JPH0715644Y2 - 鍛造型 - Google Patents

鍛造型

Info

Publication number
JPH0715644Y2
JPH0715644Y2 JP1987149118U JP14911887U JPH0715644Y2 JP H0715644 Y2 JPH0715644 Y2 JP H0715644Y2 JP 1987149118 U JP1987149118 U JP 1987149118U JP 14911887 U JP14911887 U JP 14911887U JP H0715644 Y2 JPH0715644 Y2 JP H0715644Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
punch
mandrel
center
knockout member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987149118U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6454938U (ja
Inventor
博 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1987149118U priority Critical patent/JPH0715644Y2/ja
Publication of JPS6454938U publication Critical patent/JPS6454938U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0715644Y2 publication Critical patent/JPH0715644Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、厚肉パイプ状の製品を鍛造にて成形する際に
端面の傾きやコーナ部にヒケが生じないようにした鍛造
型に関するものである。
(従来の技術) 従来の厚肉パイプ状の鍛造加工について第7図および第
8図を用いて説明する。先ずコイル材8から必要長さに
切断して原素材9を作る(ハ)の工程、次にこの原材料
9をノックアウト部材14で支持した状態でパンチ15を
(a)の位置から(b)の位置まで押し下げて原素材9
を押し潰し素材10を得る(ハ)の据え込み工程。
この据え込み工程(ハ)において原素材9を押し潰した
時に原素材9には金属固有の変形抵抗が存するので、ノ
ックアウト部材14、パンチ15およびダイス16で囲まれた
空間部内に充満するように原素材9を変形させることが
不可能であり、第6図に拡大して示すように素材10のコ
ーナ部に鍛造R型(いわゆるヒケ)が発生する。
次に芯付け工程(ニ)で素材10をノックアウト部材14で
支持しパンチ17により素材10の表面中心に凹部11を形成
して素材10の芯出しを行い、次に押し出し工程(ホ)で
凹部13を形成するノックアウト部材18と凹部12を形成す
るパンチ19の間で素材10を押圧し、素材10の両面に凹部
12および13を形成する。
この押し出し工程(ホ)において、第9図に示すように
芯付け工程(ニ)で形成した凹部11の中心C1とパンチ19
の中心C2とが一致していない状態あるいはノックアウト
部材18の中心とパンチ19の中心とが一致していない状態
で素材10を押圧変形した時にパンチ19の押圧面の押圧力
の分布が不均一になってパンチ19が19′のように斜めに
なった状態で凹部12を形成することになり、素材10の上
記変形の過程において素材10の肉が移動し第10図にも示
すように素材10の端面20が傾斜する。
このように素材10の端面20が傾斜しており、かつ、ヒケ
Rが存在した状態で第8図に示すようにパンチ21により
打ち抜きし(ヘ)の工程、次に(ト)の工程でヒケの部
分tを切削加工により除去し直径Dの厚肉パイプ状の製
品が完成される。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の鍛造加工において、据込み工程(ハ)で素材
10の端部にヒケがどうしても発生するので、最後の工程
(ト)でこのヒケを除去するための切削加工が必要にな
り、かつ、この切削加工によりヒケを除去するに必要な
切削除去代を見込んで素材10の外径を想定しなければな
らないので、余分な切削加工工程と、素材外径の想定と
いう熟練を要する不確実な作業が必要になり生産性の点
で問題がある。
また、押し出しの工程(ホ)でパンチが斜めになった状
態で凹部12が形成され、この凹部を基準にして打ち抜き
工程(ヘ)で打ち抜くと素材10の外径に対する中心と打
ち抜かれた孔の中心との間にずれが発生することにな
り、高い精度の製品を得ることができないという問題が
ある。
(問題を解決するための手段) 上記問題を解決するための本考案にかかる手段は、素材
(1)をマンドレル(3)に嵌挿してノックアウト部材
(7)によりダイス(4)内に保持し、該素材(1)を
パンチ(2)で押圧して成形する鍛造型において、前記
ダイス(4)のパンチ(2)側の内面に突出する段差
(6)を設けたことを特徴とするものである。
(作用) 本考案はこのように構成したので次の通りの作用があ
る。すなわち、素材をマンドレルに嵌挿してノックアウ
ト部材によりダイス内に保持し、該素材をパンチで押圧
して成形する鍛造型の前記ダイスのパンチ側の内面に突
出する段差を設けたので、マンドレルに保持された状態
でパンチとノックアウト部材で素材を押圧することによ
り、素材の端面の傾きはマンドレルに直交する面に修正
され、かつ、素材をノックアウト部材で押し上げてダイ
スの内面に突出している段部を通過させることにより、
素材の外面が削られてヒケが除去され、更に前記段部に
より素材の外周が形成され、かつ、マンドレルに案内さ
れるので、素材の外周に対する中心と打ち抜き孔の中心
のずれを矯正することが可能になる。
(実施例) 以下本考案の実施例について説明する。第1図は素材1
がダイス4内にセットされた状態の鍛造型5の要部を示
している図であり、ダイス4のパンチ2側(ダイス4の
頂部)の内周面内に突出するように段部6が形成されて
いる。この段部6の内径はヒケR部(第6図参照)を除
去するに必要な寸法になっており、また、ダイス4の内
面と素材1の外周面との間に間隙dが形成されるよう
に、素材1の外径に対してダイス4の内径が形成されて
いる。
マンドレル3は素材1の孔の中心と段部6の内周面の中
心とを一致させる機能を持ち、ノックアウト部材7もし
くはパンチ2に挿入されており、少なくとも素材1の孔
の中心と段部6の内周面の中心とが一致するのに必要と
される長さだけは素材1に嵌挿される必要がある。
なお、素材1は第7図および第8図で説明した押し出し
工程(ホ)もしくは打ち抜き工程(ヘ)で加工されたも
のであり、この素材1にはいわゆるヒケが必ず存在し、
また、表面が傾斜しているもの、および素材1の外径と
打ち抜き孔との間の芯ずれを有するものなどが含まれて
いる。
このように構成した本実施例の作用について次に説明す
る。先ず、第1図のように素材1をダイス4内にセット
するにはノックアウト部材7およびマンドレル3を図示
省略の駆動装置により下降し、素材1の孔をマンドレル
3に差し込んだ状態でマンドレル3およびノックアウト
部材7を上昇して、ダイス4の上方から素材1を挿入
し、図1の状態に素材1をダイス1内にセットする。
この第1図の状態は図から明らかな通り、素材1の上面
が略段部6の位置まで到達しており、マンドレル3の頂
部がダイス4の上面に略一致する位置になっており、素
材1はノックアウト部材7に支持されている。また、ダ
イス4の内周面と素材1の外周面との間に間隙dが設け
られているので、マンドレル3により段部6の内周面の
中心と素材1の孔の中心とが一致するように素材1を保
持することが可能になる。
そして、段部6の内周面内にパンチ2を挿入して第2図
に示す矢印の方向にパンチ2を押すことにより、素材1
はマンドレル3により上記のように保持された状態で、
パンチ2とノックアウト部材7との間で押圧される。こ
の押圧力により、素材1は上記間隙方向に変形し、もし
も素材1の端面が傾斜している場合には素材1のこの変
形によりマンドレル3に対して直角方向の面に修正する
ことが可能になる。
また、第2図で明らかな通り素材1の変形は間隙dがゼ
ロになるように変形しているので、素材1の外径に対し
て段部6の内径とダイス4の内径との間の関係(ヒケが
除去される関係)を満たすことが可能になる。
そして、第3図に示すようにパンチ2を上昇してパンチ
2による押圧力を解放し、マンドレル3の位置を保持し
たままノックアウト部材7のみを矢印の方向に上昇させ
る。
これにより、素材1にあけた孔の中心と段部6の内周面
の中心とを一致させた状態で素材1がマンドレル3で保
持され、かつ、素材1の外周を段部6にてしごくように
して素材1の外周面を形成しながら、第4図に示すよう
に段部6を通過させることにより、ヒケが除去され、か
つ、素材1の外周の中心と打ち抜き孔の中心とを一致さ
せた状態で鍛造加工することが可能になる。
(考案の効果) 以上詳述した通り本考案によれば、素材をマンドレルに
嵌挿してノックアウト部材によりダイス内に保持し、こ
の素材をパンチで押圧して成形する鍛造型の前記ダイス
のパンチ側の内面に突出する段差を設けたので、マンド
レルに保持された状態でパンチとノックアウト部材で素
材を押圧することにより、素材の端面の傾きはマンドレ
ルに直交する面に修正され、かつ、素材をノックアウト
部材で押し上げてダイスの内面に突出している段部を通
過させることにより、素材の外面が削られてヒケが除去
され、更に前記段部により素材の外周が削られ、かつ、
マンドレルにて案内することにより、素材の外周に対す
る中心と孔の中心のずれを矯正することができ、また素
材の加工前においてダイスの内周面と素材の外周面との
間に間隙が設けられているので、パンチにより素材を押
圧する際、素材は間隙内で膨らむことができる。よって
ダイスの内周面と素材の外周面の摩擦力が小さくてすむ
ためパンチによる素材の加工圧が低くてすみ、型の寿命
が向上する。
これにより、鍛造製品の精度が向上すると共に、ヒケを
除去するための切削工程を省略して生産性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図ないし第
4図は第1図のものにおいて行う鍛造の加工工程を示す
縦断面図、第5図は素材に従来生じていた傾きを示す正
面図、第6図は第5図中の矢印VIで示す部分の拡大図、
第7図および第8図は従来の鍛造工程を示す模式図、第
9図は第7図における工程(ホ)の部分を拡大して示し
た縦断面図、第10図は従来の鍛造製品の斜視図である。 1……素材 2……パンチ 3……マンドレル 4……ダイス 5……鍛造型 6……段差 7……ノックアウト部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材(1)をマンドレル(3)に嵌挿して
    ノックアウト部材(7)によりダイス(4)内に保持
    し、該素材(1)をパンチ(2)で押圧して成形する鍛
    造型において、前記ダイス(4)のパンチ(2)側の内
    面に突出する段差(6)を設けたことを特徴とする鍛造
    型。
JP1987149118U 1987-09-29 1987-09-29 鍛造型 Expired - Lifetime JPH0715644Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987149118U JPH0715644Y2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 鍛造型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987149118U JPH0715644Y2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 鍛造型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6454938U JPS6454938U (ja) 1989-04-05
JPH0715644Y2 true JPH0715644Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=31421055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987149118U Expired - Lifetime JPH0715644Y2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 鍛造型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715644Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925581U (ja) * 1982-08-07 1984-02-17 日本ピ−ア−ル工芸株式会社 表示板変更構造
JPS60213331A (ja) * 1984-04-05 1985-10-25 Jidosha Kiki Co Ltd 弁スリ−ブの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6454938U (ja) 1989-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5325934B2 (ja) ピアスナットの製造装置
JPS6331290B2 (ja)
JPH0715644Y2 (ja) 鍛造型
KR101965392B1 (ko) 가변 그루브 핀이 적용된 펀치를 갖는 코이닝 장치
JP2003225728A (ja) ボス部を有する板金製回転部材のスプラインとキー溝の形成方法
JP2784686B2 (ja) ヨーク部材の製造方法
JPS58122144A (ja) ドグ孔を有する歯車素材の製造方法及び装置
JP2821994B2 (ja) スプライン成形用プレス型装置
JPS6359799B2 (ja)
KR0172924B1 (ko) 정밀 프레스 금형의 전단면 가공방법
JPH09225553A (ja) 板状製品のプレス自動製造方法
US5655401A (en) Tabbing tool and method
JP2530387Y2 (ja) バーリング用金型
JP3990947B2 (ja) プレス加工による凹溝の形成方法及び装置
JPS6117640B2 (ja)
JPH02121742A (ja) 鍛造品のバリ取り方法
JPS5927965Y2 (ja) 鍛造用ダイス
JPS6257414B2 (ja)
JPS62248519A (ja) 順送り金型
JPH09248646A (ja) プレスによる平板素材からの精密型抜き鍛造方法
JP3452762B2 (ja) 横向き凹所成形鍛造装置
JP2702530B2 (ja) 板金プレス加工品の製造方法
JP3683164B2 (ja) 打ち抜き加工方法及びその装置
JP2002153938A (ja) 軸付部材の製造方法
JPS63281737A (ja) トランスファ−プレスを利用するステンレス製部品の冷間鍛造加工方法