JP3756968B2 - ハーフ抜き加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内壁に歯が刻設された穴を有し、該穴を塞ぐように材料が配設されるダイと、外壁に歯が刻設され、前記ダイの穴に嵌合可能に設けられ、前記材料の前記ダイとの対向面と反対側の面より前記材料を押接するパンチとを具備し、前記パンチが前記材料を押圧することにより、側面に歯が形成された凹部を前記材料に形成するハーフ抜き加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】
次に、図面を用いて従来例を説明する。図4に示すように、板材1に壁面に歯2aが刻設された凹部2を形成する場合には、例えば、図5に示すような構成のハーフ抜き加工機が用いられている。
【0003】
この図5において、3は内壁面に内歯4aが形成された穴4を有するダイ(ダイス)である。このダイ3の穴4を塞ぐように、板材1が配設されている。
5は外壁に歯5aが刻設され、ダイ3の穴4に嵌合可能なパンチ(ポンチ)である。6はパンチ5が摺動可能に係合する穴6aが形成され、パンチ5をダイ3方向に案内するパンチプレートである。
【0004】
又、ダイ3の穴4には、板材1に当接可能に設けられたパット7と、このパット7を板材1方向に付勢するスプリング8とが設けられている。
次に、上記構成のハーフ抜き加工機の作動を説明する。図5に示す状態は、板材1を加工機にセットした状態を示している。この状態からパンチ5をダイ3方向(図5において矢印方向)に駆動すると、図6に示すように、板材1が塑性変形し、図4に示すように、壁面に歯2aが形成された凹部2が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のハーフ抜き加工機において、モジュールの小さな歯を形成する場合に、下記のような問題点がある。
【0006】
(1) パンチ5を板材1に押し付ける際に、板材1が逃げたり、パンチ5自身が逃げたりして、歯の精度が低下し、更に、板材1の歯2aに図7に示すような二次せん断による割れ2bが発生する。
【0007】
(2) 歯に形成される割れを防止するために、金型であるダイ1及びパンチ5の角部にアールを形成すると、板材1の穴2に「ひけ」や「だれ」が発生する。
(3) 上記「ひけ」や「だれ」を防止するために、ダイ1の穴径より外径が大きなパンチ5を用いる、所謂、マイナスクリアランスの手法を採ることにより、「ひけ」や「だれ」を防止することができるが、この場合は、パンチ5の大きな面圧が作用し、パンチ5の寿命が短くなる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、モジュールの小さな歯が形成でき、しかも、金型の寿命が長く、歯に肉溜りが形成されないハーフ抜き加工機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、内壁に歯が刻設された穴を有し、該穴を塞ぐように材料が配設されるダイと、外壁に歯が刻設され、前記ダイの穴に嵌合可能に設けられ、前記材料の前記ダイとの対向面と反対側の面より前記材料を押接するパンチとを具備し、
前記パンチが前記材料を押圧することにより、側面に歯が形成された凹部を前記材料に形成するハーフ抜き加工機において、前記パンチの前記材料への当接面に、前記パンチの歯の歯底より内側で前記パンチの歯の歯底に沿う突起であって、該突起の先端側が細くなるように該突起の側面が傾斜面で形成された突起を設けるとともに、前記パンチの歯の前記材料との当接面を、歯先側が低くなるような傾斜面で形成したものである。
【0010】
パンチの材料への当接面に突起を形成したことにより、パンチを材料に押し付けた場合、先ず、突起が材料に打込まれ、材料が拘束される。更に、パンチを材料に押し付け続けると、材料が塑性変形して凹部が形成されるとともに、ダイの内歯とパンチの歯とにより、凹部の壁面に内歯が形成される。
【0011】
よって、パンチの突起が材料に打込まれて、材料を拘束することにより、材料及びパンチが逃げず、歯の精度が良好となる。
また、突起の側面は前記材料に対向する傾斜面であるようにしたことにより、突起が材料に打込まれる際に、突起に作用する圧力が徐々に増加する。よって、パンチの寿命が長くなる。
【0012】
更に、パンチの歯の前記材料との当接面を前記材料に対向する傾斜面であるようにしたことにより、パンチの歯が材料に打込まれる際に、歯に作用する圧力が徐々に増加する。よって、パンチの寿命が長くなる。
【0013】
また、パンチの前記材料への当接面に、前記パンチの歯の歯底より内側で前記パンチの歯の歯底に沿う突起であって、該突起の先端側が細くなるように該突起の側面が傾斜面で形成された突起を設けたことにより、歯近傍に肉溜りが発生しても、この肉溜りは突起によって形成された凹部内に形成されるので、歯自体の機能を阻害することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のハーフ抜き加工機の実施の形態を説明する図、図2は図1におけるパンチの部分拡大図である。
【0015】
図において、23は内壁面に内歯24aが形成された穴24を有するダイ(ダイス)である。このダイ23の穴24を塞ぐように、板材21が配設されている。
【0016】
25は外壁に歯25aが刻設され、ダイ23の穴24に嵌合可能なパンチ(ポンチ)である。26はパンチ25が摺動可能に係合する穴26aが形成され、パンチ25をダイ23方向に案内するパンチプレートである。
【0017】
又、ダイ23の穴24には、板材1に当接可能に設けられたパット27と、このパット27を板材21方向に付勢するスプリング28とが設けられている。そして、パンチ25の板材21への当接面には、パンチ25の歯25aの歯底より内側で歯25aの歯底に沿う突起30が形成されている。この突起30の側面は、該突起30の先端側が細くなるように、板材21に対向する傾斜面30a,30bが形成されている。
【0018】
また、パンチ25の歯25aの板材21との当接面は、板材21に対向する傾斜面25bが形成されている。
次に、上記構成のハーフ抜き加工機の作動を説明する。図1に示す状態は、板材21を加工機にセットした状態を示している。この状態からパンチ25をダイ23方向(図1において矢印方向)に駆動すると、パンチ25の板材21への当接面に突起30を形成したことにより、先ず、突起30が板材21に打込まれ、板材21が拘束される。更に、パンチ25を板材21に押し付け続けると、板材21が塑性変形して凹部22が形成されるとともに、ダイ23の内歯24aとパンチ25の歯25aとにより、凹部22の壁面に内歯22aが形成される。
【0019】
よって、パンチ25の突起が板材21に打込まれて、板材21を拘束することにより、板材21及びパンチ25が逃げず、歯22aの精度が良好となる。
また、突起30の側面は板材21に対向する傾斜面30a,30bであるようにしたことにより、突起30が板材21に打込まれる際に、突起30に作用する圧力が徐々に増加する。よって、パンチ25の寿命が長くなる。
【0020】
更に、パンチ25の歯の板材21との当接面を板材21に対向する傾斜面25bであるようにしたことにより、パンチ25の歯25aが板材21に打込まれる際に、歯25aに作用する圧力が徐々に増加する。よって、パンチ25の寿命が長くなると共に、パンチ25の歯25aの精度が良好に保たれる。
【0021】
更に、パンチ25の板材21への当接面に、パンチ25の歯25aの歯底より内側で歯25aに沿う突起であって、該突起の先端側が細くなるように該突起の側面が傾斜面30a , 30bで形成された突起30を設けたことにより、歯25a近傍に肉溜りが発生しても、この肉溜りは突起30によって形成された凹部(図3においてA部)内に形成されるので、歯25a自体の機能を阻害することはない。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のハーフ抜き機によれば、パンチの材料への当接面に突起を形成したことにより、パンチの突起が材料に打込まれて、材料を拘束し、材料及びパンチが逃げず、歯の精度が良好となる。
【0023】
また、突起の側面は前記材料に対向する傾斜面であるようにしたことにより、突起が材料に打込まれる際に、突起に作用する圧力が徐々に増加する。よって、パンチの寿命が長くなると共に、パンチの歯の精度が良好に保たれる。
【0024】
更に、パンチの歯の前記材料との当接面を前記材料に対向する傾斜面であるようにしたことにより、パンチの歯が材料に打込まれる際に、歯に作用する圧力が徐々に増加する。よって、パンチの寿命が長くなる。
【0025】
また、パンチの前記材料への当接面に、前記パンチの歯の歯底より内側で前記パンチの歯の歯底に沿う突起であって、該突起の先端側が細くなるように該突起の側面が傾斜面で形成された突起を設けたことにより、歯近傍に肉溜りが発生しても、この肉溜りは突起によって形成された凹部内に形成されるので、歯自体の機能を阻害することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハーフ抜き加工機の実施の形態を説明する図である。
【図2】図2は図1におけるパンチの部分拡大図である。
【図3】図1に示すハーフ抜き加工機の作動を説明する図である。
【図4】ハーフ打ち抜き加工機によって製造される形状の一例を示す図である。
【図5】従来のハーフ抜き加工機の構成図である。
【図6】図5における作動を説明する図である。
【図7】問題点を説明する図である。
【符号の説明】
21 板材(板材)
23 ダイ
24 穴
24a 内歯
25 パンチ
25a 歯
30 突起
Claims (1)
- 内壁に歯が刻設された穴を有し、該穴を塞ぐように材料が配設されるダイと、
外壁に歯が刻設され、前記ダイの穴に嵌合可能に設けられ、前記材料の前記ダイとの対向面と反対側の面より前記材料を押接するパンチとを具備し、
前記パンチが前記材料を押圧することにより、側面に歯が形成された凹部を前記材料に形成するハーフ抜き加工機において、
前記パンチの前記材料への当接面に、前記パンチの歯の歯底より内側で前記パンチの歯の歯底に沿う突起であって、該突起の先端側が細くなるように該突起の側面が傾斜面で形成された突起を設けるとともに、前記パンチの歯の前記材料との当接面を、歯先側が低くなるような傾斜面で形成したことを特徴とするハーフ抜き加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17847595A JP3756968B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | ハーフ抜き加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17847595A JP3756968B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | ハーフ抜き加工機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924428A JPH0924428A (ja) | 1997-01-28 |
JP3756968B2 true JP3756968B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=16049152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17847595A Expired - Fee Related JP3756968B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | ハーフ抜き加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3756968B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008030094A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Shiroki Corp | プレス装置及びプレス方法 |
CN101618413A (zh) * | 2009-07-27 | 2010-01-06 | 江苏银河电子股份有限公司 | 一种金属薄板的打凸方法 |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP17847595A patent/JP3756968B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008030094A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Shiroki Corp | プレス装置及びプレス方法 |
CN101618413A (zh) * | 2009-07-27 | 2010-01-06 | 江苏银河电子股份有限公司 | 一种金属薄板的打凸方法 |
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JPH0924428A (ja) | 1997-01-28 |
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