JP2587236Y2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

Info

Publication number
JP2587236Y2
JP2587236Y2 JP1992087638U JP8763892U JP2587236Y2 JP 2587236 Y2 JP2587236 Y2 JP 2587236Y2 JP 1992087638 U JP1992087638 U JP 1992087638U JP 8763892 U JP8763892 U JP 8763892U JP 2587236 Y2 JP2587236 Y2 JP 2587236Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat back
frame
support plate
auxiliary support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992087638U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0644460U (ja
Inventor
賢冶 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Corp filed Critical Araco Corp
Priority to JP1992087638U priority Critical patent/JP2587236Y2/ja
Publication of JPH0644460U publication Critical patent/JPH0644460U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587236Y2 publication Critical patent/JP2587236Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシートバックフレームに
波形のシートスプリングを取り付けてクッション性を得
るようにした車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートのシートバックの内部に
は、シートバックの骨格をなすシートバックフレームが
設けられており、これは一般に図6に示すように構成さ
れている。シートバックフレーム30は金属製のパイプ
をほぼ長方形に曲げた形状をなし、その上部にはヘッド
レスト31を取り付けるための取付孔32が設けられて
いる。フレーム30の上部には補強用のバックパネル3
3が左右両側辺部間に取り付けられ、フレーム30の左
右両側辺部の下部には、シートバックの両側部の変形を
防止するためサイドワイヤ34がそれぞれ取り付けられ
ている。また、フレーム30の左右両側辺部間には横方
向に波形のシートスプリング35が3本取り付けられて
いる。さらに、フレーム30の内側には、ワイヤ36が
ほぼコ字形をなすようにして両端部がフレーム30の下
辺部に固定されており、シートスプリング35との当接
部もそれぞれ連結されている。このフレーム30の前面
にクッション材37が取り付けられ、これらを覆うよう
に表皮材38が取り付けられる。また、シートバック背
面にはシートバックボード39が取り付けられてシート
バックを構成している。シートに着座した人がシートバ
ックにもたれ掛かった時には、このシートスプリング3
5により適度のクッション性が得られる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、シートバッ
ク中央部は弾性体であるシートスプリングおよびクッシ
ョン材だけで支えられており、この中央部にかかった荷
重はシートスプリングおよびシートクッションが受け止
める。従って、ここに例えば運転手がもたれ掛かった時
には、その重みでシートバックは中央部程大きく撓み、
シートバックは全体としておわん形に凹むことになる。
すると、シートに座った人は図7に示すように着座姿勢
が猫背になり、且つ図8に示すように肩の部分がシート
バックの前面両側部によって内側に押さえつけられるた
め窮屈な姿勢で運転しなければならない。このような姿
勢を長時間続けたまま車両を運転することは、運転手に
とって疲れやすく、また視点が低くなるため前方視界の
視認性が悪くなる等、運転上好ましいことではない。
【0004】一方、シートバック中央部の凹みを少なく
して着座姿勢が良くなるようにしても、体型や好みは人
によって違うため、体型等に合わない形状のシートで運
転するとやはり疲れやすい。従って、車両用シートは各
人の体型等に合うように調節できることが好ましい。
【0005】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、着座姿勢を良くし、且つ各人の体型や好みに合うよ
うに調節することができる車両用シートを供給すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の車両用シート
は、シートバック内のシートバックフレームに、その左
右両側辺部間に渡して波形のシートスプリングを取り付
けたものにおいて、前記シートバックフレームの左右方
向のほぼ中央に少なくともシートバックフレームの左右
の幅よりも幅の狭い撓み可能な補助支持板をシートバッ
クフレームの上下辺部間に渡して設けると共に、この補
助支持板にシートバック内に位置する複数の支持部を前
後位置調節可能に設けたことに特徴を有する。
【0007】
【作用】本考案の車両用シートに人が着座してシートバ
ックにもたれ掛かった場合、シートスプリングは人の重
量で後方に撓み、シートバックは中央部が後方に凹もう
とする。しかし、シートバックフレームに設けられた補
助支持板に支えられてシートバック面上における着座者
の脊柱が当接する個所は補助支持板によって支持され
て、凹みを抑制する。また、シートバックのシート形状
を調節したい場合には、支持部を前後に位置調節して座
り心地を調節する。
【0008】
【考案の効果】本考案の車両用シートは、シートバック
フレーム上下辺部間に撓み可能な補助支持板を設けてい
るため、着座の際、シートバック面上における着座者の
脊柱が当接する個所は補助支持板に設けた複数個の支持
部によって支持されて、凹みを抑制するとともに、補助
支持板の撓みによりクッション性も損なわないので、脊
柱部分を上下に渡り連続的に支持することができる。さ
らに、脊柱の左右の部位、例えば腰や肩があたるシート
バックの左右部分は中央部よりも相対的に柔らかくな
り、着座者は着座した状態のままで脊柱を中心に上半身
をねじる動きをスムーズに行うことが可能となる。ま
た、支持部を前後に位置調節可能であるため、体型や好
みに応じてシートを調節することができる。従って着座
者の姿勢が良くなるので、疲労が低減され、前方の視認
性が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本考案を車両の運転者用シートに適用
した一実施例について、図面を参照して詳細に説明す
る。本実施例の車両用シートのシートバック1には、シ
ートバックフレーム(フレーム)2の前面に発泡ウレタ
ン製のクッション材3が取り付けられ、このクッション
材3を覆うように表皮材4が取り付けられている。ま
た、フレーム2の背面にはシートバック1内部を覆い隠
すためのシートバックボード5が取り付けられて構成さ
れている。
【0010】図1に示すように、フレーム2は金属製の
パイプをほぼ長方形に曲げて構成されている。フレーム
2の上部は2カ所が偏平に圧縮されており、そこにヘッ
ドレスト10の下部に取り付けられた連結棒(図示せ
ず)を挿入する連結筒11が溶接により取り付けられて
いる。また、フレーム2の左右両側辺部の下部にはクッ
ション材3両側部の変形を防止する補強用のサイドワイ
ヤ12がフレーム2に溶接されている。さらに、フレー
ム2の左右両辺部間には、上下に適当な間隔を開けて3
本の波形のシートスプリング13が張り渡されており、
その両端部はフレーム2に固定されている。このシート
スプリング13の弾性によって、運転手がシートバック
1にもたれ掛かったとき、適度なクッション性が得られ
る。
【0011】さて、フレーム2の左右方向のほぼ中央に
は補助支持板14がフレーム2の上下両辺間に渡ってシ
ートスプリング13の後方を通るように設けられてお
り、両端はフレーム2に溶接されている。本実施例で
は、補助支持板14は金属製のばね材により形成され、
シートバック1にもたれ掛かった時のクッション性が損
なわれないようにわずかに前後方向に撓むことができる
ようになっている。
【0012】一方、補助支持板14にはシートスプリン
グ13との対向面の3カ所に図2,図3に示すような支
持部15が以下の構成により前後に位置調節可能に取り
付けられている。補助支持板14には、各シートスプリ
ング13との対向面の裏側にウエルドナット16がそれ
ぞれ固着されており、ここに、ねじ棒17がウエルドナ
ット16と補助支持板14を貫通するように螺合されて
いる。ねじ棒17の前端部にはプーリー18が取り付け
られており、プーリー18の周側面の凹部18aにシー
トスプリング13がちょうどはまり合って係止されてい
る。一方、ねじ棒17の後端部はシートバックボード5
を貫通してシートバック1後方に突出しており、その端
部に摘み19が取り付けられている。従って、摘み19
を回転することによって各プーリー18は前後方向に動
かされ、プーリー18に係止されたシートスプリング1
3を前後させてシートバック1前面の形状を調節でき
る。
【0013】次に本実施例の作用について説明する。運
転手がシートに座ってシートバック1にもたれ掛かる
と、シートバック1の中央部が後方に凹もうとする。し
かし、フレーム2中央部に設けられた補助支持板14が
後ろ向きに作用する力を受け止めるため、シートバック
1の中央部が後方に過剰に凹むことがなくなる。従っ
て、図4,図5に示すように運転手がシートバック1に
もたれ掛かっても、猫背になったり肩の部分がシートバ
ックの前面両側部によって内側に押さえつけられること
がなく、よい着座姿勢で車両を運転することができる。
なお、補助支持板14は前後方向にわずかに撓むことが
できるため、運転手がもたれ掛かったときにクッション
性は損なわれない。
【0014】一方、シートバックにもたれ掛かったとき
の背中のフィット感が良くないときには次のようにす
る。シートバックボード5の後方に位置する摘み19の
うち調節したい部分の摘み19を回転してプーリー18
を前後させる。すると、プーリー18に係止されている
シートスプリング13が前後して、運転手の体型及び好
みにあうようにシートバック1表面の形状を調節するこ
とができる。
【0015】本実施例の車両用シートによれば、シート
バック1は補助支持板14によって中央部の凹みが抑え
られるため、運転姿勢が良くなり運転時の疲労感を低減
し、視認性を向上することができる。また、支持部15
は前後に位置調節可能であるため、着座者は体型や好み
に応じてシートバック1の形状を調節することができ
る。
【0016】本考案の車両用シートは上記実施例に限定
されるものではなく、以下のような変更が可能である。
【0017】(1)本実施例の車両用シートでは、フレ
ーム2間に金属製の補助支持板14を取り付けたが、こ
れに限らず、プラスチック製の補助支持板を用い、両端
をビス等でフレームに固定するようにしてもよい。
【0018】(2)本実施例の車両用シートはシートバ
ックボード5後方に設けられた摘み19を回転すること
によってシートスプリング13の前後位置を調節した
が、これに限らず、ねじ部の後端にモーターを取り付
け、運転席横に取り付けたスイッチを操作してモーター
を作動させることによってねじ部を回転させて、シート
スプリングの前後位置を調節するようにしてもよい。
【0019】(3)本実施例では、ねじの螺進退を利用
して支持部の位置調節を連続的に行い得るようにした
が、支持部の位置調節を段階的に行うようにしてもよ
く、それには例えば次の構成が可能である。プーリーに
取り付けたシャフト(本実施例におけるねじ棒17に相
当)を、補助支持板に固定したガイド筒に前後方向に移
動可能に挿通させる。そして、前記シャフトに係止ピン
を突設すると共に、前記ガイド筒にその係止ピンの前後
移動を許容するガイド穴と、このガイド穴から横方向に
分岐して係止ピンの前後移動を係止する複数の係止穴部
を前後方向に離して多段に設ければよい。これにて、例
えばシャフトの後端部に設けた摘みを持ってシャフトを
所要の前後位置に移動させ、その位置でシャフトを回動
させることにより係止ピンを係止穴部のいずれかに進入
させ、もってシャフトの前後移動を阻止する状態とする
ことができる。
【0020】(4)本実施例の車両用シートは運転席用
のシートに適用した場合について示したが、これに限ら
ず、助手席用のシートに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の車両用シートの内部を示す斜視図
【図2】要部の拡大斜視図
【図3】要部の拡大縦断面図
【図4】着座状態を示す縦断面図
【図5】着座状態を示す横断面図
【図6】従来のシートバックの内部を示す斜視図
【図7】従来の車両用シートの着座状態を示す縦断面図
【図8】従来の車両用シートの着座状態を示す横断面図
【符号の説明】
1…シートバック 2…シートバックフレーム 13…シートスプリング 14…補助支持板 15…支持部 18…プーリー 19…摘み

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック内のシートバックフレーム
    に、その左右両側辺部間に渡して波形のシートスプリン
    グを取り付けたものにおいて、 前記シートバックフレームの左右方向のほぼ中央に少な
    くともシートバックフレームの左右の幅よりも幅の狭い
    撓み可能な補助支持板をシートバックフレームの上下辺
    部間に渡して設けると共に、この補助支持板にシートバ
    ック内に位置する複数の支持部を前後位置調節可能に設
    けたことを特徴とする車両用シート。
JP1992087638U 1992-11-26 1992-11-26 車両用シート Expired - Lifetime JP2587236Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992087638U JP2587236Y2 (ja) 1992-11-26 1992-11-26 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992087638U JP2587236Y2 (ja) 1992-11-26 1992-11-26 車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0644460U JPH0644460U (ja) 1994-06-14
JP2587236Y2 true JP2587236Y2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=13920527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992087638U Expired - Lifetime JP2587236Y2 (ja) 1992-11-26 1992-11-26 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587236Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5708302B2 (ja) * 2011-06-29 2015-04-30 トヨタ自動車株式会社 樹脂製シートバックバネ及び車両用シート
WO2016122439A1 (en) 2015-01-26 2016-08-04 Kongsberg Automotive, Inc. Adjustment mechanism for a seat
US9604560B1 (en) 2015-11-13 2017-03-28 Kongsberg Automotive, Inc. Assembly for adjusting a lumbar region of a seat

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0644460U (ja) 1994-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5423593A (en) Lumbar support device
EP1412220B1 (en) Upper back support for a seat
EP1483134B1 (en) Automotive seat with active back
JP2002119367A (ja) 椅 子
KR20060033708A (ko) 조절가능한 서포트 시스템을 가지는 시트
JP3493927B2 (ja) 車両用シート
JPH0775608A (ja) 車両用シート
US3429615A (en) Head rest for vehicle seat
JP2587236Y2 (ja) 車両用シート
US3337268A (en) Headrest for vehicle seat
JP3008492B2 (ja) シート装置
JP3607861B2 (ja) シート
JP7377710B2 (ja) 車両の着座装置
JP4389377B2 (ja) 車椅子
KR200318489Y1 (ko) 일체형 목받침 프레임을 구비한 의자골격구조
KR102170934B1 (ko) 차량용 헤드레스트.
JP2624096B2 (ja) シート装置
JP3434570B2 (ja) 車両用座席
US11642994B2 (en) Vehicle seat
JP2023120967A (ja) 車両用シートバック
JPS6337305Y2 (ja)
JP2001204579A (ja) 弾性面体シート
KR0158340B1 (ko) 자동차 시트의 패드
KR0152201B1 (ko) 자동차 시트 등받이의 흉추 지지장치
JP5622554B2 (ja) シート