JP3055101U - 免震構造建築物の配管保持構造 - Google Patents

免震構造建築物の配管保持構造

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JP3055101U
JP3055101U JP1998004454U JP445498U JP3055101U JP 3055101 U JP3055101 U JP 3055101U JP 1998004454 U JP1998004454 U JP 1998004454U JP 445498 U JP445498 U JP 445498U JP 3055101 U JP3055101 U JP 3055101U
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pulley
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seismic isolation
pipe
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JP1998004454U
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政信 森田
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Tokkyokiki Corp
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Tokkyokiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 免震構造建築物の配管の破損を防止するた
めの配管保持構造において、水平方向のみならず垂直方
向の震動にも対応が可能で、しかも狭い空間にも他の構
造物や配管等と干渉することなく設置することが可能な
配管保持構造を提供する。 【解決手段】両端に可撓性及び伸縮性を有する継手を備
えた接続管(1)が減衰機能を有したバネ部材を備えた吊
下具により釣支されている。吊下具はワイヤー(21)と、
免震構造建築物の底部と略水平に配されるバネ部材(20)
と、ワイヤー(21)の向きを鉛直方向から水平方向に変換
するための第1の滑車(22)と、バネ部材(20)に接続され
前記水平方向のワイヤー(21)を約180°方向転換させ
る第2の滑車(23)を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、免震構造を備えた建築物の配管の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地震の際に免震装置により建築物自体の揺れを少なくする免震構造を備えた建 築物が注目されている。図4は免震構造を備えた建築物の免震機構の概念を示し た図である。(A)は通常時の状態を示しており、(B)は地震の際の状態を示 している。土地(イ)が震動しても、免震装置(ウ)の働きで建築物(ア)自体 の震動は抑制され、倒壊等を免れることができる。
【0003】 しかしながら、土地と建物との間は相対的に位置関係が変化するために、建築 物自体に被害がなくても土地から建物につながるガス,電気,上下水道等の配管 は破損してしまい、ガス漏れ,漏電等の危険を招くおそれがあり、地中の配管の 修復には多大な時間と手間が必要とされる。
【0004】 そこで、このような免震構造を備えた建築物において、地震の際の配管破損を 防止する手段が研究され、提案されている(特願平9-114485号)。この特願平9- 114485号は「接続管の一端は免震構造建築物側に固定された配管と可撓性及び伸 縮性を有する継手を介して接続されており、接続管の他端は土地側に固定された 配管と可撓性及び伸縮性を有する継手を介して接続されており、接続管は減衰機 能を有したスプリングを備えた吊下具により釣支されていることを特徴とする」 ものである。これによれば、地震の際に可撓性及び伸縮性を有する継手により接 続管が移動可能となると共に、吊下具により水平,垂直いずれの方向の震動が加 わった場合にも、接続管を移動可能に保持することができるので、配管の損傷を 防ぐことができるとされている。
【0005】 特に、この特願平9-114485号の第2実施例として記載されている配管保持構造 は、滑車(16)を用いてコイルスプリング(6)とフック部材(7),(8)からなるバネ部 材を横向き(水平)に配することにより、吊下具の配置に要する上下幅を狭くす ることができ、建築物とその下の土地との間が狭い場合にも容易に適用可能とし 利用価値を更に高めている。
【0006】 図3はその特願平9-114485号の第2実施例の配管保持構造を示した正面図であ る。(15)は建築物(A)の底部に取り付けられた吊下具取付部であり、吊下具取付 部(15)には吊下具が取り付けられている。一方のフック部材(7)の基部は吊下具 取付部(15)に取り付けられており、他方のフック部材(8)の基部にはワイヤー(17 )が取り付けられている。ワイヤー(17)は建築物(A)の底部に取り付けられた滑車 (16)を通って、他端(18)が接続管(1)に取り付けられている。したがって、接続 管(1)はコイルスプリング(6)、フック部材(7),(8)、滑車(16)、ワイヤー(17)を 備えた吊下具により釣支されていることになる。(C)は建築物(A)側の配管(2)の 固定部であり、(D)は地面(B)側の配管(3)の固定部である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、建築物の底部には梁が設けられており、配管保持構造も梁と干渉し ないように梁の間隔よりも短くする必要がある。又、上下水道,ガス,電気等の 配管も建築物の底部と土地との間に複雑に巡らされているので、他の配管との干 渉を避ける意味でも配管保持構造は短い方が好ましい。
【0008】 しかしながら、特願平9-114485号の第2実施例の配管保持構造では、地震の際 に滑車を支点としてワイヤーの鉛直部が傾くと共に、バネ部材が伸縮することに より接続管の移動に対応しているため、配管保持構造を設置するに際してバネ部 材の伸縮量を考慮して長い取りつけスペースが必要となる。
【0009】 狭いスペースに配置しようとして単にスプリング長を短くすると、地震の際に バネ部材が伸びきってしまう等の強度上の問題が生じる。
【0010】 特に、ワイヤーの鉛直方向の吊り下げ長さが短いほどワイヤーの傾きで対応で きる移動量が小さいため、それだけワイヤーの引き出し量が大きくなり、ワイヤ ーに接続されたバネ部材の伸びも大きくなるので、影響が大きい。
【0011】 そこで、狭いスペースに設置することができ、しかも十分な張力と強度が得ら れる配管保持構造が求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の配管保持構造は、接続管(1)の一端は免震構造建築物側に固定された 配管と可撓性及び伸縮性を有する継手(4)を介して接続されており、接続管(1)の 他端は土地側に固定された配管と可撓性及び伸縮性を有する継手を介して接続さ れており、接続管(1)は減衰機能を有したバネ部材を備えた吊下具により釣支さ れている免震構造建築物の配管保持構造であって、吊下具は、一端が配管の接続 管(1)に取り付けられ他端(21a)が免震構造建築物の底部に取り付けられるワイヤ ー(21)と、免震構造建築物の底部と略水平に配される前記バネ部材(20)と、ワイ ヤー(21)の向きを鉛直方向から水平方向に変換するための第1の滑車(22)と、前 記バネ部材(20)に接続され前記水平方向のワイヤー(21)を約180°方向転換さ せる第2の滑車(23)を備えていることを特徴とする。
【0013】 これによれば、第2の滑車によりバネ部材(20)の伸縮量はワイヤー(21)の変位 量の約1/2となる。そのため、バネ部材(20)の長さを短くしても十分な張力と 強度を得ることができる。したがって、建築物底面の梁や他の配管と干渉するこ となく配置することができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
[実施例] 図1は本実施例の平面図であり、図中(24)は建築物底面に取り付けられる支持 枠体である。(22)は第1の滑車であり、滑車取付具(25)を介して枠体(24)の第1 滑車取付側端部(24a)に取り付けられている。
【0015】 (20)はバネ部材であり、バネ部材(20)の枠体側フック部材(8)が、バネ部材取 付部(27)を介して枠体(24)の第1滑車取付側端部(24a)と反対側のバネ部材取付 側端部(24b)に取り付けられている。(23)は第2の滑車であり、シャックル(23a) を介してバネ部材(20)の滑車側フック部材(7)に取り付けられている。
【0016】 (21)はワイヤーであり、一方の端は第1の滑車(22)を通って下方(図1では裏 面側)に位置する接続管(1)に取り付けられている。すなわち、ワイヤー(21)は 下方の接続管(1)との接続部から第1の滑車(22)間で鉛直方向にのびているが、 第1の滑車(22)により水平方向に向きを変えられて第2の滑車(23)側に向かうこ とになる。そして、ワイヤー(21)は第2の滑車(23)を通って略180°方向転換 し、その端部(21a)はワイヤー取付具(26)を介して枠体(24)の第1滑車取付側端 部(24a)に取り付けられている。
【0017】 このような構造のため、地震などで配管が振れ、接続管(1)が移動した場合、 それに伴いワイヤー(21)が引っ張られることになるが第2の滑車(23)の移動する 距離は、ワイヤー(21)の変位量の略1/2となる。したがって、第2の滑車(23) に接続されているバネ部材(20)の伸びもワイヤー(21)の変位量の略1/2となる 。
【0018】 そのため、特願平9-114485号の第2実施例のようにバネ部材とワイヤーとが直 接接続され、ワイヤーの変位量がバネ部材の伸びとが一対一に対応する場合に比 べてコイルスプリングを短くすることができる。したがって、バネ部材(20)の長 さを短くすることができ、取り付け長さも短くなる。
【0019】 図2は実施例に用いたバネ部材(20)を示した図である。滑車側フック部材(7) はコイルスプリング(6)の上方から内側を通ってコイルスプリング(6)の下端に先 端(7a)が引っかけられている。同様に、枠体側フック部材(8)はコイルスプリン グ(6)の下方から内側を通ってコイルスプリング(6)の上端に先端(8a)が引っかけ られている。
【0020】 各フック部材(7),(8)はコイルスプリング(6)の内側と接しており、コイルスプ リング(6)が伸縮すると内側のフック部材(7),(8)と擦れることになる。そのため 、コイルスプリング(6)の伸縮は接触摩擦により減衰する。
【0021】 実施例では上記のようにコイルスプリング(6)と内側に位置するフック部材(7) ,(8)との接触摩擦により減衰機能を付与したが、減衰手段は他の手段を用いて もよい。例えばコイルスプリングの周囲にゴムパイプを配してコイルスプリング の伸縮の際にゴムパイプと接触するようにさせてもよいし、ダンパーを取り付け る等してもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案により免震構造建築物の配管の破損を防止するため の配管保持構造において、水平方向のみならず垂直方向の震動にも対応が可能で 、しかも狭い空間にも他の構造物や配管等と干渉することなく設置することが可 能な配管保持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の配管保持構造の主要部を示す平面図。
【図2】配管保持構造のバネ部材を示した図。
【図3】従来例の配管保持構造を示す正面図。
【図4】免震構造を備えた建築物の免震機構の概念を示
した図。
【符号の説明】
(1) 接続管 (2) 建築物側配管 (4) 継手 (20) バネ部材 (21) ワイヤー (22) 第1の滑車 (23) 第2の滑車 (24) 取付枠体 (A) 建築物 (B) 土地

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続管の一端は免震構造建築物側に固定
    された配管と可撓性及び伸縮性を有する継手を介して接
    続されており、接続管の他端は土地側に固定された配管
    と可撓性及び伸縮性を有する継手を介して接続されてお
    り、接続管は減衰機能を有したバネ部材を備えた吊下具
    により釣支されている免震構造建築物の配管保持構造で
    あって、 吊下具は、一端が配管の接続管に取り付けられ他端が免
    震構造建築物の底部に取り付けられるワイヤーと、免震
    構造建築物の底部と略水平に配される前記バネ部材と、
    ワイヤーの向きを鉛直方向から水平方向に変換するため
    の第1の滑車と、前記バネ部材に接続され前記水平方向
    のワイヤーを約180°方向転換させる第2の滑車を備
    えていることを特徴とする免震構造建築物の配管保持構
    造。
JP1998004454U 1998-06-19 1998-06-19 免震構造建築物の配管保持構造 Expired - Lifetime JP3055101U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009023608A1 (en) * 2007-08-10 2009-02-19 Mendel Nock Constant thrust restraint of pipeline walking

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