JPH0644489Y2 - バーリング成形金型 - Google Patents

バーリング成形金型

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JPH0644489Y2
JPH0644489Y2 JP1988073179U JP7317988U JPH0644489Y2 JP H0644489 Y2 JPH0644489 Y2 JP H0644489Y2 JP 1988073179 U JP1988073179 U JP 1988073179U JP 7317988 U JP7317988 U JP 7317988U JP H0644489 Y2 JPH0644489 Y2 JP H0644489Y2
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JP
Japan
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burring
die
hole
molding
punch
Prior art date
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JP1988073179U
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JPH01177017U (ja
Inventor
義明 門間
雅彦 竹内
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、金属板等に大してプレスによりバーリング
成形を施す場合に用いる金型に関するものである。
従来の技術 金属板に形成した孔にパイプやボルト等を挿通する場合
に、挿通したパイプの倒れ防止や保護のため、あるいは
ボルトと螺合する雌ねじを形成するために、孔の周囲に
板面から垂直に立ち上がる円筒部分をプレスによりバー
リング成形することがある。この従来のバーリング成形
においては、例えば特開昭51−24569号公報、特開昭54
−92565号公報、実開昭58−102222号公報あるいは実開
昭58−137520号公報等に示されるように、金属板をダイ
ス上に固定してパンチで金属板に穴をあけると同時にバ
ーリング成形するか、あるいは予め金属板に下穴を形成
しておき、この下穴をパンチで拡張してバーリング成形
している。
考案が解決しようとする課題 しかし、前記した従来のバーリング成形においては、成
形時に円筒部を立ち上がらせるためのしごき加工が行な
われる際の加工接触面圧が高くなり、金型に生じる応力
が増大し、金型破壊に対する寿命が短くなるとともに、
金属板と摺動するパンチが摩擦熱で焼き付き、パンチ焼
き付きに対する寿命が短くなるという問題点があった。
さらに、加工接触面圧が高いことからダイスおよびパン
チの弾性変形量が大きく、その結果、この変形量を見込
んで金型を製作する必要があるとともに、加工精度が低
下する等の問題点があった。また、金属板の板厚にバラ
ツキがあると、バーリング成形による立ち上がり円筒部
の高さが不揃いとなるという問題点があった。
この考案は上記した技術的背景の下になされたもので、
加工接触面圧を低減することによって、加工精度を向上
し、また、金型の寿命を向上させることのできるバーリ
ング成形金型の提供を目的としている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するための手段としてこの考案は、ダイ
スとパンチとを有するバーリング成形金型において、前
記ダイスの孔の内周面とパンチの外周面とのいずれか一
方にセレーションを形成したことを特徴としている。
作用 上記のように構成することにより、ダイスの孔の内周上
部をテーパ状に形成するとともに、その内周面にセレー
ションが形成されているため、パンチが下降してダイス
上に固定された被加工物の下穴を押し拡げると、被加工
物の下穴の周囲の円筒部の外周となる面が、先ず、ダイ
スのセレーションの山部に接触し、成形が進むにつれて
この接触した部分の接触面圧が上昇し、この山部に接触
している部分の被加工物が降伏点に達すると、塑性流動
を起してセレーションの谷部へ流動し、接触面圧が低下
された状態でバーリング成形される。特にダイス孔の上
部がテーパ状に形成されているために、成形初期におけ
る接触面圧をさらに低下させることができ、加工精度が
より向上するとともに、型寿命の延長が図れる。
実施例 以下、この考案を、バーリング成形穴の内径寸法を高精
度に加工するバーリング成形金型に適用した一実施例を
第1図ないし第4図に基づいて説明する。
バーリング成形金型1は、中央に孔2aを備えたバーリン
グダイス2とバーリングパンチ3とから構成されてい
る。
また、前記バーリングダイス2の孔2aの上部側には、バ
ーリング成形により円筒状に立ち上らせる高さに相当す
る範囲を、上方が拡径するテーパ状に成形するととも
に、このテーパ状に形成した部分の内周面には、山部4a
と谷部4bとが交互に連続する三角歯状のセレーション4
が形成されている。また前記バーリングパンチ3は下降
した際に、その下端側が、鋼板等の被加工物Wの板厚t
に相当する間隙を外周に存して前記孔2a内に嵌合するよ
うになっている。
そして、バーリングダイス2はプレス機(図示せず)の
ベッド上に固定されるとともに、前記バーリングパンチ
3はプレス機のラム側に取付けられ、ラムの下降に伴っ
てバーリングパンチ3が下降するもので、次にその作用
を説明する。
被加工物Wは、バーリング加工位置の中央に予めバーリ
ング下穴W1を穿設しておき、このバーリング下穴W1が前
記孔2aの中心に位置するように位置決めしてバーリング
ダイス2上に固定される。そして、バーリングパンチ3
が下降するとその先端が前記被加工物Wの下穴W1を押し
拡げ、先ず、被加工物Wの下穴W1の周囲の円筒部の外周
となる部分が、バーリングダイス2の孔2aのセレーショ
ン4の山部4aに接触し、成形が進むにつれてこの接触し
た部分の接触圧力が上昇し、この山部4aに接触している
部分の被加工物が降伏点に達すると、塑性流動を起して
セレーション4の谷部4bへ流動し、接触面圧を低下され
た状態でバーリング成形される。
また第4図に示すように、金属板等の被加工物Wの板厚
にバラツキがあり、標準板厚tに対して被加工物W0の板
厚が(t+△t0)であった場合には、バーリング成形を
行なった際にバーリングダイス2の孔2a内に押し込まれ
る被加工物Wの体積が増加し、被加工物W0とバーリング
ダイス2との間の接触面圧が増大するため、体積が増大
した部分におけるセレーション4の谷部4bへの流動量が
増大し、その結果、バーリング成形の立ち上がり円筒部
の高さ方向への流動が減少されて、立ち上がり高さの変
動量(△h)を小さく抑えることができる。また、逆に
体積が減少すると、谷部4bへの流動量が減少して、同様
に立ち上がり高さの変動量を小さく抑えることができ
る。
なお、前記塑性流動を起した際にセレーション4の谷部
4bへの流動量は、バーリング成形のしごき量(立ち上が
り円筒部の高さ)と、バーリングダイス2およびバーリ
ングパンチ3の形状によって異なるが、成形が完了した
時点で谷部4bに空間Sが若干残る程度に(第3図参
照)、前記セレーション4の形状および溝の数を決定す
る。
また、上記ように、バーリングダイス2に形成した孔2a
の上部を上方が大径となるテーパ状に形成したので、バ
ーリング成形時に、被加工物Wの立ち上がり円筒部の先
端の肉厚が、立ち上がり円筒部の根本付近の肉厚に比べ
て薄くなっても、前記孔2aの内径が、深くなるに従って
縮小するため、全体の接触面圧をほぼ均一に保持するこ
とができ、その結果、内径寸法を高精度に加工すること
ができる。また、この実施例のようにバーリングダイス
2の孔2aの内周面にセレーション4を設けた場合には、
セレーション4の谷部4bへの流動量が自動的に調整され
て、接触面圧が均一となるように作用するため、孔2aの
上部をテーパ状に形成しなくても、高精度に加工するこ
とができる。
考案の効果 以上説明したようにこの考案のバーリング成形金型は、
ダイスとパンチとを有するバーリング成形金型におい
て、前記ダイスの孔の上部をテーパ状に形成し、かつ孔
の内周面にセレーションを形成して被加工物と金型との
接触面圧が低下するようにしたので、金型のダイスおよ
びパンチに生じる応力が低下するとともに、パンチの焼
き付きを防止して、金型の寿命を大巾に向上させること
ができる。また、被加工物と金型との接触面圧が低下す
ることにより金型の弾性変形量が減少するため、金型の
製作が容易となるとともに、内外径寸法等の加工精度を
大巾に向上することができる。さらに、バーリング成形
時に被加工物のセレーションに当接した部分の材料が流
動し、セレーション付近が塑性流動域となって成形後の
スプリングバック量を減少させるため、内径の加工精度
を向上することができる。また、被加工物の板厚にバラ
ツキがあっても、セレーションが被加工物の肉厚の変動
を吸収するため、バーリング成形による立ち上がり円筒
部の高さの変動を小さく抑えることができる等の効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図はバーリング成形金型の一部切欠き断面斜視
図、第2図はバーリング成形時の金型を示す要部拡大断
面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は被
加工物の板厚に変動があった場合の成形時の金型を示す
断面図、である。 1,11……バーリング成形金型、2……バーリングダイ
ス、2a……孔、3……バーリングパンチ、4……セレー
ション、4a……山部、4b……谷部、W……被加工物、W1
……バーリング下穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイスとパンチとを有するバーリング成形
    金型において、前記ダイスの孔の内周上部を、上方が大
    径となるテーパ状に形成するとともに、この孔の内周面
    にセレーションを形成したことを特徴とするバーリング
    成形金型。
JP1988073179U 1988-06-01 1988-06-01 バーリング成形金型 Expired - Lifetime JPH0644489Y2 (ja)

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JP1988073179U JPH0644489Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 バーリング成形金型

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JPH01177017U JPH01177017U (ja) 1989-12-18
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