JP2705357B2 - 車輌の付属室 - Google Patents

車輌の付属室

Info

Publication number
JP2705357B2
JP2705357B2 JP3117950A JP11795091A JP2705357B2 JP 2705357 B2 JP2705357 B2 JP 2705357B2 JP 3117950 A JP3117950 A JP 3117950A JP 11795091 A JP11795091 A JP 11795091A JP 2705357 B2 JP2705357 B2 JP 2705357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
damper
spring
frame
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3117950A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04325339A (ja
Inventor
徹 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP3117950A priority Critical patent/JP2705357B2/ja
Publication of JPH04325339A publication Critical patent/JPH04325339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2705357B2 publication Critical patent/JP2705357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免振構造を具えた、車輌
の付属室に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌の付属室、例えば洗面所,便所など
は車輌と一体構造であった。その揺れを積極的に独自に
抑止するような構造を持っていなかった。しかし、部分
的には便器自体をユニバーサルなジョイントで車輌に接
続し、車輌の揺れから便器の揺れを遮断したものはあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の付
属室では車輌の揺れがそのまま付属室の揺れになってい
た。また、便器自体が水平を保つ構造になっていたとし
ても、付属室が揺れる限り身体も揺れに対抗する必要が
あり、洗面所では洗面器の水量を少なめにする必要があ
った。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は付属室と車輌とを切り離し、互いの揺れ
が干渉し合わないようにした車輌の付属室に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車輌の付属室は、車輌の一空間内に伸
縮バネを介して付属室用の框体を支持させ、任意の該バ
ネの伸縮方向にダンパーを並設し、該バネの弾発振動を
該ダンパーにて減衰させるとともに、該ダンパーの接続
には自在カプラー,ユニバーサルジョイントなどのユニ
バーサルな接続具を使用したのである。また、前記ダン
パーは前記伸縮バネが組み込まれたものであるととも
に、振動を終息させるダンピングの調節ができるように
該ダンパーにはターンバックルが直列に接続されてい
て、これらダンパー及びターンバックルからなる直列体
の一端を前記框体側に、他端を前記車輌側に接続したの
である。また、支持手段の具体例としては、前記伸縮バ
ネが組み込まれた該ダンパーにより、前記框体は、前記
車両側に吊持されているとともに、その底部がその横方
向に接続した係止バネで前記車輌側に係止されている。
【0005】
【作用】伸縮バネを介して框体を接続しているので、車
輌と框体との間にはバネが存在し、直接的な接続結合で
はない。車輌が揺れるときの移動速度と加速度がバネの
変形力として相殺になり、バネの復元に伴う二次振動を
ダンパーで減殺する間接的な框体支持構造により、框体
と車輌との相対運動を空間中で減殺吸収させる。しか
も、本発明では、ダンパーの接続にユニバーサルな接続
具を使用したことにより、框体が三次元方向に相対変位
した場合であっても、1つのダンパーでこれを吸収るこ
とがででき、かつダンパーに無理な負荷をかけることな
くダンパーの効能を拘束せずにダンパーを有効に稼働さ
せる効果がある。また、ダンパーに直列に接続されたタ
ーンバックルにより、ダンパーに組み込まれた伸縮バネ
のダンピングを調整することができ、この調節により経
年変化にも十分対応することができて有用である。ま
た、伸縮バネが組み込まれたダンパーにより框体を車両
側に吊持するとともに、框体の底部を横方向に接続した
係止バネで車輌側に係止することにより、優れた免振性
能を有する車輌の付属室を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例について図面を
参照にして詳細に説明する。図1は、車輌の付属室1及
びその支持構造を示したものである。車輌の付属室1
は、例えば洗面所や便所であって、車輌側7に形成され
た空間9内に、付属室1を構成する箱枠状の框体3を収
めてなる。ここで、車輌側7の空間9を形成する部分
は、室構造であってもよいし、フレーム構造であっても
よく、この空間9内に框体3が揺動自在に許容収容され
る。框体3は、その底に水平に渡されて配設された支持
軸5に載せられて固定されている。そして、支持軸5の
両端は、空間9の天井あるいは上部の係止金具13に、
直列に接続されたダンパー11とターンバックル15と
を有する吊り軸17を介して接続されている。ここで、
ダンパー11は、引張り側にダンピングを効かせたダン
パーロッドに収縮する引張りバネを組み込まれたものを
使用していて、ダンパー11の引張りバネで框体3を吊
持している。また、ターンバックル15は、その調整に
よりダンパー11の引張りバネのバネ定数を変えるもの
で、ダンパー11のダンピング特性を変化させ得る。ま
た、支持軸5の両端部と空間9の側壁との間には、横方
向、すなわち水平方向に入れられてコイルバネからなる
係止バネ19が装着されている。これにより、框体3の
横揺れを係止バネ19で緩和できる。また、框体3の頂
部天面と空間9の天井面との間には、コイルバネ19a
が挟まれている。バネ19aを図2に示す。車輌側7及
び框体3側双方の対向面には、それぞれコイルバネ19
aのコイル内径に嵌合する程度の外径を有する嵌合突起
21が設けられている。バネ19aは、両端部がそれぞ
れ各突起21,21に嵌合されていて、框体3の上端外
面と車輌側7との間に圧縮気味に挟まれていて、框体3
を吊持するダンパー11の引張りに相反する力を框体3
に対し付与している。これにより、ダンパー11の2次
振動、すなわちダンパー11のバネの振動および框体3
の上下動に伴う上端部と車輌側7との直接的な激突を防
止している。無論、框体3の底部と車輌側7との衝突防
止も兼ねている。念の為に框体3の底と車輌側7との間
にもゴムやバネ等の弾性体を設けてよく、この場合には
ダンパー11の特性に影響を与えないよう、弾性体は框
体3または車輌側7の何れかに接続すればよい。次に、
係止金具13について、図3に示す。係止金具13は框
体3を吊持するだけの荷重に充分に耐える強度を具有
し、断面“コ”字状に曲成した連結金具23を2個、背
中合せでボルト25にて、互いがボルト25の軸まわり
に回動自在に接続した自在カプラー27になっている。
そして、夫々の金具23の解放状態になっている開口状
の垂直辺を横に貫く貫通孔29にボルト25aを通し、
自在カプラー27で車輌側7にダンパー11の延長軸線
上にある吊り軸17の自由な揺れ方向を許容するように
接続連結している。すなわち、自在カプラー27を構成
する連結金具23の上に方には車輌側に突設したフッ
ク31があり、これに上の方の連結金具23をボルト止
めし、下の方の連結金具23にはボルト25aにて吊り
軸17を連結している。フック31や吊り軸17の連結
ボルト25aなどは貫通孔29内に遊嵌させ、吊り軸1
7の揺動を許容して軸の曲げモーメントを逃がしなが
ら、車輌側7の揺動と框体3の揺動とを別の挙動にして
いるのである。この振動挙動を含めて係止バネ19やバ
ネ19a、ダンパー11で二次振動挙動を迅速に終息さ
せ、また衝撃を緩和している。
【0007】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る車輌の付属室によれば、車輌の空間内に付属室用の框
体をバネとダンパーで間接的に支持しており、バネの伸
縮方向にダンパーを並設し、バネの弾発振動をダンパー
で減衰させているので、便所や洗面所などの付属室では
傾斜や揺れが緩やかになり、水の飛散あるいは水溢れが
車輌の揺れで発生することがない。また、ダンパーの接
続にはユニバーサルの接続具を使用しているので、框体
が三次元方向に相対変位した場合であっても、これを一
つのダンパーで吸収することができるとともに、ダンパ
ー効能を拘束せずに済み、ダンパーを有効に稼働させる
効果がある。また、ダンパーがターンバックルと直列な
ので、ダンピング特性の微調整が可能であり、最適な揺
れの防止を行える効果がある。そして、前記伸縮バネが
組み込まれたダンパーで框体を車輌ら吊持し、框体の
側面を係止バネで押えた場合、框体側は自動的に垂直な
姿勢を選ぶので、床が水平を維持し易く、付属室として
要求を満足し易い点で有効である。更に、框体が車輌の
一空間内にバネとダンパーで浮かせた状態になっている
ことから、保守点検も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】付属室の実施例を示す側面図である。
【図2】バネの装着例を示す断面図である。
【図3】框体を吊持する係止金具の斜視図である。
【符号の説明】
1 付属室 3 框体 5 支持軸 7 車輌側 9 空間 11 ダンパー 13 係止金具 15 ターンバックル 17 吊り軸 19 バネ 21 突起 23 連結金具 25 ボルト 27 自在カプラー 29 貫通孔 31 フック

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の一空間内に伸縮バネを介して付属
    室用の框体を支持させ、任意の該バネの伸縮方向にダン
    パーを並設し、該バネの弾発振動を該ダンパーにて減衰
    させるとともに、該ダンパーの接続には自在カプラー,
    ユニバーサルジョイントなどのユニバーサルな接続具を
    使用したことを特徴とする車輌の付属室。
  2. 【請求項2】 前記ダンパーは前記伸縮バネが組み込ま
    れたものであるとともに、該ダンパーにはターンバック
    ルが直列に接続されていて、これらダンパー及びターン
    バックルからなる直列体の一端を前記框体側に、他端を
    前記車輌側に接続したことを特徴とする請求項1記載の
    車輌の付属室。
  3. 【請求項3】 前記ダンパーは前記伸縮バネが組み込ま
    れたものであり、前記框体は、前記車両側に該ダンパー
    により吊持されているとともに、その底部がその横方向
    に接続した係止バネで前記車輌側に係止されていること
    を特徴とする請求項1記載の車輌の付属室。
JP3117950A 1991-04-23 1991-04-23 車輌の付属室 Expired - Lifetime JP2705357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3117950A JP2705357B2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 車輌の付属室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3117950A JP2705357B2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 車輌の付属室

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04325339A JPH04325339A (ja) 1992-11-13
JP2705357B2 true JP2705357B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=14724252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3117950A Expired - Lifetime JP2705357B2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 車輌の付属室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2705357B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000161433A (ja) * 1998-11-27 2000-06-16 Nec Environment Eng Ltd 除振装置
JP6082709B2 (ja) * 2014-03-06 2017-02-15 公益財団法人鉄道総合技術研究所 移動体の床面支持構造
JP6933947B2 (ja) * 2017-09-29 2021-09-08 株式会社総合車両製作所 鉄道車両構体

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5660073A (en) * 1979-09-22 1981-05-23 New Japan Radio Co Ltd Reflection type photocoupler and manufacture thereof
JPS6270980A (ja) * 1985-09-25 1987-04-01 Hitachi Ltd 複数同種画像の圧縮方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04325339A (ja) 1992-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5145404B2 (ja) 吊下げ式防振具
JP2705357B2 (ja) 車輌の付属室
JPH06117576A (ja) 配管類の支持装置
JPH0532505U (ja) 軽荷重用免震支持装置
JP6317596B2 (ja) 天井構造
KR102094075B1 (ko) 건물 천장 판넬 설치용 내진 장치
JP2017172746A (ja) 吊下げ式防振具
KR200182650Y1 (ko) 천정지지용 완충행거
JP2542835Y2 (ja) エレベータの乗かごの振れ止め取付構造
JP2627862B2 (ja) 構造物の制振装置
JP3724938B2 (ja) 制振構造
CN218441243U (zh) 一种抗震支架
JPH10292548A (ja) 天井支持構造
JP3210928B2 (ja) 移動壁吊り下げ機構における耐震システム
CN216942963U (zh) 发动机控制器支架
JP2005171515A (ja) 制振装置
KR20040011974A (ko) 드럼세탁기 설치대 및 드럼세탁기와 설치대 조립구조
CN213332771U (zh) 一种抗震支架
JPH11287287A (ja) 構造物動揺低減装置
JPH08119558A (ja) 昇降機のテールコード制振装置
JPH0311502Y2 (ja)
JPH0622597Y2 (ja) ラジエータの支持装置
JPH0531506Y2 (ja)
JP4391104B2 (ja) 脚部継手の支持構造
JP3322844B2 (ja) 建築構造