JPH10140905A - 揺動扉のロック構造とそれに用いるロック装置 - Google Patents

揺動扉のロック構造とそれに用いるロック装置

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JPH10140905A
JPH10140905A JP29617396A JP29617396A JPH10140905A JP H10140905 A JPH10140905 A JP H10140905A JP 29617396 A JP29617396 A JP 29617396A JP 29617396 A JP29617396 A JP 29617396A JP H10140905 A JPH10140905 A JP H10140905A
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door
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swing
rocking
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JP29617396A
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Mamoru Tanigawa
守 谷川
Tetsuya Yamagata
哲也 山縣
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Best Co Ltd
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Best Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両揺動扉を常に所定の操作順位で確実に開き
作動させることができるものでありながら、揺動扉に対
する取付け作業の容易化、能率化、コストの低廉化を図
ることができ、しかも、揺動扉の外面に簡易に取付けな
がらもその外面からの突出量を小さくする。 【解決手段】 一方の揺動扉2Bの外面に、該揺動扉2
Bが閉止位置に揺動したとき、固定部側の被係合体3が
係入する係合凹部4aを備えたロック本体4を取付け、
このロック本体4に、閉止位置へ揺動する他方の揺動扉
2Aの外面との接当に伴う揺動によって係合凹部4aに
係入した被係合体3の相対離脱移動を阻止するロック部
材5を枢着する。このロック部材5の揺動軸芯を、被係
合体3に対して扉開閉方向に対して交差する方向に偏位
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローゼット、シ
ンクキャビネット、吊り戸棚或いは食器棚、書棚等に装
備される観音開き型式の一対の開閉扉のうち、閉止位置
にある一方の開閉扉を、他方の開閉扉の閉動操作を利用
して固定部にロックする場合に用いられるロック構造と
それに用いるロック装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開閉扉用ロック装置では、図10
(イ)、(ロ)に示すように、固定部に揺動開閉自在に
取付けられる一対の揺動扉2A,2Bのうち、一方の揺
動扉2Bに、扉内面側に突出する板状のブラケット50
を取付け、このブラケット50に固着された上下方向に
貫通する筒状ガイド部材51に、扉取付け用固定部に固
着されたL字状の被係止部材52に対して下方から係合
するロック部材53を上下方向に沿って摺動自在に挿入
するとともに、前記ロック部材53とブラケット50と
の間に亘って、該ロック部材53をロック解除位置側で
ある下方に移動付勢するコイルスプリング54を設け、
更に、前記ロック部材53の下端部には、他方の揺動扉
2Aの内面に設けられたほぼへの字状のカム板55との
接当に伴ってロック部材53をコイルスプリング54の
弾性付勢力に抗してロック位置に強制作動させるローラ
56を枢着していた(例えば、実開昭55−35113
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のロック構造によ
れば、両揺動扉2A,2Bが閉じ姿勢にある状態では、
一方の揺動扉2B側のローラ56が他方の揺動扉2A側
のカム板55に乗り上げているため、一方の揺動扉2B
を開き操作しても開動することがなく、両揺動扉2A,
2Bを常に所定の操作順位で確実に開き作動させること
ができるものの、一方の揺動扉2Bには、ロック部材5
3及びコイルスプリング54を備えたブラケット50を
取付け、かつ、他方の揺動扉2Aにも、ローラ56との
位置を合わせながらカム板55を取付けなければならな
いため、揺動扉2A,2Bに対する取付け作業に多くの
手間を要する。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、その第1の主たる課題は、両揺動扉を常に
所定の操作順位で確実に開き作動させることができるも
のでありながら、揺動扉に対する取付け作業の容易化、
能率化、コストの低廉化を図ることができ、しかも、揺
動扉の外面に簡易に取付けながらもその外面からの突出
量を小さくすることのできる揺動扉のロック構造を提供
する点にあり、第2の主たる課題は、構造の簡素化と組
み付けの容易化とによって製造コストの低廉化を図るこ
とのできる揺動扉用ロック装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1請求項によ
る揺動扉のロック構造の特徴構成は、一対の揺動扉の一
方の外面に、該揺動扉が閉止位置に揺動したとき、固定
部側の被係合体が係入する係合凹部を備えたロック本体
を取付け、このロック本体に、閉止位置へ揺動する他方
の揺動扉の外面との接当に伴う揺動によって前記係合凹
部に係入した被係合体の相対離脱移動を阻止するロック
位置に切り換えられるロック部材を枢着するとともに、
前記ロック部材の揺動軸芯を、被係合体に対して扉開閉
方向に対して交差する方向に偏位させた点にある。前記
特徴構成によれば、前記一方の揺動扉を閉じ位置に揺動
操作すると、この揺動扉の外面に取付けたロック本体の
凹部内に固定部側の被係合体が係入する。この状態で他
方の揺動扉を閉じ位置に揺動操作すると、ロック本体に
枢着されたロック部材が他方の揺動扉の外面と接当し
て、その揺動扉の閉動に連れてロック位置に切り換えら
れ、前記係合凹部に係入した被係合体の相対離脱移動が
ロック部材によって阻止される。つまり、前記両揺動扉
が閉止された状態では、一方の揺動扉を開き操作して
も、他方の揺動扉によってロック部材がロック位置に保
持されているから、一方の揺動扉は閉止位置に保持され
ることになる。換言すれば、他方の揺動扉を開き操作し
て、ロック部材に対するロック位置への押し付け力を解
除してからでないと、一方の揺動扉を開き操作すること
ができない。しかも、前記揺動扉に取付ける場合でも、
前記ロック部材は他方の揺動扉の外面と接当するだけで
あるから、他方の揺動扉に対する加工が不要で、ロック
部材を枢着したロック本体を一方の揺動扉の外面にのみ
取付けるだけで済むとともに、従来の揺動扉のロック構
造に比して部品点数の削減を図ることができる。更に、
前記ロック部材の揺動軸芯が、被係合体に対して扉開閉
方向に対する交差方向に偏位するから、このロック部材
の揺動軸芯と被係合体とを扉開閉方向で近接させること
が可能となり、ロック部材及びロック本体の扉外面から
の突出量を小さくすることができる。従って、前記両揺
動扉を常に所定の操作順位で確実に開き作動させること
ができるものでありながら、揺動扉に対する取付け作業
の容易化、能率化、製造コストの低廉化を図ることがで
き、しかも、揺動扉の外面に簡易に取付けながらもその
外面からの突出量を小さくして、ロック構造のコンパク
ト化を促進することができる。
【0006】本発明の第2請求項による揺動扉のロック
構造の特徴構成は、前記ロック本体の係合凹部とロック
位置にあるロック部材及び前記被係合体の外面との相対
向面間に、扉開閉方向に対して交差する方向での融通を
形成した点にある。前記特徴構成によれば、固定部に対
する被係合体の前記交差方向での取付け誤差、及び、揺
動扉に対するロック本体の前記交差方向での取付け誤差
が発生しても、その誤差が前記融通の範囲内であれば、
所期のロック機能を確実に発揮させることができる。そ
れ故に、固定部に対する被係合体の取付け作業、及び、
揺動扉に対するロック本体の取付け作業の容易化、能率
化を促進することができる。
【0007】本発明の第3請求項による揺動扉用ロック
装置の特徴構成は、前記ロック本体には、扉外面側に向
かって開口する凹部と、扉面側からロック部材の揺動支
点軸が相対回動自在に係入する軸受け部とが形成されて
いるとともに、前記凹部内には、ロック部材をロック解
除位置に揺動付勢する弾性付勢体を配置し、更に、前記
凹部を閉止する蓋体をもって、前記軸受け部に係入した
揺動支点軸の抜け出し移動を阻止するように構成した点
にある。前記特徴構成によれば、前記ロック本体の軸受
け部にロック部材の揺動支点軸を係入し、かつ、該ロッ
ク部材をロック解除位置に揺動付勢する弾性付勢体をロ
ック本体の凹部内に配置したのち、前記凹部を蓋体にて
閉止するだけで組み付けることができる。従って、請求
項1で記載した効果に加え、更に、前記ロック本体及び
蓋体を有効利用してロック部材の軸受構造の簡素化と組
み付け作業の容易化とを図ることができる。
【0008】本発明の第4請求項による揺動扉用ロック
装置の特徴構成は、前記蓋体に、前記ロック部材をロッ
ク解除位置で接当保持するストッパー部が形成されてい
る点にある。前記特徴構成によれば、前記蓋体とストッ
パー部とを単一物品として取り扱うことができるから、
部品点数の削減と組み付けの容易化とによって製造コス
トの低廉化を促進することができる。
【0009】本発明の第5請求項による揺動扉用ロック
装置の特徴構成は、前記ロック本体に、揺動扉の端面の
うち、ロック部材の揺動と平行な端面に接当する位置決
め用突起が形成されている点にある。前記特徴構成によ
れば、前記ロック本体に形成した位置決め用突起を揺動
扉の端面に当て付けるだけで、揺動扉に対してロック部
材を所定の軸芯周りで確実に揺動させることができるか
ら、ロック部材の取付け精度の向上を図りつつ組み付け
作業の容易化を促進することができる。
【0010】本発明の第6請求項による揺動扉用ロック
装置の特徴構成は、前記ロック本体とロック部材及び蓋
体の各々が合成樹脂で製作されている点にある。前記特
徴構成によれば、ロック装置の軽量化を図ることができ
るばかりでなく、長期使用に伴う揺動扉の反り等によっ
て、ロック位置にあるロック部材と固定部側の被係合部
との扉開閉方向での配設間隔が若干広がっても、ロック
部材をそれの持つ弾性撓み特性を利用してロック位置に
揺動させることができる。それ故に、揺動扉の反り等に
起因するロック本体の付け替え回数を減少することがで
きる。
【0011】本発明の第7請求項による揺動扉用ロック
装置の特徴構成は、前記ロック本体に、ロック位置にあ
るロック部材の先端部が扉開閉方向に対して交差する方
向から係入する係合部が形成されている点にある。前記
特徴構成によれば、前記ロック部材がロック位置にある
状態で、一方の揺動扉に開き方向の外力が作用して、固
定部側の被係合体とロック部材とが衝突した時の衝撃力
を、ロック部材の揺動支点軸の軸受部とロック部材の先
端部が係入する係合部との二点で受け止めることがで
き、耐衝撃性の向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1〜図8は、観音開き式揺動扉2
A,2Bを備えた家具の扉用ロック構造を示し、扉取付
け用固定部1の左右の側板(又は縦框)1A,1Bの各
々に縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる一対の揺
動扉2A,2Bのうち、他方の揺動扉2Aの上下方向中
央部に、一方の揺動扉2Bに設けられた第1被係合体1
3に水平又はほぼ水平方向から係合して両揺動扉2A,
2Bを閉じ姿勢に保持するラッチ本体14と、他方の揺
動扉2Aの前面側からの操作によって前記ラッチ本体1
4を係合解除作動させる操作軸16とを備えた鍵装置A
を設けてある。
【0013】更に、前記一方の揺動扉2Bの内側外面
(裏面)の上下両端部の各々には、該揺動扉2Bを閉止
位置に揺動操作したとき、扉取付け用固定部1の天板
(又は上框)1C及び底板(又は下框)1Dの各々に設
けられた上下姿勢のピン状の第2被係合体3が水平方向
から係入する弧状の係合凹部4aを形成してあるロック
本体4と、前記第2被係合体3の軸芯と平行又はほぼ平
行な軸芯周りでの揺動によって前記係合凹部4aの入口
を開閉自在で、かつ、閉止位置へ揺動する他方の揺動扉
2Aの内側外面との接当に伴う入口閉止側への揺動によ
って前記係合凹部4aに係入した第2被係合体3の相対
離脱移動を阻止するロック位置に強制的に切り換えられ
るロック部材5、及び、該ロック部材5をロック解除位
置に揺動付勢する弾性付勢体の一例である捩じりコイル
バネ6とを備えたロック装置Bが取付けられている。
【0014】次に、前記鍵装置Aの具体的構成について
説明する。図7(イ)、(ロ)及び図8に示すように、
他方の揺動扉2Aの一側面にビス等で取付けられるAB
S樹脂製のケーシング10に、当該ケーシング10に形
成された開口12を通して一方の揺動扉2Bに設けられ
た第1被係合体13に係合可能な係合部14Aを備えた
ジュラコン樹脂製のラッチ本体14と、当該ラッチ本体
14を係合側に突出付勢するための弾性付勢体の一例で
ある一対のコイルスプリング15、及び、前記ラッチ本
体14の出退方向に対して直交する方向(ほぼ直交方向
を含む)に移動自在なジュラコン樹脂製の筒状の操作軸
16とを設けるとともに、前記ラッチ本体14には、前
記操作軸16の一端部に設けた押圧体17と接当し、か
つ、その接当状態での操作軸16の揺動扉2Aの表面側
への引張操作に連れて前記ラッチ本体14を両コイルス
プリング15の弾性復元力に抗して係合解除位置に移動
させるカム面18を形成し、更に、前記操作軸16の他
端部には、当該操作軸16の一端側(揺動扉Aの裏面
側)から挿入した連結ボルト19を介して摘み等の操作
部材20を固定連結してある。
【0015】前記ケーシング10は、前記操作軸16の
他端側に向かって開口するケース21と、当該ケース2
1の開口を閉止する状態で当該ケース21の開口周縁に
形成された段部に着脱自在に嵌合保持される蓋体22と
から構成されているとともに、前記蓋体22には、前記
操作軸16の他端部側を軸芯方向に沿って摺接移動自在
に案内する円筒状のガイド筒部22Aが突出形成されて
いる。
【0016】前記ケース21の側壁21Aの長辺方向に
沿う内面の各々には、前記ラッチ本体14のうち、該ラ
ッチ本体14の出退方向及び操作軸16の軸芯方向に対
して共に直交する方向の両側面の各々に突出形成したバ
ネ受け部14Bが前記出退方向に沿って移動自在に係入
する凹部21Bが形成されているとともに、前記各凹部
21Bのうち、ラッチ本体14のバネ受け部14Bに形
成した円柱状のバネ抜止用突起に相対向する端面の各々
を、前記バネ受け部14Bとの間でコイルスプリング1
5を保持するためのバネ受け部21Cに構成してある。
また、前記ケース21の短辺方向に沿う一方の側壁21
Aには、前記ラッチ本体14の先端に形成された先窄ま
り形状(ほぼ三角柱状)の係合部14Aが出退移動する
開口12が切欠き形成されている。
【0017】前記ケース21の天板部21Dの内面に
は、操作軸16に形成された四角柱状部16Aを軸芯方
向にのみ摺動自在に案内する一対のガイド板23が、前
記ラッチ本体14の出退方向に間隔を隔てて一体的に突
出形成され、この両ガイド板23のガイド面の各々に
は、操作軸16の四角柱状部16Aの外面に軸芯方向に
沿って形成された横断面ほぼVの字状の縦溝16aに係
合するほぼ三角柱状の突条23aが一体成形されてい
る。
【0018】前記ラッチ本体14には、当該ラッチ本体
14の係合位置と係合解除位置とにわたる出退移動を許
容する状態で操作軸16の一端部及び前記両ガイド板2
3が入り込む矩形状の貫通孔24を形成し、この貫通孔
24に臨むラッチ本体14の内面と操作軸16の外面と
のうち、前記ラッチ本体14の出退方向及び操作軸16
の軸芯方向に対してそれぞれ直交又はほぼ直交する方向
で相対向する部位の各々に、前記カム面18を備えたほ
ぼVの字状のカム溝25と、前記押圧体17を構成する
長円柱状の押圧突起とを形成してある。前記押圧突起1
7は、図3(イ)に示すように、前記ラッチ本体14が
両コイルスプリング15の弾性復元力でケース21外方
に最大限突出した係合位置に保持されているとき、カム
溝25のカム面18の山部(頂部)側の一端部(揺動扉
2Aの裏面から最も離れる側の一端部)に位置するよう
に構成されているとともに、この係合状態では、前記操
作軸16の四角柱状部16Aに形成された縦溝16aの
一端部に対して、ケース21側の両突条23aの端面が
軸芯方向から当接し、かつ、前記操作部材20の端面が
前記蓋体22のガイド筒部22Aの端面に接触する後述
のガイド筒27に対して軸芯方向から当接するように構
成されている。
【0019】しかし、前記揺動扉2Aに対するケーシン
グ10の取付け位置誤差等によっては、押圧突起17が
カム面18の山部(頂部)に移動するまでに、ラッチ本
体14の係合部14Aの先端が第1被係合体13に当接
して、この当接状態から押圧突起17がカム面18の山
部(頂部)に位置するまでの範囲において、操作軸16
がラッチ本体14側に押し込み移動自在となる。つま
り、操作軸16に連結された操作部材20に前記範囲で
ガタ付き(遊び)が発生することになるが、当該第1実
施形態では、前記蓋体22のガイド筒部22A内で、か
つ、該ガイド筒部22Aの端部に形成した鍔部22bと
前記操作軸16の四角柱状部16Aの他端面との間に、
操作軸16を軸芯方向の一端側に移動付勢する、換言す
れば、前記操作軸16の四角柱状部16Aに形成された
縦溝16aの一端部に対して、ケース21側の両突条2
3aの端面が軸芯方向から当接し、かつ、前記操作部材
20の端面がガイド筒27の端面に対して軸芯方向から
当接するように、前記操作軸16を軸芯方向の一端側に
移動付勢する第2弾性付勢体の一例である圧縮コイルス
プリング26を介在してあるため、操作軸16に連結さ
れた操作部材20にガタ付き(遊び)が発生することが
ない。
【0020】前記両ガイド板23の幅方向両端面、及
び、この両端面と同じ側に位置する操作軸16の外面部
分の各々が、前記ラッチ本体14の貫通孔24に臨む内
面との接当によって当該ラッチ本体14を出退自在に摺
動案内するガイド面に構成されているとともに、前記ケ
ース21の天板部21Dには、前記連結ボルト19を操
作軸16の筒孔を通して操作部材20の雌ネジ部に螺合
操作するための貫通孔21bが形成されている。また、
前記揺動扉2Aに形成された貫通孔28には、操作部材
20の筒部を受け止めるABS樹脂製のガイド筒27が
取付けられている。
【0021】前記第1被係合体13は、一方の揺動扉2
Bにビス29Aにて固定するための第1ビス孔13Aを
形成してあるナイロン樹脂等の合成樹脂製の取付け基材
13Bと、該取付け基材13Bにビス29Bにて固定す
るための第2ビス孔13Cを形成してあるナイロン樹脂
等の合成樹脂製の被係止部材13Dとを備えた受け具か
ら構成されている。そして、前記取付け基材13Bと被
係止部材13Dとの相対向する取付け面には、取付け基
材13Bに対して被係止部材13Dを取付け面方向に沿
う複数位置で係合保持する波形状の係合部13b,13
dを形成するとともに、前記第1ビス孔13Aを、揺動
扉2Bに対する取付け基材13Bの取付け位置変更を一
定範囲内で許容する長孔に形成し、更に、前記第2ビス
孔13Cを、取付け基材13Bに対する被係止部材13
Dの取付け位置変更を一定範囲内で許容する長孔に形成
してある。
【0022】また、前記ラッチ本体14の係合部14A
の扉背面側は、前後方向(扉厚み方向)及び左右方向に
対して共に45度の角度で傾斜するカム面14aに形成
されていて、一方の揺動扉2Bが閉じ姿勢にある状態で
他方の揺動扉2Aを閉じ位置に揺動操作したとき、前記
ラッチ本体14のカム面14aと第1被係合体13との
接当に伴って該ラッチ本体14が一時的に両コイルスプ
リング15の付勢力に抗して係合解除位置側に引退移動
したのち、再び両コイルスプリング15の付勢力で係合
位置に突出移動して第1被係合体13の被係止部材13
Dに係合するから、他方の揺動扉2Aを閉じ位置に揺動
操作する度に、前記操作部材20を係合解除操作する必
要がない。更に、前記ラッチ本体14の係止面14b及
び第1被係合体13の係止面13aの各々が左右方向
(扉開閉方向に対して交差する方向)に沿う姿勢で形成
されているため、両揺動扉2A,2Bが閉止姿勢にある
状態で少なくとも何れか一方に開き方向の外力(地震に
よる衝撃や収納物の落下等で、前記操作部材20の引張
操作以外の操作力も含む)が作用したときでも、前記ロ
ック装置Bがロック状態に保持されている限り、両揺動
扉2A,2Bは閉止姿勢に保持される。
【0023】次に、前記ロック装置Bの具体的構成につ
いて説明する。図2(イ),(ロ)、図3〜図6に示す
ように、前記一方の揺動扉2Bの裏面に対する取付け面
4bを備えたABS樹脂等の合成樹脂製のロック本体4
には、前記取付け面4b側(揺動扉2Bの裏面側)に向
かって開口する凹部4cと、ジュラコン樹脂等の合成樹
脂製のロック部材5の上下一対の揺動支点軸5aがそれ
ぞれ取付け面4b側から相対回転自在に係入する半楕円
状の軸受け部4dとが形成されているとともに、前記ロ
ック部材5の揺動軸芯、つまり、前記一対の揺動支点軸
5aが、第2被係合体3の軸芯に対して扉開閉方向に対
して交差する方向(揺動扉2Bの裏面に沿った水平方
向)に偏位した部位に配設され、更に、前記ロック本体
4の開口周縁に形成された段部4eには、前記凹部4c
の開口を閉止して前記軸受け部4dに係入したロック部
材5の両揺動支点軸5aの抜け出し移動を阻止するAB
S樹脂等の合成樹脂製の蓋体7が、前記取付け面4bと
面一状態で着脱自在に嵌合保持されている。
【0024】また、前記ロック本体4の凹部4c内にお
いて、前記ロック部材5の一方の長尺側の揺動支点軸5
aに遊嵌された捩じりコイルバネ6の一端部6aは、ロ
ック本体4に形成された貫通孔4fを通してロック部材
5に形成された係止孔5bに係止保持され、また、捩じ
りコイルバネ6の他端部6bは、前記蓋体7の内側面に
接当保持されていて、前記一方の揺動扉2Bが閉止位置
にあるとき、前記ロック部材5の扉接当部5Aが他方の
揺動扉2Aの閉止領域内に突出位置し、かつ、ロック部
材5の弧状のロック部5Bが係合凹部4aの入口から引
退した、つまり、第2被係合体3の係脱を許容するロッ
ク解除位置に揺動付勢するように構成されている。
【0025】前記ロック本体4の係合凹部4aの中央位
置と、前記取付け面4bの一部を構成する当て板部4
g、及び、前記蓋体7のうち、前記係合凹部4aの中央
位置に対応する部位の各々に、ロック本体4及び蓋体7
をビス8にて揺動扉2Bの裏面に締め付け固定するため
のビス孔4h、7aを貫通形成するとともに、前記ロッ
ク本体4には、一方の揺動扉2Bの端面のうち、ロック
部材5の揺動軸芯と平行又はほぼ平行に沿う端面2bに
接当する位置決め用突起4jが一体形成されている。そ
して、前記ロック本体4を一方の揺動扉2Bに取付ける
際、該ロック本体4の取付け面4b側に形成した前記位
置決め用突起4jを、一方の揺動扉2Bの鉛直方向に沿
う端面2bに当て付けることにより、該ロック本体4に
組み付けられたロック部材5の揺動軸芯の鉛直精度を簡
単、迅速に出すことができる。
【0026】前記一対の揺動支点軸5aは、ロック部材
5のロック部5Bの上下両側から延出された一対のアー
ム部5Dの先端に一体形成されているとともに、前記両
アーム部5Dの一側辺には、前記ロック本体4の係合凹
部4aとで第2被係合体3の相対離脱移動を阻止する半
円弧状の押え面5dが形成され、更に、前記ロック本体
4の係合凹部4aとロック位置にあるロック部材5の押
え面5d及び前記第2被係合体3の外周面との相対向面
間に、扉開閉方向に対して交差する方向(揺動扉2Bの
裏面に沿った水平方向)での融通Sを形成してある。
【0027】更に、前記蓋体7には、前記ロック部材5
の両アーム部5Dの他側辺5eとの接当により、該ロッ
ク部材5をロック解除位置で接当保持するストッパー部
7Aが一体的に形成されている。また、前記第2被係合
体3はステンレス鋼等の金属製又は合成樹脂製で、前記
ロック本体4の係合凹部4aに係入する円柱状のピン部
3Aと、該ピン部3Aの中心から直径方向に偏位した雄
ネジ部3Bとから構成されていて、前記雄ネジ部3Bの
回転操作によって、ピン部3Aの固定位置を偏芯量の範
囲内で調節することができる。
【0028】尚、前記一方の揺動扉2Bは、前記扉取付
け用固定部1に固定された第2被係合体3との接当によ
って閉止位置が決められ、また、他方の揺動扉2Aは、
前記一方の揺動扉2Bに設けられたストッパー30との
接当によって閉止位置が決められていて、その閉止位置
では、両揺動扉2A,2Bが面一状態となるように構成
されている。
【0029】そして、前記一方の揺動扉2Bを閉じ位置
に揺動操作すると、この揺動扉2Bの裏面に取付けたロ
ック本体4の係合凹部4a内に扉取付け用固定部1側の
第2被係合体3が係入する。この状態で他方の揺動扉2
Aを閉じ位置に揺動操作すると、ロック本体4に枢着さ
れたロック部材5の扉接当部5Aが他方の揺動扉2Aの
裏面と接当して、その揺動扉2Aの閉動に連れてロック
状態に強制的に切り換えられ、前記係合凹部4aに係入
した第2被係合体3の相対離脱移動がロック部材5のロ
ック部5Bによって接当阻止される。つまり、前記両揺
動扉2A,2Bが共に閉止された状態では、一方の揺動
扉2Bを開き操作しても、他方の揺動扉2Aによってロ
ック部材5がロック状態に保持されているから、一方の
揺動扉2Aは閉止位置に保持されることになる。換言す
れば、他方の揺動扉2Aを開き操作して、ロック部材5
に対するロック位置への押し付け力を解除してからでな
いと、一方の揺動扉2Bを開き操作することができな
い。しかも、一方の揺動扉2Bにロック装置Bを取付け
る場合でも、前記ロック部材5は他方の揺動扉2Aの裏
面と接当するだけであるから、他方の揺動扉2Aに対す
る特別な加工は不要で、このロック部材5を枢着したロ
ック本体4を一方の揺動扉2Bの裏面にビス8で取付け
るだけで済む。更に、前記ロック部材5の揺動軸芯が、
第2被係合体3の軸芯に対して扉開閉方向に対する交差
方向に偏位するから、このロック部材5の揺動軸芯と第
2被係合体3とを扉開閉方向(揺動扉2Bの表裏方向)
で近接させることが可能となり、ロック部材5及びロッ
ク本体4の揺動扉2Bの裏面からの突出量を小さくする
ことができる。
【0030】〔第2実施形態〕図9は、上記第1実施形
態で説明したロック装置Bの別実施形態を示し、これ
は、前記ロック本体4に、ロック位置にあるロック部材
5の先端部が扉開閉方向に対して交差する方向から係入
する係合部29を窪み形成したものである。そして、前
記ロック部材5がロック位置にある状態で、一方の揺動
扉2Bに開き方向の外力が作用して、扉取付け用固定部
1側の第2被係合体3とロック部材5とが衝突した時の
衝撃力を、ロック部材5の両揺動支点軸5aの軸受箇
所、及び、ロック部材5の先端部とロック本体4の係合
部29との係合箇所との二点で分散して受け止めること
ができ、ロック装置Bの耐衝撃性の向上を図ることがで
きる。その他の構成は、上述の第1実施形態と同一であ
り、同一構成部材には第1実施形態と同一番号を付記し
てそれの説明を省略する。
【0031】〔その他の実施形態〕 上述の各実施形態では、前記弾性付勢体6を捩じり
コイルバネから構成したが、コイルスプリング等の他の
弾性付勢体から構成して実施してもよい。 上述の各実施形態では、前記第2被係合体3を、扉
取付け用固定部1とは別体の材料から構成したが、この
第2被係合体3は、扉取付け用固定部1に一体形成され
た突起状のものであってもよい。 上述の各実施形態では、食器棚や書棚等の家具の観
音開き式揺動扉に設けられるロック装置Bについて説明
したが、建具の観音開き式揺動扉に設けられるロック装
置Bに対しても本発明の技術を適用することができる。 上述の各実施形態では、前記一方の揺動扉2Bの上
下二箇所にロック装置Bを設けたが、揺動扉2Bの上下
方向のいずれか一箇所にロック装置Bを設けて実施して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す観音開き式揺動扉を備えた
家具の全体斜視図
【図2】(イ)は一方の揺動扉2Bを閉止操作したとき
の要部の斜視図 (ロ)は両揺動扉2A,2Bが閉じ姿勢にあるときの要
部の斜視図
【図3】ロック装置の拡大背面断面図
【図4】ロック解除時の拡大水平断面図
【図5】ロック時の拡大水平断面図
【図6】ロック装置Bの分解斜視図
【図7】(イ)は鍵装置Aが係止状態にあるときの水平
断面図 (ロ)は鍵装置Aが係止解除操作されたときの水平断面
【図8】鍵装置Aの分解斜視図
【図9】第2実施形態を示すロック装置のロック時の拡
大水平断面図
【図10】(イ)は従来の揺動扉用ロック装置の係止状
態を示す要部の側面図 (ロ)は係止解除状態を示す要部の側面図
【符号の説明】 S 融通 1 固定部 2A 揺動扉 2B 揺動扉 2b 端面 3 被係合体(第2被係合体) 4 ロック本体 4a 係合凹部 4c 凹部 4d 軸受け部 4j 位置決め用突起 5 ロック部材 5a 揺動支点軸 6 弾性付勢体(捩じりコイルバネ) 7 蓋体 7A ストッパー部 29 係合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の揺動扉の一方の外面に、該揺動扉
    が閉止位置に揺動したとき、固定部側の被係合体が係入
    する係合凹部を備えたロック本体を取付け、このロック
    本体に、閉止位置へ揺動する他方の揺動扉の外面との接
    当に伴う揺動によって前記係合凹部に係入した被係合体
    の相対離脱移動を阻止するロック位置に切り換えられる
    ロック部材を枢着するとともに、前記ロック部材の揺動
    軸芯を、被係合体に対して扉開閉方向に対して交差する
    方向に偏位させてある揺動扉のロック構造。
  2. 【請求項2】 前記ロック本体の係合凹部とロック位置
    にあるロック部材及び前記被係合体の外面との相対向面
    間に、扉開閉方向に対して交差する方向での融通を形成
    してある請求項1記載の揺動扉のロック構造。
  3. 【請求項3】 前記ロック本体には、扉外面側に向かっ
    て開口する凹部と、扉面側からロック部材の揺動支点軸
    が相対回動自在に係入する軸受け部とが形成されている
    とともに、前記凹部内には、ロック部材をロック解除位
    置に揺動付勢する弾性付勢体を配置し、更に、前記凹部
    を閉止する蓋体をもって、前記軸受け部に係入した揺動
    支点軸の抜け出し移動を阻止するように構成してある揺
    動扉用ロック装置。
  4. 【請求項4】 前記蓋体には、前記ロック部材をロック
    解除位置で接当保持するストッパー部が形成されている
    請求項3記載の揺動扉用ロック装置。
  5. 【請求項5】 前記ロック本体には、揺動扉の端面のう
    ち、ロック部材の揺動と平行な端面に接当する位置決め
    用突起が形成されている請求項3又は4記載の揺動扉用
    ロック装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック本体とロック部材及び蓋体の
    各々が合成樹脂で製作されている請求項3、4又は5記
    載の揺動扉用ロック装置。
  7. 【請求項7】 前記ロック本体には、ロック位置にある
    ロック部材の先端部が扉開閉方向に対して交差する方向
    から係入する係合部が形成されている請求項3〜6のい
    ずれか1項に記載の揺動扉用ロック装置。
JP29617396A 1996-11-08 1996-11-08 揺動扉のロック構造とそれに用いるロック装置 Pending JPH10140905A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2528131A (en) * 2014-07-11 2016-01-13 Airbus Uk Ltd Door abutment

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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