JPH0643261Y2 - 免震建物の配管設備 - Google Patents

免震建物の配管設備

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JPH0643261Y2
JPH0643261Y2 JP1989030282U JP3028289U JPH0643261Y2 JP H0643261 Y2 JPH0643261 Y2 JP H0643261Y2 JP 1989030282 U JP1989030282 U JP 1989030282U JP 3028289 U JP3028289 U JP 3028289U JP H0643261 Y2 JPH0643261 Y2 JP H0643261Y2
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JP
Japan
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building
foundation
flexible pipe
pipe joint
side pipe
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JP1989030282U
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JPH02120558U (ja
Inventor
浩史 緑川
実 原田
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、積層ゴム等の免震支承部材で支持された免震
建物における給排水、ガス、及び消火管などの配管設備
に関する。
〔従来の技術〕
免震建物は、地震時に受ける振動が積層ゴム等の免震支
承部材を介して伝播されることで、振動周期の長いもの
に変換されて伝えられることにより、揺れの少ない建物
とすることが出来るものである。このような免震建物に
おける地震時の基礎部と建物との相対変位は、片振幅30
〜40cmとかなり大きなものとなることもあり、基礎部と
建物間の配管設備はその変位に追従できるフレキシブル
性が必要とされる。
第13図〜第17図はこのような配管設備の従来例を示すも
ので、第13図は基礎部側配管1と建物側配管2とを完全
に分離して、何れか一方の受け口を他方の端部の動きを
収容できる大口のものとする場合、第14図、第15図は基
礎部側配管1と建物側配管2とを一本の可撓管継手3で
連結する場合である。
第14図では、可撓管継手3に長い管を使用し、この管を
直線状に伸びる余裕を取って湾曲させて設置するもの、
第15図では、可撓管継手3にその管自体が長さ方向に伸
びる伸縮可撓管を使用するものである。
第16図はこのような可撓管継手3を2本組合わせること
で、2方向に対応できるようにした場合、第17図は可撓
管継手の代わりに、ボール継手10を3か所組込んだ通常
の管を継手とした場合である。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記第13図〜第17図に示す従来の基礎部と建物間の配管
設備では、何れも片振幅30〜40cmとかなり大きな相対変
位に対応するには、配管自体の長さが長くなり、基礎部
と建物間に大きなスペースを必要とする。このため、基
礎部と建物間の空間を駐車場等に利用する場合、スペー
スの有効利用を阻害することにもなる。
また、第16図や第17図に示すように複数の可撓管継手3
などを組合わせるのでは、その取扱いが問題となり、一
方、第14図に示すように長い可撓管継手3を折り曲げて
使用するようなものでは、配管中に弛みを生じ、例えば
排水管においては異物が配管中に堆積するおそれもあ
る。
本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、大きなス
ペースをとることがなく、かつ、基礎部と建物との間隔
に合わせていかなる大変位にも充分追随できる伸縮性が
発揮でき、さらに、継手に無理な負担をかけずに、しか
も、異物等が堆積するおそれも少ない免震建物の配管設
備を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記目的を達成するため、基礎部に積層ゴム等
の免震支承部材を介して相対変位可能に組合さる免震建
物において、基礎部側配管と建物側配管との間に、連続
輪体の輪体相互間隔を適宜空けて螺旋状に曲成した可撓
管継手を配設し、該可撓管継手は上下両端部にスイベル
ジョイントを介在させて、基礎部側配管と建物側配管に
対して回動自在に連結したことを要旨とするものであ
る。
〔作用〕
本考案によれば、地震発生時に基礎部と建物間で変位が
生じる場合、水平方向の変位については、可撓管継手の
螺旋状をなす連続輪体の並び方が水平方向にずれるよう
に変形し、全体がいわゆる横方向に伸びる。
また、鉛直方向の変位に関しては、可撓管継手の螺旋状
をなす連続輪体の相互の間隔が広がったり、狭まったり
することで対応する。
基礎部側配管と建物側配管との連結には、スイベルジョ
イントを介在させているので、免震支承部材に相対変位
が生じて基礎部と建物との間隔にも変位が生じたことに
より可撓管継手が伸縮した場合でも、該スイベルジョイ
ントが回動して可撓管継手に必要以上の捻じれが加わる
ことを防止できる。
そして、連続輪体の並び方がどのように変わっても、可
撓管継手の径が変わるわけでないので、管内の流れはさ
ほど変わらず、また、建物側配管と基礎部側配管とを上
下方向に連結しているので、管内の流れは上下にスムー
ズに流れて、排水管として用いる場合でも異物等の堆積
のおそれはない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について詳細に説明する。
第1図は本考案の免震建物の配管設備の1実施例を示す
側面図で、図中4は基礎部、5はこの基礎部4に対し、
ゴム板間に鉄板を介在させた積層ゴム6等の免震支承部
材を介して支承される建物躯体である。
基礎部4からは外部に連通する基礎部側配管1端が、建
物躯体5からは建物側配管2端が顕出し、これらは間隔
を存して対向するが、これら基礎部側配管1と建物側配
管2とを螺旋バネ状に曲成した可撓管継手7で連結する
ものとした。
可撓管継手7の形状をさらに説明すると、上下両端部が
中心に位置し、そこから大きく湾曲して連続輪体7aを形
成する。そして、該連続輪体7aの数や相互間隔は適宜選
定できる。
さらに、可撓管継手7と配管1,2とは、配管1,2端にそれ
ぞれスイベルジョイント8を設け、このスイベルジョイ
ント8により相互に回動可能に連結した。
図中、9は接合用のフランジを示す。
前記可撓管継手7は金属製、ゴム製、合成樹脂製など材
質の如何を問わないが、少なくとも螺旋バネ状に曲成す
ることで可撓性を発揮できるものである。
第5図は、本考案の第2実施例を示すもので、可撓管継
手7は蛇腹管を使用して管自体に伸縮性を持たせること
も出来る。
このようにして、地震時には先ず基礎部4が揺れ、この
揺れは積層ゴム6等の免震支承部材を介して振動周期の
長いものとして建物躯体5に伝えられる。
その結果、基礎部4と建物躯体5とは周期の異なる揺れ
となり、両者の相対変位は片振幅30〜40cm程度までの大
きいものとなる。
かかる動きに際し、可撓管継手7は第4図に示すように
螺旋状をなす連続輪体7aの並び方が水平方向にずれるよ
うに変形し、全体がいわゆる横方向に伸びることで、水
平方向の変位に対応する。
また、図示は省略するが、直下型地震に多い鉛直方向の
変位を生じる場合は、可撓管継手7は連続輪体7aの間隔
が広がったり、狭まったりすることで対応することにな
る。
何れの場合も、連続輪体7aの径が変わるわけでなく、ま
た、可撓管継手7は基礎部側配管1と建物側配管2との
間を上下方向に連結しているので、管内の流れは上下に
スムーズに流れて変異が生じづらいので、排水管として
用いる場合でも異物等の堆積のおそれはない。
さらに、スイベルジョイント8を介して可撓管継手7を
接続したので、この部分で可撓管継手7に必要以上の捻
じれが加わることも防止できる。
第7図、第8図は本考案の応用例を示すもので、基礎部
側配管1と建物側配管2とは相互に同軸心上に無い場合
である。これら基礎部側配管1と建物側配管2とを連結
する螺旋バネ状に曲成した可撓管継手7は旋回径は前記
第2図、第3図の場合と同じであるが、配管2への接合
位置が異なる。第9図に、その変形状態を示す。
第10図、第11図はさらに他の応用例を示すもので、基礎
部側配管1と建物側配管2とは相互に水平、鉛直の関係
にある場合である。第12図にその変形状態を示す。
これらの応用例の場合も可撓管継手7が横方向に伸びる
ことで、水平方向の変位に対応できることは同様であ
る。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案の免震建物の配管設備は、基礎
部に、積層ゴム等の免震支承部材を介して相対変位可能
に組合さる免震建物において、基礎部側配管と建物側配
管とを連結するのに、管継手は大きなスペースをとるこ
となく設置でき、かつ、いかなる大変位にも免震支承部
材に対応して充分追随できる伸縮性を有し、しかもこの
継手に無理な負担をかけないようにし、とくに上下方向
に連結しているので排水として用いる場合に異物等の堆
積のおそれもなく質の高い配管設備をすることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の免震建物の配管設備の第1実施例を示
す側面図、第2図は同上要部の側面図、第3図は同上平
面図、第4図は変位した状態の側面図、第5図は第2実
施例を示す側面図、第6図は同上部分縦断正面図、第7
図は第3実施例を示す側面図、第8図は同上平面図、第
9図は同上変位した状態の側面図、第10図は第3実施例
を示す側面図、第11図は同上平面図、第12図は同上変位
した状態の側面図、第13図〜第17図は従来例を示す説明
図である。 1…基礎部側配管、2…建物側配管 3…可撓管継手、4…基礎部 5…建物躯体、6…積層ゴム 7…可撓管継手、7a…輪体 8…スイベルジョイント 9…フランジ、10…ボール継手

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎部に、積層ゴム等の免震支承部材を介
    して相対変位可能に組合さる免震建物において、基礎部
    側配管と建物側配管との間に、連続輪体の輪体相互間隔
    を適宜空けて螺旋状に曲成した可撓管継手を配設し、該
    可撓管継手は上下両端部にスイベルジョイントを介在さ
    せて、基礎部側配管と建物側配管に対して回動自在に連
    結したことを特徴とする免震建物の配管設備。
JP1989030282U 1989-03-16 1989-03-16 免震建物の配管設備 Expired - Lifetime JPH0643261Y2 (ja)

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