JPH0644670B2 - セラミックス回路基板の作製方法 - Google Patents

セラミックス回路基板の作製方法

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JPH0644670B2
JPH0644670B2 JP59208000A JP20800084A JPH0644670B2 JP H0644670 B2 JPH0644670 B2 JP H0644670B2 JP 59208000 A JP59208000 A JP 59208000A JP 20800084 A JP20800084 A JP 20800084A JP H0644670 B2 JPH0644670 B2 JP H0644670B2
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chromium
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circuit
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順三 福田
昌志 深谷
進 西垣
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Narumi China Corp
Nippon Steel and Sumikin Electronics Devices Inc
Original Assignee
Narumi China Corp
Sumitomo Metal Ceramics Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、生産性、経済性に優れたセラミックス回路
基板の作製方法に関し、テレビ、ビデオテレビカメラ、
パーソナルコンピュータ等の電気機器の回路基板を提供
するものである。
従来の技術 600〜1200℃で焼成可能なセラミックスグリーンシート
と、銀、パラジウム、白金、金等の貴金属ペーストを用
いて導体回路を印刷し、セラミックスと貴金属導体とを
同時に焼成して作製するセラミックス回路基板は貴金属
導体が回路の電極となり、チップコンデンサー等の部品
の搭載およびリード線を取付けるため、半田にぬれるこ
とが必要である。
しかしながら、貴金属をペースト化して導体層として用
いると、セラミックス中のガラス成分が、焼成中に貴金
属導体膜表面に析出し、半田ぬれ性を悪くしていた。ガ
ラス成分は貴金属導体をセラミックス基板と接着させる
作用をし、必要なものであるが、上記同時焼成法では、
セラミックス中のガラス成分が多量に導体膜上へ析出す
る傾向がある。
そこで、かかる現象の対策として、通常のスクリーン印
刷を2回以上行ない、焼成後の導体膜厚を30μm以上と
し、半田ぬれ性を良くして実用に供していた。
発明が解決しようとする問題点 上記従来の方法では、高価な貴金属が多量に必要とな
り、不経済であった。
そのため、スクリーン印刷は1回で、導体膜厚は15μm
以下で、半田ぬれ性の良い導体膜をセラミックスとの同
時焼成で形成することが望まれていた。
問題点を解決するための手段 この発明は、600〜1200℃で焼成可能なセラミックグリ
ンシート上に、銀、パラジウム、白金、金よりなる群か
ら選ばれた一種以上の貴金属粉末100重量部と、クロ
ム、酸化クロムまたは焼成時にクロムまたは酸化クロム
となる化合物を金属換算で0.01〜8重量部、ガラス粉末
10重量部以下からなる導電性ペーストをもって回路パタ
ーンを形成し、該回路パターンとセラミックグリーンシ
ートとを共に600〜1200℃で同時に焼成することを特徴
とするセラミックス回路基板の作製方法である。
この発明の回路基板に用いるセラミックスとしては、60
0〜1200℃の比較的低温に適正焼結温度を有するセラミ
ックスが用いられる。その例として、例えばアルミナに PbO−SiO−Al−B (アルミノホウケイ酸鉛ガラス) B−SiO(ホウケイ酸ガラス) Al−B−SiO(アルミノホウケイ酸
ガラス) LiO−Al−SiO−B (リシアアルミノホウケイ酸ガラス) MgO−Al−SiO−B (マグネシアアルミノホウケイ酸ガラス) CaO−Al−SiO−B (カルシアアルミノホウケイ酸ガラス) 等のガラス粉末を加えたものが挙げられる。
上記セラミックスのグリーンシートは、所望のセラミッ
クス粉末と有機バインダ−とを混練し、ドクターブレー
ド法等により成形して得られる。
通常有機バインダーとしては、ポリビニルブチラール、
メタクリル酸エスエルの重合物等が用いられる。また有
機バインダーにジブチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート等の可塑剤を添加することもできる。
この発明において、導体材料として、銀、パラジウム、
白金、金に限定した理由は、これら金属が大気中におい
て安定性が優れているからである。これらは粒度が0.01
〜10μm程度のものが好適である。
クロム、酸化クロムまたは600〜1200℃に加熱すること
によってクロムまたは酸化クロムとなるクロム化合物は
半田ぬれ性を改善するもので、その量が金属クロム換算
で0.01重量部より少ないか、8重量部より多い場合には
半田ぬれ性が改善されない。
上記600〜1200℃に加熱によりクロムまたは酸化クロム
となる化合物としては、硫酸クロム、硝酸クロム等の無
機クロム化合物、クロムアルコキシド、クロムレジネー
ト等の有機クロム化合物が挙げられる。
ガラス粉末は、金属と基板との接着の目的で添加される
が、その量は貴金属に対して10重量部以下である。その
理由は、あまりにも多くなると電気抵抗を増大させ、か
つ、半田ぬれ性を悪くするからである。
ガラス粉末を添加しなくても基板よりガラス質成分が移
行してくるため、導体の接着に対し、実用上さしつかえ
のない範囲で少ない程好結果が得られる。
また、ガラス成分と金属または金属とセラミックス基板
との接着性を良くする目的で酸化銅、酸化ビスマス、酸
化カドミウムを加えることもできる。
かかる導電性材料は有機ビヒクルを添加してペーストと
して用いる。
有機ビヒクルとしては、エチルセルローズ、メタクリル
酸エスエルの重合物等をテルピネオール、ブチルカルビ
トールアセテート、ブチルカルビトール等の溶剤で溶解
させた溶液が用いられる。
こうして得られる導電性ペーストはセラミックグリーン
シートの表面にスクリーン印刷法によって塗布され、必
要によって積層され、ついで600〜1200℃に焼成されて
導電層が形成される。
この場合、必要に応じてRuOなどのように抵抗ペー
ストによる抵抗回路、 BaTiOなどよりなる誘電体ペーストによるコンデ
ンサー回路を同時に形成してもよい。
また、外部電極としては、銀、パラジウム、白金、金よ
りなる群から選ばれた貴金属100重合部に対し、クロク
金属換算で0.01〜8重量部のクロムまたはクロム酸化物
が添加された金属を用いるとよい。
作用 この発明の方法によれば、導電性ペースト中に、クロ
ム、クロム酸化物が添加された結果、セラミックスから
のガラス成分が導電体表面に析出せず、後記の表2に示
すように、半田ボールを加熱した導体上におき、その拡
がり状況を半田高さで評価するとき、著しく半田拡がり
が向上した。その理由は、貴金属粉末がCr成分の添加
により、緻密な焼結体となり、ガラス成分の導体表面へ
の析出を防ぐためと考えられる。
実施例 ◎グリーンシートの作製 SiO−CaO−Al−B 系ガラス粉末(平均粒度3μ)60重量部に対し、平均粒
度1.0μのアルミナ粒子を40重量部混合し、ポリメタク
リル酸エスエルをバインダーとして10重量部、可塑剤と
してジブチルフタレート5重量部、溶剤としてトルエン
30重量部、イソプロピルアルコール10重量部を加え、常
法によってスラリーとし、ドクターブレード法によって
厚さ0.5mmのグリーンシートNo.1を得た。また組成を変
えたグリーンシートNo.2、No.3も作製した。これらを
まとめて表1に示す。
実施例1 銀粉(平均粒径1.5μm) 100重量部 金属クロム粉(平均粒径2.0μm) 1重量部 10%エチルセルローステルピネオール溶液 40重量部 を3本ロールを用い、混合し導電ペーストとした。これ
をグリーンテープNo.1上に導体膜厚12μmとなるよう
スクリーン印刷し、最高温度820℃で30分間焼成し厚膜
回路基板を得た。かくして得られた厚膜回路基板につい
て半田濡れ性シート抵抗を測定し表2の結果を得た。
半田濡れ性は半田ボール(Sn60wt%Pb40wt%直径3φ)
を230℃に加熱した導体上に30秒間置きその拡がり半田
高さ(H;mm)を基準として評価した。
シート抵抗は焼成後の導体膜厚12μで測定した。
半田濡れ性は溶解した半田ボールの高さが1.5mm以下で
あれば充分であるが本発明の厚膜回路基板の半田濡れ性
は1.20であり、すぐれたのであった。
実施例2〜16 実施例1と同様に操作して各種厚膜回路基板を作製し
た。その結果を表2に示す。金属クロム、酸化クロム、
硫酸クロムの添加により半田濡れ性が改良されているこ
とが認められる。
また参考例として1〜7を表2に併記した。
発明の効果 この発明では、セラミックスの焼成時に導電回路も同時
に形成することができ、さらに場合によっては抵抗回
路、コンデンサー回路も同時に形成することができ、ま
た、得られた導電層は薄くともすぐれた半田濡れ性を有
するため、チップコンデンサ等の部品の搭載やリード線
の取付けが容易でかつ確実となる。
したがって、テレビ、ビデオテレビカメラ、パーソナル
コンピューター等の電子機器の回路基板として有用なも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−213070(JP,A) 特公 昭58−21804(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】600〜1200℃で焼成可能なセラミックグリ
    ーンシート上に、銀、パラジウム、白金、金よりなる群
    から選ばれた一種以上の貴金属粉末100重量部と、クロ
    ム、酸化クロムまたは焼成時にクロムまたは酸化クロム
    となる化合物を金属換算で0.1〜8重量部、ガラス粉末1
    0重量部以下からなる導電性ペーストをもって回路パタ
    ーンを形成し、該回路パターンとセラミックグリーンシ
    ートとを共に600〜1200℃で同時に焼成することを特徴
    とするセラミックス回路基板の作製方法。
  2. 【請求項2】RuOなどによりなる抵抗ペーストによ
    る抵抗回路、BaTiOなどによりなる誘電体ペース
    トによるコンデンサー回路を同時に形成する特許請求の
    範囲(1)記載のセラミックス回路基板の作成方法。
JP59208000A 1984-06-01 1984-10-05 セラミックス回路基板の作製方法 Expired - Lifetime JPH0644670B2 (ja)

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US06/740,184 US4650923A (en) 1984-06-01 1985-05-31 Ceramic article having a high moisture proof
GB08513777A GB2162167B (en) 1984-06-01 1985-05-31 Ceramic substrate material

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