JPH0643665B2 - 繊維用処理剤 - Google Patents

繊維用処理剤

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JPH0643665B2
JPH0643665B2 JP62071210A JP7121087A JPH0643665B2 JP H0643665 B2 JPH0643665 B2 JP H0643665B2 JP 62071210 A JP62071210 A JP 62071210A JP 7121087 A JP7121087 A JP 7121087A JP H0643665 B2 JPH0643665 B2 JP H0643665B2
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JP
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acid
ester
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treatment agent
present
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邦男 岩本
暉夫 坂井
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は繊維用処理剤に関する。
〔従来の技術〕
従来、繊維用処理剤としては、炭素数1〜22の1価アル
コールと炭素数2〜3のアルキレンオキシドおよびテト
ラヒドロフランを反応させたポリエーテル(たとえば特
開昭58−52397号公報)およびポリテトラメチレングリ
コールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを付加され
たもの(たとえば特開昭59−59978号公報)が知られて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらのものは繊維−繊維間および繊維−金属
間の摩擦のいずれをも低くするには不充分である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、タイヤコードを含む繊維の繊維−繊維間
の摩擦を低くし、かつ繊維−金属間の摩擦をも低くする
繊維用処理剤を得ることを目的に検討した結果、本発明
に到達した。
すなわち、本発明はテトラヒドロフラン(a)とアルキレ
ンオキシド(b)とのランダム重合体からなるジオール成
分(A)と、ジカルボン酸成分(B)と、モノカルボン酸成分
(C)とのエステル(D)を含有することを特徴とする繊維用
処理剤である。
本発明においてアルキレンオキシド(b)としては、炭素
数2〜4のアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、1.2−,1.3−,2.3−ブチ
レンオキシドなど)があげられる。これらのうち好まし
いものはエチレンオキシドまたはエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドの併用系であり、さらに好ましくはエ
チレンオキシドである。
テトラヒドロフラン(a)と他のアルキレンオキシド(b)と
のランダム重合体からなるジオール成分(A)において、
(a)と(b)のモル比は通常9:1〜1:5であり、好まし
くは7:1〜1:3である。上記において(a)が9より
大きいと乳化安定性が低下し、(b)が5より大きいと平
滑性が低下する。
(A)の分子量は通常600〜5,000であり、好ましくは800〜
3,000である。
テトラヒドロフラン(a)とアルキレンオキシド(b)のラン
ダム重合体からなるジオール成分(A)は(a)と(b)とをフ
リーデルクラフト触媒(たとえば三フツ化ほう素、四塩
化すず、五塩化アンチモンおよびこれのエーテルとのコ
ンプレツクスなど)の存在下、不活性ガス中で反応させ
ることにより製造することができる。
本発明において、ジオール成分(A)としてテトラヒドロ
フランとアルキレンオキシドのブロツク重合体を用いた
場合は、エステル(D)の混濁する温度が高く不適であ
る。
ジカルボン酸成分(B)としては脂肪族ジカルボン酸(マ
ロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジカルボン酸、トリデカンジカルボン
酸、ベンタデカンジカルボン酸などの飽和ジカルボン
酸、マレイン酸などの不飽和ジカルボン酸など)並びに
エーテル酸素またはイオウを含有したジカルボン酸(ジ
グリコール酸、チオジプロピオン酸など)があげられ
る。これらのうち好ましいものは炭素数4〜10の飽和ジ
カルボン酸である。
モノカルボン酸成分(C)としては炭素数2〜30の直鎖ま
たは分岐を有する飽和または不飽和脂肪酸(酢酸、プロ
ピオン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニ
ン酸、モンタン酸、オレイン酸など)並びにイオウを含
有したモノカルボン酸(アルキルチオプロピオン酸な
ど)があげられる。これらのうち好ましいものは炭素数
10〜22のものであり、とくに好ましいものはステアリン
酸、イソステアリン酸およびオレイン酸である。
本発明におけるエステル(D)において(A)と(B)のモル比
は通常1:0.2〜1:1であり、好ましくは1:0.3〜
1:0.8である。(B)と(C)のモル比は通常1:0.2〜1:
2.5であり、好ましくは1:0.4〜1:2である。
エステル(D)は公知の方法たとえばジオール成分(A)とジ
カルボン酸成分(B)または(B)の低級アルコールエステル
で、エステル化またはエステル交換を行い、さらにモノ
カルボン酸成分(C)でエステル化する方法および(A)と
(B)または(B)低級アルコールエステルおよび(C)を同時
に反応させてエステル化する方法で製造することができ
る。
本発明におけるエステル(D)は使用する(A)の分子量およ
び(A)と(B)の使用割合により種々の粘度を有するものが
ある。(D)の25℃における粘度は通常1,000cst以上、好
ましくは1,500〜9,000cstである。1,000cst未満のもの
は繊維−繊維間の摩擦を低くするという目的には不充分
であり、また1,000cst以上のものは粘着性が増大する。
本発明におけるエステル(D)は、一般式 〔式中nは1以上の整数,Qはジオール成分残基,R1
モノカルボン酸残基,R2はジカルボン酸残基,XはHま
たはモノカルボン酸残基(R1−CO−)である。〕 で表わすことができる。
本発明の処理剤は前記エステル(D)を単独で含有してい
てもよく、(D)に公知の処理剤成分、たとえば平滑剤
(鉱物油、動植物油、脂肪酸エステル、アルキルエーテ
ルエステル、ワツクスなど)、界面活性剤(高級アルコ
ールのアルキレンオキシド付加物、多価アルコールエス
テルのアルキレンオキシド付加物など)、制電剤(ホス
フエート、脂肪酸石けんなど)、添加剤(酸化防止剤、
シリコン化合物、フツ素化合物など)、PH調整剤(ア
ルカリ、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物な
ど)が配合されていてもよい。
エステル(D)の全処理剤中における含有量はとくに制限
されないが、通常5〜100%、好ましくは10〜70%であ
る。
平滑剤の使用量は通常10〜90%、好ましくは20〜80%で
ある。
界面活性剤の使用量は通常10〜70%、好ましくは15〜60
%である。
制電剤の使用量は通常1〜20%、好ましくは1〜10%で
ある。
添加剤の使用量は通常0.2〜15%、好ましくは0.3〜10%
である。
PH調整剤の使用量は通常0.2〜10%、好ましくは0.3〜
8%である。(%は全処理剤中の重量を基準とする。) 本発明の処理剤は天然繊維(木綿、羊毛、絹など)、再
生繊維(レーヨン、アセテート、ベンベルグなど)、合
成繊維(ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリビニール、アラミド
など)に使用できる。とくにポリエステル、ポリアミド
およびアラミド繊維などのタイヤコードの製造工程の処
理剤として使用できる。
処理剤の繊維に対する付着量は通常と同じでよく、通常
0.1〜3重量%である。
本発明の処理剤の使用方法は通常の場合と同じでよく、
たとえば非含水(原油)の形、または水で乳化したエマ
ルシヨンの形で通常のローラー給油法、ノズル法、スプ
レー法および浸漬法などの公知の給油方法により繊維の
製造工程〜仕上工程の任意の位置で給油することができ
る。とくに本発明の処理剤をタイヤコードの製造工程に
使用するときは、前記の給油方法で紡糸工程の延伸直前
あるいは延伸後のいずれの工程で給油してもよい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
実施例中の部は重量部である。
実施例中THFはテトラヒドラフラン、EOはエチレン
オキシド、POはプロピレンオキシド、PTMGはポリ
テトラメチレングリコールを示す。ジトリデシルアルコ
ール(EO)3はEOの3モル付加物を示し、その他の
場合も同様である。ジオールの詳細は表−1のとおりで
ある。
エステルの詳細は下記の通りである。なおジオール−1
/アジピン酸/オレイン酸(2/1/1.8)エステル120
0cstとはジオール−1とアジピン酸とオレイン酸とのエ
ステルでそのモル比が2:1:1.8であり、粘度が1,200
cstであることを示し、以下同様の記載を用いる。
またエステルの粘度はウベローデ粘度計で測定した数値
を示す。(測定温度:25℃、単位;センチストークス
(cst))。
エステル−1 ジオール−1/アジピン酸/オレイン酸(2/1/1.
8)エステル,1,200cst エステル−2 ジオール−2/アジピン酸/オレイン酸(2/1/1.
8)エステル,4,000cst エステル−3 ジオール2/アジピン酸/オレイン酸(1.8/1/1.6)
エステル,4,700cst エステル−4 ジオール−2/アジピン酸/オレイン酸(1.5/1/0.
8)エステル,9,700cst エステル−5 ジオール−2/セバシン酸/イソステアリン酸(2/1
/1.8)エステル,4,200cst 実施例1 (本発明の処理剤) ジトリデシルアルコール(EC)3アジペート 20部 硬化ヒマシ油(EO)25 30部 ステアリルアルコールPO/EOランダム付加物 10部 エステル−1 40部 実施例2 (本発明の処理剤) ジトリデシルアルコール(EC)3アジペート 20部 硬化ヒマシ油(EO)25 30部 ステアリルアルコールPO/EOランダム付加物 10部 エステル−2 40部 実施例3 (本発明の処理剤) ジトリデシルアルコール(EC)3アジペート 20部 硬化ヒマシ油(EO)25 30部 ステアリルアルコールPO/EOランダム付加物 10部 エステル−3 40部 実施例4 (本発明の処理剤) ジトリデシルアルコール(EC)3アジペート 20部 硬化ヒマシ油(EO)25 30部 ステアリルアルコールPO/EOランダム付加物 10部 エステル−4 40部 比較例1 (比較処理剤) ジトリデシルアルコール(EC)3アジペート 20部 硬化ヒマシ油(EO)25 30部 ステアリルアルコールPO/EOランダム付加物 10部 PTMGEO/POランダム付加物−1 40部 比較例2 (比較処理剤) ジトリデシルアルコール(EC)3アジペート 20部 硬化ヒマシ油(EO)25 30部 ステアリルアルコールPO/EOランダム付加物 10部 PTMGEO/POランダム付加物−2 40部 試験例1 ポリエステル繊維に実施例1〜4および比較例1〜2に
示す処理剤を付着量1.0重量%になるよう給油した。こ
の給油糸について繊維−繊維間摩擦および繊維−金属間
摩擦を測定した。この結果を表−2に示す。
表−2の結果から本発明の処理剤はいずれも比較例に比
べ有意的に繊維−繊維間摩擦および繊維−金属間摩擦が
低い。
〔発明の効果〕
本発明の処理剤は繊維−繊維間摩擦および繊維−金属間
摩擦を低くする。
上記効果を奏することから、本発明の処理剤は、前記に
記載の天然繊維、再生繊維および合成繊維の処理剤とし
て有用である。
とくにポリエステル、ポリアミドおよびアラミド繊維な
どのタイヤコードを製造する場合の撚糸工程での強度低
下の防止また接着剤処理を施されたタイヤコード又は織
物の強度低下を防止する繊維用処理剤として有用であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラヒドロフラン(a)とアルキレンオキ
    シド(b)とのランダム重合体からなるジオール成分(A)
    と、ジカルボン酸成分(B)とモノカルボン酸成分(C)との
    エステル(D)を含有することを特徴とする繊維用処理
    剤。
  2. 【請求項2】(A)と(B)のモル比が1:0.2〜1:1であ
    る特許請求の範囲第1項記載の処理剤。
JP62071210A 1987-03-25 1987-03-25 繊維用処理剤 Expired - Lifetime JPH0643665B2 (ja)

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