JP2821994B2 - スプライン成形用プレス型装置 - Google Patents

スプライン成形用プレス型装置

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JP2821994B2
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治雄 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形ワークの周壁部
をスプライン形状にプレス成形するスプライン成形用プ
レス型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、外周面にスプラ
イン形状に対応する歯形を形成した、ワークに内嵌する
ダイスと、該ダイスの周囲に周方向に分割して設けた、
放射方向に進退自在な複数のパンチとを備え、これらパ
ンチをダイスに向って前進させてワークの外周にスプラ
インを成形するように構成されている。
【0003】そして上記パンチをダイスに形成した歯形
の各歯山部の幅方向の中央部を通る放射方向の分割面で
分割し、各パンチの先端にスプラインの歯谷部に対応す
る凸部と該凸部の両脇にスプラインの歯山部の半部に圧
接する肩部とを形成し、これらパンチをダイスの中心と
歯谷部中心とを結ぶ放射方向の線に沿ってダイスへ前進
させてワークの周壁部をスプライン形状にプレス成形す
るようにしたものが実公昭61−30747号公報によ
り知られている。
【0004】このものでは、上記の如くパンチの分割面
をダイスの歯山部の幅方向の中央を通る放射方向に設け
ているため、スプラインの成形時に隣接する一方のパン
チの肩部と他方のパンチの肩部とに押されてワークの周
壁部が上記分割面に沿って膨出しスプラインの歯山中央
部にばりを生じ、後工程でのばり取が必要となる。
【0005】そこで、上記スプラインの歯山部へのばり
の発生を防止すべく、上記パンチをスプラインの歯山の
コーナ部を通る放射方向の分割面で分割し、各パンチの
先端にスプラインの歯谷部に対応する凸部と該歯谷部に
隣接する歯山部をその全幅に亘って圧接する肩部とを形
成し、各パンチを該パンチの幅方向の中心とダイスの中
心とを通る放射方向の線に沿ってダイスへ前進させてワ
ークの周壁部をスプライン形状にプレス成形するように
したものが特開平4−251616号公報により知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記後者の従来装置で
は、パンチの分割面がスプラインの歯山のコーナ部に合
致するためスプラインの歯山部にばりを生ずることはな
い。しかし、この従来装置で成形したスプラインaは図
4(a)に示す如く、パンチbの分割面側に位置する歯谷
部の右側面の上端と下端のコーナ部とに生ずるダレは小
さいが、これらと対向する左側面の上端と下端のコーナ
部とに生ずるダレが大きくなりスプラインaの歯谷部の
成形精度が低下する。
【0007】この点につき図4(b)を参照して説明す
る。
【0008】従来装置のパンチbの移動方向は、パンチ
bの幅方向の中心とダイスCの中心とを通る放射線Aの
方向であり、この放射線Aは、ダイスCの歯谷部C1
幅方向の中心とダイスCの中心とを通る放射線Bに対し
左側へ僅かながら角度をなす。そして、スプラインaを
成形すべくパンチbを上記放射線Aに沿ってダイスC側
へ前進させると、該パンチbの凸部b1も同様に前進し
てダイスCの歯谷部C1に対して上記角度で斜め右方向
に移動するようになり、ワークの周壁部が該歯谷部C1
の右側面に向って押込まれるようになる。そして、この
押込み方向と逆側に位置するスプラインの歯谷部の左側
面のダレが大きくなる。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、ワークの周壁
部をスプライン形状に高精度にプレス成形し得るように
した装置を提供することをその目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、円筒状ワークの周壁部をスプライン形状にプ
レス成形する装置であって、外周面にスプライン形状に
対応する歯形を形成した、ワークに内嵌するダイスと、
該ダイスの周囲に周方向に分割して設けた、放射方向に
進退自在な複数のパンチとを備え、これらパンチをダイ
スに形成した歯形の各歯山部の周方向一方のコーナ部に
合致する箇所で周方向に分割すると共に、各パンチにダ
イスに形成した歯形の各歯谷部に挿入可能な凸部と、各
歯谷部の周方向一方に隣接する各歯山部にその全幅に亘
って対向する肩部とを形成するものにおいて、各パンチ
をダイスの中心と各歯谷部の幅方向中心とを通る放射方
向の線に沿って進退自在としたことを特徴とする。
【0011】
【作用】ワークの周壁部がパンチの凸部によりダイスの
歯谷部に押込まれると共に、パンチの肩部によりダイス
の歯山部に圧接されてスプライン形状にプレス成形され
る。この際パンチの凸部は、ダイスの中心と歯谷部の幅
方向の中心とを通る放射方向の線に沿って移動して該歯
谷部に対し直進し、スプラインの歯谷部の左右両側部が
均等に加圧される。そのため、該歯谷部の片側に片寄っ
て大きなダレが生じることが防止され、スプラインの歯
谷部を高精度に成形することができる。
【0012】
【実施例】図示の実施例は、有底円筒状のワークW周壁
部をスプライン形状にプレス成形するもので、図1に示
すように、下型1と昇降自在な上型2とを備え、下型1
の中央部にワークWに内嵌可能なダイス3とその周囲に
図2に示す如く周方向に分割された複数のパンチ4とを
配置し、一方、上型2にダイス3に対向するワーク押え
5をウレタンスプリング5aで下方に付勢して設けると
共に、その周囲にカムドライバー6を配置した。
【0013】ダイス3は、その外周面にスプライン形状
に対応する歯形が形成されており、下型1に備える円形
のガイドブロック7の上面中央部に形成した凹部にダイ
ス3を固定した。また、該ダイス3にはばね8aで上方
に付勢されるノックアウト8が内挿されている。ガイド
ブロック7の上面にはダイス3の中心と外周の歯形の各
歯谷部3aの幅方向の中心とを通る放射方向の線Bに沿
った複数のガイド溝7aが形成されており、該各ガイド
溝7aに前記各パンチ4を摺動自在に支持させ、更に該
各パンチ4の尾端に、ガイドブロック7に固定のステー
7bを通して外方にのびるピン部材4aを取付け、該ピ
ン部材4aの端部とステー7bとの間に縮設したばね4
bにより各パンチ4を放射方向外方に付勢した。また、
各パンチ4の先端部下側の傾斜縁に下方から当接してパ
ンチ4を外方に押動させる楔片9が上下動自在に設けら
れており、該楔片9を押上げる摺動杆10をガイドブロ
ック7に放射方向に摺動自在に且つばね10aで内方に
付勢して設けた。尚、各楔片9は夫々複数例えば5個の
パンチ4と協働するように設けられており、各楔片9の
周方向中央部に垂設したロッド9aの下端に各摺動杆1
0の内方への前進で楔片9を押し上げるようにした。
【0014】前記カムドライバー6は、各パンチ4の尾
端部上側の傾斜縁に上方から当接してパンチ4を内方に
押動させる、内周をテーパ面とした環状の第1カム6a
と、前記各摺動杆10の尾端部に形成したカム穴10b
に係合して下降時に摺動杆10を外方、上昇時にこれを
内方に押動させる第2カム6bとを備える。そして、ダ
イス3にワークWを下向きにしてセットした後上型2を
下降させれば、先ずワーク押え5がワークW上に当接し
てワークWがダイス3との間にクランプされ、次いで第
2カム6bにより摺動杆10が外方に押動されて楔片9
の押上げが解除され、この状態で第1カム6aにより各
パンチ4が内方に押動されて、ワークWの周壁部がスプ
ライン形状にプレス成形される。
【0015】上記パンチ4は、図3に明示する如く、ス
プラインの歯山コーナ部に合致する箇所で周方向に分割
され、各パンチ4の先端にスプラインの歯谷部に対応す
る凸部11と、該歯谷部に隣接する歯山部にその全幅に
亘って圧接する肩部12とが形成されている。
【0016】上型2を下降すると、カムドライバー6に
より上記ガイド溝7aに案内されて、該パンチ4がダイ
ス3の中心と外周の歯形の歯谷部3aの幅方向の中心と
を通る放射方向の線Bに沿ってダイス3側に前進し、該
歯谷部3aにワークWの周壁部がパンチ4の凸部11に
より押込まれてスプラインの歯谷部が成形されると共
に、ダイス3の歯山部3bに合致するワークWの周壁部
がパンチ4の肩部12により加圧されてスプラインの歯
山部が形成される。この際、パンチ4の凸部11は、ダ
イス3の歯谷部3aに対し直進するようになり、そのた
め、該歯谷部3aの左右両側面に沿ってワークWの周壁
部が均等に押込まれると共に、左右両側面への周壁部の
押付け力も均等になり、スプラインの歯谷部の片側に片
寄って大きくダレが生ずることがなく、スプラインの歯
谷部が高精度に成形される。また、パンチ4の肩部12
がスプラインの歯山部となるワークWの周壁部分にその
全幅に亘って圧接して、歯山部がばりを生ずることなく
高精度に成形される。更に、パンチ4の分割面と合致す
るスプラインの歯山のコーナ部では、スプラインの成形
時にワークWの周壁部が隣接するパンチ4の凸部11に
よりダイス3の歯谷部3aに押込まれるため分割面に沿
ってばりを生ずることはない。
【0017】プレス成形後上型2を上昇させれば、第1
カム6aによるパンチ4の内方への押圧が解かれ、次い
で第2カム6bにより摺動杆10が内方に押動されて楔
片9が押上げられ、楔片9による外方への押圧力でパン
チ4がワークWに対する食い付きを解かれて外方に開
き、次いでノックアウト8によりワークWがダイス3上
に押上げられる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スプラインの歯谷部の片側に片寄って生じる
大きなダレや歯山部でのばりの発生が防止されるため、
ワークの周壁部をスプライン形状に高精度にプレス成形
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の1例の截断側面図
【図2】 下型の一部の平面図
【図3】 要部の拡大平面図
【図4】 従来装置の要部の拡大平面図で、(a)はプレ
ス状態を示す図、(b)はパンチの移動方向を示す図
【符号の説明】
3 ダイス、 3a 歯谷部、 3b 歯
山部、4 パンチ、 11 凸部、 1
2 肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 15/02 B21D 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状ワークの周壁部をスプライン形状
    にプレス成形する装置であって、外周面にスプライン形
    状に対応する歯形を形成した、ワークに内嵌するダイス
    と、該ダイスの周囲に周方向に分割して設けた、放射方
    向に進退自在な複数のパンチとを備え、これらパンチを
    ダイスに形成した歯形の各歯山部の周方向一方のコーナ
    部に合致する箇所で周方向に分割すると共に、各パンチ
    にダイスに形成した歯形の各歯谷部に挿入可能な凸部
    と、各歯谷部の周方向一方に隣接する各歯山部にその全
    幅に亘って対向する肩部とを形成するものにおいて、各
    パンチをダイスの中心と各歯谷部の幅方向中心とを通る
    放射方向の線に沿って進退自在としたことを特徴とする
    スプライン成形用プレス型装置。
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CN104117590B (zh) * 2014-07-28 2016-08-24 无锡美润汽车部件有限公司 离合器毂模具
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CN106862293B (zh) * 2017-03-01 2019-08-30 上海理工大学 一种薄壁毂的齿形成形模具和装置以及成形方法

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