JPH0510983Y2 - - Google Patents

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JPH0510983Y2
JPH0510983Y2 JP10161286U JP10161286U JPH0510983Y2 JP H0510983 Y2 JPH0510983 Y2 JP H0510983Y2 JP 10161286 U JP10161286 U JP 10161286U JP 10161286 U JP10161286 U JP 10161286U JP H0510983 Y2 JPH0510983 Y2 JP H0510983Y2
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JP
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guide surface
die
press
cylindrical material
rim
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、円筒状素材のリム部に歯形を絞り加
工して歯車およびタイミングプーリ等の板金製歯
車状部品を形成するのに使用する板金製歯車状部
品成形用のプレス型の改良に関するものである。
(従来技術) 従来、フランジ部とリム部を有する円筒状素材
をパンチによりダイス内に圧入し、ダイスの内周
面に設けられた成形歯に応じて所定形状の歯形を
上記リム部に絞り加工することが行なわれてい
る。
例えば特開昭59−42147号公報に示されるよう
に、円筒状素材をそのフランジ側からダイス内に
挿入してリム部に歯形を絞り加工するいわゆる順
方向成形を行なうことにより、一回のプレス加工
で所定形状の歯形を形成するようにしたものがあ
る。しかし、上記順方向成形においては、円筒状
素材のリム部が歯幅方向の引張り荷重を受けて引
伸ばされる結果、リム部基端の曲率半径が大きく
なつていわゆる「だれ」が形成されるため、歯車
の有効歯幅が減少するという問題がある。
また、例えば特公昭59−23894号公報に示され
るように、円筒状素材をリム部の先端部材側から
ダイス内に挿入するいわゆる逆方向成形が行なわ
れているが、この場合には絞り加工時にリム部が
歯幅方向の圧縮荷重を受けてリム部の基端にいわ
ゆる「ばり」が形成されて、これを取除くための
仕上加工が必要となる。
(考案の目的) 本考案は、上記の技術的課題を解決するために
なされたものであり、簡単な構成で円筒状素材の
リム部の基端に「だれ」や「ばり」が生じるのを
防止して所定形状の歯形を適正に形成することが
できる板金製歯車状部品成形用のプレス型を提供
するものである。
(考案の構成) 本考案は、フランジ部とこのフランジ部の外周
に連設されたリム部とを備えた円筒状素材をパン
チによりダイス内に圧入し、ダイスの内周面に形
成された案内面に応じて上記リム部に歯形を絞り
加工して板金製歯車状部品を成形するのに使用す
るプレス型において、上記ダイスの案内面を第1
案内面と第2案内面とに分けて配列し、この第1
案内面の始端部と、第2案内面の始端部とを上記
円筒状素材の圧入方向の前後にオフセツトさせて
配設したものである。
上記の構成によれば、第1案内面による第1段
階と、第2案内面による第2段階とに分けて歯形
の成形が段階的に行なわれるため、歯形の絞り加
工時に大きな荷重が集中して作用することが防止
され、リム部の基端に「だれ」もしくは「ばり」
が生成されることが抑制されることとなる。
(実施例) 第1図は鋼板材をプレス加工する等の手段で形
成された円筒状素材1を示し、この円筒状素材1
は中央部に位置決め孔2が形成されたフランジ部
3と、このフランジ部3の外周から上方に起立す
るリム部4とからなつている。上記円筒状素材1
は、第2図および第3図に示すように、フランジ
部3がパンチ5とホルダー6とで上下から挟持さ
れた状態でパンチ5により押下げられてダイス7
内に圧入され、リム部4に所定形状の歯形が形成
される。
上記パンチ5は下端部が上記円筒状素材1のリ
ム部4内に嵌入される大きさに形成され、かつ上
記下端部の外周には歯車の歯面および歯底に対応
した形状の凹溝8が所定の間隔で形成されてい
る。また、上記ホルダー6はダイス7内に昇降自
在に支持され、かつその上端面には上記フランジ
部3の位置決め孔2内に嵌入されるボス9が形成
されている。
上記ダイス7は、上端部の内径が円筒状素材1
の外径よりも大きく設定された筒状に形成され、
その下方には円筒状素材1の圧入工程の初期段階
において歯形の加工を開始する第1案内面10
と、圧入工程の途中段階において歯形の加工を開
始する第2案内面11とが形成されている。すな
わち、ダイス7の内周面には第4図に示すよう
に、上部に形成された所定角度の傾斜部10aお
よびその下端に連設された突条部10bからなる
第1案内面10と、上記傾斜部10aよりも下方
から起立した所定角度の傾斜部11aおよびその
下端に連続した突条部11bからなる第2案内面
11とが、上記パンチ5の凹溝8と対応した位置
に所定間隔で交互に配設されている。また、上記
第1案内面10,10間には、歯車の歯先部分を
成形する膨出部12が形成されている。
以上のような構成において、図外の駆動部によ
つてパンチ5を押下げ、円筒状素材1をフランジ
部3側からダイス7内に押込むことにより、まず
圧入工程の初期段階においてリム部4の歯底部分
の半数が第5図および第6図に示すように、第1
案内面10により内方に押圧されてパンチ5の凹
溝8に圧接されつつ塑性変形して第1段階の絞り
加工が行なわれる。
そして、さらに円筒状素材1を押下げることに
より、圧入工程の途中段階において、リム部4の
残りの歯底部分が第7図および第8図に示すよう
に、第2案内面11により内方に押圧されてパン
チ5の凹溝8に圧接されつつ塑性変形して第2段
階の絞り加工が行なわれる。
このように、リム部4の歯底部分を第1案内面
10のよる第1段階と、第2案内面11による第
2段階とに分けて絞り加工するようにしたため、
それ程大きな押下げ力を必要とすることなく、ス
ムースに円筒状素材1をダイス7内に圧入するこ
とができる。したがつて、上記絞り加工時にリム
部4とダイス7との間に生じる摩擦抵抗が低減さ
れ、リム部4に大きな引張り荷重が作用すること
が防止されてリム部4の基端に形成される「だ
れ」の曲率半径を小さく抑えることができる。
なお、上記実施例では、第1案内面10による
第1段階の絞り加工が終了した後に第2案内面1
1による第2段階の絞り加工が開始されるように
構成されているが、第1段階の絞り加工の途中で
第2段階の絞り加工が開始されるように第1、第
2案内面10,11を配列してもよい。
また、上記実施例では円筒状素材1をそのフラ
ンジ部3側からダイス7内に圧入する順方向成形
について説明したが、本考案の構成は円筒状素材
1をリム部4の先端部側からダイス7内に圧入す
る逆方向成形についても適用できる。この場合に
は、歯形の絞り加工時に作用するリム部4の歯幅
方向の圧縮荷重が低減され、リム部4の基端に
「ばり」が形成されるのを防止することができる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、ダイスの内周面
に形成された案内面に応じて円筒状素材のリム部
に歯形を形成する板金製歯車状部品成形用のプレ
ス型において、上記ダイスの案内面を始端部が円
筒状素材の圧入方向の前後にオフセツトして配設
された第1案内面と、第2案内面とに分けたた
め、それ程大きな押下げ力を必要とすることなく
絞り加工を行なうことができる。したがつて、上
記絞り加工時にリム部とダイスとの間に生じる摩
擦抵抗が低減され、円筒状素材のリム部に大きな
軸方向荷重が作用することが抑制されてリム部の
基端に大きな「だれ」もしくは「ばり」が形成さ
れるのを防止することができ、簡単な構成で一回
の絞り加工により歯先の有効歯幅の長い適正な形
状の歯形を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は円筒状素材の構成を示す斜視図、第2
図は本考案に係るプレス型の実施例を示す垂直断
面図、第3図は第2図の−線断面図、第4図
はダイスの要部を示す部分斜視図、第5図は第1
段階の加工状態を示す水平断面図、第6図は第5
図の−線断面図、第7図は第2段階の加工状
態を示す水平断面図、第8図は第7図の−線
断面図である。 1……円筒状素材、3……フランジ部、4……
リム部、5……パンチ、7……ダイス、10……
第1案内面、11……第2案内面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジ部とこのフランジ部の外周に連設され
    たリム部とを備えた円筒状素材をパンチによりダ
    イス内に圧入し、ダイスの内周面に形成された案
    内面に応じて上記リム部に歯形を絞り加工して板
    金製歯車状部品を成形するのに使用するプレス型
    において、上記ダイスの案内面を第1案内面と第
    2案内面とに分けて配列し、この第1案内面の始
    端部と、第2案内面の始端部とを上記円筒状素材
    の圧入方向の前後にオフセツトさせて配設したこ
    とを特徴とする板金製歯車状部品成形用のプレス
    型。
JP10161286U 1986-07-02 1986-07-02 Expired - Lifetime JPH0510983Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10161286U JPH0510983Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10161286U JPH0510983Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6311125U JPS6311125U (ja) 1988-01-25
JPH0510983Y2 true JPH0510983Y2 (ja) 1993-03-17

Family

ID=30972495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10161286U Expired - Lifetime JPH0510983Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

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JPS6311125U (ja) 1988-01-25

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