JPH0643888Y2 - 記録ディスクドライブ装置 - Google Patents

記録ディスクドライブ装置

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JPH0643888Y2
JPH0643888Y2 JP1993033246U JP3324693U JPH0643888Y2 JP H0643888 Y2 JPH0643888 Y2 JP H0643888Y2 JP 1993033246 U JP1993033246 U JP 1993033246U JP 3324693 U JP3324693 U JP 3324693U JP H0643888 Y2 JPH0643888 Y2 JP H0643888Y2
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cassette
holder
recording
cassette holder
posture
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敏朗 深澤
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Nisca Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、フロッピーディスクな
どの記録媒体をケーシング内に回転自在に収納した記録
カセットを装置内に着脱装填し、この記録媒体に各種の
データを磁気的に記録或いは再生するディスクドライブ
装置に関する。 【0002】 【従来技術の説明】一般にこの種のドライブ装置は、フ
ロッピーディスクを駆動モータに連結されたスピンドル
に結合し、回転するフロッピーディスク上の記録トラッ
クを磁気ヘッド(トランスデューサ)で走査して磁気的
に記録或いは再生している。 【0003】従来かかる装置は例えば特開昭56−11
1173号公報に示されているように、記録カセットを
挿脱収容するカセットホルダを装置フレームに昇降自在
に案内し、このホルダを摺動自在の上下傾斜したカム面
で支持し、このカム面の上昇位置でカセットホルダ内に
記録カセットを装着或いは離脱し、下降位置でカセット
ホルダ内の記録カセットが駆動スピンドルと係合するも
のが知られている。 【0004】そして、カセットホルダを昇降規制する傾
斜カム面を備えたホルダ昇降部材(同公報のすべり板)
はホルダの左右に一対設けられ、それぞれが独立して装
置フレームの側壁に摺動自在に支持され、この左右独立
したホルダ昇降部材をカセットホルダ入口部の開閉扉に
連動させている。 【0005】つまり扉を開口した状態でこれに連動した
左右のホルダ昇降部材でホルダを上昇した着脱位置に、
また扉を閉鎖した状態でホルダが下降した駆動位置に移
動させるよう扉の開閉動作とホルダを支持する左右のホ
ルダ昇降部材とをそれぞれ連動させている。 【0006】更に特開昭56−13562号公報にも同
様の装置が提案されている。 【0007】同公報の装置は前述のホルダ昇降部材(同
公報の案内板)が装置フレームに固定され、一方で記録
カセットを収納するホルダが開閉扉に連動してホルダ昇
降部材の傾斜した案内溝に沿って開扉時に上昇した着脱
位置に、閉扉時に下降した駆動位置に移動するようにな
っている。 【0008】 【考案が解決しようとする課題】上述の従来装置のよう
にカセットホルダ入口部に設けた開閉扉に連動してホル
ダが着脱位置と駆動位置との間で昇降するものにあって
は、扉を開いた後記録カセットを挿入し扉を閉じて駆動
状態にセットしている為、記録カセットの装着から駆動
状態へのセット操作が面倒である欠点がある。これと同
時に扉の開閉動作に連動してカセットホルダを着脱位置
から駆動位置にシフトしている為に、操作者がカセット
ホルダ内に記録カセットを正しく装填し、注意を払って
扉を閉鎖しなければならない。 【0009】つまり記録カセットが不充分な姿勢、例え
ばカセットの装着が不完全な状態で扉を閉じた場合には
記録媒体と駆動スピンドル或いは記録ヘッドが不測な位
置で衝合して故障を招いたり、またカセットが正しい姿
勢であっても勢い良く扉を閉じた場合には記録媒体と駆
動スピンドル、記録ヘッドとが衝撃的に衝合して記録媒
体が損傷する恐れがある。 【0010】更に左右一対のホルダ昇降部材(前述のす
べり板)を摺動させることによってホルダを上下昇降す
る場合には、左右のホルダ昇降部材のカム面が同時にホ
ルダに作用しなければこの左右のバランスが崩れ、円滑
な昇降動作が得られない。そこでこの左右のホルダ昇降
部材それぞれの支持機構および開閉扉との連動部分の結
合機構など装置が複雑かつ大型化する欠点がある。 【0011】 【考案の目的】本考案は記録カセットの装置への装着を
容易に行うことが出来ると共に、記録媒体を駆動位置に
確実にセットすることが可能な記録ディスクドライブ装
置の提供をその主な目的としている。 【0012】更に本考案は、記録カセットを装着したカ
セットホルダの駆動姿勢と着脱姿勢との間の昇降動作を
簡単な構造で円滑に行うことが可能であると共に、記録
カセットのカセットホルダへの挿入、駆動位置へのセッ
トの各動作を簡単な構造でおこなうことができ、装置の
小型化、薄型化が可能であるドライブ装置の提供をその
目的としている。 【0013】 【課題を解決するための手段】本考案は、着脱姿勢と駆
動姿勢との間で昇降自在に支持したカセットホルダをホ
ルダ昇降部材で着脱姿勢に保持し、このホルダ昇降部材
をカセットホルダへの記録カセットの挿入動作に連動し
て移動せしめ、このホルダ昇降部材の移動によってカセ
ットホルダを着脱姿勢から駆動姿勢にシフトし、このカ
セットホルダの駆動姿勢で内部に収容した記録媒体にド
ライブ装置側の記録ヘッドと駆動部材とを係合するよう
にしたものであり、これによって記録カセットの装置へ
の装着が容易迅速に行えると共に記録カセットを駆動状
態に確実にセットすることができる。 【0014】その為の構成は、駆動位置と着脱位置との
間で往復動自在のホルダ昇降部材にカセットホルダを駆
動姿勢から着脱姿勢に移動せしめると共に着脱姿勢に保
持する左右一対のカムを形成し、このホルダ昇降部材を
チャージスプリングに抗して着脱位置に係止ロックする
ことによってカセットホルダを着脱姿勢に保持し、この
係止ロックをカセットホルダへの記録カセットの挿入に
連動して解除することによってカセットホルダを着脱姿
勢から駆動姿勢に移行し、イジェクト操作でこのホルダ
昇降部材を駆動位置から着脱位置に移動せしめる際に上
記チャージスプリングに蓄力し、係止ロックの解除後は
この蓄力でホルダ昇降部材が着脱位置から駆動位置に移
動する構成であって簡単な構造で円滑な運動が得られ
る。 【0015】更に、装置基盤と、この装置基盤に摺動自
在に取り付けた板状材の両側部に左右一対のカムを折曲
状に形成したホルダ昇降部材と、このホルダ昇降部材の
カム上に支持したカセットホルダと、このカセットホル
ダにディスク押圧部材をカセットホルダの駆動姿勢で記
録媒体と接触し着脱姿勢で離反するように連動せしめて
装置基盤、ホルダ昇降部材、カセットホルダ、ディスク
押圧部材を順次この順に配置することによって記録媒体
のカセットホルダへの挿入から駆動部材、記録ヘッドと
の係合およびディスク押圧部材によるヘッドへの押圧の
各動作が簡単な構造で可能となり、同時に装置の小型
化、薄型化が可能である。 【0016】 【実施例】以下図示の一実施例に従ってその構成を詳述
する。 【0017】まず本考案のドライブ装置で駆動する記録
媒体について説明すると、図10乃至図12に示す記録
カセットAは、ポリエステルフィルムをベースとするフ
ロッピーディスクなどの記録媒体(図示の記録ディスク
11)と、この記録ディスク11を収容するプラスチッ
クで形成されたケーシング12と、このケーシング12
に形成されたヘッド走査孔15と、このヘッド走査孔1
5を開閉するシャッター板122とから構成されてい
る。記録ディスク11にはその中心部にハブ13が設け
られ、このハブ13の周辺にインデックスホール121
が設けられている。 【0018】ハブ13には図11のように中心孔13a
と、環状溝13bと、衝壁13cとが設けられている。 【0019】ケーシング12には、ハブ13に対向する
中心穴14と、ヘッド走査孔15と、後述のカセットホ
ルダ3への挿入方向先端に形成された左右の位置決め孔
16と、インデックスホール121と同一円周上に位置
するインデック窓17と、サイド表示孔18と、ライト
プロテクト孔19と、左右両側のガイド溝124とが設
けられている。 【0020】シャッター板122は非使用時にヘッド走
査孔15を閉じておくもので、ガイド溝124に設けら
れた連動片123に連結され、付勢スプリング125に
より常時閉鎖方向(図11の状態)に付勢されている。 【0021】従ってシャッター板122は付勢スプリン
グ125に抗して開閉操作片123を図11の状態から
図12の状態に移動せしめればヘッド操作孔15が開口
され、ケーシング12内の記録ディスク11に外部から
アクセスできることとなる。 【0022】一方、記録ディスクドライブ装置Bは、図
1乃至図4のように装置のフレームで構成された装置基
盤2と、上記記録カセットAを着脱収容するカセットホ
ルダ3と、このカセットホルダ3を昇降するスライドカ
ムからなる後述するホルダ昇降部材4と、ハブ押さえ5
と、記録ッド(図示の磁気ヘッド6)と、ディスク押圧
部材(図示のヘッド押さえパッド66)を備えている。 【0023】上記装置基盤2とカセットホルダ3とで、
記録カセットAを収容するカセット収容空間を構成して
いる。 【0024】装置基盤2には、カセット収容空間の入口
を開閉する開閉扉21と、駆動部材(図示のスピンドル
24)と、記録ディスク11のインデックスホール12
1を検出するインデックスセンサの受光部27と、カセ
ット位置決め部材(図示の位置決めピン28)と、ホル
ダ昇降部材4を係止する係止ロック部材(図示のロック
レバー45)とが設けられている。 【0025】開閉扉21は軸22で開閉自在に軸承さ
れ、コイルバネ23により閉じる方向に付勢されてい
る。 【0026】スピンドル24は図1のように中心部に設
けられた突起24aと、この突起24aの周縁に設けら
れたフランジ24bと、フランジ24bに埋設された伝
動ピン24cとを備え、図4のようにベアリング25を
介して支持され、一端が装置基盤2の裏側でプーリ26
を介して図3の駆動モータMに連結されている。 【0027】突起24aは記録カセットAのハブ13に
形成された中心孔13aに嵌合し、フランジ24bはハ
ブ13を支持する。伝動ピン24cはハブ13の環状溝
13bに係合して、環状溝13b内の衝壁13cに突き
当たって、ハブ13を回転するようになっている。 【0028】インデックスセンサの受光部27は、合成
樹脂製のホルダ27a内にホトダイオード等の受光素子
を埋設して構成されている。 【0029】位置決めピン28は記録カセットAの位置
決め孔16に嵌合する位置に装置基盤2から突設されて
いる。 【0030】尚、位置決めピン28と、スピンドル24
のフランジ24bと、インデックスセンサのホルダ27
aとは、記録カセットAをそれぞれ当接支持する高さに
調節されている。 【0031】ロックレバー45は装置基盤2に配置され
その一端には先端爪45aがホルダ昇降部材4の係合突
起46を図1の状態に係止するように設けられている。
ロックレバー45の他端45bはカセットホルダ3内に
挿入した記録カセットAの先端に係合してロックレバー
45が図1の時計方向に回動し、先端爪45aがホルダ
昇降部材4の係止を解除するようになっている。 【0032】尚、このロックレバー45は戻しバネ47
により図1の反時計方向に付勢されている。 【0033】カセットホルダ3は図2のように天板部
(図示の天板31)と、この天板31の左右両側に取り
付けられたカセットガイド32から成るカセット収容部
とを備えている。 【0034】天板31は金属その他の磁性材で形成さ
れ、図4の状態に収容した記録カセットAを外部磁気か
らシールドしている。 【0035】この天板31には図2のように、カセット
入口端に記録カセットAの挿入時、この記録カセットA
をカセットガイド32に導く入口ガイド片31aと、イ
ンデックスセンサの発光部33と、記録カセットAの表
裏を検出するサイド検出センサの発光部34と、ライト
プロテクトセンサの発光部35とが取り付けられてい
る。 【0036】上記カセットガイド32は記録カセットA
の両側を嵌合するよう左右対向した断面コ字状をしてお
り、天板31の左右にビス36で取り付けられている。 【0037】この左右のカセットガイド32には左右一
対のピン37で形成されたカム係合部と、押さえバネ3
9と、記録カセットAの先端規制ストッパ(図示の突き
当てストッパ片311)と、記録カセットAのシャッタ
ー板122の連動片123に係合するシャッター開閉部
材(図示の開閉爪312)とが設けられている。 【0038】このような構成のカセットホルダ3は、装
置基盤2の左右側枠29a、29bにほぼ垂直に形成し
てある長溝221にピン37を嵌合して、装置基盤2に
対してほぼ垂直方向に昇降自在に支持されている。尚、
カセットホルダ3は上下いずれかの方向、図示のものは
下側の駆動姿勢側にバネ38で付勢されている。このカ
セットホルダ3はホルダ昇降部材4で記録カセットAの
挿入方向と直交する上下方向に昇降自在に支持されてい
る。 【0039】ホルダ昇降部材4は記録カセットAの挿入
方向にガイド溝41を有し、装置基盤2から突設したピ
ン42に係合し、駆動位置(図7の状態)と着脱位置
(図5の状態)との間で往復動自在に支持されている。 【0040】ホルダ昇降部材4には図3のように外部か
ら操作可能なイジェクト操作部材(図示のイジェクト釦
43)が一体に設けてあり、このイジェクト釦43の操
作方向(図3の矢印押し込み方向)と反対方向(駆動位
置側)にチャージスプリング44で付勢されている。 【0041】またホルダ昇降部材4にはロックレバー4
5の先端爪45aが係合する係合突起46と、カセット
ホルダ3のピン37に係合するカム面48とが設けられ
ている。 【0042】このカム面48は、カセットホルダ3の前
後左右の4本のピン37を図7の駆動姿勢に支持する駆
動位置カム面48aと、ピン37を図5の着脱姿勢に支
持する着脱位置カム面48bと、この両カム面を連結す
る傾斜した傾斜カム面48cとを備え、ホルダ昇降部材
4の移動によって図5、6、7のようにカセットホルダ
3を水平即ち前後方向に傾くことなく、上昇及び下降さ
せるように構成してある。 【0043】つまりホルダ昇降部材4を駆動位置(図
7)と着脱位置(図5)との間で往復動することによっ
てカセットホルダ3を駆動姿勢と着脱姿勢とに水平状態
で垂直に昇降するようになっている。そしてこのホルダ
昇降部材4は駆動位置から着脱位置にはイジェクト釦4
3の操作で移動し、着脱位置から駆動位置にはチャージ
スプリング44の蓄力で移動する。 【0044】ハブ押さえ5は、図8のように側枠29a
から延設された板バネ51と、この板バネ51の先端に
軸53を介して取り付けられたハブ13に摺接する滑性
樹脂製の押圧片52とを備えてある。 【0045】尚、押圧片52の支軸53は、アジャスタ
バネ54を介して押圧片52を首振り状態に揺動自在に
支持している。 【0046】そしてハブ押さえ5は図9のようにカセッ
トホルダ3が上昇位置の着脱姿勢のときには、カセット
ホルダ3の天板31で押し上げられ、また図8のように
カセットホルダ3が下降位置の駆動姿勢のときには、板
バネ51の弾性で押圧片52がハブ13を押圧してスピ
ンドル24に確実に係合するようになっている。 【0047】磁気ヘッド6は記録ディスク11の回転中
心方向に摺動自在に支持されたキャリッジ61に取り付
けられている。キャリッジ61はパルスモータ62のプ
ーリ63とこれに巻かれたスチールベルト64で駆動制
御される。 【0048】つまりスチールベルト64の一端はキャリ
ッジ61にビス止めされ、その中央部はプーリ63に巻
かれて固定され、他端はキャリッジ61にアジャスタバ
ネ65を介して固定されている。 【0049】従って、プーリ63が図4の時計方向に回
転すれば、キャリッジ61は記録ディスク11の中心方
向に移動し、反時計方向に回転すれば外側に移動し、記
録ディスク11上のトラックを検知してパルスモータ6
2を回転制御すれば磁気ヘッド6は記録ディスク11の
トラックを追跡する。 【0050】そして、磁気ヘッド6に対向してヘッド押
さえパッド66がヘッド押さえレバー67に支持されて
設けられている。ヘッド押さえレバー67はキャリッジ
61に図4の矢印方向に揺動自在に軸承してあると共
に、図示してないが磁気ヘッド6に圧接する方向にスプ
リングで付勢してある。 【0051】また、ヘッド押さえレバー67には突起6
8が設けられ、カセットホルダ3が上昇位置の着脱姿勢
のときにはカセットホルダ3の天板31の図3に示す3
1b部位で突起68が押し上げられて磁気ヘッド6から
離れ、カセットホルダ3が降下した駆動姿勢のときは天
板31の図示31b部位から解除されて、磁気ヘッド6
側に移動し図4のように記録ディスク11を磁気ヘッド
6に圧接するようになっている。 【0052】以下図5乃至図7の動作状態図に従って図
示実施例の動作を説明する。 【0053】図5のようにイジェクト釦43が押し込ま
れた状態では、このインジェクト釦43と一体のホルダ
昇降部材4はカム面48bがカセットホルダ3を上昇さ
せた着脱位置にピン37を長溝221に沿って押し上げ
て支持している。この状態でチャージスプリング44に
は蓄力され係止突起46がロックレバー45の先端爪4
5aにロックされホルダ昇降部材4はこの着脱位置に保
持されている。 【0054】この着脱姿勢で記録カセットAをカセット
ホルダ3に挿入すると、記録カセットAは開閉扉21と
入口ガイド片31aとにガイドされてカセットガイド3
2内に侵入する。 【0055】この時、カセットガイド32の開閉爪31
2がシャッター板122の連動片123に係合し、記録
カセットAの挿入に伴ってシャッター板122を図11
の状態から図12の状態に回動してヘッド走査孔15が
開口し、記録ディスク11が外部から走査可能になる。
(シャッター開口動作)これと同時に、インデックス窓
17も開口し、記録ディスク11の初期位置を示すイン
デックスホール121が外部から検知可能となる。 【0056】また、図5のようにイジェクト釦43が押
し込まれた状態では、ハブ押さえ5とヘッド押さえレバ
ー67はカセットホルダ3の天板31に当接して押し上
げられ、ハブ押さえ5は記録カセットAの嵌合部から退
避し、ヘッド押さえパッド66は磁気ヘッド6から離れ
る。従って、記録カセットAの挿入時、ハブ押さえ5の
押圧片52及びヘッド押さえパッド66に衝突すること
がない。 【0057】次いで図6に示すように記録カセットAが
所定位置まで挿入されると、その先端がロックレバー4
5の端部45bに突き当たって、このロックレバー45
を図1において時計方向に回動させる。 【0058】するとロックレバー45の先端爪45aが
ホルダ昇降部材4の係合突起46から離脱し、ホルダ昇
降部材4はチャージスプリング44の蓄力で図6の矢印
方向に移動する。このホルダ昇降部材4の移動により、
カセットホルダ3のピン37がカム面48cに沿って長
溝221内をバネ38で降下し、図7のようにピン37
がカム面48aに支持される。(カセットホルダ降下動
作)この時、カセットホルダ3は装置基盤2上のスピン
ドル24と位置決めピン28に対し真上から垂直に降下
し、ハブ13の中心孔13aがスピンドル24の突起2
4aに、記録カセットAの位置決め孔16が位置決めピ
ン28に正常な姿勢で確実に嵌合位置決めされる。(カ
セット位置決め動作)カセットホルダ3の降下に伴って
ハブ押さえ5の押圧片52がハブ13を圧接し、ヘッド
押さえレバー67のヘッド押さえパッド66が記録ディ
スク11を介して磁気ヘッド6を圧接する。(記録媒体
のヘッド押圧動作)そして磁気ヘッド6による記録、再
生が行われる。 【0059】記録カセットAをドライブ装置Bから取り
出す場合にはイジェクト釦43を図7の状態から図5の
状態に押し込むと、ホルダ昇降部材4のカム面48cに
沿ってカセットホルダ3のピン37が押し上げられ、カ
セットホルダ3が垂直に上昇し、チャージスプリング4
4に蓄力されると共にホルダ昇降部材4の係合突起46
がロックレバー45の先端爪45aに係止ロックされ
る。 【0060】このカセットホルダ3の上昇で、記録カセ
ットAはスピンドル24、位置決めピン28から離脱す
る。 【0061】このとき、カセットホルダ3の天板31が
ハブ押さえ5と係合して図9のように、ハブ押さえ5の
押圧片52が記録カセットAの嵌合部から退避する。 【0062】また、カセットホルダ3の上昇初期では記
録カセットAは押さえバネ39に弾圧されてその位置を
維持するが、カセットホルダ3が完全に上昇すると、そ
の弾圧力が弱められ、記録カセットAは付勢スプリング
125の蓄力で開閉扉21から外部に飛び出す。その
際、シャッター板122は図11の状態にヘッド走査孔
15を閉鎖する。 【0063】図示の実施例によれば、記録カセットAは
カセットガイド32の所定位置まで挿入されると、ロッ
クレバー45の先端爪45aがホルダ昇降部材4の係合
突起46から離脱し、ホルダ昇降部材4はチャージスプ
リング44で図6から図7の状態に移動し、カム面48
bに支持されていたカセットホルダ3の4本のピン37
がカム面48cに沿って長溝221内をバネ38の蓄力
で降下し、開閉扉21の開閉操作を行わなくても、記録
カセットAの装着動作を行うだけで、記録ディスク11
を駆動状態にセットでき、記録カセットAの装着操作が
容易である。 【0064】また、4本のピン37が垂直に設けられた
長溝221内を降下するため、カセットホルダ3は水平
の姿勢を保ったままスピンドル24と位置決めピン28
に対し真上から垂直に降下し、ハブ13の中心孔13a
がスピンドル24の突起24aに、記録カセットAの位
置決め孔16が位置決めピン28に正常な姿勢で確実に
嵌合し位置決めすることができる。 【0065】一方、イジェクト釦43を押し込むと、ホ
ルダ昇降部材4のカム面48cに沿ってカセットホルダ
3が垂直に上昇するため、記録カセットAをスピンドル
24と位置決めピン28から確実に離脱することができ
る。 【0066】このように記録カセットAが水平な状態
で、パブ13の中心孔13a及び位置決め孔16を、ス
ピンドル24の突起24a及び位置決めピン28に係合
できるので、長期間使用しても両者の損傷が少ない。 【0067】 【考案の効果】(1)記録カセットの装着動作を容易且
つ確実に行うことができる。 【0068】本考案は、カセットホルダを着脱姿勢から
駆動姿勢に移動する際、チャージされた状態で着脱位置
に係止ロックしたホルダ昇降部材をカセットホルダに挿
入した記録カセットで解除し、解除後はホルダ昇降部材
がチャージスプリングの蓄力で移動してカセットホルダ
を駆動姿勢にシフトするから、記録カセットをカセット
ホルダに装着する動作で駆動位置にセットでき記録カセ
ットの装着を容易且つ確実に行うことができる。 (2)カセットホルダの昇降動作が円滑かつ確実であ
る。 【0069】カセットホルダはこれを昇降する左右一対
のカムで支持されているから、昇降の動作は左右バラン
スよく円滑であると共に、この左右のカムは板状材の両
側部を折曲状に形成してあるから、左右のカムは一体に
構成されガタつきその他で狂うことがなく構造が簡単で
円滑な運動が得られる。 (3)装置の薄型化および小型化が可能である。 【0070】本考案の装置は装置基盤と、この基盤上に
配置した板状材のホルダ昇降部材と、このホルダ昇降部
材上のカセットホルダと、このカセットホルダ上のディ
スク押圧部材とを順次この順に配置してあるから、装置
を薄型かつ小型化することができる。 【0071】特に、ホルダ昇降部材は板状材で構成して
あるから装置基盤上に重ね合わせて配置することが可能
で装置を薄型化でき、しかもカセットホルダの昇降で同
時にディスク押圧手段を特別な駆動手段を要せず記録媒
体に接触および離反させることができ簡単な構造で装置
を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施例におけるドライブ装置のカセ
ットホルダを除く分解斜視図である。 【図2】ドライブ装置を構成するカセットホルダの斜視
図である。 【図3】ドライブ装置の要部平面図である。 【図4】ドライブ装置の駆動状態における断面図であ
る。 【図5】着脱姿勢のカセットホルダに記録カセットを装
着する状態説明図である。 【図6】着脱姿勢のカセットホルダに記録カセットを所
定位置に装着した状態説明図である。 【図7】駆動姿勢のカセットホルダの状態説明図であ
る。 【図8】ドライブ装置の要部動作説明図である。 【図9】ドライブ装置の要部動作説明図である。 【図10】記録カセットの斜視外観図である。 【図11】カセット内部の構造およびシャツター板の開
閉動作の説明図である。 【図12】カセット内部の構造およびシャツター板の開
閉動作の説明図である。 【符号の説明】 A……… 記録カセット B……… 記録デイスクドライブ装置 M……… 駆動モータ 2……… 装置基盤 3……… カセットホルダ 4……… スライドカム(ホルダ昇降部材) 6……… 磁気ヘッド(記録ヘッド) 11……… 記録ディスク(記録媒体) 12……… 記録カセットのケーシング 15……… 記録カセットのヘッド走査孔 16……… 記録カセットの位置決め孔 122……… 記録カセットのシャッター板 24……… スピンドル(駆動部材) 28……… 位置決めピン(カセット位置決め部材) 31……… 天板(天板部) 32……… カセットガイド(カセット収容部) 37……… ピン(カム係合部) 43……… イジェクト釦(イジェクト操作部材) 44……… チャージスプリング 45……… ロックレバー(係止ロック部材) 48……… カム面 66……… ヘッド押さえパッド(ディスク押圧部材) 311……… 突き当てストッパ片(先端規制ストッ
パ) 312……… 開閉爪(シャッター開閉部材)

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1.ケーシング内に記録媒体を回転自在に内蔵した記録
    カセットを収容し、この記録媒体を回転駆動して記録ヘ
    ッドで記録再生する記録ディスクドライブ装置におい
    て、 (イ)上記記録媒体を回転せしめる駆動部材と上記記録
    ヘッドとを装備した装置基盤と、 (ロ)上記記録ヘッドと対向した位置で記録媒体に接触
    および離反可能な上記装置基盤に揺動自在に取り付けら
    れたディスク押圧部材と、 (ハ)上記記録カセットを着脱収容可能なカセット収容
    部とこの収容部の両側部に設けた左右一対のカム係合部
    を有し、上記記録媒体が記録ヘッドに係合する駆動姿勢
    と該記録ヘッドから退避した着脱姿勢との間で昇降自在
    に支持されたカセットホルダと、 (ニ)上記装置基盤に駆動位置と着脱位置との間で往復
    動自在に取り付けられ、上記カム係合部と係合して上記
    カセットホルダを駆動姿勢から着脱姿勢に移動せしめる
    と共に着脱姿勢に保持する左右一対のカムを備えたホル
    ダ昇降部材と、 (ホ)上記ホルダ昇降部材を常時駆動位置側に付勢する
    チャージスプリングと、 (ヘ)上記チャージスプリングに抗してホルダ昇降部材
    を駆動位置から着脱位置に移動せしめ、このチャージス
    プリングに蓄力すると共に上記カセットホルダを駆動姿
    勢から着脱姿勢にシフトするイジェクト操作部材と、 (ト)上記ホルダ昇降部材を着脱位置で上記チャージス
    プリングの蓄力に抗して係止ロックし、この係止ロック
    をカセットホルダへの記録カセットの挿入に連動して解
    除する係止ロック部材とを備え、前記装置基盤に摺動自
    在に取り付けた板状材の両側部に前記左右一対のカムを
    折曲状に形成して前記ホルダ昇降部材を構成し、このホ
    ルダ昇降部材の上記カム上に前記カセットホルダのカム
    係合部を係合支持し、このカセットホルダに前記ディス
    ク押圧部材をカセットホルダの駆動姿勢で該ディスク押
    圧部材が記録媒体と接触し着脱姿勢で離反するように連
    動せしめて上記装置基盤、ホルダ昇降部材、カセットホ
    ルダ、ディスク押圧部材を順次この順に配置したことを
    特徴とする記録ディスクドライブ装置。 2.前記カセットホルダのカセット収容部を板状材の両
    側部下面側に断面コ字状のカセットガイドを設けて構成
    すると共に、このカセット収容部が前記装置基盤と対面
    するようにこのカセットホルダを前記装置基盤上のホル
    ダ昇降部材に支持し、このカセットホルダの上面天板部
    に前記ディスク押圧部材を当接支持した実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の記録ディスクドライブ装置。 3.前記カセットホルダの天板部を金属その他の磁性材
    で構成した実用新案登録請求の範囲第2項記載の記録デ
    ィスクドライブ装置。
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