JPH054898Y2 - - Google Patents

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JPH054898Y2
JPH054898Y2 JP1986098125U JP9812586U JPH054898Y2 JP H054898 Y2 JPH054898 Y2 JP H054898Y2 JP 1986098125 U JP1986098125 U JP 1986098125U JP 9812586 U JP9812586 U JP 9812586U JP H054898 Y2 JPH054898 Y2 JP H054898Y2
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JP
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tooth
rim
tip
punch
die
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JP1986098125U
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JPS636120U (ja
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、円筒状素材のリム部に歯形を絞り加
工して歯車およびタイミングプーリ等の板金製歯
車状部品を形成するのに使用する板金製歯車状部
品成形用のプレス型の改良に関するものである。
(従来技術) 従来、例えば特開昭59−42144号公報に示され
るように、フランジ部とリム部とを有するカツプ
状素材をパンチによりフランジ部側からダイス内
に圧入し、ダイスの内周面に設けられた成形歯に
応じて所定形状の歯形を上記リム部に深絞り加工
することが行なわれている。この深絞り加工成形
においては、上記カツプ状素材をダイスの内周面
に沿つて圧入する際に、リム部とダイスとの間に
生じる摩擦抵抗により、上記リム部が引張り荷重
を受けて歯幅方向つまり歯車の軸方向に引伸ばさ
れることとなる。この結果、第7図に示すよう
に、歯先15の基端部つまりリム部16の基端と
フランジ部17の外周との間に大きな曲率半径の
「だれ」Aが生じて歯先15の有効歯幅が減少し、
かつ歯形が不均一になり易いという問題があり、
これを解消するためには上記絞り加工を複数回に
分けて段階的に歯形を成形する必要があつた。
(考案の目的) 本考案は、上記の技術背景のもとになされたも
のであり、段階的な成形加工を必要とすることな
く一回の絞り加工により所定形状の歯形を形成す
ることができ、簡単な構成で歯先の基端部に大き
な曲率半径の「だれ」が生じるのを防止すること
ができる板金製歯車状部品成形用のプレス型を提
供するものである。
(考案の構成) 本考案は、フランジ部とこのフランジ部の外周
に連設されたリム部とを有する円筒状素材をパン
チによりフランジ部側からダイス内に圧入して上
記リム部に、歯先と歯底とを有する歯形を絞り加
工して板金製歯車状部品を成形するのに使用する
プレス型において、上記歯形の歯先部分に対応す
るパンチの外周部にのみ、リム部の端面に対向す
る段部を設けたものである。
上記の構成によれば、歯形成形時のリム部の伸
びがパンチの周面に形成された段部によつて拘束
され、歯先の基端部に大きな曲率半径の「だれ」
が生じることが効果的に防止されることとなる。
(実施例) 第1図は鋼板材をプレス加工する等の手段で形
成された円筒状素材1を示し、この円筒状素材1
は中央部に位置決め孔2が形成されたフランジ部
3と、このフランジ部3の外周から上方に起立す
るリム部4とからなつている。上記円筒状素材1
は、第2図および第3図に示すように、フランジ
部3がパンチ5とホルダー6とで上下から挟持さ
れた状態でパンチ5により押下げられてダイス7
内に圧入され、リム部4に所定形状の歯形が形成
される。
上記パンチ5の下端部外周には、歯車の歯面お
よび歯底に対応した形状の凹溝8が所定の間隔で
形成され、かつ歯先に対応する部分にはリム部4
の上端面から所定の間隔を隔てた位置に段部9が
形成されている。また、上記ホルダー6はダイス
7内に昇降可能に支持され、かつその上端面には
上記フランジ部3の位置決め孔2内に嵌入される
ボス10が形成されている。
上記ダイス7は、上端部の内径が円筒状素材1
の外径よりも大きく設定された筒状に形成され、
その下方には第4図に示すように、パンチ5の凹
溝8に対向した突条からなる第1案内面11と、
上記リム部4の歯先部分に対向して形成された第
2案内面12とが、周方向に交互に配列されてい
る。
以上のような構成において、図外の駆動部によ
つてパンチ5を押下げ、円筒状素材1をフランジ
部3側からダイス7内に押込むことにより、リム
部4の歯底部分が第5図に示すように、第1案内
面11によつて内方に押圧されて変形し、パンチ
5の凹溝8に圧接されつつ所定形状の歯底13が
形成される。また、リム部4の歯先部分は、第6
図に示すように、第2案内面12によつて内方に
押圧されて変形し、パンチ5の外周面に圧接され
つつ所定の外径を有する歯先14が形成される。
このように上記ダイス7に沿つて円筒状素材1
を押下げつつ、そのリム部4を外方から押圧して
所定形状の歯形を形成する際に、上記リム部4と
ダイス7との間に生じる摩擦抵抗によつてリム部
4が歯幅方向に引張り荷重を受け、上方に引伸ば
されることとなるが、上記歯先14に対応する部
分に設けられた上記段部9によつてリム部4の歯
先14の上端面が拘束されるため、上記歯先14
の歯幅が所定値以上に引伸ばされることが防止さ
れる。この結果、歯先14の上端面が段部9に到
達した時点で素材の流れが反転し、以後の上記ダ
イス7の押圧力によつて生じる素材の流れがリム
部4の基端側に集中するため、歯先14の下端部
に形成される「だれ」の曲率半径が小さく抑えら
れて、歯先14の有効歯幅が増大することとな
る。
また、上記段部9は、歯先14に対応するパン
チ4の外周部にのみ設けられ、歯底13に対応す
る部分には段部が設けられていないため、歯底1
3の基端部および先端部に「バリ」が形成される
のを防止しつつ、歯先14の基端部に形成される
「だれ」の曲率半径を小さく抑え、歯先の有効幅
を十分に確保することができる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、パンチにより円
筒状素材をそのフランジ部側からダイス内に圧入
してリム部に所定形状の歯形を絞り加工して板金
製歯車状部品を成形するのに使用するプレス型に
おいて、上記パンチの周面部に、リム部の歯先部
分が歯幅方向に伸びるのを拘束するための段部を
設けたため、上記リム部を絞り加工することによ
る素材の移動方向が上記段部によつて反転され
る。この結果、上記歯先部分の素材が基端側に集
中して移動することとなり、歯先の基端部に形成
される「だれ」の曲率半径を小さく抑えることが
できる。したがつて、一回の絞り加工により歯先
の基端部に大きな曲率半径の「だれ」が生じるの
を防止することができ、簡単な構成で歯先の有効
歯幅を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は円筒状素材の構成を示す斜視図、第2
図は本考案に係るプレス型の実施例を示す断面
図、第3図および第4図はそれぞれ第2図の−
線断面図および−線断面図、第5図および
第6図はそれぞれ歯形を絞り加工した状態におけ
る第4図の−線断面図および−線断面
図、第7図は従来装置によつて形成された歯形を
示す断面図である。 1……円筒状素材、3……フランジ部、4……
リム部、5……パンチ、7……ダイス、9……段
部、14……歯先。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジ部とこのフランジ部の外周に連設され
    たリム部とを有する円筒状素材をパンチによりフ
    ランジ部側からダイス内に圧入して上記リム部
    に、歯先と歯底とを有する歯形を絞り加工して板
    金製歯車状部品を成形するのに使用するプレス型
    において、上記歯形の歯先部分に対応するパンチ
    の外周部にのみ、リム部の端面に対向する段部を
    設けたことを特徴とする板金製歯車状部品成形用
    のプレス型。
JP1986098125U 1986-06-26 1986-06-26 Expired - Lifetime JPH054898Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986098125U JPH054898Y2 (ja) 1986-06-26 1986-06-26

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986098125U JPH054898Y2 (ja) 1986-06-26 1986-06-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS636120U JPS636120U (ja) 1988-01-16
JPH054898Y2 true JPH054898Y2 (ja) 1993-02-08

Family

ID=30965773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986098125U Expired - Lifetime JPH054898Y2 (ja) 1986-06-26 1986-06-26

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JP (1) JPH054898Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019215056A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 サンスター技研株式会社 円筒部材のリブ形状、及び、歯付プーリ組立体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58135732A (ja) * 1982-02-04 1983-08-12 Shinsei Kinzoku Kogyo Kk 端板を備えた筒体の製造方法

Patent Citations (1)

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JPS58135732A (ja) * 1982-02-04 1983-08-12 Shinsei Kinzoku Kogyo Kk 端板を備えた筒体の製造方法

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JP2019215056A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 サンスター技研株式会社 円筒部材のリブ形状、及び、歯付プーリ組立体

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JPS636120U (ja) 1988-01-16

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