JP3576123B2 - 免震住宅用排水管システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、免震住宅用排水管システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地震時の建物の揺れを軽減する免震住宅の開発が行われている。ここでいう免震住宅とは建物の基礎と土台の間に免震装置が設置された構造の住宅を指称し、免震装置の変形によって地震時の揺れを吸収し、建物への応答を低減する。その際、基礎と土台の間にわたって配設される生活排水用の排水管は地震時に免震装置のない従来型の住宅と違い、免震装置による変形に追従する性能が求められる。
【0003】
免震装置はこれまでビル等の大型の建築物に設置されることが多く、戸建て住宅向きのものは数少ないのが現状である。その数少ない免震住宅(戸建て住宅)用として配設される排水管システムとしては、配管可能なスペース(床下)がビル等の大型の建築物に比べ限られているため、配管やその継手に工夫を要するところであるが、概ね現在使用されているものを大別すると、▲1▼継手部の可動性によるタイプ(ヒンジ式)、▲2▼管そのものに変形性能をもたせたタイプ、▲3▼フレキシブル管タイプの3種類がある。
【0004】
ところで、前記のタイプ▲1▼は管と管の接合部に揺れを吸収する回転継手を用いたものであるが、大きな変形には追従できない。また、配管をL字型または3次元的に配管しなければならず、広い設置面積を要する。さらに、継手部の回転によって変形追従性能を確保するためには回転の向きによる方向性がでてきて自由度が少なくなる。タイプ▲2▼は管の一部が蛇腹状になっており、蛇腹部分の変形によって追従性能を発揮するものであるが、蛇腹部分の材質により変形量が決まるため、所定の変形量を確保するためには十分な施工長さを必要とする。タイプ▲3▼はゴムホース状のフレキシブル管により自由自在に曲げて配管することができるものであるが、ガス管や水道管には適しているが、排水管の場合、水勾配を十分にとり配管のたわみによる汚物のつまり等を防止しなければならず、使用が困難である等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決し、地震時に発生する大きな変形にも十分に追従でき、配管設置面積もさほど広くなくともよく、配管施工長さもさほど長くなくともよく、汚物のつまり等を防止でき、施工が簡易で、かつ安価な免震住宅用排水管システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、建物の基礎と土台の間に免震装置が設置されてなる免震住宅において、建物内の居室又は共用部分からの排水管がその下端開口を床下に向けて突出して配設され、この排水管の下端部には上下端開口のゴム筒の上端開口部が被着され、前記排水管からの排水を受ける床下の排水管の上端開口を前記ゴム筒の下端開口部と近接した位置で対向して配置するとともに、該上端に上向きに拡開した漏斗状部をその上端開口部が前記ゴム筒の下端開口部より上方に位置するように設け、この漏斗状部の上端開口部を覆って該上端と前記建物内の排水管の下端部を蛇腹など伸縮自在の蓋部で連結し、さらに免震装置の最大変形量を該装置の中心点を基準として、該基準点を挟んでの半径方向に最大に移動する距離とした場合、前記漏斗状部の上端開口部の直径が、免震装置の最大変形量を超えない所定の寸法になっていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1は戸建て住宅における建物の基礎と土台のある付近を示す部分拡大縦断面図である。1は建物で、地盤2上に基礎3を具えている。基礎3は割り栗5と流しモルタル6を敷いて地盤2上に設置され、該基礎の上に免震装置7等を介して土台8が設置されている。
【0009】
すなわち、基礎3上の所要位置にはレベル調整用のコンクリートブロック体11が設置され、該ブロック体の上面に図2にも示すように免震装置7を構成する下部フランジ12が図示しないボルトナットにより取り付けられている。同様に免震装置7を構成する上部フランジ13がH型鋼からなる高さ調整用の束材15に図示しないボルトナットにより取り付けられている。一方、土台8の下面にはH型鋼からなる架台16が図示しないボルトナットにより取り付けられ、該架台16と束材15はボルトナット17により取り付けられている。前記のようにして免震装置7は基礎3と土台8の間に設置されるが、その設置数は概ね1坪あたり1個の割合である。尚、免震装置7は地震時における建物1の揺れをその変形により吸収して軽減する機能を果たすものであれば、どのような構造のものでもよい。そのため具体的な構造などその詳細は省略する。
【0010】
21は建物1内の居室又は共用部分からの樹脂製排水管で、例えばリビング室などの居室又はトイレ、浴室などの共用部分から配設されてきて、その下端開口を、例えば床パネル20を経て床下に向けて突出して配設されている。床下のスペースに突出した排水管21の下端部には上下端開口のゴム筒22の上端開口部が被着されている。25は床下スペースの樹脂製排水管で、その水平管部25aからほぼ直角に屈曲した上端開口を排水管21の下端開口(ゴム筒22の下端開口)と近接した位置で対向するように配設されている。排水管25の上端には上向きに拡開した樹脂製の漏斗状部27が設けられている。
【0011】
図3に示すように漏斗状部27の上端開口部の直径Dは、免震装置7の最大変形量を超えない所定の寸法になっている。すなわち、例えば免震装置7の最大変形量を該装置の中心点を基準としてそれぞれ半径方向に±220mmとすると、漏斗状部27の上端開口部の直径Dは300mm位に設定される。漏斗状部27の上端と排水管21におけるゴム筒22の上端との間には蛇腹状の蓋部29が連結され、該蓋部で漏斗状部27の上端開口部を覆って防塵・防臭効果を果たすようになっている。蓋部29はゴムなど弾性材料からなっている。尚、蓋部29は伸縮自在なものであれば、必ずしも蛇腹状のものでなくともよい。また、排水管25の下端は例えば地下に埋設の配管に接続される。
【0012】
前記のような排水管システムによれば、地震時に地盤2が揺れても免震装置7の変形により建物1は揺れが吸収され、地盤2ほど大きく揺れることがない。このとき、建物1の基礎3側にある床下の排水管25は建物1内の排水管21に対して図1の鎖線で示すように横移動することとなるが、該排水管の漏斗状部27の直径D、それに連なる蓋部29の弾性変形および排水管21のゴム筒22の弾性変形により、この横移動に伴う大きな変形を吸収する。そのため、基礎3と土台8間にわたり配設した排水管21,25においては破断等により漏水したりすることがなく、しかも管自体の損傷もなく、地震後においても地震前と同様に快適に使用することができる。
【0013】
前記実施の形態で示した排水管21,25は一例であり、その配設の向きや材質等は任意に変更することが可能である。また、排水管25の漏斗状部27や蓋部29の具体的構造や材質もその実施に際しては適宜に設計を変えることが可能である。
【0014】
【発明の効果】
この発明は前記のような構成からなるので、地震時に発生する大きな変形にもその揺れを吸収する免震装置とともに排水管を十分に追従させることができる。しかも、配管設置面積もさほど広くなくともよいとともに、配管施工長さもさほど長くなくともよいのに加え、防塵・防臭効果も果たすことができる。また、汚物のつまり等も防止することができる。さらに、施工も簡易で、安価であるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の戸建て住宅における建物の基礎と土台のある付近を示す部分拡大縦断面図である。
【図2】同上の免震装置のある部分の斜視図である。
【図3】同上の建物内の居室又は共用部分からの排水管の下端部と床下スペースにある排水管の上端部を漏斗状部および蓋部を介して接続する前の斜視図である。
【符号の説明】
1 建物
2 地盤
3 基礎
7 免震装置
8 土台
11 コンクリートブロック体
15 束材
16 架台
17 ボルトナット
21 排水管
22 ゴム筒
25 排水管
27 漏斗状部
29 蓋部

Claims (1)

  1. 建物(1)の基礎(3)と土台(8)の間に免震装置(7)が設置されてなる免震住宅において、建物内の居室又は共用部分からの排水管(21)がその下端開口を床下に向けて突出して配設され、この排水管の下端部には上下端開口のゴム筒(22)の上端開口部が被着され、前記排水管からの排水を受ける床下の排水管(25)の上端開口を前記ゴム筒の下端開口部と近接した位置で対向して配置するとともに、該上端に上向きに拡開した漏斗状部(27)をその上端開口部が前記ゴム筒の下端開口部より上方に位置するように設け、この漏斗状部の上端開口部を覆って該上端と前記建物内の排水管(21)の下端部を蛇腹など伸縮自在の蓋部(29)で連結し、さらに免震装置(7)の最大変形量を該装置の中心点を基準として、該基準点を挟んでの半径方向に最大に移動する距離とした場合、前記漏斗状部の上端開口部の直径(D)が、免震装置(7)の最大変形量を超えない所定の寸法になっていることを特徴とする免震住宅用排水管システム。
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