JP2553578B2 - デイスク駆動装置 - Google Patents

デイスク駆動装置

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JP2553578B2
JP2553578B2 JP62198695A JP19869587A JP2553578B2 JP 2553578 B2 JP2553578 B2 JP 2553578B2 JP 62198695 A JP62198695 A JP 62198695A JP 19869587 A JP19869587 A JP 19869587A JP 2553578 B2 JP2553578 B2 JP 2553578B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、デイスク状に形成された例えば磁気デイ
スクあるいは光デイスクなどの情報記録媒体を回転駆動
して情報の記録再生をおこなうデイスク駆動装置に係
り、特に、デイスクカートリツジのロードを確実に行な
わせるための押圧手段を備えたデイスク駆動装置に関す
る。
〔従来の技術〕
デイスク駆動装置の一つに高速回転している磁気デイ
スクの半径方向に磁気ヘツドを間欠的に移動させ、磁気
ヘツドが停止した位置のトラツク毎に静止画像信号等を
記録または/および再生できるように構成された、所
謂、スチルビデオフロツピデイスク駆動装置があり、こ
の一例として、特開昭58−57667号公報に開示されたも
のがある。このデイスク駆動装置は、カセツトホルダ
が、回転台を備えた取付基板に対し一端を揺動可能に軸
支されており、磁気シートジヤケツト(以下デイスクカ
ートリツジと称する)を該カセツトホルダ内に挿入した
後、該ホルダを取付基板側に回動して、デイスクカート
リツジを回転台上にローデイングするようになつてい
る。
デイスクカートリツジ50は第15図および第16図に示す
ように、磁気シートを円盤状に形成した磁気記録媒体と
してのデイスク51と、このデイスク51を収納する硬質の
合成樹脂材からなるケース50aとから主に構成されてい
る。ディスク51の中央部には、ハブ51cが設けられてお
り、このハブ51cには、ターンテーブルである回転台の
中央部の固定軸に回転自在に装着されたガイドリングに
嵌装するための軸挿入孔51aと、環状の磁性体51bとが一
体的に取り付けられており、ケース50aの中央部の固定
軸挿入口50bから露出している。ハブ51cを該軸挿入孔51
aには、また、前記固定軸に対して軸心が一致するよう
に、2つの斜面51dに対して該固定軸のまわりのガイド
リングを挿圧するように弾性構造の押圧部51eが形成さ
れている。このハブ51cに設けられた磁性体51bは、固定
軸のまわりを高速回転する回転台に一体的に設けられた
環状のマグネツトと互いに対向する位置に配されてお
り、このマグネツトの磁力により吸着されるようになつ
ている。
ケース50aには、前記固定軸挿入口50bの他に、磁気ヘ
ツドが挿入される磁気ヘツド挿入口50c、位置決めピン
が挿嵌される位置決めピン挿入孔50dが形成されている
とともに、該磁気ヘツド挿入口50cを開閉するスライド
式のシヤツタ50eが取り付けられている。また、ケース5
0aの回転台側の面には、ライトプロテクトノツチ50fが
形成され、このノツチ50f部の突片を折り取ることで再
記録の防止を図ることができるように設定されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記のような構成のデイスクカートリツジ
50をデイスク駆動装置側の回転台(以下、ターンテーブ
ルと称する)上にローデイングする際には、センタリン
グ精度を出すため、前記ガイドリングに対して前記斜面
51dを押し付けなければならないので、前記押圧部51eの
弾性力をある程度大きくしてある。そのため、デイスク
カートリツジ50のハブ51cをターンテーブル上に載置
し、単に軸挿入孔51aと固定軸を一致させてもデイスク
カートリツジ50はターンテーブル上にローデイングされ
ることはなく、前記押圧部51eの弾性力に抗してターン
テーブル側に押圧してやる必要がある。そして、この押
圧により必要なセンタリング精度を得てデイスクカート
リツジ50がローデイングされることとなる。
この押圧力を得るために従来のこの種のデイスク駆動
装置にあつては、ターンテーブルを設けた基台に対して
蓋体側にカセツト(カートリツジ)ホルダを設け、蓋体
を閉じるときの押圧力を利用してローデイングをおこな
う構造が採用されていた。
ところが、この蓋体を開閉してアンローデイングおよ
びローデイングをおこなう、所謂トツプローデイングと
称されるロード方法では、蓋体自体の大きさの外に、蓋
体を開閉するスペースが必要となり、機器の集約度を劣
化させる一因となつていた。また、使用時にホルダにデ
イスクカートリツジ50を挿入した後、改めてホルダをタ
ーンテーブル側に押圧せねばならず、操作しにくいとい
う問題もあつた。さらに、ホルダのデイスクカートリツ
ジ挿入口の他にデイスク駆動装置に開口部が形成される
こととなり、操作時にその開口部から塵埃類が侵入する
頻度が増し、装置の信頼性を損う虞があつた。
一方、デイスクカートリツジをホルダ内に挿入するだ
けで、デイスクカートリツジを保持したホルダがターン
テーブル側に下降してデイスクカートリツジをターンテ
ーブル上にローデイングする所謂フロントローデイング
方式のデイスク駆動装置の一例として本出願人の出願に
係る実開昭59−125750号公報に開示された考案がある。
この従来例では、カム溝とカム体の組み合せによりホル
ダをターンテーブル方向へ下降させるようになつてい
る。
しかし、このようにホルダがターンテーブル方向へ弾
圧されても、デイスクカートリツジの位置は、駆動装置
のターンテーブル配設側から突設された位置決めピンの
支承位置によつて決まるため、ハブ自体に押圧力が直接
作用することはなく、それ故、ハブ51cの軸挿入孔51aの
前記ガイドリングに対する嵌入動作が確実には行なわれ
ない虞が残る。そして、もしも、該嵌入動作が確実に行
なわれていないと、必要なセンタリング精度を得ること
を出来ず、回転精度も確保できないという問題が生じ
る。
したがつて、この発明の目的とするところは、確実に
ガイドリングに嵌入させることができ、必要なセンタリ
ング精度を得ることができるフロントローデイング方式
のデイスク駆動装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
従来技術が抱える問題点を解決し、上記目的を達成す
るため、この発明は、押圧部を有するハブを備えた情報
記録ディスクと、前記情報記録ディスクを硬質のケース
内に収納してなるデイスクカートリツジを保持するカー
トリツジホルダと、カートリツジホルダを少なくとも昇
降可能に保持する枠体と、中央に情報記録デイスクのハ
ブが挿入され前記押圧部によって押圧されるガイド部材
を有し、情報記録デイスクが載置されるターンテーブル
と、ターンテーブルを回転させる回転駆動手段と、デイ
スクカートリツジのターンテーブルに対するロード時の
位置を規制する位置決め手段と、枠体に対してスライド
自在に取り付けられ、スライド移動に伴つてカートリツ
ジホルダをターンテーブルに対し昇降駆動するスライド
板とを有するデイスク駆動装置において、上記カートリ
ツジホルダの反ターンテーブル側の面に、少なくともロ
ーディング動作時に情報記録ディスクのハブを押圧する
押圧用突部と、ローディング終了時に前記押圧用突部を
ハブから離間させるとともに、ディスクカートリッジの
ケースを押圧するケース押圧用突部と、カートリツジホ
ルダの反ターンテーブル側の面に当接し、上記両突部の
カートリツジホルダ内への突出量を規制する当接部とが
形成されたばね板を備えた構成にしてある。
〔作用〕
上記手段による作用を第1図(a),(b),(c)
を参照して説明する。
まず、カートリツジホルダがターンテーブルに対して
最も離間した待機位置にあるときは、ばね板は当接部が
カートリツジホルダの上面に当接し、ケース押圧用突部
もハブ押圧用突部もデイスクカートリツジから離間し、
デイスクカートリツジには何ら力は加わらない。
そして、ローデイングが始まると、デイスクカートリ
ツジは位置決め手段によりカートリツジホルダとは独立
してその位置が規制され、同図(b)に示すようにケー
ス押圧用突部とハブ押圧用突部がそれぞれケースおよび
情報記録デイスクのハブに当接し、カートリツジホルダ
の下降に従つて両者を押圧し、ハブはターンテーブルの
固定軸に外装されたガイド部材に確実に挿入される。そ
の後ローデイング完了位置までホルダが下降すると、同
図(c)に示すようにハブ押圧用突部はハブから離間さ
せられ、ケース押圧用突部のみがケースに当接する。こ
れにより、ハブには何の抵抗も加わることなく情報記録
デイスクの回転駆動が可能になる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を、図面を参照して説明す
る。
第1図ないし第9図は、この発明の実施例に係るスチ
ルビデオフロツピデイスク駆動装置(以下、SVF装置と
称する)を説明するためのもので、第1図はホルダと押
えばねの相互動作を示す動作説明図、第2図ないし第6
図はそれぞれアンロード状態のSVF装置の斜視図、平面
図、正面図、背面図、左側面図で、第7図はロード状態
のSVF装置の平面図、第8図は同右側面図、第9図はSVF
装置の内部構造を示す平面図である。
上記第3図ないし第7図において、SVF装置は枠体1
と、枠体1の上面で第3図上下方向に摺動可能なスライ
ド板2と、前記デイスクカートリツジ50を保持するカー
トリツジホルダ(以下、ホルダと略称する)4と、磁気
ヘツド5を搭載したキヤリツジ6と、このキヤリツジ6
をデイスクの半径方向に移送するキヤリツジ移送機構7
と、デイスクが載置されるターンテーブル8と、ターン
テーブル8を回転駆動するモータ9とから主に構成され
ている。
枠体1は、断面略U字状に金属板を折極して形成され
ており、側板16には第8図に示すように1個所、側板17
には第6図に示すように2個所、それぞれガイド溝18,1
9,20が切溝されている。これらのガイド溝18,19,20は略
L字形に形成されており、それぞれ、枠体1の底板1aに
対して平行な水平部と、垂直な垂直部とを有している。
また、側板17には、第6図に示すようにスライド板2を
デイスクカートリツジ挿入側Aへスライド動作させるた
めの操作レバー36が突出する長孔状の案内溝43が形成さ
れている。そして、この枠体1のデイスクカートリツジ
挿入側Aの開口部には、前面板45が取り付けられてい
る。
前面板45は、第2図および第3図に示すように、上部
側にデイスクカートリツジ挿入口46が形成され、デイス
クカートリツジ50の非挿入時にデイスクカートリツジ挿
入口46を閉鎖するドア47が、この挿入口46の上部背面に
常時閉方向に付勢された状態で軸支され、下部背面に
は、前面板45に沿つてスライド動作するシヤツタが配設
されている。シヤツタは、一対のレバーのそれぞれ一端
側で支持されて常時ばねによつて開方向に付勢されてお
り、デイスクカートリツジのロード時に上記ドア47のか
わりにデイスクカートリツジ挿入口46を閉鎖するように
なつている。
また、枠体1の底部1aには、後述の安定板40のパツト
40a部分の基端部と当接し、パツド40aの高さを調整する
高さ調整ピン1tが立設されている。この高さ調整ピン1t
は、底板1aの裏面側から該調整ピン1tのねじ部を回転さ
せることによりおこなうことができるように設定されて
いる。
スライド板2は、枠体1の底板1a側で、図示しないば
ねにより常時デイスクカートリツジ挿入方向(矢印B方
向)、すなわち反デイスクカートリツジ挿入側Qへ付勢
されているとともに、その側板11および側板12には前記
枠体1の側板16,17のガイド溝18,19,20に対応して、図
示しないカム溝が形成されている。これらのカム溝は、
デイスクカートリツジ挿入側Aに向かつて下り勾配の傾
斜部と上側(反底部1a側)の垂直部と、下側(底部1a
側)の水平部とを有している。そして、ホルダ4の側面
側に突出した突部21,22,23が、これらのカム溝を介し
て、ガイド溝18,19,20にそれぞれ挿通している。このス
ライド板2は、特に図示していないが、枠体1の底板1a
の上面に立設されたピンに遊挿された、例えばリングヤ
スピードワツシヤなどの抜止め部材により、該上面にお
いて、デイスクカートリツジ50の挿入・排出方向と平行
な方向にスライド自在に取り付けられている。
ホルダ4は第3図および第5図に示すように、デイス
クカートリツジ挿入側Aからみて両側に、断面略コの字
形のデイスクカートリツジ50の保持部53と、反底板側で
両保持部53を連結する上面板54とを備えている。側面16
側のホルダ4の側面55には、第6図および第9図に示す
ように前記突起21を支持するばね片57が垂下され、側板
17側の側面56には、前記突部22,23が取り付けられると
ともに、デイスクカートリツジ50のケース50aの側面に
形成された係合溝50jに先端が係合する係合レバー58が
配設されている。ホルダ4の上面板54には、パルスジエ
ネレートセンサ39が挿入される挿入口59と、デイスク51
の高さ位置規制手段としての安定板40のパツト40a部が
挿入されるパツト挿入口60が開口され、該挿入口59の近
傍には、パルスジエネレートセンサ39を支持する支持板
61が取り付けられ、側面55側には線ばねからなるシヤツ
タ閉鎖ばね67が取り付けられている。
また、該上面板54には、デイスクカートリツジ50を押
圧する第10図に示すような板ばねからなる押えばね30が
取り付けられている。この押えばね30には、ホルダ4の
上面板54に穿設された孔54aから突出してデイスクカー
トリツジ50のケース50aの上面を押圧する第10図P−P
線断面図たる第13図に示すような突部30aと、ホルダ4
の第3図において左上部に切り欠かれた切欠部54bから
突出して該ケース50aの上面を押圧する第10図N−N線
端断面図たる第12図に示すような突部30bと、前記挿入
口59からホルダ4内に侵入して該ケース50aの上面を押
圧する第10図M−M線端断面図たる第11図に示すような
ケース押圧用突部30cと、ハブ51cを押圧するハブ押圧用
突部30dと、パルスジエネレートセンサ39からのリード
線を通過させる第10図Q−Q線端断面図たる第14図に示
すような凹部30eが形成されている。上記ケース押圧用
突部30cとハブ押圧用突部30dとが形成されたばね片30f
は、予めホルダ方向(l方向)湾曲させて形成してお
き、ホルダ4への取付時にその先端側を当接部30gとし
て前記挿入口59の開口縁近傍の該上面板54部分に当接さ
せて初圧を付与している。これらのケース押圧用突部30
cとハブ押圧用突部30dの突出量は、ホルダ4内にデイス
クカートリツジ50を挿入したときに当接しない、すなわ
ち、デイスクカートリツジ50の挿入を自由に許容するだ
けの寸法に設定されている。
安定板40は、枠体1の該パツト挿入口60の反デイスク
カートリツジ挿入側Qの背板1e部分に設けられた安定板
取付部1m,1n間にねじ62を介して摺動自在に軸支され、
該ねじ62の外周に巻回されたコイルばね63によつて、常
時枠体1の底板1a方向に付勢されている。また、枠体1
の反デイスクカートリツジ挿入側Qには、イジエクトレ
バー66とロツクレバー29が支軸66bを介してそれぞれ摺
動自在に取り付けられている。上記安定板40は、デイス
クカートリツジ50のアンロード時には、ホルダ4の上面
の押し上げ部4pによつて、枠体1の側板16,17の最上端
から出ない高さまで押しあげられ,パツト40aがデイス
クカートリツジ50の出し入れに際し、該デイスクカート
リツジ50に対して退避し、ロード時に、後述の磁気ヘツ
ド5のデイスク回転方向上流側に当接して、磁気ヘツド
5に対するデイスク51の高さ位置を規制するようになつ
ている。
キヤリツジ6は、第9図に示すように、ステツピング
モータ24、間欠駆動ねじ25が形成されたスクリユーシヤ
フト26等からなるキヤリツジ移送機構7によつて、ガイ
ドシヤフト27に沿ってデイスク30の半径方向に移送さ
れ、キヤリツジ6の右端側に設けられた磁気ヘツド5を
所望の記録トラツク位置に位置させて、記録/再生がお
こなわれる。
この磁気ヘツド5は、フレーム画像とするために二つ
の磁気ヘツドを複合したもので、円板状の支持体5cのほ
ぼ中央部に支持固定されており、該支持体5cはデイスク
30と略平行にキヤリツジ6に取り付けられている。この
支持体5cは、周縁部5dが中央部よりも若干高く形成さ
れ、該周縁部5dの内側に凹陥部5fを形成している。この
例の場合、支持板5cの外径は7mm、凹陥部5fの内径は6m
m、凹陥部5fの深さは100μmに設定されている。
また、第9図反デイスクカートリツジ挿入側Qの枠体
1上には、モータ70が設けられている。このモータ70の
駆動軸側には減速歯車群71が設けられ、減速歯車群71の
最終段の歯車の出力端70aがスライド板2の同挿入側Q
の一部に係止可能となつており、イジエクト時に該出力
端70aがスライド板2の一部に係止してスライド板2を
デイスクカートリツジ挿入側Aすなわち前面板45方向に
スライドさせることができる。
次に、上記のように構成されたSVF装置の動作につい
て説明する。
第3図は、デイスクカートリツジ50のロード前の状態
を示すSVF装置の平面図で、この状態のとき、スライド
板2はばねの弾性力に抗して最も前面板45に近接した位
置にあつて、ロツクレバー29の突起29bが第6図に示す
ようにスライド板2の係止溝44に係合し、デイスクカー
トリツジ挿入方向の移動が阻止されている。
スライド板2が、上記アンロード位置にあるときは、
ホルダ4の側面55,56側に突出した突起21,22,23は、第
6図に示すように枠体1の側面16,17に形成されたガイ
ド溝18,19,20の水平部に位置し、かつスライド板2の垂
直部の反デイスクカートリツジ挿入側Qの面に押されて
最も前面板45のデイスクカートリツジ挿入口46に近接
し、かつ、該デイスクカートリツジ挿入口46と同レベル
の位置にある。この位置は、デイスクカートリツジ50の
待機位置であつて、かつ、デイスクカートリツジ50の排
出位置である。
このとき、押えばね30のばね片30fは、第1図(a)
に示すように当接部30gがホルダ4の上面板54に当接
し、ケース押圧用突部30cおよびハブ押圧用突部30dがデ
イスクカートリツジ50のケース50aに当接しないように
保持している。また、安定板40は、ホルダ4によつてデ
イスクカートリツジ50の待機位置まで押し上げられてお
り、デイスクカートリツジ50のスムーズな挿入が可能に
なつている。
上記アンロード状態からデイスクカートリツジ50を前
面板45のデイスクカートリツジ挿入口46へ挿入すると、
ドア47押し開けながらデイスクカートリツジ50がホルダ
4内に進み、第3図および第9図に示すイジエクトレバ
ー66を押してロツクレバー29のスライド板2に対するロ
ツクを解除する。この過程で、第6図に示す係合レバー
58の係合部がデイスクカートリツジ50のケース50aの係
合溝50jに係合し、デイスクカートリツジ50の進入に応
じて係合レバー58の背面部が枠体1の側板17の規制部17
aの内面に当接して、係合レバー58とケース50aとが離脱
不能となつて、ホルダ4とデイスクカートリツジ3が一
体的に動作するようになる。この時点で、上記のように
ロツクレバー29のロツクが解除されることから、スライ
ド板2はばねの弾性力により反デイスクカートリツジ挿
入側Qに移動し、前記カム溝と案内溝18,19,20に挿通し
た突起21,22,23が、該カム溝と案内溝18,19,20の相対的
位置関係の変化によつて案内溝18,19,20の垂直部下方に
第8図に示すように移動させられる。これにより、ホル
ダ4がロード位置に至り、デイスク30がターンテーブル
8上にロードされて、記録/再生を行なうことができ
る。
このローデイング過程で、ホルダ4が下降すると、枠
体1の底板1aから立設された位置決めピン1pに前記位置
決めピン挿入孔50dが嵌り込んでデイスクカートリツジ5
0の枠体1に対する横向の位置を規制するとともに、高
さ方向の位置が規定される。この高さ方向の位置は、前
記支軸66bの上端の高さと該二つの位置決めピン1pの三
点で規定され、この三者でデイスクカートリツジ50が三
点支持される。したがつて、ホルダ4が降下を開始した
ときに、まず、デイスクカートリツジ50が位置決めピン
1pに当接してロード位置(最下降位置)を規定し、次い
で、第1図(b)に示すようにばね片30fのケース押圧
用突部30cがケース50aに、またハブ押圧用突部30dがデ
イスク51のハブ51cに当接する。そしてホルダ4の下降
動作に応じてハブ押圧用突部30dは、押圧部51eの弾性力
に抗してハブ51cをターンテーブル8の固定軸8aの外周
部のガイドリング8bに押し込んで、押圧部51eがガイド
リング8bを軸挿入孔51aの斜面51dを挿圧して、ディスク
51のセンタリングとターンテーブル8へのロードを行
う。このような下降動作を経て、ホルダ4がガイド溝1
8,19,20の垂直方向のストロークで規定される最下降位
置に至つたときには、ケース押圧用突部30cがハブ押圧
用突部30dよりもばね片30fの取付支点30hに近い方に位
置しているので、第1図(c)に示すようにハブ押圧用
突部30dをハブ51cから離間させ、ケース50aのみが前記
突部30a、30bおよび30cの4点で位置決めピン1pおよび
支軸66bに対して押圧され固定される。
またこのローデイング過程で、第8図に示すように、
安定板40はコイルばね63の弾性力により図において反時
計方向に回動して、パツド40aが下降し、パツド40aがホ
ルダ4およびデイスクカートリツジ50内に侵入して、デ
イスク51の磁気ヘツド5に対する位置を規定する。この
ときのパツド40aの枠体1の底面1a側の面は、前記高さ
調整ピン1tの先端に当接し、支持体5の周縁部5dの端面
からほぼ50μm程度の高さ位置にくるように設定されて
いる。この高さは、出荷前の試験時、試験用のデイスク
カートリツジをロードし、再生画像を目視しながら画像
が乱れない、最も支持板5cの端面に近い位置が最適であ
り、通常、この高さは50〜100μm程度であるが、200μ
m程度でも充分に機能する。なお、この好適な高さは、
デイスク51の厚さ、可撓性の程度、支持板5cの直径など
に応じて種々変化することはいうまでもない。
また、この支持板5cは、デイスク51を凹陥部5fに言わ
ば吸引して磁気ヘツド5にデイスク30を当接させるの
で、安定板40のパツト40aは前述の如く、支持板5cの吸
引を可能にする磁気ヘツド5および支持板5cのデイスク
回転方向上流直前のデイスク51の高さ位置を規定できれ
ばよい。したがつて、パツト40aは当該位置を規定でき
る小さなものでよく、調整ピン1tは、デイスク51の外側
から該パツト40aの高さ位置を規定できるように、枠体
1の反デイスクカートリツジ挿入側Qに寄つた位置に1
本立設しておけばよい。
上記のようにしてローデイングされたデイスクカート
リツジ50のデイスク51の記録/再生が終了すると、図示
しないカメラ側のイジエクボタンを押して、デイスクカ
ートリツジ50をイジエクトさせる。これは、該イジエク
トボタンの押圧操作により、前記モータ70が回転し、減
速歯車71および図示しない機構を介してスライド板2の
ロツクレバー29によるロツクが可能になる位置までデイ
スクカートリツジ挿入側Aに戻すことにより可能とな
る。
すなわち、スライド板2の復帰動作に応じて、ホルダ
4がガイド溝18,19,20の垂直部に沿つて上昇し、ホルダ
4の押し上げ部4pが安定板40の下面に当接して、これを
押し上げてパツト40aをデイスクカートリツジ挿抜位置
から退避させ、ガイド溝18,19,20の水平部に沿つてデイ
スクカートリツジ挿入側Aに移動する。そして、ばね65
の弾性力によりロツクレバー29が、スライド板2の係止
溝44に係止して、スライド板2をアンロードもしくはイ
ジエクト完了位置に保持し、これとほぼ同時に係合レバ
ー58の係合溝38との係合状態が解除されて、引張りばね
66aの弾性力により付勢されたイジエクトレバー66によ
り、下側にシヤツタが下がつて開放された前面板45のデ
イスクカートリツジ挿入口46からデイスクカートリツジ
50がイジエクトされる。このイジエクト過程で、シヤツ
タ閉鎖ばね67の突起67aがシヤツタ34の一部に係止して
デイスクカートリツジ50のシヤツタ34は閉鎖される。
以上のように,上記実施例によれば、デイスクカート
リツジ50のホルダ4への挿入は何の抵抗もなく行なわ
れ、ローデイング動作時にばね片30fのハブ押圧用突部3
0dによりデイスク51のハブ51cをガイドリング8bに押し
込んでセンタリングを確実に行なうことができる。そし
て、ローデイング完了時には、ケース押圧用突部30cの
みがケース50aに当接し、バブ押圧用突部30dはハブ51c
から離間するので、デイスク51の回転を阻害することは
ない。
〔発明の効果〕
これまでの説明で明らかなように、ローデイング時に
情報記録デイスクのハブを押圧し、ローデイング終了時
にはケースのみを押圧するばね板をカートリツジホルダ
の反ターンテーブル側に取り付けたこの発明によれば、
確実に情報記録デイスクのハブをターンテーブルのガイ
ド部材に嵌入させることができ、これにより、必要なセ
ンタリング精度を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第14図は、この発明の実施例を説明するた
めのもので、第1図は押えばねの動作説明図で、第1図
(a)はアンロード時の押えばねとホルダの状態を示す
断面図、第1図(b)はローデイング動作時の押えばね
とホルダの状態を示す断面図、第1図(c)はローデイ
ング終了時の押えばねとホルダの状態を示す断面図、第
2図はSVF装置の斜視図、第3図はアンロード時のSVF装
置の平面図、第4図は同正面図、第5図は同背面図、第
6図は同左側面図、第7図はロード状態のSVF装置の平
面図、第8図は同右側面図、第9図はホルダを外したSV
F装置の平面図、第10図は押えばねの平面図、第11図は
第10図M−M線端断面図、第12図は第10図N−N線端断
面図、第13図は第10図P−P線断面図、第14図は第10図
Q−Q線端断面図、第15図はデイスクカートリツジの平
面図、第16図は同底面図である。 1……枠体、1p……位置決めピン、2……スライド板、
4……ホルダ、8……ターンテーブル、8b……ガイドリ
ング、9……モータ、30……押えばね、30c……ケース
押圧用突部、30d……ハブ押圧用突部、30f……ばね片、
30g……当接部、50……デイスクカートリツジ、50a……
ケース、51……デイスク、51c……ハブ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押圧部を有するハブを備えた情報記録ディ
    スクと、前記情報記録ディスクを硬質のケース内に収納
    してなるディスクカートリッジを保持するカートリッジ
    ホルダと、カートリッジホルダを少なくとも昇降可能に
    保持する枠体と、中央に情報記録ディスクのハブが挿入
    され前記押圧部によって押圧されるガイド部材を有し、
    情報記録ディスクが載置されるターンテーブルと、ター
    ンテーブルを回転させる回転駆動手段と、ディスクカー
    トリッジのターンテーブルに対するロード時の位置を規
    制する位置決め手段と、枠体に対してスライド自在に取
    り付けられ、スライド移動に伴ってカートリッジホルダ
    をターンテーブルに対し昇降駆動するスライド板とを有
    するディスク駆動装置において、上記カートリッジホル
    ダの反ターンテーブル側の面に、少なくともローディン
    グ動作時に情報記録ディスクのハブを押圧する押圧用突
    部と、ローディング終了時に前記押圧用突部をハブから
    離間させるとともに、ディスクカートリッジのケースを
    押圧するケース押圧用突部と、カートリッジホルダの反
    ターンテーブル側の面に当接し、上記両突部のカートリ
    ッジホルダ内への突出量を規制する当接部とが形成され
    たばね板を備えたことを特徴とするディスク駆動装置。
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