JP2510417B2 - 繊維用処理剤 - Google Patents

繊維用処理剤

Info

Publication number
JP2510417B2
JP2510417B2 JP61194657A JP19465786A JP2510417B2 JP 2510417 B2 JP2510417 B2 JP 2510417B2 JP 61194657 A JP61194657 A JP 61194657A JP 19465786 A JP19465786 A JP 19465786A JP 2510417 B2 JP2510417 B2 JP 2510417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
treatment agent
fiber
present
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61194657A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6350572A (ja
Inventor
邦男 岩本
暉夫 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP61194657A priority Critical patent/JP2510417B2/ja
Publication of JPS6350572A publication Critical patent/JPS6350572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2510417B2 publication Critical patent/JP2510417B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は繊維用処理剤に関するものである。
[従来の技術] 従来繊維用処理剤として、多価アルコールとヒドロキ
シモノカルボン酸とのエステルのアルキレンオキシド付
加物を必須成分とするアルコール成分と、ジカルボン酸
を必須成分とするカルボン酸成分とからのエステルを含
有するものが知られており(たとえば特開昭56−159364
号および特開昭59−223368号各公報)、上記エステルの
酸成分中には20重量%以下好ましくは10%以下のモノカ
ルボン酸を含有していてもよいとされている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、これらのものは繊維−繊維間および繊維−金
属間の摩擦のいずれをも低くするには不充分である。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、タイヤコードを含む繊維の繊維−繊維
間の摩擦を低くし、かつ繊維−金属間の摩擦をも低くす
る繊維用処理剤を得ることを目的に検討した結果、本発
明に到達した。
すなわち、本発明は水酸基を有しないジカルボン酸
(a1)およびモノカルボン酸(a2)からなるカルボン酸
成分(A)[ただし(a2)の量は(A)の重量にもとづ
いて30〜95%である。]と、ヒマシ油および/または硬
化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加物(b)からなる
アルコール成分(B)とのエステル(C)を含有するこ
とを特徴とする繊維用処理剤である。
本発明においてモノカルボン酸(a2)としては炭素数
2〜30の直鎖または分岐を有する飽和または不飽和脂肪
酸(酢酸、プロピオン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステア
リン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、オレイン酸など)が
あげられる。これらのうち好ましいものはステアリン酸
およびオレイン酸である。
水酸基を有しなジカルボン酸(a1)としては飽和ジカ
ルボン酸(マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、トリデカン
ジカルボン酸、ペンタデカンジカルボン酸など)および
不飽和ジカルボン酸(マレイン酸など)があげられる。
これらのうち好ましいものは、炭素数4以上のジカルボ
ン酸であり、とくに好ましいものは炭素数10以上のジカ
ルボン酸である。
カルボン酸(A)中のモノカルボン酸(a2)の量はカ
ルボン酸の重量にもとづいて30〜95%である。(a2)の
量が30%未満では繊維−繊維間の摩擦を低くするには不
充分である。
ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油のアルキレンオ
キシド付加物(b)において、アルキレンオキシドとし
ては、炭素数2〜4のアルキレオキシド類(エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、1,2−、1,3−、2,3−ま
たは1,4−ブチレンオキシドなど)があげられる。これ
らのうち好ましくはエチレンオキシドまたはエチレンオ
キシドとプロピレンオキシドの併用系である。
アルキレンオキシドの付加モル数はヒマシ油および/
または硬化ヒマシ油に存在するOH基1個当り通0〜30モ
ル、好ましくは5〜25モルである。また全アルキレンオ
キシド鎖中のエチレンオキシドは通常50モル%以上、好
ましくは80モル%である。
アルキレンオキシドの付加方法は常法でよく、2種の
アルキレンオキシドを付加させる場合は、ブロック付
加、ランダム付加のいずけれも可能である。
本発明において用いられるアルコール成分(B)は
(b)のみでもよくまた(b)以外のアルコール成分
(b′)を含有していてもよい。(b)以外のアルコー
ル成分(b′)としては炭素数1〜30の脂肪族1価アル
コール(エチルアルコール、オクチルアルコール、トリ
デシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルア
ルコールなど)があげられる。(b′)を使用する場合
(B)中における(b′)の含有量は(B)の重量にも
とづいて通常20%以下、好ましくは10%以下である。
本発明におけるエステル(C)末端にOH基を有するも
の、またはOH基をモノカルボン酸でエステル化されたポ
リエステルが得られるような割合で(A)と(B)を反
応させることにより製造することが出来る。
具体的には、(A)と(B)のモル比は通常1:0.2〜
1:2好ましくは1:0.3〜1:1.5である。
エステル化の方法は公知の方法でよく、たとえば水酸
基を有しないジカルボン酸およびモノカルボン酸を含有
するカルボン酸成分(A)または(A)の低級アルコー
ルエステルとヒマシ油および/または硬化ヒマシ油のア
ルキレンオキシド付加物(b)からなるアルコール成分
(B)をエステル化するか、またはエステル交換する方
法でよい。
本発明におけるエステル(C)には使用する(a1)と
(a2)および(B)の使用割合により種々の粘度を有す
るものがある。25℃における粘度は通常500cst以上、好
ましくは1,000〜10,000cstである。500cst未満のものは
繊維−繊維間の摩擦を低くするという目的には不充分で
あり、また10,000cstを超えるものは粘着性が増大す
る。
本発明の処理剤は前記エステル(C)を単独もしくは
公知の処理剤成分、たとえば平滑剤(鉱物油、動植物
油、脂肪酸エステル、ワックスなど)、界面活性剤(高
級アルコールのアルキレンオキシド付加物、多価アルコ
ールエステルのアルキレンオキシド付加物など)、制電
剤(ホスフエート、脂肪酸石けんなど)、添加剤(酸化
防止剤など)が配合されていてもよい。
エステル(C)の全処理剤中における含有量はとくに
限定されないが、通常5〜100%好ましくは10〜70%で
ある。平滑剤の使用量は通常20〜90%、好ましくは30〜
80%である。界面活性剤の使用量は通常10〜70%、好ま
しくは15〜60%である。制電剤の使用量は通常1〜20
%、好ましくは1〜10%である。(%は全処理剤の重量
を基準とする。) 本発明の処理剤は天然繊維(木綿、羊毛、絹など)再
生繊維(スフ、レーヨンなど)、合成繊維(ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリビニル、アラミドなど)に使用できる。
とくにポリエステル、ポリアミド繊維などのタイヤコー
ドの製造の工程処理剤として使用できる。
処理剤の繊維に対する付着量は通常と同じでよく、通
常0.1〜3.0重量%である。
本発明の処理剤の使用方法は通常の場合と同じでよ
く、たとえば非含水(原油)の形、または水で乳化した
エマルションの形で通常のローラー給油法、ノズル法、
スプレー法および浸漬法などの公知の給油方法により繊
維の製造工程〜仕上工程の任意の位置で給油することが
できる。とくに本発明の処理剤をタイヤコードの製造工
程に使用するときは、前記の給油方法で紡糸工程の延伸
直前あるいは延伸後のいずれの工程で給油してもよい。
[実施例] 以下に実施例により本発明を説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
実施例中の部は重量部である。Eoはエチレンオキシド
を示し、硬化ヒマシ油(Eo)25は硬化ヒマシ油Eo25モル
付加物を示し、その他の場合も同様の記載を用いる。
実施例1 (本発明の処理剤) 実施例2 (本発明の処理剤) 実施例3 (本発明の処理剤) 実施例4 (本発明の処理剤) 実施例5 (本発明の処理剤) 実施例6 (本発明の処理剤) 比較例1 (比較処理剤) 比較例2 (比較処理剤) 比較例3 (比較処理剤) 比較例4 (比較処理剤) 比較例5 (比較処理剤) 比較例6 (比較処理剤) 比較例7 (比較処理剤) 試験例1 ポリエステル繊維に実施例1〜7および比較例1〜7
示す処理剤を付着量1.0重量%になるよう給油した。こ
の給油糸について繊維−繊維間摩擦および繊維−金属間
摩擦を測定した。この結果を表−1に示す。
(測定条件) 1)繊維−繊維間摩擦係数 試料糸;ポリエステルフイラメント(75d、36fil)の湯
洗糸。
油剤付着量;1.0重量%。
測定装置;Du punt式POY式繊維間摩擦係数測定装置(荷
重3g、糸速0.016mm/秒) 2)繊維−金属間摩擦係数 試料糸;ポリエステルタイヤコードヤーン(1500d) 油剤付着量;1.0重量% 測定装置;高荷重μ測定装置 (荷重;3kg,糸速;300m/分、摩擦体;ナシ地クロム、測
定温度;200℃) 表−1の結果から本発明の処理剤はいずれも比較例に
比べ有意的に繊維−繊維間摩擦および繊維−金属間摩擦
が低い。
試験例2 ポリエステルタイヤ撚糸コード(1500De/2)に実施例
1〜7および比較例1〜7に示す処理剤を付着量1.0重
量%になるよう給油した。これら撚糸コードをディッピ
ングマシーンを使用し、PEXUL−RFL接着処理液に浸漬
し、ついで150℃、2分間乾燥した後、230℃、2分間の
ヒートセットを施し、処理コードとした。処理コードの
接着剤固形分の付着量は5%であった。撚糸コードおよ
び接着剤処理コードの強力(Kg)をオートグラフ(島津
製作所製、最大荷重100Kg、速度20cm/min)で測定し
た。この結果を表−2に示す。表中の数値はブランク
(未処理)の撚糸コード強力(Kg)を100としたときの
指数を示す。
表−2の結果から本発明の処理剤はいずれも比較例に
比べ有意的に撚糸コード強力および接着剤処理コード強
力の低下を防止する。
[本発明の効果] 本発明の処理剤は繊維−繊維間摩擦および繊維−金属
間摩擦を低くする。上記効果を奏することから、本発明
の処理剤は、前記に記載の天然繊維、再生繊維および合
成繊維の処理剤として有用である。とくにポリエステ
ル、ポリアミドなどのタイヤコードを製造する場合の撚
糸工程での協力低下の防止また接着剤処理を施されたコ
ード又は織物の強力低下を防止する繊維用処理剤として
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−159364(JP,A) 特開 昭54−27088(JP,A) 特公 昭44−3270(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基を有しないジカルボン酸(a1)およ
    びモノカルボン酸(a2)からなるカルボン酸成分(A)
    [ただし(a2)の量は(A)の重量にもとづいて30〜95
    %である。]と、ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油
    のアルキレンオキシド付加物(b)からなるアルコール
    成分(B)とのエステル(C)を含有することを特徴と
    する繊維用処理剤。
  2. 【請求項2】(a1)が炭素数10以上のジカルボン酸であ
    る特許請求の範囲第1項記載の処理剤。
  3. 【請求項3】(A)と(B)のモル比が1:0.2〜1:2であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の処理剤。
JP61194657A 1986-08-19 1986-08-19 繊維用処理剤 Expired - Fee Related JP2510417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61194657A JP2510417B2 (ja) 1986-08-19 1986-08-19 繊維用処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61194657A JP2510417B2 (ja) 1986-08-19 1986-08-19 繊維用処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6350572A JPS6350572A (ja) 1988-03-03
JP2510417B2 true JP2510417B2 (ja) 1996-06-26

Family

ID=16328151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61194657A Expired - Fee Related JP2510417B2 (ja) 1986-08-19 1986-08-19 繊維用処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2510417B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2566993B2 (ja) * 1987-10-26 1996-12-25 旭化成工業株式会社 耐疲労性良好なポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメント糸
GB8802536D0 (en) * 1988-02-04 1988-03-02 Sp Tyres Uk Ltd Pneumatic tyres

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56159364A (en) * 1980-05-14 1981-12-08 Sanyo Chemical Ind Ltd Fiber treating agent
JPS59223368A (ja) * 1983-05-26 1984-12-15 三洋化成工業株式会社 繊維用処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6350572A (ja) 1988-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4144178A (en) Composition for lubricating treatment of synthetic fibers
TWI352145B (ja)
JP2510417B2 (ja) 繊維用処理剤
US3814627A (en) Polyester yarn
JP4204988B2 (ja) 繊維処理剤
US2436219A (en) Textile product and process
JPH03873A (ja) 繊維用処理剤
JPH1161646A (ja) 合成繊維用処理剤
WO1993020268A1 (en) Process for high-speed spinning of polyester fiber
US3953339A (en) Coning oil
JP3786484B2 (ja) 高集束性マルチフィラメント糸
JPS63235576A (ja) 繊維用処理剤
JPH06228866A (ja) 繊維用油剤
JPH03213577A (ja) 高速紡糸用合成繊維処理油剤
JP2948022B2 (ja) 産業資材織物用合成繊維
JPS6357547B2 (ja)
JPS6141957B2 (ja)
JPH01292182A (ja) 繊維用処理剤
JPH01250476A (ja) 繊維用処理剤
JPH04126875A (ja) 合成繊維用処理剤
JPH03871A (ja) 繊維処理剤
JPH03872A (ja) 繊維用処理剤
JP4090693B2 (ja) 繊維処理剤およびそれで処理された繊維
JPS6229551B2 (ja)
JP2798579B2 (ja) ゴム補強用熱可塑性合成繊維

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees