JPH0642837Y2 - 型付け加工されるキャップシール箔 - Google Patents

型付け加工されるキャップシール箔

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JPH0642837Y2
JPH0642837Y2 JP4920890U JP4920890U JPH0642837Y2 JP H0642837 Y2 JPH0642837 Y2 JP H0642837Y2 JP 4920890 U JP4920890 U JP 4920890U JP 4920890 U JP4920890 U JP 4920890U JP H0642837 Y2 JPH0642837 Y2 JP H0642837Y2
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JP
Japan
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biaxially stretched
aluminum foil
synthetic resin
film
heat
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JP4920890U
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JPH049731U (ja
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亮太 近沢
進 高田
英夫 河合
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は主として合成樹脂製のびん等の容器の開口部
に被せられ、ヒートシールにより開口部に密閉状態に接
着される型付け加工されたキャップシール箔に関する。
なお、この明細書においてアルミニウムの語はアルミニ
ウム合金を含む意味において用いる。
[従来の技術] 例えば、粉体、液体、流動体の食品、トイレタリーある
いは薬品等を充填したびん等の容器に蓋材を取り付けて
これを密閉包装する場合、熱封緘材層を有する蓋材を容
器開口部にヒートシールにより接着する方法が従来より
行なわれている。そして、このような熱封緘蓋材とし
て、従来、基材であるアルミニウム箔の片面に、例えば
ポリエチレン等からなる接着媒介層を介して、エチレン
共重合物及びワックスを主成分とする融着用の熱封緘材
層が設けられてなるものが一般に使用されてきた。
しかしながら、近年はコストダウンの要求に加え、包装
材料のファッション化の要求も高まりつつある。
したがって、アルミニウム箔を主体とする蓋材において
も、最も高価な材料となるアルミニウム箔の薄肉化が必
要となるが、単に薄くするだけでは蓋材全体の強度低下
をもたらし、実用性を欠くことになる。強度低下に対し
ては、合成樹脂フィルムとの積層、複合化によりコスト
の引き下げの目的を一応果たしている。
また、蓋材の多色印刷の要求もアルミニウム箔に直接印
刷することはコストアップに繋り、コストダウンとファ
ッション化の相反する要望に応えるべく多くの提案が成
されている。
例えば、外面に多色印刷をした二軸延伸フィルムと薄肉
化したアルミニウム箔の組み合わせたコストダウンタイ
プの蓋材も出回っている。
最近は一層の装飾効果を高めることの他に、高速で自動
化されたシーラーに適するように、蓋材をあらかじめ打
ち抜き、集積し、一枚づつ自動的に取り出し、容器本体
にかぶせてヒートシールする方式が多く現われ、この場
合打ち抜かれた蓋材の蓋材の取り出し性をよくする目的
で蓋を構成するアルミニウム箔複合材を冷間で型付け加
工を施すことが一般的になってきた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、この際蓋材が延伸フィルム、アルミニウム箔及
びヒートシール樹脂からなる蓋材の場合には型付け加工
を行なった蓋材は延伸フィルム側にカールしてしまい、
打ち抜き後集積した場合に不揃いになり、1枚づつの取
り出しが困難となり、仮に取り出せたとしても容器本体
に蓋を載せた場合所定位置にならなかったり、ヒートシ
ール時に蓋がはずれたりする場合があった。
本考案は打ち抜き後においても、型付け加工されたキャ
ップシールがカールしにくい蓋材を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、アルミニウム箔の片面に二軸延伸合成樹脂フ
ィルムを設け、該アルミニウム箔の他の面に二軸延伸合
成樹脂フィルムを、更にその上にヒードシール樹脂層を
設けた型付け加工されるキャップシール箔において、ア
ルミニウム箔の厚みを20〜50μmとし、更に型付け加工
される際、模様が彫刻された型付けロール側の二軸延伸
合成樹脂フィルムおよびヒートシール樹脂層とアルミニ
ウム箔の他の面の二軸延伸合成樹脂フィルム及びヒート
シール樹脂層のヤング率と厚みの比(以下、剛性の比と
いう。)が (Y1×T1)+(Z1×t1)/(Y2×T2)+(Z2×t2) =0.8〜1.3 であることを特徴とする型付け加工されるキャップシー
ル箔に関する。
アルミニウム箔が20〜50μmに規定されるのは、20μm
未満では蓋材全体としての剛性が少なくなり、ヒートシ
ール後容器開口部にシワが入ったり、波打ったりし易く
なり外観上好ましくない結果を招くからである。一方、
50μmを越えると剛性は充分であるがコスト上昇を招
き、効果もさほど向上しないので臨界的ではないが一応
の目安としてこの程度でよい。好ましくは30μm以上50
μm以下である。
二軸延伸合成樹脂フィルムとしては、ポリエステル、ボ
ピアミド、ポリプロピレン等の比較的高融点でヤング率
および強度の高い合成樹脂フィルムが使用できる。これ
をアルミニウム箔と積層するときはウレタン系接着剤に
よるドライラミネーションを採用すればよい。
二軸延伸合成樹脂フィルム及びヒートシール層のヤング
率と厚みは蓋材を型付け加工し、打ち抜かれたキャップ
シールのカーリングに大きな影響を与えるのでカールの
少ないキャップシールを得るために重要な要件である。
蓋材の型付け加工は、一般に模様が彫刻された型付けロ
ールとこれを受ける紙ロールの間をアルミニウム箔複合
材を通ることにより行なわれるが、この場合アルミニウ
ム箔の片面(フィルムのみ)と他の面(フィルムとヒー
トシール樹脂層)に積層されたそれぞれの二軸延伸合成
樹脂フィルムの残留応力をバランスさせ、カールを抑制
させることにより達成される。
すなわち、型付け加工の彫刻ロールが接触する側のフィ
ルムは、反対ロール側のフィルムよりも曲率が小さく
(変形量が大きく)変形されるため、元に戻ろうとする
力は大きい、それ故本考案の構成はこの復元力を反対面
のフィルムの剛性を一定の範囲内にあるときは両面の復
元力がバランスしているものと考えられる。
本考案においてヒートシール樹脂層と型付けロール側の
二軸延伸フィルムと他の面の二軸延伸フィルムのヤング
率×厚みは型付けされたキャップシールの復元力に大き
な影響があり、この比が (Y1×T1)+(Z1×t1)/(Y2×T2)+(Z2×t2) =0.8〜1.3 以内の範囲内にあるときは、ヒートシール層やアルミニ
ウム箔の存在にも拘らず型付け深さ、型付け模様、型付
け、ペーパーロール硬度等により影響があり、最適範囲
も異なってくるが、一応カールが少なく、自動ヒートシ
ーラーに使用可能なキャップシールが得られる。
特に、上記の比が1.0よりわずか大である場合が好まし
い。
この比が0.8〜1.3の上、下いずれに外れるとしても、得
られる型付けされたキャップシールのカール性が大きく
なり、集積も困難となるばかりでなく、自動ヒートシー
ラーにセットしても1枚づつの取り出しにトラブルが生
じたり、容器本体の所定位置へキャップシールがうまく
載らなかったりする問題が生ずることになる。
ヒートシール樹脂は、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニルコポリマー、パラフィンワックス、アイオノマー、
エチレン−エチルアクリレートコポリマー、エチレン−
アクリル酸コポリマー又はこれらの混合物等、通常ホッ
トメルトとして使用されているものであれば使用でき
る。
本考案に係るキャップシール箔は、二軸延伸フィルム/
アルミニウム箔/二軸延伸フィルム/ヒートシール樹脂
の積層複合体からなり、これを型付け加工、打ち抜きを
してキャップシールとする。
[実施例] 以下に各種二軸延伸フィルム、ヒートシール樹脂を使用
したキャップシール箔について型付け深さ0.1mmの彫刻
ロールを用い直径60mmφキャップのエンボス加工を行な
った結果を第1表に示す。
なお、使用した二軸延伸フィルムはポリプロピレン(OP
P)、ポリエステル(PET)、高密度ポリエチレン(OP
E)であり、ASTM D−882(20℃,65%RH)で測定したヤ
ング率(Kg/cm2)は、25,000、38,000、21,000であっ
た。
ヒートシール層としてはエチレン−酢酸ビニルコポリマ
ー(EVA,1,000)、EVA+ワックス(ヤング率500)、低
密度ポリエチレン(LDPE、2,500)を用いた。
表において彫刻ロール側が表とはヒートシール層を設け
てない面が彫刻ロール側にあることを示し、裏とはヒー
トシール層側が彫刻ロール側にあることを示す。
実験番号1におけるOPPの片面における厚みと他の面の
厚みを単に逆転した比較実験1および2においては、剛
性の比が0.8〜1.3の範囲外となっているため、そのエン
ボス加工を表側又は裏側にしてもいずれもカール性が大
きく使用不能であった。このことは、実験番号5と比較
実験3においても同じ結果が得られ、剛性の比が0.8〜
1.3内にある必要性が確認された。
[考案の効果] コストダウン、ファッション化、包装の自動化等、相反
する条件の要求に応えて二軸延伸合成樹脂フィルム、ア
ルミニウム箔及びヒートシール樹脂からなるキャップシ
ールが実施されているが、装飾性、作業性を高めるため
の型付け加工が蓋材のカーリングを招き、蓋材自身の改
善が要求されていた。
本考案は、蓋材の構成を二軸延伸フィルム/アルミニウ
ム箔/二軸延伸フィルム/ヒートシール樹脂層からなる
複合材を開発し、キャップシールのカール防止に成功し
たものであり、キャップシールのカールを防止すること
により多色印刷、型付け加工による装飾性、作業性の向
上の目的を達成したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るキャップシール箔の構造を示す
図である。 1……二軸延伸合成樹脂フィルム 2……アルミニウム箔 3……二軸延伸合成樹脂フィルム 4……ヒートシール樹脂

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム箔の片面に二軸延伸合成樹脂
    フィルムを設け、該アルミニウム箔の他の面に二軸延伸
    合成樹脂フィルムを、更にその上にヒートシール樹脂層
    を設けた型付け加工されるキャップシール箔において、
    アルミニウム箔の厚みを20〜50μmとし、更に型付け加
    工される際、模様が彫刻された型付けロール側の二軸延
    伸合成樹脂フィルム及びヒートシール樹脂層とアルミニ
    ウム箔の他の面の二軸延伸合成樹脂フィルム及びヒート
    シール樹脂層のヤング率と厚みの比が (Y1×T1)+(Z1×t1)/(Y2×T2)+(Z2×t2) =0.8〜1.3 であることを特徴とする型付け加工されるキャップシー
    ル箔。
JP4920890U 1990-05-11 1990-05-11 型付け加工されるキャップシール箔 Expired - Lifetime JPH0642837Y2 (ja)

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JP4920890U JPH0642837Y2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 型付け加工されるキャップシール箔

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JPH049731U JPH049731U (ja) 1992-01-28
JPH0642837Y2 true JPH0642837Y2 (ja) 1994-11-09

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JP4920890U Expired - Lifetime JPH0642837Y2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 型付け加工されるキャップシール箔

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JP2574702Y2 (ja) * 1992-09-04 1998-06-18 三菱アルミニウム株式会社 部分開口蓋

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JPH049731U (ja) 1992-01-28

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