JPH0643348U - エアスピンドル - Google Patents
エアスピンドルInfo
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- JPH0643348U JPH0643348U JP8073292U JP8073292U JPH0643348U JP H0643348 U JPH0643348 U JP H0643348U JP 8073292 U JP8073292 U JP 8073292U JP 8073292 U JP8073292 U JP 8073292U JP H0643348 U JPH0643348 U JP H0643348U
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- dustproof
- chamber
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- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転軸の軸端部に設けたワークへの異物の付
着を防止する。 【構成】 エアベアリング3の、反モータ側の端部に防
塵カバー31を設けて、エアベアリング3の端部との間
に防塵室32を形成する。防塵カバー31を貫通する回
転軸4の軸端部4aに、塵埃等の付着を嫌うディスク5
を取付ける。防塵室32に負圧通路33を通じて真空ポ
ンプ34を接続し、防塵室32を負圧状態にする。これ
によって、ファインギャップ部Gにおいて外部から防塵
室32への空気の流れを生じさせ、ディスク5に向けて
の、塵埃等を含む排気の流出を防止する。
着を防止する。 【構成】 エアベアリング3の、反モータ側の端部に防
塵カバー31を設けて、エアベアリング3の端部との間
に防塵室32を形成する。防塵カバー31を貫通する回
転軸4の軸端部4aに、塵埃等の付着を嫌うディスク5
を取付ける。防塵室32に負圧通路33を通じて真空ポ
ンプ34を接続し、防塵室32を負圧状態にする。これ
によって、ファインギャップ部Gにおいて外部から防塵
室32への空気の流れを生じさせ、ディスク5に向けて
の、塵埃等を含む排気の流出を防止する。
Description
【0001】
本考案は、モータとエアベアリングとを直列一体化してなるエアスピンドルに 関するものである。
【0002】
従来より、図6に示すように、モータaとエアベアリングbとを直列一体化し てなるエアスピンドルcは知られている(NTN TECHNICAl REVIEW No.58(1990)参 照)。そのようなエアスピンドルcは、モータaにて回転駆動される回転軸dが 、エアベリングbに回転可能に支承されると共に軸端部が突出し、該軸端部にワ ークeが設けられている。
【0003】 そして、モータ冷却用給気口f及びエアベアリング用給気口gからクリーンな 空気が供給され、それによってモータaが冷却されたりエアベアリングbの軸受 面に空気膜が形成されたりし、それから排気口hから排気されると共に、エアベ リングbと回転軸dとの間から、該回転軸dの軸端部の外周面に沿って、ワーク e側にも上記空気の一部が排気されるようになっている。尚、iはエンコーダ、 kはアース板である。
【0004】
ところが、そのようなエアスピンドルcは、回転軸dの軸端部d1 に設けられ ているワークe側へモータa及びエアベアリングbに供給された空気が排気され るようになっているので、排気中に含まれている塵埃がワークeに付着するおそ れがあり、ワークeが例えば5インチディスクのように異物の付着を嫌うもので ある場合には用いることができない。
【0005】 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、回転軸の軸端部に設けたワークへ の異物の付着を防止することができるエアスピンドルを提供することを目的とす るものである。
【0006】
本考案は、モータとエアベアリングとを直列一体化してなり、該モータにて回 転駆動される回転軸が、エアベリングに回転可能に支承されると共に軸端部が突 出し、該軸端部にワークが設けられ、該軸端部の外周面に沿って、エアベアリン グに供給された空気の少なくとも一部が排気されるエアスピンドルを前提とする ものである。
【0007】 請求項1の考案は、上記エアベアリングの、反モータ側の端部に設けられて上 記エアベアリングの端部との間に防塵室を形成し、上記回転軸の軸端部が貫通せ しめられる防塵カバーと、該防塵カバーによって形成される防塵室に関連せしめ られ、該防塵室を負圧にする負圧手段とを備える構成とする。
【0008】 請求項2の考案においては、上記負圧手段が、防塵カバーと回転軸との間のフ ァインギャップ部に形成され外部から防塵室内への空気の流れを形成するねじ手 段を有するものである。
【0009】 また、請求項3の考案においては、上記負圧手段が、防塵カバー内の防塵室に おいて回転軸に固設され外部から防塵室内への空気の流れを形成する羽根車を有 するものである。
【0010】
請求項1の考案によれば、モータ及びエアベアリングに供給された空気が、防 塵カバーによって、エアベアリングの、反モータ側の端部側に流出するのが抑制 され、そして負圧手段によって防塵室内が負圧となるようにしているので、軸端 部に設けられているワーク側へは排気が流出せず、逆に外部から防塵室内への空 気の流れが生じる。
【0011】 請求項2の考案によれば、ねじ手段のポンプ作用によって、外部から防塵室内 への空気の流れが積極的に生じせしめられる。
【0012】 請求項3の考案によれば、羽根車のブロア効果によって、外部から防塵室内へ の強力な空気の流れが積極的に生じせしめられる。
【0013】
以下、本考案の実施例を図面に沿って詳細に説明する。
【0014】 概略構成を示す図1及び図2において、1はエアスピンドルで、モータ2とエ アベアリング3とが直列一体化されて構成され、該モータ2にて回転駆動される 回転軸4が、エアベリング3に回転可能に支承されている。それと共に、回転軸 4の軸端部4aがエアベアリング3より突出し、該軸端部4aに、塵埃等の付着 を嫌うワークとしてのディスク5が設けられている。
【0015】 上記モータ2は、コイル11(ステータ)、磁石12(ロータ)等からなり、 上記回転軸4を回転するように構成されている。13は回転軸4に設けられたス ラストカラーである。14はエンコーダ、15はモータ用給気孔、16はモータ 用排気通路で、図示しないホース等に接続される。
【0016】 一方、エアベアリング3は、回転軸4の軸方向に連設された2個のラジアル軸 受部21,22と、スラストカラー13を軸方向の両側から挾むようにして設け られた2個のスラスト軸受部23,24とを備えている。
【0017】 上記モータ2とエアベアリング3のハウジング6には、ジャーナル部4b及び スラストカラー13に対して静圧により空気膜を形成するための空気が流入する エアベアリング用給気通路25が設けられ、該給気通路25には、ラジアル軸受 部21,22に通ずる第1及び第2分岐路25a,25bが連通されている。ま た、スラスト軸受部23,24に通ずる第3及び第4分岐路25c,25dのう ち、第3分岐路25cは上記第2分岐路25bに連通せしめられているが、第4 分岐路25dは、上記第1及び第2分岐路25a,25bと同様に、給気通路2 5に連通せしめられている。26はホース等によって構成されるエアベアリング 用排気通路である。
【0018】 上記給気孔15及び給気通路25を通じてモータ2及びエアベアリング3にそ れぞれ給気され、それによって生ずる排気は、排気通路16,26を通じてクリ ーンルーム37の外壁38(又はクリーンルームの床)の外側に排出せしめられ るようになっている。
【0019】 また、上記エアベアリング3の、反モータ側の端部には防塵カバー31が例え ば図示しないビス等によって取付けられ、エアベアリング3の端部との間に防塵 室32が形成されている。そして、防塵カバー31には、回転軸4の軸端部4a が貫通せしめられ、防塵カバー31と回転軸4の軸端部4aとの間に、軸端部4 aの外周面に沿っての空気の流れを許容するファインギャップ部Gが形成されて いる。防塵カバー31によって形成される防塵室32には、負圧通路33を介し て、クリーンルーム37の外壁38の外部に配設される真空ポンプ34(又は吸 込形ブロワ)が連係され、防塵室32を負圧状態とするようになっている。
【0020】 これによって、矢符で示すように、ファインギャップ部Gにおいて、外部(ク リーンルーム37)から防塵室32内へのエアの流れが生じ、エアスピンドル1 より外部のクリーンルーム37内への排気の流出が確実に抑制されるように構成 されている。
【0021】 よって、エアスピンドル1内よりクリーンルーム37内へ直接排気(空気)が 流出することがなくなり、ディスク5に排気中の異物が付着するということがな くなる。また、エアベリング3へ供給した空気の排気、モータ2へ供給した冷却 空気の排気等は、排気通路16,26及び負圧通路33を通じて、クリーンルー ム37の外部に流出せしめられる。
【0022】 尚、ファインギャップ部Gの長さLを長くして(図2参照)、ギャップ量(隙 間量)を小さくすれば、ファインギャップ部Gの流路抵抗が大きくなり、防塵室 32内の排気が外部(クリーンルーム37内)に流出しにくくなるので、真空ポ ンプ34の排気容量を低減することができる。
【0023】 上記実施例では、防塵カバー31に負圧通路33の上流端部を接続するように しているが、図3に示すように、防塵カバー31Aの肉厚W(回転軸4の軸線方 向の厚さ)を薄くしてコンパクト化を図った場合には、排気のための負圧通路を 防塵カバー31Aの外周部に直接接続することが困難となるので、エアベアリン グ3のハウジング6を経由して防塵室32Aに連通するように負圧通路33Aを 形成することもできる。
【0024】 また、図4に示すように、ファインキャップ部において、防塵カバー31B( あるいは回転軸4Bでもよい)に形成され、空気の送り方向が矢符の方向となる ようなねじ部よりなるねじ手段41を形成し、回転軸4Bの回転により、ねじ手 段41のポンプ作用によって矢符に示す方向の空気の流れが積極的に生ずるよう にすることもできる。
【0025】 このようにすれば、回転軸4Bが高速回転になるほどねじ手段41のポンプ作 用は強くなるので、真空ポンプ等の排気容量の低減を図ることができる。尚、場 合によっては、高速回転時において、真空ポンプの作動を停止するようにするこ ともできる。
【0026】 さらに、上記実施例では、いずれも防塵室に負圧通路を接続し、真空ポンプで 吸引するようにしているが、図5に示すように構成して、真空ポンプを省略する こともできる。即ち、防塵カバー31C内の防塵室32Cにおいて、回転軸4C に、羽根車51を固設し、回転軸4Cが回転したときに発生する羽根車51のブ ロア効果によって、矢符で示す方向のエアの流れ、即ち外部から防塵室32C内 への空気の強力な流れが積極的に発生するようにすることもできる。
【0027】
請求項1の考案は、上記のように、エアベアリングの、反モータ側の端部に防 塵カバーを設けて防塵室を形成したので、モータ及びエアベアリングに供給され る空気が、防塵カバーによってエアベアリングの、反モータ側の端部側に流出す るのが抑制され、また、負圧手段によって防塵室内が負圧となるようにしている ので、回転軸の軸端部側へは排気(空気)が流出せず、塵埃等の付着を嫌うワー クに適用する場合であっても、ワークに塵埃等が付着することがなくなる。また 、発塵がなくなるので、クリーンルーム内での使用が可能となる。。
【0028】 請求項2の考案は、ファインギャップ部に設けたねじ手段のポンプ作用によっ て、外部から防塵室内への空気の流れが生じるようにしているので、回転軸の軸 端部のワーク側への排気の流出を抑制することができる。
【0029】 請求項3の考案は、ファインギャップ部に設けた羽根車のブロア効果によって 、外部から防塵室内への空気の流れが生じるようにしているので、回転軸の軸端 部のワーク側への排気の流出を抑制することができる。
【図1】エアスピンドルの全体構成図である。
【図2】エアスピンドルの内部構造の一部を示す概略構
成図である。
成図である。
【図3】別の実施例について、回転軸の軸端部付近を示
す図である。
す図である。
【図4】さらに別の実施例についての図3と同様の図で
ある。
ある。
【図5】他の実施例についての図3と同様の図である。
【図6】従来例を示す図である。
G ファインギャップ部 1 エアスピンドル 2 モータ 3 エアベリング 4,4B,4C 回転軸 4a 軸端部 5 ディスク(ワーク) 13 スラストカラー 31,31A,31B,31C 防塵カバー 32,32A,32C 防塵室 33,33A 負圧通路 41 ねじ手段 51 羽根車
Claims (3)
- 【請求項1】 モータとエアベアリングとを直列一体化
してなり、該モータにて回転駆動される回転軸が、エア
ベリングに回転可能に支承されると共に軸端部が突出
し、該軸端部にワークが設けられ、該軸端部の外周面に
沿って、モータ及びエアベアリングに供給された空気の
少なくとも一部が排気されるエアスピンドルであって、 上記エアベアリングの、反モータ側の端部に設けられて
上記エアベアリングの端部との間に防塵室を形成し、上
記回転軸の軸端部が貫通せしめられる防塵カバーと、 該防塵カバーによって形成される防塵室に関連せしめら
れ、該防塵室を負圧にする負圧手段とを備えることを特
徴とするエアスピンドル。 - 【請求項2】 負圧手段は、防塵カバーと回転軸との間
のファインギャップ部に形成され外部から防塵室内への
空気の流れを形成するねじ手段を有するところの請求項
1記載のエアスピンドル。 - 【請求項3】 負圧手段は、防塵カバー内の防塵室にお
いて回転軸に固設され外部から防塵室内への空気の流れ
を形成する羽根車を有するところの請求項1記載のエア
スピンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8073292U JPH0643348U (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | エアスピンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8073292U JPH0643348U (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | エアスピンドル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643348U true JPH0643348U (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=13726557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8073292U Pending JPH0643348U (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | エアスピンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643348U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002367102A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Kyodo Denshi System Kk | ディスク特性評価装置のディスク駆動装置 |
JP2011515022A (ja) * | 2008-02-28 | 2011-05-12 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 回転フォイルトラップ及び駆動装置を持つデブリ低減装置 |
Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS55142166A (en) * | 1979-04-24 | 1980-11-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | Apparatus for preventing diffusion of oil mist |
JPS5868517A (ja) * | 1981-10-16 | 1983-04-23 | Hitachi Ltd | 軸受軸封装置 |
JPS5868516A (ja) * | 1981-10-19 | 1983-04-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 静圧気体軸受装置 |
JPH02212624A (ja) * | 1989-02-14 | 1990-08-23 | Canon Inc | 真空用エアーベアリング |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP8073292U patent/JPH0643348U/ja active Pending
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JP2011515022A (ja) * | 2008-02-28 | 2011-05-12 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 回転フォイルトラップ及び駆動装置を持つデブリ低減装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991026 |