JPH0643398Y2 - 扉ロック装置 - Google Patents

扉ロック装置

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JPH0643398Y2
JPH0643398Y2 JP13236689U JP13236689U JPH0643398Y2 JP H0643398 Y2 JPH0643398 Y2 JP H0643398Y2 JP 13236689 U JP13236689 U JP 13236689U JP 13236689 U JP13236689 U JP 13236689U JP H0643398 Y2 JPH0643398 Y2 JP H0643398Y2
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誠 神原
吉雄 金本
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高橋金物株式会社
磯川産業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、家具等の扉体に設けられるロック装置に関
し、詳しくは、扉体の外側からツマミを押圧操作して内
側に設けられたフック部材及びロック部材を側板に同時
に係脱させる三点式のロック装置に関する。
〔従来の技術〕
この種のロック装置は、例えば第6図及び第7図に示す
ように、洋服タンス等の側板70にP側端部を軸支されて
矢印方向に開閉される扉体72に設けられるものである。
扉体72の内側にはケーシング部材74が設けられており、
このケーシング部材74内にはスプリング76を介在して摺
動部材78が設けられている。摺動部材78は扉体72の外側
から押圧されるツマミ80を有しており、ツマミ80の押圧
操作によってスプリング76の付勢力下で扉体72の厚み方
向に摺動される。摺動部材78の一側部には、ケーシング
部材74の対向側部に固定された係止ピン82が係合する略
ハート形のカム溝84が形成されており、カム溝84と係止
ピン82との係止によって、摺動部材78はロック状態とし
ての没入位置Lとロック解除状態としての突出位置Uと
の2つの係止位置を得るようになっている。
また、ケーシング部材74内にはフック部材86が回動可能
に設けられている。フック部材86には、側板70に埋設さ
れたフック受88に係合するフック90とアーム92とが一体
に形成されており、アーム92に形成された長孔92aには
摺動部材78の先端部に立設された連結軸94が係合されて
いる。
ロック状態としての没入位置Lでツマミ80を押圧する
と、摺動部材78の移動によってカム溝84と係止ピン82と
の係止が外れ、スプリング76の復元力で摺動部材78が押
し戻されてツマミ80が突出する。摺動部材78の移動によ
るフック部材86の回動によって、フック90とフック受88
との係合が外れ、ロック状態が解除される。図示しない
が、フック部材86の回動軸の上下側には端部にロック片
を有するロック部材が設けられ、扉体72の上、中、下部
位における三点ロックが同時にできるようになってい
る。
ツマミ80の押圧操作のみでロック及び解除がなされ、併
せて非ロック時はツマミ80の突出によって扉体72の開閉
操作が容易となり、ロック時にはツマミ80の突出による
外観上の不具合が回避されるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述のロック装置では、フック部材86の回動
時、アーム92の長孔92a内を連結軸94が直線的に摺擦移
動する構造であるため摩擦が大きく、よって摺動部材78
の摺動抵抗の増大を招来し、押圧操作性の低下を来して
いた。
そこでこの考案は、摺動部材の摺動抵抗を軽減でき、長
期に亘って良好な操作性を維持できる扉ロック装置の提
供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記目的を達成するために、フック部材の
アームと摺動部材との連結をリンク結合として直線的摺
動摩擦を回避するとともに、両者間の位置変化をリンク
部材の変位で吸収してモーメント腕長を一定にすること
を企図したもので、その特徴は、フック部材にはフック
に略直交してアームが一体に形成され、該アームの先端
部と上記摺動部材の先端部とがリンク部材によって連結
されて成り、摺動部材の突出位置ではリンク部材とアー
ムとの連結軸が摺動部材とリンク部材との連結軸よりフ
ック部材側に偏位して設定されていることにある。
〔作用〕
この考案によれば、ロック解除状態としての突出位置で
摺動部材が押圧されると、摺動部材はケーシング部材内
をバネの付勢力に抗して没入移動される。摺動部材の没
入移動に伴ってリンク部材を介してフック部材及びロッ
ク部材が回動され、側板側へ係合される。フック部材及
びロック部材の側板側に対する係合と没入位置での摺動
部材の係止によってロックがなされる。
リンク部材とアームとの連結軸が摺動部材とリンク部材
との連結軸よりフック部材側に変位しているので、摺動
部材の没入移動開始時押圧力がフック部材に円滑に伝達
され、押圧操作がスムーズとなる。
また、没入位置で摺動部材が押圧されると、摺動部材は
バネの復元力で押し戻されて突出移動する。摺動部材の
突出移動に伴ってフック部材及びロック部材が反転回動
され側板に対するフック部材及びロック部材の係合が外
れる。フック部材の回動モーメントのモーメント腕長は
フック部材の回動軸と、アームとリンク部材の連結軸間
の距離として一定に保持される。
〔実施例〕
第1図乃至第5図はこの考案の一実施例を示す。
洋服タンス等の収納体2には、扉体4が一側部を蝶番8
を介して側板6に回動可能に取付けられている。扉体4
には開閉時のツマミを有する扉ロック装置10が設けられ
ている。扉体4の内側にはケーシング部材16が取付けら
れ、ケーシング部材16内にはフック部材18と、このフッ
ク部材を回動させる摺動部材20が設けられており、フッ
ク部材18と摺動部材20とはプレート形のリンク部材22で
接続されている。フック部材18には上下にロック部材2
4,26が接続されている。各ロック部材24,26には連動軸2
8,30と、これらの端部に取付けられるロック片32,34が
備えられている。図示しないが、各連動軸28,30は扉体
4の裏面に固定される軸ホルダーで保持される。各ロッ
ク片32,34はそれぞれ収納体2の天板12と底板14に固定
されるロックピン(図示しない)に係合されるようにな
っており、フック部材18の回動で扉体4の上、中、下部
位の三箇所におけるロックが同時にできるようになって
いる。
ケーシング部材16はケーシング本体36と、このケーシン
グ本体36内に嵌挿固定される蓋体38とから成っている。
フック部材18は、回動軸40と、回動軸40に一体に形成さ
れるフック42と、フック42に略直交して回動軸40に一体
に形成されるアーム44とから成っている。回動軸40には
上下に、連動軸28,30を接続するための挿通孔40a,40bが
形成され、各挿通孔40a,40bは連動軸28,30の回動ずれを
阻止するために一部が平坦面に形成されている。
摺動部材20は、角柱状をなす摺動本体46と、この摺動本
体46に螺合して取付けられるツマミ48とから基本的に構
成されるもので、ケーシング本体36との間に設けられる
バネ50の付勢力下で摺動し、蓋体38に固定される係止ピ
ン52との係合によってロック状態としての没入位置L
と、ロック解除状態である突出位置Uとの2つの係止位
置を得られるようになっている。
また、ケーシング部材16の蓋体38には、扉体4の取付孔
4aに嵌合する外径を有するとともにツマミ48を収容可能
な内径を有する筒部38aが形成され、筒部38aの底面側に
は摺動本体46が挿通される挿通孔38bが形成されてい
る。扉体4の取付孔4aの外側にはカラー部材54が嵌合さ
れている。また、ケーシング本体36のフック部材側の側
部にはフック42の回動を許容する透孔36aが形成され、
側板6にはフック42に対するカップ状のフック受56が設
けられている。
リンク部材22は、フック部材18のアーム44の先端部と摺
動本体46の没入側端部間に配され、挿通孔44a,46eをも
ってそれぞれ連結軸としての連結ピン58,60で接続され
ている。第3図に示すように、突出位置Uにおいて、ア
ーム44側の連結ピン58が摺動本体46側の連結ピン60より
若干の寸法dだけフック部材18側へ偏位して設定されて
いる。従って、突出位置Uからツマミ48の押圧操作がな
されると、摺動部材20の移動に伴ってリンク部材22を介
してのアーム44への力の初期伝達が円滑となり、押圧操
作がスムーズとなる。摺動部材20の移動とともにフック
部材18の回動が進行し、最終的にフック42がフック受56
に係合する。同時にロック部材24,26も回動され、それ
らのロック片32,34もロックピンに係合する。また、摺
動部材20は係止ピン52との係合によって没入位置Lに係
止される。これによって扉体4の上、中、下部位におけ
る三点ロックがなされる。
摺動部材20の移動とフック部材18の回動に伴う摩擦はリ
ンク結合によって回転摩擦となるので、従来に比べて摺
動部材20の摺動抵抗が軽減される。従って、ツマミ48の
押圧操作が円滑となる。
また、この例では、没入位置Lにおいてアーム44とリン
ク部材22は略直交するように設定されている。これによ
り、フック42とアーム44及びリンク部材22は略階段状を
呈することとなり、振動等によるフック42の係合緩みを
生じない強固なロック状態となる。
また、第4図に示す没入位置Lからツマミ48が押圧操作
されると、摺動部材20の移動にともなってフック部材18
及びロック部材24,26が反転回動される。そして、フッ
ク42とフック受56との係合が外れてロックが解除され、
突出位置Uが得られる。摺動部材20が突出位置Uに近づ
くにつれてバネ50の弾性エネルギーは漸減するが、フッ
ク部材18を回転させる回動モーメントの腕長はフック部
材18の回動軸40の中心からアーム44の連結ピン58の中心
までの距離mとして不変であるので、突出位置U近傍に
おいても適性な回動モーメントが維持され、上述の摺動
摩擦の軽減とも相まって良好な突出動作が得られる。こ
れはバネ58の弾力をロックの解除操作に必要な最小限度
の値に設定できるとともに操作性の長期的維持に寄与で
きるものである。また、リンク部材22を介した間接連結
であるので、摺動部材20からフック部材18への回動力の
伝達が滑らかとなり、よって、ソフトタッチ性を踏まえ
た操作性の向上を図ることができる。
なお、摺動部材20について詳細に説明すると、摺動本体
46には、ツマミ48の雌ねじ部48aに螺合する雄ねじ部46a
が形成されているとともに、ケーシング本体36内の摺動
案内軸36bに嵌合する摺動孔46bが形成されている。この
摺動孔46bにバネ50を装着した状態で摺動案内軸36aに嵌
合される。また、突出側端部には摺動摩擦を軽減するた
めに肉抜き部46cが形成され、没入側端には上下に摺動
案内片46dが形成されている。また、係止ピン52との係
合による係止はフック部材18側と反対の側部に形成され
た略ハート形のカム溝62によってなされる。カム溝62は
平坦部62a,62b,62c,62d,62e,62fと、斜面部62g,62h,62i
とから構成され、この例では平坦部はそれぞれ、(3.
0),(1.8),(2.2),(2.6),(3.0),(2.2)の
深さ(単位mm)に形成され、斜面部は矢印方向に溝の深
さが一定の傾斜角で浅くなるように形成されている。
摺動部材20の突出位置Uにおいて、係止ピン52の頭部は
平坦部62aに位置し、ツマミ48の押圧操作に伴って斜面
部62g,平坦部62b,62cと案内され、押圧操作が解除され
た時点で平坦部62dに係合する。これによって摺動部材2
0は没入位置Lを得る。没入位置でツマミ48が押圧操作
されると係止が外れ、摺動部材20はバネ50の復元力で押
し戻される。これに伴って係止ピン52の頭部は平坦部62
e,斜面部62hに案内され、再び平坦部62eを経て斜面部62
i,平坦部62f,62aと案内される。なお、斜面部62hの端面
部は深さ4.2mmとした。
〔考案の効果〕
この考案によれば、摺動部材とフック部材とがリンク部
材を介して連結されているので、摺動部材の移動とフッ
ク部材の回動に伴う摩擦が回転摩擦となり、摺動部材の
摺動抵抗が軽減される。よって押圧操作性の向上を図る
ことができる。
また、フック部材の回動モーメントのモーメント腕長が
一定であるので、バネ力のみによる摺動部材の突出動作
にともなう回動モーメントの減衰が少なく、リンク部材
とフック部材間の摩擦抵抗の軽減とも相まって、バネの
弾力の適性値によるソフトタッチ性を有しながら良好な
押圧操作性を長期に亘って維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る扉ロック装置の使用状態を示す
斜視図、第2図は分解斜視図、第3図はロック解除状態
の概要断面図、第4図はロック状態の概要断面図、第5
図はカム溝の平面図、第6図及び第7図は従来のロック
装置を示すもので、第6図はそのロック状態の概要断面
図、第7図はロック解除状態の概要断面図である。 4……扉体、6……側板 10……扉ロック装置 16……ケーシング部材 18……フック部材、20……摺動部材 22……リンク部材 24,26……ロック部材 42……フック、44……アーム 50……バネ 58,60……連結ピン(連結軸) L……没入位置、U……突出位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉体の内側に設けられるケーシング部材
    と、扉体の外側から押圧操作されケーシング部材内をバ
    ネの付勢力下で摺動して突出位置と没入位置との2つの
    係止位置を得る摺動部材と、側板に係合するフックを有
    しケーシング部材内に回動可能に設置されるとともに摺
    動部材に接続されるフック部材と、該フック部材の上下
    に夫々接続されるロック部材とを備え、摺動部材の押圧
    操作によってフック部材及びロック部材の側板に対する
    同時係脱を行う扉ロック装置において、 上記フック部材にはフックに略直交してアームが一体に
    形成され、該アームの先端部と上記摺動部材の先端部と
    がリンク部材によって連結されて成り、摺動部材の突出
    位置でリンク部材とアームとの連結軸が摺動部材とリン
    ク部材との連結軸よりフック部材側に偏位して設定され
    ていることを特徴とする扉ロック装置。
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