JP2721494B2 - 開閉扉用ロック装置及び被係止具 - Google Patents
開閉扉用ロック装置及び被係止具Info
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- JP2721494B2 JP2721494B2 JP32264295A JP32264295A JP2721494B2 JP 2721494 B2 JP2721494 B2 JP 2721494B2 JP 32264295 A JP32264295 A JP 32264295A JP 32264295 A JP32264295 A JP 32264295A JP 2721494 B2 JP2721494 B2 JP 2721494B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンクキャビネッ
トや吊り戸棚或いは食器棚、書棚等に装備される観音開
き型式の開閉扉のうち、閉止姿勢にある一方の開閉扉
を、他方の開閉扉の閉動を利用して扉取付け用固定部に
ロックする場合に用いられるロック装置、及び、扉取付
け用固定部側に設けられる被係止具の改良に関する。
トや吊り戸棚或いは食器棚、書棚等に装備される観音開
き型式の開閉扉のうち、閉止姿勢にある一方の開閉扉
を、他方の開閉扉の閉動を利用して扉取付け用固定部に
ロックする場合に用いられるロック装置、及び、扉取付
け用固定部側に設けられる被係止具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開閉扉用ロック装置では、図11
(イ)、(ロ)に示すように、扉取付け用固定部に揺動
開閉自在に取付けられる一対の開閉扉2A,2Bのう
ち、一方の開閉扉2Bに、扉内面側に突出する板状のブ
ラケット50を取付け、このブラケット50に固着され
た上下方向に貫通する筒状ガイド部材51に、扉取付け
用固定部に固着されたL字状の被係止部材52に対して
下方から係合するロック部材53を上下方向に沿って摺
動自在に挿入するとともに、前記ロック部材53とブラ
ケット50との間に亘って、該ロック部材53をロック
解除位置側である下方に移動付勢するコイルスプリング
54を設け、更に、前記ロック部材53の下端部には、
他方の開閉扉2Aの内面に設けられたほぼへの字状のカ
ム板55との接当に伴ってロック部材53をコイルスプ
リング54の弾性付勢力に抗してロック位置に強制作動
させるローラ56を枢着していた(例えば、実開昭55
−35113号公報参照)。
(イ)、(ロ)に示すように、扉取付け用固定部に揺動
開閉自在に取付けられる一対の開閉扉2A,2Bのう
ち、一方の開閉扉2Bに、扉内面側に突出する板状のブ
ラケット50を取付け、このブラケット50に固着され
た上下方向に貫通する筒状ガイド部材51に、扉取付け
用固定部に固着されたL字状の被係止部材52に対して
下方から係合するロック部材53を上下方向に沿って摺
動自在に挿入するとともに、前記ロック部材53とブラ
ケット50との間に亘って、該ロック部材53をロック
解除位置側である下方に移動付勢するコイルスプリング
54を設け、更に、前記ロック部材53の下端部には、
他方の開閉扉2Aの内面に設けられたほぼへの字状のカ
ム板55との接当に伴ってロック部材53をコイルスプ
リング54の弾性付勢力に抗してロック位置に強制作動
させるローラ56を枢着していた(例えば、実開昭55
−35113号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のロック装置によ
れば、両開閉扉2A,2Bが閉じ姿勢にある状態では、
一方の開閉扉2B側のローラ56が他方の開閉扉2A側
のカム板55に乗り上げているため、一方の開閉扉2B
を開き操作しても開動することがなく、両開閉扉2A,
2Bを常に所定の操作順位で確実に開き作動させること
ができるものの、一方の開閉扉2Bには、ロック部材5
3及びコイルスプリング54を備えたブラケット50を
取付け、かつ、他方の開閉扉2Aにも、ローラ56との
位置を合わせながらカム板55を取付けなければならな
いため、開閉扉2A,2Bに対する取付け作業に多くの
手間を要する。しかも、他方の開閉扉2Aが開いている
状態、つまり、他方の開閉扉2Aのカム板55が一方の
開閉扉2Bのローラ56から離脱している状態では、前
記コイルスプリング54によってロック部材53がロッ
ク解除位置に付勢保持されているため、一方の開閉扉2
Bが扉取付け用固定部に対して非係止状態となり、一方
の開閉扉2Bが振動等によって不用意に開くことがあっ
た。このような一方の開閉扉2Bの不用意な開動を防止
するためには、一方の開閉扉2Bには、前記扉取付け用
固定部に設けられた第2被係止部材に対して係合及び係
合解除自在で、かつ、前記扉取付け用固定部の第2被係
止部に対して扉開閉方向から接当したとき、該第2係止
部材を係止解除位置に移動させるためのカム面を備えた
第2係止部材と、該第2係止部材を係合位置に突出付勢
するコイルスプリングとを別途取付ける必要があり、開
閉扉に対する取付け部品点数の増加によってコストの高
騰化と作業能率の低下を招来する問題があった。
れば、両開閉扉2A,2Bが閉じ姿勢にある状態では、
一方の開閉扉2B側のローラ56が他方の開閉扉2A側
のカム板55に乗り上げているため、一方の開閉扉2B
を開き操作しても開動することがなく、両開閉扉2A,
2Bを常に所定の操作順位で確実に開き作動させること
ができるものの、一方の開閉扉2Bには、ロック部材5
3及びコイルスプリング54を備えたブラケット50を
取付け、かつ、他方の開閉扉2Aにも、ローラ56との
位置を合わせながらカム板55を取付けなければならな
いため、開閉扉2A,2Bに対する取付け作業に多くの
手間を要する。しかも、他方の開閉扉2Aが開いている
状態、つまり、他方の開閉扉2Aのカム板55が一方の
開閉扉2Bのローラ56から離脱している状態では、前
記コイルスプリング54によってロック部材53がロッ
ク解除位置に付勢保持されているため、一方の開閉扉2
Bが扉取付け用固定部に対して非係止状態となり、一方
の開閉扉2Bが振動等によって不用意に開くことがあっ
た。このような一方の開閉扉2Bの不用意な開動を防止
するためには、一方の開閉扉2Bには、前記扉取付け用
固定部に設けられた第2被係止部材に対して係合及び係
合解除自在で、かつ、前記扉取付け用固定部の第2被係
止部に対して扉開閉方向から接当したとき、該第2係止
部材を係止解除位置に移動させるためのカム面を備えた
第2係止部材と、該第2係止部材を係合位置に突出付勢
するコイルスプリングとを別途取付ける必要があり、開
閉扉に対する取付け部品点数の増加によってコストの高
騰化と作業能率の低下を招来する問題があった。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、両開閉扉を常に所定の操作順
位で確実に開き作動させることができるものでありなが
ら、開閉扉に対する取付け作業の容易化、能率化、コス
トの低廉化を図ることのできる開閉扉用ロック装置を提
供すると同時に、一方の開閉扉をガタ付きのない状態で
ロックすることのできる被係止具を提供する点にある。
のであって、その目的は、両開閉扉を常に所定の操作順
位で確実に開き作動させることができるものでありなが
ら、開閉扉に対する取付け作業の容易化、能率化、コス
トの低廉化を図ることのできる開閉扉用ロック装置を提
供すると同時に、一方の開閉扉をガタ付きのない状態で
ロックすることのできる被係止具を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した開閉扉用ロック装置の
特徴構成は、扉取付け用固定部に揺動開閉自在に取付け
られる一対の開閉扉のうち、一方の開閉扉に取付けられ
るケーシングに、前記扉取付け用固定部に設けられた被
係止部に対して係合及び係合解除自在な係止部材と、該
係止部材を係合位置に突出付勢する突出付勢体と、一方
の開閉扉が閉じ姿勢にある状態で他方の開閉扉が閉じ位
置に揺動操作されたとき、この他方の開閉扉との接当に
伴って前記係合位置にある係止部材の係合解除位置への
移動を接当阻止するロック部材と、該ロック部材をロッ
ク解除位置に復帰付勢する復帰付勢体とを組み付けると
ともに、前記係止部材の係合部には、前記ロック部材が
ロック解除位置に付勢保持されている状態で扉取付け用
固定部の被係止部に対して扉開閉方向から接当したと
き、該係止部材を突出付勢体の付勢力に抗して係止解除
位置に移動させるカム面が形成されている点にある。こ
の特徴構成によれば、一方の開閉扉が閉じ姿勢にある状
態で他方の開閉扉が閉じ位置に揺動操作されたとき、こ
の他方の開閉扉との接当に伴ってロック部材が復帰付勢
体の付勢力に抗してロック位置に作動し、係合位置にあ
る係止部材の係合解除位置への移動を接当阻止する。ま
た、他方の開閉扉が開き操作されると、ロック部材が復
帰付勢体の付勢力によってロック位置からロック解除位
置に復帰するが、前記係止部材は突出付勢体によって係
合位置に付勢保持されているため、一方の開閉扉は閉止
姿勢に係止保持される。更に、他方の開閉扉が開き操作
されている状態では、ロック部材がロック解除位置に付
勢保持されているため、一方の開閉扉に開き方向の操作
力を加えると、係合位置にある係止部材のカム面が扉取
付け用固定部側の被係止部と接当して、該係止部材を突
出付勢体の付勢力に抗して係止解除位置に移動させるか
ら、一方の開閉扉を自由に開閉操作することができる。
従って、従来装置のように、他方の開閉扉が開き操作さ
れている状態で一方の開閉扉を扉取付け用固定部に閉止
姿勢で係止保持するための係止金具を設ける必要がな
く、しかも、ケーシングに、係止部材、突出付勢体、ロ
ック部材、復帰付勢体が組み付けられているから、一方
の開閉扉にケーシングのみを取付けるだけで済み、従来
装置に比して取付け作業の容易化、能率化、コストの低
廉化を図ることができる。
に、本発明の請求項1に記載した開閉扉用ロック装置の
特徴構成は、扉取付け用固定部に揺動開閉自在に取付け
られる一対の開閉扉のうち、一方の開閉扉に取付けられ
るケーシングに、前記扉取付け用固定部に設けられた被
係止部に対して係合及び係合解除自在な係止部材と、該
係止部材を係合位置に突出付勢する突出付勢体と、一方
の開閉扉が閉じ姿勢にある状態で他方の開閉扉が閉じ位
置に揺動操作されたとき、この他方の開閉扉との接当に
伴って前記係合位置にある係止部材の係合解除位置への
移動を接当阻止するロック部材と、該ロック部材をロッ
ク解除位置に復帰付勢する復帰付勢体とを組み付けると
ともに、前記係止部材の係合部には、前記ロック部材が
ロック解除位置に付勢保持されている状態で扉取付け用
固定部の被係止部に対して扉開閉方向から接当したと
き、該係止部材を突出付勢体の付勢力に抗して係止解除
位置に移動させるカム面が形成されている点にある。こ
の特徴構成によれば、一方の開閉扉が閉じ姿勢にある状
態で他方の開閉扉が閉じ位置に揺動操作されたとき、こ
の他方の開閉扉との接当に伴ってロック部材が復帰付勢
体の付勢力に抗してロック位置に作動し、係合位置にあ
る係止部材の係合解除位置への移動を接当阻止する。ま
た、他方の開閉扉が開き操作されると、ロック部材が復
帰付勢体の付勢力によってロック位置からロック解除位
置に復帰するが、前記係止部材は突出付勢体によって係
合位置に付勢保持されているため、一方の開閉扉は閉止
姿勢に係止保持される。更に、他方の開閉扉が開き操作
されている状態では、ロック部材がロック解除位置に付
勢保持されているため、一方の開閉扉に開き方向の操作
力を加えると、係合位置にある係止部材のカム面が扉取
付け用固定部側の被係止部と接当して、該係止部材を突
出付勢体の付勢力に抗して係止解除位置に移動させるか
ら、一方の開閉扉を自由に開閉操作することができる。
従って、従来装置のように、他方の開閉扉が開き操作さ
れている状態で一方の開閉扉を扉取付け用固定部に閉止
姿勢で係止保持するための係止金具を設ける必要がな
く、しかも、ケーシングに、係止部材、突出付勢体、ロ
ック部材、復帰付勢体が組み付けられているから、一方
の開閉扉にケーシングのみを取付けるだけで済み、従来
装置に比して取付け作業の容易化、能率化、コストの低
廉化を図ることができる。
【0006】本発明の請求項2に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ロック部材が前記係止部材の
移動方向に対して直交又はほぼ直交する軸芯周りで揺動
自在に構成されているとともに、前記ロック部材がロッ
ク位置にあるとき、前記揺動軸芯を通る係止部材の移動
方向と平行な線分上において、前記ロック部材と前記係
止部材とが接当するように構成されている点にある。こ
の特徴構成によれば、両開閉扉が閉止状態にある状態で
一方の開閉扉に開き方向の外力が作用したとき、係止部
材のカム面と扉取付け用固定部側の被係止部との接当に
伴って該係止部材を係止解除位置へ移動させる分力が発
生するが、このときの分力を、前記揺動軸芯を通る係止
部材の移動方向と平行な線分上においてロック位置にあ
るロック部材に受止めさせることができるから、ロック
部材がロック解除位置に揺動されることを確実に防止す
ることができる。
ク装置の特徴構成は、前記ロック部材が前記係止部材の
移動方向に対して直交又はほぼ直交する軸芯周りで揺動
自在に構成されているとともに、前記ロック部材がロッ
ク位置にあるとき、前記揺動軸芯を通る係止部材の移動
方向と平行な線分上において、前記ロック部材と前記係
止部材とが接当するように構成されている点にある。こ
の特徴構成によれば、両開閉扉が閉止状態にある状態で
一方の開閉扉に開き方向の外力が作用したとき、係止部
材のカム面と扉取付け用固定部側の被係止部との接当に
伴って該係止部材を係止解除位置へ移動させる分力が発
生するが、このときの分力を、前記揺動軸芯を通る係止
部材の移動方向と平行な線分上においてロック位置にあ
るロック部材に受止めさせることができるから、ロック
部材がロック解除位置に揺動されることを確実に防止す
ることができる。
【0007】本発明の請求項3に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ロック部材が、前記係止部材
の移動方向に対して直交又はほぼ直交する軸芯周りで回
動する揺動支点軸部と、前記係止部材の基端面に接当す
るロックアーム部と、他方の開閉扉に接当する作動アー
ム部とを一体形成して構成されている点にある。この特
徴構成によれば、部品点数の減少によって組付作業の容
易化を図ることができる。
ク装置の特徴構成は、前記ロック部材が、前記係止部材
の移動方向に対して直交又はほぼ直交する軸芯周りで回
動する揺動支点軸部と、前記係止部材の基端面に接当す
るロックアーム部と、他方の開閉扉に接当する作動アー
ム部とを一体形成して構成されている点にある。この特
徴構成によれば、部品点数の減少によって組付作業の容
易化を図ることができる。
【0008】本発明の請求項4に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ロック部材の揺動支点軸部
が、前記係止部材の中心線に対してケーシングの扉取付
け面側に偏位して配置されている点にある。この特徴構
成によれば、ロック部材のロックアーム部の作動ストロ
ークを、前記係止部材の係合位置と係合解除位置とにわ
たる移動代に相当する長さに構成しながらも、前記ロッ
ク部材の揺動支点軸部が係止部材の中心線に対して扉取
付け面側に偏位した分だけ、扉取付け面に対して直交す
る方向でのケーシングの厚みを小さくすることができ
る。
ク装置の特徴構成は、前記ロック部材の揺動支点軸部
が、前記係止部材の中心線に対してケーシングの扉取付
け面側に偏位して配置されている点にある。この特徴構
成によれば、ロック部材のロックアーム部の作動ストロ
ークを、前記係止部材の係合位置と係合解除位置とにわ
たる移動代に相当する長さに構成しながらも、前記ロッ
ク部材の揺動支点軸部が係止部材の中心線に対して扉取
付け面側に偏位した分だけ、扉取付け面に対して直交す
る方向でのケーシングの厚みを小さくすることができ
る。
【0009】本発明の請求項5に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ケーシングの側壁の扉取付け
面側に、一方の開閉扉のケーシング取付け面に対して直
交する端面で、かつ、前記係止部材の移動方向に沿う端
面に接当可能な位置決め用の突条が形成されている点に
ある。この特徴構成によれば、ケーシングを一方の開閉
扉に取付ける際、該ケーシングの扉取付け面側に形成し
た位置決め用の突条を、一方の開閉扉の鉛直方向に沿う
端面に当て付けることにより、該ケーシングに組み付け
られた係止部材の鉛直精度を簡単に出すことができる。
ク装置の特徴構成は、前記ケーシングの側壁の扉取付け
面側に、一方の開閉扉のケーシング取付け面に対して直
交する端面で、かつ、前記係止部材の移動方向に沿う端
面に接当可能な位置決め用の突条が形成されている点に
ある。この特徴構成によれば、ケーシングを一方の開閉
扉に取付ける際、該ケーシングの扉取付け面側に形成し
た位置決め用の突条を、一方の開閉扉の鉛直方向に沿う
端面に当て付けることにより、該ケーシングに組み付け
られた係止部材の鉛直精度を簡単に出すことができる。
【0010】本発明の請求項6に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ケーシングが、一方の開閉扉
に向かって開口するケースと、該ケースの開口を閉止す
る蓋体とから構成されていて、前記ケースには、ロック
部材の揺動支点軸部を回動自在に受け止める軸受け部を
形成するとともに、前記蓋体には、該蓋体をケースに固
定したとき、前記軸受け部に受け止められた揺動支点軸
部の抜け出しを相対回動可能な状態で接当阻止する軸押
え部が形成されている点にある。この特徴構成によれ
ば、前記ケーシングにロック部材を組み付ける際、ケー
スの軸受け部にロック部材の揺動支点軸部を載置し、こ
の状態で蓋体をケースに固定するだけで、軸受け部に受
け止められた揺動支点軸部の抜け出しを蓋体に設けた軸
押え部にて接当阻止することができるから、組付作業の
容易化を図ることができる。
ク装置の特徴構成は、前記ケーシングが、一方の開閉扉
に向かって開口するケースと、該ケースの開口を閉止す
る蓋体とから構成されていて、前記ケースには、ロック
部材の揺動支点軸部を回動自在に受け止める軸受け部を
形成するとともに、前記蓋体には、該蓋体をケースに固
定したとき、前記軸受け部に受け止められた揺動支点軸
部の抜け出しを相対回動可能な状態で接当阻止する軸押
え部が形成されている点にある。この特徴構成によれ
ば、前記ケーシングにロック部材を組み付ける際、ケー
スの軸受け部にロック部材の揺動支点軸部を載置し、こ
の状態で蓋体をケースに固定するだけで、軸受け部に受
け止められた揺動支点軸部の抜け出しを蓋体に設けた軸
押え部にて接当阻止することができるから、組付作業の
容易化を図ることができる。
【0011】本発明の請求項7に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ケース内に、ケーシングの扉
取付け面側に貫通する取付け孔を備えた筒状体が形成さ
れているとともに、前記係止部材には、該係止部材の係
合位置と係合解除位置とにわたる移動を許容する状態で
前記筒状体が貫通する長孔を形成し、更に、前記係止部
材の前記揺動軸芯方向の両側面に設けた突片と、該突片
に対して係止部材の移動方向で相対向するケース内の受
け面との間の各々に、前記突出付勢体を構成するコイル
スプリングを介装した点にある。この特徴構成によれ
ば、前記ケーシングに係止部材及び突出付勢体を構成す
るコイルスプリングを組み付ける際、ケース内の筒状体
に係止部材の長孔を嵌め込むことによって、ケースに対
する移動範囲が係合位置と係合解除位置とにわたる移動
範囲に規制することができるから、係止部材の両側面に
設けた突片とケース内の受け面との間にそれぞれコイル
スプリングを介装するとき、係止部材が飛び出さないよ
うに一々保持する必要がなく、組付作業の容易化を促進
することができる。しかも、ケーシングを開閉扉に固定
するための取付け孔を形成する筒状体を利用すること
と、前記係止部材には、筒状体が係入する長孔が形成さ
れることとにより、ケースの構造の簡素化と係止部材の
軽量化とを図ることができる。
ク装置の特徴構成は、前記ケース内に、ケーシングの扉
取付け面側に貫通する取付け孔を備えた筒状体が形成さ
れているとともに、前記係止部材には、該係止部材の係
合位置と係合解除位置とにわたる移動を許容する状態で
前記筒状体が貫通する長孔を形成し、更に、前記係止部
材の前記揺動軸芯方向の両側面に設けた突片と、該突片
に対して係止部材の移動方向で相対向するケース内の受
け面との間の各々に、前記突出付勢体を構成するコイル
スプリングを介装した点にある。この特徴構成によれ
ば、前記ケーシングに係止部材及び突出付勢体を構成す
るコイルスプリングを組み付ける際、ケース内の筒状体
に係止部材の長孔を嵌め込むことによって、ケースに対
する移動範囲が係合位置と係合解除位置とにわたる移動
範囲に規制することができるから、係止部材の両側面に
設けた突片とケース内の受け面との間にそれぞれコイル
スプリングを介装するとき、係止部材が飛び出さないよ
うに一々保持する必要がなく、組付作業の容易化を促進
することができる。しかも、ケーシングを開閉扉に固定
するための取付け孔を形成する筒状体を利用すること
と、前記係止部材には、筒状体が係入する長孔が形成さ
れることとにより、ケースの構造の簡素化と係止部材の
軽量化とを図ることができる。
【0012】本発明の請求項8に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記ケースの内面と蓋体の内面
に、前記係止部材に形成された移動方向に沿う係止溝に
相対摺動自在に係入するガイド突起が形成されている点
にある。この特徴構成によれば、係止部材の係合位置と
係合解除位置とにわたる移動をガタ付きのない状態で円
滑に行わせることができる。
ク装置の特徴構成は、前記ケースの内面と蓋体の内面
に、前記係止部材に形成された移動方向に沿う係止溝に
相対摺動自在に係入するガイド突起が形成されている点
にある。この特徴構成によれば、係止部材の係合位置と
係合解除位置とにわたる移動をガタ付きのない状態で円
滑に行わせることができる。
【0013】本発明の請求項9に記載した開閉扉用ロッ
ク装置の特徴構成は、前記作動アーム部の長手方向中間
部が揺動支点軸部に連設されているとともに、前記作動
アーム部の扉接当面とケーシングの扉取付け面とが、前
記作動アーム部の扉接当面が他方の開閉扉に面接当した
扉閉止時に面一又はほぼ面一となるように構成されてい
る点にある。この特徴構成によれば、前記作動アーム部
を利用して閉止操作された両開閉扉を面一又はほぼ面一
状態に保持することができるから、閉止操作された両開
閉扉を面一状態で接当保持するための召し合わせ部材を
別途設ける必要がなく、構造の簡素化及びコストの低廉
化を図ることができる。
ク装置の特徴構成は、前記作動アーム部の長手方向中間
部が揺動支点軸部に連設されているとともに、前記作動
アーム部の扉接当面とケーシングの扉取付け面とが、前
記作動アーム部の扉接当面が他方の開閉扉に面接当した
扉閉止時に面一又はほぼ面一となるように構成されてい
る点にある。この特徴構成によれば、前記作動アーム部
を利用して閉止操作された両開閉扉を面一又はほぼ面一
状態に保持することができるから、閉止操作された両開
閉扉を面一状態で接当保持するための召し合わせ部材を
別途設ける必要がなく、構造の簡素化及びコストの低廉
化を図ることができる。
【0014】本発明の請求項10に記載した被係止具の
特徴構成は、請求項1記載の開閉扉用ロック装置に用い
られる被係止部が、前記扉取付け用固定部への取付け部
と、前記係止部材の係合部が係入する凹部とを備えた合
成樹脂製の被係止具であって、前記凹部内には、係止位
置に突出移動する係止部材のカム面との接当に連れて弾
性的に撓み変形する一対の挾持片が一体形成されている
点にある。この特徴構成によれば、前記凹部の内径が係
止部材の係合部の外径よりも大に構成されている場合で
も、該凹部内に一体形成された一対の挾持片にて係止部
材のカム面を挾持するから、係止部材が凹部に係入して
いる状態での開閉扉のガタ付きを抑制することができ
る。
特徴構成は、請求項1記載の開閉扉用ロック装置に用い
られる被係止部が、前記扉取付け用固定部への取付け部
と、前記係止部材の係合部が係入する凹部とを備えた合
成樹脂製の被係止具であって、前記凹部内には、係止位
置に突出移動する係止部材のカム面との接当に連れて弾
性的に撓み変形する一対の挾持片が一体形成されている
点にある。この特徴構成によれば、前記凹部の内径が係
止部材の係合部の外径よりも大に構成されている場合で
も、該凹部内に一体形成された一対の挾持片にて係止部
材のカム面を挾持するから、係止部材が凹部に係入して
いる状態での開閉扉のガタ付きを抑制することができ
る。
【0015】
〔第1実施形態〕図1〜図8に示すように、扉取付け用
固定部1の左右の側板(又は縦框)1A,1Bの各々に
縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる一対の開閉扉
2A,2Bのうち、他方の開閉扉2Aの上下方向中央部
に、一方の開閉扉2Bに設けられた第1被係止部13に
水平又はほぼ水平方向から係合して両開閉扉2A,2B
を閉じ姿勢に保持するラッチ本体14と、他方の開閉扉
2Aの前面側からの操作によって前記ラッチ本体14を
係合解除作動させる操作軸16とを備えた鍵装置Aを設
けてある。また、前記一方の開閉扉2Bの上下両端部の
各々には、扉取付け用固定部1の天板(又は上框)1C
及び底板(又は下框)1Dの各々に設けられた第2被係
止部3に対して上下方向から係合及び係合解除自在な係
止部材4と、該係止部材4を係合位置に突出付勢する突
出付勢体8を構成する一対のコイルスプリング8A,8
Bと、一方の開閉扉2Bが閉じ姿勢にある状態で他方の
開閉扉2Aが閉じ位置に揺動操作されたとき、この他方
の開閉扉2Aとの接当に伴って前記係合位置にある係止
部材4の係合解除位置への移動を接当阻止するロック部
材5と、該ロック部材5をロック解除位置に復帰付勢す
るための復帰付勢体の一例である捩じりコイルバネ6と
をケーシング7に組み付けてなるロック装置Bが取付け
られている。更に、前記係止部材4の係合部4Aには、
前記ロック部材5がロック解除位置に付勢保持されてい
る状態で扉取付け用固定部1の被係止部3に対して扉開
閉方向から接当したとき、該係止部材4を一対のコイル
スプリング8A,8Bの付勢力に抗して係止解除位置に
移動させるカム面4aが形成されている。
固定部1の左右の側板(又は縦框)1A,1Bの各々に
縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる一対の開閉扉
2A,2Bのうち、他方の開閉扉2Aの上下方向中央部
に、一方の開閉扉2Bに設けられた第1被係止部13に
水平又はほぼ水平方向から係合して両開閉扉2A,2B
を閉じ姿勢に保持するラッチ本体14と、他方の開閉扉
2Aの前面側からの操作によって前記ラッチ本体14を
係合解除作動させる操作軸16とを備えた鍵装置Aを設
けてある。また、前記一方の開閉扉2Bの上下両端部の
各々には、扉取付け用固定部1の天板(又は上框)1C
及び底板(又は下框)1Dの各々に設けられた第2被係
止部3に対して上下方向から係合及び係合解除自在な係
止部材4と、該係止部材4を係合位置に突出付勢する突
出付勢体8を構成する一対のコイルスプリング8A,8
Bと、一方の開閉扉2Bが閉じ姿勢にある状態で他方の
開閉扉2Aが閉じ位置に揺動操作されたとき、この他方
の開閉扉2Aとの接当に伴って前記係合位置にある係止
部材4の係合解除位置への移動を接当阻止するロック部
材5と、該ロック部材5をロック解除位置に復帰付勢す
るための復帰付勢体の一例である捩じりコイルバネ6と
をケーシング7に組み付けてなるロック装置Bが取付け
られている。更に、前記係止部材4の係合部4Aには、
前記ロック部材5がロック解除位置に付勢保持されてい
る状態で扉取付け用固定部1の被係止部3に対して扉開
閉方向から接当したとき、該係止部材4を一対のコイル
スプリング8A,8Bの付勢力に抗して係止解除位置に
移動させるカム面4aが形成されている。
【0016】次に、前記鍵装置Aの具体的構成について
説明する。図3(イ)、(ロ)及び図4に示すように、
他方の開閉扉2Aの一側面にビス等で取付けられるAB
S樹脂製のケーシング10に、当該ケーシング10に形
成された開口12を通して一方の開閉扉2Bに設けられ
た第1被係止部13に係合可能な係合部14Aを備えた
ジュラコン樹脂製のラッチ本体14と、当該ラッチ本体
14を係合側に突出付勢するための弾性付勢体の一例で
ある一対のコイルスプリング15、及び、前記ラッチ本
体14の出退方向に対して直交する方向(ほぼ直交方向
を含む)に移動自在なジュラコン樹脂製の筒状の操作軸
16とを設けるとともに、前記ラッチ本体14には、前
記操作軸16の一端部に設けた押圧体17と接当し、か
つ、その接当状態での操作軸16の開閉扉2Aの表面側
への引張操作に連れて前記ラッチ本体14を両コイルス
プリング15の弾性復元力に抗して係合解除位置に移動
させるカム面18を形成し、更に、前記操作軸16の他
端部には、当該操作軸16の一端側(開閉扉Aの裏面
側)から挿入した連結ボルト19を介して摘み等の操作
部材20を固定連結してある。
説明する。図3(イ)、(ロ)及び図4に示すように、
他方の開閉扉2Aの一側面にビス等で取付けられるAB
S樹脂製のケーシング10に、当該ケーシング10に形
成された開口12を通して一方の開閉扉2Bに設けられ
た第1被係止部13に係合可能な係合部14Aを備えた
ジュラコン樹脂製のラッチ本体14と、当該ラッチ本体
14を係合側に突出付勢するための弾性付勢体の一例で
ある一対のコイルスプリング15、及び、前記ラッチ本
体14の出退方向に対して直交する方向(ほぼ直交方向
を含む)に移動自在なジュラコン樹脂製の筒状の操作軸
16とを設けるとともに、前記ラッチ本体14には、前
記操作軸16の一端部に設けた押圧体17と接当し、か
つ、その接当状態での操作軸16の開閉扉2Aの表面側
への引張操作に連れて前記ラッチ本体14を両コイルス
プリング15の弾性復元力に抗して係合解除位置に移動
させるカム面18を形成し、更に、前記操作軸16の他
端部には、当該操作軸16の一端側(開閉扉Aの裏面
側)から挿入した連結ボルト19を介して摘み等の操作
部材20を固定連結してある。
【0017】前記ケーシング10は、前記操作軸16の
他端側に向かって開口するケース21と、当該ケース2
1の開口を閉止する状態で当該ケース21の開口周縁に
形成された段部に着脱自在に嵌合保持される蓋体22と
から構成されているとともに、前記蓋体22には、前記
操作軸16の他端部側を軸芯方向に沿って摺接移動自在
に案内する円筒状のガイド筒部22Aが突出形成されて
いる。
他端側に向かって開口するケース21と、当該ケース2
1の開口を閉止する状態で当該ケース21の開口周縁に
形成された段部に着脱自在に嵌合保持される蓋体22と
から構成されているとともに、前記蓋体22には、前記
操作軸16の他端部側を軸芯方向に沿って摺接移動自在
に案内する円筒状のガイド筒部22Aが突出形成されて
いる。
【0018】前記ケース21の側壁21Aの長辺方向に
沿う内面の各々には、前記ラッチ本体14のうち、該ラ
ッチ本体14の出退方向及び操作軸16の軸芯方向に対
して共に直交する方向(開閉扉2Aの厚み方向)の両側
面の各々に突出形成したバネ受け部14Bが前記出退方
向に沿って移動自在に係入する凹部21Bが形成されて
いるとともに、前記各凹部21Bのうち、ラッチ本体1
4のバネ受け部14Bに形成した円柱状のバネ抜止用突
起に相対向する端面の各々を、前記バネ受け部14Bと
の間でコイルスプリング15を保持するためのバネ受け
部21Cに構成してある。また、前記ケース21の短辺
方向に沿う一方の側壁21Aには、前記ラッチ本体14
の先端に形成された先窄まり形状(ほぼ三角柱状)の係
合部14Aが出退移動する開口12が切欠き形成されて
いる。
沿う内面の各々には、前記ラッチ本体14のうち、該ラ
ッチ本体14の出退方向及び操作軸16の軸芯方向に対
して共に直交する方向(開閉扉2Aの厚み方向)の両側
面の各々に突出形成したバネ受け部14Bが前記出退方
向に沿って移動自在に係入する凹部21Bが形成されて
いるとともに、前記各凹部21Bのうち、ラッチ本体1
4のバネ受け部14Bに形成した円柱状のバネ抜止用突
起に相対向する端面の各々を、前記バネ受け部14Bと
の間でコイルスプリング15を保持するためのバネ受け
部21Cに構成してある。また、前記ケース21の短辺
方向に沿う一方の側壁21Aには、前記ラッチ本体14
の先端に形成された先窄まり形状(ほぼ三角柱状)の係
合部14Aが出退移動する開口12が切欠き形成されて
いる。
【0019】前記ケース21の天板部21Dの内面に
は、操作軸16に形成された四角柱状部16Aを軸芯方
向にのみ摺動自在に案内する一対のガイド板23が、前
記ラッチ本体14の出退方向に間隔を隔てて一体的に突
出形成され、この両ガイド板23のガイド面の各々に
は、操作軸16の四角柱状部16Aの外面に軸芯方向に
沿って形成された横断面ほぼVの字状の縦溝16aに係
合するほぼ三角柱状の突条23aが一体成形されてい
る。
は、操作軸16に形成された四角柱状部16Aを軸芯方
向にのみ摺動自在に案内する一対のガイド板23が、前
記ラッチ本体14の出退方向に間隔を隔てて一体的に突
出形成され、この両ガイド板23のガイド面の各々に
は、操作軸16の四角柱状部16Aの外面に軸芯方向に
沿って形成された横断面ほぼVの字状の縦溝16aに係
合するほぼ三角柱状の突条23aが一体成形されてい
る。
【0020】前記ラッチ本体14には、当該ラッチ本体
14の係合位置と係合解除位置とにわたる出退移動を許
容する状態で操作軸16の一端部及び前記両ガイド板2
3が入り込む矩形状の貫通孔24を形成し、この貫通孔
24に臨むラッチ本体14の内面と操作軸16の外面と
のうち、前記ラッチ本体14の出退方向及び操作軸16
の軸芯方向に対してそれぞれ直交又はほぼ直交する方向
(開閉扉Aの厚み方向)で相対向する部位の各々に、前
記カム面18を備えたほぼVの字状のカム溝25と、前
記押圧体17を構成する長円柱状の押圧突起とを形成し
てある。前記押圧突起17は、図3(イ)に示すよう
に、前記ラッチ本体14が両コイルスプリング15の弾
性復元力でケース21外方に最大限突出した係合位置に
保持されているとき、カム溝25のカム面18の山部
(頂部)側の一端部(開閉扉2Aの裏面から最も離れる
側の一端部)に位置するように構成されているととも
に、この係合状態では、前記操作軸16の四角柱状部1
6Aに形成された縦溝16aの一端部に対して、ケース
21側の両突条23aの端面が軸芯方向から当接し、か
つ、前記操作部材20の端面が前記蓋体22のガイド筒
部22Aの端面に接触する後述のガイド筒27に対して
軸芯方向から当接するように構成されている。しかし、
前記開閉扉2Aに対するケーシング10の取付け位置誤
差等によっては、押圧突起17がカム面18の山部(頂
部)に移動するまでに、ラッチ本体14の係合部14A
の先端が第1被係止部13に当接して、この当接状態か
ら押圧突起17がカム面18の山部(頂部)に位置する
までの範囲において、操作軸16がラッチ本体14側に
押し込み移動自在となる。つまり、操作軸16に連結さ
れた操作部材20に前記範囲でガタ付き(遊び)が発生
することになるが、当該第1実施形態では、前記蓋体2
2のガイド筒部22A内で、かつ、該ガイド筒部22A
の端部に形成した鍔部22bと前記操作軸16の四角柱
状部16Aの他端面との間に、操作軸16を軸芯方向の
一端側に移動付勢する、換言すれば、前記操作軸16の
四角柱状部16Aに形成された縦溝16aの一端部に対
して、ケース21側の両突条23aの端面が軸芯方向か
ら当接し、かつ、前記操作部材20の端面がガイド筒2
7の端面に対して軸芯方向から当接するように、前記操
作軸16を軸芯方向の一端側に移動付勢する第2弾性付
勢体の一例である圧縮コイルスプリング26を介在して
あるため、操作軸16に連結された操作部材20にガタ
付き(遊び)が発生することがない。
14の係合位置と係合解除位置とにわたる出退移動を許
容する状態で操作軸16の一端部及び前記両ガイド板2
3が入り込む矩形状の貫通孔24を形成し、この貫通孔
24に臨むラッチ本体14の内面と操作軸16の外面と
のうち、前記ラッチ本体14の出退方向及び操作軸16
の軸芯方向に対してそれぞれ直交又はほぼ直交する方向
(開閉扉Aの厚み方向)で相対向する部位の各々に、前
記カム面18を備えたほぼVの字状のカム溝25と、前
記押圧体17を構成する長円柱状の押圧突起とを形成し
てある。前記押圧突起17は、図3(イ)に示すよう
に、前記ラッチ本体14が両コイルスプリング15の弾
性復元力でケース21外方に最大限突出した係合位置に
保持されているとき、カム溝25のカム面18の山部
(頂部)側の一端部(開閉扉2Aの裏面から最も離れる
側の一端部)に位置するように構成されているととも
に、この係合状態では、前記操作軸16の四角柱状部1
6Aに形成された縦溝16aの一端部に対して、ケース
21側の両突条23aの端面が軸芯方向から当接し、か
つ、前記操作部材20の端面が前記蓋体22のガイド筒
部22Aの端面に接触する後述のガイド筒27に対して
軸芯方向から当接するように構成されている。しかし、
前記開閉扉2Aに対するケーシング10の取付け位置誤
差等によっては、押圧突起17がカム面18の山部(頂
部)に移動するまでに、ラッチ本体14の係合部14A
の先端が第1被係止部13に当接して、この当接状態か
ら押圧突起17がカム面18の山部(頂部)に位置する
までの範囲において、操作軸16がラッチ本体14側に
押し込み移動自在となる。つまり、操作軸16に連結さ
れた操作部材20に前記範囲でガタ付き(遊び)が発生
することになるが、当該第1実施形態では、前記蓋体2
2のガイド筒部22A内で、かつ、該ガイド筒部22A
の端部に形成した鍔部22bと前記操作軸16の四角柱
状部16Aの他端面との間に、操作軸16を軸芯方向の
一端側に移動付勢する、換言すれば、前記操作軸16の
四角柱状部16Aに形成された縦溝16aの一端部に対
して、ケース21側の両突条23aの端面が軸芯方向か
ら当接し、かつ、前記操作部材20の端面がガイド筒2
7の端面に対して軸芯方向から当接するように、前記操
作軸16を軸芯方向の一端側に移動付勢する第2弾性付
勢体の一例である圧縮コイルスプリング26を介在して
あるため、操作軸16に連結された操作部材20にガタ
付き(遊び)が発生することがない。
【0021】前記両ガイド板23の幅方向両端面、及
び、この両端面と同じ側に位置する操作軸16の外面部
分の各々が、前記ラッチ本体14の貫通孔24に臨む内
面との接当によって当該ラッチ本体14を出退自在に摺
動案内するガイド面に構成されているとともに、前記ケ
ース21の天板部21Dには、前記連結ボルト19を操
作軸16の筒孔を通して操作部材20の雌ネジ部に螺合
操作するための貫通孔21bが形成されている。また、
前記開閉扉2Aに形成された貫通孔28には、操作部材
20の筒部を引張操作自在に摺動案内するABS樹脂製
のガイド筒27が取付けられている。
び、この両端面と同じ側に位置する操作軸16の外面部
分の各々が、前記ラッチ本体14の貫通孔24に臨む内
面との接当によって当該ラッチ本体14を出退自在に摺
動案内するガイド面に構成されているとともに、前記ケ
ース21の天板部21Dには、前記連結ボルト19を操
作軸16の筒孔を通して操作部材20の雌ネジ部に螺合
操作するための貫通孔21bが形成されている。また、
前記開閉扉2Aに形成された貫通孔28には、操作部材
20の筒部を引張操作自在に摺動案内するABS樹脂製
のガイド筒27が取付けられている。
【0022】前記第1被係止部13は、一方の開閉扉2
Bにビス29Aにて固定するための第1ビス孔13Aを
備えたナイロン樹脂等の合成樹脂製の取付け基材13B
と、該取付け基材13Bにビス29Bにて固定するため
の第2ビス孔13Cを備えたナイロン樹脂等の合成樹脂
製の被係止部材13Dとからなる受け具から構成されて
いる。そして、前記取付け基材13Bと被係止部材13
Dとの相対向する取付け面には、取付け基材13Bに対
して被係止部材13Dを取付け面方向に沿う複数位置で
係合保持する波形状の係合部13b,13dを形成する
とともに、前記第1ビス孔13Aを、開閉扉2Bに対す
る取付け基材13Bの取付け位置変更を一定範囲内で許
容する長孔に形成し、更に、前記第2ビス孔13Cを、
取付け基材13Bに対する被係止部材13Dの取付け位
置変更を一定範囲内で許容する長孔に形成してある。
Bにビス29Aにて固定するための第1ビス孔13Aを
備えたナイロン樹脂等の合成樹脂製の取付け基材13B
と、該取付け基材13Bにビス29Bにて固定するため
の第2ビス孔13Cを備えたナイロン樹脂等の合成樹脂
製の被係止部材13Dとからなる受け具から構成されて
いる。そして、前記取付け基材13Bと被係止部材13
Dとの相対向する取付け面には、取付け基材13Bに対
して被係止部材13Dを取付け面方向に沿う複数位置で
係合保持する波形状の係合部13b,13dを形成する
とともに、前記第1ビス孔13Aを、開閉扉2Bに対す
る取付け基材13Bの取付け位置変更を一定範囲内で許
容する長孔に形成し、更に、前記第2ビス孔13Cを、
取付け基材13Bに対する被係止部材13Dの取付け位
置変更を一定範囲内で許容する長孔に形成してある。
【0023】また、前記ラッチ本体14の係合部14A
の扉背面側は、前後方向(扉厚み方向)及び左右方向に
対して共に45度の角度で傾斜するカム面14aに形成
されていて、一方の開閉扉2Bが閉じ姿勢にある状態で
他方の開閉扉2Aを閉じ位置に揺動操作したとき、前記
ラッチ本体14のカム面14aと第1被係止部13との
接当に伴って該ラッチ本体14が一時的に両コイルスプ
リング15の付勢力に抗して係合解除位置側に引退移動
したのち、再び両コイルスプリング15の付勢力で係合
位置に突出移動して第1被係止部13の被係止部材13
Dに係合するから、他方の開閉扉2Aを閉じ位置に揺動
操作する度に、前記操作部材20を係合解除操作する必
要がない。
の扉背面側は、前後方向(扉厚み方向)及び左右方向に
対して共に45度の角度で傾斜するカム面14aに形成
されていて、一方の開閉扉2Bが閉じ姿勢にある状態で
他方の開閉扉2Aを閉じ位置に揺動操作したとき、前記
ラッチ本体14のカム面14aと第1被係止部13との
接当に伴って該ラッチ本体14が一時的に両コイルスプ
リング15の付勢力に抗して係合解除位置側に引退移動
したのち、再び両コイルスプリング15の付勢力で係合
位置に突出移動して第1被係止部13の被係止部材13
Dに係合するから、他方の開閉扉2Aを閉じ位置に揺動
操作する度に、前記操作部材20を係合解除操作する必
要がない。
【0024】次に、前記ロック装置Bの具体的構成につ
いて説明する。図2(イ),(ロ)、図5〜図8に示す
ように、前記一方の開閉扉2Bに対する扉取付け面7a
を備えたABS樹脂等の合成樹脂製のケーシング7は、
前記扉取付け面7a側に向かって開口するケース31
と、該ケース31の開口を閉止する状態で当該ケース3
1の開口周縁に形成された段部に着脱自在に嵌合保持さ
れる蓋体32とから構成されていて、前記蓋体32の表
面が扉取付け面7aに構成されている。
いて説明する。図2(イ),(ロ)、図5〜図8に示す
ように、前記一方の開閉扉2Bに対する扉取付け面7a
を備えたABS樹脂等の合成樹脂製のケーシング7は、
前記扉取付け面7a側に向かって開口するケース31
と、該ケース31の開口を閉止する状態で当該ケース3
1の開口周縁に形成された段部に着脱自在に嵌合保持さ
れる蓋体32とから構成されていて、前記蓋体32の表
面が扉取付け面7aに構成されている。
【0025】前記ロック部材5は、ABS樹脂等の合成
樹脂で成形された前記係止部材4の移動方向に対して直
交又はほぼ直交する軸芯X周りで回動する揺動支点軸部
5Aと、前記係止部材4の基端面4bに接当するほぼL
の字状のロックアーム部5Bと、他方の開閉扉2Aに接
当するへの字状の作動アーム部5Cとをジュラコン樹脂
等の合成樹脂で一体成形して構成されているとともに、
前記ケーシング7に対して、前記揺動支点軸部5Aの一
端部に位置する作動アーム部5Cが外部に突出する状態
で、かつ、前記揺動支点軸部5Aが係止部材4の中心線
Zに対してケーシング7の扉取付け面7a側、換言すれ
ば、蓋体32側に偏位する状態で組み付けられている。
前記揺動支点軸部5Aの他端部には、前記捩じりコイル
バネ6の一端を係止保持するバネ係止溝5aを形成する
とともに、前記捩じりコイルバネ6の他端を、ケース3
1の内面に接当させるように構成されている。
樹脂で成形された前記係止部材4の移動方向に対して直
交又はほぼ直交する軸芯X周りで回動する揺動支点軸部
5Aと、前記係止部材4の基端面4bに接当するほぼL
の字状のロックアーム部5Bと、他方の開閉扉2Aに接
当するへの字状の作動アーム部5Cとをジュラコン樹脂
等の合成樹脂で一体成形して構成されているとともに、
前記ケーシング7に対して、前記揺動支点軸部5Aの一
端部に位置する作動アーム部5Cが外部に突出する状態
で、かつ、前記揺動支点軸部5Aが係止部材4の中心線
Zに対してケーシング7の扉取付け面7a側、換言すれ
ば、蓋体32側に偏位する状態で組み付けられている。
前記揺動支点軸部5Aの他端部には、前記捩じりコイル
バネ6の一端を係止保持するバネ係止溝5aを形成する
とともに、前記捩じりコイルバネ6の他端を、ケース3
1の内面に接当させるように構成されている。
【0026】前記ロック部材5のロックアーム部5Bが
ロック位置にあるとき、前記揺動軸芯Xを通る係止部材
4の移動方向と平行な線分Y上において、前記ロック部
材5のロックアーム部5Bの先端部5bと前記係止部材
4の基端面4bとが接当するように構成されているとと
もに、前記ロックアーム部5Bの先端部5bは、図8の
(イ)に示すように、該ロックアーム部5Bがロック解
除位置にあるとき、前記係止部材4の移動方向にほぼ沿
う姿勢に構成され、更に、前記係止部材4の基端部側に
は、係止部材4が係合解除位置に移動したとき、ロック
解除位置にあるロックアーム部5Bの先端部5bが入り
込む凹部4Bが形成されている。そのため、前記係止部
材4を係合位置と係合解除位置とに亘って移動自在に構
成しながらも、ロックアーム部5Bの先端部5bが係止
部材4の凹部4Bに入り込む分だけケーシング7をコン
パクトに構成することができる。
ロック位置にあるとき、前記揺動軸芯Xを通る係止部材
4の移動方向と平行な線分Y上において、前記ロック部
材5のロックアーム部5Bの先端部5bと前記係止部材
4の基端面4bとが接当するように構成されているとと
もに、前記ロックアーム部5Bの先端部5bは、図8の
(イ)に示すように、該ロックアーム部5Bがロック解
除位置にあるとき、前記係止部材4の移動方向にほぼ沿
う姿勢に構成され、更に、前記係止部材4の基端部側に
は、係止部材4が係合解除位置に移動したとき、ロック
解除位置にあるロックアーム部5Bの先端部5bが入り
込む凹部4Bが形成されている。そのため、前記係止部
材4を係合位置と係合解除位置とに亘って移動自在に構
成しながらも、ロックアーム部5Bの先端部5bが係止
部材4の凹部4Bに入り込む分だけケーシング7をコン
パクトに構成することができる。
【0027】前記ケース31の揺動軸芯X方向で相対向
する側壁31Aには、ロック部材5の揺動支点軸部5A
を回動自在に受け止める軸受け部31Bを形成するとと
もに、前記蓋体32の内面には、該蓋体32をケース3
1に嵌合したとき、前記軸受け部31Bに受け止められ
たロック部材5の揺動支点軸部5Aに相対回動可能な状
態で接当して該揺動支点軸部5Aの抜け出しを阻止する
一対の軸押え部32Aが形成されている。また、前記ケ
ース31及び蓋体32のうち、前記揺動軸芯X方向の中
央位置で、かつ、前記係止部材4の移動方向に間隔を隔
てた2箇所の各々に、一方の開閉扉2Bにケーシング7
をビス14にて固定するための取付け孔31a,32a
を形成するとともに、前記ケース31内には、扉取付け
面7a側に向かって貫通する前記取付け孔31aを備え
た筒状体31Cが形成されているとともに、前記係止部
材4には、該係止部材4の係合位置と係合解除位置とに
わたる移動を許容する状態で前記筒状体31Cが貫通す
る長孔4Cを形成し、更に、前記係止部材4の前記揺動
軸芯X方向の両側面に設けた突片4Dと、該突片4Dに
対して係止部材4の移動方向で相対向するケース31内
の受け面31Dとの間の各々に、前記コイルスプリング
8A,8Bを介装してある。
する側壁31Aには、ロック部材5の揺動支点軸部5A
を回動自在に受け止める軸受け部31Bを形成するとと
もに、前記蓋体32の内面には、該蓋体32をケース3
1に嵌合したとき、前記軸受け部31Bに受け止められ
たロック部材5の揺動支点軸部5Aに相対回動可能な状
態で接当して該揺動支点軸部5Aの抜け出しを阻止する
一対の軸押え部32Aが形成されている。また、前記ケ
ース31及び蓋体32のうち、前記揺動軸芯X方向の中
央位置で、かつ、前記係止部材4の移動方向に間隔を隔
てた2箇所の各々に、一方の開閉扉2Bにケーシング7
をビス14にて固定するための取付け孔31a,32a
を形成するとともに、前記ケース31内には、扉取付け
面7a側に向かって貫通する前記取付け孔31aを備え
た筒状体31Cが形成されているとともに、前記係止部
材4には、該係止部材4の係合位置と係合解除位置とに
わたる移動を許容する状態で前記筒状体31Cが貫通す
る長孔4Cを形成し、更に、前記係止部材4の前記揺動
軸芯X方向の両側面に設けた突片4Dと、該突片4Dに
対して係止部材4の移動方向で相対向するケース31内
の受け面31Dとの間の各々に、前記コイルスプリング
8A,8Bを介装してある。
【0028】前記ケース31の内面と蓋体32の内面に
は、前記係止部材4の表裏両面の各二箇所に形成された
移動方向に沿うV字状の係止溝4Eに摺動自在に係入す
る横断面三角形状のガイド突起31E,32Bが形成さ
れているとともに、前記ケース31の一方の側壁31A
の扉取付け面7a側には、一方の開閉扉2Bのケーシン
グ取付け面2bに対して直交する端面で、かつ、前記係
止部材4の移動方向に沿う端面に接当可能な位置決め用
の突条31Fが一体形成されている。そして、前記ケー
シング7を一方の開閉扉2Bに取付ける際、該ケーシン
グ7の扉取付け面7a側に形成した前記位置決め用の突
条31Fを、一方の開閉扉2Bの鉛直方向に沿う端面に
当て付けることにより、該ケーシング7に組み付けられ
た係止部材4の鉛直精度を簡単に出すことができる。
は、前記係止部材4の表裏両面の各二箇所に形成された
移動方向に沿うV字状の係止溝4Eに摺動自在に係入す
る横断面三角形状のガイド突起31E,32Bが形成さ
れているとともに、前記ケース31の一方の側壁31A
の扉取付け面7a側には、一方の開閉扉2Bのケーシン
グ取付け面2bに対して直交する端面で、かつ、前記係
止部材4の移動方向に沿う端面に接当可能な位置決め用
の突条31Fが一体形成されている。そして、前記ケー
シング7を一方の開閉扉2Bに取付ける際、該ケーシン
グ7の扉取付け面7a側に形成した前記位置決め用の突
条31Fを、一方の開閉扉2Bの鉛直方向に沿う端面に
当て付けることにより、該ケーシング7に組み付けられ
た係止部材4の鉛直精度を簡単に出すことができる。
【0029】前記第2被係止部3は、前記扉取付け用固
定部1にビス35にて固定するための取付け孔36a
と、前記係止部材4の係合部4Aが係入可能なほぼVの
字状に開口する凹部36bとを備えたナイロン等の合成
樹脂製の被係止具から構成されている。
定部1にビス35にて固定するための取付け孔36a
と、前記係止部材4の係合部4Aが係入可能なほぼVの
字状に開口する凹部36bとを備えたナイロン等の合成
樹脂製の被係止具から構成されている。
【0030】尚、前記扉取付け固定部1の天板1C及び
底板1Dの各々には、閉止位置に揺動された開閉扉2
A,2Bに接当するストッパー部材1Eが設けられてい
る。
底板1Dの各々には、閉止位置に揺動された開閉扉2
A,2Bに接当するストッパー部材1Eが設けられてい
る。
【0031】〔第2実施形態〕図9は、前記ロック装置
Bに用いられるロック部材5の別実施形態を示し、これ
は、前記ケーシング7に回動自在に支承された揺動支点
軸部5Aの一端部に、閉じ位置に揺動操作される他方の
開閉扉2Aに面接当可能な直線状の作動アーム部5Cの
長手方向中間部が一体的に固着されているとともに、前
記作動アーム部5Cの扉接当面Pとケーシング7の扉取
付け面7aとが、前記作動アーム部5Cの扉接当面Pが
他方の開閉扉2Aに面接当した扉閉止時に面一又はほぼ
面一状態となるように構成されている。そして、前記作
動アーム部5Cが、閉止操作された両開閉扉2A,2B
を面一状態で接当保持するための召し合わせ部に兼用構
成されている。その他の構成は、上述の第1実施形態と
同一である。
Bに用いられるロック部材5の別実施形態を示し、これ
は、前記ケーシング7に回動自在に支承された揺動支点
軸部5Aの一端部に、閉じ位置に揺動操作される他方の
開閉扉2Aに面接当可能な直線状の作動アーム部5Cの
長手方向中間部が一体的に固着されているとともに、前
記作動アーム部5Cの扉接当面Pとケーシング7の扉取
付け面7aとが、前記作動アーム部5Cの扉接当面Pが
他方の開閉扉2Aに面接当した扉閉止時に面一又はほぼ
面一状態となるように構成されている。そして、前記作
動アーム部5Cが、閉止操作された両開閉扉2A,2B
を面一状態で接当保持するための召し合わせ部に兼用構
成されている。その他の構成は、上述の第1実施形態と
同一である。
【0032】〔第3実施形態〕図10は、前記ロック装
置Bに用いられる第2被係止部3の別実施形態を示し、
これは、前記扉取付け用固定部1にビス35にて固定す
るための取付け孔(第1実施形態の取付け孔36aと同
一)と、前記係止部材4の係合部4Aが係入可能なほぼ
Vの字状に開口する凹部36bとを備えたナイロン等の
合成樹脂製の被係止具から構成されている。この被係止
具の凹部36b内には、係止位置に突出移動する係止部
材4のカム面4aとの接当に連れて弾性的に撓み変形す
る一対の挾持片36cが一体形成されている。その他の
構成は、上述の第1実施形態と同一である。
置Bに用いられる第2被係止部3の別実施形態を示し、
これは、前記扉取付け用固定部1にビス35にて固定す
るための取付け孔(第1実施形態の取付け孔36aと同
一)と、前記係止部材4の係合部4Aが係入可能なほぼ
Vの字状に開口する凹部36bとを備えたナイロン等の
合成樹脂製の被係止具から構成されている。この被係止
具の凹部36b内には、係止位置に突出移動する係止部
材4のカム面4aとの接当に連れて弾性的に撓み変形す
る一対の挾持片36cが一体形成されている。その他の
構成は、上述の第1実施形態と同一である。
【0033】〔その他の実施形態〕 上述の実施形態では、前記突出付勢体8を一対のコ
イルスプリング8A,8Bから構成したが、一つのコイ
ルスプリングから構成してもよく、また、皿バネや弾性
ゴム等の他の弾性付勢体を用いて実施してもよい。 上述の実施形態では、前記復帰付勢体6を捩じりコ
イルバネから構成したが、コイルスプリング等の他の弾
性付勢体から構成して実施してもよい。 上述の実施形態では、前記第2被係止部3を、扉取
付け用固定部1とは別体の被係止具から構成したが、こ
の第2被係止部3は、扉取付け用固定部1に切削形成さ
れた溝状のものであってもよい。 上述の実施形態では、食器棚や書棚等の家具の観音
開き式開閉扉に設けられるロック装置Bについて説明し
たが、建具の観音開き式開閉扉に設けられるロック装置
Bに対しても本発明の技術を適用することができる。 上述の実施形態では、前記一方の開閉扉2Bの上下
二箇所にロック装置Bを設けたが、開閉扉2Bの上下方
向のいずれか一箇所にロック装置Bを設けて実施しても
よい。
イルスプリング8A,8Bから構成したが、一つのコイ
ルスプリングから構成してもよく、また、皿バネや弾性
ゴム等の他の弾性付勢体を用いて実施してもよい。 上述の実施形態では、前記復帰付勢体6を捩じりコ
イルバネから構成したが、コイルスプリング等の他の弾
性付勢体から構成して実施してもよい。 上述の実施形態では、前記第2被係止部3を、扉取
付け用固定部1とは別体の被係止具から構成したが、こ
の第2被係止部3は、扉取付け用固定部1に切削形成さ
れた溝状のものであってもよい。 上述の実施形態では、食器棚や書棚等の家具の観音
開き式開閉扉に設けられるロック装置Bについて説明し
たが、建具の観音開き式開閉扉に設けられるロック装置
Bに対しても本発明の技術を適用することができる。 上述の実施形態では、前記一方の開閉扉2Bの上下
二箇所にロック装置Bを設けたが、開閉扉2Bの上下方
向のいずれか一箇所にロック装置Bを設けて実施しても
よい。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】第1実施形態を示す観音開き式開閉扉を備えた
家具の全体斜視図
家具の全体斜視図
【図2】(イ)は一方の開閉扉2Bを閉止操作したとき
の要部の斜視図 (ロ)は両開閉扉2A,2Bが閉じ姿勢にあるときの要
部の斜視図
の要部の斜視図 (ロ)は両開閉扉2A,2Bが閉じ姿勢にあるときの要
部の斜視図
【図3】(イ)は鍵装置Aが係止状態にあるときの水平
断面図 (ロ)は鍵装置Aが係止解除操作されたときの水平断面
図
断面図 (ロ)は鍵装置Aが係止解除操作されたときの水平断面
図
【図4】鍵装置Aの分解斜視図
【図5】ロック装置Bの分解斜視図
【図6】ロック装置Bの縦断面側面図
【図7】ロック装置Bの縦断面正面図
【図8】(イ)は係止部材が係止位置にあるときの縦断
面図 (ロ)は係止部材が係止解除位置に移動したときの縦断
面図 (ハ)はロック部材がロック位置に揺動したときの縦断
面図
面図 (ロ)は係止部材が係止解除位置に移動したときの縦断
面図 (ハ)はロック部材がロック位置に揺動したときの縦断
面図
【図9】第2実施形態を示すロック装置の側面図
【図10】第3実施形態を示すロック装置の一部切欠き
側面図
側面図
【図11】(イ)は従来の開閉扉用ロック装置の係止状
態を示す要部の側面図 (ロ)は係止解除状態を示す要部の側面図
態を示す要部の側面図 (ロ)は係止解除状態を示す要部の側面図
X 揺動軸芯 Y 線分 Z 中心線 P 扉接当面 1 扉取付け用固定部 2A 開閉扉 2B 開閉扉 2b ケーシング取付け面 3 被係止部(第2被係止部) 4 係止部材 4A 係合部 4C 長孔 4D 突片 4E 係止溝 4a カム面 4b 基端面 5 ロック部材 5A 揺動支点軸部 5B ロックアーム部 5C 作動アーム部 6 復帰付勢体(捩じりコイルバネ) 7 ケーシング 7a 扉取付け面 8 突出付勢体 8A コイルスプリング 8B コイルスプリング 31 ケース 31A 側壁 31B 軸受け部 31C 筒状体 31D 受け面 31E ガイド突起 31F 位置決め用突条 31a 取付け孔 32 蓋体 32A 軸押え部 32B ガイド突起 36a 取付け孔 36b 凹部 36c 挟持片
Claims (10)
- 【請求項1】 扉取付け用固定部(1)に揺動開閉自在
に取付けられる一対の開閉扉(2A,2B)のうち、一
方の開閉扉(2B)に取付けられるケーシング(7)
に、前記扉取付け用固定部(1)に設けられた被係止部
(3)に対して係合及び係合解除自在な係止部材(4)
と、該係止部材(4)を係合位置に突出付勢する突出付
勢体(8)と、一方の開閉扉(2B)が閉じ姿勢にある
状態で他方の開閉扉(2A)が閉じ位置に揺動操作され
たとき、この他方の開閉扉(2A)との接当に伴って前
記係合位置にある係止部材(4)の係合解除位置への移
動を接当阻止するロック部材(5)と、該ロック部材
(5)をロック解除位置に復帰付勢する復帰付勢体
(6)とを組み付けるとともに、前記係止部材(4)の
係合部(4A)には、前記ロック部材(5)がロック解
除位置に付勢保持されている状態で扉取付け用固定部
(1)の被係止部(3)に対して扉開閉方向から接当し
たとき、該係止部材(4)を突出付勢体(8)の付勢力
に抗して係止解除位置に移動させるカム面(4a)が形
成されている開閉扉用ロック装置。 - 【請求項2】 前記ロック部材(5)が前記係止部材
(4)の移動方向に対して直交又はほぼ直交する軸芯
(X)周りで揺動自在に構成されているとともに、前記
ロック部材(5)がロック位置にあるとき、前記揺動軸
芯(X)を通る係止部材(4)の移動方向と平行な線分
(Y)上において、前記ロック部材(5)と前記係止部
材(4)とが接当するように構成されている請求項1記
載の開閉扉用ロック装置。 - 【請求項3】 前記ロック部材(5)が、前記係止部材
(4)の移動方向に対して直交又はほぼ直交する軸芯
(X)周りで回動する揺動支点軸部(5A)と、前記係
止部材(4)の基端面(4b)に接当するロックアーム
部(5B)と、他方の開閉扉(2A)に接当する作動ア
ーム部(5C)とを一体形成して構成されている請求項
1又は2記載の開閉扉用ロック装置。 - 【請求項4】 前記ロック部材(5)の揺動支点軸部
(5A)が、前記係止部材(4)の中心線(Z)に対し
てケーシング(7)の扉取付け面(7a)側に偏位して
配置されている請求項3記載の開閉扉用ロック装置。 - 【請求項5】 前記ケーシング(7)の側壁(31A)
の扉取付け面(7a)側には、一方の開閉扉(2B)の
ケーシング取付け面(2b)に対して直交する端面で、
かつ、前記係止部材(4)の移動方向に沿う端面に接当
可能な位置決め用の突条(31F)が形成されている請
求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉扉用ロック装
置。 - 【請求項6】 前記ケーシング(7)が、一方の開閉扉
(2B)に向かって開口するケース(31)と、該ケー
ス(31)の開口を閉止する蓋体(32)とから構成さ
れていて、前記ケース(31)には、ロック部材(5)
の揺動支点軸部(5A)を回動自在に受け止める軸受け
部(31B)を形成するとともに、前記蓋体(32)に
は、該蓋体(32)をケース(31)に固定したとき、
前記軸受け部(31B)に受け止められた揺動支点軸部
(5A)の抜け出しを相対回動可能な状態で接当阻止す
る軸押え部(32A)が形成されている請求項3〜5の
いずれか1項に記載の開閉扉用ロック装置。 - 【請求項7】 前記ケース(31)内には、ケーシング
(7)の扉取付け面(7a)側に向かって貫通する取付
け孔(31a)を備えた筒状体(31C)が形成されて
いるとともに、前記係止部材(4)には、該係止部材
(4)の係合位置と係合解除位置とにわたる移動を許容
する状態で前記筒状体(31C)が貫通する長孔(4
C)を形成し、更に、前記係止部材(4)の前記揺動軸
芯(X)方向の両側面に設けた突片(4D)と、該突片
(4D)に対して係止部材(4)の移動方向で相対向す
るケース(31)内の受け面(31D)との間の各々
に、前記突出付勢体(8)を構成するコイルスプリング
(8A,8B)を介装してある請求項6記載の開閉扉用
ロック装置。 - 【請求項8】 前記ケース(31)の内面と蓋体(3
2)の内面には、前記係止部材(4)に形成された移動
方向に沿う係止溝(4E)に相対摺動自在に係入するガ
イド突起(31E,32B)が形成されている請求項6
又は7記載の開閉扉用ロック装置。 - 【請求項9】 前記作動アーム部(5C)の長手方向中
間部が揺動支点軸部(5A)に連設されているととも
に、前記作動アーム部(5C)の扉接当面(P)とケー
シング(7)の扉取付け面(7a)とが、前記作動アー
ム部(5C)の扉接当面(P)が他方の開閉扉(2A)
に面接当した扉閉止時に面一又はほぼ面一状態となるよ
うに構成されている請求項3〜8のいずれか1項に記載
の開閉扉用ロック装置。 - 【請求項10】 請求項1記載の開閉扉用ロック装置に
用いられる被係止部(3)が、前記扉取付け用固定部
(1)への取付け孔(36a)と、前記係止部材(4)
の係合部(4A)が係入する凹部(36b)とを備えた
合成樹脂製の被係止具であって、前記凹部(36b)内
には、係止位置に突出移動する係止部材(4)のカム面
(4a)との接当に連れて弾性的に撓み変形する一対の
挾持片(36c)が一体形成されている被係止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32264295A JP2721494B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 開閉扉用ロック装置及び被係止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32264295A JP2721494B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 開閉扉用ロック装置及び被係止具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09158583A JPH09158583A (ja) | 1997-06-17 |
JP2721494B2 true JP2721494B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=18145989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32264295A Expired - Fee Related JP2721494B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 開閉扉用ロック装置及び被係止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2721494B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP32264295A patent/JP2721494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09158583A (ja) | 1997-06-17 |
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Legal Events
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