JP2760966B2 - 鍵装置の受け具 - Google Patents

鍵装置の受け具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉扉や引出し等
の可動部材に取付けられる鍵装置の進退自在な係止体と
係合する被係合部を備えた受け具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鍵装置の受け具は、扉取付け固定
部や開閉扉等の被取付け面にビス等で固定するための取
付け孔を備えた取付け部に、鍵装置の進退自在な係止体
と係合する被係合部を備えた受座を一体形成するととも
に、前記取付け部の取付け孔を、前記係止体の進退方向
と直交する方向(被取付け面に沿う方向)の長孔に形成
していた(例えば、実開昭57−171060号公報、
実公平2−35968号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の受け具によれ
ば、開閉扉等に取付けられた鍵装置の係止体の取付け位
置に対応して、係止体の進退方向と直交する方向(被取
付け面に沿う方向)に沿って取付け部の取付け位置を調
節することができるものの、係止体の進退方向には取付
け位置を調節することはできなかった。そのため、例え
ば、扉取付け固定部に揺動開閉自在に枢着された開閉扉
の遊端側の突合せ部分に鍵装置が取付けられ、かつ、扉
取付け固定部に受け具が取付けられている条件下におい
て、開閉扉の周縁とこれに相対向する扉取付け固定部と
の間に形成される目地の幅が、開閉扉の自重による傾動
や製作誤差等によって目地長手方向で不均一になった場
合、一般に、開閉扉を支持する複数の丁番が持つ各取付
け位置調節機能を利用して、目地の幅が目地長手方向で
均一となるように調整している。この調整によって目地
の幅が目地長手方向で均一となるものの、目地幅が設定
目地幅よりも大きくなったり、或いは、逆に小さくなっ
たりし易く、その結果、鍵装置の係止体と受座の被係合
部との係合代が浅くなって係合機能が低下したり、或い
は、係合代が深くなって扉の開閉が重くなるなどの不具
合を生じていた。また、開閉扉に対する鍵装置の取付け
位置に誤差が発生した場合にも、鍵装置の係止体と受座
の被係合部との係合代が設定係合代よりも増減するた
め、上述と同様な不具合を生じていた。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、開閉扉の周囲の目地修正作業
や左右一対の開閉扉の突合せ部における段差修正作業、
或いは、鍵装置の取付け位置誤差等に起因して、鍵装置
の係止体と受座の被係合部との係合代が設定係合代より
も増減した場合でも、この両者の係合不良を簡単、迅速
に修正することができ、しかも、受け具全体の構造の簡
素化をも同時に図ることができるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した鍵装置の受け具の特徴
構成は、後述の第1実施形態で使用した番号を参考に付
記して説明すると、被取付け面aに固定される取付け部
31に、鍵装置Aの進退自在な係止体14と係合する被
係合部30Aを形成してある受座30を、前記係止体1
4の進退方向に移動調節自在に螺合した点にある。この
特徴構成によれば、開閉扉の周囲の目地修正作業や左右
一対の開閉扉の突合せ部における段差修正作業、或い
は、鍵装置の取付け位置誤差等に起因して、鍵装置の係
止体と受座の被係合部との係合代が設定係合代よりも増
減した場合でも、前記被係合部を備えた受座を回転操作
して、該受座を取付け部に対して係止体の進退方向に移
動調節することにより、鍵装置の係止体と受座の被係合
部との係合代を設定係合代に簡単に修正することができ
る。それ故に、受け具の取付け部を、扉取付け固定部や
開閉扉等の被取付け面にビス等で固定していても、受座
自体を被係合部の存在側から操作することができるか
ら、取付け部を被取付け面から一々取り外す必要がな
く、鍵装置の係止体に対する係合代の修正作業を迅速・
容易に行うことができる。しかも、前記受座を取付け部
に螺合するだけであるから、例えば、取付け部に保持さ
れたネジ軸を回転操作して受座を係止体の進退方向に移
動調節するものに比して部品点数の削減を図ることがで
き、構造の簡素化と製造コストの低廉化とを容易に図る
ことができる。
【0006】本発明の請求項2に記載した鍵装置の受け
具の特徴構成は、後述の第1実施形態で使用した番号を
参考に付記して説明すると、前記被係合部30Aの向き
姿勢が係止体14と係合可能な所定の係合姿勢になった
とき、前記取付け部31に対して受座30を弾性的に係
合保持する位置決め手段32が設けられている点にあ
る。この特徴構成によれば、前記取付け部に対する受座
の螺合操作に伴って被係合部の向き姿勢が変化するが、
前記位置決め手段によって受座が取付け部に弾性的に係
合保持されるまで回転操作するだけで、被係合部の向き
姿勢を、常に係止体と係合可能な所定の係合姿勢に保持
することができるから、被係合部の向き姿勢を鍵装置の
係止体との位置関係を見ながら修正する必要がなく、鍵
装置の係止体に対する係合代の修正作業の能率化を促進
することができる。
【0007】本発明の請求項3に記載した鍵装置の受け
具の特徴構成は、後述の第1実施形態で使用した番号を
参考に付記して説明すると、前記取付け部31と受座3
0の間に、取付け部31に対して受座30を一定範囲内
での螺合操作を許容する状態で抜け止め保持する抜け止
め手段33が設けられている点にある。この特徴構成に
よれば、取付け部に対する受座の螺合操作を乱雑に行っ
ても、受座が取付け部から抜け落ちることがなく、この
ような受座の抜け落ちに起因する作業ロスや部品の紛失
を回避することができる。
【0008】本発明の請求項4に記載した鍵装置の受け
具の特徴構成は、後述の第1実施形態で使用した番号を
参考に付記して説明すると、前記位置決め手段32が、
前記取付け部31に形成した凹部32aと、該凹部32
aに対する係脱方向に撓み変形可能な状態で受座30に
一体形成された係止部32bとから構成されている点に
ある。この特徴構成によれば、前記取付け部に対する受
座の螺合操作に拘らず、被係合部の向き姿勢を、常に係
止体と係合可能な所定の係合姿勢に確実、容易に保持す
ることができるようにしながらも、そのために部品点数
が増加することもなく、構造の簡素化を促進することが
できる。
【0009】本発明の請求項5に記載した鍵装置の受け
具の特徴構成は、後述の第1実施形態で使用した番号を
参考に付記して説明すると、前記取付け部31には、鍵
装置Aの係止体14から受座30の被係合部30Aに押
圧方向の外力を受けたとき、前記受座30の外周面少な
くとも一部に接当する壁部31Bが形成されている点に
ある。この特徴構成によれば、例えば、鍵装置の係止体
を取付けた開閉扉に開き方向の外力が作用して、前記係
止体に係合している受座の被係合部に押圧力を受けたと
き、この押圧力を、取付け部と受座との螺合部、及び、
受座の外周面と取付け部の壁部との接当箇所で分散して
受け止めることができるから、押圧方向の外力を取付け
部と受座との螺合部のみで受け止める場合に比して耐久
性の向上を図ることができる。
【0010】本発明の請求項6に記載した鍵装置の受け
具の特徴構成は、後述の第1実施形態で使用した番号を
参考に付記して説明すると、前記受座30に回転操作用
凹部32aが形成されている点にある。この特徴構成に
よれば、前記取付け部に対する受座の螺合操作を、前記
凹部に係合させた工具等を利用して容易に行うことがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1は、扉取付け固定部の一例である
箱体1の左右の側板(又は縦框)1A,1Bに、左右一
対の開閉扉2をそれぞれ上下一対の丁番13を介して縦
軸芯周りで揺動開閉自在に取付けてある吊り戸棚を示
し、各開閉扉2の遊端側下部の各々に、箱体1の底板1
Cに取付けられた受け具Bの受座30に係合して開閉扉
2をそれぞれ閉じ姿勢に保持する係止体(以下、ラッチ
本体と記載する)14と、開閉扉2の前面側からの操作
によって前記ラッチ本体14を係合解除作動させる操作
軸16とを備えた鍵装置Aを設けてある。
【0012】次に、前記鍵装置Aの具体的構成について
説明する。図2〜図5に示すように、開閉扉2の一側面
にビス等で取付けられるABS樹脂等の合成樹脂製のケ
ーシング10に、当該ケーシング10に形成された開口
12を通して前記受け具Bの受座30に係合可能な係合
部14Aを備えたジュラコン樹脂等の合成樹脂製のラッ
チ本体14と、当該ラッチ本体14を係合側に突出付勢
するための第1弾性付勢体の一例である一対のコイルス
プリング15、及び、前記ラッチ本体14の進退方向に
対して直交する方向(ほぼ直交方向を含む)に移動自在
なジュラコン樹脂等の合成樹脂製の筒状の操作軸16と
を設けるとともに、前記ラッチ本体14には、前記操作
軸16の一端部に設けた押圧体17と接当し、かつ、そ
の接当状態での操作軸16の開閉扉2の表面側への引張
操作に連れて前記ラッチ本体14を両コイルスプリング
15の弾性復元力に抗して係合解除側に移動させるカム
面18を形成し、更に、前記操作軸16の他端部には、
当該操作軸16の一端側(開閉扉2の裏面側)から挿入
した連結ボルト19を介して摘み等の操作部材20を固
定連結してある。
【0013】前記ケーシング10は、前記操作軸16の
他端側に向かって開口するケース21と、当該ケース2
1の開口を閉止する状態で当該ケース21の開口周縁に
形成された段部に着脱自在に嵌合保持される蓋体22と
から構成されているとともに、前記蓋体22には、前記
操作軸16の他端部側を軸芯方向に沿って摺接移動自在
に案内する円筒状のガイド筒部22Aが突出形成されて
いる。
【0014】前記ラッチ本体14のうち、該ラッチ本体
14の進退方向及び操作軸16の軸芯方向に対して共に
直交する方向の両側面の各々に、前記コイルスプリング
15の一端部を係止保持するバネ受け部14Bが突出形
成され、前記ケース21の側壁21Aの長辺方向に沿う
内面の各々には、前記ラッチ本体14のバネ受け部14
Bが進退方向に沿って移動自在に係入する凹部21Bが
形成されているとともに、前記各凹部21Bのうち、ラ
ッチ本体14のバネ受け部14Bに形成した円柱状のバ
ネ抜止用突起に相対向する端面の各々を、前記バネ受け
部14Bとの間でコイルスプリング15を保持するため
のバネ受け部21Cに構成してある。また、前記ケース
21の短辺方向に沿う一方の側壁21Aには、前記ラッ
チ本体14の先端に形成された先窄まり形状(ほぼ三角
柱状)の係合部14Aが進退移動する開口12が切欠き
形成されている。
【0015】前記ケース21の天板部21Dの内面に
は、操作軸16に形成された四角柱状部16Aを軸芯方
向にのみ摺動自在に案内する一対のガイド板23が、前
記ラッチ本体14の進退方向に間隔を隔てて一体的に突
出形成され、この両ガイド板23のガイド面の各々に
は、操作軸16の四角柱状部16Aの外面に軸芯方向に
沿って形成された横断面ほぼVの字状の縦溝16aに係
合するほぼ三角柱状の突条23aが一体成形されてい
る。
【0016】前記ラッチ本体14には、当該ラッチ本体
14の係合位置と係合解除位置とにわたる進退移動を許
容する状態で操作軸16の一端部及び前記両ガイド板2
3が入り込む矩形状の貫通孔24を形成し、この貫通孔
24に臨むラッチ本体14の内面と操作軸16の外面と
のうち、前記ラッチ本体14の進退方向及び操作軸16
の軸芯方向に対してそれぞれ直交又はほぼ直交する方向
で相対向する部位の各々に、前記カム面18を備えたほ
ぼVの字状のカム溝25と、前記押圧体17を構成する
長円柱状の押圧突起とを形成してある。
【0017】前記押圧突起17は、図2に示すように、
前記ラッチ本体14が両コイルスプリング15の弾性復
元力でケース21の外方に最大限突出した係合位置に保
持されているとき、カム溝25のカム面18の山部(頂
部)側の一端部(開閉扉2の裏面から最も離れる側の一
端部)に位置するように構成されているとともに、この
係合状態では、前記操作軸16の四角柱状部16Aに形
成された縦溝16aの一端部に対して、ケース21側の
両突条23aの端面が軸芯方向から当接し、かつ、前記
操作部材20の端面が、蓋体22のガイド筒部22Aの
端面に接触する後述のガイド筒27に対して軸芯方向か
ら当接するように構成されている。しかし、前記開閉扉
2に対するケーシング10の取付け位置誤差等によって
は、押圧突起17がカム面18の山部(頂部)に移動す
るまでに、ラッチ本体14の係合部14Aの先端が受け
具Bの受座30に当接して、この当接状態から押圧突起
17がカム面18の山部(頂部)に位置するまでの範囲
において、操作軸16がラッチ本体14側に押し込み移
動自在となる。つまり、操作軸16に連結された操作部
材20に前記範囲でガタ付き(遊び)が発生することに
なるが、当該実施形態では、前記蓋体22のガイド筒部
22A内で、かつ、該ガイド筒部22Aの端部に形成し
た鍔部22bと前記操作軸16の四角柱状部16Aの他
端面との間に、操作軸16を軸芯方向の一端側に移動付
勢する、換言すれば、前記操作軸16の四角柱状部16
Aに形成された縦溝16aの一端部に対して、ケース2
1側の両突条23aの端面が軸芯方向から当接し、か
つ、前記操作部材20の端面がガイド筒27の端面に対
して軸芯方向から当接するように、前記操作軸16を軸
芯方向の一端側に移動付勢する第2弾性付勢体の一例で
ある圧縮コイルスプリング26を介在してあるため、操
作軸16に連結された操作部材20にガタ付き(遊び)
が発生することがない。
【0018】前記両ガイド板23の幅方向両端面、及
び、この両端面と同じ側に位置する操作軸16の外面部
分の各々が、前記ラッチ本体14の貫通孔24に臨む内
面との接当によって当該ラッチ本体14を進退自在に摺
動案内するガイド面に構成されているとともに、前記ケ
ース21の天板部21Dには、前記連結ボルト19を操
作軸16の筒孔を通して操作部材20の雌ネジ部に螺合
操作するための貫通孔21bが形成されている。また、
前記開閉扉2に形成された貫通孔28には、操作部材2
0の筒部を引張操作自在に摺動案内するABS樹脂等の
合成樹脂製のガイド筒27が取付けられている。
【0019】また、前記ラッチ本体14の係合部14A
の扉背面側は、前後方向(扉厚み方向)に対して45度
の角度で傾斜するカム面14aに形成されていて、他方
の開閉扉2Bが閉じ姿勢にある状態で一方の開閉扉2A
を閉じ位置に揺動操作したとき、前記ラッチ本体14の
カム面14aと受け具Bの受座30との接当に伴って該
ラッチ本体14が一時的に両コイルスプリング15の付
勢力に抗して係合解除位置側に引退移動したのち、再び
両コイルスプリング15の付勢力で係合位置に突出移動
して受け具Bの受座30に係合するから、開閉扉2を閉
じ位置に揺動操作する度に、前記操作部材20を一々係
合解除操作する必要がない。
【0020】次に、前記受け具Bの具体的構成について
説明する。前記箱体1の底板1Cの上面(被取付け面の
一例である)aにビスにて固定されるほぼ台形状のAB
S樹脂等の合成樹脂製の取付け部31のうち、その表面
側の長手方向中央部に、内周面に雌ネジ31aを形成し
てある円形状のネジ孔31Aを形成するとともに、鍵装
置Aのラッチ本体14と係合する被係合部30Aを形成
してあるほぼ小判状の合成樹脂製(例えば、ナイロンや
ジュラコン樹脂)の受座30の裏面には、前記ネジ孔3
1Aの雌ネジ31aに螺合自在な雄ネジ30aを備えた
ネジ筒30Bを一体形成して、前記取付け部31のネジ
孔31Aに、受座30のネジ筒30Bを前記ラッチ本体
14の進退方向に移動調節自在に被係合部30Aの存在
側から螺合してある。前記受座30の被係合部30A
は、ラッチ本体14のカム面14aが係入するV字状溝
と、該V字状溝の一側縁から突出した板状の係止体とか
ら構成されている。
【0021】また、前記受座30の外周面のうち、前記
被係合部30Aの長手方向の両側に位置する外周面部分
30bを、前記ネジ筒30Bの螺合軸芯Xを半径中心と
する弧状面に形成するとともに、前記取付け部31の表
面側には、鍵装置Aのラッチ本体14から受座30の被
係合部30Aに押圧方向の外力(開閉扉2の開き方向へ
の外力)を受けたとき、前記受座30の弧状外周面部分
30bに接当して前記外力を受け止めるべく、前記ネジ
孔31Aの螺合軸芯Xを半径中心とする弧状の摺接面3
1bを備えた一対の壁部31Bを膨出形成してある。そ
して、前記開閉扉2に開き方向の外力が作用して、前記
ラッチ本体14に係合している受座30の被係合部30
Aに押圧力を受けたとき、この押圧力を、取付け部31
のネジ孔31Aと受座30のネジ筒30Bとの螺合部に
おいて受け止めることができる。しかも、前記外力を受
けた際、前記雌ネジ31aと雄ネジ30aとの間でのク
リアランスやネジ筒30Bの弾性変形等によって、前記
取付け部31に対して受座30が扉開き側に傾動しよう
としたときには、受座30の弧状外周面部分30bが取
付け部31に膨出形成された両壁部31Bの弧状摺接面
31bに接当し、当該接当部分にて前記の外力を受け止
めることができるから、受け具Bの耐久性の向上を図る
ことができる。
【0022】更に、前記被係合部30Aの向き姿勢がラ
ッチ本体14と係合可能な所定の係合姿勢になったと
き、前記取付け部31に対して受座30を弾性的に係合
保持する位置決め手段32を設けるとともに、前記取付
け部31と受座30との間には、取付け部31に対して
受座30を一定範囲内での螺合操作を許容する状態で抜
け止め保持する抜け止め手段33を設けてある。
【0023】前記位置決め手段32を構成するに、前記
取付け部31の両壁部31Bの弧状摺接面31bのう
ち、前記螺合軸芯Xを通る被係合部30Aと平行又はほ
ぼ平行な仮想線と交差する部位の各々には、螺合軸芯X
方向に沿って半円弧状の凹部32aを形成するととも
に、前記受座30の弧状外周面部分30b側の側縁部の
各々には、該部位に形成されたほぼLの字状の切り込み
32cの横幅の範囲内で前記両凹部32aに対する係脱
方向に撓み変形可能な係止部32bを一体形成して構成
されている。
【0024】前記抜け止め手段33を構成するに、前記
取付け部31のネジ孔31Aの底面に、先端の小径入口
部分が拡径方向に弾性変形可能な抜け止め筒体33aを
一体形成するととともに、前記受座30の裏面には、前
記抜け止め筒体33aの小径入口部分を拡径側に弾性変
形させながら無理嵌め可能な抜け止め突起33bを一体
形成して構成されている。
【0025】前記受座30には、前記被係合部30Aの
長手方向に沿ってドライバーや硬貨等の回転操作具と係
合可能な回転操作用凹部30cが形成されているととも
に、前記取付け部31の両壁部31Bの各々には、該取
付け部31を底板1Cの上面aにビスにて固定するため
の取付け孔31c及びビス操作用凹部31dが形成され
ている。
【0026】尚、前記丁番13の各々は、開閉扉2の内
面に沿う左右方向に扉取付け位置を調節する機能と、開
閉扉2の肉厚方向である前後方向に扉取付け位置を調節
する機能とを備えた周知構造のものが用いられている。
そして、当該第1実施形態においては、閉じ姿勢にある
両開閉扉2の突き合わせ部に前後方向での段差が生じた
場合、前記丁番13の前後方向での扉取付け位置調節機
能を操作して、両開閉扉2の突き合わせ部が面一状態と
なるように調整する。この調整に伴って開閉扉2に取付
けた鍵装置Aのラッチ本体14と箱体1の底板1Cに取
付けられた受け具Bの受座30の被係合部30Aとの係
合代が設定係合代よりも増減した場合には、前記受座3
0をドライバー等の工具で又は手指で直接回転操作し
て、該受座30を取付け部31に対してラッチ本体14
の進退方向に移動調節することにより、鍵装置Aのラッ
チ本体14と受座30の被係合部30Aとの係合代を設
定係合代に簡単に修正することができる。それ故に、受
け具Bの取付け部31を、扉取付け固定部や開閉扉等の
被取付け面aにビス等で固定していても、受座30自体
を被係合部30Aの存在側から操作することができるか
ら、取付け部31を被取付け面aから一々取り外す必要
がなく、鍵装置Aのラッチ本体14に対する係合代の修
正作業を迅速・容易に行うことができる。また、開閉扉
2に対するケーシング10の取付け位置誤差等によっ
て、ラッチ本体14と受座30の被係合部30Aとの係
合代が設定係合代よりも増減した場合にも、前記受座3
0自体を回転操作することにより、ラッチ本体14と受
座30の被係合部30Aとの係合代を設定係合代に調整
することができる。
【0027】〔その他の実施形態〕 上述の第1実施形態では、前記位置決め手段32
を、前記取付け部31側に形成した凹部32aと受座3
0側に一体形成した撓み変形可能な係止部32bとから
構成したが、前記係止部32bを板バネ等の撓み変形可
能な別部材から構成してもよい。また、前記係止部32
bを取付け部31側に形成するとともに、前記凹部32
aを受座30側に形成して実施してもよい。 上述の第1実施例では、鍵装置Aのラッチ本体14
から受座30の被係合部30Aに押圧方向の外力(開閉
扉2の開き方向への外力)を受けたとき、前記受座30
の外周面の一部に接当する一対の壁部31Bを、前記取
付け部31に形成したが、当該壁部31Bを円筒状に形
成して、該壁部31Bの内周面と前記受座30の外周面
とを摺接させるように構成してもよい。 上述の第1実施例では、前記受座30の被係合部3
0Aを、ラッチ本体14のカム面14aが係入するV字
状溝と、該V字状溝の一側縁から突出した板状の係止体
とから構成したが、前記V字状溝又は板状の係止体のみ
から構成してもよい。 上述の第1実施形態では、前記ケーシング10をケ
ース11と蓋体12とから構成したが、当該ケーシング
10を操作軸芯方向の中央位置で二分割して構成しても
よい。また、前記操作軸16と操作部材20とを連結ボ
ルト19にて連結したが、この構成に限定されるもので
はなく、操作軸16と操作部材20とをピンや接着剤等
で連結するように構成してもよい、また、操作軸16の
一端部に操作部材20を螺合連結してもよく、更に、前
記操作軸16と操作部材20とを合成樹脂等で一体成形
してもよい。要するに、前記鍵装置Aとしては、進退自
在な係止体(ラッチ本体)14を備えたものであれば、
いかなる構造のものを用いて実施してもよい。 上述の実施形態では、吊り戸棚の開閉扉に適用した
場合について説明したが、シンクキャビネットや食器
棚、書棚等に装備される開閉扉や引出し、或いは、玄関
扉等の建具関係の開閉扉などの可動部材に用いられる鍵
装置の受け具として使用することができる。
【0028】尚、前述の課題を解決するための手段にお
いて、図面との対照を便利にするために符号を記した
が、該記入により本発明は添付図面の構成に限定される
ものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の吊り戸棚を示す斜視図
【図2】(イ)は鍵装置が係止状態にあるときの縦断面
図 (ロ)は鍵装置が係止解除状態にあるときの縦断面図
【図3】鍵装置の分解斜視図
【図4】受け具の拡大正面図
【図5】図4のV−V線断面図
【図6】受け具の分解斜視図
【符号の説明】
A 鍵装置 a 被取付け面(上面) 14 係止体(ラッチ本体) 30 受座 30A 被係合部 31 取付け部 31B 壁部 32 位置決め手段 32a 凹部 32b 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 15/02 E05C 1/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付け面に固定される取付け部に、鍵
    装置の進退自在な係止体と係合する被係合部を形成して
    ある受座を、前記係止体の進退方向に移動調節自在に螺
    合してある鍵装置の受け具。
  2. 【請求項2】 前記被係合部の向き姿勢が係止体と係合
    可能な所定の係合姿勢になったとき、前記取付け部に対
    して受座を弾性的に係合保持する位置決め手段が設けら
    れている請求項1記載の鍵装置の受け具。
  3. 【請求項3】 前記取付け部と受座の間に、取付け部に
    対して受座を一定範囲内での螺合操作を許容する状態で
    抜け止め保持する抜け止め手段が設けられている請求項
    1又は2記載の鍵装置の受け具。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段が、前記取付け部に形
    成した凹部と、該凹部に対する係脱方向に撓み変形可能
    な状態で受座に一体形成された係止部とから構成されて
    いる請求項2記載の鍵装置の受け具。
  5. 【請求項5】 前記取付け部には、鍵装置の係止体から
    受座の被係合部に押圧方向の外力を受けたとき、受座の
    外周面の少なくとも一部に接当する壁部が形成されてい
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の鍵装置の受け
    具。
  6. 【請求項6】 前記受座には、回転操作用凹部が形成さ
    れている請求項1〜5のいずれか1項に記載の鍵装置の
    受け具。
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