JPH0510984Y2 - - Google Patents

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JPH0510984Y2
JPH0510984Y2 JP10545786U JP10545786U JPH0510984Y2 JP H0510984 Y2 JPH0510984 Y2 JP H0510984Y2 JP 10545786 U JP10545786 U JP 10545786U JP 10545786 U JP10545786 U JP 10545786U JP H0510984 Y2 JPH0510984 Y2 JP H0510984Y2
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rim
tooth
die
press
flange
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、円筒状素材のリム部に歯形を絞り加
工して歯車およびタイミングプーリ等の板金製歯
車状部品を形成するのに使用する板金製歯車状部
品成形用のプレス型の改良に関するものである。
(従来技術) 従来、例えば特公昭59−23894号公報に示され
るように、フランジ部とリム部とを有する有底円
筒体をステム(パンチ)によりリム部の先端部側
からダイス内に圧入し、ダイスの内周面に設けら
れた成形歯に応じて所定形状の歯形を上記リム部
に絞り加工することが行なわれている。
しかし、上記絞り加工成形においては、上記有
底円筒体をダイスの内周面に沿つて圧入し、リム
部の歯底部分を凹入させる際に、リム部とダイス
との間に生じる摩擦抵抗により、上記リム部が圧
縮荷重を受けて歯幅方向つまり歯車の軸方向に圧
縮されることとなる。この結果、第6図に示すよ
うに、歯底部分の基端部つまりリム部13の基端
とフランジ部14の外周との境界部の肉が盛り上
がつて「ばり」Aが形成され、あるいは上記リム
部13が座屈変形するという問題があつた。
(考案の目的) 本考案は、上記の技術的課題を解決するために
なされたものであり、簡単な構成で歯底の基端部
に対応するフランジ面に「ばり」が形成された
り、リム部に座屈が生じたりすることなく所定形
状の歯形を形成することができる板金製歯車状部
品成形用のプレス型構造を提供するものである。
(考案の構成) 本考案は、フランジ部とこのフランジ部の外周
に連設されたリム部とを有する円筒状素材のフラ
ンジ部をパンチとホルダーとにより上下から挟持
した状態で、リム部の先端部側からダイス内に圧
入してこのリム部に歯形を絞り加工して板金製歯
車状部品を成形するのに使用するプレス型におい
て、上記リム部に形成される歯底の基端部に対応
するホルダーの周面部に余肉逃がし用凹部を設け
たものである。
上記の構成によれば、歯形を絞り加工する際に
生じた材料の流れがホルダーの余肉逃がし用凹部
内に集中するため、歯底の基端部に対応するフラ
ンジ面に「ばり」が形成されることが防止される
とともにリム部が座屈変形することが防止される
こととなる。
(実施例) 第1図は鋼板材をプレス加工する等の手段で形
成された円筒状素材1を示し、この円筒状素材1
は中央部に位置決め孔2が形成されたフランジ部
3と、このフランジ部3の外周から下方に突出す
るリム部4とからなつている。上記円筒状素材1
は、第2図および第3図に示すように、フランジ
部3がパンチ5とホルダー6とで上下から挟持さ
れた状態でパンチ5により押下げられてダイス7
内に圧入され、リム部4に所定形状の歯形が形成
される。
上記ホルダー6はダイス7内に昇降自在に支持
され、かつその上端面には上記フランジ部3の位
置決め孔2内に嵌入されるボス9が形成されてい
る。また、上記ホルダー6の周面には歯車の歯面
および歯底に対応した形状の凹溝9が所定の間隔
で形成され、かつ上記歯底に対応する周面上端部
には余肉逃がし用凹部10が形成されている。
上記ダイス7は、上端部の内径が円筒状素材1
の外径よりも大きく設定された筒状に形成され、
その下方には歯車の歯面部分および歯底部分を成
形する第1案内面11と、歯車の歯先部分を成形
する第2案内面12とが周方向に交互に配列され
ている。すなわち、上記第1案内面11は、第4
図に示すように、所定角度の傾斜部11aと、そ
の下端に連続する突条部11bとからなり、この
突条部11bがパンチ5の凹溝8に対応した形状
に形成されている。また、上記第2案内面12
は、上記傾斜部11aの始端よりも下方から起立
する傾斜部12aと、その下端に連続する膨出部
12bとからなり、この膨出部12bの内径が上
記円筒状素材1の外径よりも小さく形成されてい
る。
以上のような構成において、図外の駆動部によ
つてパンチ5を押下げ、円筒状素材1をリム部4
の先端部側からダイス7内に押込むことにより、
リム部4の歯底部分が第5図に示すように、第1
案内面11によつて内方に押圧されて変形し、パ
ンチ5の凹溝8に圧接されつつ所定形状の歯底が
形成される。また、リム部4の歯先部分は、第2
案内面12によつて内方に押圧されて変形し、パ
ンチ5の外周面に圧接されつつ所定の外径を有す
る歯先が形成される。
このように上記ダイス7に沿つて円筒状素材1
を押下げつつ、そのリム部4の歯底部分を外方か
ら押圧して所定形状の歯形を絞り加工する際に、
上記リム部4とダイス7との間に生じる摩擦抵抗
によつてリム部4の歯底部分が歯幅方向に大きな
圧縮荷重を受けることとなるが、この圧縮荷重に
よる材料の流れはホルダー6の余肉逃がし用凹部
10内に集中する。この結果、リム部4の材料が
歯底部分の基端側に集中してフランジ部3の上面
に突出していわゆる「ばり」が生成されるのを防
止できるとともに、上記材料の流れが確保される
ので過大な圧縮荷重が作用するのを防止してリム
部4の座屈変形を防止することができる。
なお、上記絞り加工時においてリム部4の歯先
部分にも圧縮荷重が作用するが、この歯先部分の
変形量は上記歯底部分に比べて極めて小さいため
にそれ程大きな圧縮荷重が作用することはない。
したがつてリム部4の歯先部分の基端に「ばり」
が形成されるということはなく、むしろ歯先部分
の基端の曲率半径を小さく抑えるには材料の流れ
を歯先部分の基端側に集中させる必要があり、こ
のため歯車の歯先部分に対応するホルダー7の周
面部は余肉逃がし用の凹部のない構造とすること
が望ましい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、パンチにより円
筒状素材のリム部の先端部側からダイス内に圧入
してリム部に所定形状の歯形を絞り、加工して板
金製歯車状部品を成形するのに使用するプレス型
において、上記リム部に形成される歯底の基端部
に対応するホルダーの周面部に余肉逃がし用凹部
を設けたため、上記リム部を絞り加工する際に生
じた歯幅方向の圧縮荷重による材料の流れが歯底
部分に対応した上記余肉逃がし用凹部内に集中す
る。したがつて、歯底部分に対応するフランジ面
に「ばり」が形成されるのを防止できるととも
に、リム部が過大な圧縮荷重を受けて座屈変形す
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は円筒状素材の構成を示す斜視図、第2
図は本考案に係るプレス型の実施例を示す断面
図、第3図は第2図の−線断面図、第4図は
ダイスの構成を示す部分斜視図、第5図は歯形を
絞り加工した状態を示す断面図、第6図は従来装
置によつて形成された歯車状部品を示す断面図で
ある。 1……円筒状素材、3……フランジ部、4……
リム部、5……パンチ、6……ホルダー、7……
ダイス、10……余肉逃がし用凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジ部とこのフランジ部の外周に連設され
    たリム部とを有する円筒状素材のフランジ部をパ
    ンチとホルダーとにより上下から挾持した状態
    で、リム部の先端部側からダイス内に圧入してこ
    のリム部に歯形を絞り加工して板金製歯車状部品
    を成形するのに使用するプレス型において、上記
    リム部に形成される歯底の基端部に対応するホル
    ダーの周面部に、余肉逃がし用凹部を設けたこと
    を特徴とする板金製歯車状部品成形用のプレス
    型。
JP10545786U 1986-07-09 1986-07-09 Expired - Lifetime JPH0510984Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10545786U JPH0510984Y2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09

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JP10545786U JPH0510984Y2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09

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JPS6311126U JPS6311126U (ja) 1988-01-25
JPH0510984Y2 true JPH0510984Y2 (ja) 1993-03-17

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JP10545786U Expired - Lifetime JPH0510984Y2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3484321B2 (ja) * 1997-06-13 2004-01-06 ユニプレス株式会社 自動車用トランスミッションにおけるトルク伝達部材,スプライン歯形の成形方法およびスプライン歯形成形装置
CA2970999C (en) * 2015-01-21 2019-05-21 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Method of manufacturing tooth-shaped component, and tooth-shaped component

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JPS6311126U (ja) 1988-01-25

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