JP2567941Y2 - テープレコーダのヘッド支持構造 - Google Patents

テープレコーダのヘッド支持構造

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JP2567941Y2
JP2567941Y2 JP1993006328U JP632893U JP2567941Y2 JP 2567941 Y2 JP2567941 Y2 JP 2567941Y2 JP 1993006328 U JP1993006328 U JP 1993006328U JP 632893 U JP632893 U JP 632893U JP 2567941 Y2 JP2567941 Y2 JP 2567941Y2
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JP
Japan
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head
shaft
holder
magnetic
tape recorder
Prior art date
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JP1993006328U
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JPH0668113U (ja
Inventor
昌也 縄田
英毅 神谷
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はコンパクトカセット(C
C)テープレコーダやデジタルコンパクトカセット(D
CC)テープレコーダ等のヘッドの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドを180°回転可能とするこ
とで、1つの磁気ヘッドでもってオートリバースに対応
できるようにしたテープレコーダが知られている。斯か
る従来のテープレコーダのヘッド支持構造は、図6に示
すようにヘッド101を先端部に取付けたヘッドホルダ
102を軸受103を介してヘッドハウジング104に
回転自在に装着し、ヘッドホルダ102に固定したギヤ
105を介してヘッドホルダ102とともに磁気ヘッド
101を回転するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のヘッド支持構造にあっては、図7に拡大して示
すようにヘッドホルダ102とハウジングに固着される
軸受103との間には、ヘッドホルダ102の回転を許
容するためにクリアランスCが絶対に必要になるため、
ヘッド101先端が揺動する。そして、この場合、支持
点Pを中心としてヘッド101先端までの距離L1と軸
受の一端までの距離L2とは、L1>L2となるため、
クリアランスに起因するガタが拡大される。
【0004】そして上述したようにヘッドが揺動する
と、アジマスが不安定になり、周波数特性が不安定にな
る。この場合、クリアランスに起因するガタを強制的に
寄せると、軸ロスや負荷が増加して、やはりアジマスが
不安定になり、またクリアランスを小さくするために部
品精度を向上させることはコストが高くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本考案は、磁気テープに対して記録・再生を行なう磁
気ヘッドと、この磁気ヘッドを取り付けたヘッドホルダ
と、このヘッドホルダ側に形成した底部を有する孔と、
この孔にクリアランスを有して挿通されその先端で底部
を点支持するシャフトと、このシャフトの後端を支持す
るヘッドハウジングとからテープレコーダのヘッド支持
構造を構成し、シャフトの支持点から磁気ヘッドの先端
までの距離をL1とし、シャフトの支持点からヘッドホ
ルダの後端までの距離をL2としたときに、L1<L2
にした。
【0006】
【作用】ヘッドホルダ側に底部を有する孔を形成し、こ
の孔にクリアランスを有して挿通されその先端で底部を
点支持するシャフトを設け、このシャフトの後端をヘッ
ドハウジングに支持した。また、シャフトの支持点から
磁気ヘッドの先端までの距離をL1とし、シャフトの支
持点からヘッドホルダの後端までの距離をL2としたと
きに、L1<L2にした。従って、ヘッドホルダの先端
部付近を支持することができ、シャフトとヘッドホルダ
との間のクリアランスによる磁気ヘッドのガタを抑制で
きるので、アジマス特性及び周波数特性等の安定化を図
ることができる。
【0007】
【実施例】以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本考案に係るヘッド支持構造
を適用したテープレコーダの全体構成図であり、テープ
レコーダは本体ベース1に一対のリール台2,2、一対
のキャプスタン3,3及び一対のピンチローラ4,4を
備え、中央にヘッド部10を設け、このヘッド部10に
はリールから繰り出した磁気テープ5が接する磁気ヘッ
ド11及び消去ヘッド12を備えている。
【0008】前記ヘッド部10は磁気テープ5に接する
方向及び離反する方向に移動可能とされ、一対のピンチ
ローラ4,4はヘッド部10の移動と連動して揺動す
る。即ち、本体ベース1の裏側には図示しない回転カム
が設けられ、この回転カムのカム溝にプレート及びレバ
ーが係合している。そして、プレートにはヘッド部10
が取り付けられており、レバーには一対のピンチローラ
4,4が係合している。而して、回転カムの回転につれ
てヘッド部10はプレートを介して磁気テープ5に接す
る方向に移動し、また回転カムの回転につれてレバーが
揺動し、この揺動によって一方のピンチローラ4(図1
では右側)がキャプスタン3に圧接し、テープ5を矢印
方向に走行せしめる。
【0009】そして、一方(図1では左側)のリールか
ら繰り出した磁気テープ5が他方のリールに完全に巻き
取られたならば、前記回転カムが更に回転してヘッド部
10は磁気テープ5から離反する方向に移動し、一対の
ピンチローラ4,4はキャプスタン3,3から離れ、こ
の後レバーの動きに連動して磁気ヘッド11と消去ヘッ
ド12を保持しているヘッドホルダ13がシャフト14
を中心にして180°反転し磁気ヘッド11と消去ヘッ
ド12の左右及び上下位置を変更する。
【0010】次に、ヘッド部10の詳細を図2乃至図5
に基づいて説明する。ここで、図2は図1のA方向矢視
拡大図、図3は図1のB方向矢視拡大図、図4は図2の
C−C線断面図、図5はヘッド支持構造の断面図であ
る。
【0011】ヘッド部10は移動プレートに取り付けら
れるヘッドハウジング15を備え、このヘッドハウジン
グ15は門型をなすとともにその前面両側には図2に示
すようにテープガイド16,16が設けられ、上面部1
7にはヘッドホルダ13に設けたストッパ片18が当接
するアジマス調整用ネジ19が設けられている。
【0012】またヘッドハウジング15の裏面側には図
3に示すように受け片20が設けられ、この受け片20
に前記シャフト14が水平に固着されている。このシャ
フト14の先端部は雄円錘状に形成され、シャフト14
が挿入されるヘッドホルダ13に穿設された孔21の底
部は雌円錘状に形成されている。而してヘッドホルダ1
3はシャフト14に対して点支持(P)される。尚、孔
21はヘッドホルダ13に直接形成せず、ヘッドホルダ
13に軸受を設け、この軸受の孔を利用してもよい。
【0013】また、前記ヘッドホルダ13にはギヤ22
を固着し、このギヤ22から延びるアーム23に図3及
び図4に示すように反転スプリング24の一端を止着
し、反転スプリング24の他端をヘッドハウジング15
に斜めに止着し、更にギヤ22には反転用ギヤ25を噛
合せしめている。尚、磁気ヘッド11からは信号線とし
てのフラットケーブル26を導出している。
【0014】而して、前記ピンチローラ4を揺動せしめ
るレバーの動きと連動して反転用ギヤ25が回転し、こ
れにつれてギヤ22が反転スプリング24に抗して思案
点まで回動し、思案点をすぎるとヘッドホルダ13は反
転スプリング24の弾発力でストッパ片18がアジマス
調整用ネジ19に当接するまで勢よく反転する。反転ス
プリング24は図3に示すように斜めに取り付けること
で反転力だけでなくシャフト14先端での点支持を確実
なものとする為の圧着力も出している。このようにする
ことで、装置を倒立使用する時ヘッドの自重で点支持が
不安定となることを防げる。
【0015】ここで、図5に示すように磁気ヘッド11
を固定したヘッドホルダ13に形成した孔21とシャフ
ト14との間には、ヘッドホルダ13の回転を許容する
ためのクリアランスCを設けているが、シャフト14で
ヘッドホルダ13の先端を点支持しているので、支持点
から磁気ヘッド11先端までの距離L1とヘッドホルダ
13後端までの距離L2とは、L1<L2となり、磁気
ヘッド11のクリアランスCに起因する揺動幅が縮まる
ので、磁気ヘッド11のガタつきが少なくなる。それに
よって、アジマス特性及び周波数特性が安定する。
【0016】
【考案の効果】以上に説明したように本考案によれば、
磁気テープに対して記録・再生を行なう磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドを取り付けたヘッドホルダと、このヘッ
ドホルダ側に形成した底部を有する孔と、この孔にクリ
アランスを有して挿通されその先端で底部を点支持する
シャフトと、このシャフトの後端を支持するヘッドハウ
ジングとからテープレコーダのヘッド支持構造を構成
し、シャフトの支持点から磁気ヘッドの先端までの距離
をL1とし、シャフトの支持点からヘッドホルダの後端
までの距離をL2としたときに、L1<L2にしたの
で、ヘッドホルダの先端部付近を支持することができ、
シャフトとヘッドホルダとの間のクリアランスによる磁
気ヘッドのガタを抑制できるので、アジマス特性及び周
波数特性等の安定化を図ることができる。また、ヘッド
ホルダ側に孔を形成し、この孔にシャフトを挿入してヘ
ッドホルダを回転自在に支承することで、従来の軸受け
に相当する部材が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るヘッド支持構造を適用したテープ
レコーダの全体構成図
【図2】図1のA方向矢視拡大図
【図3】図1のB方向矢視拡大図
【図4】図2のC−C線断面図
【図5】ヘッド支持構造の要部の断面図
【図6】従来のヘッド支持構造の断面図
【図7】従来のヘッド支持構造の要部の断面図
【符号の説明】
1…テープレコーダ本体、5…磁気テープ、10…ヘッ
ド部、11…磁気ヘッド、13…ヘッドホルダ、14…
シャフト、15…ヘッドハウジング、21…孔、C…ク
リアランス、L1…支持点から磁気ヘッド先端までの距
離、L2…支持点からヘッドホルダ後端までの距離。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−195613(JP,U) 実開 昭62−35407(JP,U) 実開 昭60−93116(JP,U) 「技術動向シリーズ 特許からみた機 械要素便覧[軸・軸受・ばね・緩衝]、 特許庁編集、発明協会発行、昭和57年2 月1日発行、pp.73−75

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに対して記録・再生を行なう
    磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを取り付けたヘッドホル
    ダと、このヘッドホルダ側に形成した底部を有する
    と、この孔にクリアランスを有して挿通されその先端で
    前記底部を点支持するシャフトと、このシャフトの後端
    を支持するヘッドハウジングとからなり、 前記シャフトの支持点から前記磁気ヘッドの先端までの
    距離をL1とし、前記シャフトの支持点から前記ヘッド
    ホルダの後端までの距離をL2としたときに、L1<L
    2にした ことを特徴とするテープレコーダのヘッド支持
    構造。
JP1993006328U 1993-02-24 1993-02-24 テープレコーダのヘッド支持構造 Expired - Lifetime JP2567941Y2 (ja)

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JPH0668113U JPH0668113U (ja) 1994-09-22
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Family

ID=11635304

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6093116U (ja) * 1983-11-29 1985-06-25 日本ケミコン株式会社 磁気ヘツドの固定装置
JPH0355131Y2 (ja) * 1985-08-15 1991-12-06
JPS63195613U (ja) * 1987-06-04 1988-12-16

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「技術動向シリーズ 特許からみた機械要素便覧[軸・軸受・ばね・緩衝]、特許庁編集、発明協会発行、昭和57年2月1日発行、pp.73−75

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