、上死点において燃料噴
霧の一部を通過させるような円錐面の一部をなす放射状
の切欠9が形成されている。
ナ1の上端部内面の噴射ノズル2の噴口3に対応する位
置、すなわち図示の例では4個の燃料噴霧Bの衝突する
位置にそれぞれヒータ4が埋設されている。これらヒー
タ4はセラミック等の絶縁体5に埋め込まれてシリンダ
ライナ1と絶縁されており、ガスケット6に組込まれた
コード7により図示されない電源に直列に接続されてい
る。またピストン8の上面には、上死点において燃料噴
霧の一部を通過させるような円錐面の一部をなす放射状
の切欠9が形成されている。
次に作用について説明する。
始動時にはヒータ4に電流を流し、ヒータ4を赤熱させ
る。従って燃料噴霧Bはピストン8が上死点にないとき
(第1図実線位置)は全面的に赤熱したヒータ4に衝突
し、ピストン8が上死点にあるとき(第1図鎖線位置)
は切欠を通って一部が赤熱したヒータ4に衝突して着火
が促進され、始動性が向上される。また、燃焼室A内に
は噴射ノズル2以外の突出物がないので、燃焼効率が向
上される。また、ヒータ4をシリンダライナ1に埋設す
るだけなので、シリンダヘッドはレイアウト上制約を受
けることはない。
る。従って燃料噴霧Bはピストン8が上死点にないとき
(第1図実線位置)は全面的に赤熱したヒータ4に衝突
し、ピストン8が上死点にあるとき(第1図鎖線位置)
は切欠を通って一部が赤熱したヒータ4に衝突して着火
が促進され、始動性が向上される。また、燃焼室A内に
は噴射ノズル2以外の突出物がないので、燃焼効率が向
上される。また、ヒータ4をシリンダライナ1に埋設す
るだけなので、シリンダヘッドはレイアウト上制約を受
けることはない。
[考案の効果] 以上の通り本考案によれば、ヒータの表面に直接に噴霧
が衝突するので、着火が確実であり、絶縁体によりヒー
タの熱がシリンダライナに逃げないから、加熱時間が短
い。また、消費電力も少ない。そしてピストンの上面の
切欠きでピストンが上死点付近であっても噴霧が切欠き
を通ってヒータで加熱されるので始動性が向上し、寒冷
時に効果的である。
が衝突するので、着火が確実であり、絶縁体によりヒー
タの熱がシリンダライナに逃げないから、加熱時間が短
い。また、消費電力も少ない。そしてピストンの上面の
切欠きでピストンが上死点付近であっても噴霧が切欠き
を通ってヒータで加熱されるので始動性が向上し、寒冷
時に効果的である。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示し、第1図
は側断面図、第2図は斜視図、第3図は拡大斜視図、第
4図および第5図はそれぞれ異なる従来装置を示す図面
である。 A……燃焼室、B……燃料噴霧、1……シリンダライ
ナ、2……噴射ノズル、3……噴口、4……ヒータ
は側断面図、第2図は斜視図、第3図は拡大斜視図、第
4図および第5図はそれぞれ異なる従来装置を示す図面
である。 A……燃焼室、B……燃料噴霧、1……シリンダライ
ナ、2……噴射ノズル、3……噴口、4……ヒータ
Claims (1)
- 【請求項1】直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室のシリ
ンダライナ上端部内面に噴射ノズルの噴口に対応して燃
料噴霧の衝突する位置にそれぞれヒータを埋設し、それ
らのヒータはシリンダライナに埋め込まれた絶縁体でシ
リンダライナと絶縁されており、そしてピストンの上面
には上死点において燃料噴霧の一部を通過させるような
円錐面の一部をなす放射状の切欠が形成されていること
を特徴とする直噴式ディーゼルエンジンの始動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985091538U JPH0645625Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 直噴式デイ−ゼルエンジンの始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985091538U JPH0645625Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 直噴式デイ−ゼルエンジンの始動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62736U JPS62736U (ja) | 1987-01-06 |
JPH0645625Y2 true JPH0645625Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=30647518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985091538U Expired - Lifetime JPH0645625Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 直噴式デイ−ゼルエンジンの始動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645625Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2755419B2 (ja) * | 1989-03-04 | 1998-05-20 | 株式会社日本クリンエンジン研究所 | 熱面衝突着火式内燃機関 |
KR20060007818A (ko) * | 2004-07-22 | 2006-01-26 | 현대중공업 주식회사 | 디젤엔진의 연소실에 설치되는 점화링 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6323542Y2 (ja) * | 1980-03-31 | 1988-06-28 | ||
JPS614029Y2 (ja) * | 1980-06-17 | 1986-02-07 | ||
JPS59163177A (ja) * | 1983-03-07 | 1984-09-14 | 旭化成株式会社 | 切込線付発泡プラスチツクボ−ド及びこれを瓦解してなる緩衝材 |
JPS59163177U (ja) * | 1983-04-15 | 1984-11-01 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの燃焼室構造 |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP1985091538U patent/JPH0645625Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62736U (ja) | 1987-01-06 |
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