JPH0642441A - 内燃機関の点火配電器 - Google Patents

内燃機関の点火配電器

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JPH0642441A
JPH0642441A JP4197143A JP19714392A JPH0642441A JP H0642441 A JPH0642441 A JP H0642441A JP 4197143 A JP4197143 A JP 4197143A JP 19714392 A JP19714392 A JP 19714392A JP H0642441 A JPH0642441 A JP H0642441A
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真 小泉
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弘充 長江
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良一 越田
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    • F02P7/077Circuits therefor, e.g. pulse generators
    • F02P7/0775Electronical verniers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量で安価でありながら、回転検出精度
が向上された内燃機関の点火配電器を実現する。 【構成】 ピックアップコイル4が巻回されたポールピ
ース1aと、ピックアップコイルが巻回されないバイパ
ス用ポールピース1bとが配置される。ポールピース1
aと1bとの間隔は、突起3aと3aとの間隔の約1.
5倍となっている。ポールピース1aとリラクタ3との
間隔が最小のとき、ポールピース1bとリラクタ3との
間隔は最大となり、ピックアップコイル4の鎖交磁束量
は最大となる。ポールピース1aとリラクタ3との間隔
が最大のとき、ポールピース1bとリラクタ3との間隔
は最小となり、ポールピース1aを通過すべき磁束がポ
ールピース1bにバイパスされる。これにより、ピック
アップコイル4に鎖交する磁束の変化が大となり、発生
電圧の変化も大となり、回転検出精度が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の回転位置等
を検出して、点火時期制御信号を発生するための内燃機
関の点火配電器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関の点火時期制御を行
う点火装置がある。図13は、自動車に用いられる一般
的な点火装置の概略説明図である。この図13におい
て、101はリラクタであり、このリラクタ101は、
内燃機関の回転に比例して回転するシャフト102に取
り付けられ、シャフト102の回転に伴って回転する。
そして、リラクタ101は、内燃機関のシリンダ数と同
数以上の突起を有し、永久磁石103と結合されたステ
ータ104に近接して配設されている。リラクタ101
と、ステータ104と、永久磁石103と、ポールピー
ス113とは、閉じた磁気回路を形成している。リラク
タ101の回転に伴って、リラクタ101とステータ1
04とのギャップの大きさが変化し、これに伴って磁気
回路の磁気抵抗も変化する。これにより、磁気回路中の
磁束密度が変化する。
【0003】図14は、上記磁気回路の説明図であり、
図15は、等価回路である。なお、図14の例と図13
の例とは、形状が異なるが、図13の例は模式的な図で
あり、図14の例の方がより具体的な例となっている。
図14及び図15において、R1はポールピース113
の先端部とリラクタ101との間の磁気抵抗、R2はポ
ールピース113の側面部から空隙を介して、リラクタ
101の側面部に至る磁気抵抗、R3はシャフト102
とステータ104の一方端との間の磁気抵抗である。ま
た、R4は永久磁石103からステータ104の側面部
に至る磁気抵抗、R5は,永久磁石103からステータ
104の他方端に至る磁気抵抗である。そして、リラク
タ101の回転に伴って磁気抵抗R1の抵抗値が変化
し、ピックアップコイル105に鎖交する磁束が変化す
る。
【0004】上記鎖交磁束の変化によって図16に示す
ような波形の点火制御信号106を発生する。図13に
示す点火信号増幅器107には、ピックアップコイル1
05から点火制御信号106が供給される。そして、点
火信号増幅器107は、図16に示す点火しきい電圧1
08により点火コイル109へ供給する点火信号を制御
する。具体的には、図16に示すように、点火制御信号
106が点火しきい電圧108よりも高い時には点火コ
イル109の一次側へ供給する点火信号110を大レベ
ルとし、点火制御信号106が点火しきい電圧108よ
りも低くなると点火信号110を低レベルとする。点火
信号110が低レベルとなると、点火コイル109のコ
ア中の磁束が大きく変化し、コイル109の二次側に高
電圧が誘起される。点火コイル109の二次側に発生し
た高電圧は、配電部111を介して内燃機関の各シリン
ダの点火プラグ112aから112dに分配され、点火
が行われる。なお、リラクタ101の回転シャフト10
2と配電部111の回転シャフトとは破線で示すように
連動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
点火配電器において、エンジンを精密に細かく制御する
場合、シャフト102の回転角度を細かく検出する必要
がある。この場合、リラクタ101の突起数を多くする
必要があり,このため、リラクタ101の各突起間の距
離は小さくなる。そのため、シャフト102の回転に伴
うポールピース113中の磁束の変化は小さくなり、ピ
ックアップコイル105の出力電圧の変化も小さくな
る。ピックアップコイル105の出力電圧の変化が小さ
くなると、高精度の回転角度検出が困難となってしま
う。そこで、リラクタ101の直径を大とし、リラクタ
101の各突起間の距離を大とすることにより、出力電
圧の変化を大きくすることができる。しかしながら、リ
ラクタ101の直径を大きくすると、配電器の大きさや
重量が増大してしまうので、これは得策ではない。ま
た、ポールピース113の先端とリラクタ101突起と
のギャップを狭くしてギャップ変化による磁束の変化を
大きくすれば、出力電圧の変化を大とすることができ
る。しかし、上記配電器において、ギャップを狭くする
場合には、より高い製作精度が要求され、製作コストが
上昇してしまう。したがって、これも得策ではない。ま
た、上記配電器において、ピックアップコイルの巻き数
を増加すれば、小さな磁束の変化でも大きな出力電圧が
得られるようになる。ところが、ピックアップコイルの
巻き数を増加すると、近接して配置される点火コイルか
らの電磁ノイズ等もピックアップコイルが検出してしま
う。このため、ピックアップコイルの出力電圧のS/N
比が低下するので、これも適切ではない。
【0006】他の解決策としては、特開昭63ー753
57号公報に記載の内燃機関用点火配電器が考えられ
る。この公報記載の配電器においては、ギャップ変化に
よる発生電圧変化を大とするために、回転体とステータ
とのエアギャップ近辺に第2の永久磁石が配置されてい
る。つまり、上記エアギャップが小のときには、第1の
永久磁石及び第2の永久磁石の発生磁束方向が同一とな
り、エアギャップが大のときには、第1及び第2の永久
磁石の発生磁束方向は互いに反対方向となるように構成
されている。これにより、ピックアップコイルの発生電
圧変化が大となるようになっている。ところが、上記公
報記載の配電器においては、リラクタの突起数が多くな
ってくると、突起と突起との間隔が狭くなるため、第2
の永久磁石の発生磁束のうちの突起部に対する漏れが大
となってしまう。このため、第1の永久磁石の発生磁束
を打ち消すための磁束が小となり、ピックアップコイル
の発生電圧変化も小となってしまう。したがって、リラ
クタの突起数を増加しても検出精度の向上は望めない。
また、第2の永久磁石を用いる関係上、この第2の永久
磁石の漏れ磁束が近辺の点火時期検出用磁気回路に悪影
響を及ぼす可能性がある。
【0007】さらに、特開平1ー136071号公報に
記載された車輪等の回転検出装置もある。この回転検出
装置によれば、第1磁石及び第2磁石によって、磁界感
応子に互いに逆向きの磁界が発生されるように回転検出
装置が構成されている。そして、この回転検出装置によ
って、円周部に多数の歯を有するロ−タの回転が検出さ
れる。この検出装置においては、検出装置がある歯と対
向したときの磁界感応子に流れる磁束の向きと、検出装
置が次の歯と対向したときの磁束の向きとが、逆方向と
なるように構成され、これにより、回転検出精度を向上
するようになっている。ところが、上記回転検出装置に
おいては、第1磁石と第2磁石との間隔は、ロータの歯
と歯との間隔以下となっていなければならない。このた
め、ロータの歯と歯との間隔を小とすると、検出装置の
第1磁石と第2磁石との間隔も小としなければならな
い。この場合、高い寸法精度が要求され、製造が困難と
なってしまう。また、漏れ磁束の影響が大きくなってし
まい、検出精度が低下してしまう。
【0008】なお、永久磁石は使用されていないが、そ
の他類似するものとして、特開平2ー64464号公報
に記載された車両速度検知装置がある。この検知装置に
よれば、磁心に巻回された1次コイルが発生した磁束
を、1次コイルの両側に配置された2次コイルにより検
出するように構成されている。そして、回転歯車の移動
に伴って、1次コイルが発生する磁束の2次コイルへの
鎖交量を変化させるようになっている。この速度検知装
置においても、回転歯車の歯と歯との間隔を小とする場
合には、1次コイルと2次コイルとの間隔も小としなけ
ればならない。したがって、この場合にも、高い寸法精
度が要求され、製造が困難となってしまうばかりでな
く、漏れ磁束の影響が大きくなってしまい、検出精度が
低下してしまう。
【0009】本発明の目的は、小型軽量で安価でありな
がら、回転検出精度が向上された内燃機関の点火配電器
を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。複数の突起部を周
縁部に有し内燃機関の回転数に比例して回転する回転体
と、上記回転体に対向して配置され、磁束発生手段から
の磁束が通過される磁束通過部材と、上記磁束通過部材
を通過する磁束量の変化を検出する磁束変化検出手段と
を備えた内燃機関の点火配電器において、上記磁束通過
部材は上記回転体との対向部に複数の突状部を有し、こ
れら複数の突状部は、上記磁束変化検出手段が配置され
る検出用突状部と、上記磁束変化検出手段が配置されな
いバイパス用突状部とからなり、nを0を含む自然数と
し、mを0より大で1より小の数とすると、上記検出用
突状部とバイパス用突状部との上記回転体の周方向間隔
は、上記回転体の突起部の間隔の(n+m)倍であるよ
うに構成される。
【0011】好ましくは、上記検出用突状部とバイパス
用突状部とは、上記回転体の周方向に交互に配列され
る。また、好ましくは、上記検出用突状部とバイパス用
突状部とは、上記回転体の軸方向に離間して配置され
る。また、好ましくは、上記検出用突状部とバイパス用
突状部との間隔は、上記回転体の突起部の間隔の(n+
0.5)倍であるように構成される。また、好ましく
は、上記磁束変化検出手段は、上記検出用突状部に巻回
されるピックアップコイルにより構成される。
【0012】また、複数の突起部を周縁部に有し内燃機
関の回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に
対向して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過され
る磁束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量
の変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関
の点火配電器において、上記回転体は回転の軸方向に配
列された複数の回転体であり、これら複数の回転体は、
それぞれの突起部が周方向において、ほぼ同位置とされ
た一方の回転体と、上記一方の回転体の突起部と突起部
との間に位置する突起部を有する他方の回転体とからな
り、上記磁束通過部材は上記回転体との対向部に複数の
突状部を有し、これら複数の突状部は、上記一方の回転
体の周縁と対向し上記磁束変化検出手段が配置される検
出用突状部と、上記他方の回転体の周縁と対向し上記磁
束変化検出手段が配置されないバイパス用突状部とから
なり、上記検出用突状部とバイパス用突状部とは、周方
向において、ほぼ同位置に配列される。
【0013】好ましくは、上記他方の回転体の突起部
は、軸方向からみて上記一方の回転体の突起部と突起部
とのほぼ中央に位置する。また、好ましくは、上記磁束
変化検出手段は、上記検出用突状部に巻回されるピック
アップコイルにより構成される。
【0014】また、複数の突起部を周縁部に有し内燃機
関の回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に
対向して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過され
る磁束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量
の変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関
の点火配電器において、上記磁束通過部材は上記回転体
との対向部に検出用突状部とバイパス用突状部とからな
る複数の突状部を有し、これら検出用突状部及びバイパ
ス用突状部の一部または全てのそれぞれに上記磁束変化
検出手段が配置され、nを0を含む自然数とし、mを0
より大で1より小の数とすると、上記検出用突状部とバ
イパス用突状部との上記回転体の周方向間隔は、上記回
転体の突起部の間隔の(n+m)倍であるとともに、そ
れぞれの磁束変化検出手段からの検出信号を合成する合
成手段を備える。
【0015】好ましくは、上記磁束変化検出手段は、上
記検出用突状部のそれぞれに巻回される複数の第1のピ
ックアップコイルと、この第1のピックアップコイルと
巻き方向が同一であり、上記バイパス用突状部のそれぞ
れに巻回される複数の第2のピックアップコイルとを有
し、上記合成手段は、複数の第1のピックアップコイル
の発生電圧を加算する第1の加算器と、複数の第2のピ
ックアップコイルの発生電圧を加算する第2の加算器
と、第1の加算器からの出力信号と第2の加算器からの
出力信号とを減算し増幅する差動増幅器とを有する。ま
た、好ましくは、上記磁束変化検出手段は、上記検出用
突状部のそれぞれに巻回される複数の第1のピックアッ
プコイルと、この第1のピックアップコイルと巻き方向
が逆であり、上記バイパス用突状部のそれぞれに巻回さ
れる複数の第2のピックアップコイルとを有し、上記合
成手段は、複数の第1のピックアップコイルの発生電圧
を加算する第1の加算器と、複数の第2のピックアップ
コイルの発生電圧を加算する第2の加算器と、第1の加
算器からの出力信号と第2の加算器からの出力信号とを
加算し増幅する増幅器とを有する。
【0016】また、複数の突起部を周縁部に有し内燃機
関の回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に
対向して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過され
る磁束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量
の変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関
の点火配電器において、上記回転体は回転の軸方向に配
列された複数の回転体であり、これら複数の回転体は、
それぞれの突起部が周方向において、ほぼ同位置とされ
た一方の回転体と、一方の回転体の突起部と突起部との
間に位置する突起部を有する他方の回転体からなり、上
記磁束通過部材は上記回転体との対向部に複数の突状部
を有し、これら複数の突状部は、上記一方の回転体の周
縁と対向する検出用突状部と、上記他方の回転体の周縁
と対向するバイパス用突状部とからなり、検出用突状部
とバイパス用突状部とは、周方向において、ほぼ同位置
に配列され、これら検出用突状部及びバイパス用突状部
の一部または全てのそれぞれに上記磁束変化検出手段が
配置されるとともに、それぞれの磁束変化検出手段から
の検出信号を合成する合成手段を備える。
【0017】好ましくは、上記磁束変化検出手段は、上
記検出用突状部のそれぞれに巻回される複数の第1のピ
ックアップコイルと、この第1のピックアップコイルと
巻き方向が同一であり、上記バイパス用突状部のそれぞ
れに巻回される複数の第2のピックアップコイルとを有
し、上記合成手段は、複数の第1のピックアップコイル
の発生電圧を加算する第1の加算器と、複数の第2のピ
ックアップコイルの発生電圧を加算する第2の加算器
と、第1の加算器からの出力信号と第2の加算器からの
出力信号とを減算し増幅する差動増幅器とを有する。
【0018】また、好ましくは、上記磁束変化検出手段
は、上記検出用突状部のそれぞれに巻回される複数の第
1のピックアップコイルと、この第1のピックアップコ
イルと巻き方向が逆であり、上記バイパス用突状部のそ
れぞれに巻回される複数の第2のピックアップコイルと
を有し、上記合成手段は、複数の第1のピックアップコ
イルの発生電圧を加算する第1の加算器と、複数の第2
のピックアップコイルの発生電圧を加算する第2の加算
器と、第1の加算器からの出力信号と第2の加算器から
の出力信号とを加算し増幅する増幅器とを有する。さら
に、好ましくは、上記検出用突状部及びバイパス用突状
部は、非磁性体のガイド部材により一体的に固定され
る。
【0019】また、磁束を発生する永久磁石と、一端が
この永久磁石に接触し上記磁束が通過する磁束通過部材
と、この磁束通過部材の他端と対向する複数の突起部が
その周縁部に形成された回転体と、内燃機関の回転数に
比例して回転し上記回転体を回転させるシャフトと、一
端がこのシャフトと対向し他端が上記永久磁石に接触す
るステータとにより閉磁路が形成され、上記回転体が回
転することにより、上記磁束通過部材を通過する磁束量
が変化し、この磁束量の変化を検出する磁束変化検出手
段を備えた内燃機関の点火配電器において、上記磁束通
過部材の他端には複数の突状部が形成され、これら複数
の突状部は、上記磁束変化検出手段が配置される検出用
突状部と、上記磁束変化検出手段が配置されないバイパ
ス用突状部とからなり、nを0を含む自然数とし、mを
0より大で1より小の数とすると、上記検出用突状部と
バイパス用突状部との上記回転体の周方向間隔は、上記
回転体の突起部と突起部との間隔の(n+m)倍である
ように構成される。
【0020】
【作用】磁束通過部材の検出用突状部と回転体の周縁部
との間隔が小のときには、バイパス用突状部と回転体の
周縁部との間隔は大となり、検出用突状部内の通過磁束
量が大となる。また,検出用突状部と回転体の周縁部と
の間隔が大のときには、バイパス用突状部と回転体の周
縁部との間隔は小となり、検出用突状部内を通過すべき
磁束がバイパス用突状部にバイパスされ、検出用突状部
内の通過磁束量がより小となる。これにより、回転体の
回転に伴う検出用突状部内の通過磁束量の変化を大とす
ることができ、回転体の回転位置の検出精度を向上でき
る。この場合、回転体の周縁部に形成された突起部の数
を増加して、突起部と突起部との距離を短縮したとして
も、検出用突状部とバイパス用突状部との間隔が上記突
起部と突起部との間隔の(n+m)倍であれば、検出用
突状部内の通過磁束量変化を大とできる。または、複数
の回転体を回転軸方向に配列する場合には、回転軸方向
からみて、他方の回転体の突起部が一方の回転体の突起
部と突起部との間に位置するように構成すれば、検出用
突状部内の通過磁束量変化を大とできる。したがって、
回転体の突起部と突起部との間隔が短縮されたとして
も、検出用突状部とバイパス用突状部との間隔を短縮す
る必要はなく上記通過磁束量変化を大として回転検出精
度を向上することができる。また、検出用突状部の通過
磁束量変化と、バイパス用突状部の通過磁束量変化とを
合成することにより、回転体の回転に伴う磁束量変化を
より大として、回転体の回転位置検出精度をより向上す
ることができる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例の要部概略断
面図であり、図2は、図1のAーA線に沿った概略断面
図である。図1及び図2において、ポールピース部(磁
束通過部材)1は、ピックアップコイル4が巻回された
ポールピース(検出用突状部)1aと、ピックアップコ
イルが巻回されてはいない2つのバイパス用のポールピ
ース(バイパス用突状部)1bとを有している。そし
て、これら2つのポールピース1bの間にポールピース
1aが配置されている。また、2は永久磁石、5はステ
ータ、3はリラクタ(回転体)であり、このリラクタ3
の円周部(周縁部)には、複数の突起3aが形成されて
いる。ポールピース1aとポールピース1bとの間隔
は、突起3aと3aとの間隔の1.5倍となっている。
したがって、ポールピース1aの先端部が突起3aと対
向するとき、ポールピース1bの先端部は突起3aと3
aとの間に対向することになる。そして、ポールピース
1aの先端部が突起3aと3aとの間に対向するとき、
ポールピース1bの先端部は突起3aに対向することに
なる。つまり、ポールピース1aとリラクタ3との間隔
が最小のときには、ポールピース1bとリラクタ3との
間隔は最大となる。また、ポールピース1aとリラクタ
3との間隔が最大のときには、ポールピース1bとリラ
クタ3との間隔は最小となる。これら永久磁石2、ポー
ルピース部1、リラクタ3、シャフト6、ステータ5に
より、磁気回路が形成されている。
【0022】図3は、上記磁気回路の説明図である。こ
の図3において、ポールピース1aからリラクタ3に至
る磁気抵抗をR1,ポールピース1bからリラクタ3に
至る磁気抵抗をR21とし、その他の磁気抵抗は図14
に示した例と同様となる。したがって、等価回路は、図
4に示すようになる。この図4の等価回路においては、
図15の等価回路における磁気抵抗R2に並列に磁気抵
抗R21が接続されている。この磁気抵抗R21は、ポ
ールピース1bとリラクタ3との間隔の変化に従って変
化する。つまり、抵抗R1が最小のときには、抵抗R2
1は最大となり、ポールピース1aに多くの磁束が流れ
る。そして、抵抗R1が最大のときには、抵抗R21は
最小となり、ポールピース1aに流れるべき磁束がポー
ルピース1bにバイパスされる。これにより、ピックア
ップコイル4に鎖交する磁束の変化も大となる。
【0023】図5は本発明の第1の実施例を適用した点
火装置の概略断面図であり、図6は図5のBーB線に沿
った断面図である。図5及び図6において、7は配電器
のハウジングで、ハウジング7の基部7aは、リラクタ
3が固定されているシャフト6を回転自在に支持する構
造となっている。そして、基部7aの内部上面には、図
1及び図2に示した、ピックアップコイル4が巻回され
たポールピース1、永久磁石2、ステータ5が配設され
ている。シャフト6は、図示しない内燃機関のクランク
シャフトの回転力が伝達され、内燃機関の回転速度に比
例した速度で回転する。シャフト6が回転すると、リラ
クタ3も回転し、点火制御電圧信号が発生する。
【0024】リラクタ3の約3〜4cm上方の位置に点
火コイル8が配設され、点火コイル8は配電器ハウジン
グ7の支持内壁部材7bに固定されている。点火コイル
8は、1次コイル9、2次コイル10、コイルコア11
を有しており、1次コイル9と2次コイル10とはコイ
ルコア11に同軸状に巻回されている。コイルコア11
は、図5に示すようにほぼ水平の姿勢にて配設される。
12は点火コイル出力電極であり、この電極12は、点
火コイル8の下部からローターヘッド13側に突出し、
電極12の下端部がローターヘッド13のローターヘッ
ド電極13bと接触している。ローターヘッド13は、
シャフト6の先端に取り付けられ、内燃機関の回転に連
動して回転する。ローターヘッド電極13bは、ロータ
ーヘッド13の中央部から半径方向に先端部13aまで
形成されている。ローターヘッド13の周囲には内燃機
関の気筒数に等しい数の側電極14が配設され、ロータ
ーヘッド13の回転に従って先端部13aが側電極14
の近辺を通過するようになっている。上述した構成によ
り、点火コイル8で昇圧された点火電圧は、ローターヘ
ッド13の回転により側電極14を介して各気筒の点火
プラグに分配される。水平姿勢に配設されたコイルコア
11のコア中央部は、例えば直方体に形成され、コア中
央部の両端にはギャップ15が設けられており、これに
より、閉磁路が形成される。
【0025】図7は、図1に示した実施例において、シ
ャフト6を回転したときのポールピース1aでの磁束の
変化を示す図である。18は図1に示した例の磁束変化
を示し、19はバイパス用ポールピースが無い従来例の
磁束変化を示す。そして、縦軸は規格化した磁束を示
し、横軸はリラクタの回転角度を示す。ただし、リラク
タ突起の1ピッチが15度の場合であり、ピックアップ
コイルが巻回されたポールピースとリラクタ突起とが正
対したときを0度としたものである。磁束変化19の最
大磁束変化率△Φ2は、19.6%であるのに対して、
磁束変化18の最大磁束変化率△Φ1は、36.5%と
なっており、磁束変化19の場合に比べて約1.86倍
となっている。
【0026】以上のように、本発明の第1の実施例によ
れば、ピックアップコイルが巻回されたポールピース1
aの他にバイパス用のポールピース1bを配置し、ポー
ルピース1aと突起3aとの間隔が最小のときには、ポ
ールピース1bと突起3aとの間隔が最大となり、ポー
ルピース1aと突起3aとの間隔が最大のときには、ポ
ールピース1bと突起3aとの間隔が最小となるよう
に、ポールピース1aと1bとの間隔が、リラクタ3の
突起3aと3aとの間隔の約1.5倍となっている。こ
れにより、リラクタ3の大型化や、ポールピースとリラ
クタとの間隔の狭小化さらにピックアップコイルの巻き
数増加を伴うことなく、ピックアップコイル4の出力電
圧変化を大として、リラクタ3の回転位置検出精度を向
上することができる。また、リラクタ3の突起3aの数
を増加する場合には、ポールピース1aと1bとの間隔
を増加して、例えば、リラクタ3の突起3aと3aとの
間隔の約2.5倍とすれば、上述の場合と同様に、ポー
ルピース1aと突起3aとの間隔が最小のときには、ポ
ールピース1bと突起3aとの間隔が最大となる。した
がって、ポールピース部1の狭小化を伴うことなく、つ
まり、ポールピース部1の製造困難性を伴うことなく、
リラクタ3の回転位置検出精度を向上することができ
る。さらに、ポールピース1aを通過する磁束の変化の
大きさが従来の配電器と同等な大きさしか要求されない
場合には、ピックアップコイル4の巻き数を低減でき
る。これにより、ピックアップコイル4が検出してしま
う電磁ノイズを低減することができ、検出精度を向上す
ることができる。
【0027】なお、図1の例においては、ポールピース
1aと1bとの間隔を、リラクタ3の突起3aと3aと
の間隔の約1.5倍としたが、これに限らず、例えば、
約0.5倍、約2.5倍、約3.5倍、約4.5倍等と
してもよい。つまり、nを0を含む自然数とすれば、約
(n+0.5)倍となるように構成してもよい。また、
バイパス用のポールピース1bは、2つに限らず、ポー
ルピース1aと突起3aとの間隔が小のときには、ポー
ルピース1bと突起3aとの間隔が大となり、ポールピ
ース1aと突起3aとの間隔が大のときには、ポールピ
ース1bと突起3aとの間隔が小となる関係が成立すれ
ば、1つでもよいし、3つ、4つ、5つ等任意の数とす
ることができる。この場合、ポールピース1aと1bと
をリラクタ3の周方向に交互に配置してもよいし、交互
配置ではなくともよい。
【0028】図8は本発明の第2の実施例の要部概略断
面図であり、ポールピース1a及び1bをシャフト6の
軸方向に離間して、配置した例である。ただし、ポール
ピース1aと1bとのリラクタ3の円周方向間隔は、図
1の例と同様となっており、ポールピース1bは2つあ
るものとする。さらに、リラクタ突起3aのシャフト6
の軸方向長は、図1の例よりも大となっている。上記本
発明の第2の実施例によれば、第1の実施例と同様な効
果が得られる他、以下のような効果を得ることができ
る。つまり、ポールピース1aとポールピース1bとの
間隔は、上述のように、リラクタ3の円周方向間隔は同
様であるが、シャフト6の軸方向間隔ぶんだけ増加して
いる。これにより、第1の実施例よりもポールピース1
aを通過する磁束の変化が大となり、より回転検出精度
を向上することができる。さらに、リラクタ突起3aの
シャフト6の軸方向長さが長くなっているため、リラク
タ3及びシャフト6からステータに至る通路の磁気抵抗
が小となり、この通路を通過する磁束が大きくなり、ポ
ールピース1aを通過する磁束も大きくすることができ
る。これにより、所定の点火時期制御電圧を得るために
必要なピックアップコイル4の巻き数を第1の実施例以
上に低減でき、ピックアップコイル4が検出してしまう
電磁ノイズを低減することができ、検出精度をより向上
することができる。
【0029】なお、この第2の実施例においても、第1
の実施例と同様に、ポールピース1aと1bとのリラク
タ3の円周方向間隔を、突起3aと3aとの間隔の約
(n+0.5)倍となるように構成してもよい。
【0030】図9は本発明の第3の実施例の要部概略断
面図である。図9において、30及び31はリラクタで
あり、これらリラクタ30、31は、シャフト6の軸方
向に連続して配置されている。そして、リラクタ30、
31は、シャフト6の回転軸方向から見て、リラクタ3
1の突起31aが,リラクタ30の突起30aと30a
との間のほぼ中央に位置するように配置されている。ま
た、1cは、ピックアップコイルが巻回されていないポ
ールピースである。このポールピース1cとポールピー
ス1aとはシャフト6の軸方向に間隔をおいて配置さ
れ、ポールピース1aの先端部がリラクタ30の円周端
と対向し、ポールピース1cの先端部がリラクタ31の
円周端と対向するように配置されている。さらに、ポー
ルピース1aとポールピース1cとの,リラクタ30、
31の円周方向への間隔は、ほぼ零となっている。した
がって、ポールピース1aの先端部が突起30aと正対
しているときには、ポールピース1cの先端部は突起3
1aと31aとの間と対向し、ポールピース1aの先端
部が突起30aと30aとの間と対向しているときに
は、ポールピース1cの先端部は突起31aと正対する
ように構成されている。これにより、ポールピース1a
とリラクタ30との間隔が最小のときには、ポールピー
ス1cとリラクタ31との間隔は最大となり、ポールピ
ース1aとリラクタ30との間隔が最大のときには、ポ
ールピース1cとリラクタ31との間隔は最小となる。
【0031】以上のように、本発明の第3の実施例によ
れば、第1の実施例と同等な効果を得ることができる
他、以下のような効果を得ることができる。つまり、第
2の実施例と同様にポールピース1aとポールピース1
cとの間隔を広くできるため、第1の実施例よりもポー
ルピース1aを通過する磁束の変化が大となり、より回
転検出精度を向上することができる。さらに、複数のポ
ールピース1aと1cとの、リラクタ30、31の円周
方向への間隔は、ほぼ零となっているので、第2の実施
例の場合よりも、製造が容易で安価となり、設置スペー
スも削減できる。
【0032】図10は本発明の第4の実施例の要部概略
断面図であり、図9に示した第3の実施例において、ポ
ールピース1cにピックアップコイル4bを巻回した例
である。図10において、ピックアップコイル1aの巻
回方向とピックアップコイル1cの巻回方向とは逆向き
となっている。つまり、ピックアップコイル1cの出力
電圧波形は、ピックアップコイル1aの出力電圧波形を
反転させ、かつ位相を半周期ずらしたものとなってい
る。そして、ピックアップコイル1aの出力電圧とピッ
クアップコイル1cの出力電圧とが加算器(図示せず)
により合成される。したがって、この合成電圧の振幅値
は,ピックアップコイル1aの出力電圧の約2倍とな
る。
【0033】以上のように、本発明の第4の実施例によ
れば、第3の実施例と同等な効果を得ることができると
ともに、さらに、ピックアップコイルの出力電圧を第3
の実施例の約2倍とすることができ、回転検出精度を大
幅に向上することができる。
【0034】なお、図10の例において、ピックアップ
コイル1aと1cとを単に接続するように構成してもよ
い。また、上述した第1及び第2の実施例において、バ
イパス用ポールピース1bにピックアップコイル4と逆
方向にピックアップコイルを巻回し、これらピックアッ
プコイルの出力電圧を合成するように構成してもよい。
さらに、ピックアップコイル4aと4bとの巻回方向を
同一とし、それぞれの出力電圧を差動増幅器に供給し
て、合成出力電圧を得るように構成してもよい。
【0035】図11は本発明の第5の実施例の概略構成
図である。図11において、リラクタ3の周辺には円周
方向に沿って、3つのポールピース1a及び4つのポー
ルピース1bが等間隔で交互に配置されている。そし
て、ポールピース1aと1bとの間隔は、リラクタ3a
と3aとの間隔の約1.5倍となっている。さらに、各
ポールピース1aにはピックアップコイル4aが巻回さ
れており、各ポールピース1bにはコイル4aと巻き方
向が同一のピックアップコイル4bが巻回されている。
そして、各ピックアップコイル1aの出力電圧は、それ
ぞれの増幅器20aを介して加算器21aに供給され、
加算される。また、各ピックアップコイル1bの出力電
圧は、それぞれの増幅器20bを介して加算器21bに
供給され、加算される。加算器21a及び21bからの
出力信号は差動増幅器22に供給され、減算増幅処理が
実行される。そして、差動増幅器22からの出力信号が
点火信号となる。上述した本発明の第5の実施例によれ
ば、差動増幅器22の出力信号である点火信号の振幅値
をより大とできるので、回転検出精度をさらに向上する
ことができる。
【0036】なお、この第5の実施例においても、第1
の実施例と同様に、ポールピース1aと1bとのリラク
タ3の円周方向間隔を、突起3aと3aとの間隔の約
(n+0.5)倍となるように構成してもよい。
【0037】図12は本発明の第6の実施例の要部概略
断面図である。この第6の実施例においては、上述した
第1の実施例のポールピース1a及び1bの先端部付近
を非磁性体からなるガイド17が設けてある。このガイ
ド17により、製造時等において振動や予期せぬ外力が
加わった場合のポールピース先端の変型を抑制すること
ができる。したがって、ポールピースやピックアップコ
イルの耐久性及び動作の信頼性を向上することができ
る。
【0038】なお、上述した第1〜5の実施例におい
て、第6の実施例と同様なガイドを形成するように構成
してもよい。また、第1、第2及び第5の実施例におい
て、ポールピース1aと1bとのリラクタ3の円周方向
間隔を、突起3aと3aとの間隔の約(n+m)倍とな
るように構成してもよい。ただし、0<m<1を満足す
る値とする。
【0039】さらに、第3及び第4の実施例において、
シャフト6の回転軸方向から見て、リラクタ31の突起
31aが,リラクタ30の突起30aと30aとの間の
ほぼ中央に位置するように構成したが、ほぼ中央ばかり
でなく、突起30aと30aとの間の他の箇所に位置す
るように構成してもよい。
【0040】さらに、第1〜第6の実施例においては、
通過する磁束の変化をピックアップコイルに発生する電
圧により検出するように構成したが、ピックアップコイ
ルに限らず、例えば、ホール素子等の磁束変化検出手段
により、検出するように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
突起部を周縁部に有する回転体と、磁束通過部材と、磁
束通過部材を通過する磁束の変化を検出する磁束変化検
出手段とを備えた内燃機関の点火配電器において、磁束
通過部材は上記回転体との対向部に複数の突状部を有
し、これら複数の突状部は、磁束変化検出手段が配置さ
れる検出用突状部と、磁束変化検出手段が配置されない
バイパス用突状部とからなり、nを0を含む自然数と
し、mを0より大で1より小の数とすると、検出用突状
部とバイパス用突状部との回転体の周方向間隔は、回転
体の突起部の間隔の(n+m)倍であり、検出用突状部
と回転体の周縁部との間隔つまり磁気抵抗が小のときに
は、バイパス用突状部と回転体の周縁部との間隔つまり
磁気抵抗は大となり、検出用突状部と回転体の周縁部と
の間隔が大のときには、バイパス用突状部と回転体の周
縁部との間隔は小となるように構成される。これによ
り、磁束変化検出手段からの検出信号の振幅値を大とで
き、回転体の大型化や突状部と回転体の周縁部との間隔
の狭小化を伴うことなく小型軽量で安価でありながら、
回転位置検出精度が向上された内燃機関の点火配電器を
実現できる。また、回転体の突起部の数を増加させ、突
起部と突起部との間隔を短縮する場合においては、検出
用突状部とバイパス用突状部との間隔が上記突起部と突
起部との間隔の(n+m)倍であれば、検出用突状部内
の通過磁束量変化を大とできる。したがって、回転体の
突起部と突起部との間隔が短縮されたとしても、検出用
突状部とバイパス用突状部との間隔を短縮する必要なく
通過磁束量変化を大として、回転検出精度が向上された
点火配電器を実現できる。
【0042】また,複数の突起部を周縁部に有する回転
体と、磁束通過部材と、磁束通過部材を通過する磁束の
変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の
点火配電器において、回転体は回転軸方向に配列された
複数の回転体であり、これら複数の回転体は、それぞれ
の突起部が周方向においてほぼ同位置とされた一方の回
転体と、一方の回転体の突起部と突起部との間に位置す
る突起部を有する他方の回転体からなり、磁束通過部材
は上記回転体との対向部に複数の突状部を有し、これら
複数の突状部は、一方の回転体の周縁と対向し、磁束変
化検出手段が配置される検出用突状部と、他方の回転体
の周縁と対向し、磁束変化検出手段が配置されないバイ
パス用突状部とからなり、検出用突状部とバイパス用突
状部とは、周方向において、ほぼ同位置に配列され、検
出用突状部と一方の回転体の周縁部との間隔つまり磁気
抵抗が小のときには、バイパス用突状部と他方の回転体
の周縁部との間隔つまり磁気抵抗は大となり、検出用突
状部と回転体の周縁部との間隔が大のときには、バイパ
ス用突状部と回転体の周縁部との間隔は小となるように
構成される。これにより、磁束変化検出手段からの検出
信号の振幅値を大とでき、回転体の大型化や突状部と回
転体の周縁部との間隔の狭小化を伴うことなく小型軽量
で安価でありながら、回転位置検出精度が向上された内
燃機関の点火配電器を実現できる。また、回転体の突起
部の数を増加させ、突起部と突起部との間隔を短縮する
場合においては、回転軸方向からみて、他方の回転体の
突起部が一方の回転体の突起部と突起部との間に位置す
るように構成すれば、検出用突状部内の通過磁束量変化
を大とできる。したがって、回転体の突起部と突起部と
の間隔が短縮されたとしても、検出用突状部とバイパス
用突状部との間隔を短縮する必要なく通過磁束量変化を
大として、回転検出精度が向上された点火配電器を実現
できる。
【0043】また、複数の突起部を周縁部に有する回転
体と、磁束通過部材と、磁束通過部材を通過する磁束の
変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の
点火配電器において、磁束通過部材は上記回転体との対
向部に検出用突状部とバイパス用突状部とからなる複数
の突状部を有し、これら検出用突状部及びバイパス用突
状部の一部または全てのそれぞれに磁束変化検出手段が
配置され、nを0を含む自然数とし、mを0より大で1
より小の数とすると、検出用突状部とバイパス用突状部
との回転体の周方向間隔は、回転体の突起部の間隔の
(n+m)倍であるとともに、それぞれの磁束変化検出
手段からの検出信号を合成する合成手段を備え、検出用
突状部と回転体の周縁部との間隔つまり磁気抵抗が小の
ときには、バイパス用突状部と回転体の周縁部との間隔
つまり磁気抵抗は大となり、検出用突状部と回転体の周
縁部との間隔が大のときには、バイパス用突状部と回転
体の周縁部との間隔は小となるように構成される。これ
により、磁束変化検出手段からの検出信号の振幅値をよ
り大とでき、回転体の大型化や突状部と回転体の周縁部
との間隔の狭小化を伴うことなく小型軽量で安価であり
ながら、回転位置検出精度が向上された内燃機関の点火
配電器を実現できる。
【0044】また、複数の突起部を周縁部に有する回転
体と、磁束通過部材と、磁束通過部材を通過する磁束の
変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の
点火配電器において、回転体は回転の軸方向に配列され
た複数の回転体であり、これら複数の回転体は、それぞ
れの突起部が周方向においてほぼ同位置とされた一方の
回転体と、一方の回転体の突起部と突起部との間に位置
する突起部を有する他方の回転体からなり、磁束通過部
材は上記回転体との対向部に複数の突状部を有し、これ
ら複数の突状部は、一方の回転体の周縁と対向する検出
用突状部と、他方の回転体の周縁と対向するバイパス用
突状部とからなり、検出用突状部とバイパス用突状部と
は、周方向において、ほぼ同位置に配列され、これら検
出用突状部及びバイパス用突状部の一部または全てのそ
れぞれに磁束変化検出手段が配置されるとともに、それ
ぞれの磁束変化検出手段からの検出信号を合成する合成
手段を備え、検出用突状部と回転体の周縁部との間隔つ
まり磁気抵抗が小のときには、バイパス用突状部と回転
体の周縁部との間隔つまり磁気抵抗は大となり、検出用
突状部と回転体の周縁部との間隔が大のときには、バイ
パス用突状部と回転体の周縁部との間隔は小となるよう
に構成される。これにより、磁束変化検出手段からの検
出信号の振幅値をより大とでき、回転体の大型化や突状
部と回転体の周縁部との間隔の狭小化を伴うことなく小
型軽量で安価でありながら、回転位置検出精度が向上さ
れた内燃機関の点火配電器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の要部概略断面図であ
る。
【図2】図1のAーA線に沿った断面図である。
【図3】図1の例の磁気回路の説明図である。
【図4】図1の例の磁気回路の等価回路図である。
【図5】図1の例が適用された点火装置の概略断面図で
ある。
【図6】図5のBーB線に沿った断面図である。
【図7】図1の例における通過磁束の変化と従来例にお
ける通過磁束の変化とを比較するグラフである。
【図8】本発明の第2の実施例の要部概略断面図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の要部概略断面図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施例の要部概略断面図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施例の要部概略断面図であ
る。
【図12】本発明の第6の実施例の要部概略断面図であ
る。
【図13】従来の点火装置の概略説明図である。
【図14】従来の点火配電器における磁気抵抗の説明図
である。
【図15】従来の点火配電器における磁気回路の等価回
路図である。
【図16】従来の点火配電器における点火制御信号と点
火信号との波形図である。
【符号の説明】
1 ポールピース部 1a、1b,1c ポールピース 2 永久磁石 3、30、31 リラクタ 3a、30a、31a 突起 4、4a、4b ピックアップコイル 5 ステータ 6 シャフト 8 点火コイル 9 一次コイル 10 二次コイル 11 コイルコア 12 点火コイル出力電極 13 ローターヘッド 13a ローターヘッド電極先端部 13b ローターヘッド電極 14 側電極 17 ガイド 20a、20b 増幅器 21a、21b 加算器 22 差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長江 弘充 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 越田 良一 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の突起部を周縁部に有し内燃機関の
    回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に対向
    して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過される磁
    束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量の変
    化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の点
    火配電器において、 上記磁束通過部材は上記回転体との対向部に複数の突状
    部を有し、これら複数の突状部は、上記磁束変化検出手
    段が配置される検出用突状部と、上記磁束変化検出手段
    が配置されないバイパス用突状部とからなり、nを0を
    含む自然数とし、mを0より大で1より小の数とする
    と、上記検出用突状部とバイパス用突状部との上記回転
    体の周方向間隔は、上記回転体の突起部の間隔の(n+
    m)倍であることを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の点火配電器に
    おいて、上記検出用突状部とバイパス用突状部とは、上
    記回転体の周方向に交互に配列されることを特徴とする
    内燃機関の点火配電器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の内燃機関の点火配電器に
    おいて、上記検出用突状部とバイパス用突状部とは、上
    記回転体の軸方向に離間して配置されることを特徴とす
    る内燃機関の点火配電器。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちのいずれか
    一項記載の内燃機関の点火配電器において、上記検出用
    突状部とバイパス用突状部との間隔は、上記回転体の突
    起部の間隔の(n+0.5)倍であることを特徴とする
    内燃機関の点火配電器。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちのいずれか
    一項記載の内燃機関の点火配電器において、上記磁束変
    化検出手段は、上記検出用突状部に巻回されるピックア
    ップコイルにより構成されることを特徴とする内燃機関
    の点火配電器。
  6. 【請求項6】 複数の突起部を周縁部に有し内燃機関の
    回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に対向
    して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過される磁
    束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量の変
    化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の点
    火配電器において、 上記回転体は回転の軸方向に配列された複数の回転体で
    あり、これら複数の回転体は、それぞれの突起部が周方
    向において、ほぼ同位置とされた一方の回転体と、上記
    一方の回転体の突起部と突起部との間に位置する突起部
    を有する他方の回転体とからなり、上記磁束通過部材は
    上記回転体との対向部に複数の突状部を有し、これら複
    数の突状部は、上記一方の回転体の周縁と対向し上記磁
    束変化検出手段が配置される検出用突状部と、上記他方
    の回転体の周縁と対向し上記磁束変化検出手段が配置さ
    れないバイパス用突状部とからなり、上記検出用突状部
    とバイパス用突状部とは、周方向において、ほぼ同位置
    に配列されることを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の内燃機関の点火配電器に
    おいて、上記他方の回転体の突起部は、軸方向からみて
    上記一方の回転体の突起部と突起部とのほぼ中央に位置
    することを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の内燃機関
    の点火配電器において、上記磁束変化検出手段は、上記
    検出用突状部に巻回されるピックアップコイルにより構
    成されることを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  9. 【請求項9】 複数の突起部を周縁部に有し内燃機関の
    回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に対向
    して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過される磁
    束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量の変
    化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の点
    火配電器において、 上記磁束通過部材は上記回転体との対向部に検出用突状
    部とバイパス用突状部とからなる複数の突状部を有し、
    これら検出用突状部及びバイパス用突状部の一部または
    全てのそれぞれに上記磁束変化検出手段が配置され、n
    を0を含む自然数とし、mを0より大で1より小の数と
    すると、上記検出用突状部とバイパス用突状部との上記
    回転体の周方向間隔は、上記回転体の突起部の間隔の
    (n+m)倍であるとともに、それぞれの磁束変化検出
    手段からの検出信号を合成する合成手段を備えたことを
    特徴とする内燃機関の点火配電器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の内燃機関の点火配電器
    において、上記検出用突状部とバイパス用突状部とは、
    上記回転体の周方向に交互に配列されることを特徴とす
    る内燃機関の点火配電器。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の内燃機関の点火配電器
    において、上記検出用突状部とバイパス用突状部とは、
    上記回転体の軸方向に離間して配置されることを特徴と
    する内燃機関の点火配電器。
  12. 【請求項12】 請求項9から請求項11のうちのいず
    れか一項記載の内燃機関の点火配電器において、上記検
    出用突状部とバイパス用突状部との間隔は、上記回転体
    の突起部の間隔の(n+0.5)倍であることを特徴と
    する内燃機関の点火配電器。
  13. 【請求項13】 請求項9から請求項12のうちのいず
    れか一項記載の内燃機関の点火配電器において、上記磁
    束変化検出手段は、上記検出用突状部のそれぞれに巻回
    される複数の第1のピックアップコイルと、この第1の
    ピックアップコイルと巻き方向が同一であり、上記バイ
    パス用突状部のそれぞれに巻回される複数の第2のピッ
    クアップコイルとを有し、上記合成手段は、複数の第1
    のピックアップコイルの発生電圧を加算する第1の加算
    器と、複数の第2のピックアップコイルの発生電圧を加
    算する第2の加算器と、第1の加算器からの出力信号と
    第2の加算器からの出力信号とを減算し増幅する差動増
    幅器とを有することを特徴とする内燃機関の点火配電
    器。
  14. 【請求項14】 請求項9から請求項12のうちのいず
    れか一項記載の内燃機関の点火配電器において、上記磁
    束変化検出手段は、上記検出用突状部のそれぞれに巻回
    される複数の第1のピックアップコイルと、この第1の
    ピックアップコイルと巻き方向が逆であり、上記バイパ
    ス用突状部のそれぞれに巻回される複数の第2のピック
    アップコイルとを有し、上記合成手段は、複数の第1の
    ピックアップコイルの発生電圧を加算する第1の加算器
    と、複数の第2のピックアップコイルの発生電圧を加算
    する第2の加算器と、第1の加算器からの出力信号と第
    2の加算器からの出力信号とを加算し増幅する増幅器と
    を有することを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  15. 【請求項15】 複数の突起部を周縁部に有し内燃機関
    の回転数に比例して回転する回転体と、上記回転体に対
    向して配置され、磁束発生手段からの磁束が通過される
    磁束通過部材と、上記磁束通過部材を通過する磁束量の
    変化を検出する磁束変化検出手段とを備えた内燃機関の
    点火配電器において、 上記回転体は回転の軸方向に配列された複数の回転体で
    あり、これら複数の回転体は、それぞれの突起部が周方
    向において、ほぼ同位置とされた一方の回転体と、一方
    の回転体の突起部と突起部との間に位置する突起部を有
    する他方の回転体からなり、上記磁束通過部材は上記回
    転体との対向部に複数の突状部を有し、これら複数の突
    状部は、上記一方の回転体の周縁と対向する検出用突状
    部と、上記他方の回転体の周縁と対向するバイパス用突
    状部とからなり、検出用突状部とバイパス用突状部と
    は、周方向において、ほぼ同位置に配列され、これら検
    出用突状部及びバイパス用突状部の一部または全てのそ
    れぞれに上記磁束変化検出手段が配置されるとともに、
    それぞれの磁束変化検出手段からの検出信号を合成する
    合成手段を備えたことを特徴とする内燃機関の点火配電
    器。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の内燃機関の点火配電
    器において、上記他方の回転体の突起部は、軸方向から
    みて、上記一方の回転体の突起部と突起部とのほぼ中央
    に位置することを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  17. 【請求項17】 請求項15または請求項16記載の内
    燃機関の点火配電器において、上記磁束変化検出手段
    は、上記検出用突状部のそれぞれに巻回される複数の第
    1のピックアップコイルと、この第1のピックアップコ
    イルと巻き方向が同一であり、上記バイパス用突状部の
    それぞれに巻回される複数の第2のピックアップコイル
    とを有し、上記合成手段は、複数の第1のピックアップ
    コイルの発生電圧を加算する第1の加算器と、複数の第
    2のピックアップコイルの発生電圧を加算する第2の加
    算器と、第1の加算器からの出力信号と第2の加算器か
    らの出力信号とを減算し増幅する差動増幅器とを有する
    ことを特徴とする内燃機関の点火配電器。
  18. 【請求項18】 請求項15または請求項16記載の内
    燃機関の点火配電器において、上記磁束変化検出手段
    は、上記検出用突状部のそれぞれに巻回される複数の第
    1のピックアップコイルと、この第1のピックアップコ
    イルと巻き方向が逆であり、上記バイパス用突状部のそ
    れぞれに巻回される複数の第2のピックアップコイルと
    を有し、上記合成手段は、複数の第1のピックアップコ
    イルの発生電圧を加算する第1の加算器と、複数の第2
    のピックアップコイルの発生電圧を加算する第2の加算
    器と、第1の加算器からの出力信号と第2の加算器から
    の出力信号とを加算し増幅する増幅器とを有することを
    特徴とする内燃機関の点火配電器。
  19. 【請求項19】 請求項1から請求項18のうちのいず
    れか一項記載の内燃機関の点火配電器において、上記検
    出用突状部及びバイパス用突状部は、非磁性体のガイド
    部材により一体的に固定されることを特徴とする内燃機
    関の点火配電器。
  20. 【請求項20】 磁束を発生する永久磁石と、一端がこ
    の永久磁石に接触し上記磁束が通過する磁束通過部材
    と、この磁束通過部材の他端と対向する複数の突起部が
    その周縁部に形成された回転体と、内燃機関の回転数に
    比例して回転し上記回転体を回転させるシャフトと、一
    端がこのシャフトと対向し他端が上記永久磁石に接触す
    るステータとにより閉磁路が形成され、上記回転体が回
    転することにより、上記磁束通過部材を通過する磁束量
    が変化し、この磁束量の変化を検出する磁束変化検出手
    段を備えた内燃機関の点火配電器において、 上記磁束通過部材の他端には複数の突状部が形成され、
    これら複数の突状部は、上記磁束変化検出手段が配置さ
    れる検出用突状部と、上記磁束変化検出手段が配置され
    ないバイパス用突状部とからなり、nを0を含む自然数
    とし、mを0より大で1より小の数とすると、上記検出
    用突状部とバイパス用突状部との上記回転体の周方向間
    隔は、上記回転体の突起部と突起部との間隔の(n+
    m)倍であることを特徴とする内燃機関の点火配電器。
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