JPH0645457Y2 - 可撓性膜堰の据付け部保護構造 - Google Patents

可撓性膜堰の据付け部保護構造

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JPH0645457Y2
JPH0645457Y2 JP7133392U JP7133392U JPH0645457Y2 JP H0645457 Y2 JPH0645457 Y2 JP H0645457Y2 JP 7133392 U JP7133392 U JP 7133392U JP 7133392 U JP7133392 U JP 7133392U JP H0645457 Y2 JPH0645457 Y2 JP H0645457Y2
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JP
Japan
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flexible membrane
concrete foundation
membrane weir
anchor bolt
upstream
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JP7133392U
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守 高崎
健一 小山
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、農業用水の取水のため
の農業用水取水堰等に用いられ、河川を横切って敷設さ
れる膨張収縮可能な通常ゴム堰と称せられる可撓性膜堰
に関するものである。
【0002】
【従来技術】空気、水等の流体の注入、排出により膨張
収縮可能なゴム堰においては、収縮した倒伏時に河川上
流から下流に向って移動する転石等によるゴム堰押え金
具の損傷を防止するために、図7に図示されるように、
押え金具の上流側のコンクリート基礎を同押え金具の上
面と略同じ高さ以上に嵩上げしていた。
【0003】
【解決しようとする課題】このような嵩上げ構造にする
ためには、嵩上げ部分の下流側部に別個の型枠が必要と
なり、あるいは嵩上げの部分のみを追加打設する必要が
あり、工数が余分にかかってコストが高くなる。
【0004】また押え金具の上面は露出しているため、
河川上流から下流に向って移動する転石等による前記押
え金具の摩耗は避けられなかった。
【0005】しかも、前記転石によりコンクリート基礎
の嵩上げ部が図8のように損傷して、前記押え金具が水
中に盛上った状態となり、押え金具の保護の目的が充分
に達成しえなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用効果】本考案
は、このような難点を克服した可撓性膜堰の据付け部保
護構造の考案に係り、コンクリート基礎から上方へ突出
した可撓性膜堰据付け用アンカーボルトと、同ボルトに
螺合されるナットとにより、押え金具を介して据付けら
れた可撓性膜堰において、前記押え金具より河川上流側
に位置したコンクリート基礎表面に隣接する保護材を、
前記押え金具より河川上流側に位置したコンクリート基
礎表面に当接させるとともに、前記保護材の下流側部分
で前記押え金具上面を覆い、前記押え金具より河川上流
側に位置したコンクリート基礎表面に前記保護材を一体
に取付けたことを特徴とするものである。
【0007】本考案は前記したように構成されているの
で、前記可撓性膜堰より上流側のコンクリート基礎表面
と、前記押え金具と、可撓性膜堰据付け用アンカーボル
トと、同アンカーボルトに螺合されるナットとは、前記
保護材で被覆されて保護され、従ってこれらは、河川内
を移動する石や土砂等によって摩耗、破損されることは
なく、これらの耐久性が著しく向上する。
【0008】また本考案では、可撓性膜堰を固定するア
ンカーボルトは、保護材を固定するアンカーボルトとは
別個にコンクリート基礎に植設されているので、可撓性
膜堰を固定しているアンカーボルトの突出高さが低くな
って、河床を転流する鋭利な角のある岩石等による可撓
性膜堰据付け用アンカーボルトおよびナットの損傷が防
止されるうるのみならず、さらに前記岩石の可撓性膜堰
据付け用アンカーボルトへの衝突があったとしても、該
アンカーボルトの突出高さが低いため、衝突によるアン
カーボルトにかかる曲げモーメントは小さく、該可撓性
膜堰据付け用アンカーボルトやこれに螺合しているナッ
トが損傷することがなく、可撓性膜堰のコンクリート基
礎への据付けが安全であり、該可撓性膜堰内の流体の洩
れによる倒伏等の事故がない。
【0009】
【実 施 例】以下図1ないし図3に図示された本考案
の一実施例について説明する。河床1を横切り同河床1
よりその両岸に隣接した法面(図示されず)に亘りコン
クリート基礎2が打設され、同コンクリート基礎2に下
記に説明されるように可撓性膜堰の一種たるゴム堰3が
敷設されている。
【0010】前記ゴム堰3は、綿、合成繊維等からなる
一枚の帯状織布を二つ折りに重ねた状態で、同織布に生
ゴムを含浸し、これを加硫形成した帯状ゴムシートを主
要構成部材としている。
【0011】また前記コンクリート基礎2に河川巾方向
に指向して埋込み金具4が埋設されるとともに、河川巾
方向に亘り所定間隔毎に同埋込み金具4を貫通して上方
へ突出するようにゴム堰据付け用アンカーボルト5が埋
設され、ゴム堰3の重合せ側縁部3aが川上に位置した
状態で前記埋込み金具4に載置されるとともに、その上
に押え金具6が載置され、これらゴム堰重ね合せ側縁部
3aおよび押え金具6は前記ゴム堰据付け用アンカーボ
ルト5に嵌合され、同押え金具6より突出したゴム堰据
付け用アンカーボルト5の上端ねじ部5aにナット7が
螺合緊締されている。
【0012】さらに埋込み金具4より上流側のコンクリ
ート基礎上流部2aに河川巾方向に亘って所定間隔毎に
保護部材取付け用アンカーボルト8が2列に埋設されて
いる。
【0013】さらにまた前記保護部材取付け用アンカー
ボルト8の上端ねじ部8aに嵌合しうる孔11と凹部12と
を備えた保護部材10は、その底部に補強鋼板13を内蔵す
るとともに頂部に綿、合成繊維等からなる補強織布14を
内蔵し、前記ゴム堰3と同様に生ゴムを加硫成形して構
成されており、ゴム堰3の敷設後、コンクリート基礎2
より突出した保護部材取付け用アンカーボルト8に保護
部材10の孔11および凹部12を嵌合して、保護部材10をコ
ンクリート基礎上流部2a上に載置し、同保護部材取付
け用アンカーボルト8の上端ねじ部にナット9を螺合緊
締することにより、保護部材10はコンクリート基礎2に
取付けられる。
【0014】図1ないし図3に図示の実施例は前記した
ように構成されているので、図3に図示されるようにコ
ンクリート基礎2より上流側の河床1から石18が下流に
向って転がった際に、コンクリート基礎上流部2a、押
え金具6、ナット7およびアンカーボルト上端ねじ部5
aは保護部材10で被覆されて、これらは石18に接触せ
ず、かつ保護部材10の弾性で石18の転がりの衝撃が緩衝
され、これらの損傷が未然に防止される。
【0015】特に衝撃に弱いコンクリート基礎2の上流
部は保護部材10の厚い部分で保護され、かつ補強鋼板13
がその上方に位置しているため、たとえ大きな石18が転
がって大きな衝撃力が発生しても、コンクリート基礎2
の上流部2aには左程伝達されず、コンクリート基礎2
の上流部2aは充分の保護される。
【0016】また保護部材10の上流部10aはコンクリー
ト基礎2の上流側端壁2bに沿って補強鋼板13とともに
折曲されているため、コンクリート基礎2の上流部2a
に隣接した河床1の上流部1aがたとえ洗掘されても、
保護部材10の上流部10aが上方へめくられることもな
い。
【0017】さらに保護部材10の頂部は補強織布14で補
強されているため、石18や土砂等により保護部材10の上
面が摩擦されても、保護部材10の頂部は引きちぎれにく
い。
【0018】しかもコンクリート基礎2は平坦であるた
め、コンクリートの打設工事が簡単となる。
【0019】図1ないし図3に図示の実施例では、保護
部材10の取付け用アンカーボルト8はコンクリート基礎
2の上面へ突出するように埋設されていたが、図4に図
示するようにコンクリート基礎2の上流側端壁2bより
上流側へ保護部材取付け用アンカーナット19を突出さ
せ、保護部材10の上流部10aをこの保護部材取付け用ア
ンカーナット19およびボルト20で固定するようにしても
よく、この保護部材10の上流部10aのめくれを確実に防
止することができる。
【0020】またコンクリート基礎2の上流部2aの巾
が広い場合には、図5に図示するように、保護部材10よ
り上流側のコンクリート基礎2の表面を保護鋼板16で被
覆してもよい。
【0021】さらに前記実施例では、いずれも保護部材
10を保護部材取付け用アンカーボルト8およびナット9
または保護部材取付け用アンカーナット19およびボルト
20でコンクリート基礎2に固定したが、図6に図示する
ように合成樹脂製接着剤17または適当な接着剤により保
護部材10をコンクリート基礎2に接着してもよく、この
ような実施例では施工がより簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る可撓性膜堰の据付け部保護構造の
一実施例を図示した横断側面図である。
【図2】前記実施例でゴム堰の起立膨張状態を図示した
横断側面図である。
【図3】その倒伏収縮状態を図示した横断側面図であ
る。
【図4】他の実施例の横断側面図である。
【図5】さらに他の実施例の横断側面図である。
【図6】さらに他の実施例の横断側面図である。
【図7】従来の可撓性膜堰の据付け部の横断側面図であ
る。
【図8】同部の破損状態を図示した横断側面図である。
【符号の説明】
1…河床、1a…上流部、2…コンクリート基礎、3…
ゴム堰、3a…重合わせ側縁部、4…埋込み金具、5…
ゴム堰据付け用アンカーボルト、5a…上流ねじ部、6
…押え金具、7…ナット、8…保護部材取付け用アンカ
ーボルト、8a…上流ねじ部、9…ナット、10…保護部
材、11…孔、12…凹部、13…補強鋼板、14…補強織布、
15…栓、16…保護鋼板、17…合成樹脂製接着剤、18…
石、19…保護部材取付け用アンカーナット、20…ボル
ト。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基礎から上方へ突出した可
    撓性膜堰据付け用アンカーボルトと、同ボルトに螺合さ
    れるナットとにより、押え金具を介して据付けられた可
    撓性膜堰において、前記押え金具より河川上流側に位置
    したコンクリート基礎表面に隣接する保護材を、前記押
    え金具より河川上流側に位置したコンクリート基礎表面
    に当接させるとともに、前記保護材の下流側部分で前記
    押え金具上面を覆い、前記押え金具より河川上流側に位
    置したコンクリート基礎表面に前記保護材を一体に取付
    けたことを特徴とする可撓性膜堰の据付け部保護構造。
  2. 【請求項2】 前記可撓性膜堰据付け用アンカーボルト
    とは別個に同可撓性膜堰据付け用アンカーボルトより上
    流側に位置して前記コンクリート基礎内部から外方へ突
    出した保護材取付け用アンカーボルトと同保護材取付け
    用アンカーボルトに螺合されるナットとにより前記保護
    材をコンクリート基礎表面に一体に取付けたことを特徴
    とする前記請求項1記載の可撓性膜堰の据付け部保護構
    造。
  3. 【請求項3】 前記押え金具より河川上流側に位置した
    コンクリート基礎表面に接着剤を介して前記保護材を一
    体に貼着したことを特徴とする前記請求項1記載の可撓
    性膜堰の据付け部保護構造。
JP7133392U 1992-09-21 1992-09-21 可撓性膜堰の据付け部保護構造 Expired - Lifetime JPH0645457Y2 (ja)

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JPH0627927U JPH0627927U (ja) 1994-04-15
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