JP3260698B2 - 免震構造建築物の配管保持構造 - Google Patents

免震構造建築物の配管保持構造

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JP3260698B2
JP3260698B2 JP20545598A JP20545598A JP3260698B2 JP 3260698 B2 JP3260698 B2 JP 3260698B2 JP 20545598 A JP20545598 A JP 20545598A JP 20545598 A JP20545598 A JP 20545598A JP 3260698 B2 JP3260698 B2 JP 3260698B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震構造を備えた
建築物の配管の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震の際に免震装置により建築物自体の
揺れを少なくする免震構造を備えた建築物が注目されて
いる。図5は免震構造を備えた建築物の免震機構の概念
を示した図である。(A)は通常時の状態を示してお
り、(B)は地震の際の状態を示している。土地(イ)
が震動しても、免震装置(ウ)の働きで建築物(ア)自
体の震動は抑制され、倒壊等を免れることができる。
【0003】しかしながら、土地と建物との間は相対的
に位置関係が変化するために、建築物自体に被害がなく
ても土地から建物につながるガス,電気,上下水道等の
配管は破損してしまい、ガス漏れ,漏電等の危険を招く
おそれがあり、地中の配管の修復には大きな時間や手間
が必要とされる。
【0004】そこで、このような免震構造を備えた建築
物において、地震の際の配管の破損を防止する手段が研
究され、水平方向のみならず垂直方向の震動にも対応が
可能な配管保持構造が特願平9-114485号に提案されてい
る。
【0005】この、特願平9-114485号に記載の免震建築
物の配管保持構造は、図3(平面図)及び図4(正面
図)に示したようなものであり、接続管(1)の一端が免
震構造建築物(A)側に固定された配管(2)と可撓性及び伸
縮性を有する継手(4)を介して接続されており、接続管
(1)の他端が土地(B)側に固定された配管(3)と可撓性及
び伸縮性を有する継手(5)を介して接続されており、接
続管(1)は減衰機能を有したスプリング(6)を備えた吊下
具により釣支されている。
【0006】図中、(C)は建築物(A)側の配管(2)の固定
部であり、(D)は地面(B)側の配管(3)の固定部である。
尚、(13)は土地側に取り付けられた枠体であり、その天
井部(13a)から保持具により接続管(1)が吊下保持されて
いる。(14)は接続管(1)を所定の高さに保持するための
高さ調整ボルトである。
【0007】ところで、建築物の免震構造には地面に対
する建築物の変位量(免震量)が比較的小さな300mm免
震と呼ばれるものや、比較的大きな900mm免震と呼ばれ
るもの等があり、近年では免震量の大きなものが増えて
きている。
【0008】上記の特願平9-114485号の配管保持構造を
用いる場合には、接続管(1)の両側に接続されている継
手(4),(5)の長さを長くすることにより接続管(1)の移
動範囲が大きくなるようにして対応させる必要がある。
【0009】しかしながら、継手を長くすると慣性力が
大きくなり、継手,接続管の動きが安定しにくくなる。
【0010】又、接続管の動きが大きくなるので、これ
を釣支する吊下具の伸び量も増やす必要があり、結果と
して吊下長さを長くする必要がある。吊下具を建築物の
底部に設置する場合には、吊下長さが長くなると建築物
底部と地面との間に広いスペースを要するので装置の設
置がしにくくなるという問題がある。
【0011】更に、免震構造の種類(免震量の大小)に
対応して複数種類の長さの継手を準備しなければなら
ず、装置の生産や在庫管理が複雑となってしまうという
問題もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、免震量が大き
な免震構造の建築物に使用できる配管の保持構造であっ
て、システムの動きが安定で、狭い空間にも設置しやす
く、しかも免震量の異なる建築物に設置する場合でも同
じ継手を使用することが可能な免震構造建築物の配管保
持構造が求められている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の免震構造建築
物の配管保持構造は、第1の接続管(31)の一端は免震構
造建築物側に固定された配管(36)と可撓性及び伸縮性を
有する継手(33)を介して接続されており、第1の接続管
(31)の他端は第2の接続管(32)の一端と可撓性及び伸縮
性を有する継手(34)を介して接続されており、第2の接
続管(32)の他端は土地側に固定された配管(37)と可撓性
及び伸縮性を有する継手(35)を介して接続されており、
第1の接続管(31)及び第2の接続管(32)は減衰機能を有
したスプリングを備えた吊下具(39)により釣支されてい
ることを特徴とする。
【0014】これによれば、継手の長さが短くても免震
量の大きな建築物の配管を保持することが可能となり、
継手を長くする必要がないためにシステムの動きが安定
する。
【0015】又、地震の際の接続管の移動量が従来より
少なくなるので、吊下具を短くすることができ、建築物
の底部に設置する場合でも地面との間のスペースが小さ
くなるので設置しやすい。 更に、建築物の免震量の大
小に関わらず同じ長さの継手を使用することができるの
で、部品の種類を抑えることができ、装置の製造や在庫
管理等が簡単になる。
【0016】請求項2の免震構造建築物の配管保持構造
は、請求項1記載の配管保持構造において、スプリング
の減衰機能は、吊下具の一部をコイルスプリングの内側
と接触させることにより得ていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施例]図1は本発明の実施例
を示した斜視図である。(40)は土地側の配管固定部であ
り、土地側の配管(37)が取り付けられている。(41)は建
築物底部側の配管固定部であり、建築物側の配管(36)が
取り付けられている。
【0018】(31)は第1の接続管、(32)は第2の接続管
であり、いずれの接続管(31),(32)もL形で、両端部は
フランジ部となっている。
【0019】(33)は第1の継手、(34)は第2の継手、(3
5)は第3の継手であり、いずれも伸縮性と可撓性を有し
ている。
【0020】第1の接続管(31)の一端は第1の継手(33)
を介して建築物側の配管(36)と接続されており、接続管
(31)の他端は第2の継手(34)を介して第2の接続管(32)
の一端と接続されている。そして、第2の接続管(32)の
他端は第3の継手(35)を介して土地側の配管(37)と接続
されている。
【0021】第1の接続管(31)と第2の接続管(32)はL
形であるため、第1の継手(33),第1の接続管(31),第
2の継手(34),第2の接続管(32),第3の継手(35)は全
体としてクランク状に配されることとなる。
【0022】第1の接続管(31)と第2の接続管(32)は、
夫々吊下具(39)により建築物底部より釣支されている。
(38)は吊下具(39)と各接続管(31),(32)との間に配さ
れ、各接続管(31),(32)の吊り高さを微調節するための
レベルアジャスターである。
【0023】図2は吊下具(39)の一例を示した図であ
る。上方の吊下具取付部(9)にはフック状の先端部(7a)
を有する上方フック部材(7)が取り付けられており、こ
の上方フック部材(7)はコイルスプリング(6)の上方から
内側を通ってコイルスプリング(6)の下端に先端(7a)が
引っかけられている。
【0024】下方の吊下具取付部(10)にはフック状の先
端部(8a)を有する下方フック部材(8)が取り付けられて
おり、この下方フック部材(8)はコイルスプリング(6)の
下方から内側を通ってコイルスプリング(6)の上端に先
端(8a)が引っかけられている。各フック部材(7),(8)は
コイルスプリング(6)の内側と接しており、コイルスプ
リング(6)が伸縮すると内側のフック部材(7),(8)と擦れ
ることになる。
【0025】水平方向の震動に対しては各継手(33),(3
4),(35)が伸縮又は曲がり、接続管(31),(32)の位置が
水平に動いた場合には、吊り下げ具(39)の傾きと伸縮に
より接続管(1)を保持することができる。また、垂直方
向の震動についても、吊り下げ具(39)の伸縮により接続
管(31),(32)を保持することができる。
【0026】吊り下げ具(39)のコイルスプリング(6)の
内側はフック部材(7),(8)と接しており、コイルスプリ
ング(6)の伸縮は接触摩擦により減衰する。
【0027】このような構成により、水平,垂直いずれ
の方向の震動が加わった場合にも、接続管(31),(32)を
移動可能に保持でき、配管(36),(37)の損傷を防ぐこと
ができる。
【0028】そして、継手の長さが短くても免震量の大
きな建築物の配管を保持することが可能となるので、継
手を長くする必要がない。そのため、システムの動きが
安定したものとなり、大きな揺れに対してスムーズに対
応することができる。
【0029】又、地震の際の接続管の移動量が従来に比
べて少なくなるので、吊下具の伸び量を増やす必要はな
い。したがって、免震量が大きい場合でも吊下長さを短
く抑えることができ、建築物の底部に設置する場合でも
地面との間のスペースが大きくなることはないので装置
の設置がしやすい。特に、近年では免震量が増大する傾
向にあるにも拘わらず、建築物底部の設置可能スペース
が狭くなる傾向にあるので、この設置スペース上の効果
は大きい。
【0030】更に、建築物の免震量の大小に関わらず同
じ長さの継手を使用することができる。すなわち、免震
量が小さい場合は従来のように1つの接続管と2本の継
手を用い、免震量が大きい場合は本発明のように2つの
接続管と3本の継手を用いると良いが、いずれの場合に
も部品として同じ継手を用いることができるので、従来
のように長さの異なる継手を準備しておく必要がない。
そのため、部品の種類を抑えることができ、装置の製造
や在庫管理等が簡単になる。
【0031】尚、実施例では上記のようにコイルスプリ
ング(6)と内側に位置するフック部材(7),(8)との接触
摩擦により減衰機能を付与したが、減衰手段は他の手段
を用いてもよい。例えばコイルスプリングの周囲にゴム
パイプを配してコイルスプリングの伸縮の際にゴムパイ
プと接触するようにさせてもよいし、ダンパーを取り付
ける等してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明により、免震量
が大きな免震構造の建築物に使用でき、システムの動き
が安定で、狭い空間にも設置しやすく、しかも免震量の
異なる建築物に設置する場合でも同じ継手を使用するこ
とが可能な免震構造建築物の配管保持構造を提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示した斜視図。
【図2】配管保持構造の吊りバネ部を示した図。
【図3】従来例の配管保持構造を示す平面図。
【図4】従来例の配管保持構造を示す正面図。
【図5】一般的な免震建築物の概略図。
【符号の説明】
(31) 第1の接続管 (32) 第2の接続管 (33) 第1の継手 (34) 第2の継手 (35) 第3の継手 (36) 建築物側の配管 (37) 土地側の配管 (39) 吊下具 (40) 土地側の配管固定部 (41) 建築物底部側の配管固定部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の接続管の一端は免震構造建築物側
    に固定された配管と可撓性及び伸縮性を有する継手を介
    して接続されており、第1の接続管の他端は第2の接続
    管の一端と可撓性及び伸縮性を有する継手を介して接続
    されており、第2の接続管の他端は土地側に固定された
    配管と可撓性及び伸縮性を有する継手を介して接続され
    ており、 第1の接続管及び第2の接続管は減衰機能を有したスプ
    リングを備えた吊下具により釣支されていることを特徴
    とする免震構造建築物の配管保持構造。
  2. 【請求項2】 スプリングの減衰機能は、吊下具の一部
    をコイルスプリングの内側と接触させることにより得て
    いることを特徴とする請求項1記載の免震構造建築物の
    配管保持構造。
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