JPH0643866Y2 - キャプスタン構体 - Google Patents

キャプスタン構体

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JPH0643866Y2
JPH0643866Y2 JP1984145612U JP14561284U JPH0643866Y2 JP H0643866 Y2 JPH0643866 Y2 JP H0643866Y2 JP 1984145612 U JP1984145612 U JP 1984145612U JP 14561284 U JP14561284 U JP 14561284U JP H0643866 Y2 JPH0643866 Y2 JP H0643866Y2
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capstan
support cylinder
tip
bearing
inner cavity
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満 江口
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江口ダイカスト有限会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、カセツト式テープレコーダのキヤプスタン
に関する。
従来の技術 カセツト式テープレコーダのキヤプスタンは、その径が
細く、片持ち式に基端だけで軸受けされている関係か
ら、ピンチローラの押圧力によつて僅かであるが撓曲す
る。そして、撓曲しながら回転するために、周波数特性
が悪化することに加えて、モータも不必要に電力を消費
することになる。また、上記の撓曲とは別に、長時間テ
ープを使用した場合に、テープの厚みが薄いためにキヤ
プスタンに巻付く事故を発生していた。
これらの問題を解決するために、近年第3図に示すよう
にキヤプスタンを両端で支持している構体が採用されて
いる。即ち、キヤプスタン1は支持筒2の内腔3内に納
められ、両端において内腔3を拡大した軸受支持面4、
5にそれぞれ挿入された含油メタル6、7がキヤプスタ
1を軸受けしている。支持筒2は、基端近傍の外周に取
付け用のフランジ8を有し、先端にはキヤツプ9が被せ
られ、中間部分は樋状に切開され、その切開面10からキ
ヤプスタン1が露出している。このように、キヤプスタ
ン1を両端で支持したことにより、その撓曲が無くなつ
て、周波数特性の悪化及びモータ消費電力の増大を防
ぎ、キヤプスタンの半部を支持筒2で包んだことによつ
て、テープの巻付きを防ぐことができる。なお、モータ
の消費電力は、片持式の場合に較べて約40%も節減でき
る。また、実開昭57-129251号公報には、第4図(a)
に示すように、支持筒2とキャップ9とを一体に製作
し、第3図における先端側の含油メタル7を省略したも
のが示されている。
考案が解決しようとする問題点 第3図示の支持筒は、剛性を要するために金属ダイカス
トによつて作られているが、支持筒の外径はカセツトの
キヤプスタン孔へ挿入しなければならないために極めて
細い。そのような細い支持筒内に含油メタルを挿入して
キヤプスタンを軸受することは、工作技術の限界に近い
ために著るしい困難を伴い、そのためにキヤプスタン構
体の価格はテープレコーダ全体の製造原価の数%にも達
する高価なものになつている。そして、マイクロカセツ
ト式のテープレコーダの場合は、寸法が更に微細になる
ので、第3図示のような構体を採用することは殆ど不可
能である。第4図(a)に示した支持筒のような形状の
物品は、通常は第4図(b)に示すような金型を用いて
ダイカストにより製造する。すなわち、支持筒2を形成
するためのキャビティ41を有する金型42に、面43で金型
44が閉合し、金型44から支持筒内腔3を形成するための
スライドピン45がキャビティ41内へ伸延し、金型42は、
支持筒2にキャプスタン1が露出する窓を作るためのス
ライドコア46を有する。ここで、スライドコア46はスラ
イドピン45に強く押付けておくことが必要で、そうしな
いと溶湯注入時に両者の間に溶湯が流入して、バリが出
来る。
ところが、テープレコーダの場合はスライドピンがかな
り細くて長く、特にマイクロカセット用の場合は非常に
細いので、スライドコア46を強く押当てると歪んで傾
く。従って第4図(a)に示した支持筒をダイカストに
よって製造することは、極めて困難である。
この考案は、キヤプスタン構体の製作を容易にしてその
価格を引下げ、更に、マイクロカセツト式テープレコー
ダへの実施をも可能にすることを目的とする。
問題点を解決するための手段 この考案においても、第3図示の従来例と同様に、キヤ
プスタンは支持筒の内腔内に納められ、基端部分では拡
大した軸受支持面に挿入された含油メタルによつて軸受
けされる。支持筒の先端は閉塞されていて、その内部に
はキヤプスタンとほぼ同径の軸受面が内腔に連設され、
その軸受面はその径と同じ幅で前面へ向つて切開されて
いる。キヤプスタンは、支持筒を樋状に切開した切開面
から外界へ露出する。必要に応じ、支持筒先端の軸受面
には、摩擦が少い樹脂の薄層を設け、或いは固体潤滑剤
を塗着する。
作用 この考案におけるキヤプスタンの先端は、支持筒先端に
形成した軸受面で支持されるために、ピンチローラの押
圧力によつて撓曲しない。そして、先端を含油メタルで
支持していないにも拘らず、電力の消費は第3図示の従
来のキヤプスタン構体とほぼ同等である。
実施例 第1図において、キヤプスタン1は支持筒2の内腔3内
に納められ、基端部において内腔3を拡大した軸受支持
面4に挿入された含油メタル6によつて軸受けされてい
る。支持筒2の先端部11は閉塞されており、その内部に
おいて、内腔3に連設したキヤプスタン1の径にほぼ等
しい内径の軸受面12に、キヤプスタン1の先端部分が接
触している。そして、軸受面12は前方に向つてその内径
と同じ幅で切開されており、13はその切開面を示す。
支持筒2の基端には内腔3よりも内径が大きい軸受支持
面4が形成され、ここに含油メタル6が収容され、キヤ
プスタン1は含油メタル6の中心を貫通している。支持
筒2の基端に近い外周には取付用のフランジ8が設けら
れ、フランジ8は適所に取付孔14、14…を有する。
支持筒2は、フランジ8と先端部11との間で樋状に切開
され、その切開面10からキヤプスタン1が露出してい
る。
なお、支持筒2及びフランジ8は、ダイカストによつて
一体に製作し、軸受面12には弗素樹脂のような摩擦が少
い物質の薄層を形成するか、或いは硫化モリブデンのよ
うな固体潤滑剤を塗布する。
第2図は上述の支持筒をダイカストによって製造するた
めの金型を示す。金型21と22とは面23で閉合する。金型
21には、支持筒2及びフランジ8を形成するためのキャ
ビティ24が設けられ、金型22には含油メタル支持部15を
形成するためのキャビティ25が設けられている。
金型21には矢印26方向に移動できるスライドコア27が設
けられており、その高さは切開面10及び13の高さに等し
い。スライドコア27は、第2図(b)及び(c)に示す
ように、先端に内腔3を形成するための半円柱面28と、
切開面10を形成するための平面29と、軸受面12及び切開
面13を形成するための馬蹄形断面部分30とを有する。
金型には矢印31方向に移動できるスライドピン32が、キ
ャビティ25の中心から突出し、その先端はスライドコア
27の下面にキャビティ24内で衝合している。スライドピ
ン32のキャビティ25内に位置する部分は含油メタル6の
外径に等しく、キャビティ24内へ伸延する部分は内腔3
の内径に等しい。更に金型22には、取付孔14、14を形成
するための固定ピン33、33が取付けられており、キャビ
ティ24内へ伸延している。
このような金型を用いたダイカストによれば、支持筒2
の先端の軸受面12を、第4図(b)に示したスライドピ
ン45によらず、スライドコア27によって成形できるの
で、寸法精度が良く、かつ重要箇所におけるバリの発生
が無い。
上述のキヤプスタン構体は、第3図示の従来例と同様
に、テープレコーダにおいてカセツトのキヤプスタン孔
に挿通され、ピンチローラとの間にテープを挾んで送る
のに用いられる。そして、先端部分に含油メタルが用い
られていないために、摩擦が大きいことが懸念された
が、実際はモータの電力消費が第3図示の従来例と同等
であることが確認された。
効果 上記実施例から明らかなように、この考案によるときは
第3図示の従来例における支持筒先端の含油メタルを省
略し得るので、カセツトのキヤプスタン挿通孔によつて
寸法的制約を受ける状況下で、ダイカストによる量産を
著るしく容易にすることができる。特に、マイクロカセ
ツト式のテープレコーダにおいては、電源に小型の乾電
池を使用するから、モータの消費電力の節減がより強く
望まれていたにも拘らず、寸法上の制約から第3図示の
ようなキヤプスタン構体を採用できなかつたが、この考
案はマイクロカセツト式テープレコーダにも実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)及び(c)はそれぞれこの考案の
実施例の側面図、正面図及び縦断面図、第2図(a)、
(b)及び(c)はそれぞれ同実施例の製造に使用する
ダイカスト金型縦断面図、スライドコア側面図及びスラ
イドコア平面図、第3図(a),(b)及び(c)はそ
れぞれ従来例の側面図、正面図及び縦断面図、第4図
(a)及び(b)はそれぞれ別の従来例の断面図及びダ
イカスト金型断面図である。 1……キヤプスタン、2……支持筒、3……内腔、6…
…含油メタル(軸受)、10……切開面、12……軸受面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持筒にその中心軸に沿って内腔を設け、
    この内腔にキャプスタンを挿入し、上記支持筒の基端に
    おいて上記内腔を拡大して上記キャプスタンの軸受を嵌
    込み、上記支持筒の先端を閉塞してこの閉塞部分に上記
    キャプスタンの先端を支持する軸受面を上記内腔に連設
    すると共に、この軸受面を前面へ向って上記キャプスタ
    ンの径にほぼ等しい幅で切開し、上記支持筒の中間部分
    の前面側の約半部を樋状に切開して上記キャプスタンを
    その切開面から露出させてなるキャプスタン構体。
JP1984145612U 1984-09-25 1984-09-25 キャプスタン構体 Expired - Lifetime JPH0643866Y2 (ja)

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JP1984145612U JPH0643866Y2 (ja) 1984-09-25 1984-09-25 キャプスタン構体

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JP1984145612U JPH0643866Y2 (ja) 1984-09-25 1984-09-25 キャプスタン構体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6161634U JPS6161634U (ja) 1986-04-25
JPH0643866Y2 true JPH0643866Y2 (ja) 1994-11-14

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ID=30703865

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52129251U (ja) * 1976-03-27 1977-10-01
JPS5945762U (ja) * 1982-09-20 1984-03-27 松下電器産業株式会社 キヤプスタン軸受装置

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Publication number Publication date
JPS6161634U (ja) 1986-04-25

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