JP6603117B2 - ヒンジ装置及び基部 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば家具の筐体や建物の室の壁等の第1部材と扉等の第2部材とを回転可能に連結するヒンジ装置及びその基部に関し、特に第2部材の第1部材に対する位置を調節可能な位置調節機構を有するヒンジ装置及び基部に関する。
一般に、この種のヒンジ装置は、ヒンジ機構を有するヒンジ本体と、ヒンジ本体が装着される基部(座金)を備えている。基部が、筐体や壁などの第1部材に取り付けられる。ヒンジ本体が、扉等の第2部材に取り付けられる。これによって、第2部材が、ヒンジ装置を介して第1部材に回転可能に連結される。
特許文献1のヒンジ装置の基部には位置調節機構が設けられている。基部は、ベース部材及びアジャスター部材等を備えている。ベース部材が、第1部材に固定される。アジャスター部材は、ベース部材に対して第1方向へ移動可能になっている。詳細には、ベース部材に切り起こし状の連結突起が形成されている。連結突起とアジャスター部材とが、第1方向へ延びる連結ピンによって貫かれている。かつ、連結ピンの端部が、カシメ等によって拡径されている。これによって、アジャスター部材が、ベース部材に対して、連結ピンの軸線に沿う第1方向へのみ移動可能かつ脱落不能に係着されている。更に、ベース部材とアジャスター部材との間には、第1方向調整部材が設けられている。第1方向調整部材によって、アジャスター部材をベース部材に対して第1方向へ相対移動させることができる。ひいては、扉等の第2部材を第1方向へ位置調節できる。
国際公開番号WO2015/068714
特許文献1のヒンジ装置においては、基部のベース部材とアジャスター部材とを連結するために、連結ピンのカシメ作業が必要である。しかし、カシメ作業は、煩雑であり、作業者にある程度の熟練が求められる。カシメ専用の工具も必須である。
本発明は、前記事情に鑑み、ヒンジ装置の基部におけるアジャスター部材をベース部材に簡単に装着することができる構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るヒンジ装置は、ヒンジ機構部を有するヒンジ本体と、
前記ヒンジ本体が装着される基部と、
を備え、前記基部が、
ベース部材と、
前記ベース部材に対して、第1方向に沿う可動範囲内で前記第1方向へ移動可能に係着され、かつ前記可動範囲よりも前記第1方向の外側の着脱位置において着脱可能なアジャスター部材と、
前記ベース部材と前記アジャスター部材との間に設けられ、かつ前記アジャスター部材に対して、前記第1方向と直交する第2方向の組込解除位置と組込位置との間で移動可能な補助部材と、
第1軸部、及び前記第1軸部に対して偏芯された第1偏芯部を含む第1方向調整部材と、
を有し、前記第1軸部が、軸線を前記第1方向及び第2方向と直交する第3方向へ向けて前記補助部材及び前記アジャスター部材の少なくとも一方に回転可能に係合され、
前記第1偏芯部が、前記ベース部材と前記補助部材との間に介在され、
前記ベース部材には、前記第1偏芯部を前記第1方向へ移動不能かつ前記第2方向へ移動可能かつ回転可能に案内する第1ガイド部が形成されており、
前記補助部材が前記組込解除位置かつ前記アジャスター部材が前記着脱位置のとき、前記第1偏芯部が、前記第1ガイド部から前記第1方向及び前記第2方向へ退避して配置され、
前記補助部材が前記組込解除位置かつ前記アジャスター部材が前記可動範囲内のとき、前記第1偏芯部が、前記第1ガイド部から前記第2方向に離れて配置され、
前記補助部材が前記組込位置かつ前記アジャスター部材が前記可動範囲内のとき、前記第1偏芯部が前記第1ガイド部と係合されることを特徴とする。
前記基部を組み立てる際は、補助部材をアジャスター部材に対して組込解除位置にした状態で、アジャスター部材を着脱位置に位置させることで、アジャスター部材をベース部材に係着可能にする。続いて、アジャスター部材を第1方向の可動範囲へ移動させる。このとき、第1方向調整部材は、第1ガイド部から第2方向へ退避されているから第1ガイド部と干渉することはない。次いで、補助部材を第2方向に押し込むことで組込位置にする。これによって、第1偏芯部が第1ガイド部に係合される。このようにして、ベース部材にアジャスター部材を簡単に装着することができる。
アジャスター部材をベース部材に一旦組み込んだ後は、第1方向調整部材が第1ガイド部と係合されているため、アジャスター部材を着脱位置へ移行させることはできず、補助部材を組解除位置へ戻さない限り、アジャスター部材がベース部材から分離されることはない。
前記補助部材及びアジャスター部材の少なくとも一方には、他方と係止して、前記組込位置における補助部材を前記アジャスター部材に対し前記第2方向に位置固定する係止部が設けられていることが好ましい。
これによって、基部が組み立てられた状態では、補助部材を組込位置に安定的に保持することができる。
前記基部又は前記ヒンジ本体が、前記アジャスター部材に対して前記第2方向へ相対移動可能な移動部材を有し、
更に、前記基部が、第2軸部、及び前記第2軸部に対して偏芯された第2偏芯部を含む第2方向調整部材を有しており、
前記第2軸部が、軸線を前記第3方向へ向けて前記移動部材に回転可能に係合され、
前記第2偏芯部が、前記アジャスター部材と前記補助部材との間に介在され、
前記アジャスター部材が、前記第2偏芯部を前記第1方向へ移動可能かつ前記第2方向へ移動不能かつ回転可能に案内する第2ガイド部を含み、
前記補助部材が、前記第2方向調整部材を前記アジャスター部材へ向けて弾性的に付勢していることが好ましい。
これによって、第2方向調整部材のガタツキを無くすことができる。要するに、補助部材にアジャスター部材の装着補助機能だけでなくガタツキ防止機能をも持たせることができる。
前記基部が、
前記アジャスター部材に対して前記第2方向及び前記第3方向へ相対移動可能な移動部材と、
軸線を前記第3方向へ向けて、前記移動部材に螺合されるとともに前記アジャスター部材に回転可能に係着された第3方向調整部材と、
を更に有し、
前記補助部材が、前記第3方向調整部材を前記移動部材へ向けて弾性的に付勢していることが好ましい。
これによって、第3方向調整部材とアジャスター部材との間のガタツキを無くすことができ、ひいては移動部材とアジャスター部材との間のガタツキを無くすことができる。要するに、補助部材にアジャスター部材の装着補助機能だけでなくガタツキ防止機能をも持たせることができる。
本発明によれば、ヒンジ装置の基部における、アジャスター部材をベース部材に簡単に装着することができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るヒンジ装置を含む扉装置を閉状態で示す平面断面図である。図1(b)は、前記扉装置を開状態で示す平面断面図である。 図2(a)は、前記ヒンジ装置の座金(基部)を表側から見た側面図である。図2(b)は、前記座金の斜視図である。 図3は、前記座金の分解斜視図である。 図4は、図2(a)のIV−IV線に沿う、前記座金の底面断面図である。 図5(a)は、図2(a)のVa−Va線に沿う、前記座金の正面断面図である。図5(b)は、図2(a)のVb−Vb線に沿う、前記座金の正面断面図である。図5(c)は、図2(a)のVc−Vc線に沿う、前記座金の正面断面図である。 図6(a)は、前記座金のアジャスター部材を表側から見た側面図である。図6(b)は、前記アジャスター部材を裏側から見た側面図である。図6(c)は、同図(a)のVIc−VIc線に沿う、前記アジャスター部材の底面断面図である。図6(d)は、同図(a)のVId−VId線に沿う、前記アジャスター部材の正面図である。 図7(a)は、前記座金の補助部材を表側から見た側面図である。図7(b)は、前記補助部材を裏側から見た側面図である。図7(c)は、同図(a)のVIIc−VIIc線に沿う、前記補助部材の底面断面図である。図7(d)は、同図(a)のVIId−VIId線に沿う、前記補助部材の正面図である。 図8は、前記座金のアジャスター部材に補助部材及び第1方向調整部材を取り付けた斜視図であり、同図(a)は、前記補助部材が組込解除位置の状態を示し、同図(b)は、前記補助部材が組込位置の状態を示す。 図9は、前記座金のベース部材とアジャスター部材を組立てる際のベース部材と第1方向調整部材との位置関係を、ベース部材の表側から示す解説側面図であり、同図(a)は、補助部材が組込解除位置かつアジャスター部材が着脱位置の状態を示し、同図(b)は、補助部材が組込解除位置かつアジャスター部材が可動範囲内の状態を示し、同図(c)は、補助部材が組込位置かつアジャスター部材が可動範囲内の状態を示す。 図10(a)は、前記アジャスター部材を着脱位置において前記ベース部材に装着する状態を、図9(a)のXa−Xa線に沿って示す階段断面図である。図10(b)は、前記アジャスター部材を前記ベース部材に装着した状態を、図9(b)のXb−Xb線に沿って示す階段断面図である。 図11は、前記座金のアジャスター部材を第1方向へ位置調節した際のベース部材と第1方向調整部材との位置関係を、ベース部材の表側から示す解説側面図であり、同図(a)は、アジャスター部材が可動範囲の上限位置の状態を示し、同図(b)は、アジャスター部材が可動範囲の中間位置の状態を示し、同図(c)は、アジャスター部材が可動範囲の下限位置の状態を示す。 図12(a)は、前記ヒンジ装置のヒンジ本体着脱用のばね部材の斜視図である。図12(b)は、前記ばね部材を表側から見た側面図である。図12(c)は、前記ばね部材の平面図である。図12(d)は、同図(b)のXIId−XIId線に沿う、前記ばね部材の平面断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、第1部材1と第2部材2とがヒンジ装置3を介して連結されている。第1部材1は、例えば、家具の筐体や建物の室の壁等である。第2部材2は、例えば家具や室を開閉する扉である。
ヒンジ装置3は、座金4(基部)と、ヒンジ本体5を備えている。座金4が、第1部材1に取り付けられている。ヒンジ本体5は、装着部5aと、取付部5bと、ヒンジ機構部5cを有している。装着部5aが座金4に装着されている。装着部5aと取付部5bとが、ヒンジ機構部5cによって回転可能に連結されている。取付部5bが扉等の第2部材2に取り付けられている。これによって、第2部材2が、ヒンジ装置3を介して第1部材1に回転可能に取り付けられている。
図2及び図3に示すように、座金4は、ベース部材10と、アジャスター部材20と、移動部材30を備えている。これら部材10,20,30が、第3方向DR(左右方向)に順次積み重ねられるように組み立てられている。
以下の説明では、特に断らない限り、座金4ひいてはヒンジ装置3は、組み立てられた状態であるものとする。
ベース部材10は、第1部材1に対して固定されている。アジャスター部材20は、ベース部材10に対して第1方向DR(上下方向)へ位置調節可能である。移動部材30は、アジャスター部材20に対して第2方向DR(前後方向)及び第3方向DRへ位置調節可能である。図1に示すように、移動部材30に対してヒンジ本体5の装着部5aが位置固定されている。これによって、扉等の第2部材2が、互いに直交する3方向DR,DR,DRに位置調節可能になっている。以下、詳述する。
図2及び図3に示すように、ベース部材10は、長方形の板状になっている。ベース部材10の長手方向が第1方向DRへ向けられ、短手方向が第2方向DRへ向けられている。図1に示すように、ベース部材10が、第1部材1の壁面に当てられ、ネジ止めされている。
図3に示すように、ベース部材10の第2方向DRの前側部には、一対の係着孔14,14が貫通形成されている。これら係着孔14,14は、第1方向DRに互いに離れて配置されている。各係着孔14は、係着孔部14aと、着脱孔部14bを含む。係着孔部14aは、第1方向DR(上下方向)へ延びる長方形状に形成されている。係着孔部14aの長手方向の一端部(下端部)に着脱孔部14bが設けられている。着脱孔部14bは、係着孔部14aと一体に連なるとともに、係着孔部14aよりも第2方向DRの前方へ突出されている。
図3に示すように、ベース部材10の第2方向DRの後端縁には、一対の切欠部16,16が形成されている。これら切欠部16,16は、第1方向DRに互いに離れて配置されている。
ベース部材10の表側面には、第1ガイド15が形成されている。第1ガイド15は、一対の第1ガイド部15a,15aと、規制部15dを含み、表側から見て概略U字状ないしはコ字状の凸部になっている。各第1ガイド部15aは、第2方向DRへ直線状に延びている。一対の第1ガイド部15a,15aが、第1方向DRに離れて平行に対峙している。
図3に示すように、第1ガイド部15a,15aの第2方向DRの後側の端部どうし間に規制部15dが設けられている。規制部15dは、第1ガイド部15a,15aを結ぶように第1方向DRへ延びている。規制部15dの前側の縁は、半円弧状に形成されている。上下の第1ガイド部15a,15aどうしの対向縁が、規制部15dの前側の縁と滑らかに連続している。
図4及び図5に示すように、ベース部材10の表側にアジャスター部材20が配置されている。図6に示すように、アジャスター部材20は、表板20aと、上下一対の側板20b,20bを有して断面コ字状をなし、第2方向DRへ延びている。図6(a)に示すように、表板20aの中央部には、円形の窓穴21が貫通形成されている。表板20aの後側部には、挿通孔22が貫通形成されている。挿通孔22は、長方形状に形成されており、その長手方向は第2方向DRへ向けられている。表板20aの前側部には、凹欠部23が形成されている。凹欠部23は、第2方向DRへ延びて、表板20aの前縁に達している。
図6(a)及び同図(d)に示すように、アジャスター部材20の前側部には、一対の係着突片24,24が設けられている。係着突片24,24は、板形状に形成され、側板20b,20bから第1方向DRの両側(上下)へ突出されている。図6(c)に示すように、係着突片24の前側部には、段部24aが形成されている。図10(b)に示すように、係着突片24は、ベース部材10の係着孔部14aに第1方向DR(図10の紙面直交方向)へスライド可能に嵌め込まれている。係着突片24の前後両端部(図10(b)において左右両端部)は、係着孔部14aの両縁に当たっている。かつ、段部24aが、係着孔部14aの縁部に裏側から引っ掛けられている。
図6(b)及び同図(c)に示すように、アジャスター部材20の側板20b,20bの後側部には、一対の係着爪26,26が設けられている。係着爪26は前方へ向かって出されている。図10(b)に示すように、係着爪26は、ベース部材10の後端縁に第1方向DRへスライド可能に引っ掛けられている。
これら係着突片24及び係着爪26とベース部材10との係着によって、アジャスター部材20が、ベース部材10に対して第1方向DR(図10の紙面直交方向)へ移動可能、かつ第2方向DR及び第3方向DRへは移動不能に係着されている。後述するように、組立状態におけるアジャスター部材20のベース部材10に対する第1方向DRへの可動範囲R20(図11(b))は、上限位置(図11(a))と下限位置(図11(c))の間に制限されている。
図9(a)の二点鎖線及び図10(a)に示すように、座金4の組立途中においては、アジャスター部材20が前記可動範囲R20よりも下側(第1方向DRの外側)の着脱位置に配置可能である。このとき、係着突片24が、着脱孔部14bと第3方向DR(図9の紙面直交方向)に重なる。これによって、係着突片24が、着脱孔部14bに抜き差し可能である。かつ、係着爪26が、切欠部16と第3方向DRに重なることで、切欠部16に抜き差し可能である。ひいては、アジャスター部材20がベース部材10に対して着脱可能である。
図6(b)に示すように、アジャスター部材20の表板20aの裏面には、第2ガイド25が設けられている。第2ガイド25は、一対の第2ガイド部25a,25aを含む。第2ガイド部25aは、挿通孔22の長手方向の両縁から裏側(図6(b)において手前)へ突出されている。一対の第2ガイド部25a,25aどうしが、第2方向DRに離れて対峙されている。
図5(a)に示すように、アジャスター部材20の一対の側板20b,20bの対向面には、保持溝27が形成されている。図6(c)に示すように、保持溝27は、第2方向DRへ真っ直ぐ延びている。
図8に示すように、アジャスター部材20には補助部材40が組み込まれている。補助部材40の材質は、ポリアセタール等の樹脂であり、弾性を有している。図7に示すように、補助部材40は、長い板状に形成されている。補助部材40の長手方向は第2方向DRへ向けられ、幅方向(短手方向)は第1方向DRへ向けられている。
図7(a)に示すように、補助部材40の中央部には、円形の軸嵌合孔41が貫通形成されている。補助部材40の表側面における軸嵌合孔41より後側部には、付勢凸条部42が形成されている。付勢凸条部42は、補助部材40の幅方向(第1方向DR)へ真っ直ぐ延びている。
図7(a)及び同図(d)に示すように、補助部材40の前側部には、付勢板部43が形成されている。付勢板部43は、補助部材40の幅方向の中央部に向かうにしたがって表側へ突出する半円状ないしはV字状の断面を有し、第2方向DRへ延びている。
補助部材40の前端部には、一対の前側係止部44,44が形成されている。前側係止部44,44は、板状に形成されており、補助部材40の前側の端面から第1方向DRの両方向へ突出されている。
図7(a)及び同図(c)に示すように、補助部材40の後端部には、後側係止部46が形成されている。後側係止部46は、補助部材40の表側面から突出された爪状の突起になっている。
図7(a)に示すように、補助部材40の上下の側端面には、保持凸条47が形成されている。保持凸条47は、第2方向DRへ直線状に延びている。
図5(a)に示すように、アジャスター部材20における表板20aと一対の側板20b,20bとで作る収容室内に補助部材40が収容されている。保持凸条47が、保持溝27にスライド可能に嵌合されている。
図8に示すように、補助部材40は、アジャスター部材20に対して第2方向DRの組込解除位置(同図(a))と組込位置(同図(b))との間で移動可能になっている。図8(a)に示すように、組込解除位置のときの補助部材40は、アジャスター部材20から前方へ突出されている。
図8(b)に示すように、組込位置のときの補助部材40は、ほぼ全体がアジャスター部材20内に収まっている。前側係止部44がアジャスター部材20の前端縁に当たっている。かつ、図4に示すように、後側係止部46がアジャスター部材20の後端部に引っ掛かっている。これによって、補助部材40がアジャスター部材20に対して第2方向DRへ相対移動するのが阻止されている。
図4及び図5(b)に示すように、ベース部材10とアジャスター部材20との間には、アジャスター部材20の第1方向DRへの位置調節機構として、第1方向調整部材51が設けられている。図3に示すように、第1方向調整部材51は、第1軸部51aと、第1偏芯部51bを有している。第1軸部51aは、円筒形に形成されている。第1軸部51aの軸線は、第3方向DRへ向けられている。第1軸部51aの表側部には十字操作溝孔51cが形成されている。第1偏芯部51bは、第1軸部51aよりも大径の円盤形状に形成されている。第1偏芯部51bの中心は、第1軸部51aの軸線に対して 偏芯されている。
図4及び図5(b)に示すように、第1軸部51aは、補助部材40の軸嵌合孔41に回転可能に嵌め込まれている。ひいては、第1方向調整部材51が補助部材40に回転可能に係合されている。第1軸部51aの表側面ひいては十字操作溝孔51cが、窓穴21に臨んでいる。
図11に示すように、第1偏芯部51bは、一対の第1ガイド部15a,15a間に挟まれるようにして、ベース部材10の表側面上に配置されている。第1ガイド部15a,15aによって、第1偏芯部51bが、第1方向DRへ移動不能かつ第2方向DRへ移動可能かつ回転可能に案内される。
第1方向調整部材51の回転に伴って、第1軸部51aがベース部材10に対して第1方向DRへ移動され、かつ第1偏芯部51bが第2方向DRへ移動される。第1軸部51aの第1方向DRへの移動に伴って、アジャスター部材20が第1方向DRへ移動される。これによって、扉等の第2部材2が第1方向DRへ位置調節される。
図11(b)に示すように、第1方向調整部材51がデフォルト位置(中立位置)のとき、アジャスター部材20が可動範囲R20の中央部に位置し、第1偏芯部51bは規制部15dから離れて位置する。
図11(a)に示すように、第1方向調整部材51がデフォルト位置から同図において反時計まわりに90度回転された正転限界位置では、第1軸部51aが、第1偏芯部51bの中心の真上に来ることで、アジャスター部材20が可動範囲R20の上限に位置される。アジャスター部材20は、それ以上、上方へは移動できない。このとき、第1偏芯部51bが規制部15dに当たる。この当たりによって、第1偏芯部51bがそれ以上、後側へ変位するのが阻止される。ひいては、第1方向調整部材51がそれ以上、反時計まわりに回転されるのが阻止される。
図11(c)に示すように、第1方向調整部材51がデフォルト位置から同図において時計まわりに90度回転された逆転限界位置では、第1軸部51aが、第1偏芯部51bの中心のちょうど真下に来ることで、アジャスター部材20が可動範囲R20の下限に位置される。第1偏芯部51bが下側の第1ガイド部15aと当たっているために、アジャスター部材20は、可動範囲R20の下限位置よりも下方へは移動できない。したがって、係着突片24は、着脱孔部14bとちょうど重なる位置まで行くことが出来ず、係着爪26は切欠部16まで行くことが出来ない。これによって、アジャスター部材20がベース部材10から外れるのが阻止されている。また、正転限界位置のときと同様に、第1偏芯部51bが規制部15dに当たる。この当たりによって、第1偏芯部51bがそれ以上、後側へ変位するのが阻止され、ひいては第1方向調整部材51がそれ以上、時計まわりに回転されるのが阻止される。したがって、第1方向調整部材51の回転可能角度が、180度に制限されている。
図9(a)に示すように、座金4の組立て途中段階において、補助部材40が組込解除位置かつアジャスター部材20が着脱位置のとき、第1偏芯部51bは、第1ガイド部15a,15aから前方かつ下方(第1方向DR及び第2方向DR)へ退避した退避位置に在る。
図9(b)に示すように、補助部材40が組込解除位置かつアジャスター部材20が可動範囲R20内のとき、第1偏芯部51bは、第1ガイド部15a,15aから第2方向DRに離れたガイド準備位置に在る。
図9(c)及び図11に示すように、補助部材40が組込位置かつアジャスター部材20が可動範囲R20内のとき、第1偏芯部51bが、一対の第1ガイド部15a,15aどうしの間に挟まれることでこれら第1ガイド部15a,15aと係合される。
図2及び図3に示すように、アジャスター部材20の表側には、移動部材30が配置されている。移動部材30は、表板30aと、上下一対の側板30b,30bを有して断面コ字状をなし、第2方向DRへ延びている。表板30aの中央部には、窓穴31が貫通形成されている。窓穴31は、第2方向DRへ延びる長穴状になっている。図2に示すように、第1軸部51aの表側面ひいては十字操作溝孔51cが、窓穴21を介して窓穴31に臨んでいる。ねじ回し工具を、窓穴31,21を通して十字操作溝孔51cに嵌め込むことで、第1方向調整部材51を回転操作できる。表板30aの後側部には、円形の軸嵌合孔32が貫通形成されている。表板30aの前側部には、ネジ孔33が形成されている。ネジ孔33の内周面には雌ネジが刻設されている。
座金4の移動部材30には、ヒンジ本体5が次のようにして装着されている。
図3に示すように、移動部材30の側板30bの前端部には、嵌合凹部34が形成されている。また、側板30bの後端部には、引掛突起37が突出形成されている。一方、図1に示すように、ヒンジ本体5の前端部には、嵌合ピン5dが設けられている。嵌合ピン5dが移動部材30の嵌合凹部34に嵌合されている。
さらに、ヒンジ本体5の後端部(図1において右端部)には、ロックレバー5fが、支持ピン5hを介して回転可能に取り付けられている。ロックレバー5fは、ばね部材6(レバー付勢手段)によって図1において時計まわりに回転付勢され、引掛突起37に引っ掛けられている。ロックレバー5fをばね部材6の付勢に抗して図1において反時計まわりに回すことで、ヒンジ本体5を座金4から分離できる。
図1及び図12に示すように、ばね部材6は、定着部61と、本体側ばね部62と、座金側ばね部63を有し、第3方向DRから見て概略四角形になっている。定着部61が、支持ピン5hと装着部5aの表側板との間に挿し入れられている。本体側ばね部62は、定着部61の中央部からヒンジ装置3の後端へ向けて延び出ながら表側へ湾曲して装着部5aの表側板に当たっている。座金側ばね部63は、一対の腕部63a,63aと、作用部63bを有している。腕部63aが、定着部61の両端部からヒンジ装置3の後端へ向けて延び出ながら座金4側へ湾曲されている。作用部63bは、一対の腕部63a,63aの先端部を橋絡するとともに、ロックレバー5fの作用凹部5gに嵌り込んでいる。
図3及び図4に示すように、移動部材30とアジャスター部材20とは、連結ピン39によって連結されている。連結ピン39の軸線は、第1方向DR(図4の紙面と直交する方向)へ向けられている。この連結ピン39が、移動部材30の連結孔38及びアジャスター部材20の連結スリット28に押通されている。連結スリット28は、第2方向DRへ延びている。連結ピン39は、連結スリット28の延び方向へ移動可能である。ひいては、移動部材30がアジャスター部材20に対して第2方向DRへ移動可能になっている。連結ピン39の先端部は、カシメによって拡径されることで、連結孔38及び連結スリット28から抜け止めされている。
図5(c)に示すように、座金4には、移動部材30の第2方向DRへの位置調節機構として、第2方向調整部材52が設けられている。図3に示すように、第2方向調整部材52は、第2軸部52aと、第2偏芯部52bを有している。第2軸部52aは、円筒形に形成されている。第2軸部52aの軸線は、第3方向DRへ向けられている。第2軸部52aの表側部には、回転操作用の十字操作溝孔52cが形成されている。第2偏芯部52bは、第2軸部52aよりも大径の円盤形状に形成されている。第2偏芯部52bの中心は、第2軸部52aの軸線に対して偏芯されている。
図4及び図5(c)に示すように、第2軸部52aは、アジャスター部材20の挿通孔22を通って、移動部材30の軸嵌合孔32に回転可能に嵌め込まれている。ひいては、第1方向調整部材51が移動部材30に回転可能に係合されている。十字操作溝孔52cが、軸嵌合孔32から露出されている。
第2偏芯部52bは、アジャスター部材20と補助部材40との間に介在されている。図6(b)の二点鎖線にて示すように、第2偏芯部52bは、一対の第2ガイド部25a,25aどうし間に挟まれている。これら第2ガイド部25a,25aによって、第2偏芯部52bが、第1方向DRへ移動可能かつ第2方向DRへ移動不能かつ回転可能に案内される。これによって、第2方向調整部材52を回すことで、移動部材30が第2方向DRへ移動される。ひいては、扉等の第2部材2が第2方向DRへ位置調節される。
第2方向調整部材52の回転に伴って、第2偏芯部52bがアジャスター部材20に対して第1方向DRへ変位される。図5(c)に示すように、アジャスター部材20及び移動部材30には、第2偏芯部52bとの干渉を避けるための逃げ孔29,36が形成されている。
図4に示すように、第2方向調整部材52には、補助部材40の付勢凸条部42が強く当たっている。この当たりによって補助部材40が弾性変形されている。このため、補助部材40は、第2方向調整部材52をアジャスター部材20の表板20aに弾性的に押し当てている。
図4及び図5(a)に示すように、移動部材30とアジャスター部材20の前側部どうし間には、移動部材30の第3方向DRへの位置調節機構として、第3方向調整部材53が設けられている。第3方向調整部材53は、軸線を第3方向DRへ向けたネジ部材である。その雄ネジ部53aがネジ孔33に螺合されている。第3方向調整部材53における雄ネジ部53aよりもアジャスター部材20側(第3方向DRの裏側)の部分には、環状の係着溝53bが形成されている。係着溝53bが、凹欠部23の縁部に回転可能に係着されている。第3方向調整部材53を回すことで、移動部材30がアジャスター部材20に対して第3方向DRへ変位される。ひいては、扉等の第2部材2が第3方向DRへ位置調節される。
第3方向調整部材53には、補助部材40の付勢板部43が強く当たっている。この当たりによって付勢板部43が弾性変形されている。これによって、付勢板部43が、第3方向調整部材53を移動部材30へ向けて弾性的に付勢している。この付勢によって、係着溝53bの裏側の縁部が凹欠部23の縁部に押し当てられている。
座金4の組立て方法を、ベース部材10とアジャスター部材20の組立てを中心に説明する。
図8(a)に示すように、アジャスター部材20及び補助部材40によって2つの方向調整部材51,52を保持させるとともに、保持凸条47を保持溝27に差し込みながら、補助部材40をアジャスター部材20に収容する。補助部材40は、アジャスター部材20に対して組込解除位置に配置しておく。保持凸条47と保持溝27との嵌合によって、補助部材40の脱落を防止できる。
図9(a)の二点鎖線に示すように、その状態で、アジャスター部材20をベース部材10に対して着脱位置に位置させるとともに、図10(a)の矢印にて示すように、係着突片24を着脱孔部14bに挿入する。また、係着爪26を切欠部16に通す。このとき、第1方向調整部材51は、第1ガイド部15aに対して退避位置に在る。
続いて、図9(b)の二点鎖線に示すように、アジャスター部材20を第1方向DRに沿って上側へスライドさせることで可動範囲R20内に位置させる。このとき、第1方向調整部材51は、第1ガイド部15aから第2方向DRの前側へ退避されているから第1ガイド部15aと干渉することはない。図10(b)に示すように、アジャスター部材20のスライドによって、係着突片24が係着孔部14aへ移行されるとともに、段部24aが係着孔部14aの縁に引っ掛かる。かつ、係着爪26がベース部材10の後側の縁部に引っ掛かる。この引っ掛かりによって、アジャスター部材20が、第2方向DR及び第3方向DRへ移動不能になり、第1方向DRへのみ移動可能になる。
ここで、第1方向調整部材51の角度及びアジャスター部材20の第1方向DRの位置を微調節することで、第1方向調整部材51を第1ガイド15と第2方向DRに真っ直ぐ対向させる。例えば、図9(b)に示すように、第1方向調整部材51の角度をデフォルト位置(中立位置)にし、かつアジャスター部材20を第1方向DRに沿って可動範囲R20(図11(b))の中央部に対応する高さにする。そうすることで、第1偏芯部51bが、第1ガイド部15a,15aから第2方向DRに離れて、これら第1ガイド部15a,15aどうしのちょうど中間の高さに配置される。
そして、図8及び図9(c)の二点鎖線に示すように、補助部材40を第2方向DRの後側へ押し込むことで組込位置にする。これによって、第1偏芯部51bが一対の第1ガイド部15a,15aどうしの間に挟まる。かつ、前側係止部44がアジャスター部材20の前端縁に突き当たるとともに、後側係止部46が弾性変形してアジャスター部材20の後端部に引っ掛かる(図4)。これら前後の係止部44,46によって、補助部材40をアジャスター部材20から抜け止めすることで組込位置に安定的に保持できる。
このようにして、ベース部材10にアジャスター部材20を簡単に装着することができる。アジャスター部材20の装着のためにカシメ作業は不要である。したがって、カシメ用の工具は不要である。
アジャスター部材20をベース部材10に一旦組み込んだ後は、第1方向調整部材51が第1ガイド部15a,15aと係合されているため、アジャスター部材20を着脱位置へ移行させることはできず、補助部材40を組込解除位置へ戻さない限り、アジャスター部材20がベース部材10から分離されることはない。
その後、アジャスター部材20上に移動部材30及び調整部材52,53を装着する。すると、補助部材40の付勢凸条部42が第2方向調整部材52に強く当たって、補助部材40の後端部が弾性変形する。この補助部材40の後端部の付勢によって、第2方向調整部材52の第2偏芯部52bがアジャスター部材20の表板20aに押し当てられる。これによって、第2方向調整部材52のガタツキを無くすことができる。
また、付勢板部43が第3方向調整部材53に弾性的に当たることで、係着溝53bの裏側の縁部が凹欠部23の縁部に押し当てられる。これによって、第3方向調整部材53とアジャスター部材20との間のガタツキを無くすことができ、ひいては移動部材30とアジャスター部材20との間のガタツキを無くすことができる。
要するに、補助部材40を、アジャスター部材20の装着補助部材としてだけでなく、ガタツキ防止部材としても機能させることができる。
第1方向調整部材51においては、第1偏芯部51bが第1軸部51aよりも大径であるために、扉等の第2部材2の荷重等の外力による回転変位を抑制又は防止できる。第2方向調整部材52についても同様である。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
例えば、第1方向調整部材51の第1軸部51aが、補助部材40に係合されるのに代えて、アジャスター部材20に回転可能に係合されていてもよい。第1軸部51aが、アジャスター部材20の窓穴21に回転可能に嵌め込まれていてもよい。補助部材40の孔41は、第1軸部51aよりも大径の過大穴であってもよい。第1方向調整部材51の第1軸部51aが、補助部材40及びアジャスター部材20の両方に回転可能に係合されていてもよい。
第1偏芯部51bが、第1軸部51aよりも小径であってもよい。第2偏芯部52bが、第2軸部52aよりも小径であってもよい。
移動部材30を省略してもよい。アジャスター部材20にヒンジ本体5の装着部5aが装着されていてもよい。
第1ガイド15の規制部15dは省略してもよい。
座金4が移動部材30を有するのに代えて、ヒンジ本体5が移動部材を有していてもよい。ヒンジ本体5の装着部5aが、アジャスター部材20に対して第2方向DRへ相対移動可能に装着されることで、移動部材を兼ねていてもよい。
補助部材40に係止部44,46が設けられているのに代えて、又はそれに加えて、アジャスター部材20に、組込状態の補助部材40を第2方向DRに位置固定する係止部が設けられていてもよい。
本発明は、例えば家具の開閉扉や室の出入り扉のヒンジに適用可能である。
DR 第1方向
DR 第2方向
DR 第3方向
20 可動範囲
3 ヒンジ装置
4 座金(基部)
5 ヒンジ本体
5c ヒンジ機構部
10 ベース部材
14 係着孔
14a 係着孔部
14b 着脱孔部
15a 第1ガイド部
20 アジャスター部材
24 係着突片
25a 第2ガイド部
30 移動部材
40 補助部材
42 付勢凸条部
43 付勢板部
44 前側係止部(係止部)
46 後側係止部(係止部)
51 第1方向調整部材
51a 第1軸部
51b 第1偏芯部
52 第2方向調整部材
52a 第2軸部
52b 第2偏芯部
53 第3方向調整部材

Claims (5)

  1. ヒンジ機構部を有するヒンジ本体と、
    前記ヒンジ本体が装着される基部と、
    を備え、前記基部が、
    ベース部材と、
    前記ベース部材に対して、第1方向に沿う可動範囲内で前記第1方向へ移動可能に係着され、かつ前記可動範囲よりも前記第1方向の外側の着脱位置において着脱可能なアジャスター部材と、
    前記ベース部材と前記アジャスター部材との間に設けられ、かつ前記アジャスター部材に対して、前記第1方向と直交する第2方向の組込解除位置と組込位置との間で移動可能な補助部材と、
    第1軸部、及び前記第1軸部に対して偏芯された第1偏芯部を含む第1方向調整部材と、
    を有し、前記第1軸部が、軸線を前記第1方向及び第2方向と直交する第3方向へ向けて前記補助部材及び前記アジャスター部材の少なくとも一方に回転可能に係合され、
    前記第1偏芯部が、前記ベース部材と前記補助部材との間に介在され、
    前記ベース部材には、前記第1偏芯部を前記第1方向へ移動不能かつ前記第2方向へ移動可能かつ回転可能に案内する第1ガイド部が形成されており、
    前記補助部材が前記組込解除位置かつ前記アジャスター部材が前記着脱位置のとき、前記第1偏芯部が、前記第1ガイド部から前記第1方向及び前記第2方向へ退避して配置され、
    前記補助部材が前記組込解除位置かつ前記アジャスター部材が前記可動範囲内のとき、前記第1偏芯部が、前記第1ガイド部から前記第2方向へ離れて配置され、
    前記補助部材が前記組込位置かつ前記アジャスター部材が前記可動範囲内のとき、前記第1偏芯部が前記第1ガイド部と係合されることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 前記補助部材及びアジャスター部材の少なくとも一方には、他方と係止して、前記組込位置における補助部材を前記アジャスター部材に対し前記第2方向に位置固定する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 前記基部又は前記ヒンジ本体が、前記アジャスター部材に対して前記第2方向へ相対移動可能な移動部材を有し、
    更に、前記基部が、第2軸部、及び前記第2軸部に対して偏芯された第2偏芯部を含む第2方向調整部材を有しており、
    前記第2軸部が、軸線を前記第3方向へ向けて前記移動部材に回転可能に係合され、
    前記第2偏芯部が、前記アジャスター部材と前記補助部材との間に介在され、
    前記アジャスター部材が、前記第2偏芯部を前記第1方向へ移動可能かつ前記第2方向へ移動不能かつ回転可能に案内する第2ガイド部を含み、
    前記補助部材が、前記第2方向調整部材を前記アジャスター部材へ向けて弾性的に付勢していることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
  4. 前記基部が、
    前記アジャスター部材に対して前記第2方向及び前記第3方向へ相対移動可能な移動部材と、
    軸線を前記第3方向へ向けて、前記移動部材に螺合されるとともに前記アジャスター部材に回転可能に係着された第3方向調整部材と、
    を更に有し、
    前記補助部材が、前記第3方向調整部材を前記移動部材へ向けて弾性的に付勢していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のヒンジ装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の基部。
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