JPH0641586Y2 - パチンコ機のセーフ玉受口 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、遊技盤に取り付けられて打球を受止めるパチ
ンコ機のセーフ玉受口に関し、特に遊技盤への取付作業
が容易に行えるパチンコ機のセーフ玉受口に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来、遊技盤に取り付けられて打球を受止めるパチンコ
機のセーフ玉受口においては、一般的に遊技盤の表面に
当接して取り付けられる取付基板と、該取付基板の前面
に形成される玉受枠と、前記取付基板の裏面に形成され
る玉誘導樋と、から構成されていた。そして、このよう
に構成されたセーフ玉受口を遊技盤に開設した取付穴に
前方から挿入して取付基板を遊技盤の表面に当接し、取
付基板の外周の適宜位置に穿設された取付穴にビスを挿
入して締め付けることによりセーフ玉受口を遊技盤に固
定していた。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、セーフ玉受口を取り付けるための取付穴は、
ほぼ取付基板の形状に沿った形状で開設されるととも
に、取付基板の裏面に形成される玉誘導樋をスムーズに
貫通させる必要から取付基板の外形形状よりもやや小さ
い大きさで開設されるので、玉誘導樋を貫通させて取付
基板を遊技盤の表面に当接したときに、左右上下方向に
隙間が生じて移動してしまい、これがため、取付基板を
正確な位置に合せるのに時間がかかるという問題があっ
た。

本考案は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、遊技盤に開設された取付穴に挿入
した後に、スムーズのその正確な位置が決定できて取付
作業を容易に行うことができるパチンコ機のセーフ玉受
口を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記した目的を達成するために、本考案に係るセーフ玉
受口は、 遊技盤の表面に当接する取付基板の裏面に取付基板の外
周形状にほぼ沿った突出板部を突設したことを特徴とす
るものである。

［作用］ セーフ玉受口を遊技盤に開設された取付穴に挿入して取
付基板を遊技盤の表面に当接させると、突出板部が取付
穴との隙間を極めて少なくした状態となっている。この
ため、取付基板を当接させた時点で、セーフ玉受口の上
下左右方向の移動量が少ないため、短時間のうちに正確
な位置が決定される。

［実施例］ 以下、図面を参照して、本考案に係る実施例について説
明する。

まず、セーフ玉受口の構成について第１図及び第２図を
参照して説明する。セーフ玉受口１は、後述する遊技盤
20に取り付けられる取付基板２と、該取付基板２の前面
に設けられる玉受枠３と、取付基板２の後面に設けられ
る玉誘導樋４とから構成されている。なお、玉誘導樋４
には、その後部に後部カバー５が取り付けられている。

前記取付基板２の中央には、長方形状の開口６が開設さ
れ、その開口６の上方部分の後面から断面「コ」字状の
玉誘導樋４が突出するように一体的に形成されている。
また、玉誘導樋４の下方には、図示しない検出スイッチ
を収納するための検出スイッチ挿入溝７も一体的に形成
されている。なお、図示しない検出スイッチの検出部
は、前記後部カバー５に形成される検出部挿入部８に支
持されるようになっている。したがって、玉誘導樋４を
流下したセーフ玉は、後部カバー５によって下向きに方
向を変換させられるとともに、検出スイッチの検出部を
通過して検出される。

また、取付基板２の裏面には、薄巾の突出板部９が取付
基板２の外形形状にほぼ沿った形で突出形成されてい
る。つまり、突出板部９は、取付基板２の形状とほぼ相
似形に小さく形成されたもので、後述する遊技盤20の取
付穴21内に収納されたとき、全体的に隙間が生じないよ
うになっている。なお、突出板部９を取付基板２の裏面
に突出形成することにより、取付基板２全体を補強する
ことになり、取付基板２の強度を高め、取扱いの際に、
取付基板２が破損し難いという効果もある。また、図示
の実施例においては、突出板部９が第４図に示すように
前面が凹状に形成され、その凹状の収納凹部10に玉受枠
３の後面端部が収納されるようになっている。もちろ
ん、突出板部９に収納凹部10を形成することなく、取付
基板２の前面に玉受枠３の側壁部分を一体的に形成した
ものでも良い。

更に、取付基板２の後面には、取付ボス11a,11b,12a,12
b（12bは、第３図参照）が突設され、取付ボス11a,11b
の後端には、前記後部カバー５の左右両側に穿設された
取着穴18a,18bを対応させてビス19a,19bで締着すること
により後部カバー５を取付基板２に固定するようになっ
ている。また、取付ボス12a,12bの前端には、前記玉受
枠３の左右両側に形成された取着穴16a,16bを対応させ
てビス17a,17bで締着することにより玉受枠３を取付基
板２に固定するようになっている。また、取付基板２の
左右両側端には、取付基板２を遊技盤20に固定するため
の取付穴13a,13bが形成されている。この取付穴13a,13b
は、当然のことながら、突出板部９よりも外側に形成さ
れている。

前記玉受枠３の上部には、断面「Ｕ」字状の玉受部14が
形成され、この玉受部14の後端が開口６を介して前記玉
誘導樋４の前端と連通するようになっている。このた
め、遊技盤20の表面を落下する打球が玉受部14で受止め
られて玉誘導樋４の後端に誘導されてセーフ玉なる。ま
た、玉受部14の下方には、照明空間15が形成され、この
照明空間15に第４図において破線で示すランプ等が収納
されてセーフ玉受口１を装飾するようになっている。こ
のため、玉受枠３の全体、あるいは少なくとも前方部分
は、透過性のある材料で形成されている。

以上のように構成されるセーフ玉受口１は、第３図及び
第４図に示すように遊技盤20に開設された取付穴21に前
方から挿入された後に固定されるが、この取付穴21は、
一般的に前記取付基板２の形状に沿った形状に開設され
るとともに、取付基板２の外周縁部が遊技盤20の表面と
当接するような大きさに開設されるので、取付基板２の
裏面に比較的大きく突出する前記玉誘導樋４を取付穴21
にスムーズに挿入することができる。一方、前記突出板
部９も取付穴21に収納されるが、突出板部９も前記した
ように取付基板２の外周形状に沿ってやや小さく形成さ
れているため、突出板部９と取付穴21との全周に亘る隙
間が極めて僅かしかなく、取付基板２の外周縁部を遊技
盤20の表面に当接させたときに、上下左右方向への移動
量が少なくなる。したがって、セーフ玉受口１を遊技盤
20に取り付けたときの正確な位置が容易に決定でき、そ
の位置決めに時間が掛かることがない。

なお、上述した実施例においては、セーフ玉受口１とし
て、ただ単に打球を受ける玉受部14を備えたものを示し
たが、開閉翼片を有する、いわゆるチューリップ式のセ
ーフ玉受口であってもよい。

［考案の効果］ 以上、説明したところから明らかなように、本考案に係
るセーフ玉受口は、遊技盤の表面に当接する取付基板の
裏面に取付基板の外周形状にほぼ沿った突出板部を突設
したので、セーフ玉受口を遊技盤に開設した取付穴に挿
入して取付基板の外周縁部を遊技盤の表面に当接させた
とき、突出板部と取付穴との全周に亘る隙間が極めて僅
かしかなく、上下左右方向への移動量が少なくなる。し
たがって、セーフ玉受口を遊技盤に取り付けたときの正
確な位置が容易に、且つ短時間のうちに決定でき、取付
作業の能率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、セーフ玉受口の背面から見た斜視図、第２図
は、セーフ玉受口の分解斜視図、第３図は、セーフ玉受
口を遊技盤に取り付けた状態を示す背面図、第４図は、
セーフ玉受口を遊技盤に取り付けた状態を示す断面図で
ある。 １……セーフ玉受口、２……取付基板 ３……玉受枠、４……玉誘導樋 ９……突出板部、20……遊技盤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技盤に取り付けられて打球を受止めるパ
   チンコ機のセーフ玉受口において、 該セーフ玉受口は、前記遊技盤の表面に当接して取り付
   けられる取付基板と、該取付基板の前面に形成される玉
   受枠と、前記取付基板の裏面に形成される玉誘導樋と、
   から成り、 前記取付基板には、更にその裏面に取付基板の外周形状
   にほぼ沿った突出板部を突設したことを特徴とするパチ
   ンコ機のセーフ玉受口。