JP3312242B2 - 抜け止めクリップ - Google Patents

抜け止めクリップ

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JP3312242B2 JP09986698A JP9986698A JP3312242B2 JP 3312242 B2 JP3312242 B2 JP 3312242B2 JP 09986698 A JP09986698 A JP 09986698A JP 9986698 A JP9986698 A JP 9986698A JP 3312242 B2 JP3312242 B2 JP 3312242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ボルトに
螺着しているナットの抜け止め手段や、軸材自体の抜け
止め手段等として、各種の軸状部材の先端部に取り付け
られる抜け止めクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種抜け止め手段として、実開
昭63−15315号公報に示すものが存する。当該従
来の抜け止め手段は、所謂スナップピンと称されるもの
で、金属線材を二つ折に折り曲げて、一方側を直線状の
差込部となし、他方側を湾曲状の弾性部となすと共に、
この弾性部に上記差込部と交差する方向に折れ曲がるス
トッパー部を設けて、当該ストッパー部の先端に差込部
を係合するフック部を連続して形成する構成となってい
る。
【0003】この為、例えば、ナットのボルトからの抜
け外れを防止するために、当該スナップピンをボルトの
先端部に取り付ける場合には、予め、ボルトの先端部側
に貫通孔を穿設しておいて、上記直線状の差込部をボル
トの貫通孔内に挿入すると、湾曲状の弾性部がボルトの
周面に摺接しながら当該周面に弾性的に係止するので、
後は、全体を捩じって、直線状の差込部の先端を上記フ
ック部に係合すれば、スナップピンがボルトの先端部側
に脱落することなく取り付けられて、これにより、所期
の目的が達成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のスナッ
プピンの下では、ストッパー部やフック部の存在で、確
実な抜け止め効果が得られる利点を有することとなる
が、反面、スナップピンを取り付ける場合には、ボルト
に穿設されている貫通孔の位置を目で確認しながら、そ
の直線状の差込部を当該貫通孔内に挿入しなければなら
ないので、盲作業が強いられる場所での使用には不向き
とされている。その上、その取り付け状態にあっては、
ナット部を含め、特に、差込部の先端が大きく外方に突
出することとなるので、これにより、取り付け作業の前
後を通じて、怪我をする危険性も十分に考えられた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来スナ
ップピンが抱える課題を有効に解決するために開発され
たもので、請求項1記載の発明は、環状凹溝と、該環状
凹溝から先端方向に向かう第一環状テーパー面と、環状
凹溝から後端方向に向かう第二環状テーパー面とを設け
た軸状部材に取り付けられる抜け止めクリップであっ
て、全体が弾性金属板により断面C字状に成形されて、
その両端開口縁に上記軸状部材の環状凹溝内に嵌入する
テーパー状の係止部を形成すると共に、湾曲中央部に上
記両端開口方向に伸長する弾性腕を切欠して形成し、且
つ、上記係止部のテーパー角度が軸状部材の第二環状テ
ーパー面のそれよりも小さい構成を採用した。
【0006】
【0007】
【0008】依って、請求項1記載の発明にあって、特
に、抜け止めクリップを斜めから回転させて取り付ける
場合には、係止部のテーパー角度が軸状部材の第二環状
テーパー面のテーパー角度よりも小さくなっているの
で、例え、隙間が少ないとしても、テーパー状の一端係
止部を第二環状テーパー面に干渉させずに、軸状部材の
環状凹溝内に十分深く嵌入して、ここを支点としなが
ら、テーパー状の他端係止部を軸状部材の第一環状テー
パー面上に沿って押圧すれば、目で確認せずとも、単な
る盲作業で、当該テーパー状の他端係止部を軸状部材の
環状凹溝内に嵌入できるので、直線的に押圧する場合と
比較すると、抜け止めクリップの取り付け作業が一層容
易となる。又、請求項1記載の発明にあっては、弾性腕
が軸状部材の第一環状テーパー面の先端面に弾接するの
で、その反力により、抜け止めクリップがガタついて異
音を発生する心配がない。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る抜
け止めクリップは、これに限定されるものではないが、
一応、軸状部材たるボルトBに螺着したナットNの抜け
止め手段に適用したもので、当該ボルトBは、図1に示
す如く、その先端部側に環状凹溝1を設けて、この環状
凹溝1から先端方向に向かう位置に第一環状テーパー面
2を設けると共に、環状凹溝1から後端方向に向かう位
置に第二環状テーパー面3を設ける構成となっている。
【0012】そして、抜け止めクリップ11自体は、図
2に示す如く、全体が弾性金属板のプレス加工により断
面C字形状に成形されて、その両端開口縁に上記ボルト
Bの環状凹溝1に嵌入するテーパー状の係止部12を夫
々形成すると共に、湾曲中央部13に上記両端開口方向
に伸長する弾性腕14をコ字状のスリット15を介して
切欠形成して、当該弾性腕14が形成されていない湾曲
中央部13の両サイドを内側に若干窪ませる構成となっ
ている。尚、上記係止部12のテーパー角度θ1は、先
に説明したボルトBの第二環状テーパー面3のそれθ2
よりも小さくなるように設定し、且つ、抜け止めクリッ
プ11全体に対してナイロンコーティング等を施して、
エッジ部で怪我をすることを防止するものとする。
【0013】依って、斯る構成の抜け止めクリップ11
を使用して、ボルトBに螺着されたナットNの抜け外れ
を防止する場合において、今仮に、抜け止めクリップ1
1自体の板厚が比較的薄くて、クリップ11全体の撓み
が十分に得られる時には、図3に示す如く、目で確認せ
ずとも、専ら、盲作業で、ボルトBの第一環状テーパー
面2と抜け止めクリップ11の両端開口縁とを一致させ
ながら、湾曲中央部13の窪んだ両サイドを直線的に押
圧すれば、テーパー状の各係止部12が第一環状テーパ
ー面2上を拡開しながら摺動して、当該第一環状テーパ
ー面2を乗り越えると、そのまま、ボルトBの環状凹溝
1内に自動的に嵌入して係止するので、これにより、抜
け止めクリップ11が脱落の恐れなくボルトBの先端部
側にワンタッチで取り付けられる。
【0014】又、抜け止めクリップ11の取り付け状態
にあっては、図示する如く、弾性腕14の先端部がボル
トBの先端面に弾接することとなるので、その反力によ
り、取り付け状態にある抜け止めクリップ11が不用意
にガタついて異音を発生する心配が全くない。更に、湾
曲中央部13側にスリット15が存在することは、クリ
ップ11全体を含め、特に、テーパー状の各係止部12
の外方への撓みを助長できる。
【0015】逆に、抜け止めクリップ11自体の板厚が
比較的厚くて、クリップ11全体の撓みが十分に得られ
ない時には、図4に示す如く、今度は、テーパー状の一
端係止部12を支点として、抜け止めクリップ11を斜
めから回転させて取り付けることとなるが、この時に
は、既述した如く、係止部12のテーパー角度θ1がボ
ルトBの第二環状テーパー面3のテーパー角度θ2より
も小さくなっているので、例え、隙間が少ないとして
も、テーパー状の一端係止部12を第二環状テーパー面
3に干渉させずに、ボルトBの環状凹溝1内に十分深く
嵌入して、ここを支点としながら、テーパー状の他端係
止部12をボルトBの第一環状テーパー面2上に沿って
押圧すれば、当該テーパー状の他端係止部12をボルト
Bの環状凹溝1内にスムーズに嵌入することが可能とな
る。
【0016】即ち、抜け止めクリップ11を直線的に押
圧すると、図3のA・Bに示す如く、テーパー状の係止
部12に対する第一環状テーパー面2の誘い角度θ3が
次第に大きくなって、押圧過程で、両者2・12間にカ
ジリが生じ易くなるので、相当に強い押圧力が要求され
ることとなるが、これに対して、斜めから回転させて取
り付ければ、第一環状テーパー面2の実質誘い角度θ4
が小さくなって、且つ、抜け止めクリップ11側の撓み
量も約半分となって、当該テーパー状の他端係止部12
をボルトBの環状凹溝1内に弱い押圧力で嵌入できるの
で、直線的に押圧する場合と比較すると、盲作業の下で
も、抜け止めクリップ11の取り付け作業が一層容易と
なる訳である。換言すれば、θ4<θ5、δ1<(δ2
+δ2)の関係が成立するからである。
【0017】又、抜け止めクリップ11自体の板厚が比
較的厚くて、クリップ11全体の撓みが十分に得られな
い時でも、直線的な押圧で、抜け止めクリップ11を取
り付けることを可能としたい場合には、図5に示す如
く、テーパー状の各係止部12を円弧状となして、押圧
過程での円弧当たり角度θ6を0°以上となるように設
定すれば、第一環状テーパー面2との間にガジリを生じ
させることなく、円弧状の各係止部12をボルトBの環
状凹溝1内にスムーズに嵌入して係止させることが可能
となるので、必要に応じて、このように構成することも
実施に応じ任意である。尚、この場合には、斜めから取
り付ける必要がなくなるので、先に説明した実施の形態
における第二環状テーパー面3は不要となる。
【0018】従って、いずれの方法で取り付ける場合に
おいても、盲作業で、抜け止めクリップ11をボルトB
の先端部側にワンタッチで取り付けられることは言うま
でもないが、これに加えて、弾性腕14の先端部がボル
トBの先端面に弾接して、抜け止めクリップ11がガタ
ついて異音を発生する心配も全くないし、且つ、その取
り付け状態にあっては、従来の如き不要な線材の突出部
が存在しないので、安全性の面でも頗る良好となる。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、特に、抜け止めクリップを
斜めから回転させて取り付ける場合には、係止部のテー
パー角度が軸状部材の第二環状テーパー面のテーパー角
度よりも小さくなっているので、例え、隙間が少ないと
しても、テーパー状の一端係止部を第二環状テーパー面
に干渉させずに、軸状部材の環状凹溝内に十分深く嵌入
して、ここを支点としながら、テーパー状の他端係止部
を軸状部材の第一環状テーパー面上に沿って押圧すれ
ば、目で確認せずとも、単なる盲作業で、当該テーパー
状の他端係止部を軸状部材の環状凹溝内に嵌入できるの
で、直線的に押圧する場合と比較すると、抜け止めクリ
ップの取り付け作業が一層容易となる。又、請求項1の
下では、弾性腕が軸状部材の第一環状テーパー面の先端
面に弾接するので、その反力により、抜け止めクリップ
がガタついて異音を発生する心配がない。
【0020】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】ナットを螺着するボルト側の構造を示す要部説
明図である。
【図2】(A)は抜け止めクリップを一面側から示す斜
視図、(B)は同他面側から示す斜視図、(C)は同中
央断面図である。
【図3】(A)(B)(C)は抜け止めクリップを直線的に
押圧してボルトの先端部に取り付ける状態を順に示す要
部説明図である。
【図4】抜け止めクリップを斜めから回転させてボルト
の先端部に取り付ける状態を示す要部説明図である。
【図5】(A)(B)(C)は他例の抜け止めクリップを直
線的に押圧してボルトの先端部に取り付ける状態を順に
示す要部説明図である。
【符号の説明】
B ボルト N ナット 1 環状凹溝 2 第一環状テーパー面 3 第二環状テーパー面 11 抜け止めクリップ 12 係止部 13 湾曲中央部 14 弾性腕 15 スリット θ1 係止部のテーパー角度 θ2 第二環状テーパー面のテーパー角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−163012(JP,A) 実開 昭58−56214(JP,U) 実開 昭54−118944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 21/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状凹溝と、該環状凹溝から先端方向に
    向かう第一環状テーパー面と、環状凹溝から後端方向に
    向かう第二環状テーパー面とを設けた軸状部材に取り付
    けられる抜け止めクリップであって、全体が弾性金属板
    により断面C字状に成形されて、その両端開口縁に上記
    軸状部材の環状凹溝内に嵌入するテーパー状の係止部を
    形成すると共に、湾曲中央部に上記両端開口方向に伸長
    する弾性腕を切欠して形成し、且つ、上記係止部のテー
    パー角度が軸状部材の第二環状テーパー面のそれよりも
    小さいことを特徴とする抜け止めクリップ。
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JP4686946B2 (ja) * 2001-09-19 2011-05-25 株式会社アドヴィックス クリップ
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JP6503843B2 (ja) * 2015-03-31 2019-04-24 株式会社アドヴィックス 抜け止め具およびディスクブレーキ装置
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