JPH0644460U - 車両用シート - Google Patents
車両用シートInfo
- Publication number
- JPH0644460U JPH0644460U JP8763892U JP8763892U JPH0644460U JP H0644460 U JPH0644460 U JP H0644460U JP 8763892 U JP8763892 U JP 8763892U JP 8763892 U JP8763892 U JP 8763892U JP H0644460 U JPH0644460 U JP H0644460U
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- JP
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- seat
- seat back
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着座姿勢をよくし、且つ各人の体型や好みに
合うように調節できる。 【構成】 運転手がシートバック1にもたれ掛かって中
央部が後方に凹もうとしても、補助支持板14に支えら
れて凹みが抑えられるため、運転姿勢がよくなる。ま
た、ハンドル19を回転してプーリー18に係止されて
いるシートスプリング13を前後させることにより、シ
ートバック1の形状を運転手の体型や好みにあうように
調節できる。
合うように調節できる。 【構成】 運転手がシートバック1にもたれ掛かって中
央部が後方に凹もうとしても、補助支持板14に支えら
れて凹みが抑えられるため、運転姿勢がよくなる。ま
た、ハンドル19を回転してプーリー18に係止されて
いるシートスプリング13を前後させることにより、シ
ートバック1の形状を運転手の体型や好みにあうように
調節できる。
Description
【0001】
本考案はシートバックフレームに波形のシートスプリングを取り付けてクッシ ョン性を得るようにした車両用シートに関する。
【0002】
車両用シートのシートバックの内部には、シートバックの骨格をなすシートバ ックフレームが設けられており、これは一般に図6に示すように構成されている 。シートバックフレーム30は金属製のパイプをほぼ長方形に曲げた形状をなし 、その上部にはヘッドレスト31を取り付けるための取付孔32が設けられてい る。フレーム30の上部には補強用のバックパネル33が左右両側辺部間に取り 付けられ、フレーム30の左右両側辺部の下部には、シートバックの両側部の変 形を防止するためサイドワイヤ34がそれぞれ取り付けられている。また、フレ ーム30の左右両側辺部間には横方向に波形のシートスプリング35が3本取り 付けられている。さらに、フレーム30の内側には、ワイヤ36がほぼコ字形を なすようにして両端部がフレーム30の下辺部に固定されており、シートスプリ ング35との当接部もそれぞれ連結されている。このフレーム30の前面にクッ ション材37が取り付けられ、これらを覆うように表皮材38が取り付けられる 。また、シートバック背面にはシートバックボード39が取り付けられてシート バックを構成している。シートに着座した人がシートバックにもたれ掛かった時 には、このシートスプリング35により適度のクッション性が得られる。
【0003】
ところが、シートバック中央部は弾性体であるシートスプリングおよびクッシ ョン材だけで支えられており、この中央部にかかった荷重はシートスプリングお よびシートクッションが受け止める。従って、ここに例えば運転手がもたれ掛か った時には、その重みでシートバックは中央部程大きく撓み、シートバックは全 体としておわん形に凹むことになる。すると、シートに座った人は図7に示すよ うに着座姿勢が猫背になり、且つ図8に示すように肩の部分がシートバックの前 面両側部によって内側に押さえつけられるため窮屈な姿勢で運転しなければなら ない。このような姿勢を長時間続けたまま車両を運転することは、運転手にとっ て疲れやすく、また視点が低くなるため前方視界の視認性が悪くなる等、運転上 好ましいことではない。
【0004】 一方、シートバック中央部の凹みを少なくして着座姿勢が良くなるようにして も、体型や好みは人によって違うため、体型等に合わない形状のシートで運転す るとやはり疲れやすい。従って、車両用シートは各人の体型等に合うように調節 できることが好ましい。
【0005】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、着座姿勢を良くし、且つ各人の体 型や好みに合うように調節することができる車両用シートを供給することを目的 とする。
【0006】
本考案の車両用シートは、シートバック内のシートバックフレームに、その左 右両側辺部間に渡して波形のシートスプリングを取り付けたものにおいて、前記 シートバックフレームの左右方向のほぼ中央に補助支持板をシートバックフレー ムの上下辺部間に渡して設けると共に、この補助支持板にシートバック内に位置 する複数の支持部を前後位置調節可能に設けたことに特徴を有する。
【0007】
本考案の車両用シートに人が着座してシートバックにもたれ掛かった場合、シ ートスプリングは人の重量で後方に撓み、シートバックは中央部が後方に凹もう とする。しかし、シートバックフレームに設けられた補助支持板に支えられて中 央部は後方に凹むのが妨げられる。また、シートバックのシート形状を調節した い場合には、支持部を前後に位置調節して座り心地を調節する。
【0008】
本考案の車両用シートによれば、シートバックフレーム上下辺部間に補助支持 板を設けているため、シートバックの中央部の凹みを抑えることができる。従っ て着座者の姿勢が良くなるため、疲労が低減され、前方の視認性が向上する。ま た、支持部を前後に位置調節可能であるため、体型や好みに応じてシートを調節 することができる。
【0009】
以下、本考案を車両の運転者用シートに適用した一実施例について、図面を参 照して詳細に説明する。本実施例の車両用シートのシートバック1には、シート バックフレーム(フレーム)2の前面に発泡ウレタン製のクッション材3が取り 付けられ、このクッション材3を覆うように表皮材4が取り付けられている。ま た、フレーム2の背面にはシートバック1内部を覆い隠すためのシートバックボ ード5が取り付けられて構成されている。
【0010】 図1に示すように、フレーム2は金属製のパイプをほぼ長方形に曲げて構成さ れている。フレーム2の上部は2カ所が偏平に圧縮されており、そこにヘッドレ スト10の下部に取り付けられた連結棒(図示せず)を挿入する連結筒11が溶 接により取り付けられている。また、フレーム2の左右両側辺部の下部にはクッ ション材3両側部の変形を防止する補強用のサイドワイヤ12がフレーム2に溶 接されている。さらに、フレーム2の左右両辺部間には、上下に適当な間隔を開 けて3本の波形のシートスプリング13が張り渡されており、その両端部はフレ ーム2に固定されている。このシートスプリング13の弾性によって、運転手が シートバック1にもたれ掛かったとき、適度なクッション性が得られる。
【0011】 さて、フレーム2の左右方向のほぼ中央には補助支持板14がフレーム2の上 下両辺間に渡ってシートスプリング13の後方を通るように設けられており、両 端はフレーム2に溶接されている。本実施例では、補助支持板14は金属製のば ね材により形成され、シートバック1にもたれ掛かった時のクッション性が損な われないようにわずかに前後方向に撓むことができるようになっている。
【0012】 一方、補助支持板14にはシートスプリング13との対向面の3カ所に図2, 図3に示すような支持部15が以下の構成により前後に位置調節可能に取り付け られている。補助支持板14には、各シートスプリング13との対向面の裏側に ウエルドナット16がそれぞれ固着されており、ここに、ねじ棒17がウエルド ナット16と補助支持板14を貫通するように螺合されている。ねじ棒17の前 端部にはプーリー18が取り付けられており、プーリー18の周側面の凹部18 aにシートスプリング13がちょうどはまり合って係止されている。一方、ねじ 棒17の後端部はシートバックボード5を貫通してシートバック1後方に突出し ており、その端部に摘み19が取り付けられている。従って、摘み19を回転す ることによって各プーリー18は前後方向に動かされ、プーリー18に係止され たシートスプリング13を前後させてシートバック1前面の形状を調節できる。
【0013】 次に本実施例の作用について説明する。運転手がシートに座ってシートバック 1にもたれ掛かると、シートバック1の中央部が後方に凹もうとする。しかし、 フレーム2中央部に設けられた補助支持板14が後ろ向きに作用する力を受け止 めるため、シートバック1の中央部が後方に過剰に凹むことがなくなる。従って 、図4,図5に示すように運転手がシートバック1にもたれ掛かっても、猫背に なったり肩の部分がシートバックの前面両側部によって内側に押さえつけられる ことがなく、よい着座姿勢で車両を運転することができる。なお、補助支持板1 4は前後方向にわずかに撓むことができるため、運転手がもたれ掛かったときに クッション性は損なわれない。
【0014】 一方、シートバックにもたれ掛かったときの背中のフィット感が良くないとき には次のようにする。シートバックボード5の後方に位置する摘み19のうち調 節したい部分の摘み19を回転してプーリー18を前後させる。すると、プーリ ー18に係止されているシートスプリング13が前後して、運転手の体型及び好 みにあうようにシートバック1表面の形状を調節することができる。
【0015】 本実施例の車両用シートによれば、シートバック1は補助支持板14によって 中央部の凹みが抑えられるため、運転姿勢が良くなり運転時の疲労感を低減し、 視認性を向上することができる。また、支持部15は前後に位置調節可能である ため、着座者は体型や好みに応じてシートバック1の形状を調節することができ る。
【0016】 本考案の車両用シートは上記実施例に限定されるものではなく、以下のような 変更が可能である。
【0017】 (1)本実施例の車両用シートでは、フレーム2間に金属製の補助支持板14 を取り付けたが、これに限らず、プラスチック製の補助支持板を用い、両端をビ ス等でフレームに固定するようにしてもよい。
【0018】 (2)本実施例の車両用シートはシートバックボード5後方に設けられた摘み 19を回転することによってシートスプリング13の前後位置を調節したが、こ れに限らず、ねじ部の後端にモーターを取り付け、運転席横に取り付けたスイッ チを操作してモーターを作動させることによってねじ部を回転させて、シートス プリングの前後位置を調節するようにしてもよい。
【0019】 (3)本実施例では、ねじの螺進退を利用して支持部の位置調節を連続的に行 い得るようにしたが、支持部の位置調節を段階的に行うようにしてもよく、それ には例えば次の構成が可能である。プーリーに取り付けたシャフト(本実施例に おけるねじ棒17に相当)を、補助支持板に固定したガイド筒に前後方向に移動 可能に挿通させる。そして、前記シャフトに係止ピンを突設すると共に、前記ガ イド筒にその係止ピンの前後移動を許容するガイド穴と、このガイド穴から横方 向に分岐して係止ピンの前後移動を係止する複数の係止穴部を前後方向に離して 多段に設ければよい。これにて、例えばシャフトの後端部に設けた摘みを持って シャフトを所要の前後位置に移動させ、その位置でシャフトを回動させることに より係止ピンを係止穴部のいずれかに進入させ、もってシャフトの前後移動を阻 止する状態とすることができる。
【0020】 (4)本実施例の車両用シートは運転席用のシートに適用した場合について示 したが、これに限らず、助手席用のシートに適用してもよい。
【図1】本実施例の車両用シートの内部を示す斜視図
【図2】要部の拡大斜視図
【図3】要部の拡大縦断面図
【図4】着座状態を示す縦断面図
【図5】着座状態を示す横断面図
【図6】従来のシートバックの内部を示す斜視図
【図7】従来の車両用シートの着座状態を示す縦断面図
【図8】従来の車両用シートの着座状態を示す横断面図
1…シートバック 2…シートバックフレーム 13…シートスプリング 14…補助支持板 15…支持部 18…プーリー 19…摘み
Claims (1)
- 【請求項1】 シートバック内のシートバックフレーム
に、その左右両側辺部間に渡して波形のシートスプリン
グを取り付けたものにおいて、 前記シートバックフレームの左右方向のほぼ中央に補助
支持板をシートバックフレームの上下辺部間に渡して設
けると共に、この補助支持板にシートバック内に位置す
る複数の支持部を前後位置調節可能に設けたことを特徴
とする車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087638U JP2587236Y2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087638U JP2587236Y2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 車両用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0644460U true JPH0644460U (ja) | 1994-06-14 |
JP2587236Y2 JP2587236Y2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=13920527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992087638U Expired - Lifetime JP2587236Y2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587236Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013010423A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Motor Corp | 樹脂製シートバックバネ及び車両用シート |
US9604560B1 (en) | 2015-11-13 | 2017-03-28 | Kongsberg Automotive, Inc. | Assembly for adjusting a lumbar region of a seat |
US10427569B2 (en) | 2015-01-26 | 2019-10-01 | Kongsberg Automotive, Inc. | Adjustment mechanism for a seat |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP1992087638U patent/JP2587236Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013010423A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Motor Corp | 樹脂製シートバックバネ及び車両用シート |
US10427569B2 (en) | 2015-01-26 | 2019-10-01 | Kongsberg Automotive, Inc. | Adjustment mechanism for a seat |
US9604560B1 (en) | 2015-11-13 | 2017-03-28 | Kongsberg Automotive, Inc. | Assembly for adjusting a lumbar region of a seat |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2587236Y2 (ja) | 1998-12-16 |
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