JPH0642514A - 止め輪 - Google Patents

止め輪

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JPH0642514A
JPH0642514A JP23506192A JP23506192A JPH0642514A JP H0642514 A JPH0642514 A JP H0642514A JP 23506192 A JP23506192 A JP 23506192A JP 23506192 A JP23506192 A JP 23506192A JP H0642514 A JPH0642514 A JP H0642514A
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JP
Japan
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groove
retaining ring
shaft
retaining
small
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JP23506192A
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English (en)
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Masao Kubota
雅男 窪田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 被止め部に軸方向の寸法誤差があっても、寸
法調整した間座やシムを併用することなく、単独でガタ
のない止めの可能な止め輪を開発することである。 【構成】 ばね材料を以て構成された無底皿形を基本形
状とし、大端部22と小端部21との一方もしくは双方
に開口する切れ込みを一箇所以上設け、軸1もしくは穴
に設けた止め溝11に接する側の端部少なくとも畦頂と
溝底との間に亙って弾性変形することを可能とすると共
に、溝11に接触しない側の端部が被止め部材に接触す
る端面と溝11の側面に接触する端面との間の軸方向の
間隔が、軸方向の許容押し込み力によって被止め部材3
の軸方向累積寸法誤差以上に弾性縮小することを可能と
する構造の止め輪2で、切れ込みが両端面間を連通しな
い閉鎖形と一箇所連通している開放形とがあり、止め溝
11が軸1にある軸用と穴にある穴用とがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸もしくは穴に設けた溝
で受け止める止め輪に関するもので、機器類における部
品の軸方向の相対的移動を抑制する具として利用され
る。
【0002】
【従来の技術】止め具として広く用いられている止め輪
は、それだけでは対象物に軸方向の寸法誤差がある場合
はガタが避けられず、寸法調整した間座もしくはシムを
挿入することが行なわれている。単一の止め具として
は、皿形ばねの内周側に複数の切れ込みを設け、内周の
エッジを鋭利にして、軸に食い込ませてスラストを受け
止める止め具があるが、軸の材質が硬い場合には適せ
ず、かつ軸方向の振動がある場合は、食い込みがずれる
恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】表面が硬い材料にはめ
ることができ、軸方向の振動があっても緩まず、広い範
囲の軸方向寸法差を吸収し、はめる軸もしくは穴に傷を
つけることなく取り外し可能な単独の止め具を実現する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】皿形ばねの大端と小端と
の少なくとも一方(大端か小端か両端のいずれか)に開
口する切れ込みを一箇所以上設けて、端部が弾性たわみ
を生じ易くし、皿形ばねを押し込むと、皿形ばね取り付
け側に設けた止め溝の畦を乗り越えてばね端が溝に入り
込み、同時に対象物に接触するばね端がたわんで、対象
物の軸方向の累積寸法誤差を吸収しつつ軸方向に対象物
を押して安定させる。 輪溝を軸側に設ける場合(軸
用)と穴側に設ける場合(穴用)とがあり、切れ込みが
大端と小端に亙って連通している場合(開放形)と、連
通した切れ込みがない場合(閉鎖形)とがある。
【0005】
【実施例と作用】作用は形態によって多少の違いはある
が、ここには基本的な場合として、軸用開放形で大端に
複数の歯を設けた場合(複数の切れ込みを設けた場合に
相当する)について述べる。図1の(a)はその正面
図、(b)は軸断面図 である。
【0006】軸1の端に近く設けた溝11に、皿形ばね
状止め輪2の小端21をはめ、大端22の歯220の先
端を軸1をはめた被止め物3の軸直角受圧面31に押し
当てている。止め輪2を軸1にはめる際は、小端21が
拡大して軸端の畦12を乗り越えると、小端21が弾性
で縮小して溝11にはまる。はめる前の止め輪2の大端
と小端間の距離は、溝11の受圧側面110と被止め物
3の軸直角受圧面31との間の距離より少し大きく作ら
れているので、止め輪の小端21と大端22とに軸方向
力Fsが働き、 軸直角分力Frが小端では止め輪を
閉めるように働き、大端では止め輪を広げるように働
き、直径の拡大と共に歯の外方へのたわみとを生じ、止
め輪2が軸方向に縮小して、被止め物3をガタなしに押
さえ付ける。この種の止め輪は市販の歯付き皿座金の小
端を開放形にし、大端の歯先を軸直角に仕上げすること
によって簡易に作ることができるが、小端の直径が10
mm以上のものは規格に無い。軸用としては小端の内径
を正確に仕上げることが望ましい。
【0007】この種の止め輪を穴用に用いる場合は、図
2(軸断面図)に示すように、止め輪2を押し込む際、
大端の直径が縮小して穴4の溝41の畦42を乗り越え
た後、歯先が溝41にはまる。図3のように閉鎖形にす
ると、穴専用になる。
【0008】図4(a)正面図図及び(b)軸断面図に
示すように、頂角αの比較的小さい皿ばねの小端に開口
する深い切れ込みを多数設けた閉鎖形止め輪を軸用とし
て用いる場合は、細長い歯23をたわみ易いものにすれ
ば、止め輪を輪溝11をもつ軸1に押し込む際、歯23
が点線に示すように外側にたわんで、畦12を乗り越え
て歯が溝11にはまった後、歯先が内側にたわんで溝底
を押さえると共に、止め輪の大端と小端との間の距離が
短縮して被止め物3を押さえることになる。
【0009】図5のように、切れ込みの一つ大小端連通
して G とした開放形にすれば、止め輪の剛性は低下
するが、適応する被止め物の軸方向誤差範囲が増大す
る。
【0010】図6(a)正面図及び(b)軸断面図に示
すように、開口部を大端と小端とに交互にもつ深い切り
込み部25.26を備えた止め輪は、大端、小端共に直
径の拡大、縮小が行なわれ易く、軸用にも穴用にも使用
可能である。荷重のかかった状態では、図7のように中
間に変曲点をもつ変形線Fを示す。図8のように両端連
通切れ込みGをもつ開放形にすれば、剛性は低下する
が、誤差適応範囲は増大する。
【0011】この他にも種々の形態のものが可能である
が、要は溝にはまるべき端部が畦を乗り越えて溝に円滑
にはまり得るようなフレキシビリティをもつことと、被
止め部に押し当たった際、軸方向に縮小して誤差を吸収
可能であることが必要である。単純な形態のものとして
大端、小端の一方もしくは双方に一箇所切れ込みがある
例を図9 に示す。歯の形を成さず、単純形と仮称す
る。(a)は小端側に単一の切れ込みをもち、軸専用と
し、(b)は大端側に単一の切れ込みをもち、穴専用と
し、(c)は大端・小端に反対側にそれぞれ単一の切れ
込みをもち、軸穴両用とし、(d)は連通の単一切れ込
みGのみもつもので、軸穴両用とする。単純形は簡単で
あるが、十分効果を挙げるには板の厚さを適宜に薄くす
る必要がある。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、被止め部材の寸法誤差
あるいは複数の被止め部材の組み合わせの累積寸法誤差
がある場合にも、寸法調整したシムや間座を併用するこ
となく単独でガタのない部材の位置固定が可能になり、
機器の構造を簡略にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 大端歯形式開放形軸用止め輪で、(a)正面
図、(b)軸断面図である。
【図2】 大端歯形式開放形穴用止め輪の軸断面図であ
る。
【図3】 大端歯形式閉鎖形穴用止め輪の正面図であ
る。
【図4】 小端歯形式閉鎖形軸用止め輪で、(a)正面
図、(b)軸断面図である。
【図5】 小端歯形式開放形軸用止め輪の正面図であ
る。
【図6】 両端歯形式閉鎖形止め輪で、(a)正面図、
(b)軸断面図である。
【図7】 両端歯形式止め輪の軸断面変形を表す変曲線
の図である。
【図8】 両端歯形式開放形止め輪の正面図である。
【図9】 単純形状のものの正面図である。
【符号の説明】
1 止め溝を設けた軸 11 軸1に設けた輪溝 12 軸1の畦 2 止め輪 21 止め輪の小端 210 小端に設けた歯(複数の切れ込みによる) 22 止め輪の大端 220 大端に設けた歯(複数の切れ込みによる) 3 被止め物 4 止め輪を取り付ける穴 41 穴側の輪溝 42 穴の畦

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね材料を以て構成された無底皿形を基
    本形状とし、大端部と小端部との少なくとも一方に開口
    する切れ込みを一箇所以上設け、 輪溝に接する側の端
    部が少なくとも溝の畦頂と溝底との間に亙って弾性変形
    することを可能とすると共に、溝に接触しない側の端部
    が被止め部材に接触する端面と 輪溝の側面に接触する
    端面との間の軸方向間隔が、軸方向の許容押し込み力よ
    って被止め部材の軸方向累積寸法誤差以上に弾性縮小す
    ることを可能とする構造を備えて成ることを特徴とする
    止め輪。
  2. 【請求項2】 皿形ばねの大端と小端との両端面をそれ
    ぞれ軸直角平面に接する面とし、両端面間を連通する切
    れ込みを設けて成ることを特徴とする止め輪。
JP23506192A 1992-07-21 1992-07-21 止め輪 Pending JPH0642514A (ja)

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