JP3291947B2 - 吸着機構付スピンドル装置 - Google Patents

吸着機構付スピンドル装置

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JP3291947B2
JP3291947B2 JP31072494A JP31072494A JP3291947B2 JP 3291947 B2 JP3291947 B2 JP 3291947B2 JP 31072494 A JP31072494 A JP 31072494A JP 31072494 A JP31072494 A JP 31072494A JP 3291947 B2 JP3291947 B2 JP 3291947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸着機構付スピンド
ル装置の改良に関し、スピンドルの軸受すきまへの切粉
等の異物の噛み込みを効果的に防止したものである。
【0002】
【従来の技術】従来の吸着機構付スピンドル装置として
は、図6に示すように、中空回転軸1であるスピンドル
が、軸方向に間隔をおいて配設された一対の静圧気体軸
受2,2を介して円筒状のハウジング3に支持されてお
り、中空回転軸1の一方の開口端4がワーク吸着面とさ
れている。前記一対の静圧気体軸受2,2の中間に挟ま
れた軸受中間部3Aのハウジング内径面3aと中空回転
軸1との間のすき間dcは、静圧気体軸受2のラジアル
軸受すき間dAと同等以下の大きさ(dA≧dc)とな
るように形成されている。そして、軸受中間部3Aのハ
ウジング内径面3aには、軸方向の少なくとも三箇所
に、円周方向に連続する環状の溝6,7,7が形成され
ると共に、そのうちの中間の溝6とハウジング外面3b
とを連通する流通孔8及び両側の溝7,7とハウジング
外面3bとをそれぞれ連通する複数本の排気孔9,9が
ハウジング3を半径方向に貫通して設けられている。一
方、中空回転軸1の中空孔1Aは前記中間位置の溝6に
連通する。
【0003】軸受中間部3Aにおける流通孔8は、中空
回転軸1の中空孔1Aから真空ポンプで吸い出される空
気の真空排気通路である。また、両側の排気孔9,9
は、ハウジング外面3bに開口する圧縮空気供給路12
を経て静圧気体軸受2,2に供給される圧縮空気の排気
通路とされている。中空回転軸1の中空孔1Aの一方の
開口端4の吸着面に被吸着体(ワーク)である磁気ディ
スクをあてて、流通孔8の開口8aに真空ポンプを接続
して中空孔1A内の空気を排気し、磁気ディスクを吸着
保持する。静圧気体軸受2,2に圧縮空気供給路12か
ら供給した圧縮空気をラジアル軸受面2a,2aからラ
ジアル軸受すき間dAに噴出させ、中空回転軸1を非接
触に支持する。ラジアル軸受すき間dAに噴出した圧縮
空気は、ハウジング内径面3aに開口している圧縮空気
排気用の溝7,7及び静圧気体軸受2,2の軸方向外方
端からハウジングの外部に排出される。そして、中空回
転軸1をモータMで回転駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の吸着機構付スピンドル装置では、ハウジングの軸受
中間部3Aの中間位置の溝6は静圧気体軸受2のラジア
ル軸受すきまdAに、ハウジング内径面3aと中空回転
軸1との間のすき間dcを介して連通している。このよ
うに、ワークを吸着保持するための通気経路の一部が静
圧気体軸受の軸受すき間dAに近接して連通している
と、ワークの加工時等に発生する切粉や研削液又は切削
液等の異物が交換時等でワークを吸着面から取り除いた
ときに開口端4から中空孔1A内に侵入し、中空孔1A
の吸気孔11からすき間dcを経由しつつラジアル軸受
すきまdAに到達する結果、静圧気体軸受2にかじりが
発生し易くなるという問題点がある。
【0005】また、ワーク加工時にも研削液や切削液や
発生する切粉等が中空孔1Aからラジアル軸受すきまd
Aに侵入しやすい。そこでこの発明は、上記従来の問題
点に着目してなされたもので、吸着機構の通気経路を静
圧気体軸受の軸受すき間から隔離して配設することによ
り、異物がワークの吸着面の開口端から通気経路内に侵
入しても静圧気体軸受の軸受すき間に到達せず、かじり
が防止される吸着機構付スピンドル装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ハウジング
に軸方向に間隔をおいて配設された一対の静圧気体軸受
が中空回転軸を支持し、該中空回転軸の中空孔の一方の
開口端側が吸着面とされた吸着機構付スピンドル装置に
おいて、前記中空回転軸は前記吸着面とは反対側にスピ
ンドル装置のハウジング外まで延長されて延長端部が軸
受部で支持され、該軸受部は前記ハウジングに軸方向に
隣接して設けられた弾性部材を介して前記ハウジング外
に露出された状態で装着されると共に前記中空回転軸の
中空孔と外部とを連通する流通孔を備えていることを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】吸着面側の一方の開口端と、反対端側の他方の
開口端とを連通する中空回転軸の中空孔が、静圧気体軸
受と中空回転軸との間の軸受すき間とは全く独立してい
るから、ワーク加工時に発生する切粉等の異物が吸着機
構の通気経路である中空孔から静圧気体軸受の軸受すき
間に入り込む余地はなく、従って静圧気体軸受にかじり
が生じることはない。
【0008】中空回転軸の延長端部を支持する軸受部と
ハウジングとの間に介装された弾性部材は、中空回転軸
の延長端部の大きな振れ回りを吸収する。軸受部は延長
端部の回転に同期しながら細かく振動し、そのため延長
端部とのかじりが防止される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、従来と同一または相当部分には同一の符
号を付してある。先ず全体の構成を説明すると、図1は
この発明の一実施例の全体断面図である。スピンドル装
置本体は軸方向に四つの部分に分かれており、図の右端
の静圧空気軸受部21、その左側にモータ部22、その
左側にエンコーダ部23、エンコーダ部23の左側に、
軸受部25が接続されている。なお、エンコーダ部23
の構成図示は省略している。
【0010】ハウジング80を構成する静圧空気軸受部
21のハウジング3は、ハウジング80を構成するモー
タ部22のハウジング24にボルトB24で一体に連結さ
れている。そのハウジング80の内径面3aに軸方向に
間隔をおいて装着された一対の静圧気体軸受2,2のラ
ジアル軸受面2aが中空回転軸1の外径面に僅かの軸受
すき間dAを介して非接触に対向してラジアル軸受が構
成されている。また、各静圧気体軸受2,2の軸方向外
端面にスラスト軸受面2sが形成されている。
【0011】中空回転軸1を構成する中空軸1Bの両軸
端には中空回転軸1を構成するフランジ状の鍔部31,
32がそれぞれボルトB31,B32で着脱可能に取り付け
られており、各鍔部31,32の内側面は平面状のスラ
スト受面31S,32Sとされて、静圧気体軸受2のス
ラスト軸受面2Sと僅かの軸受すき間を介して非接触に
対向してスラスト軸受が構成されている。
【0012】そして、図外の加圧気体供給源から圧縮空
気をハウジング80の圧縮空気供給路12を経て静圧気
体軸受2に送り込み、絞りとして機能する多孔質の静圧
気体軸受2から各ラジアル及びスラスト軸受すき間に噴
出させることにより流体膜を形成して、中空回転軸1を
非接触に浮上支持するようになっている。ハウジング8
0の軸受中間部3Aの内径面3aには、ラジアル軸受す
き間dAに隣接させて軸方向の二箇所に、円周方向に連
続する環状の溝7,7が形成され、その溝7とハウジン
グ80の外面3bとをそれぞれ連通する排気孔9,9が
ハウジング80を半径方向に貫通して設けられている。
もっとも、溝7,7は中空回転軸1の外面に設けても良
い。
【0013】モータ部22側に面した鍔部32には、中
空回転軸1を構成する回転軸延長部33がボルトB33
鍔部32に固定され、この回転軸延長部33はモータ部
22およびエンコーダ部23の軸心を貫通してハウジン
グ80を構成するエンコーダ部23のハウジング40の
外部に突出している。他方の鍔部31はハウジング80
の端面から突出して設けられ、その軸心の貫通孔34の
開口端4が中空回転軸1の中空孔1Aの開口端4であ
る。
【0014】モータ部22には、ブラシレスDCモータ
Mが内蔵されている。すなわち、モータハウジング24
の内径面にモータステータ35が固定されている。一
方、このステータにエアギャップを介して対向する磁石
からなるロータ37の方は回転軸延長部33の外径面に
固定して取り付けられている。このモータ部22のモー
タハウジング24には、図の左端側の端面にハウジング
80を構成するエンコーダ部23のハウジング40が適
宜な方法によって固定され、このハウジング40の内部
には、中空回転軸1の回転位置センサ、例えば完全非接
触型ロータリエンコーダが必要に応じて内蔵される。
【0015】このエンコーダ部23のハウジング40の
外端面に、例えばウレタンゴムなどのような弾性部材4
1を介して軸受部25がボルトB23で取り付けられてい
る。軸受部25は、取付けフランジ42fを有する円筒
状のケース42を備え、そのケース42の内周面に軸受
部25を構成する円筒状の例えばグラファイトからなる
摺動体43が装着固定されている。中空回転軸1のハウ
ジング80外まで延長された延長端部33Aは軸受部2
5に貫通して支持され、また中空回転軸1の軸心を貫通
する中空孔1Aの他端は止め金44で塞いで盲にしてあ
り、その中空孔1Aの盲の端部近傍に軸外径面に開口す
る半径方向の通気孔45を有している。この通気孔45
に対向させて、摺動体43の内径面に周方向の環状溝4
6が形成されると共に、その溝46とケース42の外面
に設けた真空ポンプの接続口47とを連通する流通孔4
8が摺動体43及びケース42を半径方向に貫通して設
けられている。真空ポンプの接続口47は、一方の開口
端4に対する他方の開口端になっている。なお、環状溝
46は摺動体43ではなく延長端部33Aの外面に設け
ても良い。
【0016】次ぎに作用を述べる。ハウジング80の外
面に開口する圧縮空気供給路12には、加圧気体供給源
が接続される。また、軸受部25のケース42の外面に
開口する接続口47には、真空ポンプ等の排気源が接続
される。中空回転軸1の先端の開口端4に図示しない磁
気ディスクを装着し、図外の真空ポンプを作動させて中
空孔1A内の空気を溝46,流通孔48を経て吸引する
ことにより、磁気ディスクを吸着保持する。
【0017】次いで、ブラシレスモータMを始動させて
中空回転軸1とともに磁気ディスクを一定回転速度で回
転させて所定の機械加工を行う。このとき、軸受部25
はハウジング80の外に位置し、吸着機構の通気経路を
なす中空孔1A,流通孔48等が静圧気体軸受2と中空
回転軸1との間のラジアル軸受すき間dAとは全く独立
して隔離されているから、ワーク加工時に発生する切粉
等の異物やワークを取り外した状態などに周辺のゴミ等
の異物が吸着機構の通気経路から静圧気体軸受2のラジ
アル軸受すき間dAに入り込む余地はなく、従って中空
回転軸1にかじりが生じることはない。
【0018】この回転始動に際して、前もってなされる
静圧空気軸受2の作用は次の通りである。ハウジング8
0の外面3bに開口している圧縮空気供給路12に接続
された加圧気体供給源からの加圧気体が、溝2Aを経て
多孔質部材からなる静圧気体軸受2にそれぞれ送られ
る。その加圧気体は、多孔質部材の内部を通りながら所
定の圧力・流量に絞られて、ラジアル軸受面2a及びス
ラスト軸受面2Sに分かれてラジアル軸受すきまとスラ
スト軸受すきまとに均一な圧力,流量で噴出し、流体膜
を形成して中空回転軸1をラジアル方向及びスラスト方
向に非接触支持する。
【0019】スラスト軸受面2Sから噴出した気体は、
中空回転軸1の鍔部31,32との間のすき間から外部
に排出される。また、ラジアル軸受面2aから噴出した
気体は、その一部がスラスト軸受面2Sと回転軸の鍔部
31,32との間のすき間から外部に排出されるととも
に、残部は軸受中間部3Aの内径面3aにおいてラジア
ル軸受すき間dAに隣接している溝7,7を経て排気孔
9,9から外部に排出される。
【0020】このように静圧気体軸受2で直接的に支持
されて回転する中空回転軸1には偏心による振れ回りは
生じないが、中空回転軸1の延長端部33Aの方は、中
空回転軸1に対してある程度の偏心は避けられず、振れ
回りながら回転する。この振れ回りつつ回転する延長端
部33Aを支持する軸受部25とエンコーダハウジング
40との間には弾性部材41が介装されているため、軸
受部25は延長端部33Aの振れ回りに同期して振動す
る。その同期振動により、軸受部材25の摺動体43に
回転する中空回転軸1が食い込んでかじりが発生する現
象を防止することができる。
【0021】また、切粉等の異物が、中空孔1Aから流
通孔48を通り排気ポンプで吸引される際に、摺動体4
3と延長端部33Aとの間の微小な軸受すき間に噛み込
まれてかじりを生じることがあっても、その場合はボル
トB23を取り外すだけで軸受部25を中空回転軸1から
引き抜ことができるから、簡単に修理することが可能で
ある。
【0022】図2〜図4に、軸受部25とスピンドル装
置本体との接続構造の他の実施例を示す(スピンドル装
置本体部分は同一であり、図示を省略している)。図2
は第2の実施例であり、エンコーダ部23のハウジング
40の外端面と軸受部25との間に介装される弾性部材
として、ゴム弾性部材41の代わりにU形に湾曲した複
数個の板ばね50を用いた点が第1の実施例と異なって
いる。板ばね50の一端はボルトB23でエンコーダ部の
ハウジング40に固定し、他端はボルトB25で軸受部2
5に固定している。
【0023】この板ばね50の作用・効果は上記第1実
施例におけるゴム弾性体の場合(かじり防止と修理容易
性)と同様である。図3は第3の実施例であり、エンコ
ーダ部23のハウジング40の外端面と軸受部25との
間に介装される弾性部材として、複数個の圧縮コイルば
ね51を用いた点が第1の実施例と異なっている。コイ
ルばね51の一端はボルトB23でエンコーダ部23のハ
ウジング40に固定し、他端はボルトB25で軸受部25
に固定している。
【0024】このコイルばね51の作用・効果も上記第
1実施例の場合と同様である。市販のコイルばねを使用
できる利点がある。図4は第4の実施例であり、エンコ
ーダ部23のハウジング40の外端面と軸受部25との
間に介装される弾性部材として、複数個のO−リング5
2を用いた点が第1の実施例と異なっている。各O−リ
ング52は軸受部25を軸方向移動自在に嵌合してエン
コーダ部23のハウジング40に取り付けられたボルト
23に通して配設され、このO−リング52の作用・効
果も上記第1実施例の場合と同様であり、市販のO−リ
ングを使用できる利点がある。
【0025】図5に第5の実施例を示す。この実施例
は、軸受部25とハウジング80との接続構造は第2の
実施例と同じであるが、軸受部25の構成が上記各実施
例のものとは異なっている。すなわち、円筒状のケース
42の内部には、軸受部材として例えばグラファイトか
らなる摺動体に変えて、円筒状の多孔質体60からなる
静圧空気軸受が装着固定されている。この多孔質体60
の内径面61は僅かな軸受すき間を介して中空回転軸1
の延長端部33Aの外径面に対向するラジアル軸受面を
構成している。その内径面61には、環状溝46を挟ん
で両側に、多孔質体60のラジアル軸受面から軸受すき
間内に噴出されて中空回転軸1を支持した圧縮空気を外
部に排出するための環状溝62,62が形成されてい
る。各環状溝62,62は、多孔質体60及びケース4
2を半径方向に貫通する排気路63,63を経て外部に
連通している。
【0026】また、多孔質体60の外径面に、それらの
排気路63より外側に位置して環状溝64,64が形成
されている。これらの各環状溝64,64は、ケース4
2を半径方向に貫通する給気路65,65を経てケース
42の外面に設けた圧縮空気供給口66,66に連通し
ている。その圧縮空気供給口66,66に圧力空気源を
接続して圧縮空気を供給することにより、多孔質体60
が静圧空気軸受として機能し、中空回転軸1の延長端部
33Aを非接触でラジアル方向に支持し、安定した円滑
な回転を行わせる。なお多孔質体60は両端面,環状溝
46,62,流通孔48及び排気路63に樹脂が含浸さ
れて多孔質の目を塞いで樹脂が含浸された個所での圧縮
空気の流通を防止している。
【0027】なお、上記の各実施例における中空回転軸
1の回転を、エンコーダ部23に内蔵の図示しないロー
タリエンコーダの検出信号をブラシレスモータMの図示
しない制御装置にフィードバックすることにより制御し
て、磁気ディスク等の被吸着体の正確な回転を確保する
ことができるが、本発明は必ずしもロータリエンコーダ
のような回転センサを有しないものにも適用できる。
【0028】また、上記各実施例ではワークの吸着機構
として真空吸着方式を用いたものを説明したが、これに
限らず、ワークを真空チャックする代わりに軸受部25
の真空ポンプ接続口47に圧縮空気源を接続して、流通
孔48から中空回転軸1の中空孔1Aに圧縮空気を送
り、開口端4に予め装着した図外の加圧流体式チャック
アダプタに高速気流に基づく減圧を作りだしてワークを
チャッキングする方式の加圧吸着機構を用いたものにも
この発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の吸着機
構付スピンドル装置によれば、静圧気体軸受を介して支
持される中空回転軸の一方の開口端が吸着面とされた吸
着機構付スピンドル装置における中空回転軸を吸着面と
は反対側に延長し、その延長端部を支持する軸受部に吸
着機構操作用の気体通気経路を設けたため、異物がワー
クの吸着面の開口端から通気経路内に侵入しても、静圧
気体軸受の排気経路とは遠く隔たっている軸受すき間に
は入りこむ余地はなく、その結果静圧気体軸受のかじり
が防止されるという効果を奏する。
【0030】また、軸受部はハウジングに外方から取り
付けられるので、軸受部が仮にかじっても修理が容易で
ある。また、中空回転軸の延長端部を支持する軸受部は
ハウジングに弾性部材を介して装着することで、当該延
長端部が振れ回りすると軸受部も同期して振動し、その
結果、中空回転軸延長端部と軸受部とのかじりも防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の全体断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例の中空回転軸延長端部
の支持構造を説明する部分断面図である。
【図3】この発明の第3の実施例の中空回転軸延長端部
の支持構造を説明する部分断面図である。
【図4】この発明の第4の実施例の中空回転軸延長端部
の支持構造を説明する部分断面図である。
【図5】この発明の第5の実施例の中空回転軸延長端部
の支持構造を説明する部分断面図である。
【図6】従来の吸着機構付スピンドル装置の全体断面図
である。
【符号の説明】
1 中空回転軸 1A 中空孔 2 静圧気体軸受 4 (一方の)開口端 25 軸受部 33 (中空回転軸)延長端部 41 弾性部材 47 (他方の)開口端 48 流通孔 50 弾性部材 51 弾性部材 52 弾性部材 80 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−244823(JP,A) 特開 平5−263757(JP,A) 実開 昭61−178642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 32/06 F16C 21/00 - 27/08 B23B 1/00 - 25/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに軸方向に間隔をおいて配設
    された一対の静圧気体軸受が中空回転軸を支持し、該中
    空回転軸の中空孔の一方の開口端側が吸着面とされた吸
    着機構付スピンドル装置において、前記中空回転軸は前
    記吸着面とは反対側にスピンドル装置のハウジング外ま
    で延長されて延長端部が軸受部で支持され、該軸受部は
    前記ハウジングに軸方向に隣接して設けられた弾性部材
    を介して前記ハウジング外に露出された状態で装着され
    ると共に前記中空回転軸の中空孔と外部とを連通する流
    通孔を備えていることを特徴とする吸着機構付スピンド
    ル装置。
  2. 【請求項2】 前記延長端部を支持する軸受部が静圧気
    体軸受であることを特徴とする請求項1記載の吸着機構
    付スピンドル装置。
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