JPH0645212B2 - 防湿ダンボールの製造方法 - Google Patents
防湿ダンボールの製造方法Info
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- JPH0645212B2 JPH0645212B2 JP2109170A JP10917090A JPH0645212B2 JP H0645212 B2 JPH0645212 B2 JP H0645212B2 JP 2109170 A JP2109170 A JP 2109170A JP 10917090 A JP10917090 A JP 10917090A JP H0645212 B2 JPH0645212 B2 JP H0645212B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は防湿シートをライナー材とする防湿ダンボール
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 中芯材の片面または両面にライナー材を配し、両者を接
合形成した、いわゆるダンボールは従来、緩衝包装材と
して広く用いられており、中芯材を2個の溝付ロールで
波付成型した後、接着剤を用いてライナーを圧接するこ
とによって作られている。
合形成した、いわゆるダンボールは従来、緩衝包装材と
して広く用いられており、中芯材を2個の溝付ロールで
波付成型した後、接着剤を用いてライナーを圧接するこ
とによって作られている。
ところが、近時、接着剤量の節減のため、接着剤を用い
ない方法が提案され、押出溶融ライナーを片面に貼り合
わせ、冷却後、更に片面に貼り合わせる方法,中芯を波
付後、赤外ヒータ及び段ロールで融点以上に加熱し、溶
融温度以下のライナーに貼り合わせる方法、更にはライ
ナー材と中芯材との中間に樹脂材料を熱溶融状態でフィ
ルム状に供給し、これをライナー材と中芯材で挟着させ
加圧接着する方法などが提案されている。(特公昭56
−18379号公報参照) (発明が解決しようとする課題) しかし、上記提案になる各ダンボールは防水性は兎も角
として防湿性については殆ど考慮されておらず、防湿性
付与に関しては更に工程を追加して別途アルミ箔など防
湿層を形成している実状である。
ない方法が提案され、押出溶融ライナーを片面に貼り合
わせ、冷却後、更に片面に貼り合わせる方法,中芯を波
付後、赤外ヒータ及び段ロールで融点以上に加熱し、溶
融温度以下のライナーに貼り合わせる方法、更にはライ
ナー材と中芯材との中間に樹脂材料を熱溶融状態でフィ
ルム状に供給し、これをライナー材と中芯材で挟着させ
加圧接着する方法などが提案されている。(特公昭56
−18379号公報参照) (発明が解決しようとする課題) しかし、上記提案になる各ダンボールは防水性は兎も角
として防湿性については殆ど考慮されておらず、防湿性
付与に関しては更に工程を追加して別途アルミ箔など防
湿層を形成している実状である。
しかも、樹脂材料を用いた接合である押出溶融ライナー
の貼り合わせや、熱溶融状態のフィルム挟着では樹脂材
が全面にわたり溶融状態にあって、冷却時には収縮を起
こし、表面に皺を生じたり、寸法に変動を来たしたりし
て製品の外観を悪化させる欠点がある。
の貼り合わせや、熱溶融状態のフィルム挟着では樹脂材
が全面にわたり溶融状態にあって、冷却時には収縮を起
こし、表面に皺を生じたり、寸法に変動を来たしたりし
て製品の外観を悪化させる欠点がある。
本発明は上述の如き実状に対処し、熱可塑性合成樹脂
層,防湿アルミ層,紙層及び紙層両面の熱可塑性合成樹
脂層からなる防湿シートをライナー材として用い、かつ
中芯材との接合にあたり、接合必要部位の固着に止める
ことを見出すことにより、ダンボール自体に防湿性を付
与させて防湿ダンボールの一挙製作を可能とし、防湿ア
ルミ貼着などの後加工を省略させると共に、樹脂の余計
な収縮を阻止し、外観の低下を防止することを目的とす
るものである。
層,防湿アルミ層,紙層及び紙層両面の熱可塑性合成樹
脂層からなる防湿シートをライナー材として用い、かつ
中芯材との接合にあたり、接合必要部位の固着に止める
ことを見出すことにより、ダンボール自体に防湿性を付
与させて防湿ダンボールの一挙製作を可能とし、防湿ア
ルミ貼着などの後加工を省略させると共に、樹脂の余計
な収縮を阻止し、外観の低下を防止することを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、上記目的に適合する本発明の特徴は、前記ライナ
ー材を波付けされた中芯材の片面又は両面に接合して片
面又は両面ダンボールを製造するにあたり、先ず、ライ
ナー材として熱可塑性合成樹脂層と、防湿アルミ層と、
紙層と、該紙層表面の熱可塑性合成樹脂層よりなる防湿
シートを用いること、そして上記防湿シートを中芯材と
接合させるに際し、該防湿シートを供給速度の増減に対
応し、常時、略一定温度となるように加温調整せしめ、
波付けされた中芯材の波状頂部を上記防湿シートに糊に
より接着固定するか、あるいは波状頂部を適宜加熱手段
により熱可塑性合成樹脂の溶融温度に加熱し、これに前
記防湿シートの熱可塑性合成樹脂層を圧接して中芯材の
波状頂部に接する部分の樹脂のみを溶融し、のち、冷却
して両者を接着固定することにある。
ー材を波付けされた中芯材の片面又は両面に接合して片
面又は両面ダンボールを製造するにあたり、先ず、ライ
ナー材として熱可塑性合成樹脂層と、防湿アルミ層と、
紙層と、該紙層表面の熱可塑性合成樹脂層よりなる防湿
シートを用いること、そして上記防湿シートを中芯材と
接合させるに際し、該防湿シートを供給速度の増減に対
応し、常時、略一定温度となるように加温調整せしめ、
波付けされた中芯材の波状頂部を上記防湿シートに糊に
より接着固定するか、あるいは波状頂部を適宜加熱手段
により熱可塑性合成樹脂の溶融温度に加熱し、これに前
記防湿シートの熱可塑性合成樹脂層を圧接して中芯材の
波状頂部に接する部分の樹脂のみを溶融し、のち、冷却
して両者を接着固定することにある。
なお、本発明の上記中芯材としては、厚紙、ボール紙な
どの紙層の外、厚紙、ボール紙などの紙層を中間として
両外面に熱可塑性合成樹脂層を有するものが適用され
る。
どの紙層の外、厚紙、ボール紙などの紙層を中間として
両外面に熱可塑性合成樹脂層を有するものが適用され
る。
ここで防湿シートあるいは中芯材の熱可塑性合成樹脂と
してはポリエチレン,ポリプロプレン等のポリオレフィ
ン系樹脂が一般的であるが、勿論、他の熱可塑性樹脂で
あっても差し支えない。なお、上記ライナー材に用いる
防湿シートとしては一旦、使用され、廃棄される上記構
造のシートも使用可能である。
してはポリエチレン,ポリプロプレン等のポリオレフィ
ン系樹脂が一般的であるが、勿論、他の熱可塑性樹脂で
あっても差し支えない。なお、上記ライナー材に用いる
防湿シートとしては一旦、使用され、廃棄される上記構
造のシートも使用可能である。
(作用) 上記の如き製造法によればライナー材として熱可塑性合
成樹脂層と防湿アルミ層,紙層及びその表面の熱可塑性
合成樹脂層の4層よりなる防湿シートが用いられるた
め、ライナー材自身、防湿性を具有することは勿論であ
り、これを中芯材と接合してダンボールを製造すれば防
湿性の良好なダンボールを一挙に製造することが容易と
なる。
成樹脂層と防湿アルミ層,紙層及びその表面の熱可塑性
合成樹脂層の4層よりなる防湿シートが用いられるた
め、ライナー材自身、防湿性を具有することは勿論であ
り、これを中芯材と接合してダンボールを製造すれば防
湿性の良好なダンボールを一挙に製造することが容易と
なる。
しかも、接合にあたっては防湿シートがその加温状態を
供給速度の増減に関係なく略一定に調整された状態で防
湿シートの熱可塑性合成樹脂面は中芯材の波状頂部のみ
で糊又は熱により溶融された熱可塑性合成樹脂の糊によ
り接合されることになり、接合部分以外に関係なく接着
固定がなされる。
供給速度の増減に関係なく略一定に調整された状態で防
湿シートの熱可塑性合成樹脂面は中芯材の波状頂部のみ
で糊又は熱により溶融された熱可塑性合成樹脂の糊によ
り接合されることになり、接合部分以外に関係なく接着
固定がなされる。
そのため、ライナー材などの熱可塑性合成樹脂全面に及
び冷却時の収縮は殆ど起こらず、外観の低下を招くこと
なく良品質の防湿ダンボールを製造することができる。
び冷却時の収縮は殆ど起こらず、外観の低下を招くこと
なく良品質の防湿ダンボールを製造することができる。
(実施例) 以下、更に添付図面を参照しつつ本発明の具体的実施例
を説明する。
を説明する。
第1図乃至第3図は例えば熱可塑性合成樹脂層,防湿ア
ルミ層,紙層及び紙層表面の熱可塑性合成樹脂層からな
る防湿シートをライナー材とし、中間紙層両面に熱可塑
性合成樹脂層を有する中芯材を接合して本発明にダンボ
ールを製造する各過程を示したものであり、第1図にお
いて、(1)は保温ロールを示し、図示しないライナー材
供給装置より引き出されたライナー材(a)は保温ロール
(1)よりガイドロール(2),機枠(3)に取り付けられた誘
導ロール(4)(5)を経て機械停止時、ライナー材より離去
するようにシリンダー(8)により上下動可能に設けられ
た一対のローラ(6)(7)の間を通り、更にライナー材の供
給スピードの増減に対応し前記一対のローラ(6),(7)の
上下動によるロール表面への接触面積の増減により加温
度合いを常時、略一定に調整,保持せしめるようになっ
ている加温ロール(9)より接合ロールを構成する一方の
平滑加温ロール(10)の周面に沿って溝付ロール(11)との
間に導入される。
ルミ層,紙層及び紙層表面の熱可塑性合成樹脂層からな
る防湿シートをライナー材とし、中間紙層両面に熱可塑
性合成樹脂層を有する中芯材を接合して本発明にダンボ
ールを製造する各過程を示したものであり、第1図にお
いて、(1)は保温ロールを示し、図示しないライナー材
供給装置より引き出されたライナー材(a)は保温ロール
(1)よりガイドロール(2),機枠(3)に取り付けられた誘
導ロール(4)(5)を経て機械停止時、ライナー材より離去
するようにシリンダー(8)により上下動可能に設けられ
た一対のローラ(6)(7)の間を通り、更にライナー材の供
給スピードの増減に対応し前記一対のローラ(6),(7)の
上下動によるロール表面への接触面積の増減により加温
度合いを常時、略一定に調整,保持せしめるようになっ
ている加温ロール(9)より接合ロールを構成する一方の
平滑加温ロール(10)の周面に沿って溝付ロール(11)との
間に導入される。
一方、中芯材(b)は図の上方より加温ロール(15),案内
ロール(14)を経て、一方が前記平滑加温ロール(10)と対
をなす溝付ロール(11)である一対の加温溝付ロール(11)
(12)間で波付け加工されて前記ライナー材(a)と重合す
るように平滑加温ロール(10)と溝付ロール(11)の間に導
入されるが、このとき、溝付ロール(11)には中芯材(b)
の少なくともライナー材と接合する側の波付けされた波
状頂部をライナー材の熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上
の温度に加熱するための加熱装置、図では加熱ローラ(1
3)が対設配置されていて、中芯材(b)の波付けされた波
状頂部をライナー材(a)と接合するに先立って熱可塑性
合成樹脂の溶融温度以上に加熱せしめている。
ロール(14)を経て、一方が前記平滑加温ロール(10)と対
をなす溝付ロール(11)である一対の加温溝付ロール(11)
(12)間で波付け加工されて前記ライナー材(a)と重合す
るように平滑加温ロール(10)と溝付ロール(11)の間に導
入されるが、このとき、溝付ロール(11)には中芯材(b)
の少なくともライナー材と接合する側の波付けされた波
状頂部をライナー材の熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上
の温度に加熱するための加熱装置、図では加熱ローラ(1
3)が対設配置されていて、中芯材(b)の波付けされた波
状頂部をライナー材(a)と接合するに先立って熱可塑性
合成樹脂の溶融温度以上に加熱せしめている。
なお、加熱ローラ(13)は機械停止時には溝付ロール(11)
より離脱可能になっており、従って、中芯材裏面の熱可
塑性合成樹脂が溶解して溝付ロール(11)に付着すること
はない。
より離脱可能になっており、従って、中芯材裏面の熱可
塑性合成樹脂が溶解して溝付ロール(11)に付着すること
はない。
また、上記加熱ローラ(13)の下部には図示していない
が、必要に応じ糊皿が設けられ、常温糊あるいは熱可塑
性合成樹脂溶液糊を収容して中芯材の波状頂部に付着せ
しめスピードアップを可能ならしめている。一方、溝付
ロール(11)には加熱ローラ(13)の熱が伝導されない空間
装置が施されているため、殆ど影響を与えることはな
い。
が、必要に応じ糊皿が設けられ、常温糊あるいは熱可塑
性合成樹脂溶液糊を収容して中芯材の波状頂部に付着せ
しめスピードアップを可能ならしめている。一方、溝付
ロール(11)には加熱ローラ(13)の熱が伝導されない空間
装置が施されているため、殆ど影響を与えることはな
い。
勿論、上記溶融温度以上への加熱などは図における加熱
ローラ(13)に限らず、赤外ヒータその他の装置でもよ
く、また、溝付ローラ(11)を溶融温度以上の温度をもつ
加熱ローラとしてもよい。
ローラ(13)に限らず、赤外ヒータその他の装置でもよ
く、また、溝付ローラ(11)を溶融温度以上の温度をもつ
加熱ローラとしてもよい。
なお、上記ライナー材(a)と中芯材(b)の導入において、
中間配置の各加温ロールは熱可塑性合成樹脂の溶融温度
に至らない適宜温度の加熱ロールとなっていて、ライナ
ー材(a)と中芯材(b)を適宜、加温状態に保持させて後述
する接合を円滑ならしめている。
中間配置の各加温ロールは熱可塑性合成樹脂の溶融温度
に至らない適宜温度の加熱ロールとなっていて、ライナ
ー材(a)と中芯材(b)を適宜、加温状態に保持させて後述
する接合を円滑ならしめている。
かくして、溝付ロール(11)と平滑加温ロール(10)との間
に導入されたライナー材(a)と中芯材(b)は互いに両ロー
ル(10)(11)間で圧接接合され、片面ダンボールとして形
成されるが、前記した如く中芯材(b)の波状頂部は樹脂
の溶融温度以上に加熱されているため、第2図に示すよ
うに外面側より熱可塑性合成樹脂層(a1),防湿アルミ層
(a2),紙層(a3),該紙層表面の熱可塑性合成樹脂(a4)か
らなるライナー材(a)(内外面は適宜、反転使用可能で
ある)は中芯材(b)の接触する波状頂部(c)の樹脂のみが
溶融する。
に導入されたライナー材(a)と中芯材(b)は互いに両ロー
ル(10)(11)間で圧接接合され、片面ダンボールとして形
成されるが、前記した如く中芯材(b)の波状頂部は樹脂
の溶融温度以上に加熱されているため、第2図に示すよ
うに外面側より熱可塑性合成樹脂層(a1),防湿アルミ層
(a2),紙層(a3),該紙層表面の熱可塑性合成樹脂(a4)か
らなるライナー材(a)(内外面は適宜、反転使用可能で
ある)は中芯材(b)の接触する波状頂部(c)の樹脂のみが
溶融する。
従って、第2図の如く中芯材(b)が紙層(b1)両面に熱可
塑性合成樹脂層(b2)(b3)を有してなるときは中芯材(b)
の波状頂部において中芯材(b)の溶融樹脂とライナー材
(a)の溶融樹脂により両者は接合される。
塑性合成樹脂層(b2)(b3)を有してなるときは中芯材(b)
の波状頂部において中芯材(b)の溶融樹脂とライナー材
(a)の溶融樹脂により両者は接合される。
従って、両ロール(10)(11)を出て冷却されるとき、溶融
した樹脂は固化して第2図の如き状態でライナー材(a)
と中芯材(b)とを接着固定させ、波状頂部(c)の接触しな
い部位の樹脂には殆ど影響を与えることがない。
した樹脂は固化して第2図の如き状態でライナー材(a)
と中芯材(b)とを接着固定させ、波状頂部(c)の接触しな
い部位の樹脂には殆ど影響を与えることがない。
以上は加熱ローラ(13)による中芯材の波状頂部加熱を用
いた溶融樹脂接合であるが、上記の如き、加熱による樹
脂溶融方式によらず、糊、具体的には常温糊あるいは合
成樹脂糊によって前記ライナー材(a)と中芯材(b)とを接
合せしめるようににしてもよく、(請求項1記載の場
合)、このような場合にはそれらの糊を波付けされた中
芯材の波状頂部に適宜手段で付与することによって行な
われる。
いた溶融樹脂接合であるが、上記の如き、加熱による樹
脂溶融方式によらず、糊、具体的には常温糊あるいは合
成樹脂糊によって前記ライナー材(a)と中芯材(b)とを接
合せしめるようににしてもよく、(請求項1記載の場
合)、このような場合にはそれらの糊を波付けされた中
芯材の波状頂部に適宜手段で付与することによって行な
われる。
中芯材として通常の厚紙,ボール紙などを用いる場合に
は上記糊を付与することが有効である。
は上記糊を付与することが有効である。
なお、第1図中、2点鎖線で示す案内ロール(17),加温
ロール(16),導入ロール(18)(19)はライナー材(a)の他
の導入方向を示す。
ロール(16),導入ロール(18)(19)はライナー材(a)の他
の導入方向を示す。
第3図は上記説明によるものが片面ダンボール製造の場
合であるのに対し、上記第1図に示す工程において製造
された片面ダンボールシート(A)のライナー材他面に更
にライナー材(a)′を貼合し、両面ダンボールとして製
造する場合を示し、前記製造された片面ダンボールシー
ト(A) をコンベア(21)で搬送し、適宜、配置した押さえ
ロール(22)(23)で押さえつつ案内ロール(24),予熱ロー
ル(25)(26)(29)及びガイドロール(27)(28)(30)を通過さ
せて新たなライナー材貼合部位に該片面ダンボールシー
ト(A)を進める。
合であるのに対し、上記第1図に示す工程において製造
された片面ダンボールシート(A)のライナー材他面に更
にライナー材(a)′を貼合し、両面ダンボールとして製
造する場合を示し、前記製造された片面ダンボールシー
ト(A) をコンベア(21)で搬送し、適宜、配置した押さえ
ロール(22)(23)で押さえつつ案内ロール(24),予熱ロー
ル(25)(26)(29)及びガイドロール(27)(28)(30)を通過さ
せて新たなライナー材貼合部位に該片面ダンボールシー
ト(A)を進める。
この場合、予熱ロール(25)(26)(27)は前述した加温ロー
ルと同様、ライナー材(a)の熱可塑性合成樹脂を溶融し
ない程度の温度に保持される。
ルと同様、ライナー材(a)の熱可塑性合成樹脂を溶融し
ない程度の温度に保持される。
そして、貼合部位に至る直前において該片面ダンボール
シート(A) はその中芯材(b)の前記ライナー材(a)が接着
されていない他面側の波状頂部に熱可塑性合成樹脂を溶
融し得る温度を与えるため加熱ローラ(36)が接触し、そ
の波状頂部を樹脂溶融温度以上の温度とする。
シート(A) はその中芯材(b)の前記ライナー材(a)が接着
されていない他面側の波状頂部に熱可塑性合成樹脂を溶
融し得る温度を与えるため加熱ローラ(36)が接触し、そ
の波状頂部を樹脂溶融温度以上の温度とする。
もし、加熱が不足するときは後続配置されている熱板(3
9)により更に温度を上昇させ、波状頂部を所定の樹脂溶
融温度以上とする。
9)により更に温度を上昇させ、波状頂部を所定の樹脂溶
融温度以上とする。
なお、上記加熱ローラ(36)は前記した加熱ローラ(13)同
様、必要に応じ、糊を付着せしめるための糊皿を含む糊
付付与装置が設けられている。
様、必要に応じ、糊を付着せしめるための糊皿を含む糊
付付与装置が設けられている。
また、加熱ローラ(36)及び熱板(39)は不必要時、シート
(A)より離去させるべくシリンダー(35),(40)により上下
動を可能ならしめている。
(A)より離去させるべくシリンダー(35),(40)により上下
動を可能ならしめている。
片面ダンボールシート(A) が叙上のようにして送られる
一方、新たなバックライナー材、好ましくは前記ライナ
ー材と同じく熱可塑性合成樹脂層,防湿アルミ層,紙層
及び該紙層表面の熱可塑性合成樹脂層よりなるライナー
材(a)′が加温ロール(31)(32)及びスピード増減に伴い
適宜、ロール表面への接触度を変え、加温程度を略一定
に調整可能となっている加温ロール(33)を経て保温板(3
8)上に送られ、保温状態に保持されて接合部位に導入さ
れ、押さえロール(41)の押さえの下で前記波状頂部が加
熱された片面ダンボールシート(A) と圧接される。この
とき、波状頂部に接触したライナー材(a)′の樹脂が第
2図と同様に溶融接合され、後続の冷却板(42)で冷却さ
れて一体に接着され、両面ダンボールが得られる。
一方、新たなバックライナー材、好ましくは前記ライナ
ー材と同じく熱可塑性合成樹脂層,防湿アルミ層,紙層
及び該紙層表面の熱可塑性合成樹脂層よりなるライナー
材(a)′が加温ロール(31)(32)及びスピード増減に伴い
適宜、ロール表面への接触度を変え、加温程度を略一定
に調整可能となっている加温ロール(33)を経て保温板(3
8)上に送られ、保温状態に保持されて接合部位に導入さ
れ、押さえロール(41)の押さえの下で前記波状頂部が加
熱された片面ダンボールシート(A) と圧接される。この
とき、波状頂部に接触したライナー材(a)′の樹脂が第
2図と同様に溶融接合され、後続の冷却板(42)で冷却さ
れて一体に接着され、両面ダンボールが得られる。
以上のような工程により本発明方法では防湿アルミ層に
熱可塑性合成樹脂が層着された防湿シートをライナー材
として中芯材に何ら支障なく、しかも熱可塑性合成樹脂
の収縮変形を伴うことなく接合して一挙に効率よく防湿
ダンボールを製造することができる。
熱可塑性合成樹脂が層着された防湿シートをライナー材
として中芯材に何ら支障なく、しかも熱可塑性合成樹脂
の収縮変形を伴うことなく接合して一挙に効率よく防湿
ダンボールを製造することができる。
なお、第3図において、片面ダンボール中芯材のライナ
ー材が接合されていない側の加熱にあたっては別段、加
熱によることなく、適宜、波状頂部にのみ糊剤を付与せ
しめて、防湿シートとは異なる通常のシートを貼合する
ことも可能であり、本発明の含むところである。
ー材が接合されていない側の加熱にあたっては別段、加
熱によることなく、適宜、波状頂部にのみ糊剤を付与せ
しめて、防湿シートとは異なる通常のシートを貼合する
ことも可能であり、本発明の含むところである。
(発明の効果) 本発明は以上のように紙層と防湿アルミ層との両面に熱
可塑性合成樹脂層を有する防湿シートをライナー材とし
て波付けされた中芯材とその波状頂部のみで接合して防
湿ダンボールを製造する方法であり、従来、防湿加工と
してダンボール製品に対し後加工で防湿アルミ等を貼着
していた工程を省き、直接、防湿シートを用いて一挙に
防湿ダンボールとして製造することができ、ダンボール
製品の防湿変に極めて有効であると共に、その接合に際
し、ライナー材をその供給速度の増減に対応し、加温度
合いを略一定に調整して供給した上、ライナー材と中芯
材の接合を中芯材の波状頂部を樹脂の溶融温度以上に加
熱せしめて、該接触部位の樹脂を融着し、あるいは常温
糊又は熱可塑性合成樹脂を加熱した糊を付与するだけで
行っているため、全面に及ぶ樹脂の溶融の如き冷却時、
収縮により表面に凹凸が生じ、外観を悪くすることもな
く、体裁の良い防湿ダンボールを得ることができる顕著
な効果を有する。
可塑性合成樹脂層を有する防湿シートをライナー材とし
て波付けされた中芯材とその波状頂部のみで接合して防
湿ダンボールを製造する方法であり、従来、防湿加工と
してダンボール製品に対し後加工で防湿アルミ等を貼着
していた工程を省き、直接、防湿シートを用いて一挙に
防湿ダンボールとして製造することができ、ダンボール
製品の防湿変に極めて有効であると共に、その接合に際
し、ライナー材をその供給速度の増減に対応し、加温度
合いを略一定に調整して供給した上、ライナー材と中芯
材の接合を中芯材の波状頂部を樹脂の溶融温度以上に加
熱せしめて、該接触部位の樹脂を融着し、あるいは常温
糊又は熱可塑性合成樹脂を加熱した糊を付与するだけで
行っているため、全面に及ぶ樹脂の溶融の如き冷却時、
収縮により表面に凹凸が生じ、外観を悪くすることもな
く、体裁の良い防湿ダンボールを得ることができる顕著
な効果を有する。
特に、本発明における防湿シートは使用済みの防湿シー
トを廃棄することなく活用し、再生利用を図るのに好適
である。
トを廃棄することなく活用し、再生利用を図るのに好適
である。
第1図は本発明製造方法の1例を示す実施装置略示概要
図、第2図は第1図の接合部分の拡大図、第3図は第1
図に続く両面ダンボール製造工程を示す実施装置略示概
要図である。 (a)(a)′……ライナー材, (b) ……中芯材, (c) ……波状頂部, (a1)(a4)……熱可塑性合成樹脂層, (a2)……防湿アルミ層, (a3)……紙層,
図、第2図は第1図の接合部分の拡大図、第3図は第1
図に続く両面ダンボール製造工程を示す実施装置略示概
要図である。 (a)(a)′……ライナー材, (b) ……中芯材, (c) ……波状頂部, (a1)(a4)……熱可塑性合成樹脂層, (a2)……防湿アルミ層, (a3)……紙層,
Claims (2)
- 【請求項1】ライナー材を波付けされた中芯材の片面又
は両面に接合してダンボールを製造するにあたり、ライ
ナー材として熱可塑性合成樹脂層、防湿アルミ層、紙層
及び紙層表面の熱可塑性合成樹脂層からなる防湿シート
を用い、該防湿シートを供給速度の増減に対応し、略一
定温度になる如く加温調整して供給し、これを波付けさ
れた中芯材と波状頂部において糊を用いて接合し、ライ
ナー材と中芯材とを中芯材の波状頂部のみで接着固定せ
しめることを特徴とする防湿ダンボールの製造方法。 - 【請求項2】ライナー材を波付けされた中芯材の片面又
は両面に接合してダンボールを製造するにあたり、ライ
ナー材として熱可塑性合成樹脂層、防湿アルミ層、紙
層、紙層表面の熱可塑性合成樹脂層からなる防湿シート
を用い、該防湿シートを供給速度の増減に対応し、略一
定温度になる如く加温調整して供給すると共に、波付け
し、その波状頂部を熱可塑性合成樹脂の融点以上の温度
に加熱せしめた中芯材と該波状頂部で接合し、波状頂部
におけるライナー材の熱可塑性合成樹脂を溶融すると共
に、後、冷却してライナー材と中芯材とを中芯材の波状
頂部のみで接着固定せしめることを特徴とする防湿ダン
ボールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2109170A JPH0645212B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 防湿ダンボールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2109170A JPH0645212B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 防湿ダンボールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04164634A JPH04164634A (ja) | 1992-06-10 |
JPH0645212B2 true JPH0645212B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=14503433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2109170A Expired - Lifetime JPH0645212B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 防湿ダンボールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645212B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI58088C (fi) * | 1979-05-29 | 1980-12-10 | Tampella Oy Ab | Foerfarande foer tillverkning av med ett separat papper fodrad ask |
JPS602982A (ja) * | 1983-06-21 | 1985-01-09 | キヤノン株式会社 | フオントメモリ |
JPS60224535A (ja) * | 1984-04-23 | 1985-11-08 | 五洋紙工株式会社 | 防水防湿性段ボ−ルシ−ト及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-04-25 JP JP2109170A patent/JPH0645212B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04164634A (ja) | 1992-06-10 |
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